2007年8月アーカイブ

8月31日金曜日。8月も終わりですな。藤村でございます。

今、日記を書こうと思ってデスクに戻りましたら、おもしろいものが置いてありましたよ。

新グッズの見本品です。店長が置いていったんでしょうね。

まだ未発表の品ですからあまり言えませんけど、まぁたいしたもんじゃないですから言いますか。「クリアファイル」です。

書類なんかをね、はさんでおく薄っぺらい透明のクリアファイル。

商品名には

「水曜どうでしょう3ポケットクリアファイル(バンジョー兄弟)」

と書いてあります。

「3ポケット」ってのは、「仕切りが3つある」ということですね。ぺらぺらのクリアファイルが3つ重なってると考えていい。

仕切りとなっている3枚のクリアファイルそれぞれには、別々の絵が描いてあります。

1枚目には、緑のまぶしい高台公園の全景。

2枚目にはバンジョー弟の大泉さん。

そして3枚目にはバンジョー兄のミスターさん。

「クリアファイル」ってぐらいですから透けてます。

ということは、この3枚の絵が透けて、重なって見える。

と・・・どうですか、

「高台公園でバンジョーをかき鳴らすバンジョー兄弟」

という1枚の絵が完成するわけです。

重ね合わせた3枚のクリアファイルそれぞれに絵を描くことで、

手前にミスターさん

ちょっと奥に大泉さん

背景には緑いっぱいの高台公園

という、気持ち立体的な奥行きのある絵になるわけですね。

考えたもんです。

他にも、商品名「試験に出る石川・富山」ってのがありまして、

「雪の公園にいるクソ坊主(ミスターさん)」
「大泉校長」
「丸メガネの安田さん」

という3枚が重なって、見事に「雪が積もった高台公園での前枠」の様子が、奥行きをもって再現されております。

今回はなんといっても絵がいい。迫力があります。

これは、おすすめです。

ほかにも秋に向けて、いろいろと新グッズを考えております。昨年作らなかった「どうてちょう」も、今年は店長、作っております。

そして明日、秋の「北海道物産展」への出店情報が解禁となります。↑のグッズコーナーをクリックすれば、店長主宰の「ユメミル工房」のページに行けますので、明日はそちらをご覧下さい。

今まで出店したことのなかった地区・・・とだけ言っておきましょう。

では、「ユメミル工房」での明日の詳細発表をお楽しみに。

追伸。

ビリー現在は1日おきのペースで続けております。7月入隊ですからもう2ヶ月。しかし別にダイエット目的ではないのでメシはがんがん食っております。結果、体重に変化なし。ただ着実に体はビリー化しています。あるていどでやめないと気持ち悪い51歳になってしまいます。

もうひとつ追伸。

さっぽろ夏まつりのHTB会場にひっそりと置かれてあった「どうでしょうおみくじ」。その収益の一部を地震のあった新潟に送りました。まったくもって小さな額ですので礼には及ばず。ただ「寄付しました!」と言っておくぞ。

ではまた来週!


(18:45 藤村)

