週があけまして8月27日月曜日。また藤村でございますな。
う先生は現在、違う書き物をやっておりまして、こちらにはなかなか顔を出す機会なく、というところでありますが、元気にやっておりますのでご心配なく、奥さん。
さて、我々は来年制作予定のドラマの準備を少しずつ始めておるわけですが、毎年恒例の「HTBスペシャルドラマ」は今年も9月に放送されます。
すでに8月初旬に撮影を終えて現在編集中という段階。
監督は今年も社歴が私のひとつ下の多田けん(現スバセカD)が担当。
しかし、プロデューサーは長年勤め上げてきた四宮Pから今年、若手にバトンタッチされました。
私より4つ5つ下の数浜という男であります。世代交代ですな。普段は「夢チカ」という音楽番組を担当している男であります。
彼は入社以来長いこと報道記者をやっており、私は彼の地味なスーツ姿しか印象がありません。ひょうひょうとした、物静かな、記者らしい記者、そんな印象であります。
それがいきなりドラマのプロデューサーを任されたわけですからまったくの畑違い。こっちも多少心配になります。
「ドラマ、大丈夫かい?」
何度か聞いてみましたが、常にこの男の返事は、
「まぁ、大丈夫です」
こっちとしちゃぁ、「大丈夫じゃなさそうだから聞いてんだろ!」というところですが、常にこの男はひょうひょうとして、だからまぁ、はた目には「大丈夫」に見える。
まったく大丈夫なくせに「たいへんだ!もうダメだ!」と慌てる人間よりかはよっぽどいいわけで、だからある意味、このひょうひょうさ加減は、彼の一種の才能だと思うのであります。
しかし、そんな男が多少慌てた姿を初めて見ました。
今月頭にドラマの撮影が始まって、数日後のことであります。
「今年はずいぶん天候で苦労している」
そんな話を聞いておりました。クランクインからずっと天候が不順でスカっと晴れない。撮影スケジュールがどんどん崩れてる。
そんな中、私と嬉野先生が撮影現場を見学に行きました。
現場は札幌から100キロほど離れた滝川市、丸加高原。
「今日も雨じゃないのぉ」
「いやいや、たいへんですなぁこれはぁ」
現場に向かいながらベテランのおっさんふたり、
「こういうときに普段の行いというものが出ますなぁ」
「まったくですなぁ」
と、若手の不幸を喜ぶ了見の狭い会話をしておりました。
この丸加高原という所、去年の秋に私が福原美穂のプロモーションビデオを撮影した同じ場所であります。
その時は前日までの雨模様がうそのように晴れ渡り、雲ひとつない青空のもと、1日できっちり撮影を終えたのであります。
「普段の行いですよぉ」
「ねぇ」
「先生、私が現場に着いたら晴れますよ」
「晴れますか」
「当たり前じゃないの」
「まったくです」
「あいつらどんだけ行いが悪いんだろうね。のはははははは」
「うはははははは」
やがて了見の狭いおっさんふたりが現場に着きますと、
「ほらね」
驚くべきことにちゃんと雨は上がり、撮影開始以来始めてという晴れ間が広がったのであります。
「だいたいさぁー監督の気合いが足りないんじゃないのぉーこういう現場はさぁー気合いがあれば晴れるんだよーおたくの監督だぁれー?あーただけん?気合いが足りないんだよーあいつはさぁーどははははは」
了見の狭い先輩であります。
そこへ、新米Pの数浜がやってきました。
「藤村さん」
「ん?」
いつになく真剣な表情であります。
「お願いがあります」
「なに?」
「明日も来て下さい」
「ん?」
「藤村さん来ると晴れるんですよね」
「いや」
「来て下さい」
「いや、休みだから」
「来て下さい」
「いや」
「お願いです」
「おまえ、真剣に言ってんの?」
「わりと真剣です」
「やだ」
「来て下さい」
「やだって」
・・・普段ひょうひょうとした男の、わらにもすがる顔を初めて見ました。
