藤村

現地時間8月27日午後10時40分。
エジンバラ最後の夜が終わろうとしております。
仙台から世界に向けてパフォーマンスを繰り広げてきた「白A」は今日の公演で、ついに座席数が足りず、急きょイスを増やしたほどの超満員の観客を集めたそうです。
それはもう、スゴいことです。
「どうでしょう」は、札幌から日本全国に広まったけれど、仙台の「白A」は一気に世界へと出て行き、そして、ちゃんと結果を出したのです。
スゴいぞ仙台!
でもねぇ、世界はまだまだ広いよ。
我々は、エジンバラ最後の夜に、スゲーものを観ました。
「ドクターブラウン」
わたしはね、生の舞台で、こんなに声を出して笑ったことはありません。
1時間の舞台の最中、ほぼずっと涙が出るほど笑ってました。
こんな経験したことありません!
そして、会場には、私の笑い声を含め、ずっと観客の笑い声だけが響くという、不思議な現象が起きます。
なぜなら、ドクターブラウンは、ほとんどしゃべらないからです。
ほとんどしゃべらないのに、観客が勝手に笑ってしまう。
いやもう、言葉では説明しにくいけど、とにかくドクターブラウンは、舞台上でほとんどしゃべらない上に、ほとんど何もしないんです。
いわゆる「間」だけで笑わせるという、スゴい舞台です。
私はね、絶対に彼を日本に呼びたい。
日本人の笑いのセンスは世界一だと思ってましたが、ドクターブラウンが今、私の中では世界一です。
いやー、エジンバラに来て良かった!
ドクターブラウン。
嬉野アイも見事に笑ってました。
さぁ、我々は明日、日本に帰ります。
そして来年、また必ずエジンバラに来たいと思います。
みなさん、ぜひエジンバラで会いましょう。
(11:12 藤村)

