藤村

11月29日火曜日。藤村でございます。
昨日の嬉野日記にもありました通り、先週末は広島の安田女子大で開かれた「日本質的心理学会」に行ってまいりました。
「学会」なんていうものに参加する機会はなかなかあるもんじゃございませんが、我が「どうでしょう」さんの「特異な番組構造」なるものが心理学の学会で発表され、その基調講演が現代日本の論壇で活躍する内田樹さんとなれば、これはもう聴きにいくしかないわけであります。とはいえ、実はわたくし、内田さんの本はこれまで読んだことがなく、今回はじめて手に取ったわけでありますが(新刊「呪いの時代」)、嬉野先生と同じく、読みながら「オレはキツツキか」っちゅうぐらいに、「そうそう!」とうなずく内容でありました。
そんな内田先生が、「水曜どうでしょう」についても語ってくれました。曰く、「水曜どうでしょうの構造は、クリントイーストウッド監督の映画の構造に似ている」と。来ましたよ。「クリントイーストウッド」と来ました。
その論は、私の理解によれば、「観る者にすべての情報を与えるのではなく、足りないものを補完させ、考えさせる『隙』がある構造だ」と。納得です。私が思うモノ作りの基本は、「作り手は誠心誠意、完全なるモノを目指す中で、それが故意であるかどうかは別にして、不完全なモノをそこにどう織り込んでいくかが肝である」と思うのです。「観る者は、完全だと思い込んでいる中に織り込まれた不完全なモノにこそ、のめり込むような魅力を感じてしまうものだ」と。まぁどうでしょうの場合、「ほとんどが不完全じゃねぇか」と思われるでありましょうが、作っているこっちは、至極マジメに、計算高く作っているつもりなのであります。
九州大学の佐々木先生が、私と嬉野先生に一年近くインタビューを続ける中で解き明かしていった「水曜どうでしょうの構造」は、実に興味深いものであり、ぜひともみなさんにお披露目できる機会があればと強く思っております。
さて我々は今日から、京都の劇団「ヨーロッパ企画」を札幌に迎えて、来春開校する放送専門学校のスタジオを1週間ほど借り切って、彼らのおもしろさが光る「短編集」を数本撮影いたします。放送はまだ未定でありますが、今日から「ヨーロッパ企画」の面々と、じっくりと、モノ作りに励もうと思っております。
そんな中で、12月2日土曜日の夜7時半からは、札幌・琴似の劇場コンカリーニョでおこなわれる「東京タンバリン」さんの芝居公演のアフタートークに参加いたします。「白A」もそうですが、なかなか札幌で観られるものじゃございません。ぜひこの機会に。
では、明日からこちらに顔を見せられるかどうかはわかりませんが、とりあえず、笑いながら1週間を過ごしたいと思っております。
皆の衆も、この1しゅうかん、楽しく過ごそう。
【昨日の嬉野日記】
2011年11月28日(月)
嬉野です。
あのね奥さん。
きたる12月2日と3日にね、
東京タンバリンさんのお芝居
「ゼロから始める」の札幌公演がありますの。
もうすぐなのね。
作・演出の高井浩子さんの作り出す世界はさぁ、
あれなんですよねぇ、
眺めていて、なんとも居心地が好いのですよ。
ぼくらは劇場に入り、イスに座るわけです。
やがて場内が暗くなりますでしょう、
そうして舞台に出てくる人たちを、あとはじっと眺めてる。
奇妙な居心地の好さはそうするうちにやって来るの。
そして思うの、
「あぁ、このまま終わらなくても好いなぁ」って。
タンバリンさんが札幌に来てくれることもそうそうないだろうから、お時間のある方はこの機会に一度体験してみるといいのですよ。
チケットはまだ買えるのだそうですからね。
奥さんさっそく以下のHPへ行ってみてくださいませ。
http://tanbarin.sunnyday.jp/
それと2日は藤村さんと嬉野さんとで、
お芝居の後のアフタートークにお邪魔することになっておりますの。こちらもお楽しみに。なんか気の利いたこと言いますから。
さて、ということでね、
本日、藤やんさんと広島から帰って参りました。
昨日、広島の女子大で行われました
「日本質的心理学会」というものに参加してまいりました。
実は、九州大学で臨床心理学を研究されております
佐々木玲二先生という方が、
1年掛りくらいで、ぼくと藤やんさんにインタビューされてね、
水曜どうでしょうの面白さの構造みたいなものを分析されて、
その一旦をその学会で発表されるということなので、
二人して出かけて行ったわけですが、これが面白いわけです。
ぼくらが聞いて面白いと思うわけですから、
みなさんが聞いて面白くないわけがない。
だからこれねぇ、みなさんに聞いてもらいたいなぁ。
「ははぁ、そう来る」というのがね、
ありまして、ためになりますのさ。
「水曜どうでしょう」を分析することは、
心理学的に意義のあることですと、
佐々木先生は、おしゃってましたですよ奥さん。えぇ。
そしてそこに、あの内田樹先生もお出でになりましてね、
内田先生からもまた実に面白いお話を聞きまして、
非常に幸せな気持ちになって帰ってまいったわけでありますよ。
なんかねぇ、世界経済が破綻して、
世界中がひどいことになっても、
日本人には、宮崎駿の世界という老若男女が共通して認識できてる幸福なモデル世界があるんだから、
日本がどうにかなっちゃったら、
あの宮崎駿の世界に戻れば好いんですよ的なね、
あのトトロの引越しの世界に戻って、
あそこからもう一度、
ぼくらみんなの力で、人間的に幸福な社会を
作っていけばいいって、内田先生が話されたものですから、
私はもうもう、「あぁそれだ!」といたく感激いたしまして、
すっかり幸せな気持ちになったわけであります。
まだまだ我々日本人、
やることありますね奥さん。
その内田樹先生も「水曜どうでしょう」ヘビービュアーですと自認されておりましてね、実にありがたいことでございました。
わたくし「下流志向」以来、
内田先生の新刊が出るたびに買い求めまして、
読み進みながら「いやもうほんと、そうそう!」と、
頷きっぱなしでね、
こっちゃぁもうもう、読むたびに首が痛いくらいでありますよ。
その内田先生と帰り際に握手していただきましてね。
いやぁどうでしょうやってて良かったなぁ、
という幸福の瞬間でありました。はい。
というね、
えぇ、たいそうアカデミックに有意義な、
広島の日々でございましたの奥さん。
ささ、ということでね、
藤村さんは、さっそくDVDの編集を始めております。
みなさんも、各自の持ち場で奮闘くださいませ!
本日も、どうーもありがとう!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(14:31 藤村)

