藤村

今年の春、家族で宮古島に行きました。
いいところです。
海が、とてつもなくキレイ。
学生のころ、南太平洋のフィジーに行ったことがあります。
テレビや写真でしか見たことの無いキレイな海、珊瑚にたわむれる極彩色の魚、この目で見てみたい。それでフィジーに2週間滞在して、現地でダイビングの免許を取り、海に潜りました。素晴らしかった。
4年前、マレーシアのランカウイ島に行きました。子供にキレイな海を見せたいと、無人島ツアーに参加して、熱帯魚とたわむれました。
世界には美しい海があります。
しかし、フィジーにしてもマレーシアにしても、写真で見たような美しい海に行くには、多少手間がかかる。ある程度、本島から離れないとキレイじゃない。
しかし、宮古島は違う。
すぐそこに美しい海がある。真っ白な砂浜があり、極彩色の魚がすぐそこを泳いでいやがる。
「なんだなんだ!ずいぶんキレイな魚が無防備に泳いでるじゃねえか!」
興奮した私はすぐさま釣具屋に走り、500円のお子さま釣りセットを購入して、わっさわっさと極彩色の魚たちを釣りまくったものです。
すぐそこに、驚くような美しい海がある。これは世界中探しても、そうめったにあるもんじゃございません。
宮古島はいいところです。
沖縄本島、石垣島、西表島と行きましたが、自分にとって一番よかったのが、この宮古島でした。
理由は、「海が驚くほどキレイだったから」
・・・ではありません。
あの島が「とても落ち着いたから」です。
なぜ落ち着いたか?
そこに「生活感」があったからです。
「宮古島には何もない」、そう聞いていました。
でも、行ってみて、ちょっと予想外でした。
広くて立派な道路はある。24時間営業のスーパーはある。飲み屋街はある。
世界に類を見ない美しい海がありながら、なんだその、普通ぐあいは!と。
ずいぶん普通に暮らしてるじゃないかと。
旅先で豪華なリゾートホテルに泊まる。これもまた格別に落ち着くものです。「いいねぇー」と思う。
しかし旅先で、ごく普通の、おだやかな生活感に出会う。そしてそれが自分にピッタリくる、と感じる。
すると、もっと心の深い部分で、「いいなぁ」と思う。
旅の良し悪しというのは、実はその土地の「生活感」「空気感」を、自分の中ですんなりと受け入れられたかどうか、で決まるものだと思うのです。
美しい風景を美しいと感じる感性、とは別の、もっと本能的な感性。
宮古島を撮った、ある写真集があります。でもその写真集には1枚もキレイな海が写っていません。街角だの道端だの、「わかりづれぇよ!」と思える写真ばかりです。でも、たぶんこのカメラマンは、宮古島で感じたあの生活感、空気感を写真に切り取ったのではないかと思います。「旅人の心で感じた風景」をそのまま写真にした。
西宮大策「モクテル」という写真集。僭越ながら、帯に推薦文を書きました。自費出版らしいので数は少ないでしょうが、見かけたらめくってみて下さい。たぶん「わかりづれぇよ!」と思うでしょうけども。
さて、明日からまた我々はドラマのシナリオハンティング(脚本作りのための現地調査)で、留守にいたします。次にお目にかかるのは週明け。
長いこと面倒かけますが、各自持ち場に戻って今週も元気いっぱい、日々の生活に精進くだされ。
ということで最後にキャンプ情報。ビリー入隊から3週間あまり。この間、基本を4日、応用を4日、そして腹筋を3日実施。結果、体重体脂肪ともに入隊時からほとんど増減なし!「これで2キロは痩せたな」とのビリーの言葉に「うそをつけ!」と罵声を浴びせるも、ここへきて腹部に明らかな変化を確認。これまでぜい肉との判別が不可能だった「腹筋」の存在が明らかに。おれにもあったか腹筋!でもおかげでぜい肉が分離して余計目立つようになったぞビリー。でも確かに効果はあった。このままあと1ヶ月続けたらどうなるか?楽しみだなビリー。でもこのままやり続けると51歳であの体になるのか。それは考えものだなビリー。
ではまた来週。
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057711(まるこ なかなかいい)←暫定語呂
長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。
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予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。
(19:34藤村)

お知らせ(管理人から)

管理人の私用のため、7/21-24の間、更新が出来ません。
多分…予備で動かしている保管用プログラムが、
なんとかカバーしておいてくれると思いますが…
万が一何か起きて、7/25に更新できなかったらすみません。