8月30日木曜日。藤村でございます。

昨夜、大顔森崎リーダーと久しぶりに会いましたよ。

夜の7時にワインのうまい店で待ち合わせをしましてね、イタリアンを食いつつ、いろんな話をしました。

うまい食い物について、良い宿について、お芝居について、ドラマについて、また「リーダーは頭はデカイが脳みそが小さい」ことについて、熱く語りました。

気がつけばワインのボトルが4本空いておりました。

夜の10時。早くも私はふらふらでございました。

リーダーは、うまいピザの話を始めました。

先ほどチーズフォンデュを食ったばかり。

「激ウマのピザを出す店があります」

「そうか」

満腹です。

「あれは驚きます」

「そうか」

「行きますか」

「今からか」

「行きますか」

「行くか」

うまい店に行くというのを断ることはできません。

タクシーで15分ほど走ってイタリア料理屋に着きました。

「まずは飲みますか」

「そうだな」

「今度は白でいきますか」

「ワインか」

「いきますか」

「いくか」

ふらふらであります。

「ピザ来ました」

「お」

「早く!アツアツのうちに食べてください!」

「あ」

食べます。

「う、うまいなぁリーダー!」

「でしょう!」

酔いが飛びました。ものの数分で2枚食べました。

うまかった。我々は再び芝居のこと、ドラマのこと、「リーダーは頭がデカイのに脳みそが小さい」ことについて、熱く語りました。

夜11時半。残念ながらお店は閉店。

「じゃぁ、帰るか」

白ワインでふらふらであります。

「この近くに美味いイタリアンの店があります」

「そうか」

「行きますか」

「行くか」

断りません。流されるままにイタリア料理3軒目。

「まずは」

「ワインか」

「ワインですね」

ふらふらです。

「ここの冷たいスープはうまいですよ」

「リーダー、悪いけどおれは冷たいスープだけは許せないんだ」

「じゃぁ飲んでみてください」

「よし」

「どうですか」

「う、うまいなぁリーダー!」

再び酔いが飛び、芝居のこと、ドラマのこと、「おめぇの頭はデカイが脳みそは小さい」ことについて、熱く語りました。

深夜1時。さすがに帰ります。もう吐く寸前です。

「じゃぁリーダー、おれ歩いて帰る」

「マジですか!」

今タクシーに乗れば間違いなくご迷惑をかける自信がある。

「何キロあるんですか」

「10キロ・・・いや8キロぐらいかな」

「遠いって!」

「じゃぁ、また」

歩き出します。

ちょうどいい気候です。酔いも覚めてきます。

やがて空がうすぼんやりと明るくなり始めました。

午前3時半。

家に着きました。2時間半かかりました。

あんだけ食べたのに、体重は若干減っておりました。

久々にリーダーとたっぷり話をし、楽しい夜でありました。

以上。

じゃぁまた明日。

(18:54 藤村)

2007年8月28日(火)

嬉野でございます。
だいぶ御無沙汰をしております。
みなさまがた、この炎熱の最中、息災であられましょうか。
ご自愛くださいませ。

いやはや、暑い。
ここは札幌なのにと思うことしきりであります。

少し前からね、わたくしそのぉ、北海道米が美味いと思い始めましてね。いや、もともと米好きでしたから、わりと他県の銘柄米に気持ちが動くところが、これまで、ありましたが、そこはまぁ私も大人になりましたのでね、これだけ美味ければ道産米で充分じゃないか!と、腹を決めていたところでありましたよ。

それに奥さん、野菜も魚も新鮮なものほど美味いわけですからね、米だって近場の米が鮮度が高くて美味いということで好いじゃないのよと、わたくし思い初めておりましたら、本当に美味しくなっていたんですってね、北海道米。

なんだか、この温暖化で、お米に適した気候ってのがね、北海道辺りまで上がって来たんですって話をね、わたし何かの折に耳にしましたよ。

驚きますネェ。本当なんだろうか。
だとしたら暑いはずだよ。北海道。
というね、どうもこの、夏でございます。
えぇ。

原始人というね。
えぇ、いったいいつ頃の方々かも特定しえない、いたってアバウトな呼称をされてる人たちがいますけど。

髪はぼうぼう、ヒゲぼうぼうで、体には毛皮の衣装をまといまして、石で作った矢じりを棍棒の先に結わえ付け、これでもってマンモスあたりを寄ってたかって襲っているイメージが私なんぞにはありますが。

これはずいぶんバカにした話でね。
原始人なんて言うから、自分とはまったく縁のない生き物のようなイメージにとらわれがちですが、なんのことはない、自分の先祖ということなわけでね。

そう考えれば、そんなに今の人間と違いは無いとこの頃、思うのでありますよ。

今と同じ様に恋もしたでしょうしね。
とくに娯楽が無い時代だったでしょうから、恋というものは立派な娯楽だったと思いますし、子供だって可愛がったと思います。
原始人をとりまく社会が、今の我々の社会とは違うのだから、勿論考え方も価値観も違ったでしょうが、能力的なものの差は、そんなになかったろうと思います。

むしろ今のぼくよりは優れていたろうと思います。

かりに、ここにタイムマシンがあったとしてですよ。
過去から原始人を現代日本に連れてくるとするでしょう。
そしたらね、多分、一週間もしたらコンビニで買い物くらいしてますよ、奥さん。

