藤村

2007年11月13日(火)
嬉野です。
北海道地方の皆さんにお知らせ!
明日14日の「水曜どうでしょうClassic」(予定時24:40?)は、「AFCチャンピオンズリーグ2007決勝 浦和レッドダイアモンズ×セパラン(イラン)戦特別編成のため、階段編成の影響で定時よりも遅くなったり、早まったりします。
ビデオ録画の方は気をつけて・・・と言うか、予約録画は無理だと思われますので御了承くださいませ。
以上取り急ぎ連絡事項でございました。
えぇっと、今日は、藤村先生が、このあと日記書くのかな?
じゃぁ書きましょう。
藤村でございます。お久しぶりでございます。
現在、DVD第10弾「東京ウォーカー/マレーシア・ジャングル探検」を鋭意編集中であります。年内の完成を目指しております。
そして、今年の夏からロケハン、取材を進めてまいりました来年放送の大型ドラマ、その脚本の第一稿が今週末あたりには上がるとのことで、いよいよ出演者のキャスティングも本格始動。
みなさまにドラマの概要をお知らせできる日も近いかと存じます。
そのほかにも、進めていることが多々ありまして、お話ししたいことは山ほどあるんですが、ちょっとずつ小出しに、機を見て、お話させていただきましょう。
えー、今日のところは、う先生に「書くのかな?」と言われて「じゃぁ書きましょう」と、書きはじめただけなので、たいした話もありません。
ありませんが・・・あ、そういえば今日にょういずみにょうからメールがありました。
携帯にその文面が残っておりますが・・・そうですね、どうしようかな、まぁ「タイトル」だけ、みなさんにお見せしましょうか。
ドラマで大活躍の人気タレントでありますところの彼が、私に書いたメールのタイトルであります。
「やい!この昆虫野郎!!」
いきなり人を虫よばわりですね。「やい!」「この昆虫!!」と。
いったい彼は、私がどんな昆虫であると言っているんでしょうか。
タイトルだけのつもりでしたが、そうですね・・・中身も少しお見せしましょうか。
えー、ドラマで大活躍の人気俳優に成長しました彼、もう34歳ですか、いい大人です、その彼が、私に書いたメールの一文であります。
「もう北海道はだいぶ寒いから夏場みてぇにブンブン飛べねぇだろう?」
・・・彼なりに多少の季節感を出そうとしているんでしょうか。
藤村さん、北海道はもうずいぶん寒いんでしょうねと。だからもう夏のようにブンブン飛べないでしょうと。
推察するに、私をハエや蚊の一種だと思ってますね。
ほかにも「おれの前を飛んだ瞬間バシーン!と叩き落してやるけどな」みたいな脅迫文もありますから、明らかに私を1cm前後の微小な虫に例えていますね。
しかし・・・そうなると、メールの最後の文章がおかしいんです。
「ようし、ではまた池に戻ってよし!」
私に・・・池に戻れと。
ある程度悪態をついて満足したんでしょう。「池に戻れ」と。
でもおかしいんです。ハエや蚊が「池に戻る」ということはありません。
私が蚊の幼態である「ぼうふら」だったら、彼の言うとおり池にも戻れましょうけれども、私はすでに夏の間ブンブンと元気よく飛び回っていた飛翔型の成虫であります。
それを池に戻れとは大泉さん、生物学的に筋が通らない。
えー、わたくし推察しますに、文章を書き連ねていく中ですずむし並みの微細脳しか持ち合わせていない昆虫タレントはその微細脳ゆえに当初思い描いていたハエ蚊の類いからゲンゴロウ等の水生昆虫へと文字通り考えなしに脳みそなしに私のたとえを変えてしまった、ということでありましょう。
ということで、このような不用意な悪態メールを朝っぱらから私に送ると、ヒマ日記の格好のネタになってしまうという、まさしく「飛んで火に入る夏の虫」、やっぱりおまえの方が虫だったと、そういうことになるんですね。
じゃじゃじゃじゃじゃぁー今日はこのへんで。
すっきりした。
(20:22 藤村)