嬉野

2011年11月28日(月)
嬉野です。
あのね奥さん。
きたる12月2日と3日にね、
東京タンバリンさんのお芝居
「ゼロから始める」の札幌公演がありますの。
もうすぐなのね。
作・演出の高井浩子さんの作り出す世界はさぁ、
あれなんですよねぇ、
眺めていて、なんとも居心地が好いのですよ。
ぼくらは劇場に入り、イスに座るわけです。
やがて場内が暗くなりますでしょう、
そうして舞台に出てくる人たちを、あとはじっと眺めてる。
奇妙な居心地の好さはそうするうちにやって来るの。
そして思うの、
「あぁ、このまま終わらなくても好いなぁ」って。
タンバリンさんが札幌に来てくれることもそうそうないだろうから、お時間のある方はこの機会に一度体験してみるといいのですよ。
チケットはまだ買えるのだそうですからね。
奥さんさっそく以下のHPへ行ってみてくださいませ。
http://tanbarin.sunnyday.jp/
それと2日は藤村さんと嬉野さんとで、
お芝居の後のアフタートークにお邪魔することになっておりますの。こちらもお楽しみに。なんか気の利いたこと言いますから。
さて、ということでね、
本日、藤やんさんと広島から帰って参りました。
昨日、広島の女子大で行われました
「日本質的心理学会」というものに参加してまいりました。
実は、九州大学で臨床心理学を研究されております
佐々木玲二先生という方が、
1年掛りくらいで、ぼくと藤やんさんにインタビューされてね、
水曜どうでしょうの面白さの構造みたいなものを分析されて、
その一旦をその学会で発表されるということなので、
二人して出かけて行ったわけですが、これが面白いわけです。
ぼくらが聞いて面白いと思うわけですから、
みなさんが聞いて面白くないわけがない。
だからこれねぇ、みなさんに聞いてもらいたいなぁ。
「ははぁ、そう来る」というのがね、
ありまして、ためになりますのさ。
「水曜どうでしょう」を分析することは、
心理学的に意義のあることですと、
佐々木先生は、おしゃってましたですよ奥さん。えぇ。
そしてそこに、あの内田樹先生もお出でになりましてね、
内田先生からもまた実に面白いお話を聞きまして、
非常に幸せな気持ちになって帰ってまいったわけでありますよ。
なんかねぇ、世界経済が破綻して、
世界中がひどいことになっても、
日本人には、宮崎駿の世界という老若男女が共通して認識できてる幸福なモデル世界があるんだから、
日本がどうにかなっちゃったら、
あの宮崎駿の世界に戻れば好いんですよ的なね、
あのトトロの引越しの世界に戻って、
あそこからもう一度、
ぼくらみんなの力で、人間的に幸福な社会を
作っていけばいいって、内田先生が話されたものですから、
私はもうもう、「あぁそれだ!」といたく感激いたしまして、
すっかり幸せな気持ちになったわけであります。
まだまだ我々日本人、
やることありますね奥さん。
その内田樹先生も「水曜どうでしょう」ヘビービュアーですと自認されておりましてね、実にありがたいことでございました。
わたくし「下流志向」以来、
内田先生の新刊が出るたびに買い求めまして、
読み進みながら「いやもうほんと、そうそう!」と、
頷きっぱなしでね、
こっちゃぁもうもう、読むたびに首が痛いくらいでありますよ。
その内田先生と帰り際に握手していただきましてね。
いやぁどうでしょうやってて良かったなぁ、
という幸福の瞬間でありました。はい。
というね、
えぇ、たいそうアカデミックに有意義な、
広島の日々でございましたの奥さん。
ささ、ということでね、
藤村さんは、さっそくDVDの編集を始めております。
みなさんも、各自の持ち場で奮闘くださいませ!
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(17:58 嬉野)

