10月16日、週があけまして月曜日。藤村でございます。
札幌は本日、秋の青空がすっきりと広がりまして、気持ちのよい1日でございました。
さて先々週になりますが、岩手で地上デジタル放送がスタートしまして、そのイベントにわたくし呼ばれました。
「岩手未来博」と題した、「岩手を見直そう」「岩手を積極的にアピールしよう」というようなイベントで、私は開口一番「岩手はアピールする必要なし!」「むしろ黙っててほしい」と言ってしまいました。
岩手。実は昔から、個人的に何度か旅をした思い出深い土地です。
遠野。カッパが棲むという小さな川にたたずんでみる。
南部曲家で、ひんやりとした土間の感触を確かめる。
小さな県道の橋の上から川をのぞきこむと、イワナがゆっくりと体をくねらせている。
岩手は北海道に次ぐ日本第2位の広さを持つ。そのくせ盛岡以外にたいして大きな街がない。だから、これといって思い浮かぶものがない。だから、「行こう!」という強い動機が生まれない。岩手は、観光するのにつかみどころがない県だ。
でも、三陸海岸に出れば魚が美味い。山の幸も豊富。なにより餅文化が浸透して私好み。
こんな土地、人には教えたくない。「岩手ってなんにもない」。そう思わせておけばいい。旅の一番の楽しみは、人に知られていない、自分だけの「心地の良い場所」を見つけることだ。だだっ広くて、なんにもない岩手は、だから旅をするのに最も心くすぐられる土地なのだ。
岩手はこのままであってほしい。「岩手をアピールしないでほしい」。黙ってても、いや、黙ってるからこそ人を惹きつける、岩手はそういう場所なのだ。
ま、そういう意味のことを申し上げたわけです。
盛岡に住む若者と対談のようなこともしました。
帽子屋の男、藍染をやっている男、ほとんどプータローでDJやってる男、ライブハウスを開いた男、そしてカフェをやってる女性。
何人かは東京へ出て、盛岡に戻って来たそうだ。
「今、東京から逃げてきたって言ったけど、本当にそう思ってる?」
「うーん、どうだろ」
「東京じゃなくて、盛岡の方が好きだから戻って来ただけなんだろ?」
「本当は、そうですね」
「『逃げてきた』っていうのは、世間的にそういう言い方が一般的だから、自分もつい言っちゃったんじゃないの?」
「まぁ、確かに」
なぜか今でも東京から戻ってくると、何かに負けたような印象を持たれる。でも、例えば「盛岡で初めてライブハウスを開いた男」の話。オープン当時、人前で演奏できるバンドは、盛岡に9組しかいなかったそうだ。それが今、50組になった。彼がやったことは、東京でライブハウスをやるより、もしかしたら難しいことだったかもしれない。
「これから盛岡のために、みんなはどんなことをやっていけばいいと思う?」
司会の女性が聞いた。
「うーん・・・」
みんな口ごもった。彼らの気持ちを代弁した。
「おまえらはさぁ、何かのためにやってるとは思ってないもんね?だから答えられない」
答えたところで、多分「盛岡を少しでも元気にする」とか、そんな通り一遍の言葉しか出てこないだろう。どっかで聞いたフレーズを口にするだけだ。
でも、具体的に「盛岡で彼らがやるべきこと」はちゃんとある。
盛岡という田舎町で、彼らは何をすればいいのか?
