嬉野

2009年5月25日(月)

嬉野です。

あれから女房はいまだに旅の空である。
それでも毎日、朝に夕にメールだけはくれる。
心配するなと女房は亭主に言うのである。

「今、喜界島にいるの」。
「さっきね、札幌から来たの!そう言って追い越した車から手を振る人がいたよ」。
「今、鹿児島へ向かう船の中」。
「今、阿蘇にいる。雲海を見てる。
「雲海が割れて、不意に下界の水田が見えたら、
「朝日を反射して水を張った一面の水田が大きな鏡のように光ったの。
「今、高松にいるよ。讃岐うどんがおいしい」。
「明日の人吉の天気は?明日の鳥取の天気は?」
「雨が降ってきた」。
「もうキャンプ場に着いた。一杯やってる」。

テレビより面白いかも知れない。
そう思う。

ツーリングライダーというのは、なにも家の女房だけのことではない。
世上に、たんといるのである。
そのライダーたちが、気温の上昇とともに、居ても立ってもいられなくなり、
二輪車にまたがり発動し、この日本のあちこちを走る。
一人で居る時間が無いとやっていけない連中のようである。

幾日も幾日も走っていては、働く時間もなかろうから、いきおい金も無い連中である。
だからツーリングライダーは、どいつも倹約家であるらしい。
どれだけ、旅を安く上げたか、どれだけお金を使わずに旅をしたか。
苦労自慢で盛り上がれるのがツーリングライダーの人生である。
いや、事実。人として面白いことは苦労話の中にあるのかもしれない。

温泉好きの女房は、そうして旅をするうちに、雨の日は屋根を求めて宿を探す。
雨の中で、濡れながらテントを張るのは悲しい。
雨の中で、濡れながらテントをたたむのも悲しい。
だから、雨が降ったら屋根のあるところを求めるようになったそうである。
そんな時、女房がめぐり合ったのが温泉町の湯治宿。
湯治宿には自炊部がある。

湯治。
転地療養のために温泉場に長居をするのである。
長居しながら温泉の湯に浸かるのだ。
朝な夕なに湯に浸かる。それが仕事。それだけが仕事。
そうして医者から見離された病と向き合う。
いやいや、昔は医者にかかる金も無かった。
そういう時代があったのだ。
だから庶民は温泉の湯に浸かった。

「あたしはねぇ、ここのお湯でこの足の痛みが引いたのさ」
「この湯があるからあたしは生きていけるのよ」
湯治場は病気自慢でもある。

農閑期に、疲れた身体を休めるために湯治宿に繰り出す人も居る。
そうして自分で炊事をしながら日を暮らす。

そのために今でも湯治宿の宿泊費は安い。
一泊、千円。千五百円。二千円。二千五百円。
格安である。

そんな結構な格安の宿だが、近年利用者が少ない。

確かに不倫相手と行くようなロマンスな風情はなかろうからね。
たまには豪華な気分に浸りたい人が勇んで家族で行くところでもなかろうさ。
たまの休みだから、奮発して趣のある豪華な温泉宿で日ごろの疲れを発散したい人が目指して行くところでもないからね。

いつの間にかそんな人が主流の時代になり、
湯治宿は利用者が減って、もうずいぶんと日が経つのだ。

そこで女房はひとり夢想するのだ。
ツーリングライダーが日本中にある湯治宿の常連客となり、
湯治宿に宿泊する事で金を落とし、それが結果として日本の湯治文化を残すことになれば好いなぁと。温泉好きの女房は、ひとり夢想するのだという。

でもって、知り合いのライダーに、知り合いのライダーにと口コミで情報を流しているようだ。そして、事実、ぽつぽつと、湯治宿に若い泊り客が来るようになり、宿の主人や女将が喜ぶという状況もあるという。

電力危機がこの先、いつ訪れぬとも限らない。
パソコンだって電気があるうちのことである。
だから鉛筆には、この先もずっと存在し続けて欲しいのである。
そのためには、鉛筆の生産が商売にならなければならないということである。
それを鉛筆会社の人たちだけの苦労として強いるのも恐縮である。

