嬉野

嬉野です。

えぇ先ほどまで、私のやっつけのような日記がですねぇ、
なんと一週間近くもね、
世間様にさらしっぱなしになっておりまして。

たった今、慌てて取り込んだんでございますがね。
いやはやお恥ずかしいことで申し訳なし。

あれね、出しっぱなしになってたあの日記がね、
もう少し中身のある日記であればまだしもね、

「のうんりゃぁぬぅえやぁーッ!」

なんてなね、
意味の無い掛け声で終わってるようなろくでもないしろものがさぁ、寄りによって出しっぱなしになっちゃっててね、
あれでは、まるで取り込み忘れの洗濯物がさぁ、
雨ざらしのままびしょびしょになったところへ日が差してね、
埃もいっぱい飛んできて、排ガスで汚れて変に黒ずんで乾いちゃったタオルのような感じでお恥ずかしい限り。

なになに?
そういう回りくどい言い訳が、だいたいにしてメンドイ?

あぁなるほど、ねぇ。

そうですか。そうですか。
はいはい。
すんませんでしたね。

なに?
「はい」は一回?

あぁ、ねぇ。

ということでね、明日は某所でDVDの副音声が収録されます。
はたして今回の豪華ゲストは誰なのか!
気になるところ!

あぁ、あんまし気にならんか。
あぁ。

ということでね、本日は解散!

(15:53 嬉野)

嬉野

2008年1月8日(木)

嬉野です。

今日も皆さんお元気でしたか!
明日も陽気に平気に生き抜きましょう!

解散!

また明日!

のうんりゃぁぬぅえやぁーッ!

以上。

(18:51 嬉野)

藤村

1月7日水曜日。

遅れましたが皆の衆!

あけましておめでとうございます。

新年早々から編集室にこもり、いまだDVDの編集に猛進しております藤村でございます。

現在「サイコロ5」の最終夜を編集中。

10月過ぎから続けてまいりましたこの作業、ようやく終わりが見えてまいりました。

いよいよラストスパート。

ということで、気の利いた話をできる余裕もなく、あとはDVDをじっくりご覧あれということで、2009年初頭のご挨拶と代えさせていただきまして、

私は引き続き編集室に入ります。

よし、それでは皆の衆もそれぞれの持ち場で奮闘せよ。

解散!

また明日!

ぬぅえやぁーッ!

(20:05 藤村)

嬉野

2009年1月5日(月)

嬉野です。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いをいたします。

さて、皆様、新春2009年のお正月をいかにお過ごしでありましたでしょうか。
わたくしは、お正月の二日に温泉に行ってまいりましたよ。

したが奥さん、温泉といいましても市内にある銭湯でございますよ。
でもちゃんと温泉なのです。
歩いていくには遠いですが、我が家のそばまで無料送迎バスが来るのです。
うちの女房がその事実を発見いたしました。
だもんですから奥さん、
わたくしは、さっそくそのバスに乗ってね、
いざ初湯へと洒落込んだのでございますよ。

乗り込みますと車内はおじいさま、おばあさまで込み合っておりました。
やがて私もお仲間だなぁでございますよ。
誰だってやがて年を取る。
そのことが間違いのないことだと実感するまで、少なからず時間を要しましたが。
この頃はもう疑う余地は無い。
そんなこんなを思いながら椅子に座りますと、
バスは雪景色の道を動き始めたのでございます。

私が生まれ育った九州の実家には内湯がありましたのでね、
長いこと私は銭湯というものを知らぬままに育ってまいりました。


の頃は今のように日帰り温泉たらいう施設も世間には無く、実家の家業が寺でございましたから訪れる信者さんの手前、家を空けるわけにもいかぬということで
家族旅行もならず。ために温泉町に繰り出す機会にも恵まれぬまま、いつしか私は面識の無い他人の前で裸になり湯船を同じゅうして湯に浸かるという経験を持
たぬままハイティーンになってしまったのでございます。

あれは私が18の年でございました。
私は東京の親戚の住むアパートに厄介になっておったことがございました。
あの頃の東京にはお風呂の無い賃貸物件はざらでございました。
ですから、その親戚が住まいしますアパートにも当然のごとく風呂が無かった。
ほとんどの人がお金が無いから風呂付のアパートなんか借りなかったのでございます。
だからアパートは風呂無しトイレ共同の安い物件が主流でございましたよ。

なぁに、住まいに風呂が無くたって少しも困らないのでございます。
だって近所の夜道を少し歩けば銭湯がある。
それは江戸の昔から続く独身者の多かった東京の文化でもあったわけでございますからね。

だからということで、
私はその晩、一人で近くの銭湯へ出かけました。
あの頃は都心の夜道も物騒ではなく、繁華街へ出ない限りは東京の町に喧騒は無く、道ばたにヒキガエルもおりましたくらい。