藤村

11月5日月曜日でございます。藤村でございますな。
まずはお知らせ。
今晩、「素晴らしい世界」内で、先月作りました短編ドラマ「残された2人」の第一回目が放送されます。
音尾先生主演。お相手は朝の連ドラ「風のハルカ」に主演しておられた村川絵梨さん。
基本的に出演者はこの2人だけ。
お話の舞台は片田舎のバス亭(実際は札幌の町中にバス亭を作りました)。
1話およそ6分で全4話。あっというまに終わるシロモノですが、道内のみなさま、地元局が作るドラマでございます。北海道でしか見れません。是非、話のタネにご覧下さい。
さて先週、嬉野先生が「金縛り」について書いておられましたな。
実は私も一度だけ、もんのすごい金縛り、それも白昼堂々金縛られた経験がございます。
大学時代のある夏の日。
午前中からラグビーの練習があり、午後からも練習がある、いわゆる二部練ですな、合宿並みのつらい練習をしておりました。
そんなある日。午前中の練習を終えた私は、いったん下宿に戻りました。
私の下宿は、大学のグラウンドから割りと近い場所にありました。
とにかく私は疲れていました。午後からも練習があることに、かなりうんざりしていました。
昼メシは食べたんでしょうか、覚えていませんが、とにかく午後の練習が始まるまでせいぜい体を休ませたい、そう思って、ひとり早めに下宿に戻りました。
暑い日でした。
部屋に入るとすぐに窓を開け放ち、練習着を脱ぎ捨て、敷きっぱなしのせんべい布団に倒れ込みました。
北海道です。冷房など無くとも、窓から心地良い風が吹き、カーテンを揺らしていました。
静かでした。
ふっと目が覚めました。
時間経過はわかりません。
とにかく目が覚めました。
目は覚めましたが、まだ体は目覚めていません。
ぼーっとしていると、視線の先でなにかが動きました。
視線の先、自分の足元に、部屋のドアがあります。
ドアはいつのまにか開いていました。
閉めたはずなのに・・・。
開いたドアの向こう側、ほの暗い狭い廊下で、白い影が動きました。
ひとつやふたつではありません。数体の白い、人影が動いていました。
(あ・・・)
と、思いましたが、体が動きません。
(これが、金縛りというやつか)
意外と冷静でした。冷静に白い影を見ながら、状況を分析しておりました。
(これが金縛りか)
(意識はハッキリしてる。でも体が・・・確かに動かない)
(でも、見えるなぁ・・・)
(あれはカンペキに人だな。あれが幽霊か、この金縛りの原因か)
思っているうちに、その白い影、いや、影の軍団が、すーっと部屋に入ってきました。
いや、「すーっと」ではなく、どやどやっ!と入ってきました。
(あっ・・・なっ!)
軍団は、私の足元にずらっと並び、私を見下ろしていました。
そして、ひとつの白い影が、私の足をぐっ!とつかんだのです
(あっ!やめろ!)
確かな感触がありました。確かに私は足をつかまれている。
それどころか、白い影がハッキリとしゃべるのが聞こえました。
「こいつ丸出しやで」
私は、素っ裸で寝ていました。
「なにしとんねん」
白い影はそう言いながら、容赦なく私の足を持ち上げます。
(やめろっ!)
「はよ起きいや、練習始まるで」
「なに丸出しで寝とんねん」
白い影は2人がかりで私の足を広げます。
「うわっ!」
金縛りは解かれ、私は起き上がって言いました。
「やめろっ!」
「なに出したまま言うとんねん」
「先行くで」
そう言うと、白い練習用ジャージを着たラグビー部軍団はどやどやと部屋を出て行きました。
まぁ・・・結局あれは、金縛りというか、極度の体力的な疲労であり、そんな状況の中で「寝起きドッキリ」みたいなことをされてしまった、という、それだけのことであります。
ということでね、また明日。
追伸。
アナウンサーのページ、「三十路の奥座敷」というページに、私と三十路女子アナ3名の対談が載っております。おヒマなときに。
(16:47 藤村)