「例えば、カフェと雑貨屋をやってる彼女。カフェや雑貨屋なんて、多分、ほとんどの女の子がやりたい仕事でしょ。誰でも一度はやってみたいと思ってる。それをあなたは、今やっているわけだ。だったら、あなたが盛岡ですべきことは、カフェをやりながら幸せに暮らすことでしょ。盛岡で雑貨屋とカフェをやりながら幸せに暮らす。それさえすればいい。東京の人は、そんなことされたら絶対にかなわない」
「なるほど・・・わかりやすい」
「あんたのお店、儲かってる?」
「ぜんぜん」
「でもいいじゃない。暮らしていければ」
別にカフェをやってない奥さん方だって同じ。盛岡で、岩手で、自然にあふれた環境の良い街で、幸せに暮らす。それさえできれば、誰もあなたたちにかなわない。そんなあなたに余裕があったら、チェーン店のファミレスではなく、盛岡でカフェをやってる彼女の店でお茶を飲む。メジャーのCDを買うのを1回やめて、盛岡のバンドのインディーズを一枚買ってみる。盛岡の若者が手を真っ青にして作ってる藍染のTシャツを1枚買ってみる。たったそれだけで、彼ら、彼女は幸せに暮らし、外にアピールしなくても、いつのまにか盛岡の文化が育っていく。
夜、盛岡の街へ出ました。
繁華街は思いのほかコンパクトで、きれいに整っていた。街には2本の川が流れている。サケが上ってくるそうだ。
「県庁所在地でサケが上ってくるのは、札幌と盛岡だけ」
なんともいい街だ。
駅の近くのホテルまで岩手朝日の人たちが一緒に歩いて送ってくれた。ホロ酔い気分で駅を見て、はじめて気がついた。
「あ、見覚えがある!オレ、ここ来た!」
サイコロ3の最後が、盛岡駅だった。
「あー、ちょっと懐かしい」
でも、あの時に見た盛岡駅と、今見ている盛岡駅では、ずいぶんと印象が違った。そこに住んでいる人たちの顔を見られたことで、「盛岡」という街がずいぶん身近に感じられた。
どうでしょうの旅も思い出深いが、3人と離れたこういう旅も、思い出深い。
岩手の皆様、そういうことで、「もの言わぬのが美徳」、その県民性を思う存分発揮して、くれぐれも「岩手はいいとこ!」などと慣れない宣伝はしないように。そして、幸せに暮らして下さい。
今月末、また岩手におじゃまします。仕事が終わったら、少しだけ旅してまいります。
いいとこがあるらしいので。
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HTB制作陣を中心に撮影した「恋はリズム」のビデオクリップがCDエクストラ対応で付いております。
札幌から1時間弱、空知平野の滝川・丸加高原で先月撮影したPV。パソコンに入れれば、小さい画面ではありますが全編ご覧になることができます。
あの日、我々が見た北海道の抜けるような青空を、福原美穂の見事な歌いっぷりと共に是非ご覧ください。
この曲、札幌で開催されるノルディックスキー世界大会の公式応援歌になりました。道産子ならば、道産米を食べ、道産のアーティストの曲を聴く。さすればいずれ沖縄音楽にも負けない環境ができましょう。
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どうでしょう共々、夢チカレコードもどうぞご贔屓に。
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(19:24 藤村)
10月16日、週があけまして月曜日。藤村でございます。
2006年10月12日木曜日。嬉野でございます。
2006年10月12日木曜日。嬉野でございます。
うそです。
本日も藤村でございます。先生は現在、「クラシック」の急な手直し作業が入りまして、手が離せない。そこで本日もわたくしがビタビタと執筆してまいります。
さて。
「渋谷小祭」のために長期の東京滞在をしておりましたが、ある日、私と嬉野先生は会場を抜け出して、映画を見に行きました。
「んなことしてたのかよッ!」
と、お怒りの方もいらっしゃるかと存じますが、「バカ野郎!おめぇらのテンションに付き合うのは疲れるんだよッ!」と申し上げておきましょう。
で、映画。
二人で何を観たかと申しますと、「フラガール」。
なんでも「アカデミー賞日本代表」に選ばれたとかで、すこぶる評判がいい。四宮Pもご覧になったとかで、「とにかく良いから」と太鼓判を押す。太鼓判を押しただけでなく、「ここが良い」「あそこが良い」と具体例を説明し、しまいにゃ「ラストシーン」にまで言及する始末。
「そこまで言ったら、感動するもんもできんじゃないか!」
と、怒るところではありますが、実のところ話を聞いて「まぁ、想像どおり」と、そう思ったのであります。
福島県は常磐ハワイアンセンター。その創世期のダンサーたちのお話。「ウォーターボーイズ」とか「スウィングガールズ」とか、あんな感じの青春サクセスストーリー。苦労したけど最後は、ビタッ!と踊ってね、わぁー良かったねーと、涙もろいおじさんなら多少目頭も熱くなりましょうと、バカのテンションに疲れた心が癒されるねーと。
それでね、観ました。「フラガール」。
えー・・・。
私はね、映画でね、あんなに泣いた、というか、終始号泣し続けたことはないですよ。
もちろんとなりの嬉野先生も号泣ですよ。おっさん二人、肩を並べて大号泣ですよ。
凄いですよ!「フラガール」は。最近の映画の中では、実力が抜きん出てますよ。
「どこが凄いか」、具体例はいっくらでも出てきます。でもね、ここまで「後味良く泣ける映画」ってのは、ただもう「凄い!」と、それしか言いようがない。
「普通の映画とどこが違うか」
「役者の顔がまったく違う」のは確か。画面に映っている役者、端っこの人まで全部ひっくるめて、見逃せない。
とにかく、わたしら「フラガール」とは何の関係もないおっさんですけどね、こればっかりは声を大にして言っておかねばなんね!
