2011年11月16日(水)

嬉野

2011年11月16日(水)
どーも、嬉野です。
いきなりですが情報告知します!
水曜どうでしょうDVD第17弾が来年の3月に出ます!
奥さん、「また?」とか言わないで!
タイトルは「ここをキャンプ地とする!」
「私は自由よ〜!」と叫ぶムンクさんが登場する、
「フィヨルドの恋人」でお馴染みの
名作「ヨーロッパ・リベンジ」です!
予約開始日は、
12月1日(木)より
ローソンLoppi、HTBオンラインショップ、HTBグッズ取扱店にて
[お引渡しは]
2012年3月21日(水)です。
ローソンLoppi商品番号は【081029】
[予約特典は]
メルヘン街道の窓がちょっと開いたドア
(フィギュア・根付タイプ)
見てのお楽しみ。あんまり楽しめないかな?
さ、ということでね、
告知をいたしまして、
私の取るに足りない本日の日記でありますさ。
あの寝奥さん。
もう私もいい年なのにね、
世間のことで、
素朴に分からないことがイッパイあってね奥さん。
実に恥ずかしいのですが、
でも、素朴な疑問に対する答えと言うのは、
専門家にとってみると、かなり説明が厄介なことであったり、
今頃どうした!的なものであったりね、するわけで。
そもそも専門家の人に説明をいただけたとしても、
専門家の人の使う言葉が既に難しいのでね、
聞いてる端からね、
「なにもそこまで正確じゃなくてもいいんだがなぁ」とかね、
不埒なことをね、思いそうでね、
というか、だいたいにおいてオレの気軽な知り合いにね、
そういう専門家の人いないですしね、
ないない、いない、できないでね、
やっぱりオノレの素朴な頭で勝手に考えるしかないわけですよ。
実情としては。
で、まぁ考えたのですよ。
私ね、そもそも思っていたのですよ奥さん。
そのぉ、江戸時代にね、
日本人の7割以上が農民だったというのにね、
どうして今ね、ここまで農業人口が減ってしまってていいのかしらというのが不思議でね。
だって7割よ!7割!
それだけの人手がないと、
日本人はご飯を食べていけなかったということでしょ?
日本人が食っていくためにはね、
それだけの規模の農業従事者が必要だったというのによ、
どうして今、これだけ減っても良くなったの?って、
素朴に疑問に思ってて。
そんで、この頃思いついたんだけどね、
あの幕末のね、
西洋列強から開国を強要された時からね、
日本は、
世界を相手の
貿易戦争に
巻き込まれていたんだということだったんだなっ、てね、
そういうことだったんだなっ、て、
この頃、不意に実感したの。
つまり、日本という国は、
外国と付き合わずに、
300年近くも自給自足して生活していたのに、
幕末に、外国の人に強要されて開国させられたばっかりにね、
外国に輸出をして儲けていかないと食い物にされるだけという苛酷な世界に引き込まれたわけでしょ。
世界のルールはもうその時には出来上がってしまっていて、
ルールブックも持たなかった日本は、
あとから都合の悪い制約ばかりを押し付けられていることに気づいたりして、
つまり、世界の事情に疎かったから騙されたんだと思うんだけどね。言葉悪いけどね。
でも、なんか、そんなことって最近のことのように思っていたけど、150年ほど前のあの幕末の時に、
まさに日本はそういう苛酷な世界へ引きずり込まれるしかなかった運命にあったのだということだったのだなぁ、
ということに思い至ってね、
一人でなるほどと、思ったわけでありますよ。
そうに違いないと、
まぁ私が思っているだけだけどね。
「日本の皆さんも外国に輸出をして儲けていけば好いじゃないですか」って、調子のいいこと言われたって、その頃、日本に外国に売れるような品物はなかったはずですよ。
だって、西洋の国の人たちは、産業革命というものを経て、
既に大量に製品を作れるようになっていたわけで、
国内だけでは余るくらい作れるようになっちゃったものだから、その余るほどの分を、どんどん外国の人に買わせようという魂胆で植民地化なんて怖ろしいこともしてたわけだし、
その延長線上で日本も開国を強要されたのでしょうからね。
外国の人にね、
「おたくも輸出すりゃいいじゃん」とか言われましてもね、
売れるほどのものが無ければ、
買い手はつかず、
買わされるばかりですよ。
そういう苛酷な世界貿易戦争に、
なんの準備も無いままに引きずり込まれて、
150年前の日本は、食い物にされてしまうはずだったのに、
それが二度の世界戦争までも経験して、
二度目には、
国が滅びる寸前まで転がり落ちていったにもかかわらず、
戦後、そのどん底から日本は這い上がってしまって、
どんどん、どんどん勝ち進んで行って、
あれきっと、
日本人も気づかない間に、
日本という国は、
130年近くもの間、
常に苛烈な世界貿易戦争の中にありながら、
ついに沈没せず、
1985年頃には、
とうとう、その貿易大戦争に我知らず勝利しちゃってたわけですよね。
その時の勝利の結果としてあるのが、
今の日本ということ。
そういうことではないのかしら、と、
私は思うのです、けれど。
この貿易戦争に勝つためには、海外に売れる(外国の人が買いたいと思ってくれる)製品を作れるようになるということが一番重要だったろうなと思うと、
日本の場合は、それが自動車や家電といった工業製品に集約していったのだということだったかな、と思うと、
7割いたはずの農業従事者も、
ほとんどが、その貿易戦争に勝つためのプロジェクトに、
流れていかざるを得なかったのだろうかなぁと、
思ったりもしたわけです。
こうして、当然、日本国内で足りなくなっていったであろう日本人が生きていくために必要とした食料栽培は、
今もぼくらが栄養満点で生きているところを見れば、
外国からの輸入に頼ったということだったのだろうなと、
思うのでありますよ。
分かりきったことではありますが。
だから、世界貿易戦争に巻き込まれるというのが、
世界の定めであるのなら、
日本の人は、これからも、
外国の人が買いたくなるようなものを、
作りつづけなければならないというテーマは変わることがないのだろうと思うのです。
その売り物を何にするのか。
ははぁ、そのことを日本人はずっと、
考えていかなければならないのだなと、
なんか嬉野さんは思ったのでありますよ。
まぁそのね、
うまく言い足りてはいないだろうし、
好い加減なことを書いてるのかもしれないけどね、
(だって出所はオレだし)
これからを生きる心構えとして、
そんなことを念頭に置いていれば、好いんじゃなかろうかと、
私自身は、私自身に思ったわけでござそうろう。
それでは本日も各自の持ち場で奮闘してください皆さん!