藤村

10月31日水曜日、藤村であります。
月曜日の夜、遠来から懐かしい人が札幌へやってきました。
カナダ、ユーコンのヨシ、熊谷さんであります。
相変わらず押しが強く、元気で明るい人でありました。
いろいろな話をしました。
ユーコンのほとり、ホワイトホースに住んで12年。
カナダの良いところ、いいかげんなところ、離れてみてわかる日本の良さ、悪さ、中でも興味深かったのが、カナダから見た北海道のこと。
北海道は人がいい。とても親切。
北海道に着いたらほっとした。景色も空気もカナダに似ている。美しい。
でも、決定的に違うところがある。
小さな町に若者がいない。みんな外へ出て行ってしまうんでしょうか。
ホワイトホースは人口2万の小さな町だけど若者が多い。いったん外へ出て行っても町に帰って来る。
なぜ帰って来るのか。
大学へ進学する若者に町は補助金を出す。外の大学で知識を得た学生がやがて就職時期を迎える。役場は町出身の学生の役場への就職を優遇する。
就職口があれば、若者は町に戻ってくる。補助をしてもらった恩義もある。町への愛情も強くなる。
役場に若者が増える。小さな町で役場のステイタスは絶大。役場の若い感覚が町を活性化する。
ホワイトホースの産業ってなんですか?役場以外に就職口はあんの?
観光だけ。町の方針はハッキリしてます。だから田舎なのにシャレたお店もたくさんあるんですよ。北海道にも多いですよね。小樽なんかにもたくさんありました。でも、北海道の町の人に、この町はなにをやってるんですかって聞くと、あんまりハッキリしない・・・。
日本の場合、それはほとんど個人レベルだから。小樽のおしゃれなバーも、郊外のファームレストランも個人レベル。すばらしい感性を持った人間による個人レベルの表現。
いつしか日本の役場は、ステイタスを失ってしまった。本来、町で一番知識を持ち、感性豊かな若者たちが役場に就職し、町の将来を設計すべきなのに、今の日本で公務員は、ムダ使い、非効率の元凶としか思われてない。田舎に帰って公務員になりたい若者なんて、悲しいかなほとんどいないんじゃないですか、給料も少ないし。
おかしいですね。
おかしいです。
でも、あの、あの旅はほんとにおもしろかったですね。
あはははは!
わたし、あんっなに笑った1週間なんて人生の中でないですもん。
あはははは!そう?
そうですよ。懐かしい・・・
熊谷さんは、日本に帰りたいとか、ないんですか?
ないです。だって、ユーコンにいるから、わたしの存在価値があるんですから。日本の中でできることはわからないけど、ユーコンでなら、わたしにできることがある。
迷いがないねぇ。
またユーコンにいらしてくださいよ。
そうだね。
ほんっと、サイッコーにいいですから!
そうだねぇ。
ほんとですよ!サイッコーですから!
うーん、相変わらず押しが強いねぇ。
あの大自然に囲まれたユーコン
蚊だけはたっぷりいるユーコン
時間もたっぷりあるユーコン
それ以外、なにもないユーコン
・・・まぁ、行かないこともないと思います。
そのうち行くこともあるかもしれません。
可能性はゼロじゃないです。
と、いうことを言っておきますよ。
ミスター。
(15:48 藤村)

藤村

10月23日火曜日。藤村でございます。
現在、「素晴らしい世界」のドラマを超特急で編集中であります。
本日も多忙。
すんません、愛想なしで!
(14:45 藤村)

藤村

10月16日火曜日。藤村であります。
本日、ピンチヒッターで担当している「素晴らしい世界」のドラマコーナーの衣装合わせと本読みがございました。
何度も笑った。おもしろくなりそうです。
音尾先生はやはりいい。
明日から撮影。
しかし天気予報は雨。
まぁ予報はハズレてバンバン晴れるからいいけども、だ。
明日は早朝からなので本日は早じまい。
諸君。また!
(17:31 藤村)