藤村

現地時間8月26日の朝9時。
藤村でございます。
そちらはもう夕方5時ですから、今日も一日お疲れさんといったところですな。
こっちゃあこれからです。
毎年8月に行われているエジンバラ・フェスティバルは、期間中の観客数100万人、パフォーマンスをする出演者が4万人、出し物の数は4千という途方もないイベントであります。
出し物をすべて網羅した冊子があるんですが、そいつがもう300ページ以上あって、持ち歩くのも重いぐらい。
演劇だけでなく、歌(ロックからクラシックまで)、ダンス、コメディ、ミュージカル、そして子供向けの人形劇まで、思い付くエンターテイメントのすべてが街中の特設劇場で行われております。
そのどれもが入場料千円ほど。そして、すべて1時間前後の出し物なので、エンターテイメントのハシゴができるわけです。
我々はきのう、4つもハシゴしました。
まずは、南米コロンビアからやってきた「サーコロンビ」という出し物。サーカスとコロンビアの造語ですね。中身はですね、町のワルがですね、ケンカしながら、尋常じゃないアクロバットをしたり、綱渡りしたり、縄跳びしたりするというものでね、すごかったですよ。
嬉野先生は寝てましたけどね。
次に観たのは「コリアン・ドラム」。文字通り韓国の太鼓です。男性5人、女性10人以上の編成で、こいつはもうバチさばきが尋常じゃない。
嬉野先生が寝なかったことからも、その素晴らしさがわかっていただけるでしょう。
次に観たのは、イギリスのミュージカル。とは言ってもシェイクスピアとかそういうんじゃないですよ。言うなれば「スチュワーデス物語」。ロンドンからニューヨークを往復する機内でのドタバタみたいなね、客室乗務員と機長が恋に落ちるみたいなね、そういう楽しいやつです。言葉はわかんないし、劇場もどっかの会議室みたいなとこに暗幕を張ってやってるし、舞台セットは飛行機の窓を手書きしたボードがあるだけだし、「うわっ!ちゃっちいな!」と思いましたが、ちゃんとバイオリンを弾く人やバンドもいて、生で演奏しながらミュージカルをやってましたよ。役者さんもうまかったし。
まぁ、嬉野先生は寝てましたけどね。
狭い劇場で、それも正面でしたからね、役者の目には入ってたと思いますよ。一度ガタッ!と音を立てて倒れましたしね。
そして夜は、エジンバラ城の前に設けられた特設スタジアムで行われている「ミリタリー・タトゥー」というイベント。これはスコットランドをはじめ、イングランド、ドイツ、フランス、シンガポールなんかの軍楽隊によるショーですね。スタジアムを軍隊の楽団が音楽を聞かせながら行進するという。スコットランドの軍楽隊が、タータンチェックのスカートに、バグパイプを吹き鳴らして行進する様はシビれましたね。花火も盛大に上がってね。エジンバラ・フェスティバル最大の出し物です。
でも、嬉野先生は寝てましたけどね。
結局、先生が寝なかったのは韓国の太鼓だけですね。
「あれはすごかったねー!」
と、そればかり力説しておりました。
アジア勢強し!
さぁ、今日はまず手始めに、冊子の中から私の直感で選んだ「アラビアンナイト」というミュージカルを見に行ってまいります。
嬉野先生は果たして寝るのか!お楽しみに。
【嬉野先生の日記】
2011年8月26日(金)
どうしても夜中の1時に目が覚める嬉野です。
毎夜目覚めるとエジンバラは深夜1時。
でも8時間先を行く日本は既に朝の9時。
エジンバラの宿のカーテンをからからと開けますと窓外は真っ暗。
そらそーです。だって夜中の1時なんですもん。
ですが日本では、日も高くみなさんご出勤の刻限なんだと思えば、なにやら妙な感じでね。
素直に寝直せない。
私の中の無意識は、まるでご出勤される日本の皆様方に気兼ねでもするかのように夜中というのに寝てられない。
いやいやこのさいゆっくり朝9時くらいまで朝寝してやっかと思うのですが、エジンバラで朝9時と言えば日本はすでに午後の4時。
夕方です。
だいたい仕事も終わろうかというところ。
そんな時間まで寝てるというのは、さすがの私も気がひける。
とでも私の無意識が思うのでしょうか?
寝ても30分後には目が覚める。
こうして1日じゅう私の頭の中の時計は日本に行ったりエジンバラに帰ったりと洋の東西をまたいで行ったり来たりするもんですから私の頭はごっちゃんごっちゃんで、とにかく毎晩あんまり寝た気がしない。
だからエジンバラの午後も3時を過ぎる頃には乱暴な睡魔に襲われ始め、夕方5時にでもなろうもんなら一旦宿に帰って寝ないと倒れそうになる。
確かにエジンバラでは夕方5時とはいえ日本じゃ夜中の1時なんですから、いいかげん寝ないといけない時刻なんだと日本時間が言うのです。
という時差ぼけの毎日でね、疲れますのよ奥さん。
それでも、そのような朦朧たる脳状態でエジンバラの街を歩き回り劇場巡りの日々であります。
でまぁしかたない多少寝ますさ。劇場で。
劇場出てから藤やんとテラスで茶を飲んで話すときに、「でも、あの綱渡りはどうだろうねぇ」とか振られてね、(え?綱渡り?綱渡りなんかあった?記憶にないなぁ?寝てたなオレ)と、こっちゃぁ内心、地味に驚き、なんとなぁく気取られないように話を合わせるという始末でありますよ。
それではみなさん、
そっちはすでにお昼ごはんの時間でしょうが、こっちゃあまだ、夜も明けぬ夜中の4時というわけで。
手前どもは本日も日が昇りましたら、藤村先生のスケジューリングで精力的に劇場巡りをいたします。
諸氏もまた各自の持ち場で奮闘なされてくださりませ。
解散。
(19:10 藤村)

