10月18日水曜日。本日は藤村でございますよ。

藤村

10月18日水曜日。本日は藤村でございますよ。
昨日はう先生にアクシデントがございましてね。
書いていた日記の全文が一瞬にして消え失せるというね。
私、事故の瞬間、横におりましてね、うろたえる先生のお姿を一部始終拝見いたしましたよ。
「あっ!消えた!書いたやつ消えた!うっそ!あっ!どーしよ!」
意外とあの方、大きな声を出すんですよ。そして、全面的に慌てるんですよ。
「いまコピーしようと思ったのに!あっ!あっ!消えましたよ!あっあっ」
もうぼくは年ですから、なんてことを最近言ってますけどね、あのあわてぶりは「トラじゃんよ!」のころから何も変わってませんね。
「どーしよ。これさぁ、戻る(←)ってのを押せばさぁ、元に戻るのかなぁ」
「どうだろうね。まぁ、やってみる価値はあるね」
「でもさぁ、もし戻らなかったら、もうダメだよね」
「そうだね、リセットされちゃうからね」
「どーしようかなー」
先生、しばらく考えてましたね。
そして、ややあってから、カチっと「戻る」ボタンを押しましたね。
画面を凝視しながらね。
「あっ・・・あっ!出た出た!戻った!やった!」
真っ黒だった画面に日記の全文が戻ってきましたね。
「やった!えっ…あ、あぁっ!」
でも、それがぬか喜びだったことにすぐ気づきましたね。
「なんだよー!これ藤村くんの日記じゃんよー!」
私が前日に書いた日記に「戻っちゃった」わけですね。こうなるともう、完全にアウトですね。この世から先生の日記は消えました。
「えー!マジぃー!うっそぉー!こんなん…えーマジぃ!うっそーん!」
数年前の女子高生のようにね、「ウソ」「マジ」をね、乱発なさっておりましたよ。聞かなくなりましたよね、最近。「うっそーん」なんてね。もうね、老眼鏡もややナナメってるぐらいのね、気合いの入った「うっそーん!」でしたよ。
その後はね、多少落着きを取り戻して、再度「う日記」の執筆に取り掛かりましたよ。そりゃまだ記憶の鮮明なうちにね、脳内での復元を試みないと、もう心も体も萎えちゃいますからね。ここはふんばりどころです。
しばらくね、作業を見守っておりましたら、最初の方は、そりゃもう勢いよくキーを叩いておりましたよ。
「2006年10月17日!火曜日!嬉野であります!」
とね。やっておりました。
ところが、ものの15分ほどでその手がピタっ…と、止まりましたね。
「脳内復元ここまで!」と。
「もうなにを書いたか忘れました!」と。
老眼鏡の奥のうつろな眼差しが、そう言っておりましたよ。
結局、当初書いていたエンディングとは全然違う方向に行ってしまったようですね。でもね、書き直したとは思えないほどの長文でしたね。長かった。ケータイの人なんか、「おいいつ終わるんだ!」と、スクロールする手が根負けするほどの文章量でございました。嬉野雅道あっぱれ!と。
いやー、あれですねー、人の不幸はおもしろいですねぇー!
さ、ということで本日の日記これまで。
そうそう、パソコンの方、↓の「渋谷小祭」のページに、祭りのお写真がたくさんアップされておりますので是非ともご覧ください。
ではまた明日。
のははははははははは!
(19:13 藤村)