藤村

11月25日金曜日。藤村でございます。
今日と明日土曜日の2日間、仙台に本拠を置く「白A」さんの札幌公演がございます。おもしろいと思いますから、近郊の方々はぜひ。
さて先日のこと。愛媛県の広報誌の方がわざわざ札幌にいらっしゃって取材を受けました。
地域を活性化するために、メディアとどう関わればよいか、みたいなお話です。
「地域おこし」をしようとすれば、地元メディアも行政も、地元のよいところを取り上げて「我が町の○○はこんなに素晴らしい」と発信します。それは、仕事として当然のことのようではありますが、でもよく考えてみれば、それを受ける住民のほうが、「そうですね!素晴らしいですね!」と素直に受け取って盛り上がってくれているでしょうか?たぶん多くの人は、「またおんなじこと言ってるよ」「ウチのいいとこはそれしかないのかよ」「ていうか、そんなものどこでもあるんじゃないの?」なんてことを思っているんじゃないでしょうか。
人と話をする場合、自分のいいところ、つまり自慢話ばかりしていては、話を聞いてもらえない。それどころか、信頼さえ失ってしまう。「あの人の話はもう聞かなくていいよ」と。そんな当たり前の道理が、「地域情報の発信」となると、すっかり抜けてしまうんです。メディアの仕事は、人に物事を伝えることであって、その伝え方に工夫をこらすのが腕の見せ所のはずなんだけど、でも、地元の情報発信となると、なぜか「いいですよ!」「おいしいですよ!」しか言えなくなる。どうしてか?それは、自分たちも地元に住んでいるからです。地元に住んでいるから、「いいところ」とはつまり「普通のこと」でしかない。普通のことを無理して飾って伝えようとするから、たいした表現が出てこない。「いいですよ!」ぐらいの、同じ言葉の繰り返しになる。聞いているほうは、またかと思ってしまう。そういうことなんです。
「水曜どうでしょう」は、だから北海道を出ました。ぼくらが、広い牧場を見ようが、雪を見ようが、カニを食おうが、そこに驚きはないんです。驚きがなければ、無理して笑いを作り、無理して感動を作り出すだけのテレビになってしまう。何も人には伝わらない。だから北海道を出て、でも、「帰ってくるところは北海道」という、「早く北海道に帰ろう」という、そこに地元メディアとしてのアイデンティティーを求めた・・・とまぁ、そんな感じの話をしたわけです。
地元メディアが地元のいいところを発信し、それを人に受け入れてもらうのは、実はとても難しいテクニックが必要なんです。そのテクニックが何なのかは、まだはっきりわかりませんが、でも、外の世界で体験した出来事を話すとき、人はとても饒舌になるものです。そして、相手も身を乗り出して聞いてくれる。「おぉーそれで?」「へぇー!そんなことがあるのか!」と。
嬉野先生と最近、関西によく出張にでかけております。
「メイド・イン・ジャパン」を旗印に「新たなグッズを作り出す」という名目で、あちこち見て回ります。かの地のモノ作りには、やはり歴史があって、いつも驚かされます。そんな中で、まずは京都の染物屋さんで「風呂敷」を作ってみました。我々はテレビの人間ですから、「買ってほしい」というより、「知ってほしい」という気持ちの方が俄然強くて、そのために現地に行って、まずは作っている人たちの話を聞いてくるわけです。「原材料はなんですか?」「どういう行程で作るんですか?」と。これは、いわば取材ですから、テレビの仕事の範疇でありますが、我々の場合、さらにその商品を実際にデザインし、発注して、売るところまでやってしまっているわけで、これはもう小売業者の範疇にまで行ってるわけです。こうなると、売った商品の信頼性がすなわち、番組を作る我々への信頼と直結するわけですから、ヘタなものは作れません。
大阪の下町、東大阪には小さな町工場がたくさんあります。直木賞をとった「下町ロケット」の舞台にもなったこの町に、アクリル製品を専門に作っている「クリスロン」という小さな工場があります。
我々はここ数ヶ月、この工場に通って、今、「メイド・イン・ジャパン」の新たなグッズを作っております。
アクリル製品といえば、大きいものでは、水族館の巨大な水槽があります。アクリルは、強度と透明度に優れた物質で、その加工技術は日本が世界一なんです。
そんな中で、この「クリスロン」という小さな町工場で作っているのは、たとえば「紅白歌合戦」に出場した歌手に贈られる記念品。それは、透明なアクリル板の中に記念のプレートが埋め込まれたものですが、アクリルの透明度がハンパないために、あたかもプレートが宙に浮いているように見えるんです。
他にも、真四角のアクリルの直方体の中に、桜の花びらを何枚も埋め込んだものもありました。ある飲食店のディスプレー用に製作されたもので、それは、四角いアクリルのカタマリの中で、本当に桜吹雪が舞っているように見えるんです。
つまり、この工場の特質は、非常に優れた透明度を誇るアクリルの製作と、そこに物を埋め込む技術が優れているんです。技術といっても、そのすべては手作業。実に手間のかかることをコツコツとやっているんです。
そして、驚くべきことに、この工場で使っているアクリルの原材料は、すべて日本産。工業製品の原料自体もすべて国産でまかなっているとは、なかなか信じられない話ですが、ここでは新潟沖で採掘されている天然ガスから抽出された高純度の国産原料のみを使っているそうです。外国産の原材料では、この透明度は出せないと。
まさしく「メイド・イン・ジャパン」の逸品!
この純日本製のアクリルを使って、我々はグッズを作りたいと思いました。
思いついたのが、キーホルダー。それも、田舎のビジネスホテルなんかで渡される、部屋番号の書かれた、あの長い棒状の、でっかいキーホルダー。「必ずフロントにあずけてください」と言われる、あの持ち歩くには不便な、あの重いキーホルダー。あれを作ります。
だって、クリスロンさんが作るアクリルの素晴らしさを知ってもらうためには、ある程度の大きさと、手にした時のずっしりとくる重量感を味わってもらわなければ意味がないんです。そして、その素晴らしさを、常に手元に置いて味わってもらうためには、キーホルダー。これは最善の選択です。その上、このキーホルダーさえ持てば、もうカバンの中で「カギはどこだ?」と探す必要はありません。だって、すごい存在感ですから。それはもう、うっとおしいぐらいに。
そして我々は、さらにクリスロンさんの、アクリルの中に物を埋め込む技術も存分に活かしたいと考えました。このキーホルダーの中に、何かを埋め込む・・・。
たとえば、「小さなサイコロ」なんてどうだろう?
どうでしょうらしいじゃないか。
でも私は、どうせなら、実際のロケで、実際に我々と旅をした物を埋め込みたいと思いました。サイコロであれば、そんな小さな作り物ではなく、我々が実際に使った実物のサイコロを埋め込むぐらいの・・・。
しかし、それは現実的ではありません。数は少ないし、なにより、サイコロキャラメルの空き箱なんか、デカ過ぎてキーホルダーには埋め込めない。
何か、もっと小さいもので、適当な物はないか。そうだ、いっそのこと、タレント陣が着た衣装かなにかを小さく切り刻んで、その布切れを埋め込んでもらおうか。
いや、それでは乱暴過ぎるし、それにあとできっと後悔する。あの衣装を残しておけばよかったと。
何か、何か小さいもので、数が多くて、我々と一緒に旅をした物はないか。
おっ・・・あった。あったぞ!
DVDが発売されたばかりの「原付東日本」。
あの旅の中で、ミスターが札幌まで運んできた物。
そうだ!
米だ!
米なら、何万粒でもあるじゃないか!
いや、しかし、新潟で買った魚沼産の高級コシヒカリは、みんなでお土産として持って帰って食っちゃったし、残った一袋も「シェフ大泉夏野菜」で、パイ生地に包んで焼かれてしまった。
でも、でも!秋田で買った「あきたこまち」は、まだ倉庫に保管しているはずだ!
あった。あったぞ!
ミスターが実際に運んできた「あきたこまち」を、ひと粒ずつ!アクリルの中に埋め込もうじゃないか!
「ジャングル風呂敷」に続く「メイド・イン・ジャパン」シリーズの第2弾は、「あきたこまちをひと粒ずつ埋め込んだアクリル製の長ーいキーホルダー」となりました。
そして先日、私と嬉野先生と石坂店長は、12年前に実際にロケで使った「あきたこまち」を持って、東大阪に向かいました。
そして、その場で試作品を実際に作ってもらいました。
そして見事に!小さな米粒が、アクリルの中にちょこんと埋め込まれたのであります。
そのレポートは、写真入りで後日公開予定!
今ごろ東大阪のクリスロンさんでは、12年前に秋田で買った古米中の古米「あきたこまち」を、ひと粒ずつ、アクリルに埋め込む作業を、地味にスタートしているはずです。
クリスロンさんも、「よりによって米とは・・・」と、内心思っているかもしれません。「めんどくさいじゃないか」と。しかしみなさん、ご安心ください。
クリスロンの責任者、高山さんは、大のどうでしょうファン。めんどくさいどころか、「光栄です」と言って、大乗り気で作ってくれております。
どうでしょうつながりは、血縁よりも濃い。そして、どうでしょうファンは、どこにでもいる。心強いばかりです。
どうでしょう好きの高山さんが、「あきたこまち」を、ひと粒ひと粒、ピンセットで埋め込む珠玉のアクリル製キーホルダー。
これは、間違いなく「メイド・イン・ジャパン」の誇りが詰まった逸品になりますぞ。
完成が待ち遠しいばかりでございます。
ではまた来週!
【昨日の嬉野日記】
2011年11月24日(木)
嬉野です。
ここで書いてるぼくらの日記を読んで、
白Aさんの公演を見に行く人がけっこうおられるようで、
あまりの面白さに皆さん一様に驚かれてるようでね、
その驚きの感じが手に取るようで面白いですね。
白Aは、一度見てみるもんですよ。
人間って、こういう刺激を受け取りたがっているんだなってことが、自分で分かりますもんね。
あさは、芝居とは違う、マッサージに近い気持ちの良さですよ。
脳内マッサージね。
さて、
掲示板にこんなのがありました。
【大混乱世界】
シュン@富山県
僕は今思えば、すぐに何でも妥協してました。
高校の部活では、最後まで団体戦メンバーに入れませんでした。
でも心の中では、きつい練習しなくていいから。って理由をつけて、そこから逃げてました。
大学受験は、前期に失敗して、後期で合格した大学へ。
親に「大学楽しいか?」って言われても、「少しも楽しくない。」と親のせいであるかのように言ってしまいます。
憧れてた大学の軽音部もライブに一回出てやめてしまいました。
周りには、「先輩と揉めた。」と言い訳してるけど、
一番の理由はきっとレベルの高さについていけないから。
大学に入ってから始めた初バイト。
これだけは続いていてやっと1年経った。
でも未だにミスばかりで、成長しない自分が歯がゆくて……
やっぱりやめたい。
でも、もう逃げたくない。
もう20歳になるっていうのに。
いろんなものが混ざり合って、
人と距離を感じてしまうようになりました。
目を合わして話すのは苦手だ。
1人でいるのが楽だ。
でも寂しさを感じてしまうのが悔しいです。
長文失礼しました。
でも書いて吐き出したら少し楽になりました。
新しいDVD楽しみにしてますね。
★これ私ね、読んで思ったですけど、
こういう文章って、
読んだ人みんな共感するんじゃないですか?
ほとんどの人がこうだと思うから。
だれも口にしないだけですよね。
でも、こうやって誰かが口にしてくれるとホッとする。
人ってそういうところで生きている。
オレなんかそう思うよね。
これだけ自分のこと分かってりゃ立派なものだと思う。
成長しない自分って書いてるけど、
立派に成長してるとしか思えないけどね。
あとは、これを口にしていくだけじゃない?
あなたの周りの人にこの部分を話していくこと。
それは、自分の出来ない部分を周囲に積極的に見せていくということに繋がっていくのだと思いますから。
世間を生きる極意はね、
出来ない部分をさらして、
「悪いが、ここは出来るようにはならないのでヨロシク!」
と言いながら、なおかつその場所に居座るということだから。
出来ない部分を内緒にして生きていくと疲れるよんだよね。
だから一人でいたくなるの。
本当は、自分のことを分かってくれる人と一緒にいたいんだもん。だったら一人でいちゃだめだよね。
だんだん、だめになってっちゃうよね。
だから口に出して言ってくの、
「あぁ、それはできないんだよねぇ。その能力はないなぁ」
って発言していく。それだよね。
言い馴れてくると、
「できない」を口にする事は抵抗が無くなってくるから。
あれだよ。
掲示板にこれだけ書けるんだからね。
たいしたもんだよ。
オレなんか、読みながら、「あぁ、ねぇ」って思ったよ。
好感持てたってことだよ。
だから、口にしても大丈夫よ。
きっと好感持たれるよ。
親も、息子にこんだけ言ってもらえるとホッとすると思うなぁ。
嬉しいと思う。
だってオレがおめぇの親だったら喜ぶもん。
そんなうち明け話をされてね、
「あぁ、あいつも生きていくんだなぁ」
って思って、聞いた後に親はきっとしみじみする。
「オレの息子だから大した者には、ならんだろうが、
あいつはまともに生きていきそうだなぁ。やっぱりオレの子だ」
ってね、きっと思う。
子ども作って好かったなって思う。
親は何かの折に、親しい友人かなんかに話すだろうね。
「いやぁ、あいつも頑張ってるようでね…」ってね。
「そうねぇ、オレたちにもあったな、若いころな…」って、
その友人もしみじみする。
人間が生きていく世界ってそういうとこだと思うよ。
すっごくちっちゃいの。
世間にある成功物語って、
励みになるけど、
時にみんなを縛るよね。
成功物語を見て、あんな人になりたいと思うのは、
その人が成功しているからなんだよね。
だから、なんでもかんでもその人のようでなければ
ハッピーエンドが手に入らないような気がして、
その人のような人格でなければいけないと思って、
その人と自分を比べて「ずいぶん遠いな」って思う。
当たり前なんだよね遠いのは。
だって、自分はその人じゃないんだから。
少し考えれば分かることなんだけど、
違うってことで勝手に落ち込んだりする。
オレねぇ、思うんだけど、
いっぺん失敗してみればいいんだよね。
逃げないってそういうことだと思う。
「出来ない自分」を自分にも周囲にも見せちゃう。
いい大人が泣きながらそこに居続けるということだね。
カッコ悪いの。
で、みっともないのはね、
周囲に体裁をつけようとする時かな?
あれ、体裁つけてる時って、
もうバレてるんだよね。
隠せないんだ。
あれって本人だけなんだよ、
隠せてる気になっているのは。
本当はみんなにバレテル。
だからなんだよ、当人が出来ないことを口にすると、
魔法のように共感されることがあるのは。
その瞬間から、当人も周囲も気が楽になるんだね。
例えば、ずらだってことがバレテル状況に似てるね。
「ずらなんだよね」って本人に言ってもらった方が周囲も楽なんだよね、だって周囲は知ってるから。
でも、当人がバレてないって思ってて言わないから、
あぁこれって言っちゃいけないんだろうなぁって思って、
周りはその人とといるのがどんどん苦しくなる。
そういう感じだよね。
でも、好いね。
こういうこと言ってくれる若い人って、
オレこういう人、好感もてるよ。
青春って、
まだあったねって思えて、ちょっとうれしいね。
あんまりよく見えないけど、
世間の真実の姿はね、
意外にほとんどの人が、
実はちっちぇ人間なんだということだよね。
だから順にありのままを白状していけば楽になれる、
ほんとはね。
そして、ちっちぇー人たちが、
この世界を支えているんだと思う。
偉大なものだと思う。
ということでね、
しみじみとしつつ、しめだね。
さぁ、ということでね、みなさん。
本日も、ごくろうさまではありますが!
各自の持ち場でどーぞ奮闘くださいませ。
なにとぞよろしく。
解散!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(15:00 藤村)