藤村

現地時間8月24日午後10時。日本時間では朝6時となりました。
こんばよーございます。
エジンバラから藤村でございます。
仙台からやってきた「白A」のメンバーは、先月下旬にエジンバラ入りしたので、こちらの生活もすでに1ヶ月。
彼らは、劇場に近いアパートの一室を借りて共同生活をしています。
そのアパートは基本、4人住まいの部屋でありますが、そこに7人の男どもがぎゅうぎゅうになって暮らしているわけで、ある者は床に寝て、ある者は押し入れに寝ているという惨状を呈しているわけでございます。
しかしながら、ドイツの道端に寝るわけではないので、居住環境にはそれなりに適応している彼らではありますが、それでもやはり適応しきれないのが食生活。
わかりますわかります。わかりますとも。
もうね、ヨーロッパのパンとチーズと薄っぺらいハムにはもう、うんざりなんだよ!と。
で、我々は今夜、彼らのアパートで、北海道から持参したラーメンをおみまいしてやりました。
旭川の「橙や」と札幌の「白樺山荘」のラーメン。
そして、酒のつまみには、北菓楼の「北海道おかき」。
やっぱりね、ラーメンは最強ですよ。
「ヤバいヤバい」「うめぇうめぇ」と、大興奮しながら食っておりました。
「白A」の1ヶ月に及ぶロングラン公演も、残すところあと5日。彼らは元気いっぱい乗り切ることでしょう。
我々は今日、韓国人のコメディを観てきました。
手品やジャグリングを器用にこなしながら笑いを取る、実に楽しい公演でありました。
英国人にもバカウケしておりました。
アジア勢、大健闘しています。
なんだかとても嬉しいですよ。
さぁ明日は、何を見てくれようか!
芝居やコメディだけでなく、フラメンコもタンゴもバレエも、なんでもやってますから。
エジンバラ・フェスティバル、すごく贅沢です。
ではまた明日。
(09:59 藤村)

藤村

現地時間8月23日午後11時30分。日本時間では朝7時30分。
オハばんわ。藤村でございます。
本日午後3時。ここスコットランドのエジンバラで、仙台を本拠地とするパフォーマンスグループ「白A」の公演を観ました。
会場はエジンバラ芸術大学の中にある劇場。キャパシティは約200人。彼らのロングラン公演がここで始まったのは8月3日。
初日のお客さんの数は、なんと15人だったそうです。
ガランガランの客席を見て彼らは失望した…かと思いきや、お客さんの反応がはっきり見えて、逆に自信を持ったそうであります。
「これはイケる」と。
その日から3週間が経過した現在…客席は見事に満席でした。
地元の英国はもちろん、シンガポールや台湾などアジア圏の人々、年齢も幅広くバラバラな人々が、彼らの公演の噂を聞きつけて集まっておりました。
彼らは初日からほんの1週間で客席を満席にしたそうであります。
幼なじみや同級生たちで結成し、震災で稽古場を流されて、ようやく東北仙台からやってきた彼らが、このスコットランドで、演劇の本場イギリスで、客を10倍以上に増やしていたのであります。
「白A」の公演は、カッコよく、面白く、気持ちのいい、素晴らしいものでありました。
世界を相手に堂々の戦いぶりでしたよ、仙台は。
いやぁー、来て良かったぞぉ!エジンバラ。
8月いっぱい開かれているこのエジンバラ・フェスティバルでは、街中の様々な場所が劇場となって、どの公演も1千円程度の入場料で観ることができます。
評判の良い公演はお客さんがどんどん増え、内容が良くないものはどんどんお客さんが減っていく。中身よりキャスティングと宣伝でお客さんを集めて、短期間で公演を終える日本とは違い、とても当たり前のことが、ここでは行われております。
明日からは、世界中からやってきた様々な公演を観たいと思っております。
(15:17 藤村)