お金出してね、欲しいものだしてね、交換してもらえばいいだけでしょう。退屈したらテレビだって見てると思いますよ。

原始人が現代社会に適応する時間ったら、あなた、あっちゅう間だと思いますよ。

その反対にね、私が、原始時代へ行くとするでしょう。
あっちゅう間にへばって、生きていけなくなると思いますよ。
だって、御飯を食べていく技術が無いですから。

一週間いたってマンモスなんてな襲えませんよ。
少っしも。

ネズミ一匹捕れなかったもの、マレーシアのブンブンで。

そんなことを思います。

原始時代に比べたら、今の日本は、バカみたいに生き易い社会なのだと思いますよ。
お金さえあれば簡単に食べ物が手に入るから。
とにかく食べ物が手に入れば生きていくことができる。
生きていく知識も技術もなくたって、お金があれば生きていける。

生きるということが、たやすく出来てしまう。

だから「生きる」と「食べる」は、もうだいぶ前から日本では同義では、なくなっているのよね。

でも、この世界は、物凄く長い間、「生きる」といえば「食べる」ということだったはずなのよね。

どうすれば食いものが手にはいるか。

そのことが唯一最大の命題だった頃、ぼくら人間の体は出来たんだと、思いませんか、奥さん。

しかし、なんでコンビニにもスーパーにも、いつ行ってもあんなにたくさんの食べ物があるんだろうね。
誰が、どこでどう頑張ってくれているのかしらね。
そういうことも気になります。

でも、原始時代に行ってね、何にもできない人間を前にして、原始人がもし優しくしてくれたら、そんときゃやっぱり嬉しいだろうね。いろんな意味でね。

明日から一週間ほどお休みをいただきます。

またしばらく留守をいたしますが、
みなさんお元気で。

(14:46 嬉野)

週があけまして8月27日月曜日。また藤村でございますな。

う先生は現在、違う書き物をやっておりまして、こちらにはなかなか顔を出す機会なく、というところでありますが、元気にやっておりますのでご心配なく、奥さん。

さて、我々は来年制作予定のドラマの準備を少しずつ始めておるわけですが、毎年恒例の「HTBスペシャルドラマ」は今年も9月に放送されます。

すでに8月初旬に撮影を終えて現在編集中という段階。

監督は今年も社歴が私のひとつ下の多田けん(現スバセカD)が担当。

しかし、プロデューサーは長年勤め上げてきた四宮Pから今年、若手にバトンタッチされました。

私より4つ5つ下の数浜という男であります。世代交代ですな。普段は「夢チカ」という音楽番組を担当している男であります。

彼は入社以来長いこと報道記者をやっており、私は彼の地味なスーツ姿しか印象がありません。ひょうひょうとした、物静かな、記者らしい記者、そんな印象であります。

それがいきなりドラマのプロデューサーを任されたわけですからまったくの畑違い。こっちも多少心配になります。

「ドラマ、大丈夫かい?」

何度か聞いてみましたが、常にこの男の返事は、

「まぁ、大丈夫です」

こっちとしちゃぁ、「大丈夫じゃなさそうだから聞いてんだろ!」というところですが、常にこの男はひょうひょうとして、だからまぁ、はた目には「大丈夫」に見える。

まったく大丈夫なくせに「たいへんだ!もうダメだ!」と慌てる人間よりかはよっぽどいいわけで、だからある意味、このひょうひょうさ加減は、彼の一種の才能だと思うのであります。

しかし、そんな男が多少慌てた姿を初めて見ました。

今月頭にドラマの撮影が始まって、数日後のことであります。

「今年はずいぶん天候で苦労している」

そんな話を聞いておりました。クランクインからずっと天候が不順でスカっと晴れない。撮影スケジュールがどんどん崩れてる。

そんな中、私と嬉野先生が撮影現場を見学に行きました。

現場は札幌から100キロほど離れた滝川市、丸加高原。

「今日も雨じゃないのぉ」

「いやいや、たいへんですなぁこれはぁ」

現場に向かいながらベテランのおっさんふたり、

「こういうときに普段の行いというものが出ますなぁ」

「まったくですなぁ」

と、若手の不幸を喜ぶ了見の狭い会話をしておりました。

この丸加高原という所、去年の秋に私が福原美穂のプロモーションビデオを撮影した同じ場所であります。

その時は前日までの雨模様がうそのように晴れ渡り、雲ひとつない青空のもと、1日できっちり撮影を終えたのであります。

「普段の行いですよぉ」

「ねぇ」

「先生、私が現場に着いたら晴れますよ」

「晴れますか」

「当たり前じゃないの」

「まったくです」

「あいつらどんだけ行いが悪いんだろうね。のはははははは」

「うはははははは」

やがて了見の狭いおっさんふたりが現場に着きますと、

「ほらね」

驚くべきことにちゃんと雨は上がり、撮影開始以来始めてという晴れ間が広がったのであります。

「だいたいさぁー監督の気合いが足りないんじゃないのぉーこういう現場はさぁー気合いがあれば晴れるんだよーおたくの監督だぁれー?あーただけん?気合いが足りないんだよーあいつはさぁーどははははは」

