嬉野

2006年11月24日金曜日
嬉野です。
そんなに寒くないんですけどね。
札幌地方、本日は雪が積もっております。
あ、昨日の23日からローソンさんの方で、「どうでしょうカレンダー2種」の第二次予約が始っておりますので、ちょっとアピールをさせてくださいね。
「2007水曜どうでしょう卓上カレンダー」が715239
「復刻2007名セリフ日めくりカレンダー(ミニ)」が694410
と、なっておりまして、とりあえず来月の12月14日まで受付をしておりますので、御希望の方はぜひどうーぞ。
以上アピール終わり。
さて、藤村先生は、本日も編集室にこもり、新作の編集中であります。私は、クラシックで今後放送される企画に、「あぁこれは、このままじゃまずいかな」という部分がありましたのでね、昨日から差し替え作業をしておりました。
でもまぁ、それにもめどがつきましたので、来週からは私も新作の編集に参加しようと思っております。
おとといの日記でね、藤村先生が、今年の新作を評して「年配のおっさんたちのゆるい旅」。
みたいな表現をされてましたがね。
なんでしょう、編集しても編集しても、なかなか先へ先へと進んでいかないそうですね。そんなことをあの人言ってましたよ。
「一応、第一夜までは、ざっとつないだんだけどね」
「あ、そう?」
「まだ、もうちょっと短くしないといけないんだけどね。でも、これが、なかなか短くならないね」
「あぁ、落ちとして使えるエピソードまでつないで第一夜を終わりたいのに、その落ちまで行き着けないうちに尺オーバー、みたいなね?」
「このままだとね」
さすがにタレントも同じことを10年やっておりますと、しゃべりも老練なのでございましょう。
「で、取材テープ、そこまでつないで、何本なの?」
「2本」
「たった2本!何本あったっけ、取材テープ?」
「50本」
「ご、50・・・」
みたいなね。
「ただまぁ、第一夜は企画発表もあるし、いろいろ長くなるから」
ということでね、本日もどうでしょう班、おかげさまで多忙でございます。ここから年末年始にかけて、新作放送終了まで、どんどん忙しくなることでございましょう。
さて、大泉さんも、ミスタさんも、いかがお過ごしなのでございましょうか。
いずれ、副音声録音やら、新作の枠撮りやらありますので、その節には、お二人にも、また久々にお会いすることにもなりますが。
それまでお二人とも、くれぐれもお達者でおられますように。
「お二人、元気でいるんでしょうー!」
えぇ、というふうにですね、簡単ではございますが、この日記を通じまして、お二人に対する、ご挨拶に代えさせていただきたいと思います。
ぼくらは、元気でおります。
さぁ、ということでね。
そろそろ年末です。
クリスマスのシーズンでございますのでね。
みなさん、どーぞお元気で、懸命に楽しい日々をお過ごしくださいませ。そして、なんとか今年も、必死でもってね、ぬくぬくとした年の瀬にしてまいりましょう。
おぅ!
ということでね、
本日は、これにて。
それでは、また、来週もこの場所にお集まりくださいませ!
解散。
【お知らせ】
先週末に写真掲載までしてアピールしました、「どうでしょうカレンダー二種」の第一次予約がめでたく上限に達したそうでございます。ありがたいことでございます。
【DVD第8弾「激闘!西表島」いよいよ予約開始!】
12月1日(金)午前10時より!全国のローソン店頭にあるロッピー端末にて予約受付開始!
オリジナルポストカード10枚セットの予約特典アリ!
商品番号!「387088」(サバンナおばば)
3月21日(水)午前0時の時報とともに全国のローソンにて受け渡し解禁!各自討ち入り!
また、「道内各HTBグッズ販売店」並びにネット通販「HTBオンラインショップ」でも同日より販売開始!
DVD第7弾「ヨーロッパ21カ国完全制覇」の追加予約も同じく12月1日より開始。
商品番号「393321」(語呂募集!)
こちらの受け渡しは、2月14日からでございます。
(18:06 嬉野)