嬉野

2011年11月24日(木)
嬉野です。
ここで書いてるぼくらの日記を読んで、
白Aさんの公演を見に行く人がけっこうおられるようで、
あまりの面白さに皆さん一様に驚かれてるようでね、
その驚きの感じが手に取るようで面白いですね。
白Aは、一度見てみるもんですよ。
人間って、こういう刺激を受け取りたがっているんだなってことが、自分で分かりますもんね。
あさは、芝居とは違う、マッサージに近い気持ちの良さですよ。
脳内マッサージね。
さて、
掲示板にこんなのがありました。
【大混乱世界】
シュン@富山県
僕は今思えば、すぐに何でも妥協してました。
高校の部活では、最後まで団体戦メンバーに入れませんでした。
でも心の中では、きつい練習しなくていいから。って理由をつけて、そこから逃げてました。
大学受験は、前期に失敗して、後期で合格した大学へ。
親に「大学楽しいか?」って言われても、「少しも楽しくない。」と親のせいであるかのように言ってしまいます。
憧れてた大学の軽音部もライブに一回出てやめてしまいました。
周りには、「先輩と揉めた。」と言い訳してるけど、
一番の理由はきっとレベルの高さについていけないから。
大学に入ってから始めた初バイト。
これだけは続いていてやっと1年経った。
でも未だにミスばかりで、成長しない自分が歯がゆくて……
やっぱりやめたい。
でも、もう逃げたくない。
もう20歳になるっていうのに。
いろんなものが混ざり合って、
人と距離を感じてしまうようになりました。
目を合わして話すのは苦手だ。
1人でいるのが楽だ。
でも寂しさを感じてしまうのが悔しいです。
長文失礼しました。
でも書いて吐き出したら少し楽になりました。
新しいDVD楽しみにしてますね。
★これ私ね、読んで思ったですけど、
こういう文章って、
読んだ人みんな共感するんじゃないですか?
ほとんどの人がこうだと思うから。
だれも口にしないだけですよね。
でも、こうやって誰かが口にしてくれるとホッとする。
人ってそういうところで生きている。
オレなんかそう思うよね。
これだけ自分のこと分かってりゃ立派なものだと思う。
成長しない自分って書いてるけど、
立派に成長してるとしか思えないけどね。
あとは、これを口にしていくだけじゃない?
あなたの周りの人にこの部分を話していくこと。
それは、自分の出来ない部分を周囲に積極的に見せていくということに繋がっていくのだと思いますから。
世間を生きる極意はね、
出来ない部分をさらして、
「悪いが、ここは出来るようにはならないのでヨロシク!」
と言いながら、なおかつその場所に居座るということだから。
出来ない部分を内緒にして生きていくと疲れるよんだよね。
だから一人でいたくなるの。
本当は、自分のことを分かってくれる人と一緒にいたいんだもん。だったら一人でいちゃだめだよね。
だんだん、だめになってっちゃうよね。
だから口に出して言ってくの、
「あぁ、それはできないんだよねぇ。その能力はないなぁ」
って発言していく。それだよね。
言い馴れてくると、
「できない」を口にする事は抵抗が無くなってくるから。
あれだよ。
掲示板にこれだけ書けるんだからね。
たいしたもんだよ。
オレなんか、読みながら、「あぁ、ねぇ」って思ったよ。
好感持てたってことだよ。
だから、口にしても大丈夫よ。
きっと好感持たれるよ。
親も、息子にこんだけ言ってもらえるとホッとすると思うなぁ。
嬉しいと思う。
だってオレがおめぇの親だったら喜ぶもん。
そんなうち明け話をされてね、
「あぁ、あいつも生きていくんだなぁ」
って思って、聞いた後に親はきっとしみじみする。
「オレの息子だから大した者には、ならんだろうが、
あいつはまともに生きていきそうだなぁ。やっぱりオレの子だ」
ってね、きっと思う。
子ども作って好かったなって思う。
親は何かの折に、親しい友人かなんかに話すだろうね。
「いやぁ、あいつも頑張ってるようでね…」ってね。
「そうねぇ、オレたちにもあったな、若いころな…」って、
その友人もしみじみする。
人間が生きていく世界ってそういうとこだと思うよ。
すっごくちっちゃいの。
世間にある成功物語って、
励みになるけど、
時にみんなを縛るよね。
成功物語を見て、あんな人になりたいと思うのは、
その人が成功しているからなんだよね。
だから、なんでもかんでもその人のようでなければ
ハッピーエンドが手に入らないような気がして、
その人のような人格でなければいけないと思って、
その人と自分を比べて「ずいぶん遠いな」って思う。
当たり前なんだよね遠いのは。
だって、自分はその人じゃないんだから。
少し考えれば分かることなんだけど、
違うってことで勝手に落ち込んだりする。
オレねぇ、思うんだけど、
いっぺん失敗してみればいいんだよね。
逃げないってそういうことだと思う。
「出来ない自分」を自分にも周囲にも見せちゃう。
いい大人が泣きながらそこに居続けるということだね。
カッコ悪いの。
で、みっともないのはね、
周囲に体裁をつけようとする時かな?
あれ、体裁つけてる時って、
もうバレてるんだよね。
隠せないんだ。
あれって本人だけなんだよ、
隠せてる気になっているのは。
本当はみんなにバレテル。
だからなんだよ、当人が出来ないことを口にすると、
魔法のように共感されることがあるのは。
その瞬間から、当人も周囲も気が楽になるんだね。
例えば、ずらだってことがバレテル状況に似てるね。
「ずらなんだよね」って本人に言ってもらった方が周囲も楽なんだよね、だって周囲は知ってるから。
でも、当人がバレてないって思ってて言わないから、
あぁこれって言っちゃいけないんだろうなぁって思って、
周りはその人とといるのがどんどん苦しくなる。
そういう感じだよね。
でも、好いね。
こういうこと言ってくれる若い人って、
オレこういう人、好感もてるよ。
青春って、
まだあったねって思えて、ちょっとうれしいね。
あんまりよく見えないけど、
世間の真実の姿はね、
意外にほとんどの人が、
実はちっちぇ人間なんだということだよね。
だから順にありのままを白状していけば楽になれる、
ほんとはね。
そして、ちっちぇー人たちが、
この世界を支えているんだと思う。
偉大なものだと思う。
ということでね、
しみじみとしつつ、しめだね。
さぁ、ということでね、みなさん。
本日も、ごくろうさまではありますが!
各自の持ち場でどーぞ奮闘くださいませ。
なにとぞよろしく。
解散!
【白A北海道公演あります!】
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
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くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(16:14 嬉野)