藤村

現地時間8月23日朝6時
完全なる時差ボケの藤村でごさいます
昨日、午前中にエジンバラに到着し、街を一回りし、午後いったん宿に戻って1時間ばかりひとねむりし、夕方、「白A」のみなさんとお会いして、一緒にスコットランド料理を食べました
ビールがうまくてね、たくさん飲みました
料理もね、まぁうまいんですけど量が多くてですね、腹一杯になりました
ワインも飲みましてね
デザートも食べましてね
デザートが半端なく甘いんですよ
だってね、試しにね、テーブルにあった砂糖をそのまんま食べてみたらですよ、甘く感じなかったですもん
砂糖より甘いんですよ、デザートが
私も嬉野さんも倒れそうでしたよ
だって日本時間の早朝にですよ、フルコースを食べて、朝4時に砂糖より甘いデザートを目一杯食べたわけですからね
もうね、苦しくてね、私は宿に戻って吐きましたね
スコットランドを盛大にね
で、そのまんま倒れ込むようにして寝て、おーずいぶん寝たなと、思って時計を見たら、スコットランドはまだ午前2時!
ダメだ!寝ないと
そう思ってもう一度ベッドに入って、再び目が覚めたら、スコットランドはまだ朝5時!
ダメですもう眠れまへん
あきらめて日記を書いております
今日の午後4時から、「白A」の公演が行われます
世界中のパフォーマーが集まるエジンバラで、堂々と公演する東北仙台のパフォーマンスグループ「白A」
おれは観るぞ!彼らの勇姿を
寝ないぞ!おれは!
(10:31 藤村)

藤村

現地時間8月22日午後5時。日本時間日付変わって23日午前1時
藤村でござります
午前中にロンドンからスコットランドのエジンバラに入りました
崖の上にそびえるエジンバラ城を中心に広がる街は、世界遺産に指定されているほどの美しい町並みで、そのメイン通りでは、世界中から集まった演劇人がパフォーマンスを繰り広げております
通りを歩いただけでもうなんだか頭がくらくらしてきましてね、さすが世界的な演劇祭の迫力!と思いましたら、違いますね、完全な時差ボケですね
眠いんですよもう…
というわけで現在、宿でひとねむりしておりました
これからスコットランド料理を食い、明日いよいよ「白A」のパフォーマンスを見に行きます
今日はこのへんで勘弁してやるぜ、エジンバラ
(09:58 藤村)

藤村

現地時間8月21日午後7時30分。
藤村でございます
成田空港から12時間かけてロンドンに到着いたしました
日本時間では日付変わって22日の午前3時30分であります
本日はヒースロー空港近くのホテルに宿を取りまして、明日朝の便でスコットランドのエジンバラに入ります
12時間のフライトでは、嬉野先生と席が離れておりましたが、私は隣の席のご婦人(76歳)とワインを飲みながらすっかり人生について話し込みまして、その後は酔っぱらって5時間ほど寝て、映画を2本観て、わりとあっさりロンドン到着
今回の旅の目的は、エジンバラフェスティバルという世界的に有名な演劇祭で1ヶ月のロングラン公演をしている「白A」というパフォーマンスグループを観ることであります
海外でがんばる日本の若者の姿をしかと観てまいります
ロンドンの午後7時。窓の外はまだまだ明るい…でも眠くてしょうがない
寝ますよもう
今日はここまで
現地から藤村でした
おやすみなさい
(10:23 藤村)