嬉野

はい、嬉野です。
先週の金曜日に、藤やんが、東京のエスカレーターの話をしてましたね。
「どうして左側にだけビッシリならんで右はガラ空きなんだ」と。
「混んでる時に、おかしいじゃないか」と。
確かにね、あれは異様と言えば異様な光景かもしれん。
でも、片側がガラ空きだからこそ、急いでる人は、どんどん急いで昇って行ける。
事実、数分の遅れが「電車や飛行機に乗れる・乗れない」の明暗を分けたりするからね。
急ぎたい状況の人は、それはもう急ぎたいのは無理のないところだと思う。
だから、つまりあれは、
「公共の場でのエチケットなんだ」と。
「ゆずりあいなんだ」と。
そういう意見も掲示板にありました。
まぁ、ぼくも、東京では左に寄って乗るようにしてますね。
でもそれはね、エチケットというのではなくて、うかうか右に乗ってると煽られるから。
つまり「急いでないお前が空いてる方に乗ってるのは間違っているんだぞ」と、後ろから圧力を掛けられるから。
それが面倒だから、皆がビッシリ並んでる左側に皆と同じように大人しく乗るようにしている、ただそれだけの話で。
急いでる人に気を遣ってというのではなく、気が立ってる人の邪魔にならないように、とにかく係わり合いになりたくないから、という、そんな消極的な思いに過ぎないような気がする。
皆も、そんな感じで、とくに「何故?」ということを考える気にもなれず、なんとなくギッシリ並んでる方に、あたり前に大人しく並んでるんじゃないのだろうか。
だってギクシャクしたくないから。毎日の事だから。
まぁ中には、ひょっとするとね、
「自分も急いでる時にガラ空きのところを駆け上がって、飛行機に乗り遅れないで済んだ経験があるから、そんな人の為に、自分が急いでいない時は率先してギッシリの左側に乗るようにしてます」という人もいるのかもしれない。
でもまぁ、その辺りの理由は何にしろ、確かに大人しく左に寄って乗ってれば、誰からも圧力を掛けられず、なんの問題も発生しませんし、片側を急いでる人のために空けるという、あのシステムは一見うまくいってるようにも見えるから、ひょっとするとこのままで好いのかもしれないと思ってね、みんな黙々と左に寄って乗ってるのかもしれない。
都会のエスカレーターではね。
どーもそんなこと、たいして考えてもいなかったからね。ぼくも。
藤村先生に言われて、そう言えば、自分もそのシステムに従っているなぁって改めて思ったくらいですよ。
昔はね、階段が併設されてたから。
急いでる人は階段を駆け上がっていたね。
(まぁ、もっと昔は階段しかなかったわけなんだけどね。)
ところがある時代から、階段が無くなって、エスカレーターだけの所が出てきた。
あれは多分、東京の地下鉄がどんどん深い深い地下へ作られるようになってからのことではないのかな。
新御茶ノ水とかを皮切りにね。
そんな深いところへ客を下ろしたり上がらせたりするのに階段は現実問題きついだろうし、階段なんかあっても誰も利用しなくなるだろうから、階段は無駄だということでね、エスカレーターだけにして、階段を併設するのを止めたのかもしれない。
つまり、「エスカレーターの片側を、急いでいる人の為に空ける」という都会のマナーは、そんな都市の状況の変化が生み落として行ったものなのかも知れないね。
1980年代から、駅のエスカレーターに、
「急いでる人の為に右側を空けましょう」
みたいな張り紙がされ始めたような記憶があります。
だから、駅の指導で始まったことだというのは間違いないと思うなぁ。
「けんかエレジー」という面白い日本映画がありまして。
もう40年以上も前の映画ですが、監督は鈴木清順さん。
主演は高橋英樹さん。
時代設定は戦前の日本。昭和10年頃なのかな。
高橋英樹さんは、旧制中学の生徒でね。
昔の中学は5年制だったから、中学5年生は17歳なんだけど、それでも高橋秀樹さんの中学生とうのは、当時でも既にずいぶんヒネタ中学生でしたね。
ぼくはその映画をテレビで見ました。
高橋英樹さんは、とにかくケンカ早い男の子の役で、正義感が強いんですね、おまけに腕っ節も強い、それで自分は悪く無いんだけど、ケンカ、ケンカで問題ばっかり起こすもんだから岡山の中学にいれなくなって、田舎の中学へ親戚を頼って転校するんだね。
で、ちょと大人しくしてる。
すると地元の中学生は、「あいつ都会者づらしてやがるなぁ」、ということでね、高橋英樹さんに、何かと、ちょっかいかけるわけです。
ある日、高橋英樹さんが、往来の端を大人しく歩いていると、前方から上級生がやって来る。そして、往来の隅を歩いていた高橋英樹さんに絡むんですね。
「おい!お前!何をいじましく道の隅を歩いとる!男は男らしく、もっと堂々として、いつも道の真ん中を胸を張って歩くもんじゃ!」と。
すると高橋英樹さんは、「ポカンとした顔をして」言うんですね。
「ほなら、あんさん、前から犬が来たらどうします?」
「犬なんか、オレのまたぐらくぐって行くべッちゃ!」
「そしたら人が来たらどうします?」
「ふん!相手の方で恐れをなして、オレを避けて行くべッちゃ!」
「そんなら戦車が来たらどうします?」
「戦車…」
上級生は言葉に詰まるんですね。
「戦車が来たらどうします!」
「せ、戦車が来たら、そん時は、轢かれんように、道の隅っこを歩くっちゃ!」
すると高橋英樹さんは「ほーらみろ」とう顔で言うわけです。
「あぁそーですか!弱い者が来たら威張り散らして、強い者が来たら小さくなる。それがあんさんの言う、男らしさちゅうーもんですか!」
それを見てて、中学生のぼくは、「理屈というものは面白いなぁ」と感じたわけです。
確かに「男らしくしろ!」という、理念としての理屈もある。