嬉野

2011年11月21日(月)
嬉野です。
明日まで出張してます。
ちょと留守します。
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
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(13:41 嬉野)

嬉野

2011年11月16日(水)
どーも、嬉野です。
いきなりですが情報告知します!
水曜どうでしょうDVD第17弾が来年の3月に出ます!
奥さん、「また?」とか言わないで!
タイトルは「ここをキャンプ地とする!」
「私は自由よ〜!」と叫ぶムンクさんが登場する、
「フィヨルドの恋人」でお馴染みの
名作「ヨーロッパ・リベンジ」です!
予約開始日は、
12月1日(木)より
ローソンLoppi、HTBオンラインショップ、HTBグッズ取扱店にて
[お引渡しは]
2012年3月21日(水)です。
ローソンLoppi商品番号は【081029】
[予約特典は]
メルヘン街道の窓がちょっと開いたドア
(フィギュア・根付タイプ)
見てのお楽しみ。あんまり楽しめないかな?
さ、ということでね、
告知をいたしまして、
私の取るに足りない本日の日記でありますさ。
あの寝奥さん。
もう私もいい年なのにね、
世間のことで、
素朴に分からないことがイッパイあってね奥さん。
実に恥ずかしいのですが、
でも、素朴な疑問に対する答えと言うのは、
専門家にとってみると、かなり説明が厄介なことであったり、
今頃どうした!的なものであったりね、するわけで。
そもそも専門家の人に説明をいただけたとしても、
専門家の人の使う言葉が既に難しいのでね、
聞いてる端からね、
「なにもそこまで正確じゃなくてもいいんだがなぁ」とかね、
不埒なことをね、思いそうでね、
というか、だいたいにおいてオレの気軽な知り合いにね、
そういう専門家の人いないですしね、
ないない、いない、できないでね、
やっぱりオノレの素朴な頭で勝手に考えるしかないわけですよ。
実情としては。
で、まぁ考えたのですよ。
私ね、そもそも思っていたのですよ奥さん。
そのぉ、江戸時代にね、
日本人の7割以上が農民だったというのにね、
どうして今ね、ここまで農業人口が減ってしまってていいのかしらというのが不思議でね。
だって7割よ!7割!
それだけの人手がないと、
日本人はご飯を食べていけなかったということでしょ?
日本人が食っていくためにはね、
それだけの規模の農業従事者が必要だったというのによ、
どうして今、これだけ減っても良くなったの?って、
素朴に疑問に思ってて。
そんで、この頃思いついたんだけどね、
あの幕末のね、
西洋列強から開国を強要された時からね、
日本は、
世界を相手の
貿易戦争に
巻き込まれていたんだということだったんだなっ、てね、
そういうことだったんだなっ、て、
この頃、不意に実感したの。
つまり、日本という国は、
外国と付き合わずに、
300年近くも自給自足して生活していたのに、
幕末に、外国の人に強要されて開国させられたばっかりにね、
外国に輸出をして儲けていかないと食い物にされるだけという苛酷な世界に引き込まれたわけでしょ。
世界のルールはもうその時には出来上がってしまっていて、
ルールブックも持たなかった日本は、
あとから都合の悪い制約ばかりを押し付けられていることに気づいたりして、
つまり、世界の事情に疎かったから騙されたんだと思うんだけどね。言葉悪いけどね。
でも、なんか、そんなことって最近のことのように思っていたけど、150年ほど前のあの幕末の時に、
まさに日本はそういう苛酷な世界へ引きずり込まれるしかなかった運命にあったのだということだったのだなぁ、
ということに思い至ってね、
一人でなるほどと、思ったわけでありますよ。
そうに違いないと、
まぁ私が思っているだけだけどね。
「日本の皆さんも外国に輸出をして儲けていけば好いじゃないですか」って、調子のいいこと言われたって、その頃、日本に外国に売れるような品物はなかったはずですよ。
だって、西洋の国の人たちは、産業革命というものを経て、
既に大量に製品を作れるようになっていたわけで、
国内だけでは余るくらい作れるようになっちゃったものだから、その余るほどの分を、どんどん外国の人に買わせようという魂胆で植民地化なんて怖ろしいこともしてたわけだし、
その延長線上で日本も開国を強要されたのでしょうからね。
外国の人にね、
「おたくも輸出すりゃいいじゃん」とか言われましてもね、
売れるほどのものが無ければ、
買い手はつかず、
買わされるばかりですよ。
そういう苛酷な世界貿易戦争に、
なんの準備も無いままに引きずり込まれて、
150年前の日本は、食い物にされてしまうはずだったのに、
それが二度の世界戦争までも経験して、
二度目には、
国が滅びる寸前まで転がり落ちていったにもかかわらず、
戦後、そのどん底から日本は這い上がってしまって、
どんどん、どんどん勝ち進んで行って、
あれきっと、
日本人も気づかない間に、
日本という国は、
130年近くもの間、
常に苛烈な世界貿易戦争の中にありながら、
ついに沈没せず、
1985年頃には、
とうとう、その貿易大戦争に我知らず勝利しちゃってたわけですよね。
その時の勝利の結果としてあるのが、
今の日本ということ。
そういうことではないのかしら、と、
私は思うのです、けれど。
この貿易戦争に勝つためには、海外に売れる(外国の人が買いたいと思ってくれる)製品を作れるようになるということが一番重要だったろうなと思うと、
日本の場合は、それが自動車や家電といった工業製品に集約していったのだということだったかな、と思うと、
7割いたはずの農業従事者も、
ほとんどが、その貿易戦争に勝つためのプロジェクトに、
流れていかざるを得なかったのだろうかなぁと、
思ったりもしたわけです。
こうして、当然、日本国内で足りなくなっていったであろう日本人が生きていくために必要とした食料栽培は、
今もぼくらが栄養満点で生きているところを見れば、
外国からの輸入に頼ったということだったのだろうなと、
思うのでありますよ。
分かりきったことではありますが。
だから、世界貿易戦争に巻き込まれるというのが、
世界の定めであるのなら、
日本の人は、これからも、
外国の人が買いたくなるようなものを、
作りつづけなければならないというテーマは変わることがないのだろうと思うのです。
その売り物を何にするのか。
ははぁ、そのことを日本人はずっと、
考えていかなければならないのだなと、
なんか嬉野さんは思ったのでありますよ。
まぁそのね、
うまく言い足りてはいないだろうし、
好い加減なことを書いてるのかもしれないけどね、
(だって出所はオレだし)
これからを生きる心構えとして、
そんなことを念頭に置いていれば、好いんじゃなかろうかと、
私自身は、私自身に思ったわけでござそうろう。
それでは本日も各自の持ち場で奮闘してください皆さん!
明日の日本のためと!世界平和のためにね!
解散!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
【藤村先生メモリアルのコーナー】
藤村でございます。
嬉野先生も日記を書いておられたようですが、私も。
今朝、私の住む札幌の山麓部では一瞬、雪がちらつきました。例年よりもずいぶんと遅い初雪であります。
わたくしは、先週からずーっと風邪を召しておりまして、土日はゆっくりと読書をしておりました。
このところずいぶんと本を読んでおりまして、最近読んだ本はいずれもおもしろかった。
まずは「マネー・ゲーム」。ブラッド・ピットさん主演の映画が現在公開中であります。映画はまだ観ておりませんが、この原作本はすこぶるおもしろかった。
メジャーリーグの実話をもとにしたお話であります。アスレチックスというチームのオーナーが変わり、「今後は、そんなにお金をかけられない。でも、強いチームを作れ」という、無理な注文が出されまして、それを見事に実践していくゼネラル・マネージャーのお話。彼の右腕となったハーバード大学出の男の発想が実におもしろい。
その発想は、「野球のゲームに勝つにはどうしたらいいのか?」という単純極まりないところからスタートする。その答えは、「相手よりも多くの点を取ること」。当たり前です。では、相手より点を取るためにはどうしたらいいのか?それは、「なるべくアウトにならずに、ずーっと攻撃できればいい」と。そのためには、常にヒットを打てればいいわけだけど、彼の分析によれば、ヒットは、運に左右される部分が非常に大きいと。同じ打球でも、相手の守備がうまければアウトになるし、下手ならヒットになる。そんな不確実なものに頼るのは論理的ではないと。一番確実なのは、四球で出塁することだと。極端な話、全員が四球を選んで出塁していけば、無限に得点が入り続けると。すなわち、勝ち続けることができると。盗塁もしちゃいけない。盗塁は統計上、4割の確率でアウトになるからと。だから野球選手は足が速くなくてもいいと。「そんなバカな」と思うけれど、ゼネラル・マネージャーは、その論理を実践していくわけです。つまり、ヒットも打つし足も速い好打者ではなく、しぶとく四球で出塁する率の高い打者をドラフトやトレードでどんどん獲得していく。そんな地味な選手には誰も注目していないから、安いお金でその選手を獲得することができる。そしてチームは、実際に好成績をあげていくと。
これは、サスセスストーリーなんかではなく、高いお金で有名な選手を獲得しなければ勝てないという常識に、「いや、それだけではねんじゃねぇの?」という考え方を提示した、というお話です。
だって、そんな野球は王道ではないし、観たっておもしろくはないですよ。やっぱり、大打者がホームランをかっ飛ばす痛快な野球のほうがウケがいい。でも、見方をガラリと変えて、野球に新たな論理を生み出す、そんなチームが出てくれば、もっともっと野球の楽しみ方が広くなるはずです。そんな異端児的なチームがあったほうがいい。
で、私はそんなチームが好みですね。
だから、おもしろみがない、地味だ、と言われているけど、確実に勝つ野球をする落合さんの中日が好きです。
落合監督が、江川さんにインタビューを受けて、こんなことを言ってました。
「落合さんは、現役時代に何度も三冠王を取るような大打者だったじゃないですか。打てない選手を見て、不甲斐ないと思うことはないんですか?」と。
「できないことを選手には求めないよ」と。
「自分にできることさえやってくれれば、それでいいんだよ」と。
「その選手で勝つ方法を考えるのが監督の仕事でしょう」と。
とてもシンプルで、とても的を得た監督論だと思いましたね。
落合さんには、またどこかで監督をしてほしいですなぁ。
さて、もう一冊。
真保裕一さんの「覇王の番人」(上下巻)。
織田信長を本能寺で討った明智光秀のお話であります。明智光秀といえば、裏切りの代名詞みたいに言われて、どちらかと言えば悪者にされておりますが、そこに新たな解釈を加えて、実におもしろくて、これまた論理的なお話に仕上げております。
なるほど、そういう見方もあるなぁと、納得させられる。
我々どうでしょう班も「試験に出る日本史」で、信長の一生を勉強いたしました。桶狭間の戦いから、浅井朝倉との姉川の戦い、家康と信玄の三方原の戦い、長篠の合戦と、あの企画で扱ったことが、すべてこの本にも出てきます。ぜひとも、勉強熱心なみなさまには、この「覇王の番人」もお読みいただきたい。
我々が扱ったのは、歴史教科書的な知識、常識でありますが、それとはまた違った角度で物事を見る、実はこの思考こそが、社会に出た者にとって、一番大事な勉強になるのだ、と思うのでございます。
えー、風邪がまだ若干、治っておりません。今宵もゆっくりと本を読むことにいたしましょう。
(15:59 嬉野)