電気が無くても、鉛筆は活躍する。ノートも紙も活躍する。
インクも、ペンも、筆も、墨も、墨汁も、
ぜんぶ電気がなくても活躍し書き物が出来る、場所を選ばぬ道具なのである。

これぞハイテク。

必ずしも膨大な電力に裏付けられた、今の生活レベルを持ちこたえさせるばかりが、ぼくらの未来ではないだろう。

東北へ行き朝市に身を置くたびに心が安らぐのは、そこに無理を感じないからである。
続けていくためには、無理を感じていてはいけないのである。

日本には、これまでの時代時代に培われてきた好い物がたくさんある。
でも、それは、使わなければ、利用しなければ、遠からず無くなるのである。

この今の日本に、どれだけ、忘れられようとしている好い物があるのか。
知ることがあれば興味もわき、利用してみたいと思う人は、案外たんといるのだと、ぼくは思うのである。
そう思えば、今この時点でも、日本中に、価値は多様にあるのである。
その多様な価値に向けて、富と人を分散すれば、多様な価値は今のままに回していけるのである。そうして、多様な文化は、かろうじて残されていくのである。
そうすれば、私らだって、生活の選択の幅が広がり、身の置き場も多様に用意されるのではなかろうかと、いうのである。

この世には、多様に人が暮らしているのだから。
それぞれに合った場が必要なのだということだと、わたしゃ思うね。

というね、ことですよ奥さん。

じゃ、そういうことでね。
明日から二日ばかし出張ですからお留守ですが、
どうぞみなさん健吾であらせられませ。

解散。

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(16:23 嬉野)

嬉野

2009年5月20日

嬉野です。

さて奥さん。
うちの女房は、いまだにバイクで、どこやら旅の空。
亭主は一人でお留守番であります。


たが亭主も文字通りそんな女房の尻馬に乗り、五月連休中の一週間、青森八戸、五戸と走り、新郷村でキリストの墓を見て、下北半島は、むつ市、大間崎、尻屋
崎。妙に人怖じしない寒立馬と写真に納まって、むつ矢立温泉で桜の花の下にテントを張れば、夕焼けには早い西の空に金色の飛行機雲、ひと筋引いて小さく横
切る旅客機一機。翌日、夏泊半島でのひっかけ釣りは子供たちで大賑わい。浪岡の渋い町並みを抜け田園へ出れば、優雅なるかな津軽富士はるかに見えて。一
路、夫婦は、弘前城へ急ぐも桜はすでに散り、青葉目に沁む。早、碇ヶ関を越えて旧赤湯に投宿。翌日そのまま秋田をつらぬいて日本海に出る。夕刻、飛びの崩
れで炊事の手をとめた女房と亭主、日本海の日没に見いる。空には有明の月。背後には間近に迫る雪の鳥海山。翌日、象潟、酒田と過ぎ新庄へと向かう。鳥海
山、左に見えて、右には雪の月山が荒々しい。山間の道で女房エンジンを止め地図を確認。爆音消えて訪れる束の間の静寂。ただ鳥の鳴く音ばかりして心洗われ
る想い。雄大なる最上川と別れ、なおも山間へ入れば、山形は肘折温泉の奇跡的な温泉町の存在感が今に残る。感激。翌日、宮城、松島に投宿。明けて仙台で女
房と別れた亭主は機上の人となり、女房は西へ西へとひた走る。午後四時近い時刻に飛行機は仙台空港を上昇し、亭主は窓より離れ行く下界を覗けば、この一週
間走り来たれる道のりが眼前に見えて、此方から彼方へと流れ行く。その間、わずかに一時間。なおも窓外に目を凝らせばマサカリの形した下北半島が見えてく
る。むつ市の町、見えたあたりで、むつ矢たて温泉を探すが、やはり困難、見つけられず。あの日キャンプの空に見た旅客機を思い出す。津軽海峡にかかる頃に
は眼下には雲ばかりとなり視界不良。かくて亭主の旅は終わる。

