4月30日木曜日。藤村でございます。

藤村

4月30日木曜日。藤村でございます。

昨日、ようやくチームナックスさんのお芝居「下荒井兄弟」を観てきました。

大泉さんは、「あいつら観に来ねぇーんじゃねぇか?あっさり『忘れてた!』とか言いそうだからな」と、心配してたようですが、何をおっしゃいますか、もちろん観に行きますよ。

大泉洋、初の作・演出。

おもしろかったですよ。

いや、おもしろかったというより、「すごく楽しめた」というのが、一番合ってる感想です。

思えば、ナックスさんの結成と、どうでしょう班のスタートはほぼ同じような時期。それから、なんとなく、同じような道のりを歩んでいるような気がします。

男5人と男4人。

まぁこっちの方がずいぶん年上ですから、弟分というか後輩というか部下というか、彼らに対し、私はそういう見方をしてきたように思います。

先輩として上司として、下のやつらに対しては、調子がいいときは、別になんも気にかける必要はない。「おーがんばれや」と。一言でいい。

でもなんかフラついてるとき、集団としての方向性を見失っているようなときは、ちゃんと声をかけてやらないと、と思う。で、声をかける。

「まぁーがんばれや」と。

かける声は一緒。

「がんばれや」と。

つまり、調子のいいときも悪いときも、まっすぐ進んでいるときもフラついているときも、結局は異なる個人の集まりなんだから、それはもうどうしようもないのだ。

きれいに解決することも、誰が正しいとかも、ない。

会社なんかの組織の場合は、それでもなんとか集団を維持しなければいけないから、あれこれ正解らしきものを提示し、アドバイスをする。でも最終的には、「合わなければ他のやつと入れ替えればいい」という手段があるから、割と早く、ある種の解決っぽいことをする。

でも、ナックスの5人は、そもそも芝居で身を立てるとか、そういう強い目的意識があった集団ではない。たまたま、惹かれあうように集まっただけの、理屈のない集団だ。

当然、入れ替えはきかない。

「入れ替え」という最終手段がないから、なにかあったら時間がかかる。きれいに解決することも、誰が正しいとかも、ない。

入れ替えがきかない集団・・・それは「家族」だ。

大泉洋が、今回の芝居のテーマを「兄弟」としたのが、まさにそういう意味だったのかどうかは知らないが、ナックスという集団は、そうなのだ。

「うまくやる」とか「計算してやる」とか、そういうのはそもそも無理。

今回、大泉洋が作った「下荒井兄弟」というお芝居は、洗練されているわけでも、新しいわけでも、ストーリーが凝っているわけでも、まるでない。

ただ、私は「楽しめた」。

ひとつの正解だろうと思った。

まぁ、いろいろ大変だっただろうが、今回、そういうお芝居を作った大泉洋に感謝する。

次はまた、違う感覚もアリだろうし、またこういうテイストもアリだろうし、まぁ、こっちはなんも気にかけてないんで、そのときまで、みんな、がんばれや。

おれもまぁ、がんばるわ。

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(18:13 藤村)