2月15日火曜日。

嬉野

2月15日火曜日。
嬉野です。
「藤村さんはどうーしたんですか!」
いいじゃないですか僕の日が二日くらい続いたって。
「でも藤村さん、DVDの編集は終わったんでしょう。」
終わりましたよ。だって来月には売ろうっていうんですから。
「だったら時間あるじゃないですか」
ところがねぇ、藤村先生はねぇ、今週末の土曜日に開催される
『TOYOTA BIG AIR』の会場で流すカッコ良いVTRを編集中なんですよ。
「嬉野さんは、編集しなくていいんですか」
嬉野さんは、カッコ良い編集というものに縁が無いからやらないんですよ。
「ははぁ、依頼されなかったんだな」
うるせぇなぁ。スノボとか知らないんだよ。オレは。

ということで、編集室は「ビッグエア態勢」が敷かれ日中は「クラシック」の編集も出来ず、暇なものだから今日もオレなんだよ。

さて韓国のソウルというところは雪がないのです。
驚きました。気温はマイナス8℃なのに雪がない。
だから日中晴れてると小春日和のように見える。
なのに外へ出るとモーレツな寒さ。
風が凄いんだ。東京並みの風が吹く。
札幌という街はね、意外に風が吹かない。
だから、そんなに寒くはないのだ。
ちゃんとあったかい格好してるとね。
だから零下でもそこそこ凌げる。
ところがソウルは物凄い風。
あんなところで冬は越せない。

そんなところにミスターはいる。
まぁミスターも北海道人だから、寒さには強いだろうから平気なのかもしれんが、食い物が辛い。
いや、オレだって辛いものは好きだけどさ、あぁどれもこれも辛いと箸のやり場に困る。
そして毎食辛い。

朝、腹が減って飯屋に行って注文をする。
そーするとたいがい真っ赤なものが出て来る。
皿は沢山並ぶが、どの皿もなにがしか赤い。
そしてやはり辛い。

昼も辛い。だから夜も辛い。

「たまには韓国料理食べに行こうよぉ」
「辛くてうめぇー」

韓国料理好きだよというのは、たまに食うからではないかと思う。
辛いのが好きだよ。というのも他に逃げ場があるからではないかと思う。

「どれもこれも辛い」が365日続くという生活を送るとどうなるのだろうか。

1、辛いものになれる。
2、たんに痔になる。

どれなんだろう?
慣れるものなのかも知れない。案外。

そーはいってもキムチはうまい。
これはやはり日本では手に入らない旨さだ。
生の蟹を使ったキムチがあった。
「ケジャン」というらしい。
これが美味い。
生なのに冷蔵庫で1ヵ月もつという。驚く。
キムチに御飯。
これは365日食いたいかもしれない。
食いたいが、もちろん他に逃げ場もほしい。
牡蠣のチジミというものがあった。これも美味い。
そしてこれは辛くはない。
スライスした煮豚。これも余分な油が落ちてて美味い。
勿論辛くない。
餃子もあって、これも美味い。
聞いてみると辛くないものも結構ある。
そして美味い。

やっぱり良い。韓国料理。

昨日は日記にミスターが喜びあまって酔って娘にからんだ話を書いた。
意外に泣いてる人が多かった。
「そーいう父親の姿、自分にも覚えがある」というものだったり。
「そんな父親が、今はもういない」というものだったり、
「そんなことをしてくれる父親が小さい頃からいなかった」
というものだったり。
いろいろだった。
「ミスターも私のお父さんと変わらないことするんだ」
そう思ったら、自分の父親のことも好きになったというものもあった。

雪が降ってきた。
大雪だな。見る見る積もっていく。

ミスターは今韓国にいる。
韓国で一人寝起きして、毎韓国行料理を食べて、映画の現場で何かを学んで、いつも娘のことを思っている。

時差のない韓国で、今夜もミスターは辛いものを食べるだろうか。
ぼくらのいなくなった韓国でまたミスターの日常が始まる。

結局。
色々書いてみたが、
結論が見えず、この辺で今日の日記は終わる。
明日は、オレは休むよ。

そうそう、「過去を忘れる方法を知りませんか」と書き込んでた奥さんがいたな。
辛い別れをした昔の男とバッタリ会ってまた落ち込んだという話だったな。でも、多分男のことに今でも拘っているというより、昔、一方的に去られたということに拘っているだけなんだよな。だってその日の様子を随分客観的に書き込んでたから、あれだけ自分を冷静に見れるなら問題はないと思った。
男が懐かしいのではなくて、辛い別れを経験させられた昔の自分がいつまでも忘れられないだけなのだと思うな。

そーいうことってあるじゃない。
ない。
あ、そー。

じゃ、またその内会いましょう。

さて、樋口了一さんのHPに「6分の1の夢旅人2002」のオリジナルバージョンが遂にCD化なる!の情報が出ておりますので是非御覧下さいませ。

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オリジナルバージョンの6分の1も良いのよ。マイナーでさぁ。知らない人たくさんいるでしょう。
「ベトナム」の最終回のために書いてもらったのが「2002」で、最初に書いてもらった「6分の1の夢旅人」というのがあるんですのよ。

【更新情報】
↑のお写真コーナーの最後に「雪祭り会場HTBショップ」の現場写真をアップしました。パソコン派の諸君はタコ店長の姿をご覧になれます。

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561304(五郎遺産おぉーしッ!)
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(18:06 嬉野)

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