長旅に出れば、旅の日々に追い立てられ、考える事、対応する事、感じる事は旅路にてのことばかり。札幌で暮らす人生を思い出す時間まったくなし。このため、あらゆることを忘れ去る。思い出す暇が無ければ、人は、重い荷をも忘れる事ができるのかもしれない。

なーんてなことを思いつつ気分軽くなって帰宅。
しかし、あっという間に生活のしがらみことごとく思い出し現在に至る。

てなことで、諸君。また明日。
解散!である。

読みにくかった?そりゃすまんかった。

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(15:38 嬉野)

藤村

5月19日火曜日。藤村でございます。

本日もDVDを作っております。現在「香港」の第二夜を編集中であります。順調。

さて、パソコン版では↑の写真コーナーに、腰の重いおっさんに立ち代り、広報班が「どうでしょう桜」の写真をアップしてくれました。

今年も見事に八重の桜を咲かせております。2本とも確実に大きくなっております。

今年はゴールデンウィークがえらく暖かかったため、札幌の桜は、どこも見事な花を咲かせておりました。

いつもランニングをしている川沿いの道でも、多くの人がのんびり花見をしておりました。

満開の桜の木の下でじーさんが5、6人で弁当ひろげて、静かに酒を酌み交わしておりました。

不景気ということもあるんでしょうが、無理せず近場の公園で桜を見ながらのんびりする。

いいんじゃないでしょうか。それが一番正しいんじゃないでしょうか。

ゴールデンウィークだ、正月休みだ、というと、海外旅行だ、海外旅行をしないと、だってみんな行ってんだから、と考える時代がありました。

あれは、やっぱりおかしかった。

どこにそんな、みんなが海外旅行に行けるような金があるんだと。

確かに当時はあったのかもしれない。でもそれは、あったような気がしていただけで、社会全体が、どっかで無理をしていたんです。

そのツケが今、回ってきている。

でも、それでいいと思います。

ツケを払わされているおかげで、考え方がまともになっている。

ゴールデンウィークに海外旅行に行かなくても、近くの公園で満開の桜を眺めていればそれで充分。そう思う人が多い。

でも今は、桜を眺める余裕すらない人も多い。仕事がない。賃金が安い。

今、社会が、政治が目指すべきは、国民全員が海外旅行に行けるような富裕ではなく、国民全員が、休日に桜を眺められるような普通のゆとりだ。

普通のゆとり。それぐらいなら、日本はできるだろう。

それぐらいのこと、やらないといけない。

満開の桜の道をランニングしながら、そんなことを考えておりました。

ささ、明日もがんばってまいりましょう。

本日はこれまで。

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(21:04 藤村)

藤村

5月15日金曜日。

夜10時を回りましたですな。藤村でございます。

次のDVDの編集に取りかかっております。

DVD第12弾。内容を発表しておりませんでしたな。

発表します。

98年の夏から冬にかけて放送された3作品。

まずは幻の「香港大観光旅行」。

そして、人気シリーズの第1弾!「門別沖釣りバカ対決」。

そして、いよいよ登場します!「北極圏突入!アラスカ半島」。

どれも自信を持ってお届けできる名品3作の詰め合わせセットでございます。

「香
港大観光旅行」は、冒頭のダマシが秀逸。「十勝」でラジオの生放送中に突如アメフト軍団に連れ去られた大泉さん。仕返しとばかり今度はミスターのラジオに
アメフト軍団を引き連れて乱入するという緊張感あふれるダマシのドキュメント。しかし、結局はだまし討ちに合うという内容で、これは楽しみにしていただき
たい。