しかし了見の狭い先輩は、その日を晴れるだけ晴れさせて、翌日はもちろん現場に行かず(当たり前だ。往復200キロだぞ)、結局今年のドラマは最後まで天候不順に泣かされたのでありました。
2007年HTBドラマスペシャル「そらぷち」
これは、新米P数浜が報道記者時代にずっと追い続けていたテーマをドラマ化したものです。
もともとはドキュメンタリーにしたかったテーマ、重いものです、それをドラマにする。それも1時間。短いです。とても短い。脚本には苦労したでしょう。
本日、スペシャルドラマ「そらぷち」のページがアップされました。HTBのトップページから入れます。是非、ご覧下さい。
北海道ほか数地区で、9月29日土曜日午後に放送であります。
全国ネットではありませんので、順次、いろんな地区で放送されることと思います。また、なるべく多くの地区で放送されることを願っております。
ということで、さぁ日も暮れてきましたね。
帰りましょう。また明日。
(19:10 藤村)
週があけまして8月27日月曜日。また藤村でございますな。
2007年8月23日(木)、藤村でございます。
2007年8月23日(木)、藤村でございます。
いよいよ再来週、「日記本」の受け渡し&発売がスタートいたします。我々の手元には一足先に見本が届きましたので、↑の写真コーナーに実物写真、そして↓の「ウラ話」に解説を書きましたよ。
まずはそちらをご覧になり、あと2週間楽しみにお待ち下さい。
思いのほかいいですよ、この本。中身よりまず外観が。実物の「見た目」と「持った感」が。シールを貼りますと、また違った感じになって、これは、意外にも優れた装丁だなぁ。
この本を作るにあたって、デザインにも造詣が深い店長は、いろいろとアイデアを出してきたんです。
最初のデザインは確か「畳(タタミ)」だったなぁ。表紙が全面、畳ですよ。
嬉野先生が最初に書いた原稿は、このホームページを部屋に例えてね、そこにみなさんがいつもお茶を飲みに来るみたいな、そんな書き出しだったんですよ。
「だから畳ですよ!」
と、店長はハリきってましたね。彼は見本品も作ってきました。よく出来てましたね。だって手触りが完全にタタミでしたもん。デコボコして。しまいにゃ「い草の匂いもつけましょう!」なんて乗り気でしたね。
でも、先生の原稿がボツになって、畳もボツ。
次に私が原稿を書きましてね、そこには、「このホームページをご覧になったことがない人も、是非一度、そっと覗きに来て下さい」みたいなことが書いてあったんです。
「覗きでしょ?じゃぁもう板ですよ。穴があいた板塀!」
それで店長は、木目の板張りを本の表紙にしようとしましたね。真剣でしたよ。黒っぽい板でね、真ん中に覗き穴があけてある。そこを覗くとお馴染みのご本尊が見えるみたいなね。
でも、私の原稿もボツになり、板もボツ。
結局はね、日記本はこれからも続くわけだから、最初からあまり意味を持たせずに統一のテイストだけ決めたほうがいい、ということで「布」。和柄の布をモチーフにシリーズを続けていく、ということでまずは「日本てぬぐい」に落ち着いたわけであります。
まぁ、本屋に畳だの板だのが、どでん!と積み重なってるような光景も見てみたかったですけどね。
というわけで、本日はこれまで。
また明日だ。
(18:25 藤村)
2007年8月22日(水)
2007年8月22日(水)
嬉野です。
さて、札幌もまた暑い夏日が戻って来ました。
それと期を同じくしてうちの奥さんも長旅に出ましたね。
九州へ向かうと行ってましたが、結局北海道から九州へ向かえばですよ、戻りも含めたら日本一周になるわけでね、日本一周に出かけましたと言ったら大イベントみたくなりますが、そういう雰囲気は微塵もなく、わりとあっさり出かけていきましたね。
いつも感心するんです。
よく飽きないなと思うわけですよ。
テントを積んでバイクに乗って、一人旅してもう20年ですよ。