「フラガールは映画館で観ないと絶対に後悔する!」
「DVDが出たら観よう」とか思ってたら、「最後のシーンの凄さ」が半減する。それはもったいない。
あれこそ、「映画」。
フラガールこそ、映画館で金払って観るべき!
ね、ずいぶん興奮気味にまくし立てましたけど、あの日私と嬉野先生は「フラガール」について2?3時間平気でしゃべりましたからね。涙ながらに。
だから明日も、う先生が「フラガール」の話をするかもしれませんけど付き合って下さいよ。
「いいものはいい!」んだから。
じゃ、また明日!
あ、明日で「フラガール」終わりじゃなかったか?
急げ!
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(19:11 藤村)
10月11日水曜日。どうもご無沙汰いたしておりました藤村でございます。
10月11日水曜日。どうもご無沙汰いたしておりました藤村でございます。
11日間に及びました「水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭」が終了いたしまして、昨日、札幌に戻ってまいりました。
総入場者数、およそ3万人。それまでの最高記録であった「ペ・ヨンジュン展」を大きく上回り、史上最高の人出であったそうでございます。ヨン様を北海道のヨウ様が追い抜いたと、そういうことでございますな。
わたくしと嬉野先生は、最初の2日間と最後の4日間ほど、会場でお手伝いをさせていただきました。
しかしながら、かような番組ディレクターに大きな歓声、カメラの放列、フラッシュの嵐・・・私ども正直申し上げて恥ずかしさに身もだえしておりました。できることなら握手をし、肩を叩き合い、一言二言交わして「ありがとう」と、お礼を言いたかっただけでありますが、「サインして下さい!」などと言われるたびに、顔を伏せてしまうのでありました。
「うわ?藤やんサインしてる。芸能人みたい」、そんな声が聞こえると、もういてもたってもいられなくなったのであります。
がんばって2時間。それ以上になると顔がこわばっていくのがわかりまして、悪いけれど会場を早々に退散する毎日でありました。
しかし、最後の最後にようやく踏ん切りがつきました。
この人たちは、芸能人に会いに来てるわけではない。5人目のどうでしょう班として、「仲間の二人」に会いに来ているのだ。いつも一緒に旅をしているヒゲとうれしーに会いに来ているのだ。せっかく会いに来たんだから、一緒に記念写真を撮りたいし、何か一筆書いてほしい。それだけのことじゃぁないか。何を恥ずかしがっているのだと。よっぽど自分たちの方が意識してるじゃないかと。
「だからまぁ先生、恥を忍んでなるべくがんばりましょう」と。
それで、時間があればサイン(名前を書くだけだけど)もするし、写真も撮る。決して「ファンサービス」なんかじゃない。単に、会いに来てくれた仲間に対する礼儀として振舞おう。
最終日、午後6時の閉会では、残っていた人々を前に四宮Pが挨拶をし、「よーし、じゃおまえらとっとと帰れ!」と送り出しました。すると女性陣が次々とわたくしに抱擁を求めてまいりましたので、ぶつかり稽古のようのにがっしりと受け止め、最後の一人まで「じゃぁまた!」と、階段で見送りました。
会期中は、夜9時までの開店時間にもかかわらず、ほぼ昼ごろには「入場札止め」という異常事態となりまして、せっかく渋谷まで足を運んだのに入場できなかった方が数多くいらっしゃいました。申し訳ございませんでした。
また、最終日が近づくにつれ、ほとんどのグッズが完売品切れとなりましたこと、重ねてお詫びいたします。
しかしながら今回、皆様の顔を間近に見て、またひとつ、気持ちが整理されてきたような気がいたします。
「我々はいつまでもここにいる」。
これこそが、どうでしょうであると。
だからおまえらも、「新作いつ放送するんですか!」「DVD早く出して!」とか言うのは勝手だが、基本的には黙って待ってろ!必ずやるから。
そして、「また次も小祭やってください!」と、言うのは勝手だが、「バカやろう!疲れるんだよ!もうやらねぇ!」と言っておく。
最後に。実は内緒で大鈴ご両人も呼んで、トークショーでもやろうと思っていましたが、現場の混乱を避けるため、中止としました。
二人には、直接参加してもらうことができず、申し訳なく思っていますが、しかしお二人に言っておきます。
「来なくてよかったよ。バカのテンションにはオレでさえついていけなかったんだから」
さて本日。
夢チカレコード、福原美穂の5曲入りミニアルバム「StepOutEP」(1500円)が発売でございます。
監督は私藤村、カメラは制作部の鈴木カメラマン、プロデューサーは福屋キャップと新鋭・数浜というHTB制作陣を中心に撮影いたしました「恋はリズム」のビデオクリップがCDエクストラ対応で付いております。
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ではまた明日!