了見の狭い先輩であります。

そこへ、新米Pの数浜がやってきました。

「藤村さん」

「ん?」

いつになく真剣な表情であります。

「お願いがあります」

「なに?」

「明日も来て下さい」

「ん?」

「藤村さん来ると晴れるんですよね」

「いや」

「来て下さい」

「いや、休みだから」

「来て下さい」

「いや」

「お願いです」

「おまえ、真剣に言ってんの?」

「わりと真剣です」

「やだ」

「来て下さい」

「やだって」


・・・普段ひょうひょうとした男の、わらにもすがる顔を初めて見ました。

しかし了見の狭い先輩は、その日を晴れるだけ晴れさせて、翌日はもちろん現場に行かず(当たり前だ。往復200キロだぞ)、結局今年のドラマは最後まで天候不順に泣かされたのでありました。

2007年HTBドラマスペシャル「そらぷち」

これは、新米P数浜が報道記者時代にずっと追い続けていたテーマをドラマ化したものです。

もともとはドキュメンタリーにしたかったテーマ、重いものです、それをドラマにする。それも1時間。短いです。とても短い。脚本には苦労したでしょう。

本日、スペシャルドラマ「そらぷち」のページがアップされました。HTBのトップページから入れます。是非、ご覧下さい。

北海道ほか数地区で、9月29日土曜日午後に放送であります。

全国ネットではありませんので、順次、いろんな地区で放送されることと思います。また、なるべく多くの地区で放送されることを願っております。

ということで、さぁ日も暮れてきましたね。

帰りましょう。また明日。

(19:10 藤村)

2007年8月23日(木)、藤村でございます。

いよいよ再来週、「日記本」の受け渡し&発売がスタートいたします。我々の手元には一足先に見本が届きましたので、↑の写真コーナーに実物写真、そして↓の「ウラ話」に解説を書きましたよ。

まずはそちらをご覧になり、あと2週間楽しみにお待ち下さい。

思いのほかいいですよ、この本。中身よりまず外観が。実物の「見た目」と「持った感」が。シールを貼りますと、また違った感じになって、これは、意外にも優れた装丁だなぁ。

この本を作るにあたって、デザインにも造詣が深い店長は、いろいろとアイデアを出してきたんです。

最初のデザインは確か「畳(タタミ)」だったなぁ。表紙が全面、畳ですよ。

嬉野先生が最初に書いた原稿は、このホームページを部屋に例えてね、そこにみなさんがいつもお茶を飲みに来るみたいな、そんな書き出しだったんですよ。

「だから畳ですよ!」

と、店長はハリきってましたね。彼は見本品も作ってきました。よく出来てましたね。だって手触りが完全にタタミでしたもん。デコボコして。しまいにゃ「い草の匂いもつけましょう!」なんて乗り気でしたね。

でも、先生の原稿がボツになって、畳もボツ。

次に私が原稿を書きましてね、そこには、「このホームページをご覧になったことがない人も、是非一度、そっと覗きに来て下さい」みたいなことが書いてあったんです。

「覗きでしょ?じゃぁもう板ですよ。穴があいた板塀!」

それで店長は、木目の板張りを本の表紙にしようとしましたね。真剣でしたよ。黒っぽい板でね、真ん中に覗き穴があけてある。そこを覗くとお馴染みのご本尊が見えるみたいなね。

でも、私の原稿もボツになり、板もボツ。

結局はね、日記本はこれからも続くわけだから、最初からあまり意味を持たせずに統一のテイストだけ決めたほうがいい、ということで「布」。和柄の布をモチーフにシリーズを続けていく、ということでまずは「日本てぬぐい」に落ち着いたわけであります。

まぁ、本屋に畳だの板だのが、どでん!と積み重なってるような光景も見てみたかったですけどね。

というわけで、本日はこれまで。

また明日だ。

(18:25 藤村)

2007年8月22日(水)