途中で飽きて寂しくなって帰って来るわけでなく、どこまでいっても、いつまでたっても一人だけで飽きずに旅を続けるためには、それ相応の能力がいると思うのです。
いろんなものに対して好奇心が無いと続かないだろうなぁとも思うのです。
長旅というのは時間さえあれば出来るというものでもないと思いますからね。
今年は、ぼくも夏休みをとってね、追っかけで、出たとこ勝負で奥さんと合流して二人旅をしようという計画でありますよ。
どこで合流するかは未定です。
いずれにしても9月の本州、まだまだ暑そうですね。
今日はね、仕事で長沼町というところへ行ってきました。
長沼は丘もあり水も湧き、牧場もあり水田もあり畑もあってね、牛もいれば馬もいて、どこまでも広々としてのどかに輝いておりましたよ。
「好いなぁ北海道はぁ!」と、車を運転しながら店長が叫んでおりました。
もうすぐ9月。
これからの北海道も、まだまだ美しいですぞ。
ぜひ、おいでなさいませね。
(18:09 嬉野)
8月20日月曜日となりました。藤村でございます。
8月20日月曜日となりました。藤村でございます。
ささ、お盆休みも明けて本日より通常営業であります。
札幌市内の小学校も本日より2学期開始ということで、3年生のくそ坊主が朝早くから家を出て行きました。
北海道の夏休みは短いですな。その短い夏休みを懸命に楽しもうと、くそ坊主が毎日毎日、死にものぐるいで「水族館連れてけ!」「動物園連れてけ!」「キャンプ連れてけ!」と直訴してまいります。
最近わたくしは、なるべく子供をほったらかしにしようと思っておりますので、「行かない」「自分で楽しみを探せ」と申し付けます。
そうしますと、
「じゃぁ、せめてテントを立ててくれ」
と、くそ坊主が申しますので、
「じゃぁ、手伝え」
と、倉庫からテントを出して、庭に立ててやります。
「どっこも連れてってくれないから家でキャンプだ」
と、くそ坊主は反抗的態度でテントに立てこもります。
しかし、30度越えの猛暑。あっさりとテントから出てきて、
「暑い。プールに連れてけ」と。
「行かない」と。
「じゃぁ、プールを出せ」と。
「手伝え」と。
倉庫からお子様プールを出し、水を入れてやります。
しばし、小さなプールの中で涼しげにぐるぐると回っておりましたが、
やがて・・・どぅわーん!
という大音響とともに一気にプールから水が流れ出しました。
「な、なんだよ!」
坊主がプールに小さな穴を見つけて、そこに手を突っ込んだと。穴は一気に広がってプールはあっけなく決壊。
「おまえの夏は、終わったな・・・」
しかし、それではちょっとかわいそうなので、
「じゃぁ、ほんとのキャンプ行くか」
「行く行く!」
「よし。じゃぁ、こいつとちょっとキャンプしてくる」
わたしはその日の午後、坊主を連れて一泊のキャンプに出かけることにしました。
こういうとき札幌はいいですね、少し走ればキャンプ場なんかいくらでもある。お盆の最盛期でも、有名なオートキャンプ場を除けばテントはいくらでも立てられる。
「明日の昼には帰って来るから」
男ふたり、テントに寝袋だけの軽装備で出発いたします。
「山の中だからな、クワガタいるぞ」
「取る取る!」
1時間半ほど走って、山の中の質素なキャンプ場へ。
「寒いな・・・」
山の中は半袖じゃぁ鳥肌が立つほど寒かった。雨も降りそうだし。
「クワガタ取りに行こ!」
「いねぇって」
「いないの!」
「クワガタ死んでるって。こんなに寒かったら」
「なんだよ!」
「まずはテントだ。手伝え。それから温泉行こう。風呂入ろう。」
我々のほかには2組しかいないだだっ広い芝生のキャンプ場に、ぽつんとテントを立て、再び車に乗り込んで、近くの温泉に向かいます。
キャンプ場を出て、ほんの2?3分走ったところだったでしょうか。
わたくしは、わたくしは、ついに見ました。
北海道に暮らすこと10数年。
わたくしは、ついに念願のあいつを見たのであります!