でも、じゃぁ男らしさって何よっていう根本的な問題が出てくる。
男らしさにも百人百様、いろいろあるでしょう。
「常に堂々としていること」。それが「男らしさ」だと言われれば、そうかも知れないと思ってしまうぼくもいたわけです。
でも、戦車が来たら堂々としてられないで道の脇を歩くようなら、初めから大人しく道の脇を歩いていれば好いじゃないですかという、高橋英樹さんの理屈は、物事の根本まで沈潜したようで、物凄くスッキリする理屈に思えたのですね。
なるほど、つまり自分の限界を知った上で、常に行動するって、すごくスッキリしてて好感が持てるものだなと、そのシーンを見て子供心に感心したわけですね。
「限界があることを知るのって好いもんだなぁっ」て。
だからもし、東京の新しい地下鉄がもっともっと、もーっともーっと深い深いところに出来るようになってね、それこそ5キロも10キロもエスカレーターで降りていかなければならなくなったらですよ、それでも、急いでる人の為に片側を空けておくのって意味があるんでしょうかね。
たいがい急いでる人でも、そんな長距離のエスカレーターを駆け足で上り下りするのは、幾らなんでも、しんどすぎるのではないでしょうか。
「何十分急がされるのよ」、ということですよ。
でもまぁね、それは極端なたとえ話でして、現実はそんなことにはならないでしょうが、
でも、急ぐ急ぐと言ったところでね、所詮は程度問題なのだろうなということだけは確かな事のような気がします。
まだね、現状のエスカレーターの長さが、駆け下りたり駆け上がったり出来る長さだから、急いでいる時は、駆け上がりたくなるし駆け下りたくもなる。
「出来るのに」って思ったら、出来ない状況に我慢がならないと思ってしまうのが、多分、ぼくら人間共通の心理なのだと思います。
だからね、「とてもじゃないが、この距離を急いで駆け上がり通す自信は無い」と納得したら、その時はもうね、駆け上がったりしないで、みんな大人しく左右均等に肩を並べて立ってね、エスカレーターに黙って上まで連れてってもらうのだろうなと思うわけですよ。
そしてね、そうやってだまって乗ってるぼくらを、勝手に上まで乗せていってくれるのが、エスカレーターの本来の役目なんですものね。
エスカレーターって、そういう機械なんですものね。
そういう話をね、だいぶ前ですが、
「トリビアの泉」で、やってましたよ。
「エスカレーターは片側だけに極端な負荷を掛けて乗るようには作られていません」
「片側を空けて乗るのは故障の原因になりますから止めて頂きたい」って、
メーカーの専門家の方が言ってましたね。
御出演のみなさん、盛んに「へぇへぇ」叩いておられましたよ。
私ら夫婦も「へぇへぇ」思いましたよ。
「エスカレーターを駆け下りたり駆け上がったりするのは、特に危険ですからお止め下さい」とも専門家の方は言ってました。
誤ってエスカレータで転がり落ちたりすると、ほら、あれって角がギザギザしてるからさ、大怪我してしまうらしいんですね。
だから、「都会のエチケット」がどうあれ、
エスカレーターを作った人たちは、片側だけ空けたりしないで、左右均等なバランスで乗って、昇降中は大人しく手すりにつかまって乗っている人たちを想定して、エスカレーターを設計しているのは、間違いのない事実。
だから、「トリビア」を見た翌日、ぼくも札幌駅のエスカレーターに、左右に並んで乗ったけど、やっぱり後方からの圧力を感じたな。
で、やっぱり止めた。
専門家の勧める通りに乗った方が「正しい」のだと思うのだけど、現状大事故も起きてはいないし、今後も起きないのかもしれないし、だから、とりあえず一見うまくいっているようにしか見えない暗黙のシステムは、なかなか変えられるものではないでしょうね。
世の中というものは、そうしたものなんだと思います。
専門家が「正しく乗ってくださいね」と呼びかけても、それが余ほど切実な声にならない限り、誰だって「大丈夫だよ」って思ってしまうだろうしね。
でも、いつか、どこかで大事故が起きたら、
つまり長年、片側にだけ負荷を掛けてエスカレーターに乗り続けていたものだから、そのことが原因で、ある時、下りのエスカレーターが不意に停止してしまったら。
その時、駆け下っていた人は勿論、大人しく乗っていた人たちもつんのめってしまって、手すりにつかまっていた人たちも、後から後から人が雪崩のように落ちてくるものだから、堪えきれず落ちて行って、大惨事になってしまう。
そんな事故があれば、その事故を知った瞬間から、もう誰も急いでいる人の為に片側を空けようなんて思いもしなくなるだろうね。
でも、そんな事故がもし起きたら、
それは誰のせいなのか。
そうね。
多分、責任は、ぼくらみんなにあるんだろうね。
危ないと分かっていた人も、なんとなく違和感を感じていた人も、急いでる人の為に片側は空けるものだと信じていた人も、多分、みんなに責任がある。
ぼくらが、老人になった時にね。
「あぁ、昔はよかったなぁ。」
「なんて、今はヒドイ時代なんだろう」って。
そんなことを思ってしまうような時代だったら。
その時、そんな時代になっていたら、
それは、ぼくら全員の責任だったんだな、ということだと思います。
未来は、ぼくらが作ってるんですよね。
毎日ほんの少しずつ。
昨日も今日も。
ぼくらが少しずつ作ってる。
それと気づかないうちに、つくり始めている。
もうずっと昔から。
なんか、そんな気が、今、不意にしました。
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また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。
(19:53嬉野)