嬉野です。

さて、札幌もまた暑い夏日が戻って来ました。
それと期を同じくしてうちの奥さんも長旅に出ましたね。

九州へ向かうと行ってましたが、結局北海道から九州へ向かえばですよ、戻りも含めたら日本一周になるわけでね、日本一周に出かけましたと言ったら大イベントみたくなりますが、そういう雰囲気は微塵もなく、わりとあっさり出かけていきましたね。

いつも感心するんです。
よく飽きないなと思うわけですよ。

テントを積んでバイクに乗って、一人旅してもう20年ですよ。
途中で飽きて寂しくなって帰って来るわけでなく、どこまでいっても、いつまでたっても一人だけで飽きずに旅を続けるためには、それ相応の能力がいると思うのです。

いろんなものに対して好奇心が無いと続かないだろうなぁとも思うのです。
長旅というのは時間さえあれば出来るというものでもないと思いますからね。

今年は、ぼくも夏休みをとってね、追っかけで、出たとこ勝負で奥さんと合流して二人旅をしようという計画でありますよ。
どこで合流するかは未定です。

いずれにしても9月の本州、まだまだ暑そうですね。

今日はね、仕事で長沼町というところへ行ってきました。

長沼は丘もあり水も湧き、牧場もあり水田もあり畑もあってね、牛もいれば馬もいて、どこまでも広々としてのどかに輝いておりましたよ。

「好いなぁ北海道はぁ!」と、車を運転しながら店長が叫んでおりました。

もうすぐ9月。
これからの北海道も、まだまだ美しいですぞ。
ぜひ、おいでなさいませね。


(18:09 嬉野)

8月20日月曜日となりました。藤村でございます。

ささ、お盆休みも明けて本日より通常営業であります。

札幌市内の小学校も本日より2学期開始ということで、3年生のくそ坊主が朝早くから家を出て行きました。

北海道の夏休みは短いですな。その短い夏休みを懸命に楽しもうと、くそ坊主が毎日毎日、死にものぐるいで「水族館連れてけ!」「動物園連れてけ!」「キャンプ連れてけ!」と直訴してまいります。

最近わたくしは、なるべく子供をほったらかしにしようと思っておりますので、「行かない」「自分で楽しみを探せ」と申し付けます。

そうしますと、

「じゃぁ、せめてテントを立ててくれ」

と、くそ坊主が申しますので、

「じゃぁ、手伝え」

と、倉庫からテントを出して、庭に立ててやります。

「どっこも連れてってくれないから家でキャンプだ」

と、くそ坊主は反抗的態度でテントに立てこもります。

しかし、30度越えの猛暑。あっさりとテントから出てきて、

「暑い。プールに連れてけ」と。

「行かない」と。

「じゃぁ、プールを出せ」と。

「手伝え」と。

倉庫からお子様プールを出し、水を入れてやります。

しばし、小さなプールの中で涼しげにぐるぐると回っておりましたが、

やがて・・・どぅわーん!

という大音響とともに一気にプールから水が流れ出しました。

「な、なんだよ!」

坊主がプールに小さな穴を見つけて、そこに手を突っ込んだと。穴は一気に広がってプールはあっけなく決壊。

「おまえの夏は、終わったな・・・」

しかし、それではちょっとかわいそうなので、

「じゃぁ、ほんとのキャンプ行くか」

「行く行く!」

「よし。じゃぁ、こいつとちょっとキャンプしてくる」

わたしはその日の午後、坊主を連れて一泊のキャンプに出かけることにしました。

こういうとき札幌はいいですね、少し走ればキャンプ場なんかいくらでもある。お盆の最盛期でも、有名なオートキャンプ場を除けばテントはいくらでも立てられる。

「明日の昼には帰って来るから」

男ふたり、テントに寝袋だけの軽装備で出発いたします。

「山の中だからな、クワガタいるぞ」

「取る取る!」

1時間半ほど走って、山の中の質素なキャンプ場へ。

「寒いな・・・」

山の中は半袖じゃぁ鳥肌が立つほど寒かった。雨も降りそうだし。

「クワガタ取りに行こ!」

「いねぇって」

「いないの!」

「クワガタ死んでるって。こんなに寒かったら」

「なんだよ!」

「まずはテントだ。手伝え。それから温泉行こう。風呂入ろう。」

我々のほかには2組しかいないだだっ広い芝生のキャンプ場に、ぽつんとテントを立て、再び車に乗り込んで、近くの温泉に向かいます。

キャンプ場を出て、ほんの2?3分走ったところだったでしょうか。

わたくしは、わたくしは、ついに見ました。

北海道に暮らすこと10数年。

わたくしは、ついに念願のあいつを見たのであります!