そして、「十勝」で一気に人気者となった安田onちゃん再登場の「釣りバカ」。たった1週の放送という小作品ですが、これは人気が高い。

そしていよいよシェフ大泉が初登場する「アラスカ」。膨れ上がるパスタに燃え上がるフランベ!私と大泉さんの喧嘩が本格的に始まるのがこのアラスカでもあります。

なるべく未公開シーンを多く入れ込んで編集しようと思っております。

さて、先月。あるアーティストのビデオクリップを監督いたしました。

DEPAPEPE(デパペペ)さんであります。

ギターを持った二人の男。徳岡くんと三浦くん。特に徳岡くんがどうでしょうの大ファンで、ビデオクリップを撮ってくれないかという依頼でありました。

地方局のディレクターがメジャーアーティストのビデオクリップを撮れるなんて、そんなことあるもんじゃございません。

喜んでやらしてもらいました。

「紫陽花(あじさい)」という曲でございます。

彼らの曲には歌、歌詞がないので、こっちのイメージで映像を撮れるというのが、おもしろいところ。

この曲を聴いて、自分なりにイメージしたのが、「けなげさ」。

「けなげさ」を映像で表現する。

「けなげ」と聞いて最初に思い浮かんだのが、太った女の子。

太った女の子が走る姿。

まんまるの手に握りしめたハンカチ。

そういったものでありました。偏っているかもしませんがね。

で、思い浮かんだのが、札幌よしもとで漫才をやっている「スプーン」という女性コンビ。

彼女たちにまぁ少し芝居をさせて、ドラマ仕立てで撮ってみようと。

で、DEPAPEPEの二人は、彼女たちを応援する「妖精」だと。

メルヘンですねぇ。

タイトルの「紫陽花」はいっこも出てきません。

「けなげさ」を演じるデブの漫才師と「妖精」の名の元にハデな衣装を着て廃屋でギターを弾くDEPAPEPEの二人。

果たしてこれで「紫陽花」という曲のビデオクリップとして成立しているのか。

HTBでは「夢チカ」と、深夜帯で幾度となく流す予定であります。

是非ともご覧いただきたい。

さて、奈良での物産展が思いのほか盛況で無事に終了したようでございます。

今回は、うれふじ両名、顔を出せずに申し訳ござりませんでした。

ご来店のみなさま、どうもありがとうございました。

よし。じゃぁ帰ろう。

本日これにて閉店!

また来週!

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(23:03 藤村)

嬉野

2009年5月12日(火)

嬉野です。

昨日の朝は、わたくし、出張で東京におりました。

ホテルの部屋でボーっとしておりますと電話が鳴りました。

出ますと、姫だるまの後藤さんでした。

どうしました!と言いますと。
NHKをつけろ!と言われるわけであります。

東京のNHKが何チャンネルだったか、もうすっかり忘れていたのでまごついておりますと、早く早く!と言われるわけであります。

煽られてなお一層まごつきながらやっとの思いでNHKに到着すると、
あらま!樋口了一さん!
朝からNHKで特集してるんですか!

「手紙」がね。介護の現場でモーレツに支持されているんですね。あの歌で救われている人がたくさんいるんですね。

樋口さんは、あれからずっと出張無料ライブをされているそうで。
「出張」。「無料」。
その言葉を見ても、あの人らしいいな。と。そう思ったのです。

ぼくらが「手紙」を聴いて、目頭を熱くしてしまう時、
あの歌の歌詞に、ぼくらはいろいろなことを思い出させてもらっているのだという気がするのです。

いつの頃からか、ぼくらは忘れてしまうのです。
父と母に若い日があったということを。
自分が何も出来なかった幼子だったことを。
そんな私に父と母がしてくれたことを。

気付けば、ぼくらは、本当に、多くの事を忘れているのです。

でも、ぼくらは、イメージの扉を開いてしまえば、
一瞬で世界が変わる生き物なのです。

さっきまでの世界となにひとつ変わらないというのに、
もう違う世界を行き始めることができる生き物なのです。

大事なのは、だからイメージなのです。

想像力なのです。

振り返れば、この世界に、退屈な物などなにひとつ無かったと。
そう思えることだってあるのです。

樋口さんの歌声は、そのイメージの扉を開けたのでしょう。

樋口さんは、今の時代を生きる人に、本当に必要な歌を、歌ったのだと、思うのです。

てなことで。
ほんじつはこれまで。

解散!