藤村

10月12日金曜日。藤村でございます。
わたくしは現在、DVD第10弾の編集作業を中断して、他番組の仕事に借り出されております。
北海道内で放送されております、やまだひさしさん、離目音尾先生司会の深夜番組「素晴らしい世界」。その中のドラマのコーナーの来月分を、私が作ることになったのでございます。
来年は大型ドラマに挑むことだし、その中で試してみたい撮影方法もあるし、その予行演習として、ということでお引き受けした次第。
「素晴らしい世界」のドラマコーナーは、1話5分×4週分(1ヶ月)で完結というショートドラマ。
主演は常に離目音尾先生。共演者には、これまで神木龍之介くんをお呼びするなどたかがローカル深夜のミニドラマとしては意外と豪華。
その来月分の作品を来週、3日間の予定で撮影することになっております。
お話の内容はというと、とある田舎道にあるバス亭が舞台。
そこにたたずむ初対面の男女ふたり。
彼らは、ある理由からそこにとり残されてしまった・・・という、バス亭だけで展開するワンシチュエーションドラマ。
タイトルは「残された2人」。
もう撮影前から、ずいぶん言っちゃってるけど、まぁたかがローカル深夜のミニドラマだからいいだろう。
最初に脚本が上がった段階では、音尾先生演ずる主演の男は気弱そうなどこにでもいる等身大の30代の男。ただ離目先生の魅力というのは、その確かな演技力とともに存分に存在感を主張するその類まれなる奇天烈な顔面。
あの顔面をもってして等身大の男などもったいない。
男のキャラクターを多少、変人にしてほしいと注文したのであります。
しかしまぁ、話の筋はすでに出来上がってるわけだから、そこをいきなり「主役を変人に」と言ったって、基本的なストーリーは変えられない。もともと変人の話ではないのだ。
ならば「見栄えだけでも変わった男に」ということで、奇人変人のスタイリングを得意とするカリスマスタイリスト小松氏を昨日、お呼びしたのであります。
こちらのおおまかな要望を伝えると、カリスマはその場ですべてのスタイリングを決定し、メモを片手に「じゃもうわたし買いに行ってくる!」などと、颯爽と「登山用品店」へと向かいました。どんな格好で登場するのかお楽しみ。
このドラマ。舞台は「田舎道にあるバス亭」ということで先週、札幌近郊のそれらしいロケ地を探しに出かけておりました。
北広島、恵庭、千歳、早来、長沼・・・このあたりは、田園風景あり、山あり川あり、牧場もありということで、「どこだって撮れるだろう」という場所。しかし、いざ探してみると交通量が多かったり、飛行機の騒音があったりで、なかなか決まらない。
走り回った挙句に「おぉ?ここ意外といいんじゃないの?」と、決めたロケ地は、なんと会社から15分の札幌の町の中。
「田舎道にあるバス亭」を、会社から15分の町中に作り上げる。
もう撮影前からこんなネタバラシもしちゃってるけど、まぁいいや、たかがローカルのミニドラマ、こんな前フリがあったっていいだろう。
果たしてあのロケ地が見事「田舎」に見えるのか!
主役のキャラクターにしても、ロケ地にしても、どうなるのか、撮影当日まで楽しみであります。
作ってる側からして、どうなるかわからない楽しさ。
ドラマというものは、脚本やカット割りというちゃんとしたレールがあり、そこに沿って、想定外のものは極力排除する。それがスタッフの使命であり、そのための撮影システムも構築されています。
だから視聴者はバランスの取れたドラマを、何も考えずに見ることができる。
でも、いつしかドラマを見なくなってしまったのはなぜだろう。
あとに残らなくなったのはなぜだろう。
もしかしたらそこに、妙な人間くささや、アンバランスさ、必死さ、のようなものが、見て取れなくなったからじゃないんだろうか。
いや、システムが発達したってドラマの現場にはどこも葛藤や苦労はあり、みんな必死にやっている。
でも作り手は最終的なバランス、言い換えれば「わかりやすさ」のようなものを、すべての念頭に置いて作品を仕上げていないだろうか。
「わかりやすさ」という親切心は、時に、「いいよ!わかってるよ」という反感を生む。
逆にわかりにくさ、言い換えれば「アンバランスさ」や「危うさ」は、見る者の注意を引き、だから理解しようとつとめる。客はバカじゃない。
でも、そういう意味での危うさのようなものが、今のドラマには感じなくなってしまった、ということではないだろうか。
幸いにも、というか、たかがローカルのドラマでは、どうがんばったって最終的にバランスの取れたものなんかできやしない。危うさやもろさを隠し切れない。「バランスが取れてるように見えるもの」は作れるだろうけど、そんな浅はかなものは、視聴者にすぐ見抜かれる。
だったらいさぎよく、アンバランスでいいではないか。
どうなるか楽しみだ、ぐらいの危うさでいいではないか。
そう思えばたぶん、ローカルでも無理なくドラマは作れると思うんだけど。
ドラマというのは手間と金がかかります。でもそれに見合う視聴率はなかなか取れない。同じ1時間なら手間のかからない情報番組やバラエティーの方が費用対効果はいい。
ではなぜドラマを作るのか?
一言で言うなら、それは「テレビ局の最後の意地」、じゃないでしょうか。テレビがクリエイティブであるための、最後の意地。
これを捨てたらテレビは、特にローカル局は、数字と効率だけを追い求める電波塔になっちゃうような気がする。
でも北海道では、NHKさんも、老舗のHBCさんも、uhbさんも、このところ単発ドラマを作っております。
他局ながら、北海道のためにも、お互い意地を張っていきましょうと、思うのであります。
ささ、いろんなこと言ったけど、
結局、今一番の気がかりは、来週の天気。
雨降ったらアウトだな。
オール外ロケだからな。
考えるのやめよ。晴れるに決まってるから。
じゃぁみなさん、よい終末を!(久しぶりに言った)
(18:23 藤村)