明日の日本のためと!世界平和のためにね!
解散!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
【藤村先生メモリアルのコーナー】
藤村でございます。
嬉野先生も日記を書いておられたようですが、私も。
今朝、私の住む札幌の山麓部では一瞬、雪がちらつきました。例年よりもずいぶんと遅い初雪であります。
わたくしは、先週からずーっと風邪を召しておりまして、土日はゆっくりと読書をしておりました。
このところずいぶんと本を読んでおりまして、最近読んだ本はいずれもおもしろかった。
まずは「マネー・ゲーム」。ブラッド・ピットさん主演の映画が現在公開中であります。映画はまだ観ておりませんが、この原作本はすこぶるおもしろかった。
メジャーリーグの実話をもとにしたお話であります。アスレチックスというチームのオーナーが変わり、「今後は、そんなにお金をかけられない。でも、強いチームを作れ」という、無理な注文が出されまして、それを見事に実践していくゼネラル・マネージャーのお話。彼の右腕となったハーバード大学出の男の発想が実におもしろい。
その発想は、「野球のゲームに勝つにはどうしたらいいのか?」という単純極まりないところからスタートする。その答えは、「相手よりも多くの点を取ること」。当たり前です。では、相手より点を取るためにはどうしたらいいのか?それは、「なるべくアウトにならずに、ずーっと攻撃できればいい」と。そのためには、常にヒットを打てればいいわけだけど、彼の分析によれば、ヒットは、運に左右される部分が非常に大きいと。同じ打球でも、相手の守備がうまければアウトになるし、下手ならヒットになる。そんな不確実なものに頼るのは論理的ではないと。一番確実なのは、四球で出塁することだと。極端な話、全員が四球を選んで出塁していけば、無限に得点が入り続けると。すなわち、勝ち続けることができると。盗塁もしちゃいけない。盗塁は統計上、4割の確率でアウトになるからと。だから野球選手は足が速くなくてもいいと。「そんなバカな」と思うけれど、ゼネラル・マネージャーは、その論理を実践していくわけです。つまり、ヒットも打つし足も速い好打者ではなく、しぶとく四球で出塁する率の高い打者をドラフトやトレードでどんどん獲得していく。そんな地味な選手には誰も注目していないから、安いお金でその選手を獲得することができる。そしてチームは、実際に好成績をあげていくと。
これは、サスセスストーリーなんかではなく、高いお金で有名な選手を獲得しなければ勝てないという常識に、「いや、それだけではねんじゃねぇの?」という考え方を提示した、というお話です。
だって、そんな野球は王道ではないし、観たっておもしろくはないですよ。やっぱり、大打者がホームランをかっ飛ばす痛快な野球のほうがウケがいい。でも、見方をガラリと変えて、野球に新たな論理を生み出す、そんなチームが出てくれば、もっともっと野球の楽しみ方が広くなるはずです。そんな異端児的なチームがあったほうがいい。
で、私はそんなチームが好みですね。
だから、おもしろみがない、地味だ、と言われているけど、確実に勝つ野球をする落合さんの中日が好きです。
落合監督が、江川さんにインタビューを受けて、こんなことを言ってました。
「落合さんは、現役時代に何度も三冠王を取るような大打者だったじゃないですか。打てない選手を見て、不甲斐ないと思うことはないんですか?」と。
「できないことを選手には求めないよ」と。
「自分にできることさえやってくれれば、それでいいんだよ」と。
「その選手で勝つ方法を考えるのが監督の仕事でしょう」と。
とてもシンプルで、とても的を得た監督論だと思いましたね。
落合さんには、またどこかで監督をしてほしいですなぁ。
さて、もう一冊。
真保裕一さんの「覇王の番人」(上下巻)。
織田信長を本能寺で討った明智光秀のお話であります。明智光秀といえば、裏切りの代名詞みたいに言われて、どちらかと言えば悪者にされておりますが、そこに新たな解釈を加えて、実におもしろくて、これまた論理的なお話に仕上げております。
なるほど、そういう見方もあるなぁと、納得させられる。
我々どうでしょう班も「試験に出る日本史」で、信長の一生を勉強いたしました。桶狭間の戦いから、浅井朝倉との姉川の戦い、家康と信玄の三方原の戦い、長篠の合戦と、あの企画で扱ったことが、すべてこの本にも出てきます。ぜひとも、勉強熱心なみなさまには、この「覇王の番人」もお読みいただきたい。
我々が扱ったのは、歴史教科書的な知識、常識でありますが、それとはまた違った角度で物事を見る、実はこの思考こそが、社会に出た者にとって、一番大事な勉強になるのだ、と思うのでございます。
えー、風邪がまだ若干、治っておりません。今宵もゆっくりと本を読むことにいたしましょう。
(15:59 嬉野)