嬉野

2006年11月21日火曜日
嬉野です。
さて、藤村先生が岩手出張から戻ってきてから、彼の机の上に気になる物が置かれるようになったのです。
それは、ちょうど手のひらに乗るくらいの比較的小さなもので、その姿は四つんばいになった二匹の獣のようなのです。
二匹並べて置いてあるところから、おそらく二匹で対(つい)の物なのだろうと思いました。
四つんばいで二匹並ぶ。
そうです、一見したところ、それは神社の狛犬(こまいぬ)のように見えるのです。
しかし手にとって見ると、その顔は、ぼくが日頃見慣れた狛犬の顔ではなかった。
神社の狛犬といえば、犬というよりは獅子のような顔で、姿勢も四つんばいというよりは、きちんとお座りするような上品な感じです。
ところがこの小さな置物からは、そんな上品な感じは受け取れなかった。
だって、四つんばいという姿勢が、すでに上品ではないわけです。
四つんばいという姿は、いやらしいほど獣ムードが漂うのです。
それに加えて、顔が奇妙なのです。
もちろん獅子のような顔でもないのですが、かと言ってそれは、犬の顔でもないのです。
人面とも言えるような鼻と口なのです。
しかし耳だけは犬のように垂れた耳。
とにかく、ごつくて怪しい顔なのです。
こういう顔はどこかで見たことがあったなと、唯一思い出すのは、仏像のね、脇に立ってる四天王だか神将像だかがほら、足で踏みつけにしてる悪鬼の顔ね。
似てると言えば、あれに似てる。
ただ、表情にあそこまでの嫌らしさはない。
もっとお人よしのような表情。でもって、ものすごくごつい顔。
とにかく心惹かれるのです。
出所を確かめようと、ぼくは、藤村先生に聞きました。
「その置物って、なに?狛犬かい?」
「そうそう、狛犬。これの本物が、ちゃんと神社にあるのさ」
「え!本物が神社にあるの?」
「あるある。ほら」
と、藤村先生は、携帯で撮影してきた画像をぼくに見せてくれました。
確かに同じ顔なんです。
そして神社の境内に、あの狛犬の大きさで、やっぱり普通に並べて置かれてるんです。
本物は石造りでしたが、置物の方は黒くて、手のひらでずしりと重い鉄でした。
「南部鉄器らしいよ」
「なるほど。岩手だからね」
とにかくい好い顔なんです。とても。
心惹かれる顔なんです。
ずっと見てても飽きないんです。
近頃は、「癒される」なんてことばが気軽に使われるようになって、可愛い顔のものや、呑気な顔のものをよく目にしましすが、ぼくは、そういう顔より、このごつい顔の方が、よっぽどありがたいと思いました。
邪気を祓いそうな顔なんですよね。
ようするに、いやらしい獣のような四つんばいの姿に心惹かれるのは、それが獣の戦闘態勢に見えるからですね。
この二匹は、闘う気満々なのです。
闘う気満々の狛犬なんです。
そこに惹かれて惹かれてしょうがないんですよね。
いったいどんな時代に、どんな人がこの狛犬二体を作ったのでしょうか。
好いものを作ったもんだと思いました。
そうして、この狛犬一対を置物にしようと思った方の心根が天晴れと思えてなりませんでした。
やっぱり岩手はワンダーランドなのでしょうか。
そして、そのワンダーランドのワンダーさを受け継ごうとする人を未だに育てている所なんですよね。
そこが凄いと、わたしゃ思いました。
いつかぼくも、あの狛犬のいる神社に行ってみたいものだと思いました。
ま、本日はね、こういうところでお仕舞いですね。
じゃぁまた明日、お会いいたしましょうね。
解散!
追伸
そうそう、そういえば、先週末に写真掲載までしてアピールしました、「どうでしょうカレンダー二種」の第一次予約がめでたく上限に達したそうでございます。
ありがたいことでございます。
どうぞ、ぬくぬくとした2007年をお迎えいただければ幸いと思う次第でございます。あの卓上カレンダーにもね、毎月一対のタレント二体が顔を出しますがね、あれも厄除けに好い顔つきだと思いますですよ。どうぞよろしく。
【DVD第8弾「激闘!西表島」発売決定!】
12月1日(金)午前10時より!全国のローソン店頭にあるロッピー端末にて予約受付開始!
オリジナルポストカード10枚セットの予約特典アリ!
商品番号!「387088」(サバンナおばば)
3月21日(水)午前0時の時報とともに全国のローソンにて受け渡し解禁!各自討ち入り!
また、「道内各HTBグッズ販売店」並びにネット通販「HTBオンラインショップ」でも同日より販売開始!
DVD第7弾「ヨーロッパ21カ国完全制覇」の追加予約も同じく12月1日より開始。
商品番号「393321」(語呂募集!)
こちらの受け渡しは、2月14日からでございます。
(18:29 嬉野)