藤村

10月9日火曜日、藤村でございます。
札幌は一気に秋の気配が濃厚となってまいりました。
朝の散歩も寒いですよもう。
10月。テレビの世界では改変期。
新番組のスタートにはずみをつけよう、ウチの局は面白いことやりますよー!と、2時間3時間の大型スペシャル番組でアピールすることしきりのテレビ各局であります。
好きでしたね、この華やかなスペシャル番組が。昔は。
今は、あんまり見なくなりました。騒々しくて。テレビ好きなのに。
そんな中で楽しみにしていたのが、とんねるずさんの「細かすぎて伝わらないものまね」。
たとえおもしろくない素材(ネタ)でも、編集(=落とすタイミング)によっておもしろくしてしまう。
あの場合、「床が割れて下に落とす」という実際の行為をスタジオでやるわけですから、「編集」という言葉は当てはまりませんが、実はあれこそが「編集の真髄」なのであります。
編集は単純に言えば、2つの行為によって成り立ちます。
素材を切る、つなげる。
そのうちの「切る」という行為は、単に「簡略化する」のではありません。
例えば2時間のトーク。長い。そのトークを5分に編集する。
どこを切ってどこを使うか。
これは単に短くするという機械的な行為ではなく、「選択する」「抽出する」「クローズアップする」という編集者による感覚的な行為であります。
この感覚によって、実際は誰も聞いていない2時間のトークが、「おもしろかった!」という印象にも、「つまらなかった」という印象にもなる。
「細かすぎて伝わらないものまね」。これは本来、「誰にも理解できないものまね」であります。
理解できないから、ネタの途中でスパッと切る。途中で切ることによって、客は、ネタの中身ではなく、「わかんねぇよ!」という外部の意思表示を笑うことができる。途中で切られてなおさら理解できないことが、逆に奥深さを生んだりもする。また、「もっと見たかった」という欲求をも生む。
意思を持って切る。これによって、つまらない小ネタであっても大きな意味を持つ。
簡略化ではなく、編集者の意思を加えて物事をクローズアップする。
編集の真髄であります。
とはいえ、「細かすぎて?」は、だいたい「長くできないが、短かったらおもしろい」ネタの集合体でありますから、編集者というより、演者の「ここで切ってくれ」という意思が大きく働いているんでありましょうな。
で、今回の優勝は、アップダウンの阿部さん。札幌吉本出身。タカ&トシとともに、札幌から東京へと旅立っていった芸人さんであります。
関西の押しの強い芸人さん。ひな壇でにぎやかな関東の芸人さん。そんな中で、あんまり前へ出られない、北海道の人の良さそうな芸人さんが、もしかしたら求められているのかもしれないと、騒々しいスペシャル番組を見ながら、思ったりもするのであります。
よしよし、じゃあまた明日。
(19:42 藤村)

藤村

10月3日水曜日。藤村でございます。
昨日より新潟三越さんにおきましてにぎにぎしく開催されておりますところの物産展「北海道大収穫祭」に、北海道名物HTBショップが出店いたしております。
昨日は名古屋から出撃したバカものが前夜12時から並んだのを先頭に、開店までにおよそ200人の行列。
本日も50人ほどがお並びになったとのこと。誠にもってありがたき幸せ。
しかしながら昼を過ぎますれば人もまばら。意気込んで出陣した店長も、もみ手で客にすり寄ってセールスに勤しんでおるとのこと。
新潟のみなさまにおかれましては、並ぶことなく会場に入れますので、どうぞ遠慮なくお越し下さい、いや来て下さいと、店長が申しております。
北海道のテレビ局員が新潟に出張して物産展で物を売っている。なかなか見られる光景じゃありません。
新グッズ、普段使いにもちゃんと着れる「どうジャー」。私もすでに愛用しております。いいものであります。ただ、少しお高い。購入は財布の中身とよく相談してと。欲張ってはいけませんと。新潟のみなさんは、いろいろたいへんだったんだから。ね、店長。
「北海道大収穫祭」、会期は来週月曜日8日まででございます。
さて、私は次回DVD第10弾の作業を進めております。
記念すべき10本目ということで、いくつかスペシャルなことを考えております。その作業にもずいぶん前から着手し、ようやく今カタチになろうとしております。そのうち、小出しにお話しいたします。
DVD第9弾の方はみなさま、ひととおり見終わって、あとは「シークレット映像」といったところでありましょうか。
ヒント出しておきましょう。
DISC1です。メニュー画面です。ボタン押します。
ある画面が出てきます。あとは運次第。
ではみなさん、また明日!
(19:13 藤村)