(17:05 藤村)
10月6日金曜日。
10月6日金曜日。
夜の渋谷小祭り会場から嬉野がお送りしております本日の日記であります。
さて東京は朝から強い雨そして強い風であります。それでも会場には多くの皆さんがおいでになりまして、とにかくグッズが限りなく少なくなっております。
ですので明日以降おいでになる方はそのあたりを御了承の上おいでくださいますよう、重ねてお願いいたします。
【以下はお昼頃の日記】
藤村でございます。
本日、渋谷は大雨。
相変わらず多くの方々がいらっしゃっております。
グッズの方が完売の物が多数出ております。
その点、ご了承下さいませ。
取り急ぎ、現場から藤村でございました。
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
(21:27 藤村)
10月6日金曜日。
10月6日金曜日。
藤村でございます。
本日、渋谷は大雨。
相変わらず多くの方々がいらっしゃっております。
グッズの方が完売の物が多数出ております。
その点、ご了承下さいませ。
取り急ぎ、現場から藤村でございました。
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
(12:48 藤村)
10月3日火曜日。
10月3日火曜日。
札幌に戻ってまいりました藤村でございます。
まずは「渋谷パルコ小祭」情報。
平日に入りまして「少しは混雑が緩和されるか」と思われましたが、昨日月曜日も午後3時半の段階で「入場打ち止め」となり、本日も間もなく「打ち止め」となる模様でございます。
1日あたり会場に入場できる人数は、「およそ2000人」。
本日は10時開場の段階で「750人ほど」が並んでおられたそうであります。つまり、1日の総入場者数の「1/3」が、「すでに開場前に並んでいる」という状況。日曜日は「1500人が並んでいた」ということですから、もう半分以上の方が会場前から押しかけているという状況であります。
現場では行列の状況を見て、整理券を配り、「ここから後ろの方は、○時に改めて会場にお越し下さい」と、行列を解消する作業をしております。
しかしいずれにしても、3時間から4時間程度の待ち時間ができてしまう状況であります。
続いてグッズ販売状況。
会場ですでに完売してしまったもの、
新「藤やん犬根付」、新「トリオザタイツストラップ」、新「カッティングシート」。
DVD1、6、7、DVD天幕團、写真集2、木札ストラップ、カブマウスパッド、ネックストラップ、天幕團パンフなど。
10周年記念Tシャツ、パーカー、タオル、ジッポなどはまだ在庫あり。
また、DVD1,6,7弾に関しては、5日木曜日に再入荷の予定(天幕團は完売)。
以上であります。
さて。
わたくし、先週金曜と土曜の2日間、会場入口にて「誘導係」をしておりました。開場直後こそ混乱を避けるため、握手や一緒に写真撮影をすることを遠慮願っておりましたが、4時間近くも並んでいた方々に「それはどうだろう」と思い直しまして、極力、行列が止まっている間は握手も写真も「お好きなだけどうぞ」ということにいたしました。
会場内での写真撮影も、当初は全面禁止にしようかと思っておりましたが、四宮Pの「なるべく禁止事項は作りたくない」という意向のもと、「各自、立ち止まらずに」ということを条件にOKといたしました。