道路の横から、真っ黒い生き物が飛び出してきました。
「うっ!うわっ!うわっ!・・・クマだッ!クマだッ!クマだよ!おい!クマだ!」
車の目の前を、野生のヒグマがのさっのさっと横切って行きます。
「おい!おい!おい!見たかおまえ!クマだ!クマだ!クマだ!」
クマはすぐに反対側のやぶの中へ消えて行きました。
「おぉーっ!ついに見たぞぉ!クマだよぉー!クマ見ちゃったよぉー!」
横にいるくそ坊主は、無表情で固まっております。さぞや驚いたのでありましょう。
「おい、おまえ見たか!見た?見た?」
「・・・・」
「見てないの!」
「見た・・・」
「おぉ!見たか!すごかったよなぁー!」
「・・・おとう、うるさい」
「あぁ?」
「どうでしょうの時とおんなじ」
「あ?」
「おとうの声にびっくりした」
・ ・・坊主はクマではなくわたくしの声に肝をつぶしたそうであります。大泉洋と同じ。
「・・・そうか。悪かったな」
「ねぇ、今日キャンプ場で寝るの?」
「寝るよ。なんで?」
「だって、クマいるじゃん」
「あ、そうだな」
「車の中で寝る?」
「バカ野郎。せっかく立てたんだから、テントで寝るよ」
「クマいるじゃん」
「大丈夫だって。おとうはな、ユーコン川ってとこでキャンプしてな・・・」
ユーコンでの教訓、「テント内に食べ物を持ち込まない!」「体内からも甘い匂いを発しない!」を坊主に教えてやりました。
「おまえがお菓子をかくしてなきゃ大丈夫だ」
その後、温泉でゆっくり湯につかり、温泉宿の名物という「鴨鍋」を大広間で親子ふたり、美味い!美味い!と言いながら食い、そうこうしてるうちに日がとっぷり暮れてきたのでキャンプ場に戻り、やることないもんだから7時半には寝て、早く寝すぎて朝5時には起きて、午前中のうちに札幌に帰って来ました。
玄関に入るなり坊主はでっかい声で、
「ねぇー!きのうクマ見たよーッ!クマ見ちゃったよーっ!」
と叫んでおりました。
この夏の、小さな思い出でありました。
ではまた明日。
(18:17 藤村)
7年前、2000年春。
7年前、2000年春。ぼくらは『原付西日本』の旅で鳥取砂丘に立ち寄った際に、『砂丘レストハウス』という場所で、そこにあった砂を袋につめ、それをバイクに積み持ち帰りました。そして番組内で紹介しました。でもそれは法で禁じられている行為でした。ぼくらはテレビ局に勤めている人間です。知らなかったでは済まされない責任を負った人間です。ですから、今後なんらかのペナルティが出るのであれば、もちろんそれに従いたいと思います。ぼくらは、いけないことをしていたのですから。
いずれにしても、このことで、ぼくらは『原付西日本』という旅を、もう二度とみなさんに、お見せ出来なくしてしまいました。ぼくらのせいです。ごめんなさい。本当にごめんなさい。
水曜どうでしょうディレクター
藤村忠寿
嬉野雅道
2007年8月7日火曜日。藤村でございます。
2007年8月7日火曜日。藤村でございます。
もう3ヶ月前になりますか、5月のはじめに嬉野先生とふたりで岩手におじゃまいたしました。
私はこれでもう3回目。地元岩手・盛岡を愛してやまない人々が、今回も各所を案内してくれました。嬉野先生は初めての参加であります。
まずは盛岡の街を歩きます。
街には2本の川が流れております。そこには鮭が登り、鮎が躍る。
街からは遠く岩手山が見えます。
街の中心はこんもりと木が生い茂る岩手公園。盛岡城の跡地であります。
来ず方のぉーお城の草に寝転びてぇー空に吸われし十五の心
盛岡一高の生徒であった啄木が授業をサボって詠んだ歌でありますな。昔は風流な不良がいたもんです。
盛岡は、このお城を中心とした城下町であります。
近代的で思いのほか巨大な盛岡駅は、街の中心ではなく、街の端っこにある。
ここに鉄道が出来た当時は、真っ黒な煙を出す蒸気機関車なんてものを街の真ん中に入れるわけにはいかない、よそから来た正体不明な人々を街の真ん中に入れるわけにはいかない、だから駅は街の端っこだ、そんな理由があったそうであります。
今とはまったく違う考え方でありますな。
駅とは反対側の街の端っこには、バスセンターがあります。今となっては懐かしい、昭和の匂いが漂う古い建物。乗り場には売店が何件かありまして、まんじゅう屋もある。
素朴な味わいの餅をいくつか買いましたら、実に丁寧に包んでくれた。
盛岡からバスに乗って田舎に帰る。旅をする。昔から旅のお供として、里帰りのお土産として、みなさんこのまんじゅうを買っていたのでしょう。バスに乗る。それがとても晴れがましいことであった時代の名残が、この古い建物には残っておりました。
私の大好きな福田パンにも行きました。
あんこ、クリーム、ジャム、野菜、カツ・・・数多くの具の種類が壁に貼られておりまして、それをコッペパンにはさんで出してくれる。あんとバターとか、クリームといちごジャムとか、2種類組み合わせて頼むこともできる。盛岡に昔からあるオーダーメイドのパン屋さんですな。