藤村

9月27日木曜日。藤村でございます。
DVD第9弾の受け渡し解禁、ホームページの終夜営業「嬉野祭り」が今回も賑々しく開催されました。
昨日の朝の書き込みにこんなのがありましたね。
関東にお住まいの方でしたな。
嬉野先生に付き合って掲示板を見ながら夜を明かし、朝方、外へ出ると踏み切りが鳴っている。
やがて向こうから列車がやってくる。
見れば札幌発の寝台列車「北斗星」。
朝の空気をぶわっと揺らして目の前を通り過ぎる。
札幌の空気をここに運んできてくれたようで、祭りのエンディングにふさわしかった。
・・・という、実に情緒あふれるお便りでございました。
いいですね。
寝台列車というのが、またいい。
私も小さいころは鉄道好きの、こてっちゃんでしたからね。今でもそのなごりは充分に残ってて、だからポストカードだって大泉洋ではなく特急列車なわけですよ。
鉄道模型だってもちろん持ってます。Nゲージというやつですね。
先日ふと思い立って、その押入れにしまってあったNゲージを引っ張り出してきました。
くそ坊主に見せるためです。
「どうだ」と。
「おめぇの持ってるプラレールとは品格が違うだろ」と。
ちなみにそのプラレールってのは、大泉さんが坊主の2歳の誕生日にくれたやつです。
ちょうど「四国R?14」を我が家で撮影してたときでね。
「おーちょうどウチの坊主が誕生日なんだよねー」
と言いましたら、やつがしぶしぶ買ってきたプレゼントであります。
あれからもう7年もたちまして、いよいよ私も坊主をひとりの男として認め、
「これで遊んでもいいぞ」と、
許可を与えようと思ったわけです。もう乱暴に扱わないだろうと。
なんせ大泉さんがくれた「こまち」かなんかのプラレールは、その日のうちに坊主が投げて壊しましたからね。
Nゲージ。小さくて精巧です。速度調節もできて、走らせるとヘッドライトも点灯します。
くそ坊主喜びましてね、
「おとう!すごい!」と。
「ブルートレインっていうんだぞ」
寝台列車、ブルートレインです。
その日から坊主は、朝まだ暗いうちから起き出して、ひとりリビングで、シャーっと寝台列車を走らせておりました。
聞けば、
「ヘッドライトが光るから暗いほうがいい」と。
「夜は早く寝ろと言われるから朝にした」と。
なかなかおまえ、情緒があるじゃないかと。
朝方の寝台特急ほど旅情をかきたてるものはない。
おまえもこてっちゃんか?と。
坊主の今年の誕生日も近づいてまいりまして、私思いました。
「そうだ」と。
「今年はNゲージを買ってやろうかな」と。
「好きな列車を買ってやろうかな」と。
「こいつはどんな列車が好きなんだろう」
「おれは寝台特急が好きだったな・・・」
それで、シャーっと走らせてる坊主の横に行って聞きましたよ。
「おまえ、誕生日プレゼントは何がいい?」
「うーん」
「電車にするか?」
「うーん」
「それとも線路たくさん買ってもっと広げるか!」
「うーんとね・・・」
「どうする?」
「妖怪大百科!」
「なんだそれ!妖怪かよ!」
・・・やつはこてっちゃんにはなりませんね。水木的なものが好きらしいですね。
Nゲージは再び押入れの中に戻りました。
さて、今週末29日(土)の午後4時半から、北海道と一部地域にて、HTBスペシャルドラマ「そらぷち」が放送されます。
一足先に見ましたが、見終わって「あぁよかったな」と、素直に思いました。
看護士役で出ている小橋亜樹が実に自然な、自然すぎる風貌で良い演技をされております。
なんせ撮影時には、自然すぎてボランティアスタッフに間違われたぐらいですから。
私も撮影現場に行ったときに驚きましたよ。
ロケバスが到着するわけです。
「おはよーございまーす!」
なんつって役者さんがバスから降りてきます。今回は子役の子も多いですけどね、それでも役者の華やかさがあるわけです。
「おはよーございまーす!」
現場が一気に華やぐわけです。
「よーいしょーとー」
最後にそんな声を出してスタッフの女性が降りてきましてね、と思ったらそれが小橋さんでしたね。
「いやー小橋さん!華がないねぇ!」
久しぶりに会ったそれが第一声でしたね。
「してまたぶさいくだねぇーどうしたの。あ!役作りだ」
「違いますよ」
「さすがだねぇー」
「違いますって」
小橋さん、今最も気になる女優さんであります。
あ、オクラの藤尾も出てます。
お笑いとしては魅力ゼロですが、役者としては、とても良いものをお持ちだと期待を寄せております。
みなさま是非ともご覧下さい。
では本日もご拝聴ありがとうございました。
解散!
(19:33 藤村)