さて、教えられた通りに歩くこと10分。
私は迷うことなく銭湯の前に出たのでございます。
だって奥さん銭湯の煙突は意外にデカくてね、遠くからも好い目印になるのよ。

それに、暗い町並みの中、銭湯の前だけには明かりがこぼれていましたしね。

上がり口で履物を脱いで木作りのロッカーに履物を入れました。
ガラガラと引き戸を開けると「いらっしゃい」と言うおばさんがおりました。
銭湯の番台に座るおばさんでございます。
その番台に小銭を置くとおばさんが何がしかの釣銭をくれました。
と、そこまでは私も、テレビの人気シリーズ「おかみさん。時間ですよ」で銭湯のシステムを学習しておりましたから堂々たるものでございます。

しだが奥さん、次の一歩を踏み出した時。
私は俄かに「はっ」としたのです。
だってそっから先どうすればいいかが分からないことに気づいたのです。

いや、番台で銭湯代は払った。それはもう払いました。
だからあとは裸になって湯に浸かるだけなの。
もちろんそう。そりゃ分かる。
でも奥さん。
私はいったいどこで着ているものを脱げばいいのでしょう。
そして脱いだものをどこに仕舞えば好いのでしょうか。
その場所が分からないぞ、と、思ってしまった瞬間に。
私は一人心中で、うろたえ始めたのでございます。

だって奥さん、周りの人間がびっくりするような所で脱ぎ出すわけにはいかんでしょ。

「ちょっ、お兄さん、あんたそんなとこで服を脱ぎ出したらまずいですよ」と言われるようなところで脱衣行為に移るわけにはいかない。
そんなことを思ってしまったわけでございます。
さぁ、こうなりますとバカのように私の頭の中はパニクってしまうわけで。

つーか、少し落ち着きゃ好いのです。
ためしにしばらくそこにぼうっと突っ立って、辺りの人間のやってることを観察すれば好いのです。

で、えぇ、しました。

したら皆さんロッカーの前で裸になってる。
あぁなるほど。ここで脱いで、して、このロッカーに脱いだもの入れれば好いんだ。
なぁんだ。と。
ようやく落ち着きを取り戻しまして手近のロッカーの取っ手に手をかけて開けようとしました。したが開かない。

開けようとして開かないというので、再び私は一人心中で激しくパニックに陥る。

「なんで開かないんだよ!」
動揺を隠しながらも力任せにガンガン取っ手を手前に引くのだけれど開く気配無し。

その時、木作りのロッカーの真ん中にステンレス板が貼ってあって、そこに「10」という数字があるのが目に入る。
しかも、その「10」と書かれた数字の上に細く横長に切れ込みがあるのが見えた。
「なんだ、ここに10円入れるのか」。

私はやっと合点がいったのでございます。

「それにしても」と、
私はおのれの落ち着きの無さを恥じ入りながらも、
「まったく東京というところは世知辛い。こんなところでも金を取るのかよ」
そう思い、一人前に舌打ちをしながら、財布を取り出しまして、このステンレスの切れ込みのところに10円玉を入れたのです。
で、泰然自若とした鷹揚さでもって取っ手を静かに手前に引こうとした。
したども、またもやガンとして戸は開かないのです。

「なんだこの野郎!金だけとって終わりってか!」
と、怒り心頭に発しまして、
つかんだ取っ手を力任せにがちゃがちゃやる。やるんだけどけど開かない。
その時、何気に横のロッカーが目に入る。
なんと開いてる。
しかも中は空。

「あれ…なにこの状態」
私は隣の開いてるロッカーの戸をパタンと閉める。
と、この隣のロッカーの戸の真ん中にも同じようにステンレスが張ってあって、
そこには「11」と書いてある。

「あら」
なんのことはない数字は料金表示ではなく、たんなるロッカーの通し番号。
見れば、ステンレスの切れ込みにはロッカーの鍵がささっている。
またしても私の早とちり。

「あぁ、ねぇ…」
私はここでようやくシステムの全てに合点が行き、ようやく脱衣すると、ここに衣服を仕舞い、パタンと戸を閉め、金属札の鍵を抜いて「10円損したけどまぁいいかぁ」てなことを思いながらエヘラエヘラと湯船へと向かったのでございます。

まっ
たくもって「何事にも先達はあらまほしきもの」とは、よくぞ言ったものよと思いながらもね、私は、初めての大きな湯船で面識の無い他人様と湯船を同じゅう
しながら、熱い湯に茹だっていく脳みそで、なんとなく都会人になったような気がして満足げな気分だったのでございます。ねぇ、懐かしい。

