4月27日水曜日です。
嬉野であります。
今夜は、水曜どうでしょうクラシックの日ですね。
見ましょうね、面白いですから。
さて、今日はねジャガイモの話をしましょうね。
ヨーロッパというところは、地図で見るとわかりますが随分緯度の高いところにあるんですよね。ということは、どういうことかと言いますとね、基本的に寒いということなんですよね。
あそこは、北海道と緯度的に対して変わらないところにある。
もしくはそれ以上ですから。
これは寒いんですよ。
そういうところで農業はきつい。
これは札幌とかに住んでると良くわかります。
だから、昔のヨーロッパの人々は冷害で麦が実らなかったりすることがままあったから新大陸からジャガイモが渡ってくるまで慢性的に飢えていたという歴史があるわけなんですね。
ジャガイモはどんな荒地にも実るし、保存もきくわけです。
このジャガイモがヨーロッパ人の空腹を満たすのに大いに貢献したという…、まぁジャガイモの話は、ここまでなんですけどね。
でも、飢えていた頃のヨーロッパというイメージがなんか怖い。
飢えと言うのは怖いんです。
その、ヨーロッパが慢性的に飢えていた頃の状態が「グリム童話」なんかを読むと、うかがい知れるってことを、どこかで耳にしたことがありましてね。
例えば「ヘンデルとグレーテル」
あの話には、終始「食べるという行為に関する話題」が出てくるんだそうです。
そう言えばそうなんですよね。
あの物語の発端は、「二人の幼い姉弟を森に捨てて来てちょうだい」と言う継母のたくらみから始まりますもんね。
理由は食べ物が無いから。
だから子供たちを捨ててきて。
そう継母は言うわけです。
そして森に迷った幼い姉弟は森の中でお菓子の家に行き着く。
これも気づきませんでしたが、確かに腹が減ってる子が夢見たがるようなイメージですよね。
そして敷石が砂糖のかかったビスケットであったり。
家の柱は縞模様の飴細工であったりと恐ろしくリアルなわけです。おそらく腹をすかせた子供たちは、物語の中のその具体的な甘いお菓子の描写を耳にしてうっとり、かろうじて空腹を癒していたかと思われるわけですね。
こう考えるとあの話は切実です。
当然、その物語を語る大人たちも腹をすかせていたから、あれほどリアルな表現に必然的になっていったとも考えられるわけですよね。
聞いている方も腹をすかせ、語る方も同じように腹をすかせ、どちらの目もギラギラと一点を見つめながら食い物のイメージを膨らませ、「食う」という行為の物語を追っていく。
あの物語の中で、悪い魔法使が出てきて、弟の「ヘンデル(だったよねぇ)」を折に入れて、これを太らせて食おうとするわけです。
この辺りも考えると怖いですよね。
空腹が高じて子供を食おうというわけです。
非情な継母は食い扶持を減らすために子供を森へ捨てようとする。
けれども、森の中という人間の無意識の代表みたいなところには、お菓子の家だけでは止まらず、子供を食おうとさえするイメージまであるわけです。
やはり森というのは恐ろしい。
この話を子供たちが飢えた状態で聞いていたとすれば、お菓子の家の描写で盛りあがった好奇心は、悪い魔法使いの思いを知るにいたり俄かに戦慄したことだろうと思うのです。
だって、一番非力な子供たちにこそ「食われるというイメージ」は、リアルに襲い掛かったろうと思うからです。
ひとつの物語が生まれる背景には、その物語を生み出す必然的な状況があるのだというわけなんでしょうね。
巧く伝わったかどうかは分からんのですが、「グリム童話」のそんな見方をいつかどこかで耳にして、随分得をした気がしたので、思い出だしてここに書いたわけでございますよ奥様。
寝物語にいかがでしたでしょうか?
眠れますでしょうか?
安眠こそ明日の美貌への架け橋でございますからね。
それでは、皆様またいつか。
いまいちだったかなぁ。
まぁ、いいか…。
今日のところは考えないことにしよう。
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ロッピー(27226)
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ロッピー(27228)
(21:39 嬉野)
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