嬉野

2006年11月17日(金)
みなさまはじめまして。
わたくしHTB広報のonこしと申します。
いつもHTB玄関の展示コーナーのアレンジなどをさせて頂いておりますが、本日はみなさまに急なご連絡があり、藤村D、嬉野Dともに不在につき、特例でこちらに登場させて頂きました。
お知らせとは、HTBで11月15日(水)に放送した「水曜どうでしょうClassic」(サイコロ6 第1夜)についてでございます。
当日、千島列島で発生した地震による津波警報をお知らせするため、画面上に速報や警報などが表示されて、番組が見づらい状況でした。
そこでHTBでは、急きょ明日18日(土)午後4:55?5:25に再放送することを決定いたしました!
明日18日(土)は午前10:25?の「ファイターズ優勝パレード完全生中継」(こちらも北海道ローカルです)で盛り上がって頂き、そして夕方4:55?は「水曜どうでしょうClassic」でお楽しみ頂ければ幸いでございます。
…以上、HTB広報からのお知らせでした。
【↓は嬉野Dの日記です】
2006年11月16日木曜日 雪
嬉野さんであります。
お元気ですか?みなさん。
札幌地方、現在外は雪でござんすよ。
瞬く間にねぇ、地べたは白くなってしまいました。
とりあえず、きれいですねぇ。白くて。
で、ちょっとまだ気温がそんなに低くはないので、札幌地方の地べたは、ビチャビチャしてますね。
さぁ、ということでね、毎年、日本中の冬を先取りしております札幌地方から、本日も皆さんのご機嫌伺いをいたしております、水曜どうでしょうでございますよ。
もうね、DVDの語呂がね、掲示板に送られちゃって送られちゃってパンクでございます。ありがたい事でございますね。
「サバンナおばば」「サンバなおばば」「ミーハーなおばば」
ということでね、不思議とおばば系が、多数派となっておりますのが、現在の語呂投票の開票速報のまずはその一端と言ったところでありますよ。御報告御報告。
さぁ、このまま「おばば系」語呂が逃げ切るのか!
それとも、あっと!驚くような斬新語呂が新たに出るのか!
今後とも予断をゆるさぬ状況となっております。
ありがたい!
ありがたい!
アリが鯛なら、芋虫ゃくじら。
な?んてなことを「日本語であそぼ」で言っておりましたが、昔の日本人はうまい事を言いますな。
ヒマだったんですな。
さぁ、それでですね。
みなさん待望の!(そうでもない?)
2007年の「どうでしょうカレンダー2種」がですね!
ついにその全貌を現しました!
ので!
上でさっそく写真発表にてアピールさせていただいております。
どうぞパソコンで素晴らしい出来上がり具合を、とくと御覧くださいませ。
2007年卓上カレンダーと!
2002年に出しました!
当時重量1キログラムを誇りました!(今回350グラム)
知る人ぞ知る!
「名セリフ日めくりカレンダー」!
の!
復刻版2007年モード!
この二種の!揃い踏みラインナップであります。
二つとも、かなり好い感じに仕上がりましたね。
ちょっと欲しくなりました。
ウキウキしました。
さてさて、本日、そして明日と、藤村先生またしても出張!
そうしたところへ、わたくしも、出張ではありませんが、30年ほど前に95歳で死んだ、うちのバァサンの法事で、明日、実家へ帰りますので、明日の日記更新は、できないのであります!
どうぞ皆様。
本日以上に、お心を強くお持ちになりまして、明日以降訪れてまいります、この週末を、乗り乗りでと乗り切られますよう!
大鈴大鈴ガランガラーン!
と、厄除けの呪文を唱えつつ、本日の日記を終了させていただくのでございます。
また来週も来てねぇー!
ということでね、しばしみなさんさようなら。
また来週!
解散!
(13:17 嬉野)

嬉野

2006年11月16日木曜日 雪
嬉野さんであります。
お元気ですか?みなさん。
札幌地方、現在外は雪でござんすよ。
瞬く間にねぇ、地べたは白くなってしまいました。
とりあえず、きれいですねぇ。白くて。
で、ちょっとまだ気温がそんなに低くはないので、札幌地方の地べたは、ビチャビチャしてますね。
さぁ、ということでね、毎年、日本中の冬を先取りしております札幌地方から、本日も皆さんのご機嫌伺いをいたしております、水曜どうでしょうでございますよ。
もうね、DVDの語呂がね、掲示板に送られちゃって送られちゃってパンクでございます。ありがたい事でございますね。
「サバンナおばば」「サンバなおばば」「ミーハーなおばば」
ということでね、不思議とおばば系が、多数派となっておりますのが、現在の語呂投票の開票速報のまずはその一端と言ったところでありますよ。御報告御報告。
さぁ、このまま「おばば系」語呂が逃げ切るのか!
それとも、あっと!驚くような斬新語呂が新たに出るのか!
今後とも予断をゆるさぬ状況となっております。
ありがたい!
ありがたい!
アリが鯛なら、芋虫ゃくじら。
な?んてなことを「日本語であそぼ」で言っておりましたが、昔の日本人はうまい事を言いますな。
ヒマだったんですな。
さぁ、それでですね。
みなさん待望の!(そうでもない?)
2007年の「どうでしょうカレンダー2種」がですね!
ついにその全貌を現しました!
ので!
上でさっそく写真発表にてアピールさせていただいております。
どうぞパソコンで素晴らしい出来上がり具合を、とくと御覧くださいませ。
2007年卓上カレンダーと!
2002年に出しました!
当時重量1キログラムを誇りました!(今回350グラム)
知る人ぞ知る!
「名セリフ日めくりカレンダー」!
の!
復刻版2007年モード!
この二種の!揃い踏みラインナップであります。
二つとも、かなり好い感じに仕上がりましたね。
ちょっと欲しくなりました。
ウキウキしました。
さてさて、本日、そして明日と、藤村先生またしても出張!
そうしたところへ、わたくしも、出張ではありませんが、30年ほど前に95歳で死んだ、うちのバァサンの法事で、明日、実家へ帰りますので、明日の日記更新は、できないのであります!
どうぞ皆様。
本日以上に、お心を強くお持ちになりまして、明日以降訪れてまいります、この週末を、乗り乗りでと乗り切られますよう!
大鈴大鈴ガランガラーン!
と、厄除けの呪文を唱えつつ、本日の日記を終了させていただくのでございます。
また来週も来てねぇー!
ということでね、しばしみなさんさようなら。
また来週!
解散!
(18:20 嬉野)