藤村

11月14日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生も日記を書いておられたようですが、私も。
今朝、私の住む札幌の山麓部では一瞬、雪がちらつきました。例年よりもずいぶんと遅い初雪であります。
わたくしは、先週からずーっと風邪を召しておりまして、土日はゆっくりと読書をしておりました。
このところずいぶんと本を読んでおりまして、最近読んだ本はいずれもおもしろかった。
まずは「マネー・ゲーム」。ブラッド・ピットさん主演の映画が現在公開中であります。映画はまだ観ておりませんが、この原作本はすこぶるおもしろかった。
メジャーリーグの実話をもとにしたお話であります。アスレチックスというチームのオーナーが変わり、「今後は、そんなにお金をかけられない。でも、強いチームを作れ」という、無理な注文が出されまして、それを見事に実践していくゼネラル・マネージャーのお話。彼の右腕となったハーバード大学出の男の発想が実におもしろい。
その発想は、「野球のゲームに勝つにはどうしたらいいのか?」という単純極まりないところからスタートする。その答えは、「相手よりも多くの点を取ること」。当たり前です。では、相手より点を取るためにはどうしたらいいのか?それは、「なるべくアウトにならずに、ずーっと攻撃できればいい」と。そのためには、常にヒットを打てればいいわけだけど、彼の分析によれば、ヒットは、運に左右される部分が非常に大きいと。同じ打球でも、相手の守備がうまければアウトになるし、下手ならヒットになる。そんな不確実なものに頼るのは論理的ではないと。一番確実なのは、四球で出塁することだと。極端な話、全員が四球を選んで出塁していけば、無限に得点が入り続けると。すなわち、勝ち続けることができると。盗塁もしちゃいけない。盗塁は統計上、4割の確率でアウトになるからと。だから野球選手は足が速くなくてもいいと。「そんなバカな」と思うけれど、ゼネラル・マネージャーは、その論理を実践していくわけです。つまり、ヒットも打つし足も速い好打者ではなく、しぶとく四球で出塁する率の高い打者をドラフトやトレードでどんどん獲得していく。そんな地味な選手には誰も注目していないから、安いお金でその選手を獲得することができる。そしてチームは、実際に好成績をあげていくと。
これは、サスセスストーリーなんかではなく、高いお金で有名な選手を獲得しなければ勝てないという常識に、「いや、それだけではねんじゃねぇの?」という考え方を提示した、というお話です。
だって、そんな野球は王道ではないし、観たっておもしろくはないですよ。やっぱり、大打者がホームランをかっ飛ばす痛快な野球のほうがウケがいい。でも、見方をガラリと変えて、野球に新たな論理を生み出す、そんなチームが出てくれば、もっともっと野球の楽しみ方が広くなるはずです。そんな異端児的なチームがあったほうがいい。
で、私はそんなチームが好みですね。
だから、おもしろみがない、地味だ、と言われているけど、確実に勝つ野球をする落合さんの中日が好きです。
落合監督が、江川さんにインタビューを受けて、こんなことを言ってました。
「落合さんは、現役時代に何度も三冠王を取るような大打者だったじゃないですか。打てない選手を見て、不甲斐ないと思うことはないんですか?」と。
「できないことを選手には求めないよ」と。
「自分にできることさえやってくれれば、それでいいんだよ」と。
「その選手で勝つ方法を考えるのが監督の仕事でしょう」と。
とてもシンプルで、とても的を得た監督論だと思いましたね。
落合さんには、またどこかで監督をしてほしいですなぁ。
さて、もう一冊。
真保裕一さんの「覇王の番人」(上下巻)。
織田信長を本能寺で討った明智光秀のお話であります。明智光秀といえば、裏切りの代名詞みたいに言われて、どちらかと言えば悪者にされておりますが、そこに新たな解釈を加えて、実におもしろくて、これまた論理的なお話に仕上げております。
なるほど、そういう見方もあるなぁと、納得させられる。
我々どうでしょう班も「試験に出る日本史」で、信長の一生を勉強いたしました。桶狭間の戦いから、浅井朝倉との姉川の戦い、家康と信玄の三方原の戦い、長篠の合戦と、あの企画で扱ったことが、すべてこの本にも出てきます。ぜひとも、勉強熱心なみなさまには、この「覇王の番人」もお読みいただきたい。
我々が扱ったのは、歴史教科書的な知識、常識でありますが、それとはまた違った角度で物事を見る、実はこの思考こそが、社会に出た者にとって、一番大事な勉強になるのだ、と思うのでございます。
えー、風邪がまだ若干、治っておりません。今宵もゆっくりと本を読むことにいたしましょう。
2011年11月14日(月)
嬉野です。
札幌は昨日と今日では気温の差が−8度くらいあるそうで、
今週は、雪やみぞれが降るほど寒いのだそうでありますよ。
冬間近。
ということでね、
空気も乾燥してくるでしょうから、
先週、会社でインフルエンザの予防接種を受けましたよ。
あっという間に終わりましたが、
何人かが別室にたまってですね、
自分の番を待つんですが、
あぁした場所では、なんだかテンションの高い人が出ますね。
わりと口数が多くなってるような気がする。
よくしゃべる。しかも笑顔で。
その笑顔が、どこか努めてであるような気がして面白い。
注射は痛いという幼児体験がなにやら、
人を興奮状態にもっていくんですかね?
放っておけば落ちていきそうな気持ちを感じればこそ、
上げよう上げようとするのでしょうかねぇ。
段取り上、
待ってる間に検温とかやりますが、
普段より高かったりする人が出るそうでね、
それもある種の緊張由来の興奮状態だということができますよね。
みんないい歳をした大人になっているのに、
注射を待つ時間と言うのが、どうにも緊張するという。
やっぱり幼児体験というのは根が深いもののようでね、
あの頃の緊張の記憶は、刻まれてそまうのでしょうね。
だって現実問題、
この頃の注射針はものすごく細いから、
チクッてするだけで、
あれは既に痛いという感覚ではなくなっている。
それなのに相変わらずの、この状況。
面白いもんだなと思いましたよ。はい。
えぇ、それだけでして…。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
また明日!
【11月8日火曜日。藤村でございます】
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
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(18:44 藤村)