コッペパンというと、どうしても給食の時に出てきたパサパサの乾いたやつを思い浮かべますが、ここのパンはしっとりやわらかい。
「うーむ!きなこクリームってなんだ?これとブルーベリージャムを組み合わせたらどんなパンになるんだ!」
20種類はあろうかという豊富な具のラインナップに興奮を隠し切れないのであります。
質素な店内で、おばちゃんが手際よく客の注文通りに具をはさんでいく。昔ながらの光景が実に心地良いのであります。
盛岡を離れ、岩手県南部にある料理屋に行きました。森の中にあるそのお店は、一日一組限定。といっても高級料亭なんかじゃありません。山菜しか出ない。おばさんが山で取ってきて、時間をかけて下ごしらえをする。えらく手間がかかる。だからたくさん出せない。だから一日一組にしか出せない。
囲炉裏端に、何種類もの山菜が、ひとつずつ皿に盛られて出てきます。うまい。どれも、うまい。うなるほどうまい。山菜だけで満足し、腹がいっぱいになる。こんな経験は初めて。
「幸せですなぁ・・・」
「まったく・・・」
ホロ酔いの嬉野先生もご満悦であります。
しかしおばさんにしてみれば、小さい頃からこうやって食べてきた。ただ単に、昔のまま、今もそうしてるだけ。
昔のまま。
昔のままに出会うと、なぜこうも「良いなぁ」と感じてしまうんでしょうか。
それはすなわち今の時代に、どこか違和感を感じているからでしょうか・・・。
さて明日からお休みと出張がありまして、こちらをまた留守にいたします。
来週また、お会いいたしましょう。
【日記本「水曜どうでしょう本日の日記」予約受付中!】
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長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。
【DVD全集第9弾予約受付中!】
「北海道212市町村カントリーサインの旅2」と「サイコロ4」の2本立て!
発売日は、9月26日(水)!
ネット通販の「HTBオンラインショップ」及び北海道内の「HTBグッズ販売店」にて同日より発売開始。
道外にお住まいの皆様方、ネット通販をご利用されない皆様方には、全国の「ローソン店頭ロッピー端末」にて予約受付。
予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。
(19:22 藤村)
2007年8月6日(月)
2007年8月6日(月)
嬉野です。
えぇ、実に困りました。
家に忘れ物をいたしました。
それも、外出時に一番忘れたくないものを忘れてしまいました。
もう発狂寸前です(もちろんウソです)。
何を忘れたか!
老眼鏡を忘れたわけであります。
これは痛い。
もうね、今現在も文字がボヤケテよく見えない。
わたくし、未だに視力は両眼共に抜群に良いわけです。
裸眼で2.0でありますよ。
なのに、手近のものは、全部ボケちゃてボケちゃってまったくクリアーに見えない。遠くのものは良く見えるのにですよ。
アフリカのサバンナで猛獣を見つけるのには適しても、
現代日本で日常生活を営むのは困難。
えぇ、ということでですね。
わたくし現在、字がよく見えないという、モーレツなるストレスの中で、久々の日記を書いておりますよ。
いやもうね、早退したいくらいですよ。
これね、ロケで忘れたらもうその時点でロケ終了ですよ。
あのね、昔はカメラって、ファインダーを覗く式だったから大丈夫だったけど、今は液晶画面しかないですからね、あんなもの老眼男には見えませんて。
なんで年を取ると近くが見えなくなるのかなぁ。
もうね、この世に凸レンズが無かったらですよ、わたしは既に本も読めなかったはずなんですよ。
これを思うと恐ろしい。
凸レンズを発明してくれた方に感謝。
全国の眼鏡屋さんに感謝ですよ。
個人差があるようですが、私の場合、40歳を過ぎた頃から老眼が始まりましたね。
2000年の早春にロケに行きました「四国八十八ヵ所2」のね、編集してる時に、「おや?」と思った記憶があります。
うちの奥さんは、昔からメガネの人で、それででしょうか、やたらと鼻が利く人で、匂いに敏感。
反対にわたくしは、言いましたように昔から眼が良いからか、鼻が利きませんで、匂いには鈍感なわけです。
人間というものは、かくのごとく、ひとつの欠点を他の能力向上でで補うところがありますね。
そして、ものごとの出発点というのは大事なもので。
最初からクリアーに見えてた者にとって、視界がクリアーに見えないという状況は物凄く不安ですね。
馴れや経験というのは、人生においてとても大事だと思われますね。
もうね、何の話をしているのかよく分かりませんなぁ。
字も良く見えないし、この辺で本日は終了、また明日。