あ。
話はこの後にもう少しありましてね。
すっかり暖まって好い心持ちで湯から上がってまいりますとね、
なんと脱衣所がちょとした騒動になっているんですよ。

ロッカーの前で素っ裸の男の人が顔の血管浮かせながら顔を真っ赤にして怒鳴りまくってるんですよ。

「誰だ!こんないたずらするやつは!」なーんつって。

「あれ?どうしたんだろう。いったい何があったんだろう」。
「でも、それよりあの人はどうして服も着ないで裸のままで怒っているんだろう」。
「変な人だなぁ」てなことを思いながら、呑気に見てましたらね。
その人、どうも私のロッカーの隣の人らしくてね。
なんだかロッカーの鍵が壊れて開かないらしい。

「あれま、気の毒に」と思いながら
自分のロッカーの「11」の上の切れ込みのところにカギ札を差してね、
カチャっと言うまで押し込んだらロッカーの鍵が開いてね、ふたが開くもんだからさぁ、
「あれ。そういえばオレの10円」。
と、閃いた瞬間にね、瞬時にしてオレは状況を理解したね。

だって、お風呂屋のお兄さんがドライバーみたいなものをステンレスの切れ込みに入れてね、中に入ってる異物を取ろうとしてあせりまくってる風情なんだもの。

「あぁ、なるほど、あそこに10円入ってっから、そらカギささらないわ」
「あぁ、で、不本意ながらも裸で怒ってんだあの人。あぁ、ねぇ」と思いながらもね。
だからと言って、この納めようの無い愁嘆場で、
「お畏れながら、その儀は私めが」と名乗り出たところでね。
今更目出度くカギが開くわけもなく。おじさんの怒りが引くわけでもなく。
ただいたずらに叱られるばかりよなぁと思えた瞬間にね、
オラァ黙っておこうと決め込んだね。

あとは必死で動揺を隠しながら平然とした風でもって着替えをし終えてね、
走り出したいのを必死で堪えてね、出口の引き戸を閉めて靴を履くや否や、
おらぁ一目散に駆け出したよ奥さん。

だって、悪気は無かったんだもん。
いたずらじゃなかったんだもん。
ごめんよおじさん。
今頃もうあの人も70過ぎたろうなぁ。
お元気だろうか。
まさか、30数年経った今も、いまだにカギが開かず、あの風呂屋の脱衣所で裸のままということもないですよね。

あれから30数年。
時代は移り、世相は変わり。
東京の銭湯の数も減りつつあると聞きますが、
いかに、おじさん、息災であれ。
そして、どうぞいつまでも、お達者で。

あの時の若者も50の坂を上ろうとする年を迎え、
なにとぞ世のため人のためになりますようにと考えおる次第。
あなたのあの日のお怒りは静まらずとも、あの日の怒り無駄にはせじと精進潔斎の日々でございますことは天日の下に偽り無しでありまする。

ということでね、奥さん。

「何事にも先達はあらまほしきもの」。
で、ございますよと、強く、言っときますよ。

以上!
本日の日記終わり。
また明日!

解散!

(19:13 嬉野)

藤村

2008年12月29日月曜日。

今年最後の日記。藤村でございます。

本日、DVD第11弾のための枠撮りを久々に行いました。

ここ最近はDVD版の前後枠は撮ってなかったんですが、「おーたまにはまた撮ってみようか」と思い立ち、年も押し迫った本日、大鈴ご両人を呼びつけて、いつもの公園で撮影と相成ったわけでございます。

積雪量ゼロが続いていた札幌も先週末ドカ雪が降り、いつもの公園も一気に雪景色。

久々にソリなど出しまして、ご両人にはアクロバチックなソリ滑りなどご披露いただきました。

考えてみれば、これは2006年「ヨーロッパ」以来の、どうでしょうとしての撮影。

「いやぁーすごく久しぶりですねぇ」

と言いながらも、顔を合わせれば、いつもの大泉洋であり、ミスターであり、我々ディレクター陣。その呼吸は相も変わらず。

撮影前のことであります。

用意した衣装の中に長靴がありました。

そこいらの親父が履くような黒いゴム長。ちょっと地味なので、スタイリスト小松が、水曜どうでしょうのロゴシールをゴム長の前面に貼り付けました。

「どう?オシャレでしょ」と。

「うははは!いいねぇー小松さん」と。

一同盛り上がっておりますと、

「おぉー!これはいいじゃないの小松さん!」

その長靴に人一倍の興味を示した男がおります。

嬉野先生であります。

嬉野先生はすかさずカメラを構えると、

「ちょっと大泉さん、その長靴、そこに置いて・・・そうそう」

と、近くにいた大泉洋に指示を与えております。

「そこそこ、ハイそこに置いて。あーいいねぇ」

「いいですか」

「じゃ撮りますよ」

「はいはい、いいですよ」

大泉洋は長靴に手を添えてポーズをとっております。

「あ、大泉さん、手をどけて下さい」

嬉野先生は、ファインダーをのぞきながら、しれっとそうおっしゃいましたね。

「あ、ぼくはいらないの?」

「あ、大泉さんはいいです」

「あー・・・」

先生は、ただ長靴が撮りたかっただけなんですね。

で、たまたま近くにいた大泉洋に、長靴をセッティングさせただけなんですね。

大泉洋は手をどけながら、多少落ち込みましたね。

嬉野くん、もうぼくは長靴にも勝てないのかと。

しかしながらそこには、どうでしょうのいつもの空気が、変わらずに流れておりましたね。

良い仕事納めとなりました。

ひっそり静まり返ったHTB制作部のフロアで、この日記を打っております。

さぁ来年は、どんな年になりますか。

皆の衆!