嬉野

2011年11月14日(月)
嬉野です。
札幌は昨日と今日では気温の差が−8度くらいあるそうで、
今週は、雪やみぞれが降るほど寒いのだそうでありますよ。
冬間近。
ということでね、
空気も乾燥してくるでしょうから、
先週、会社でインフルエンザの予防接種を受けましたよ。
あっという間に終わりましたが、
何人かが別室にたまってですね、
自分の番を待つんですが、
あぁした場所では、なんだかテンションの高い人が出ますね。
わりと口数が多くなってるような気がする。
よくしゃべる。しかも笑顔で。
その笑顔が、どこか努めてであるような気がして面白い。
注射は痛いという幼児体験がなにやら、
人を興奮状態にもっていくんですかね?
放っておけば落ちていきそうな気持ちを感じればこそ、
上げよう上げようとするのでしょうかねぇ。
段取り上、
待ってる間に検温とかやりますが、
普段より高かったりする人が出るそうでね、
それもある種の緊張由来の興奮状態だということができますよね。
みんないい歳をした大人になっているのに、
注射を待つ時間と言うのが、どうにも緊張するという。
やっぱり幼児体験というのは根が深いもののようでね、
あの頃の緊張の記憶は、刻まれてそまうのでしょうね。
だって現実問題、
この頃の注射針はものすごく細いから、
チクッてするだけで、
あれは既に痛いという感覚ではなくなっている。
それなのに相変わらずの、この状況。
面白いもんだなと思いましたよ。はい。
えぇ、それだけでして…。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
また明日!
【11月8日火曜日。藤村でございます】
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(13:59 嬉野)

藤村

11月8日火曜日。藤村でございます。
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(13:19 藤村)