嬉野

2006年11月14日火曜日
嬉野さんであります。
しかし、あれでございますな。
先週、藤村先生と西表島に行きましたが、
ロケした現場を、後日あらためてもう一度全部見て回るなんぞと言いますようなことは、「そう言えば今回が初めてだなぁ」とか思いましてね、なかなか楽しかったわけでございます。
「どうでしょう本2」の時に四国のね、「サイコロ1」のロケ現場を何ヵ所か見て回った時もそうでありましたけど、ロケしたあの頃と何かが微妙に変わっとるなぁ、なぁんてな風に感じるあたりがね、あぁいう場合、なんだか哀愁でございますなぁ。
ファンの皆様がロケ地を訪れる想いも、なんだか似たようなことなのでございましょうかね。
さてということでね、ロケ場所巡りは午前中で終わり、ロビンソンともお別れをいたしまして、星砂の浜にあるめし屋でね、藤村先生と昼ごはんに八重山そばを食べました。
素朴で美味しいものです、あちらで食べると特においしい。
翌日島を出る時にはね、島の気温は30度近くまで上がりましたけんど、その日の西表島は過ごしやすい温度でね、天気は好いのに、気温は25度くらいとごく控え目で、風も吹いとりましたけん気持ちが好かったとでごわんど。どこの言葉でしょうなぁ。
で、お昼ごはんを食べた後に藤村先生と星砂の浜に下りまして、そのままその浜で4時間近く話しておりましたなぁ。
ずいぶんとロマンチックな場所に男二人、長時間いたわけでございます。
何をそんなに話すことがあったんでしょうか、よく覚えておりまっせんけど、はたから見れば、謎めいた中年男二人組であったろうとは思います。はい。
だって星砂の浜に中年男二人が並んで座っておるのでありますから。4時間も。
しかも、かたっぽの男はカメラまで下げてるわけであります。
いったい二人でどんな写真を撮っとるのよというね、世間の謎は深まるばかりの二人連れだったであろうと思うわけでございます。
実際ですね、途中、修学旅行生の青少年の集団が浜に大挙して押し寄せてきたり、シュノーケル付けて泳いでおる外人さんたちもおられましたからね。
しかし好かったですなぁ、南の島は。海がきれいで。
あんなに遠い南の島なのに、札幌を朝出たら、その日の夕方に西表島に着いてしまうんですよね。それがねぇ、不思議と言えば不思議だったんですよね。
あんなに遠い南の島なのにね。明るいうちに着いちゃうんだもの。
ということでね、お待たせいたしておりましたDVD8弾「激闘!西表島」のですね、予約開始日、並びに発売日が決定いたしました。明日15日水曜日にいよいよ詳細発表であります。
ではでは、みなさん、明日もまた、大勢さんでお集まりくださいませ。お達者で!
解散。
(16:46 嬉野)

嬉野

2006年11月2日木曜日
本日も札幌は秋深く。
本日も日記は嬉野であります。
さて、札幌地方。
紅葉もなんとなく知らぬ間に終わっちゃったみたいな雰囲気で、ちょっと寂しいのですが、なんとなーく、このところ天気だけは好いのですね。
で、思うんですけどね。
どうなんでしょうね、皆さん。
いっそのこと朝の7時とか8時頃から仕事始めてね、午後の2時には全員仕事終わってるみたいな風にはね、してもらえないもんですかねぇ。
そしたら、仕事終わってからでもまだまだ明るいですからね、なんとなく気分も好いですしね、お子供と一緒に散歩とかね、奥さんとちょっとしたドライブに出るとかいう時間も出来ますよね。
とにかく明るいうちに世間をぶらぶら出来るのは、生き物として気分が好いですよ。
特に秋から冬にかけては日も短くなるわけですからね、天気の好い日に明るいうちに帰宅できれば、「知らぬ間に紅葉も終わっていたか」ということもね、なくなるわけでございますよ。
呑気そうで楽しそうだがなぁと夢想しておりますが、夢想するのみでございますね。
ほら、
「宵越しの銭は持たねぇ」
なんーんつって、江戸っ子の方はよく時代小説とかドラマとかの中でね、いまだにおっしゃいますけどね、粋なものでございます。
あれはつまり今日稼いだ銭は、今日のうちに使ってしまうということでございましょう。
金をこつこつ貯めるなんてなまねは、あんまし美徳ではなかったということなんでございましょうね。
少なくとも建て前としてはね。
だから、そんなまねはやめろと、江戸っ子は言うわけです。
でも、反対に考えればね、貯金していざという時に備えなくとも、毎日健康でさえいれれば、わりと無理なく稼げてその日暮らしが出来る社会だったということなんでしょうね、あの頃は。
そうでなければ、あのようなセリフは吐けませんからね。
だって「宵越しの銭は持たねぇ」というセリフには悲壮感はないですね。
やせ我慢というよりは、ガツガツするなよ、そんなに向上心を持つなよという、なにかを必死で監視しているような臭いがしてまいりますね。
「なぁ、これからもオレたちゃ呑気にしていたいんだから、みんなも呑気にしててくれよ」、みたいなね。
「わかってるよな、お前ら」っぽい臭いがしますですね。
30年ほど前にね、95歳で往生いたしましたうちのバァサンもね、昔は盆暮れ正月に働いてる人がいると、近所の人から、「あのうちは正月までも働いてぇ」みたいな嫌味を言われたものだと申しておったのを思い出しますね。
昔の日本人のみなさんは、どうやらそんなに勤勉には働いておられなかった。
といいますかね、ややもすれば勤勉になりがちなところを、折に触れて、勤勉にならないように、勤勉にならないようにと、方々で人が念押しをしながら長いこと頑張って監視して、呑気な世間を守って来たというような感じが、どーもするのでございますよ。
その念押しをね、するのをすっかり忘れちゃった時代が、きっとどっかで来てたんでしょうね。
そん時ゃ全員、必死こいて働かないとやってけないほどのね、時代を迎えちゃっててね、日本人全員、頑張らざるを得なかった。
そっから呑気のタガがどんどん外れてね、ずんずん勤勉になっちゃった。そうして気が付いたら走り続けることになっちゃってた。
それでまぁ現在に至る、ということなんでしょうね。
でも、一度走ってみたらね、走れば走るほど、暮らしが贅沢になるもんだからね、どっかでやっぱり「走るのは好いことジャン」みたいな刷り込みがね、出来あがって、「こら呑気はだめだそ、貧乏になるぞ」ということでね、「貧乏になるくらいなら呑気はいらない」ということになってね、気が付いたら呑気にしてると生きていけない社会になっちゃってたというね、ことでしょうね。
もったいないことをしました。日本人。
まぁ、そろそろ、ぼちぼち、みんなでね、呑気な社会に戻してみたほうが好いと思いますがねぇ。
なかなか難しい。
ある朝、起きてみたら呑気な社会に戻ってた、みたいなことは、ないもんでしょうかねぇ。棚からぼた餅みたいなね。
呑気すぎますね。
はいはい、すんません。
ということで、また明日。
解散!
またお集まりくださいませね。
(17:27 嬉野)