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(15:22 嬉野)

嬉野

2009年5月8日(金)

嬉野であります。

さて、先週の木曜日。4月30日の夜。

我が家は夫婦してフェリーに乗り込み、
翌早朝、青森は八戸港で下船。
今年も女房のバイクの尻に乗っかって、
北東北を旅してまいりました。

ですので、かの大泉洋大先生の御結婚報道が成されたであろう5月2日には、下北半島にあります大間崎、尻屋崎と周り、午後にはむつ市にあります「むつ矢たて温泉」のキャンプ場にテントを張っておりました。

テレビも見ず、新聞を開くこともなくブイブイと走っておりましたので、いったいどのような結婚報道がなされたのかしらと気になりながらも四囲に広がる早春の田舎道の風景を長閑に眺めておりました。

洋さんとぼくは、確か13だか14だか年が違いますから、どうでしょうを始めた頃は、22歳と36歳くらいの年周りだったと思います。

あの人はまだかろうじて大学生であり、
私は結婚して6年目だったでしょうか、北海道に越してきたばかり、HTBで仕事を始めたばかりのころでありました。

あれがもう13年も前のことになるのだと思えば感慨もひとしおですが、しかしながら人というのはどうにも、最初に出会った時の人間関係のままを死ぬまで続けていくようで、あの人と会うたびにそんな想いを強くするばかりであります。

確かにこの頃はCMでガムも売り、缶コーヒーやら、携帯電話やらもお売りになって、ドラマにも多数お出になりまして、昔とは一変して可愛らしいお顔でテレビの中におられますが。

これが、うちのどうでしょうに出られますれば、これは何かの間違いではありませんかと、近々のファンの皆様は度肝を抜かれるような荒々しい顔にたちどころに戻られて、あの懐かしきごねる風体の大泉さん一丁上がりの安心感。
何も変わらずなのでございます。

もしも変わった人がいるとするならば。
それは、その方の本性がようやく表に出ただけのことだろうなと思うわけであります。

昔は、なかなか世間に遠慮があって出せず心の奥深くに仕舞うしかなかった本性を、やっと出せる環境になったからアッサリ出した。その時、その本性を知らない人たちは、あの人、変わったなぁと感じる。

でもそれは変わったのではなく、本性が出ただけのこと。

それほど人間は変わることが出来ないのだと思うわけでありますよ。

その点、洋さんは。
これはもう皆様も御存知のように昔から本性を出しっぱなしだった人でしたから、自分の環境がどれだけ変わられましょうとも、あの人柄が変わることなど微塵もないでしょう。

私はそう思うのであります。

でもね。いったいどんな女性と出逢ったのかなぁと、
あれからとても気になるのであります。

幸せなんでしょうねぇ。
喜ばしいことであります。

てなことでね。
本日の日記はこれまで。

解散です。
また来週。

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(17:00 嬉野)

藤村

5月7日木曜日。

本日より近鉄百貨店奈良店におきまして開催の「初夏の大北海道物産展」に、HTBグッズショップが出店でございます!

朝からたいへん混みあっている模様。

奈良及び関西近郊の皆様、来週13日水曜日まで、HTB北海道テレビがおじゃまいたします。どうぞよろしくお願いします!

さて。

激震のゴールデンウィークが明けました。

藤村でございます。

先月末、大泉洋から「久しぶりに嬉野先生と3人で飲もうじゃないか」と誘いを受けまして、「おー、じゃぁ高いワインをたらふく飲ませろ」と、いうことになりました。

私はひとり早めに店に着き、「今日はワンランク上のワインを出してもらってかまわないよ」と、「バカのおごりだから」と、店の人に耳打ちをし、とりあえずビール一杯発注。

しばらくして嬉野先生が登場。

「おや、もう飲んでらっしゃる?」
「当たり前じゃないですか」
「じゃぁとりあえず私もビールを・・・」
「先生、一杯だけですよ。今日はワンランク上のワインを飲むんだから」