あぁぁ、そしてね、弁当を持ってきたのに箸を忘れましたよ。
あのね、もうね、ほんと、マジで早退したいくらいですよ。
ほんとにね、とほほな日ですよ。
くくく(泣)。
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(13:11 嬉野)
たいへんお久しぶりでございます。
たいへんお久しぶりでございます。
8月2日木曜日となりました。藤村でございます。
先週からずっと、来年制作するドラマの仕事をしておりました。
四宮P、嬉野P(今回はプロデューサーであります)、演出を担当する私、そして脚本家の先生の4人チームで、みっちりとシナリオハンティング(シナリオを書くための取材)をしてまいりました。
6月中旬にも同様にシナハンを1週間以上やり、今回もまた10日間近くみっちりと。映画でも連ドラでもない単発ドラマで、それもすでに原作があるお話なのに、東京の脚本家先生と長期に渡って一緒に取材をする。めったにないことだと思われます。ものを知らないというのは実に強い。
しかし長い間寝食を共にしたおかげで、脚本を書き出す前に、お互いの考え方がよーくわかった。遠慮なく物が言える状況になった。北海道という地方のテレビ局。東京の脚本家の方と仕事をするのは不慣れにきまっている。環境の違いから、どうしたって遠慮がちになる。でもその溝は、脚本を書く前に、ずいぶんと埋まった。これで正面きって中身の話が出来る。これは大きなことであります。
この長期取材が始まる前に、私などは「そんなに長い期間必要ないんじゃないの?」と思っておりました。それでも、しのぴーうれぴーの両P陣は「これぐらい必要なんです」「無駄じゃないんです」と力説なさっておられた。確かに無駄ではなかった。反省することしきりでございます。
2ヶ月後、シナリオの第1稿が出来上がる予定であります。そのころには皆様方にドラマの概要もお話できるかと思います。
道内では昨夜、2000年の秋に作ったドラマ「四国R?14」が放送されておりました。あれから7年。今度はどんなドラマになるのか、我々自身、胸が躍っております。
さて、というわけで先週はずっと出張中であったため、キャンプは中休み。飲みすぎ食べすぎで人生初の胃もたれも経験するという不摂生ぶり。ビリー隊長ごめんなさい。明日からまたがんばります。
最後に。印刷会社の担当者から先週、関係者一同に向けこのようなメールが一斉配信されました。
みなさま
「本日の日記」直しがすべて終わりました。
もう、ようござんすね?
じゃ、月曜から印刷開始です!
刷りますよー。いいですかー。
・・・構想から長いことかかりました「日記本」が遂に印刷開始。ようやくカタチになります。「DVD第9弾」とともに順調に予約が入っているようでございます。
みなさま、あらためまして、ありがとうございます。
じゃじゃじゃじゃじゃあ!また明日。
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長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。
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(18:03 藤村)
7月23日月曜日。藤村でございます。
今年の春、家族で宮古島に行きました。
いいところです。
海が、とてつもなくキレイ。
学生のころ、南太平洋のフィジーに行ったことがあります。
テレビや写真でしか見たことの無いキレイな海、珊瑚にたわむれる極彩色の魚、この目で見てみたい。それでフィジーに2週間滞在して、現地でダイビングの免許を取り、海に潜りました。素晴らしかった。
4年前、マレーシアのランカウイ島に行きました。子供にキレイな海を見せたいと、無人島ツアーに参加して、熱帯魚とたわむれました。
世界には美しい海があります。
しかし、フィジーにしてもマレーシアにしても、写真で見たような美しい海に行くには、多少手間がかかる。ある程度、本島から離れないとキレイじゃない。
しかし、宮古島は違う。
すぐそこに美しい海がある。真っ白な砂浜があり、極彩色の魚がすぐそこを泳いでいやがる。
「なんだなんだ!ずいぶんキレイな魚が無防備に泳いでるじゃねえか!」
興奮した私はすぐさま釣具屋に走り、500円のお子さま釣りセットを購入して、わっさわっさと極彩色の魚たちを釣りまくったものです。
すぐそこに、驚くような美しい海がある。これは世界中探しても、そうめったにあるもんじゃございません。
宮古島はいいところです。
沖縄本島、石垣島、西表島と行きましたが、自分にとって一番よかったのが、この宮古島でした。
理由は、「海が驚くほどキレイだったから」
・・・ではありません。
あの島が「とても落ち着いたから」です。
なぜ落ち着いたか?