ただ、そうは言ってもお客さんが撮影をすることによって、やはり混雑はひどくなり、そうなると早い段階で入場を断らなければならない。それで昨日あたりは「撮影禁止」の措置を取らざるをえなくなったようであります。
「せっかく並んでもらったんだから写真ぐらい撮ってもらいたい」
「せっかく来てもらったんだからなるべく多くの方に見てもらいたい」
両者は、相容れないのであります。上手い解決策はない。
「ならば、もっと広い所でやればよかったではないか」
「狭いからこういうことになる」
そう言う方も数多くいらっしゃいました。
しかしながら、「それはできません」。
昨年の「大祭」のようなことを毎回やる力は、我々には「ない」のであります。せいぜい「小祭」。展示物の搬入からしてディレクターがやるような、ローカル局の小さな催事なのであります。
でもその「ローカル局の催事」の域を、すでに超えてしまっているのは重々承知。東京のド真ん中、渋谷パルコの方々でさえ「経験したことのない事態」に混乱しているのであります。整理券を配っても、どれぐらいの時間に何人来てもらえばいいのか、なかなか予想が出来ない。
ですから、解決策はただひとつ。
「みなさん、我慢して下さい」。
「子供をお連れの方は、今回は無理をせず退却して下さい」。
来週月曜日。
「水曜どうでしょう」の放送が北海道でひっそりと始まった日から、ちょうど10年となります。
その時から、スタッフの数は変わっておりません。グッズ担当の石坂店長が増えたぐらい。あとはなんにも変わってない。そして、変えるつもりもない。
だから私は、声を大にして言うのであります。
「すまんが我慢してくれ。おれらにはこれぐらいしかできんのだ」。
日曜日。
東京から新幹線でひとり盛岡に行きました。
岩手の地デジスタートのイベントに呼ばれたのであります。
そのさなか、数多くの岩手県民の前でわたくし、「くそ田舎」と呼ばわってしまいました。
「もっと岩手の良さをアピールしたい!」というイベントで、「岩手はアピールする必要なし」と言ってしまいました。
だって・・・田舎には、田舎のやり方があるのです。
盛岡は、こじんまりとしていい街でした。
そこに住まう人々も、いい人達でした。
岩手のお話、たっぷりありますが、それはまた改めて。
ということで本日の日記これまで。
追伸。
渋谷には、またお邪魔します。
ビシビシ誘導するぞ!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
(17:00 藤村)
9月21日木曜日。藤村でございます。
9月21日木曜日。藤村でございます。
さて、来週金曜日29日から東京で開幕いたします「水曜どうでしょうEXPO」、通称「渋谷こまつり」の準備が佳境を迎えております。
本日は、ロケで実際に使用された懐かしい衣装の数々、小道具の数々を仕分け、梱包する作業をしておりました。
明日、これら門外不出、秘蔵の品々がHTBを出発し、津軽海峡を越え、東京へと搬送されて行きます。
同時にグッズ店長指揮の元、数々のどうでしょうグッズも東京へと送り込まれる手はずとなっております。
わたくし、店長に聞きました。
掲示板には、早く行かないとグッズが売り切れになるんでしょうか?と心配する声が多い。そこんとこは大丈夫か?と。
店長は申しました。
大丈夫ですと。
んなこと言って仙台の物産展では完売が相次いだんだろう?