嬉野

2007年7月19日(木)
今週、藤村先生は、お休みです。
ですから、本日も嬉野であります。
デスク周りが散らかり過ぎたので、
ちょっと掃除しようかな。
じゃ、また(笑)。
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(12:37 嬉野)

嬉野

2007年7月17日(火)
嬉野です。
掲示板にこんなお便りが寄せられていました。
「去る7月3日に、うちの夫が突然亡くなり、
こんな奴がいたんだなぁと皆様に知ってほしくてメッセしました。
うちの夫とはこの「水曜どうでしょう」の「カチッ」ジッポがきっかけで会話でき、結婚までいったほどの夫婦共にどうでしょうマニアでございました。
亡き夫は学生時代、聖地HTBすぐそばに住んでおり、
前枠撮りをしているのを見たことがあるよと、
よく私に自慢しておりました。
夫と二人、三井グリーンランドの大鈴トークショー始め、
どうでしょう祭りは子連れで参加。
どうでしょう祭りでは、カリスマスタイリスト小松さんとツーショット写真も撮ったりと、どうでしょう=夫との思い出満載なのでございます。
どうでしょうを大好きだった亡き夫を、少しでも皆さんの心に留めていただけたら幸いと、ここに書き込みしていきます。
 
今は、3歳の息子がどうでしょう、オフィスCUEマニアのエリート2世になっております。これからは、息子と私で一生どうでしょうしていきますので、皆様も益々ご活躍してくださいますよう、
影ながら応援させていただきます。
文章がまとまらなくてすいません。」
どんな悲しい現実だって受け入れていくしかないんだもんね。
生きてくことって、そういうことなんだもんね。
生きていかなきゃなんないもんね。
心の中でだけかも知れないけど、
それでもね、
いろんな人が、今この時大変な現実に直面してる、
いろんな人のことをね、
きっと応援してくれているのだと思います。
がんばってくださいっ、てね。
そう思います。
では、また明日。
旦那さんのご冥福をお祈りします。
寂しくなるね。
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(20:41 嬉野)

藤村

7月13日金曜日。本日も藤村ビクトリーでございます。
昨日、韓国の「JUMP」という舞台で客いじりの餌食となってステージに上がった、というお話を書きましたら、すごいですね、「わたし見てました」という書き込みが早くも2件!
バカはいますねぇー、驚きました。
さて、このところ東京に行く機会が何度かありまして、そのたびに「不思議だなぁ・・・」と思う光景がございます。
駅やデパートのエスカレーター。とにかく全員、ビタッと左側に1列になって並ぶんですね。
12年前、東京に勤めてたころには、あんなにビタッとした光景はなかったですよ。
「昔よりもマナーが徹底した」
ということではありましょうが、地方から来てあの光景を目の当たりにしますと、単純に「なんで!」という違和感があります。
そもそも片側を空けるというのは、「急ぐ人のためにまぁ空けておきましょうか」ぐらいの小さな気遣いでしょう。
それが東京では、大混雑してても全員が1列に並んで、ひとりづつ左側に乗っていく。エスカレーターの前には、右側を空けた不思議な長蛇の列。
「なんで2人いっしょに乗ってくれないの!こんなに混んでるのに!」
単純にそう思ってしまいます。そもそもエスカレーターを駆け上がるほど急ぐ人が何人いるんだと。
でもこれは、人口が過密な都市で生活を営むのには必要な社会行動のひとつなのでしょう。理屈ではなく、社会で生きていくための規範。過密になればなるほど生物は、生きていくために個人行動を限定して、社会行動を営む。働きアリや働きバチがそう。
でも、人間は働きバチではない。良かれ悪しかれ個を主張する。やがて社会行動から外れる者も出てくる。それが悪くすれば犯罪となるし、良くすれば改革、改善、進歩となる。
で、わたくし、ひとつ実験をしてみましたよ。大都会東京の混み合ったエスカレーターで、右側に詰めて乗ってみました。
そうするとですね、まず後ろから上ってきた若いサラリーマンに無言で肩を押されました。「どけ」と。この場合私は犯罪者ですね。社会の秩序を乱す悪いやつ。
でも、違う場所では、後ろから上がってきたおばちゃんが、「ふーっ」と一息ついて私の後ろで止まりました。この場合私は改革者ですね。「いや、あんたのおかげで歩かずに済んだ」と。
東京は地方の人間からすると、実に興味深い社会学のフィールドであります。
ね、そんなことを考えながら今日も激しくビリってましたよ。
本日のキャンプ情報。「応用プログラム」2回目、通算6回目のビリー。体重70.5キロ。体脂肪17.4%。昨日より早くも減。3連休明けの結果に注目。
では諸君、来週火曜日にまた。
連休中テレビばっか見てないで体を動かすべし!
ビクトリーッ!
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(18:08 藤村)