嬉野

2006年10月31日火曜日
あぁ秋だねぇ。
なんかね、そうつぶやくだけでもホッとしますですね。
ですので、まず、ちょっとホッとさせていただいて。
はい。嬉野であります。
さて、世間には湯治宿というものがありまして。
とくに東北地方に多くあるそうで、
「好い所がいっぱいあるのよ」と、旅好きの妻が申すわけでありますよ。
「東北の湯治宿は好いわぁ」
妻は、去年の夏に東北を旅しまして、湯治宿を泊まり歩き、いや、正確には歩いているわけではなくてね、バイクで走ってるんですがね。いや、まぁいいか。
とにかく、いろいろと泊まるうちに湯治宿という環境が好きになったらしいですね。
で、湯治宿ですけどね。
自炊なんですよね、基本的に。
朝昼晩の御飯はね、自分でやんなきゃいけない。
なぜかといいますとね、ほら、温泉というのはね、本来、体の故障を治すためのものですから、そのためには連泊して長い時間かけて毎日温泉に浸かることになるわけです。
そうなりますと客にとっては、泊まり賃は安いほうがありがたいですな。
そこで、食事は全部、湯治客が自前でまかなうというシステムにいたしまして、その分、料金を極めてリーズナブルな価格に設定する、そうすることで湯治客のみなさんのご心配の種を無くするという、言うなれば湯治宿側の伝統的なサービスということになるわけですね。
湯治客は助かるわけです。
で、そのために湯治宿には湯治客のための炊事場があってね、鍋とか食器とか貸してくれるのね。便利ね。
そんな湯治宿の炊事場でね、去年の夏、妻は、初老の御夫婦のやりとりを、なんとなーく見ちゃったそうです。
そこがほれ、共同炊事場の共同たるゆえんでありますよ。
他人と交わる機会が多い。
その初老の御夫婦はね、晩御飯をつくろうと、そろって炊事場で調理をしてたんですね。
で、見ていると。
旦那さんの反応に、若干のボケが始まっているように見て取れたんだそうですね。
だから、きっとあの奥さんは、旦那さんのために、一緒に付き添って湯治に来ていたんじゃないかなぁと、妻は言うわけです。
ですからもちろん調理は奥さんがメインでね、旦那さんは、奥さんの指示で動かれるわけですね。
奥さんが、旦那さんに穏やかな声で言うんですって。
「あなた。器を用意してちょうだいね。」
「煮物を入れる器、どれだかわかる?」
「そうそう、それよ」
「ここに置いてくれる」
「ありがとう」
「じゃぁ、次は冷蔵庫からお魚出してくれる?」
根気良く優しく、奥さんは旦那さんに指示を出してね、旦那さんも奥さんの言うことを素直に聞いて、御夫婦の作業はゆっくりゆっくり進んでいったそうです。
でも、あまりにも根気がいるのでね、そばにいた同宿のおばさんが気の毒に思ってか、脇からそうっと声を掛けるのだそうですよ。
「あんたも大変ねぇ」って。
不意に他人様から、そんなねぎらいの言葉を受けてね、その奥さんは嬉しそうに笑って「でも、そんなことないんですよぉ」って楽しそうに応えていたそうですよ。
「でもね」。
妻は言うのです。
「あの奥さん、じっさい楽しいんだと思うのよ」
「だってね、想像してみてよ。あんな風になった旦那さんと二人っきりで自宅で過ごすことを考えたらさぁ、他人の中で、あぁして二人で調理をする方がどれだけ開放的で気が紛れることか。それに実際あの場でよ、よその人にも褒めてもらえたわけじゃない。あんたも大変だけど頑張ってるわねって。御主人幸せよねって。それが嬉しいのよ。そんな言葉をかけてもらえるのが嬉しいのよ」
なるほどなぁと、ぼくは思ったわけです。
家にいたら誰も褒めてくれない。
でも、他人の中で生活していると、そうやって褒めてくれたり気遣ってもらえることがある。
それがどれだけ生きていく上で張り合いになるか分からない。
そういうことは、絶対あるとぼくも思いました。
旅をしているといろんなものを見ることになりますね。
そうして、世間には、いまだにいろんな生活や、いろんなリズムがいっぱい混在してあるんだということをね、強く実感することになるような気がしますですね。
そういうの見たいんです、私。
はい、ということで、本日はこれまで。
それでは奥さんお元気で。
解散!
そうそう。
お変わりないですか?みなさん。
ないですね。
そうですか。はいはい、わかりました。
ではでは、お達者で!
(16:20 嬉野)