藤村

8月16日火曜日。藤村でございます。
先週、札幌ドームで行われたサッカーの日韓戦を見てきました。
興奮いたしました。テレビ中継とは違い、生で見ておりますと、得点の入りそうな「気配」というのを感じるものであります。
「駒野!もう打て!よし打った!キーパーはじいた!詰めろ!よーし!ヨッシャー!入ったぁー!のぅおうぉーッ!」
もうね、自分の声が届いてるんじゃないかってほど、選手の動きが手に取るようにわかる。いやほんと、実際に聞こえてるんじゃないかってぐらい大声出してましたから。
なにか「気配」を感じる。それが生で見ることの醍醐味であると思うのであります。
嬉野さんと出張する折りには、よく芝居を見に行きます。
ここ数ヶ月で観たのは、「東京タンバリン“ロマン”」「劇団ままごと“我が星”」、大泉さんご出演の「ベッジパードン」、シゲが作り大宮エリーが出演した「戸次式」、「劇団、本谷有希子“クレイジーハニー”」、そして、「東京03単独公演」。
芝居はそれぞれにおもしろさはございますが、自分にとっての芝居は、その芝居、劇団の持つ「雰囲気」を感じられるかどうか、というところにあります。その芝居が作り出す「雰囲気」の中で2時間、浸りきることができるかどうか。そして、見終わったあとに、その芝居についてたっぷり語れるかどうか。
「東京03」は、コントではありますが、その場で笑うだけではなく、あとでなにか話したくなる。今月27日、28日に東京で追加公演もあるそうでございます。見た方がよろしいかと。一度見れば次も必ず見たくなる「東京03」です。
そして、劇団の持つ雰囲気が抜群にいい「ヨーロッパ企画」の公演がまもなく始まるようであります。「ロベルトの操縦」。こいつも楽しみであります。
で、私と嬉野先生は、今週末からある芝居、というか「パフォーマンス」を観るために遠く、イギリスはスコットランドに出張してまいります。
嬉野先生がたぶん「出張つれづれ日記」を現地から送る、とは思いますが、私もなにかしらこちらに書いていこうと思っております。
今月いっぱい、スコットランドで過ごしてきます。
また、良いものに出会える気がします。
(14:32 嬉野)

藤村

7月29日金曜日。藤村でございます。
ようやくDVD第16弾の作業が終わりました。
今回もDVDは2枚組で、DISC1に収録されている「原付東日本」(全五夜)は2時間16分。こちら、テレビ放送されたものより、合計でおよそ25分長くなっております。
DISC2に収録されている「シェフ大泉夏野菜」(全四夜)は、2時間2分。こちらはもう34分の大増量。いずれも、今まで見たことのない未公開シーンがふんだんに盛り込まれております。
さらに、ここにも入りきらなかった未公開シーンが、「特典映像」に4本収録されております。例えば「原付東日本」からは「初日の宿での未公開トーク」や、「シェフ大泉」からは、あの名ゼリフ「パイ食わねぇか」が生まれた「車中での未公開トーク」などなど。また、恒例の副音声には、久しぶりに安田さんも参加。大泉さんとの副音声では、生まれたばかりのお子さんの写真を見たわたくしが言い放った「ヒドイひと言」のエピソードが語られております。
10月5日の受け渡しをどうぞお楽しみに。
さて、このところ夜は、パソコンに向かって原稿を書いております。今月からスタートした「電撃オンライン」というサイトの「藤やん・うれしーの悩むだけ損」という連載の原稿です。
ひとつの悩みに対して、私と嬉野先生がそれぞれ勝手に答えるというもので、私自身、サイトが更新されるまで、嬉野先生がどう答えたのかは知りません。でも、表現は違えど(やはり圧倒的に嬉野先生の答えの方が長い)、根本的な部分では同じことを言っているのかなぁ、という気もします。夜中にあれこれ考えながら書き、嬉野先生がどう書いたのか、読むのを楽しみにしております。
「電撃オンライン」で毎月第2、第4水曜日に更新中。興味のある方はぜひ。
先週は、嬉野先生と石坂グッズ店長と京都・大阪に行ってきました。現在、あるグッズを製作中で、その工場に足を運んで打ち合わせをしてまいりました。ついでに、あちこちの町工場にもお邪魔して、モノ作りの現場を見学させてもらいました。タオル工場であったり、アクリル工場であったり、寝具屋であったり、染物屋であったり。小さいながらも、手の込んだ細かい技術を持っている町工場。そして、その工場の誰もが、「こんな小さなトコですから」と最初は謙遜しつつ、話を聞くうちにいつしか語り口が熱を帯びて「ウチの技術は最高なんです」と胸を張る。それを聞くと、「いや知りませんでした」「いやスゴいじゃないですか!」とうれしくなる。日本の技術はやはり世界に誇るべきものがある。我々は、単にそれを知らなかっただけ。知れば知るほど「メイド・イン・ジャパン」は、やっぱりいいです。日本製を身につけて、堂々と世界を歩くのが、カッコいいと思います。
来週はまた、京都と大阪に行ってきます。グッズの見本が出来上がるそうなので・・・。どんな感じに仕上がっているんだろう?楽しみですよ。
札幌は夏らしくて、とても気持ちのいい天気です。
(16:33 藤村)

