9月19日火曜日。3連休が明けました。藤村でございます。

藤村

9月19日火曜日。3連休が明けました。藤村でございます。
さてわたくし、春先から朝のランニングを始めて、もう5ヶ月になります。その間、転倒による裂傷、打撲、疲労骨折と、いくつかのケガをし、先月もロケ開始直前、異国の地でランニング中に大きな捻挫をいたしましたが、それでもほぼ毎朝走り続けております(さすがに今はランニングを中止してウォーキング中)。
「なぜそこまで走るのか」と言われれば、当初こそ「多少のダイエット効果を期待して」ということでしたが、今はただ単に「走ることが楽しいから」、だから苦もなく続けているわけでございます。
春先に2キロぐらいをチンタラ走ることから始めて、それ以降徐々に距離を延ばしてまいりました。現在、およそ12キロ。12キロったら、たいした距離です。でもそんなに疲れない。
実はわたくし、ある時期から「コツ」をつかんだんですね。それから走ることが気持ちよくなってきた。
ランニングコースは自宅近くの川沿いのサイクリングロード。そこを6キロほど下って折り返して帰って来る。前半はラクなんです。下りだから。でも後半はキツくなる。
当初はキツくなれば歩いておりました。今年の夏は特に暑かったから、汗をダラダラ流しながら、「もうダメだ、あそこのカーブまで行ったら歩こう」なんつって目標地点を決めて、「よーし、もう少し」「あと50メートル!」「まだか!」「ぬぅわぁーキツい!」なんてやっておりました。でもカーブにたどり着いたらもう完全にヘタり込んで、二度と走れなくなってしまう。あとはふぬけになって歩くのみ。「やっぱり疲れるなぁ。10キロ走るのはまだ無理か」と。
ところがある日、わたくし走りながら、ちょっと考え事をしてたんですね。特に重要なことでもない。ただ別のことを考えて、下を見て走ってたんです。そしたら、いつのまにか折り返し点を過ぎ、カーブを過ぎ、気がつけば家の近くまで走ってた。「あれ?走れちゃった」。それは、あっけないほどでした。残ったのは心地のいい疲労感のみ。
それで気づいたんです。「もう少し!もう少し!」なんて、目標点だけをまっすぐ見ながら走っていると、自分の足取りの「重さ」と「遅さ」ばかりが気になって、ちっとも目標点が近づいて来ない。うんざりして苛立ち、気持ち的に折れちゃう。体力は大丈夫なのに、自分で勝手に「限界だ」と思い込んで走るのをやめてしまう。
それでその日からわたくし、前を見て走るのをやめました。どーでもいいことを考えながら、道端の草を見たり、空を見たり、そして「あー気持ちいいなぁ」と、人のいないところでニッコリ笑ってみる。足は自然と前に出て、気がつけば12キロ。走ることを考えないことによって、いつしか走ることが楽しくなってきた。
高い目標、あーしたいこーしたい、ここまでは行きたい。しかし、そればかりを考えていると自分の足の遅さばかりが気になって、走ることに苛立ってくる。「なんでおれはこんなに遅いんだ」。しまいにゃ「なんでワタシ走らなきゃいけないの?」と、走る意味まで考え出す。ばかやろうと。走ってりゃあ気持ちいいんだよと。走ること自体が楽しいんだよと。走らないで遠い目標ばかり見てるからイヤになるんだよと。
わたくし、こう思うのであります。皆様の人生におきまして、「どうでしょう」が、路傍の草のような存在であればと。どーでもいいものを見ながら笑っていれば、いつしか気持ちよく走れるようになると。
ただ、「どうでしょう」はあくまで道端の草木。これを「生きがいだ」などとおっしゃると、同じように苛立ち、自分を苦しめることになる。「新作はいつ?」「日記本は?」「てかDVD早く出せ!」・・・路傍の花は、時期が来なければ咲かないのであります。
とうことで、折り返し点を過ぎたおっさんは、本日も北海道で、のんびりと走っております。走ることが、走れることが楽しいのでございます。
ね、いいこと言ってますけど、遠まわしに「新作も日記本もDVDもまだだぞ」「こっちゃぁ渋谷の準備で忙しいんだ」と、言ってるんですよ。
はい!ということでランニングと人生をからめた老練な言い訳日記これまで。
皆の衆また明日!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(19:00 藤村)