11月14日月曜日。藤村でございます。
11月14日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生も日記を書いておられたようですが、私も。
今朝、私の住む札幌の山麓部では一瞬、雪がちらつきました。例年よりもずいぶんと遅い初雪であります。
わたくしは、先週からずーっと風邪を召しておりまして、土日はゆっくりと読書をしておりました。
このところずいぶんと本を読んでおりまして、最近読んだ本はいずれもおもしろかった。
まずは「マネー・ゲーム」。ブラッド・ピットさん主演の映画が現在公開中であります。映画はまだ観ておりませんが、この原作本はすこぶるおもしろかった。
メジャーリーグの実話をもとにしたお話であります。アスレチックスというチームのオーナーが変わり、「今後は、そんなにお金をかけられない。でも、強いチームを作れ」という、無理な注文が出されまして、それを見事に実践していくゼネラル・マネージャーのお話。彼の右腕となったハーバード大学出の男の発想が実におもしろい。
その発想は、「野球のゲームに勝つにはどうしたらいいのか?」という単純極まりないところからスタートする。その答えは、「相手よりも多くの点を取ること」。当たり前です。では、相手より点を取るためにはどうしたらいいのか?それは、「なるべくアウトにならずに、ずーっと攻撃できればいい」と。そのためには、常にヒットを打てればいいわけだけど、彼の分析によれば、ヒットは、運に左右される部分が非常に大きいと。同じ打球でも、相手の守備がうまければアウトになるし、下手ならヒットになる。そんな不確実なものに頼るのは論理的ではないと。一番確実なのは、四球で出塁することだと。極端な話、全員が四球を選んで出塁していけば、無限に得点が入り続けると。すなわち、勝ち続けることができると。盗塁もしちゃいけない。盗塁は統計上、4割の確率でアウトになるからと。だから野球選手は足が速くなくてもいいと。「そんなバカな」と思うけれど、ゼネラル・マネージャーは、その論理を実践していくわけです。つまり、ヒットも打つし足も速い好打者ではなく、しぶとく四球で出塁する率の高い打者をドラフトやトレードでどんどん獲得していく。そんな地味な選手には誰も注目していないから、安いお金でその選手を獲得することができる。そしてチームは、実際に好成績をあげていくと。
これは、サスセスストーリーなんかではなく、高いお金で有名な選手を獲得しなければ勝てないという常識に、「いや、それだけではねんじゃねぇの?」という考え方を提示した、というお話です。
だって、そんな野球は王道ではないし、観たっておもしろくはないですよ。やっぱり、大打者がホームランをかっ飛ばす痛快な野球のほうがウケがいい。でも、見方をガラリと変えて、野球に新たな論理を生み出す、そんなチームが出てくれば、もっともっと野球の楽しみ方が広くなるはずです。そんな異端児的なチームがあったほうがいい。
で、私はそんなチームが好みですね。
だから、おもしろみがない、地味だ、と言われているけど、確実に勝つ野球をする落合さんの中日が好きです。
落合監督が、江川さんにインタビューを受けて、こんなことを言ってました。
「落合さんは、現役時代に何度も三冠王を取るような大打者だったじゃないですか。打てない選手を見て、不甲斐ないと思うことはないんですか?」と。
「できないことを選手には求めないよ」と。
「自分にできることさえやってくれれば、それでいいんだよ」と。
「その選手で勝つ方法を考えるのが監督の仕事でしょう」と。
とてもシンプルで、とても的を得た監督論だと思いましたね。
落合さんには、またどこかで監督をしてほしいですなぁ。
さて、もう一冊。
真保裕一さんの「覇王の番人」(上下巻)。
織田信長を本能寺で討った明智光秀のお話であります。明智光秀といえば、裏切りの代名詞みたいに言われて、どちらかと言えば悪者にされておりますが、そこに新たな解釈を加えて、実におもしろくて、これまた論理的なお話に仕上げております。
なるほど、そういう見方もあるなぁと、納得させられる。
我々どうでしょう班も「試験に出る日本史」で、信長の一生を勉強いたしました。桶狭間の戦いから、浅井朝倉との姉川の戦い、家康と信玄の三方原の戦い、長篠の合戦と、あの企画で扱ったことが、すべてこの本にも出てきます。ぜひとも、勉強熱心なみなさまには、この「覇王の番人」もお読みいただきたい。
我々が扱ったのは、歴史教科書的な知識、常識でありますが、それとはまた違った角度で物事を見る、実はこの思考こそが、社会に出た者にとって、一番大事な勉強になるのだ、と思うのでございます。
えー、風邪がまだ若干、治っておりません。今宵もゆっくりと本を読むことにいたしましょう。
2011年11月14日(月)
嬉野です。
札幌は昨日と今日では気温の差が−8度くらいあるそうで、
今週は、雪やみぞれが降るほど寒いのだそうでありますよ。
冬間近。
ということでね、
空気も乾燥してくるでしょうから、
先週、会社でインフルエンザの予防接種を受けましたよ。
あっという間に終わりましたが、
何人かが別室にたまってですね、
自分の番を待つんですが、
あぁした場所では、なんだかテンションの高い人が出ますね。
わりと口数が多くなってるような気がする。
よくしゃべる。しかも笑顔で。
その笑顔が、どこか努めてであるような気がして面白い。
注射は痛いという幼児体験がなにやら、
人を興奮状態にもっていくんですかね?
放っておけば落ちていきそうな気持ちを感じればこそ、
上げよう上げようとするのでしょうかねぇ。
段取り上、
待ってる間に検温とかやりますが、
普段より高かったりする人が出るそうでね、
それもある種の緊張由来の興奮状態だということができますよね。
みんないい歳をした大人になっているのに、
注射を待つ時間と言うのが、どうにも緊張するという。
やっぱり幼児体験というのは根が深いもののようでね、
あの頃の緊張の記憶は、刻まれてそまうのでしょうね。
だって現実問題、
この頃の注射針はものすごく細いから、
チクッてするだけで、
あれは既に痛いという感覚ではなくなっている。
それなのに相変わらずの、この状況。
面白いもんだなと思いましたよ。はい。
えぇ、それだけでして…。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
また明日!
【11月8日火曜日。藤村でございます】
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
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くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
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(18:44 藤村)