藤村

はいどうも、熱狂の一夜が明けまして2007年9月26日の昼を迎えております。藤村でございます。
う先生は朝方6時ごろまで熱心に掲示板の更新をされておりました。
第9回嬉野祭り、みなさまお楽しみあそばされましたでしょうか。
さて、みなさまのお手元に届きましたDVD第9弾。
まずは予約特典のポストカードに話題が集まったようであります。
多忙を極める売れっ子俳優大泉洋氏に「先生是非!」と、「ファンのみなさまお待ちかねでございます!」と、平身低頭ポストカードを3枚も描かせながら、結局嬉野先生の乱暴な1枚が話題をかっさらうという大泉氏にとってはやるせない結末。
さらにその絵というのが、大泉氏の鼻毛も飛び出さんばかりの不細工極まりない顔面となれば、氏の心中や穏やかではなかろうと思うのであります。
秋の新番組では美人女優の夫役で登場と、さらなるスターダムにのし上がる大泉氏でありますが、ここにいるバカどもは、ドラマを見ても嬉野先生が描いた氏の顔面を思い出し、思わず吹き出してしまうのではなかろうかと、老婆心ながら心配するものであります。
がんばれよーちゃん、かっこいいねよーちゃんと、失笑をこらえながらエールを送る藤村でございます。
さて、ポストカードのほかにも、「おまけ」として、アルペンルートの荘厳な冬景色を描いた「特製紙製ペナント」が封入されております。
かつては旅の記念にと皆が買い求めた土産物の定番「ペナント」。私の部屋にも見事な開聞岳の絵に「指宿」と誇らしげに書かれたペナントが壁の一隅を飾っていたものでございます。
今や絶滅の危機に瀕している昭和の遺物「ペナント」。ペラペラな紙ではありますが、是非とも部屋に飾り、昭和の匂いを感じていただきたいと思うのであります。
ささ、みなさま。まだまだ週の半ば。週末のDVD鑑賞を楽しみに、どうぞ仕事に勉学に励んでください。
私はすでにDVD次回作、「徒歩もの2本」の編集に取り掛かっております。
本日は早くも「東京ウォーカー最終夜」の編集に着手。
やっておりますよぉー!
最後に。
このたびはDVDお買い上げありがとうございました。
今後もDVDは「すべての企画を網羅する」ことを目指して編集を続けます。「すべて」です。
どうぞ、ご安心ください。
我々は変わらず毎日を過ごしております。
【↓う先生の昨夜からの日記】
2007年9月26日(水)
はい、みなさん。
札幌のHTBの窓からはピンクの朝焼けが見えますよ。
良い子はとうに寝る時間ですよ。寝ましょうね。
ということでね、恒例のBBS祭、今夜はこの辺でお開きでございます。次のBBS祭りは、おそらく来年の3月。
だいぶ先のことでございますが、またお会いいたしましょう。
それではみなさま、よくぞここまでお付き合いくださいました。
ごきげんにょう。
【午前5時】
みなさん!おはよーございまーす!
ねぇ、もう5時回ったから朝でしょう。
朝刊だって着てるでしょう。
ねぇ。
もう寝なさいよ、あんたたち。
好い加減にしなさいよ。ねぇ。
もう一回やるけどね。
そろそろこちらも夜が明けるかな。
【午前4時45分】
あのねぇ、ちょっとタイム。
休憩します。
寝ませんよ。
【午前4時15分】
ということで、午前4時をだいぶ過ぎまして。
書き込みの数も減ってまいったような気がいたします。
そろそろみなさん、お寝むのご様子で。
これ、延々終わらせないで続けたら、どなたか一名とメール交換ということになるのかしら?
まぁ、明日もありますから、みなさんお休みくださいませ。
それでは、もうひと頑張りいたしますよ。
【午前3時半】
さぁさぁ、午前三時半を過ぎまして、みなさま、そろそろ眠くなってこられた様子。
「眠くないですか?」「疲れていませんか?」と、