嬉野

2006年10月30日月曜日
嬉野であります。
グッズ店長の手下に、くまくまという名で呼ばれる、まだかろうじて若い女がおります。
青タイツ茶タイツ黄タイツのストラップをデザインしたり、渋谷小祭のポスターのデザインをしたりと実直に好い仕事をしております。
この女が、近々九州へ旅に出るんだと、嬉しそうに何かの席で申すわけでございます。
九州と言えば、私の生まれ故郷、佐賀があるところであります。
どこへ行くのかと聞けば、福岡だというのであります。
それからどこへ行くのかと聞けば、長崎だというのであります。
その後どこへいくのかと聞きますと、それで終わりで札幌へ帰るというのであります。
福岡の博多から長崎へ行くには、JRの長崎本線の特急「しろいかもめ」で行くのが便利でございますね。JR九州の特急は外装も内装もシックで美しく、旅情をかき立ててくれます。
私の生まれ故郷の佐賀というのは、その「しろいかもめ」の走る長崎本線の博多と長崎の丁度中間にあるのです。
通り道であります。
もちろん特急も停車します。
博多から特急で所用35分という近場にございます。
城下町でございます。
佐賀には寄るのかと、くまくまに聞きますと、寄りませんというのであります。
そんな街のことは気にしたこともないという顔で答えるのであります。
私は少年の頃を思いだしました。
その頃世間には、怪獣ブームというものが押し寄せておりまして、東宝ではゴジラシリーズが、大映ではガメラシリーズが、遅れを取った感のあった松竹だってギララとかガッパとかいう怪獣をでっちあげまして、春休み夏休み冬休みのたんびに劇場で公開しておったのであります。
もちろん少年達は、休みに入る前に怪獣映画のことで盛り上がるのを常といたします。
ですがその年の盛り上がりは、いつも以上だったのでございます。
何故か!
それは怪獣が、あろうことか九州上陸を果たすたらしいという地場的話題が盛り込まれておったからであります。
どうやら、あのゴジラが博多の街であばれるらしい。
「博多にゴジラが来るのか!」
少年達は、素朴にいろめきたつのでありました。
だったら、特急で35分の佐賀にだって寄るだろう。
少年達の心には、素朴に憧れの火が灯るのでありました。
その頃の怪獣映画は特撮であります。
ミニチュアの街が丁寧に作られまして、人が入りました気ぐるみの怪獣がそこであばれるわけであります。
「怪獣ついに佐賀に来る!」
佐賀の少年達は全員そのシーンを夢想するのでありました。
こうしてその年の終業式の朝の教室は、ふだんとは比べるべくもなく怪獣映画の話題で盛り上がり、少年達は、来る休み明けの再会の日には佐賀の街で暴れた怪獣映画の話でまた盛り上あがろうぞと、固い約束をいたしまして、興奮も冷め遣らず、渡された通知表を手に手に、それぞれの家路についたのでございます。
さっそく私も、父兄同伴で観に行きました。
劇場はもちろん満員であります。
ロビーはガキどもの嬌声と親たちの怒号で大騒ぎ。
売店は金を握った親たちとジュースのコップを鷲づかみにしたガキどもでごったがえし。
親どもは、二度と来るかという顔で減り行く財布の中身を気にするばかりでしたが、ひとり映画館の館主さんのみは、大勢さんの御子ども様の御来場に揉み手でホクホク顔でございました。
さぁその怪獣映画。
確か東宝のゴジラシリーズだったように記憶しておりますが、怪獣が博多の街にまんまと現れまして大暴れ。
おそらく博多の少年達は劇場で大興奮だったでありましょう。
さぁ、次はうちだと佐賀の少年達はスクリーンの前で待ち受けた。
ところがですね。
この怪獣、空を飛びましてね、羽をバタバタっとやりますとですね、あっさり長崎に行ったわけですよ。
私、子供ながらにポカンとしまして、それ以降いっこうに物語に集中できない。
「どうして…」
「いや、違う。長崎で暴れれたあとで、佐賀に寄るんだ」
一度少年の心に灯された火はなかなか消すことが出来ない。
さぁ、怪獣は長崎の街で大暴れをして自衛隊をキリキリ舞いさせますと、また羽をばたつかせて飛翔し、あっさりと佐賀を飛び越し、またまた博多に舞い降りて大暴れ。
「今度は博多に現れました!」
「あ!またまた長崎に現れました!」
物語の中では自衛隊がと歯軋りをする。
首都では内閣首脳が歯軋りをする。
劇場ではガキどもが歯軋りをする。
「いいかげんにしろ」と…。
休みが明けまして、新学期。
少年達は再会しましたが全員黙して語らず。
前にもまして勉学に打ち込む者。
前にもまして勉学に身が入らなくなる者。
人生色いろ。
あの時の怪獣もね、よもや、観光地にしか興味がなかったわけではないでしょうが、ガキどもは世間というものを垣間見まして、もはや素朴でばかりはいられないと、少しばかり大人になったのでありますよ。
そういう少年の日の、苦い想い出をよみがえらせる、くまくまの九州旅行計画でありましたね。
いっそのこと、くまくまが九州旅行する日程をあらかじめ聞き出して、私、佐賀駅のホームで待ち構え、電車が佐賀駅に停車している間にやつめを見つけ出しましてね、引きずり降ろして二日二晩佐賀観光をさせてやろうとかとも思いましたが、いけません。
それでは佐賀の品位を落とすばかり。
長崎ちゃんぽんでもお土産に買ってきてくれればと思っております。
さて、藤村先生、週末に岩手へ行かれまして、ついでに今週いっぱいお休みでございます。
ですのでね、わたくし嬉野が、出来る限りで、皆様方のお相手をさせていただこうと思っておりますので、どうぞよろしく。
じゃ、奥さんまた明日。
本日は解散!
(16:31 嬉野)