嬉野

2011年11月2日(水)
嬉野です。
ただいま札幌は、好い夕方です。
昨日までヨーロッパ企画の上田君が来てました。
明日はお日柄もよく同僚の結婚式。
秋深し。
さぁさぁ奥さん。
本日も各自の持ち場で奮闘願いますぞ。
解散
★札幌のみなさんへ
10/29(土)〜11/06(日)までの間、
おしゃれなスポット札幌マルヤマクラスで、
「マルヤマ文化祭」と銘打って、
いろいろの催しがあるそうでね、
その中に、うちのくじらさんのイラストが、
多数展示されるコーナーも設けられるのだそうですよ。
最寄り駅は地下鉄「円山公園駅」です。
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
【来月!白A北海道公演あります!】
あの白Aが11月に北海道に来ます!
公演場所は滝川市と札幌市、そして鷹栖町。
是非見て欲しい。
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
札幌公演の会場は、キューブガーデンになります。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
売り切れる前に急げ!
【掲示板に来ていた書き込みをいくつか拾ってみました】
ほんとにこのインターネットの先には、
当たり前だけどリアルに人生が脈打っているんですよね。
ここにあつまるぼくたちは、
本当に生きていて、
それぞれ抱える人生を、
各自の力で乗り越えていくのだなぁと、
読みながら、あらためて思いました。
ここは、好い場所なんですね。
★ありがとうございます
【りえ@テキサ】
日本人の殆どいないテキサスの田舎で奮闘しております。
くそぉと思うこともありますが
そのたび、どうでしょうDVDからエネルギーをいただいております。
日本にいると感じない、国同士の競争心などを
辛いおもいを交えつつ感じる中で
「楽しくやろうや」的なルーズ(?失礼!)な考えの柔軟さに
幾度となく救われております。
テキサスの田舎はなんもないですよ!
旅にきてくださいよ!
といいたいところですが、大変興味深いお仕事にまた取り掛かられるとの事
心よりご成功を祈っております
スーパーの野菜売り場にサボテンが売っておりますが
シェフ大泉だったらどのように調理するだろうか?!
想像して日々、楽しんでおります
ストレスフルな毎日の中、ふとHPを見て、
そうだ掲示板に書き込んでみようと思い立ち
つらつら書いてしまいました
札幌帰りたいなぁぁ
私の分まで、どうぞいっぱいお魚を食べて、
より大きくなって(?)ください!
遠方にて、
皆様のご健康とご成功をいつも願っております!
★身の上話
【20代女子@長野】
いつも楽しく拝見しています。
読んでいただけるかわかりませんが、
ちょっと身の上話をします。
私は、宮城県の石巻市に住んでいました。
ご存知でしょうか?震災の被害が大きかったところです。
私も津波から走って逃げ、
ぎりぎりのところで建物の2階に逃げました。
逃げたものの、まわりが火事になって火に取り囲まれまして、
死ぬかと思いました。
そのとき、結婚を考えていた彼宛に遺書も書きました。
(あの状況で、遺書が彼の手に渡るとは思えませんでしたが、書かずにはいられなかったんです。)
運良く助かりましたが、
津波や遺体を見たので、
今でもその光景が思い浮かんでうなされることもあります。
そんなときに、どうでしょうのDVDを見るんです。
安全第一に突っ込んで行ったり、
インキーして土下座したり、
くだらなくて癒されるんですよ。
新作も見ました。
まだ水道が復旧しなくて不便な生活の中でしたが、
放送してくれた局には感謝しています。
散々笑わせてもらいました。
ありがとうございました。
先日、
私は彼が住んでいる長野へ引っ越してきて、結婚しました。
まだうなされることはあります。
けれど、あの震災の日、
生き残ってよかったと思います。
今、幸せだと思います。
どうでしょうが好きな人の中には、
こんな人もいるんだな、と思って下さい。
これからも楽しみにしています。
★思い出したので。
【かーさん@神奈川】
こんばんは。
今月、主人が49歳で亡くなりました。
いきなり重くてごめんなさい。
私が先に見つけて好きになったどうでしょうを
一緒に楽しんだ主人がいなくなってしまいました。
ミスターの壮行会の時、
私は1人で行って札幌の友達と参加しました。
当日、
主人は幼稚園児だった双子の娘のお芋堀りに行ってくれました。
4人で祭りに参加しました。
大通公園のクリスマスイルミネーションに行きました。
札幌の友達も一緒にHTBの見学をしました。
公園で雪だらけになりました。
カリー軒に行きました。
ベトナム料理のお店も行きました。
スープカレーも食べました。
去年の11月、すでに末期のがんだとわかりました。
主人もビックリでした。
札幌の友達がすぐにあれこれ送ってくれました。
本当はいけないのかもしれないけど新作も3度に分けて録画して送ってくれました。
主人も娘達も一緒に観て、わあ!ってなりました。
娘達の学校のすぐ近くを走っているどうでしょう班。
娘の1人は昨年度の担任の先生が札幌出身だと知ってすぐにどうでしょうの話をし、先生もファンだとわかっていたので早速翌日に、
「先生、新作のDVDみたい〜?とーさんが貸してもいいって言ったらね〜。」
と、もったいつけておいてから、
主人の了解を得てウキウキと学校に持参していました。
先生も大喜びでした。
その話しを聞いている主人も嬉しそうでした。
ちなみにもう1人の娘の人生初物真似は3歳の時「子ども達おいで〜」です。
主人は今月はじめに危篤となりましたが、
娘達が修学旅行と運動会(よさこいを踊りました)を全て終えてから、という父親として素晴らしいタイミングだったと思っています。
今、私は各種手続きが一息ついたところです。
もうじき15歳になる黒ラブが足下で退屈そうにしています。
またなにか参加できるような企画があるでしょうか。
3人になってしまいましたが、行きたいです。
来月、
ちょうど1年前に診断が降りて余命宣告された日が四十九日法要となります。
前日には犬が15歳になります。
この犬は主人が抗がん剤治療で入院した後、
4人で旅行に出たら(最後のチャンスでした)帰宅後、
痙攣発作起こして夜間救急に担ぎ込み、
大学病院でMRI撮って全部で20万かかったのに全く異常なくて
「本当にたださみしかっただけですね。」とか言われた犬です。
20万は主人の生命保険の給付金を使いました。
バカ過ぎて可愛いです。
いろいろあって大変は大変なんだけど、
ぐるぐるとまわる大きな流れのひとかけらですよね。
今、大事にしたい思い出を振り返ってみたら、
どうでしょうがたくさんあるなぁと思ったので書き込みしてみました。
これから私、がんばらなくちゃいけないんだけど本当は心底びびってるんです。
案ずるな!って言ってもらいたいです。
今夜寝て、明日の朝起きたら、持ち場に戻ります。がんばります。
企画、楽しみにしています。
おやすみなさい。
ということで、奥さん。
もちろん「案ずるな!」と言わせていただきますよ。
そして、いつでもここにおいでください。
このようなプライベートな胸のうちをね、
こんなにいただけると、
なんだか励まされます。
細々ながらも、
ここを続けてきて好かったと思えます。
いろいろあるんだから、
落ち込むこともあるけれど、
それでもみんな自分で乗り越えていこうとしてる。
人ってすごいなぁって思います。
そのことを教えてもらうとね、励みになります。
人ってそんなふうに出来てるんでしょうね。
他人の生きていく姿に励まされるんですよね。
なにかにすがりながら、
なにかを頼りながら、
それでも歩いていくのは自分の足なんですよね。
生きていくって、そういうことなんですよね。
そんなことをあらためて思いました。
それでは諸氏。
本日も各自の持ち場で、どうぞ奮闘願います。
解散。
【藤村さんメモリアルのコーナー】
10月21日金曜日。藤村でございます。
次のDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集をガシガシと進めております。昨日は「第五夜」、ついにムンクさん登場で、笑いながら編集をしておりました。
そうやって毎日DVDを作りつつ、我々は、他のこともいくつか進めております。
メイド・イン・ジャパンの誇りをあらためて持とうじゃないかと、まずは京都の染物屋で風呂敷を作りましたが、その第2弾を進行中。今度は、趣向をガラリと変えて、大阪の町工場で作られている工業製品、アクリルを使ったキーホルダーを作ってみようと思っております。(たびたび関西に出かけていたのはこれです)
そして、「ミエルヒ」から2年が経ち、実はその間も我々、ずっとドラマの準備を進めておりましたが、3月に震災があり、完成間近だった台本を、もう一度見直そうということになって、今現在もその作業を続けております。(昨日はその打ち合わせで出かけておりました)
そういったことを進めつつ、近々、京都の劇団「ヨーロッパ企画」と組んで、爆笑の短編映像集を作ろうという準備も進めております。
彼らと知り合ってもう何年にもなりますが、その舞台を観るたび、そのスター性のない役者陣に心を惹かれ、その華のない集団に心を奪われ、その派手さのない物語に心を酔わされるという、不思議な劇団であります。そんな彼らのおもしろさを、舞台を観たことのない人たちに、映像でお見せできたらと思っております。(その打ち合わせがこれからあります)
次のDVDのオープニング・アニメーションもまたちゃんと作りたいし(今夜はプロダクションIGさんとメシを食いながら打ち合わせです)、次のフィギュアも凝ったものを作りたい。(そのメシ会にユニオン・クリエイティブさんにも来てもらっております)
・・・いろいろ準備をしているうちに、今年もあと2ヶ月ちょっとですかぁ。
昨日、いつものランニングコースを走っておりましたら、大量の雪虫が舞っておりました。札幌に初雪が降るのは、もうすぐでありましょうな。
そういえば先日、ウチの部でDVDのプロデュース業務をしている男の結婚式がありまして。
彼の高校時代の友人というのが、ビール片手にテーブルを回ってあいさつをしておりました。「お世話になっております」と。「新郎の友人です」と。我々のテーブルにもやってきて、「今後ともよろしくお願いします」と、ビールを注ぐその顔を見て、
(あれ?どっかで見たことある顔だなぁ・・・)
と思いました。
すると、その友人というのが、
「実は僕、藤村さんと昔、お会いしたことがあるんですよ」
と。
「そうだよねぇ・・・」
「あの、実は僕、アメフトを・・・」
「あぁーッ!そうだ!そうだ!」
「わかりますか」
「キミはあの、大泉とスタジオに乱入したときの!」
「そうですそうです」
「あの!一番最初にタイミング間違えてスタジオに入っちゃったヤツだ!」
「あはははは!そうですそうです」
DVDにもなっております「香港大観光旅行」の冒頭。いつもダマされている大泉さんが、「いよいよ仇討ちだ!」とばかりに大石内蔵助に扮し、ミスターのラジオ生放送直後に、屈強なアメフト軍団を引き連れてスタジオに乱入するという、あの名場面。
台本上では、大泉さんひとりがまずスタジオに乱入し、「これまでの恨み・・・」などとミスターに口上を延べ、しかるのちに「出あえーッ!」と号令をかけると、アメフト軍団が突入してくるという段取りでありましたが、段取りを間違えたアメフト部員が、大泉さんと一緒に最初っからスタジオに入ってきてしまい、口上を述べている間も、ぼーっと横に突っ立っていたという。
まさにあの、間抜けなアメフト部員が、彼だったのであります。
「あー!そうかそうか、キミだ!」
私はもう、編集しながら何度も何度も、あの間抜けなアメフト部員の困惑した顔を見て笑っていたので、よーく覚えてるんです。
今、私の目の前で、ビール片手に立っている彼は、もうとっくに大学生ではなく、30半ばを過ぎた男になっておりましたが、彼はまさしくあのアメフト部員でありました。
「いやー、あの時は・・・すいませんでした」
「いやいや、あれは焦っちゃったんでしょ?」
「緊張してたんですね、あっ間違えた!って思ったんですけど、もう立ってるしかなくって・・・」
「あははははは!いいんだよいいんだよ、だってあれ、おもしろかったもん」
それはもう13年も前のことですが、いやーなんか、変わってないなぁ、と思いました。
いや、変わったんでしょうけどね、いろいろ。
いろいろ変わったんでしょうけど、でも、彼はあの時、突入のタイミングを間違えて突っ立っていたアメフト部員で、私はそれを見て大笑いしていたディレクターで。
そんな彼は今、結婚式でビール片手にあいさつ回りをしている新郎の友人で、私はビールを注がれている新郎の同僚で。
なんか、変わったことって、そういう事実、しかないんだろうな、と。
時が経って、変わるってことは、実は、その程度のことなんだろうなと。
だって、13年前のあの日から、彼も私も、ずっと存在しているだけだから。
彼が彼であることは、ずっと続いている。私も私であることは、ずっと地続きで続いている。
その事実は、なにも変わらない。
うーん、なんか嬉野先生みたいなことを言ってますけども、そんなようなことをね、思ったんですよ。
時とともにね、「いろいろ変わっていく」みたいなことはね、実は「そんなにたいしたことないんじゃないか」って。
大きく変えようも、ないんじゃないかって。
変わるってことには、「希望」と「不安」という、両極端の展望があって、その振れ幅があまりにも大きいから、ついつい人はそっちに興味がいって、「どうする?どうなる?」って、騒ぐんだろうけど。
いや、変わんないよ、そんなに。
あくせくしたところで、そんなに変わんない。
今年もね、もうすぐ冬が来て、終わりが近づいてますけど、相変わらず続けていくだけでしょう、自分を。
ね、ということでね、奥さん。
来週も各自の持ち場で奮闘願います!
本日解散!
(15:58 嬉野)