藤村

7月12日木曜日。藤村でございます。
DVD第9弾の作業もほぼ終わり、ようやく落ち着きました。
さきほど掲示板も更新しておきましたよ。
さて、それでは久々に長い日記を。
少し前になりますが、東京で舞台を2つ見てきました。
ひとつは、韓国の「JUMP」というやつ。テコンドーやカンフーの動きを取り入れたエンターテイメントですな。セリフはほとんどなく、動きで見せるコミカルな武術ショーであります。
おもしろかったですよ。「微妙に笑いのツボを心得ている」部分が多々あって驚きました。
その舞台では、客を舞台に上げるいわゆる「客いじり」があって、それはまぁ盛り上がるんですけど、客としては怖いですよね。
舞台から演者が降りて来てですねぇ、「ワタシと勝負する人はいませんか!」なんて言いながら「いじれそうな人」を探すわけですよ。客席におばあちゃんかなんか見つけると、
「オォ!あなたはケンドーの達人ですネ!」
かなんか言って、軽く笑いを取りながらウロウロするわけです。
私はあぁいうの苦手でね、そんなときは「こっちへ来るなオーラ」を出しましてね、下向いてパンフレットかんか読み出すわけです。
「あなたはジュウドーの達人ネ?強そう!」
小さいガキをつかまえてね、そんなことを言っております。
(来るなよ、こっちに)
でも近づいて来たんですね。こっちに。
(おれはその気ないから、ほかの人に)
私はオーラをさらに強めまして完全なる拒絶態度を取りましたよ。
「オォーウ!」
5列ぐらい前でウロついていた演者がひとしきり大きな声を出しましたよ。いよいよターゲットを絞ったんですね。
「オォーウ・・・」
声がね、近づいて来ます。
見えませんよ。私は顔を伏せてますから。
「オォー・・・」
彼は完全にターゲットをロックオンしてます。
「アナタは・・・」
下を見てますよ。オーラをみなぎらせて。でも、伏せた視線の先に、演者の足が、見えましたね。
「アナタは・・・」
(くっ・・・)
「アナタは!」
(くそっ・・・)
ゆっくり顔を上げます。
「アナタは!」
私の目の前30センチの距離で演者が叫びました。
「アナタは武術の達人ですネ!」
「くっ・・・」
「ですネ!」
「はい・・・そうです」
「みなさん拍手ー!」
やんやの喝采の中、私は舞台にあがり、武術の達人としてキックとでんぐり返しを披露したのであります。
きびしい舞台でした。
韓国人にはまったくオーラ通じず!と。
この「JUMP」。韓国では常設のシアターがあっていつでも観られるそうであります。機内誌にちょうど載ってました。韓国を訪れた際には是非。怖いですけど。
もうひとつ観ました。
「ヨーロッパ企画」。21カ国じゃありません。京都の若い劇団の名前であります。
よかった。おもしろかった。突っ込みどころも多いけれど、若いからこそできるおもしろさ。
いいです。よかったです。
役者さんがいい。ひっとりもカッコイイやつがいない。彼らを見ていると、ナックスがイケメン集団に見えてしまう。それぐらい素晴らしい。
芝居を観るおもしろさ、楽しさというのは、それを観終わったあとに「どれぐらい語れるか?」ということではないかと。どれぐらい感想が語れるか。そのためには、完璧ではないことが必要。すきがあること。突っ込みどころがあること。「完璧なもの」とは、ある意味「人間的ではない」。一方「突っ込みどころがある」というのは「人間的である」から。「人間的」、そこには「熱」がある。「こう作りたい」という、ただ一点を見つめた「視野の狭い熱」がある。広い視野を持つ、多くの人がかかわる完璧なもの、じゃないもの。
ヨーロッパ企画さんには、それがあったような気がしました。
だから、おもしろかった。
昨日の北海道新聞のテレビ批評欄にこんな記事がありました。
NHKの「サラリーマンNEO」が面白い。たまに外れはあるけれど・・・制作者がノッて作っている・・・。
私も、まったく同じことを思ってあの番組を楽しみに観てました。突っ込みどころがある。たまに外れもある。だからこそ、作り手の意志が感じられる。だからこそ、観ていられる。観る楽しみがある。
ね、そういうことを考えながら、ビリーと汗を流してますよ。
では最後に本日のキャンプ情報。
「基本プログラム」を4日こなし、出張等で3日をあけ、本日から「応用プログラム」に突入。基本より断然ラク。体重71.4キロ。体脂肪18.4%。週明けの出張で1.5キロの増。すべてリセット。
イチから出直しビクトリーッ!
また明日。
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057711(語呂募集!)
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(19:20 藤村)