道路の横から、真っ黒い生き物が飛び出してきました。


「うっ!うわっ!うわっ!・・・クマだッ!クマだッ!クマだよ!おい!クマだ!」


車の目の前を、野生のヒグマがのさっのさっと横切って行きます。

「おい!おい!おい!見たかおまえ!クマだ!クマだ!クマだ!」

クマはすぐに反対側のやぶの中へ消えて行きました。

「おぉーっ!ついに見たぞぉ!クマだよぉー!クマ見ちゃったよぉー!」

横にいるくそ坊主は、無表情で固まっております。さぞや驚いたのでありましょう。

「おい、おまえ見たか!見た?見た?」

「・・・・」

「見てないの!」

「見た・・・」

「おぉ!見たか!すごかったよなぁー!」

「・・・おとう、うるさい」

「あぁ?」

「どうでしょうの時とおんなじ」

「あ?」

「おとうの声にびっくりした」

・ ・・坊主はクマではなくわたくしの声に肝をつぶしたそうであります。大泉洋と同じ。

「・・・そうか。悪かったな」

「ねぇ、今日キャンプ場で寝るの?」

「寝るよ。なんで?」

「だって、クマいるじゃん」

「あ、そうだな」

「車の中で寝る?」

「バカ野郎。せっかく立てたんだから、テントで寝るよ」

「クマいるじゃん」

「大丈夫だって。おとうはな、ユーコン川ってとこでキャンプしてな・・・」

ユーコンでの教訓、「テント内に食べ物を持ち込まない!」「体内からも甘い匂いを発しない!」を坊主に教えてやりました。

「おまえがお菓子をかくしてなきゃ大丈夫だ」

その後、温泉でゆっくり湯につかり、温泉宿の名物という「鴨鍋」を大広間で親子ふたり、美味い!美味い!と言いながら食い、そうこうしてるうちに日がとっぷり暮れてきたのでキャンプ場に戻り、やることないもんだから7時半には寝て、早く寝すぎて朝5時には起きて、午前中のうちに札幌に帰って来ました。

玄関に入るなり坊主はでっかい声で、

「ねぇー!きのうクマ見たよーッ!クマ見ちゃったよーっ!」

と叫んでおりました。

この夏の、小さな思い出でありました。

ではまた明日。


(18:17 藤村)

7年前、2000年春。ぼくらは『原付西日本』の旅で鳥取砂丘に立ち寄った際に、『砂丘レストハウス』という場所で、そこにあった砂を袋につめ、それをバイクに積み持ち帰りました。そして番組内で紹介しました。でもそれは法で禁じられている行為でした。ぼくらはテレビ局に勤めている人間です。知らなかったでは済まされない責任を負った人間です。ですから、今後なんらかのペナルティが出るのであれば、もちろんそれに従いたいと思います。ぼくらは、いけないことをしていたのですから。
いずれにしても、このことで、ぼくらは『原付西日本』という旅を、もう二度とみなさんに、お見せ出来なくしてしまいました。ぼくらのせいです。ごめんなさい。本当にごめんなさい。


水曜どうでしょうディレクター
藤村忠寿
嬉野雅道

2007年8月7日火曜日。藤村でございます。

もう3ヶ月前になりますか、5月のはじめに嬉野先生とふたりで岩手におじゃまいたしました。

私はこれでもう3回目。地元岩手・盛岡を愛してやまない人々が、今回も各所を案内してくれました。嬉野先生は初めての参加であります。

まずは盛岡の街を歩きます。

街には2本の川が流れております。そこには鮭が登り、鮎が躍る。

街からは遠く岩手山が見えます。

街の中心はこんもりと木が生い茂る岩手公園。盛岡城の跡地であります。

来ず方のぉーお城の草に寝転びてぇー空に吸われし十五の心

盛岡一高の生徒であった啄木が授業をサボって詠んだ歌でありますな。昔は風流な不良がいたもんです。

盛岡は、このお城を中心とした城下町であります。

近代的で思いのほか巨大な盛岡駅は、街の中心ではなく、街の端っこにある。

ここに鉄道が出来た当時は、真っ黒な煙を出す蒸気機関車なんてものを街の真ん中に入れるわけにはいかない、よそから来た正体不明な人々を街の真ん中に入れるわけにはいかない、だから駅は街の端っこだ、そんな理由があったそうであります。