ずいぶん私を気遣ってくださいますが、
寝ませんよわたしゃ。寝てやらネェ。
みんなも寝ないようにね。
【午前3時】
「夜勤から帰宅したら
奥さんがいません。
討ち入りに行ってたんですな。
あぁ家出じゃなくてよかった」。
なーんてなことをね、言った呑気な書き込みがありましたな。
「こんばんは!こちらのお月様は、雲間から少し顔を出したり隠れたりしています。母がススキに最中、ゼリー等、お月様に御供えしているのを見て、温かい気持ちになりました」。
好いですね、お月様にお供えなんてのはね。
とても温かい気持ちになりますね。大事です。
「長野も涼しいなぁ。
コスモス咲いてました」。
こういう報告もありがたいです。
季節のお便りですね。
「初カキコ。そして、討ち入り興奮覚めやらぬ。
タノシー!!」
相変わらずいらっしゃいますね、満喫組です。
好いですね、幸せそうで。
こうまで楽しんでいただきますと、手前としてもやった甲斐があったというものですよ、奥さん。
あと、こいつ。↓
「マジで?!
じゃ、もう少し起きてる。
載るまで起きてるぞー!
エイエイオー!
駐車場に止まっている車、先生のでしょうか?
(ライブカメラに映ってるやつ)
フレーフレー先生♪」
こいつの場合、載せないと寝そうにないので、ここに載せます。
おめぇは早く寝ろ。
【午前2時半】
さぁさぁ、午前2時半を回りました。
今回、更新が早いですね。
どうしたことでしょう?
まだまだいけますね。
【午前2時】
立った今、中途半端な更新をしましたよ。
機械トラブルでしょうか。
レスを書いてる最中にいきなりアップしてしまいましたよ。
気にしないで下さい。こんな時間ですから。
なんでもありですからね。
【午前1時】
ということで午前一時を回りましたね。
今夜は満月の夜だそうですね。
札幌は天気悪いので見れないのですが、
みなさんの町からは見れています?
ということでね、更新いたしましたよ。
ところでみなさん眠くないすか?
【午前0時半】
さて、日付も変わりまして本日は26日!
ぞくぞくと討ち入り報告が入って参りました。
まずは速やかなる更新を期しまして、レスなしで掲げさせていただきました!
みなさん!くれぐれも夜道は気をつけて!
そえでは、また現れまする。
しばしお待ちを!
【午後11時40分】
まもなく時計の針は、12時を回ろうとしております。
討ち入りの刻限は刻一刻と迫っております。
この夜分に、いざローソン屋敷に討ち入らんとされる皆様方におかれましては、追い剥ぎ、強盗、交通事故とうとうに、遭遇されませんように、くれぐれも気を引き締めて攻め入られますよう祈るばかりでございます。
2003年3月。初めてのDVDを発売しましたBBS祭りの晩は、まだ日本中が平穏でありました。なつかしいですね、今となっては。
それがあなた、それから1年たちましたら、凶悪な犯罪が突如として日本中に蔓延いたしましてね、その犯罪は年々凶悪化の一途をたどるばかりでございますよ。
わたくしといたしましてもそれからは、夜分の討ち入りは、無理のない範囲でと呼びかけるようになったのでございます。
ですからね、今夜、どなたも自粛されてね、森閑とした一夜になろうとも、私嬉野、夜の明けるまで(あくまでも予測の範囲を出ませんよ)掲示板の更新をいたしますのでね、その時はですから世間話でもしましょうよ、ねぇ、それで好いじゃないですか。
ですからくれぐれも万全を期す自信の無い方は、どうぞ明るくなるのを待たれましてね、朝になってからゆるりとローソン屋敷へと走られませよ。
いや、走らなくてもね、徒歩で好いですよ勿論。転びますから。
じゃ、日付が変わりましたらまたね、お会いいたしましょう。
(14:15 藤村)