藤村

いやいや、遅くなりました。
7月11日水曜日夜9時を回りました。藤村でございます。
DVD第9弾「カントリーサイン2/サイコロ4」の最終チェックを行っております。
長かった編集作業もようやく今週いっぱいで終了、VTRは我々の手を離れ、松下さんの工場へと送られます。
ひとまず安心、9月にはちゃんと皆様のお手元に届きますよと、一応のご報告であります。
さて、続きまして「キャンプ情報」。
先週水曜日からビリー隊に入隊いたしまして、「2日目を終えて体重も疲れも増えた」とのご報告までいたしました。
その後の続報。
3日目、同様に「基本プログラム」にチャレンジするも、ここでわたくし、重要なことに気づきました。「くつ」であります。わたくしフローリングの床にハダシでやっておりましたが、「くつを履かないとビリーにはついていけない」、そこに気づいたのであります。日本人ゆえの盲点。そこで急遽ランニングシューズを多少洗いまして、リビングでガシガシとやり始めましたところアラ不思議、「ふざけるな!」と思われた隊長の動きにもついていけるようになったのであります。
4日目も同様にくつを履いて「基本プログラム」をやりますと、「なんとなく出来てます!ビリー!」「筋肉痛もありません!」というところまで運動能力が向上。この時点で体重69.9キロ。体脂肪17.3%と若干の減少。
しかしその後出張がありビリー中断。明日から「応用プログラム」に挑戦といった状況であります。
ここまでの私的感想。
「運動をやってない人がいきなり入隊するのはほぼ不可能」
「マンション等でやるのも無理がある」
「必ずくつを履け(室内シューズを持たない私のような人は、部屋を砂まみれにして家族のひんしゅくを買うことを覚悟せよ)」
「しかしながら、やり続ければ不思議と出来てしまうもの」
というわけでヒゲのビリーチャレンジ、明日からまた再開であります。
待ってろビリー!
また明日!
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057711(語呂募集!)
長年ホームページに書き綴られては消えていった日記の数々、それが今再び本となってよみがえる。今回はその第一巻ということで、2002年7月ベトナム縦断のロケに出発するところから始まり、10月の番組最終回を経て、翌2003年3月のDVD第一弾発売までの波乱万丈期の日記を収録したものであります。
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予約開始日は6月1日(金)午前10時から!
また、DVD第8弾「激闘!西表島」の追加予約も同日より受付スタート。こちらの受け渡しは8月15日(水)となっております。
(21:44 藤村)