なんてことを言っておりますと、大泉洋が登場。

「おっ、藤村くんもう飲んでる」
「当たり前だろう」と。

「やー久しぶりだね」ということで、まずは3人ビールで乾杯。

乾杯したところで私は早くも2杯目のビールが空になり、すかさず店の人が、

「ワイン、いきますか?」と。
「おーそうだね」と。
「白?赤?」
「じゃまずは白で。ふはははは」
「わかりました。ふはははは」と。

「こちらなんか、いかがですか?」と、高級そうな白ワインが2本。
「おー、コレは例の・・・ワンランク上の」
「ですね、ふはははは」
「ふはははは」

なんて、高級ワインを前に悩んでおりますと、

「藤村くんアレじゃないか?1本飲めないだろ。とりあえずグラスワインでいいだろ」

と、大泉洋がぴしゃりと言う。

「ん?・・・まぁそうだけど」
「じゃ、グラスで」

大泉洋はぴしゃりと発注し、店の人はワンランク上のボトルを持って、すごすごと奥に消えていく。

(しょうがねぇ、安いグラスワイン一杯だけ飲んで、赤のワンランク上を飲もう)

なんてなことを思いながら、しばし歓談。しかし歓談を始めると、いつしか爆笑と怒声の混じった爆談となり、気付けば安いグラスワインも3杯目。

(よし、そろそろワンランク上の赤を・・・)

と、思い始めたころ、やつが切り出した。

「いや、実は今回、お二人にご報告がありまして・・・」

その瞬間、ピンときましたね。

(おっ、こいつ、いよいよか・・・)と。

嬉野先生は、まったくピンときてないようでしたね。

「おやおや、なんですかぁー」なんて言いつつ、目の前の料理をつまんでおりました。

そして大泉洋は、少し照れたように言いました。

「えー実は・・・結婚することにしまして」と。

「おー!」と。うれふじ両名、同時に声を上げましたよ。

すると、すかさず嬉野先生が聞きましたね。

「お相手はナニ?女優さん?」

いやいや、その前にまず祝福の言葉だろうと。「おめでとう!」だろうと。

なにを先生、下世話な・・・。

「いや、まぁフジテレビのプロデューサーで・・・年上です」

「おー年上かぁー、いやぁ!良かったじゃないかぁ」

いいと思いましたね。とてもいいと思いました。

「ねぇ嬉野先生、良かったですよね」

「良かったですねぇ、え?なになに?どこが好きなの?」

「いやまぁ、どこと言われると・・・」

「なになに?どうやってプロポーズしたの?」

「いやまぁ・・・」

「いつ、なに?えーと、そういう関係になったわけ?」

「やめなさいよ先生!」

なんというかもう、さっきまで料理に関心があったくせに、俄然、嬉野先生は盛り上がって矢継ぎ早に質問しておりました。

一方わたくしは、(よーし!これは祝杯だ!)と、いうことで、「じゃぁ赤ワインを」と、注文しましたら、またしても大泉洋に「藤村くんもう飲めないだろ。赤もグラスにしときな」と、ぴしゃりと言われ、結局この日はワンランク上のワインは飲めずじまい。

店の人に「話が違うじゃないですか」と言われましたが、結局「祝杯だ」と言いつつ、やつにおごってもらったんだからなんとも言えないけど、まぁ、とにかくおめでたい。

「いやー良かったですね、いい人で」

「いやー良かったです。さすが大泉洋!」

うれふじ両名、そこそこのグラスワインで、いい気分で酔っ払った夜でありました。

2009年5月2日土曜日、永遠の若手・大泉洋、ついに結婚。

水曜どうでしょうスタートから、13年目。

大泉、36歳の春でございました。

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(19:45 藤村)

お知らせ(管理人から)

めでたい!!