今とはまったく違う考え方でありますな。

駅とは反対側の街の端っこには、バスセンターがあります。今となっては懐かしい、昭和の匂いが漂う古い建物。乗り場には売店が何件かありまして、まんじゅう屋もある。

素朴な味わいの餅をいくつか買いましたら、実に丁寧に包んでくれた。

盛岡からバスに乗って田舎に帰る。旅をする。昔から旅のお供として、里帰りのお土産として、みなさんこのまんじゅうを買っていたのでしょう。バスに乗る。それがとても晴れがましいことであった時代の名残が、この古い建物には残っておりました。

私の大好きな福田パンにも行きました。

あんこ、クリーム、ジャム、野菜、カツ・・・数多くの具の種類が壁に貼られておりまして、それをコッペパンにはさんで出してくれる。あんとバターとか、クリームといちごジャムとか、2種類組み合わせて頼むこともできる。盛岡に昔からあるオーダーメイドのパン屋さんですな。

コッペパンというと、どうしても給食の時に出てきたパサパサの乾いたやつを思い浮かべますが、ここのパンはしっとりやわらかい。

「うーむ!きなこクリームってなんだ?これとブルーベリージャムを組み合わせたらどんなパンになるんだ!」

20種類はあろうかという豊富な具のラインナップに興奮を隠し切れないのであります。

質素な店内で、おばちゃんが手際よく客の注文通りに具をはさんでいく。昔ながらの光景が実に心地良いのであります。

盛岡を離れ、岩手県南部にある料理屋に行きました。森の中にあるそのお店は、一日一組限定。といっても高級料亭なんかじゃありません。山菜しか出ない。おばさんが山で取ってきて、時間をかけて下ごしらえをする。えらく手間がかかる。だからたくさん出せない。だから一日一組にしか出せない。

囲炉裏端に、何種類もの山菜が、ひとつずつ皿に盛られて出てきます。うまい。どれも、うまい。うなるほどうまい。山菜だけで満足し、腹がいっぱいになる。こんな経験は初めて。

「幸せですなぁ・・・」
「まったく・・・」

ホロ酔いの嬉野先生もご満悦であります。

しかしおばさんにしてみれば、小さい頃からこうやって食べてきた。ただ単に、昔のまま、今もそうしてるだけ。

昔のまま。

昔のままに出会うと、なぜこうも「良いなぁ」と感じてしまうんでしょうか。

それはすなわち今の時代に、どこか違和感を感じているからでしょうか・・・。


さて明日からお休みと出張がありまして、こちらをまた留守にいたします。

来週また、お会いいたしましょう。


【日記本「水曜どうでしょう本日の日記」予約受付中!】
全国のローソン店頭ロッピー端末さんに打ち込みます商品番号は
057711(まるこ なかなかいい)←暫定語呂
長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。

【DVD全集第9弾予約受付中!】
「北海道212市町村カントリーサインの旅2」と「サイコロ4」の2本立て!
発売日は、9月26日(水)!
ネット通販の「HTBオンラインショップ」及び北海道内の「HTBグッズ販売店」にて同日より発売開始。
道外にお住まいの皆様方、ネット通販をご利用されない皆様方には、全国の「ローソン店頭ロッピー端末」にて予約受付。
予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。

(19:22 藤村)

2007年8月6日(月)

嬉野です。

えぇ、実に困りました。

家に忘れ物をいたしました。
それも、外出時に一番忘れたくないものを忘れてしまいました。
もう発狂寸前です(もちろんウソです)。

何を忘れたか!
老眼鏡を忘れたわけであります。

これは痛い。
もうね、今現在も文字がボヤケテよく見えない。
わたくし、未だに視力は両眼共に抜群に良いわけです。
裸眼で2.0でありますよ。

なのに、手近のものは、全部ボケちゃてボケちゃってまったくクリアーに見えない。遠くのものは良く見えるのにですよ。

アフリカのサバンナで猛獣を見つけるのには適しても、
現代日本で日常生活を営むのは困難。

えぇ、ということでですね。
わたくし現在、字がよく見えないという、モーレツなるストレスの中で、久々の日記を書いておりますよ。
いやもうね、早退したいくらいですよ。