嬉野

2007年7月6日(金)
嬉野であります。
まだ、私が小さな子供だった頃。
今となってはすっかり宅地になってしまった九州の私の実家の近所には、まだ、のどかに田んぼが広がっておりました。
春先、代掻きとか農作業が始まる前には、一面にレンゲの花が咲いておりましたねぇ。
遠くから見るレンゲの花の群れはきれいでね、晴れた日曜の昼下がりなんぞには、四つ上の姉に連れられて、愛らしくレンゲの花を摘みに行ったりしたこともありました。
三つくらいの頃のことね。
もう40数年も前の春の昼下がりですよ。
貧しく花摘む愛らしい私ら姉弟の直ぐ横を、どこから飛んで来るのかミツバチがね、
花から花へと熱心にブンブンと蜜取りをしておったものですよ。
でも奥さん。あれは、あれなんですよね。
ミツバチは蜜を吸いっぱなしということではなくてね、花粉もお尻につけてさ、そのあと行った先の遠くの花と受粉させてやるという、媒介者の役目も果たしているのでしょ。
ミツバチ本人の自覚しないところで。
つまりレンゲ草の願いとしてはさ、
自分は動けないけど自分のDNAは出来るだけ広範囲に残しておきたいという一念があるからね、それを成就させるためには、「さて、どうしたもんか」と考えたわけでしょう。
で、思いついたわけだ。
「あぁ、蜂をおびき寄せれば、あっちこっちに花粉を播いてもらえるかもしれん」と。
だから甘い蜜を頑張って作ってね、蜂をおびき寄せる作戦にでた。
で、まんまとやってきた蜂がね、蜜を無心に吸っている間に、フンフンと陽気にお尻を振るもんだからね、その蜂のお尻に花粉がいっぱいつくような仕組みにあれはしてるのよね。
ところが二十代の頃の話ですよ、奥さん。
映画の仕事でアマゾンへ行く事になりましてね。
参考試写ということで、それまでアマゾンを舞台に製作されたいくつかのドキュメント映画を見たのですよ。
その中に一本興味深い作品がありましてね、
今でも忘れず覚えておるのですよ。
それは熱帯の着生植物でありますところのランの生態を紹介した映画だったですね。
その映画の中で、私は実に奇妙な光景を見たのです。
そのランは甘い蜜など作っていないのです。
それなのに蜂はやってくるのです。
おかしいですねぇ。
なんと奥さん、そのランのメシベというのがね、
驚くことに蜂のメスの形をしているのですよ。
蜂はどうやら、そのメスにしか見えないメシベに挑みかかろうと、
ブーンなんつって、そのランの花の中にまんまとやってきてしまうようなのですよ。
蜂はもうね、盛んに抱きついてましたよ、ランのメシベだとも知らずに。
「オカシか光景やねぇ」と私は九州弁の心で興味深く見てましたが、
「オカシかこと」はまだ続いたのですよ。
蜂の抱きつきが、ある一定時間過ぎた頃でした、
夢中でメシベに抱きついてる蜂のお尻をね、不意に何かが引っぱたいたんスよ。
バシッ!つって!
花の中の出来事スよ、奥さん。
これには、映画を見ていた誰もが驚愕いたしましてね、
ですが尻をいきなり引っぱたかれた蜂本人はもっとビックリした様子でね、そのまま慌ててどっかへ飛んで逃げて行きましたね。
驚愕のできごとです。
引っぱたいたあれは、きっとランのオシベだと思ったんですが、
とにかくバネ仕掛けみたいな按配になっていたのですよ。
つまり、ランのオシベ(だかどうだかわかりませんがね)が、ランのメシベに抱きついてる蜂のお尻にね、予定時間を超過したら蹴りを入れる仕組みになっておったわけですよ。
「はい!そこまで!」みたいな感じで。バシッと。
まったく、幼少の頃、春先のレンゲ畑で花摘みに興じていた貧しくも素朴な過去しか持たない私には、熱帯雨林で繰り広げられるその光景が、にわかには信じがたかったです。
「どういうこつか…」
「植物がこげな仕掛けを考えるとか」
「それには、あまりにも人間ぽくなかか…この仕掛け」
「まるで機械仕掛けじゃなかか…」
みたいなね。
「????…?」みたいな。
だが、私はピンときた。
で、「ははぁ?ん」と思いました。
「多分こいつらヒマなんだな」と。
奥さんバカにしたでしょ、ぼくのこの結論。
しかしおそらく間違いないんですよ。
熱帯雨林気候のあの辺りは、つまり年がら年中夏ですよ。
そうでしょう奥さん!
つまり毎日が夏ということでしょ。
雨だって豊富に降る。
つまり、あの辺りにはエネルギーが何十万年もの間、日々過剰に降り注いでいるのですよ。
北海道なんかとは、わけが違う。
北海道の夏は短いですよ。
でも熱帯の夏は長い!
長い?
いや長いというのか、夏しかないわけでね、長いといえばそらもうべらぼうな長さです。
昨日の雨で出来た水溜りと、太平洋のでかさを比べるようなものですよ奥さん。
ですから、そのエネルギー量の差といったら話にならないくらいの開きがあるでしょうよ。
じゃぁ、エネルギーが豊富ということはどういうことかと言えばですよ奥さん、
それだけ生きることが日々困難ではなくなるということになりはしませんでしょうか。
さぁ奥さん、お考えくださいな。
つまりですよ。厳しい冬がくるから、それを乗り切るためにエネルギーのほとんどを越冬に費やす寒冷地のご家庭は、暖房費で出費が多くて貯金もできませんがね、
「冬?なんですの?それ?」
みたいなことをね、口走ってしまうほど気候の好い保養地にお住まいのご家庭はね、暖房にお金なんか充てる必要がないのでね、その分貯金しちゃってね、
「わたくし株やってますのよ奥さん。けっこうなお小遣いになりますの。ほほほほ」
みたいなね、差が、自然と出来ちゃう。
そうするとハウスキーパーさんなんかを雇う余裕も出来ちゃうもんだから、
掃除、洗たく、ご飯の用意もみんな他人任ということになりますでしょう。
で、ついつい油断してると日常的にヒマを感じるようになって退屈してしまうことでしょうよ。
「そんな感じだな、熱帯雨林のあのランは」。
私はそう直感したのです。