わたくし、チクリと言ってやりました。
今回は、その何倍の人が来るかわからんぞ。関東勢は怖いぞと。
大丈夫です、と。今回は去年のどうでしょう祭り並みの数を用意しておりますと。モノによっては完売するものもあるでしょうが、ほとんどは大丈夫ですと、店長、自信満々に言っておりました。
ま、グッズはあくまで「おみやげ」みたいなものでありますから、まずは、ロケの息遣いが聞こえるような展示品をご覧いただき、しかる後にグッズ売り場で気に入ったものがあれば買っていこうか、ぐらいのお気持ちでお越し下さい。
さて、会場での写真撮影の件でありますが、「基本的にはご遠慮いただく」ということになりました。別にタレントさんがいるわけではないので撮影自体は問題ないのですが、「それによって混雑が増す」「その結果、入場制限をしなければならない」「並んだ人全員に見てもらうことができない」これが問題なわけでございます。
本来であれば皆様方にかような杓子定規なルールを設けず、「バカ同士うまくやってくれ」と言えばすむことでありますが、今回、かなりな混雑が予想されますので、とりあえず基本ルールをと。
従って、現場が混雑していない状況であれば「別に撮ってもいいですよ」という判断もあるかもしれない。そこらへんは臨機応変に対応していこうと。
さ、明日も若干の準備が残っております。会場で流すVTRを何本か編集しなければなりません。展示物に関連した企画のコンパクトなVTRを会場の数ヶ所で流す予定でございます。もちろん、昨年の祭りの映像も。
ということで、夜も更けてまいりました。明日も朝からウォーキングでござりますので、このあたりでおひらき。
また明日。
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日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
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【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(21:34 藤村)
9月19日火曜日。3連休が明けました。藤村でございます。
9月19日火曜日。3連休が明けました。藤村でございます。
さてわたくし、春先から朝のランニングを始めて、もう5ヶ月になります。その間、転倒による裂傷、打撲、疲労骨折と、いくつかのケガをし、先月もロケ開始直前、異国の地でランニング中に大きな捻挫をいたしましたが、それでもほぼ毎朝走り続けております(さすがに今はランニングを中止してウォーキング中)。
「なぜそこまで走るのか」と言われれば、当初こそ「多少のダイエット効果を期待して」ということでしたが、今はただ単に「走ることが楽しいから」、だから苦もなく続けているわけでございます。
春先に2キロぐらいをチンタラ走ることから始めて、それ以降徐々に距離を延ばしてまいりました。現在、およそ12キロ。12キロったら、たいした距離です。でもそんなに疲れない。
実はわたくし、ある時期から「コツ」をつかんだんですね。それから走ることが気持ちよくなってきた。
ランニングコースは自宅近くの川沿いのサイクリングロード。そこを6キロほど下って折り返して帰って来る。前半はラクなんです。下りだから。でも後半はキツくなる。
当初はキツくなれば歩いておりました。今年の夏は特に暑かったから、汗をダラダラ流しながら、「もうダメだ、あそこのカーブまで行ったら歩こう」なんつって目標地点を決めて、「よーし、もう少し」「あと50メートル!」「まだか!」「ぬぅわぁーキツい!」なんてやっておりました。でもカーブにたどり着いたらもう完全にヘタり込んで、二度と走れなくなってしまう。あとはふぬけになって歩くのみ。「やっぱり疲れるなぁ。10キロ走るのはまだ無理か」と。
ところがある日、わたくし走りながら、ちょっと考え事をしてたんですね。特に重要なことでもない。ただ別のことを考えて、下を見て走ってたんです。そしたら、いつのまにか折り返し点を過ぎ、カーブを過ぎ、気がつけば家の近くまで走ってた。「あれ?走れちゃった」。それは、あっけないほどでした。残ったのは心地のいい疲労感のみ。
それで気づいたんです。「もう少し!もう少し!」なんて、目標点だけをまっすぐ見ながら走っていると、自分の足取りの「重さ」と「遅さ」ばかりが気になって、ちっとも目標点が近づいて来ない。うんざりして苛立ち、気持ち的に折れちゃう。体力は大丈夫なのに、自分で勝手に「限界だ」と思い込んで走るのをやめてしまう。
それでその日からわたくし、前を見て走るのをやめました。どーでもいいことを考えながら、道端の草を見たり、空を見たり、そして「あー気持ちいいなぁ」と、人のいないところでニッコリ笑ってみる。足は自然と前に出て、気がつけば12キロ。走ることを考えないことによって、いつしか走ることが楽しくなってきた。