これね、ロケで忘れたらもうその時点でロケ終了ですよ。
あのね、昔はカメラって、ファインダーを覗く式だったから大丈夫だったけど、今は液晶画面しかないですからね、あんなもの老眼男には見えませんて。

なんで年を取ると近くが見えなくなるのかなぁ。
もうね、この世に凸レンズが無かったらですよ、わたしは既に本も読めなかったはずなんですよ。

これを思うと恐ろしい。

凸レンズを発明してくれた方に感謝。
全国の眼鏡屋さんに感謝ですよ。

個人差があるようですが、私の場合、40歳を過ぎた頃から老眼が始まりましたね。

2000年の早春にロケに行きました「四国八十八ヵ所2」のね、編集してる時に、「おや?」と思った記憶があります。

うちの奥さんは、昔からメガネの人で、それででしょうか、やたらと鼻が利く人で、匂いに敏感。
反対にわたくしは、言いましたように昔から眼が良いからか、鼻が利きませんで、匂いには鈍感なわけです。

人間というものは、かくのごとく、ひとつの欠点を他の能力向上でで補うところがありますね。

そして、ものごとの出発点というのは大事なもので。
最初からクリアーに見えてた者にとって、視界がクリアーに見えないという状況は物凄く不安ですね。

馴れや経験というのは、人生においてとても大事だと思われますね。

もうね、何の話をしているのかよく分かりませんなぁ。
字も良く見えないし、この辺で本日は終了、また明日。

あぁぁ、そしてね、弁当を持ってきたのに箸を忘れましたよ。
あのね、もうね、ほんと、マジで早退したいくらいですよ。

ほんとにね、とほほな日ですよ。
くくく(泣)。


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057711(まるこ なかなかいい)←暫定語呂
長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。

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道外にお住まいの皆様方、ネット通販をご利用されない皆様方には、全国の「ローソン店頭ロッピー端末」にて予約受付。
予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。

(13:11 嬉野)

たいへんお久しぶりでございます。

8月2日木曜日となりました。藤村でございます。

先週からずっと、来年制作するドラマの仕事をしておりました。

四宮P、嬉野P(今回はプロデューサーであります)、演出を担当する私、そして脚本家の先生の4人チームで、みっちりとシナリオハンティング(シナリオを書くための取材)をしてまいりました。

6月中旬にも同様にシナハンを1週間以上やり、今回もまた10日間近くみっちりと。映画でも連ドラでもない単発ドラマで、それもすでに原作があるお話なのに、東京の脚本家先生と長期に渡って一緒に取材をする。めったにないことだと思われます。ものを知らないというのは実に強い。

しかし長い間寝食を共にしたおかげで、脚本を書き出す前に、お互いの考え方がよーくわかった。遠慮なく物が言える状況になった。北海道という地方のテレビ局。東京の脚本家の方と仕事をするのは不慣れにきまっている。環境の違いから、どうしたって遠慮がちになる。でもその溝は、脚本を書く前に、ずいぶんと埋まった。これで正面きって中身の話が出来る。これは大きなことであります。

この長期取材が始まる前に、私などは「そんなに長い期間必要ないんじゃないの?」と思っておりました。それでも、しのぴーうれぴーの両P陣は「これぐらい必要なんです」「無駄じゃないんです」と力説なさっておられた。確かに無駄ではなかった。反省することしきりでございます。

2ヶ月後、シナリオの第1稿が出来上がる予定であります。そのころには皆様方にドラマの概要もお話できるかと思います。

道内では昨夜、2000年の秋に作ったドラマ「四国R?14」が放送されておりました。あれから7年。今度はどんなドラマになるのか、我々自身、胸が躍っております。

さて、というわけで先週はずっと出張中であったため、キャンプは中休み。飲みすぎ食べすぎで人生初の胃もたれも経験するという不摂生ぶり。ビリー隊長ごめんなさい。明日からまたがんばります。

最後に。印刷会社の担当者から先週、関係者一同に向けこのようなメールが一斉配信されました。


みなさま

「本日の日記」直しがすべて終わりました。

もう、ようござんすね?

じゃ、月曜から印刷開始です!

刷りますよー。いいですかー。


・・・構想から長いことかかりました「日記本」が遂に印刷開始。ようやくカタチになります。「DVD第9弾」とともに順調に予約が入っているようでございます。

みなさま、あらためまして、ありがとうございます。


じゃじゃじゃじゃじゃあ!また明日。


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(18:03 藤村)

2017年5月

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