嬉野

2006年10月23日月曜日
西の方では、赤い西日がまだまだ似合いそうな夕方5時という早い時刻に、すでに真っ暗に暮れております北の蛮地、札幌地方より、嬉野が、お送りしております本日の日記であります。
皆さん、ご機嫌いかがですか。
近頃の札幌地方の日没は午後4時45分頃なんだそうであります。
早すぎねぇか。夜が。
ねぇ。
これじゃ冬季うつ病にもなりますよ。
だって、これからもっと日没が早くなるんですよ。
オマケに最高気温も10度どまり。
冷えております。ダウン着たっておかしくない。
ということで、本日、久々に、九州におります老母に電話してみましたらね、あっちはまだ昼間は半袖だと申しておりましたよ。
「北海道は、寒かてやろ。こっちはまぁだ、明るかうちは半袖よ」
そう申しておりました。
「九州は、まぁだ、ぬっかよ」
九州は、まだまだ暑いそうでございます。
ほんと、日本は広いんでございますね。
さて、この前どっかのテレビ番組を見ておりましたらね、コンビニさんが、若者向けの商売から高齢者向けの商売にシフトし始めたとのことでね、いろいろと高齢者向けのサービスを実験しておられる、みたいなことを特集してましたね。
いやぁ私だけではなく、世の中もちゃくちゃくと高齢化をしておるということは、かねてより気づいておりましたが、商売する方も高齢者向けにサービスを変えてきたかと思いましたらね、よしよしと、安堵したわけでございます。
やっぱりその辺りのハンドルさばきは、さすがにコンビニさん、軽快だわいと、一人感心をしてテレビを見ておったのであります。
かく言います我が老母が、我が兄と住んでおります九州の実家辺りもね、私がいた頃は、まだ活気がありましてね、スーパーだって何件もあったんですが、いつのまにやら郊外に巨大店舗がどっかんどっかん出来ちゃいましてね、そっちの方が品揃えも充実してるし、値段も安いし、あと、なんかデカイ店舗というのが遊園地みたいで楽しいんでしょうね、結局、そこそこ距離があっても、お客はクルマに乗ってますから、全員そっちへ出向いて買い物するわけですね。
そういうことで、私の実家のそばにあったスーパーは、よっぽど客が来なくなったんですかね、全部店じまいしちゃいましてね、とうとう近所に、年寄りが歩いて買い物に行ける場所が無くなっちゃったんですね。
店じまいしたそのスーパーの回りにはね、今でも年寄りがけっこう住んでいるんですが、それでも一人一人が購入する単価が低いということなんでしょうかね、店じまいしたスーパーの後には、いつまでたってもスーパーは出来ませんね。
そういうことで、近所の年寄りは、みんな困っておるとのだと、帰る度に我が老母はこぼすわけであります。
で、世間全体が、そういう状況にある中で、コンビニさんが、高齢者向けに商売を始めようとしているということを見ましてね、なんとなく嬉しくなったのあります。
なんかね、御用聞きみたいなことやってたんですよね、
その番組の中で、コンビニの人がね。
年寄りから電話注文があったら一個からでも持っていく、で、客であるお婆ちゃんの家へ配達に行って、そこでいろいろと話すうちに客と店員が知り合いになってコミュニュケーションを密にとりだすわけですよ。
「○○さん、部屋の雨戸開けときましょうか?」
「お米も、米びつにいれときましょうか?」
「あぁら、お願いするわ」
みたいなね。
そういう光景を見てますとね、昔の酒屋さん、乾物屋さん、八百屋さんみたいなね、あの頃の御町内の雰囲気が、コンビにという姿を借りて復活していくようで、なんだか町中がもう一度顔見知りに戻っていくのかもしれないなぁと思えてね、
なんだか高齢化って好いじゃねぇかと思いましたね。
今後、年寄りが、世間に好い影響を及ぼすならば、これから深刻に始まると、これまでずっと言われ続けてきた高齢化社会というものがね、実はちっとも深刻なものではなかったということになるわけで。
もしそういうことになるならば、それってとってもステキだわいと、何の根拠もない、思いつきですが、ぼんやりと思ったわけでございます。
ぼんやりとした頭ですがね、でもなんか、次の時代の鍵を握るのは、ひょっとして年寄りなんじゃないかなぁと、どうしても思ってしまうのでありますよ。
年寄りが真っ当に頑張るんじゃないだろうかと。
年寄りが、軽々には、あなどれない存在だったのだと、思い知ることになるんじゃないだろうかとね、予感するんですね。
未来というものは、迎えてみないと分からないものであります。
鉄腕アトムのようなね、輝く科学の21世紀は訪れなくともね、年寄りが世の中を優しくするような、呑気な21世紀を迎えるのであれば、それもまた好しと、私は、思いますね。
そりゃ痛快と。
ということでね、本日はこれまで。
みなさん、また明日。
解散。
(20:04 嬉野)