高い目標、あーしたいこーしたい、ここまでは行きたい。しかし、そればかりを考えていると自分の足の遅さばかりが気になって、走ることに苛立ってくる。「なんでおれはこんなに遅いんだ」。しまいにゃ「なんでワタシ走らなきゃいけないの?」と、走る意味まで考え出す。ばかやろうと。走ってりゃあ気持ちいいんだよと。走ること自体が楽しいんだよと。走らないで遠い目標ばかり見てるからイヤになるんだよと。
わたくし、こう思うのであります。皆様の人生におきまして、「どうでしょう」が、路傍の草のような存在であればと。どーでもいいものを見ながら笑っていれば、いつしか気持ちよく走れるようになると。
ただ、「どうでしょう」はあくまで道端の草木。これを「生きがいだ」などとおっしゃると、同じように苛立ち、自分を苦しめることになる。「新作はいつ?」「日記本は?」「てかDVD早く出せ!」・・・路傍の花は、時期が来なければ咲かないのであります。
とうことで、折り返し点を過ぎたおっさんは、本日も北海道で、のんびりと走っております。走ることが、走れることが楽しいのでございます。
ね、いいこと言ってますけど、遠まわしに「新作も日記本もDVDもまだだぞ」「こっちゃぁ渋谷の準備で忙しいんだ」と、言ってるんですよ。
はい!ということでランニングと人生をからめた老練な言い訳日記これまで。
皆の衆また明日!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
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【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(19:00 藤村)
9月14日木曜日となりました藤村でございます。
9月14日木曜日となりました藤村でございます。
昨日から福原美穂の新曲「恋はリズム?BELIEVE MY WAY?」というやつのプロモーションビデオを編集しております。
四十過ぎのおっさんが「恋はリズム」ですよ、えー奥さん。もう先週からずーっと「恋はリズム」ですよ。いい曲ですよ。いい曲ですけどさすがに聴き過ぎてます。頭の中でずーっと「こいはリズムぅ?♪」って歌ってます。四十過ぎのおっさんがだ。「♪鼓動が激しぃ?くなるのぉ?切ないぃくらぁーい」なんつってうっかり口に出して歌おうもんなら白い目で見られますよ。
しかし、撮ってきた画はキレイですよ。さっき嬉野先生が編集室に入って来て、「あら、プロモみたい」ってバカな感想を言って帰って行きましたからね。
その先生は現在、「渋谷パルコ小祭」の展示品、写真パネルの準備に大忙しでございます。本日、専用ページの方には「販売グッズ一覧表」がアップされました。かなりな品数をご用意しております。
道外では初のどうでしょう展示イベント「渋谷パルコ小祭」。いよいよ再来週29日木曜日から開催。小さな催しですが、「見栄えだけはデカイ」モノも、目立つとこにご用意しておりますので関東一円ご一同様、是非ともご来場下さい。
そして突然ですが、福島県民の皆様。遅ればせながらご報告!であります。
2005年新作の放送が決定!
9月27日?11月5日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
ゆるい気持ちでご覧下さい。
と、いうわけで本日の日記これまで。
ささ、わたくしもうちょっとだけ「恋はリズム」やってきます。
こぉ?の恋は負けら?れなぁいのぉ?♪
・・・もう歌詞全部覚えました。
【大泉さん主演!HTB制作のスペシャルドラマ「大麦畑でつかまえて」】
全国各局で放送決定!(詳しい放送スケジュール等は「大麦畑でつかまえて」公式ページにて)
【今秋!水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催決定!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!
「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
(18:35 藤村)
9月12日火曜日。お久しぶりに藤村でございます。
9月12日火曜日。お久しぶりに藤村でございます。
昨日までどうでしょうとは違う仕事をしておりました。
先々週の土曜日、どうでしょう新作ロケから帰国して会社に戻りますと、私のデスクの上に1枚のCDが置かれておりました。メモには、「福原美穂の新曲です」とありました。
今年の春、札幌の高校を卒業してすぐにユメチカレコードからデビューした福原美穂。雪下ろしで鍛えた強靭な足腰と天真爛漫な笑顔、そして驚くべき歌唱力を持った19歳の女子であります。
ユメチカレコードのプロデューサー福屋キャップは、なぜかバラエティー一辺倒のこの私に彼女のデビュー曲のプロモーションビデオを撮らせ、そして今回も「当然藤やんにやってもらう」と、撮影の約束をしていたのであります。
「撮影は9月11日の月曜日」と決まっておりました。