そこに「生活感」があったからです。
「宮古島には何もない」、そう聞いていました。
でも、行ってみて、ちょっと予想外でした。
広くて立派な道路はある。24時間営業のスーパーはある。飲み屋街はある。
世界に類を見ない美しい海がありながら、なんだその、普通ぐあいは!と。
ずいぶん普通に暮らしてるじゃないかと。
旅先で豪華なリゾートホテルに泊まる。これもまた格別に落ち着くものです。「いいねぇー」と思う。
しかし旅先で、ごく普通の、おだやかな生活感に出会う。そしてそれが自分にピッタリくる、と感じる。
すると、もっと心の深い部分で、「いいなぁ」と思う。
旅の良し悪しというのは、実はその土地の「生活感」「空気感」を、自分の中ですんなりと受け入れられたかどうか、で決まるものだと思うのです。
美しい風景を美しいと感じる感性、とは別の、もっと本能的な感性。
宮古島を撮った、ある写真集があります。でもその写真集には1枚もキレイな海が写っていません。街角だの道端だの、「わかりづれぇよ!」と思える写真ばかりです。でも、たぶんこのカメラマンは、宮古島で感じたあの生活感、空気感を写真に切り取ったのではないかと思います。「旅人の心で感じた風景」をそのまま写真にした。
西宮大策「モクテル」という写真集。僭越ながら、帯に推薦文を書きました。自費出版らしいので数は少ないでしょうが、見かけたらめくってみて下さい。たぶん「わかりづれぇよ!」と思うでしょうけども。
さて、明日からまた我々はドラマのシナリオハンティング(脚本作りのための現地調査)で、留守にいたします。次にお目にかかるのは週明け。
長いこと面倒かけますが、各自持ち場に戻って今週も元気いっぱい、日々の生活に精進くだされ。
ということで最後にキャンプ情報。ビリー入隊から3週間あまり。この間、基本を4日、応用を4日、そして腹筋を3日実施。結果、体重体脂肪ともに入隊時からほとんど増減なし!「これで2キロは痩せたな」とのビリーの言葉に「うそをつけ!」と罵声を浴びせるも、ここへきて腹部に明らかな変化を確認。これまでぜい肉との判別が不可能だった「腹筋」の存在が明らかに。おれにもあったか腹筋!でもおかげでぜい肉が分離して余計目立つようになったぞビリー。でも確かに効果はあった。このままあと1ヶ月続けたらどうなるか?楽しみだなビリー。でもこのままやり続けると51歳であの体になるのか。それは考えものだなビリー。
ではまた来週。
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全国のローソン店頭ロッピー端末さんに打ち込みます商品番号は
057711(まるこ なかなかいい)←暫定語呂
長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。
【DVD全集第9弾予約受付中!】
「北海道212市町村カントリーサインの旅2」と「サイコロ4」の2本立て!
発売日は、9月26日(水)!
ネット通販の「HTBオンラインショップ」及び北海道内の「HTBグッズ販売店」にて同日より発売開始。
道外にお住まいの皆様方、ネット通販をご利用されない皆様方には、全国の「ローソン店頭ロッピー端末」にて予約受付。
予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。
(19:34藤村)
業務連絡です。
管理人の私用のため、7/21-24の間、更新が出来ません。
多分…予備で動かしている保管用プログラムが、
なんとかカバーしておいてくれると思いますが…
万が一何か起きて、7/25に更新できなかったらすみません。