あのランもね、株とかやるくらい余裕あるんですよ、だからヒマなんですよ。
だから退屈しないようにね、あんなどうでもいいような仕掛けを考えて遊んでる。
熱帯の環境は植物が生きるのに楽だし、その環境だって変化しない。
毎朝6時に日が昇って、毎夕6時に日が沈む。
これがもう何十万年も続いてるわけですよ。
生命は反復というものを嫌います。
だって退屈するでしょう?奥さん。同じ事の繰り返しでは。
だから、退屈しないで済むように、どうでもいいような面倒くさい事を考え始めて遊ぶ。
面白がるということで反復を避けているのですよ。
「植物だって人間と同じなんだ」と、私はなんだかドキドキしましたよ。
熱帯はエネルギーが過剰にある。だから、そこで生きてるやつに余裕がでる。
そんな環境にいるから、ランという植物でもヒマを感じるくらい暮らし向きが好くなり、そのヒマをなんとか楽しもうと、あの蜂の尻を叩くという生殖の仕掛けを考え付いたんだなと、私は思うのですよ。
そして、思いついたことを実現するだけの時間もまた、あったということですよね。
ところが蜜を吸わせるわけではないから、蜂には満腹感が来ない。
だから適当なところで蜂をびっくりさせないと蜂も出て行かない。
きっと初期段階では、その辺の失敗もしてるんじゃないでしょうか、このランは。
「そーだった。これじゃいつまでも蜂が出ていかないぞ」
「こりゃ考え直さねば」
みたいな時期もあったと思いますね。
で、追い出すためにオシベで蹴飛ばすことを考えた。
実際やってみて初めて気づく不都合というのは仕事でもよくあることですよ。
商売繁盛の基本みたいなことです。
実に素晴らしいですね。
生命の神秘ですよ。
生命の神秘はヒマから生み出されているというのは驚きですね。
(まぁ驚きですねぇて言ったってオレの与太話なんだけどね)。
それに、やってくる蜂だってね奥さん。
きっと生活にゆとりがある熱帯の蜂だから、あのランの仕掛けに付き合ってられるのだと思いますせんか?
もし北海道の蜂だったらですよ、冬を越す前に蜜を集めなければやってけなくなるからね、蜜が取れないんだということをそのうち学習してね、もうだまされなくなるはずだね。
「なんだよ、もう」と。
「もうあいつとは遊んでられない。生きるためには蜜を取らなきゃならないんだから」
みたいなことになるわけでしょ。
それをね、いつまでも付き合っているということはね。
蜂にしても余裕があるということでしょ。
「蜜なんか、いつでもあるとこ知ってっから」
みたいなね、蜂も蜂で適当に遊んでるわけだ。
だからいつまでも学習しない。
「いやぁ、今日もなんかメスに夢中になってたら、いきなりビックリしちゃったなぁ」
「あれ?あそこにもメスがいるぞ!それいけぇ」
なんてなね、立ち上がったら忘れてたみたいなさ、呑気な蜂でいられるわけですよ。
それでも生きていけるからだね。
好いねぇ、ゆとりというのは。
でもね。
あれね。
もしですよ。
ランの代わりにね、次から次へと新しい生殖の仕組みを考えてくれる奴が、もしいたら。
つまり、ランの代わりにヒマつぶしを考えてくれる奴が他に居たら。
ランは、ヒマを感じてもね、もう自分が楽しめることを自分では考えなくなるのかなぁ。
したら、自分に熱中する訓練が出来なくなって、結局、他人が考えてくれたヒマつぶしがないと、もうヒマを持て余して死ぬほど退屈するという悲しい植物になるのかなぁ。
「あぁヒマだな。なんか面白い事ないかなぁ」
「ランさん、如何ですか、このような奇抜な生殖システムを当社で開発いたしましたが」
「お、これは奇抜だね。楽しそうだねぇ。おいくら?」
「5万円です」
「じゃ、もらっとこうか」
「こんどの日曜日に取り付けにお伺いいたしますから」
「あれ、取り付けもやってくれるの」
「サービス第一ですから。ランさんのお手間は一切掛りません」
「楽だねぇ。オレなーんもしなくて好いんだ」
でもね。
そんなサービス浸けの世の中に居ちゃいけないなって、
わたしらはみんな、なんとな?く、ぼんやりとは分かってるんだよね。
自分を楽しませる事を、他人任せにばかりしていてはいけないって、
どっかでわかってはいるんだよね。
どうも話が長くなっていけないね。
これもヒマなるがゆえということでしょうか。
これも皆さんには迷惑。
すんません。
それでは奥さん、また来週!
あ!来週の月曜と火曜は、私たち出張でして、
ですから今度お会いできるのは水曜日だと思いますですよ。
ちょいと長いお留守ですが、みなさん、おたっしゃで(笑)。
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(16:37 嬉野)

藤村

おっと、すっかり嬉野先生が日記を執筆しておるのかと思って安心しておりましたら・・・書いてないじゃないの!
7月5日木曜日午後9時となりました。藤村でございます。
DVD第9弾のVTRはすべて完成し、今日は音効の工藤ちゃんと共に最終的な音声のチェック、DVDに入れる冊子の原稿執筆、そして遅れていた「日記本」の最終稿のチェックと「まえがき」の執筆をバリバリと、筋肉痛の体でやっておりました。
えー、キャンプイン2日目。
早くもビリーバンドの使用を断念し、身軽な体で「基本プログラム」に挑みましたが、ビリー隊長の相変わらず無茶な腹筋運動に「できるかそんなもん!」と突っ込みを入れ続けて、汗だくの50分間が終了いたしました。
本日の体重70.5キロ。体脂肪18.3%。
痛みも体重も昨日より増しております。
しかしビリーが「諦めるな!」「人生を変えろ!」とうるさいので、明日もやります。
みなさま、元気でお過ごしでありましょうか?
私は首と肩と腹とももが痛いです。
ではまた明日。
ビクトリーッ!
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(21:24 藤村)