撮影まであまり時間がない。しかしながらロケの疲れもあってその日はすぐに帰り、私がそのCDを手にしたのは週明け、先週の月曜日のことでありました。つまり、撮影の1週間前。
「よし!短期決戦だ」
と勇んでCDを聞きますれば、しかしそこに入っていたのは、彼女の歌声とピアノの伴奏だけ。まだデモテープの段階でありました。
「そうかそうか」と。
「撮影1週間前にまだ曲が完成していないのか」と。
「更なる短期決戦!のぞむところだ」と。
翌火曜日。「ほぼ完成のようです」と、新たなCDが届きました。
「ようーし来たか」
と勇んで聞きますれば、歌詞がガラリと変わっております。
「そうかそうか」と。
「撮影6日前に歌詞を変えてきたか」と。
「更に更に!短期決戦!のぞむところだ」と。
その日、曲を聞いて一気にイメージを固めていきました。歌詞は「恋のライバルには負けないわ?」みたいな女子の恋心を歌ったものでしたが、私が抱いたイメージは「爽快感」。「雲ひとつない抜けるような青空!」であります。
翌水曜日、急ぎロケ地の選定に向かいました。向かった先は札幌から100キロ、空知平野の穀倉地帯・滝川。そこに「丸加高原」という牧草地が広がる高原がございます。
見上げれば青空、眼下には大地、さらにそこではこの時期、「コスモス」が咲き乱れておりまして、ガーデナーであるわたくしの花好きをよく知っているロケコーディネーター松倉という男が探し出してきた絶品のロケ地でございます。
「どうですか!」
「どうですかっておまえ・・・なんにも見えねぇけど」
その日はあいにくの雨。眼下に広がる空知平野どころか、高原はぶ厚い雲に覆われまして視界ゼロ。
「でも、この下に緑の大地が広がってます!」
「今はまっ白だけどな」
「そして抜けるような青空!」
「今は白いけどな」
「そしておまえ・・・コスモス・・・咲いてねぇけど」
「咲いてますよ」
「咲いてっけど・・・」
「えー2分咲きです。少し早かったですね」
コスモスは「咲き乱れる」というより、「咲き細る」といった風情で冷たい雨にしなだれておりました。
「でもあれだ。今日の雨でコスモスも一気に咲くわけだ。そして本番には満開!と」
「前向きですね」
「して、もちろん当日は晴れ!と」
「今のところ降水確率・・・60%ですね」
「高いな」
「前日はそして、雨ですね」
「さらにコスモスが咲くな」
「前向きですね」
「いいか。今回は青空が絶対条件だからな。そしてオール外ロケだ。日が傾くまでに全部撮り終えるぞ。夕方4時には撤収!」
「早っ!」
そして昨日の本番当日。
午前5時の夜明け前に札幌を出発。朝7時の撮影開始のころは少し雲が残っていたものの、やがて空知地方は気持ちの良い秋晴れとなり、文字通り「雲ひとつない青空」が広がったわけでございます。しかし、逆にあまりにも雲がなさ過ぎて「青いバックで歌ってる」みたいに見えたのは、ちと予想外でありましたが、予定通り4時半にはすべての撮影を終了。全員多少の日焼けをして、真っ赤な夕陽の丸加高原を後にしたのでございます。
天気さえ良ければ、北海道には金をかけたスタジオセットに勝るとも劣らない自然のスタジオがある。絵になる風景がある。今回、改めてそう思いました。
前回は外国曲のカバーだったためにネット上での映像配信はできませんでしたが、今回は「ユメチカ18」のサイトにて、来月あたり映像を見てもらえそうであります。
空知の抜けるような青空と、そして福原美穂の力強い歌声。是非ご覧いただければと。
さて最後に。
昨日は嬉野先生が奇妙な夢について書かれておりましたが、わたくしも昨夜、疲れていたんでしょうか、久しぶりに夢を見ました。妙にリアルな夢でございました。
登場人物は、どうでしょう班4人であります。
先頭をミスターさんが歩いています。いつもの見慣れた光景です。
ミスターはツカツカと歩いていきます。
やがて、ビルの入口でしょうか、ガラス張りの回転ドアが見えてまいりました。
先頭のミスターは勢いよく回転ドアを、ダンッ!と押しました。
ところがその回転ドア、なぜか横に回るのではなく、不意にタテ回転をいたしまして、勢いあまったミスターさんはそのままハムスターの滑車のようにクルクルと回り続けたのでございます。無表情で。
「ぶははははは!」と、わたくし、ハッキリ笑いましたですね。
自分の笑い声で起きましたもん。
おもしろい夢でしたね。
ということでね、えー本日の日記これまで。
あ、「私もこんな夢見ました!」っていう報告はいりませんよ。
「あ、そう」
っていう反応しかできないですからね。
じゃまた明日。
【大泉さん主演!HTB制作のスペシャルドラマ「大麦畑でつかまえて」】
全国各局で放送決定!(詳しい放送スケジュール等は「大麦畑でつかまえて」公式ページにて)
【今秋!水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催決定!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!
「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
(18:20 藤村)