嬉野

2006年10月19日木曜日
嬉野であります。
昨日のね。
藤村先生の日記ですけどね。
なんでしょうね、あれ。
おかしなことを書いてましたねぇ。
「うっそーん」
なんですか、それ。
そんなことを私が言ったんですか?
日記をあやまって消しちゃった時、
私がそんなこと叫んだんですか?
知りませんよ私は。
ま、否定もしませんがね。
だって覚えておりませんからね。何を喚いたかなんてのはね。
詳しく思い出しますとですね。
一昨日の夕方のことですよ。
「さてさてこの辺りでよかろうよ」と思って私が日記を書いておりましたところにね、音効の工藤さんが近寄ってこられましてね。
「クラシックの音付けするか」
と申されるわけですよ。準備万端ということですね。
それを受けて私も「よしよしそーか」と。
であるならば席を立つから、念のために、時間を掛けて書き上げたこの日記を全文コピーしておくかということでね、ビシッとキーを押したわけです。
したら、あっさり全文消えまして。
あんなにビッシリあった文字が全部消えて真っ白。
画面には「C」の文字が一文字、ポツンと、うそ寒く残るばかり。
どうやらCtrl+Cと押したつもりで、Shift+Cと押しちゃったんですね。
私はね、唖然としましたね。
横に立って一部始終を見てしまった工藤さんも、同じように唖然としましてね、
「オ、オレのせいじゃないよね、そーだよね」
とだけ発言されましてね、
そそくさとその場を去って行かれました、
去って行かれましたがね…。
その場に藤村先生の影は無しというね、そのことだけはハッキリしておるわけでございますよ皆さん。
オレと工藤ちゃんしかいなかったわけ。
それをさぁ、あのおっさんは、いかにもその瞬間に立ち会ったように書いちゃってさぁ。
昔からそーです、あのおっさんは。
2002年にね、「ベトナム」の最終回の時ね、樋口了一さんから新バージョンの「6分の1夢旅人2002」の曲が藤村先生のパソコンにメールで送られてきましてね、
「おや、メールで来たよ。どーすんのよ」
ということでね、どうやったらこの曲をパソコンから引っ張り出せるのか、そして編集素材としてテープにダビングできるだろうかということで、とりあえずその時その場には、私と藤村先生というアナログ二人組しかいなかったので、大いに難儀したのですがね。
私しゃね。
「とりあえず音質うんぬんは後回しにして、仮で画に当ててみたいわけだ、だったらさぁ」
ということでね、編集室からビデオカメラを持って来ましてね、ヘッドフォンで聞く用にとパソコンについてるオーディオアウトの穴からラインで引っ張って、カメラのオーディオインの穴につないでテープに録音したのでありますよ。
とりあえず、行為としては正しいわけですよ。
さぁそうしましたら、あの先生。
後日、そのくだりを何かにお書きになりましたが、
あの先生の文章に出てきた嬉野さんという人はね、何をするかというと、樋口さんの曲をパソコンのスピーカーからまんま大音量で流して、大胆にもそのスピーカーにカメラマイクを押し当てて、直で音を拾ってるわけですよ。したら当然、回りの話し声やら笑い声まで一緒に拾っちゃってるわけ。
あのですね、事実無根もはなはだしいのよ。
オレは、ちゃんとラインで拾ったの。
マイクで拾うなんて、そんな面白いことしてないの。
今後もね、あの藤村先生のお書きになる文章の中にね、嬉野さんというねぇ、へんてこなことをする面白い人が登場するかもしれませんがね、その面白い嬉野さんと、この嬉野さんは関係ありませんよ、ということをですね、ここでね、はっきり言わせていただきますよ。
実物の嬉野さんは、そんな面白い人じゃありませんよ。
いたって普通の人です。
それをあんなに面白く書かれちゃ、おおいに迷惑。
知らんちゅーのよ。
まぁ、消えた瞬間、以降の話はね、文章の復活を試みるくだりからは、工藤さんとの作業を終えて帰ってきてからの話でしたから藤村先生もおられましたので、だいたい実話ですがね。
だからまぁ、「うっそーん」くらいは言ったかもしれませんがね。
よく分かりません。
さて、ところでね、
消しちゃった文章は、Ctrl+Z、で復活するんだそうですね。
さっきどなたか掲示板に書かれてました。
やってみたら、あっさり復活しましたね。
はははは…。
その方、
「いまさら遅いと思いますが」
とも書き添えておられましたね。
はははは…。
じゃ、奥さん、また明日。
やれやれ。
(16:26 嬉野)