…CUE DIARY繋がらないね…(´・ω・`)ショボーン

藤村

5月1日金曜日。

いいお天気ですなぁ。

本日も藤村でございます。

嬉野先生は一足先に連休に入り、旅に出たようであります。

今ごろはどっかで気持ちよく温泉にでもつかっていることでしょう。

会社の隣にある高台公園にも、本州からお越しの方々でしょうな、たくさんいらっしゃいまして、気持ち良さそうに日向ぼっこをしておりました。

札幌は桜が咲き始め、良い季節になってまいりました。

今年、男4人で旅に出るかどうか、まだなにも決めておりません。

私は、とりあえずは連休明けから、次のDVD第12弾の編集に取り掛かり、そして、秋に撮影予定のドラマの準備に入っていくことになります。

男4人、それぞれいろんな所で仕事をして、そして、「おーやってるか!」「やってるぞ」「おいやるか!」「よしやるかッ!」となったら、やろうと思ってます。

大泉も36歳。いつのまにやら、私がどうでしょうに一区切りつけたころの歳になりました。

さぁー、連休明けたら一生懸命仕事しよう!

皆の衆も、それぞれの持ち場で、一生懸命仕事しよう!

じゃ、来週まで達者で!

おっと追伸。

ウラにDVD第1弾から最新の第11弾までの「シークレット映像の出し方」を一覧にしてまとめました。

ゴールデンウィーク、これでまた楽しめますでしょう。

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(17:38 藤村)

藤村

4月30日木曜日。藤村でございます。

昨日、ようやくチームナックスさんのお芝居「下荒井兄弟」を観てきました。

大泉さんは、「あいつら観に来ねぇーんじゃねぇか?あっさり『忘れてた!』とか言いそうだからな」と、心配してたようですが、何をおっしゃいますか、もちろん観に行きますよ。

大泉洋、初の作・演出。

おもしろかったですよ。

いや、おもしろかったというより、「すごく楽しめた」というのが、一番合ってる感想です。

思えば、ナックスさんの結成と、どうでしょう班のスタートはほぼ同じような時期。それから、なんとなく、同じような道のりを歩んでいるような気がします。

男5人と男4人。

まぁこっちの方がずいぶん年上ですから、弟分というか後輩というか部下というか、彼らに対し、私はそういう見方をしてきたように思います。

先輩として上司として、下のやつらに対しては、調子がいいときは、別になんも気にかける必要はない。「おーがんばれや」と。一言でいい。

でもなんかフラついてるとき、集団としての方向性を見失っているようなときは、ちゃんと声をかけてやらないと、と思う。で、声をかける。

「まぁーがんばれや」と。

かける声は一緒。

「がんばれや」と。

つまり、調子のいいときも悪いときも、まっすぐ進んでいるときもフラついているときも、結局は異なる個人の集まりなんだから、それはもうどうしようもないのだ。

きれいに解決することも、誰が正しいとかも、ない。

会社なんかの組織の場合は、それでもなんとか集団を維持しなければいけないから、あれこれ正解らしきものを提示し、アドバイスをする。でも最終的には、「合わなければ他のやつと入れ替えればいい」という手段があるから、割と早く、ある種の解決っぽいことをする。

でも、ナックスの5人は、そもそも芝居で身を立てるとか、そういう強い目的意識があった集団ではない。たまたま、惹かれあうように集まっただけの、理屈のない集団だ。

当然、入れ替えはきかない。

「入れ替え」という最終手段がないから、なにかあったら時間がかかる。きれいに解決することも、誰が正しいとかも、ない。

入れ替えがきかない集団・・・それは「家族」だ。

大泉洋が、今回の芝居のテーマを「兄弟」としたのが、まさにそういう意味だったのかどうかは知らないが、ナックスという集団は、そうなのだ。

「うまくやる」とか「計算してやる」とか、そういうのはそもそも無理。

今回、大泉洋が作った「下荒井兄弟」というお芝居は、洗練されているわけでも、新しいわけでも、ストーリーが凝っているわけでも、まるでない。

ただ、私は「楽しめた」。

ひとつの正解だろうと思った。

まぁ、いろいろ大変だっただろうが、今回、そういうお芝居を作った大泉洋に感謝する。

次はまた、違う感覚もアリだろうし、またこういうテイストもアリだろうし、まぁ、こっちはなんも気にかけてないんで、そのときまで、みんな、がんばれや。

おれもまぁ、がんばるわ。

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(18:13 藤村)