藤村

7月20日水曜日。藤村でございます。
現在、嬉野先生と出張中でありますが、遠隔操作でお伝えいたします。
DVD第16弾は昨日、副音声の収録を無事終えまして、いよいよ完成が近づいております。
今回は、豊潤な年と言われた99年モノの中でも特に人気の高い「原付東日本」「シェフ大泉夏野菜スペシャル」という贅沢すぎる2本立て。DVDは、これまで目にしたことのない未公開シーンをたっぷり盛り込んでの完全版。さらには、今回の予約特典が「どうでしょう農園開墾予定地」の看板を見事に再現したストラップ付きフィギュアとありまして、これまでのペースをはるかに上回る予約が急激に入っております。予約受付枚数には限りがございますので、早めのご予約を。
そして本日は、10月5日のDVD発売と同時に、全国のローソン店頭で発売される「水曜どうでしょうフィギュア其の3」の詳細発表でございます。
過去2回発売されたこのフィギュアシリーズは、残念ながらすぐに売り切れたり、店舗によっては入荷されていなかったり、逆にあまっていたりと、なかなか思うようにみなさまの手に届かなかった部分もありますが、我々の思い描く理想像はあくまで、DVDを受け取りにいったローソンの店頭で、駄菓子屋のクジ引きのように、中身のわからないフィギュアを2つ3つ買って、この日ばかりはどうでしょう気分にどっぷりつかり、まずはフィギュアの箱を開けて「あははは!なにこれ」と笑い、「じゃじゃじゃじゃじゃあじゃあ!観ますかぁ」なんつってDVDをゆっくり観る、という楽しみをもっていただくことであります。
そのためにもなんとか、店頭での販売を続けられるように、と強く願っております。
あのー、ですから、「みんなが買えるように」なんつって、遠慮して1つしか買わないとか、そんなことしたらダメです。店頭にあるフィギュアが魅力的であれば、買ってください。こちらとしては、「買っても損なし!」と自信をもって言える、ちゃんと手間をかけたフィギュアを作っております。従って、本当にこれ、びっくりするほど利益は出ません。でもいいんです。だって、たくさん利益が出たところで、私と嬉野先生には何も入ってはこないですから。売上高のかさが大きくて、ギリギリ赤字にはならず、1円でもプラスが出ればそれでいいんです。こんなアバウトな条件でモノが作れるのが、サラリーマン・クリエイターの強みです。
では!今回のフィギュアのラインナップを発表いたします。
まずは、「シェフ大泉夏野菜」にちなみまして、備前焼となった「藤村」と「on」の超精巧なフィギュア。
そして、画面の中でイラストとして登場した筋肉隆々の「マッチョなonちゃん」を、なんとフィギュア化!
「原付東日本」からは、高崎のだるまを積んだ、大泉さんのカブの荷台のフィギュア。
そして、「アラスカ」から、あの「ドーム型」にふくれあがったパスタを見事に再現したフィギュア。
最後は、「原付西日本」から、宮崎の風光明媚な海岸で、なまはげがパンツを洗う姿を見事に再現した「鬼の洗濯」。
以上の5種類、プラス、シークレット・フィギュアもございます。
こちらの実物は、24日に開かれるフィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル」で初公開されます。行かれる方はぜひ「ユニオンクリエイティブさん」のブースに足をお運び下さい。
ということで現在、東京から、台風接近のまっただ中を、西に向かう新幹線の中からお送りいたしました。まもなく名古屋に到着ですー。
(12:20 藤村)