今年は世話になるばかりで、新作を見せられず、申し訳なかった。

来年は必ずや!と思っております。

ではあと少し、DVDの作業をして帰ります。

みんな、よいお年を!

(17:00 藤村)

藤村

2008年12月24日水曜日。藤村でございます。

今朝、リビングにあるクリスマスツリーに手紙がひとつぶら下がっているのを見つけまして。

見れば、中学生の次女がサンタにあてた希望プレゼントリストであります。

夢中になっているグループのCDであるとかDVDであるとか写真集であるとか、まぁいっそのこと現金よこせ、みたいなこととか、10項目ぐらいが書いてありまして、そのあとに、

「サンタさんいつもお仕事おつかれさまです」

と、サンタに向けた気遣いの言葉が書いてありました。

いやそれは無論、私に向けた言葉であろうと推察されたわけでありますが、しかし、そのあとに「PS」追伸として、

「暖炉でえんとつをふさいじゃってごめんなさい」

と、書かれておりました。

3年ほど前に薪ストーブを買い、子供たちに「サンタの穴」と言われていたリビングの壁の穴を、えんとつでふさいでしまっていたのであります。

「えんとつをふさいじゃってごめんなさい」・・・

なんと、中学生のくせして次女は本気でまだサンタに手紙を書いている・・・。

いや待てよ。

やつは見事なカモフラージュで夢見るメルヘン娘を演じ、親の心をくすぐって、現金を含む希望品目10項目をすべてゲットしようと巧妙にたくらんでいるのではないか・・・。

しばし手紙を見ながら、考えてしまったのであります。

まぁどっちでもよいが、前者であればかわいいが将来が心配。後者であればこにくらしいが将来は安泰。

ということで、本日はクリスマスイブ。

働いている人にも、浮かれている人にも、等しく「メリークリスマス!」

【「水曜天幕團」動画配信中!】
嬉野です。宣伝です!

5年前にHTBの社屋前に巨大なテント劇場を作って、
「水曜天幕團」第一回旗揚げ公演と銘打ちまして、
ナックスさんと芝居をやりました。

これは既に「蟹頭十郎太」のタイトルでDVDにもなりまして、
只今も相変わらず絶賛発売中なのです。(多分ね)。

これが今回、動画コンテンツにもなりまして、
本日22日よりHTBのホームページで配信開始なのであります。

もちろん有料でございます!
だもんで宣伝しておる次第!

で、どこで見ることができるのかと言いますと、
HTBのホームページに南平岸ユメミル広場というのがありましてね、そこで配信してます。はい。

なので、奥さん、そこに行ってみてね。

あれは、2003年の秋のことでしたね。
全国的な急ブレイクをはじめたばかりの、
どうでしょうだけで超有名だった大泉さんが、
初めて視聴者の目の前に生身の体をさらすという瞬間でもあり、
ほとんどの観客には初めての経験で劇場内は異様な興奮に包まれておりましたのを今も昨日のことのように覚えております。

奥さんも覚えてますでしょう。

でね、その舞台の模様を中継車でも収録しましたので、
その場限りの舞台が映像に残り、
その映像を基に、芝居の演出をした藤やんが、
もう一度編集しなおして渾身の芝居映像にしたものが、
今回配信します「水曜伝幕團・蟹頭十郎太」でございますよ。

普通はね、芝居の間を編集で勝手に変えてしまったら、芝居の演出家に怒られるでしょうけど、
うちの場合は、芝居の演出も映像の演出も同じ人間だったので、気の済むまで編集できたようでございます。

お忙しい年の瀬の合間に、また眠れぬ夜に、
あっと驚く2時間半の芝居に浸るのもまた楽しからずや。

以上!

【DVD第11弾予約受付中!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(17:22 藤村)

嬉野

2008年12月22日(月)

嬉野です。
本日は宣伝です!

5年前にHTBの社屋前に巨大なテント劇場を作って、
「水曜天幕團」第一回旗揚げ公演と銘打ちまして、
ナックスさんと芝居をやりました。

これは既に「蟹頭十郎太」のタイトルでDVDにもなりまして、
只今も相変わらず絶賛発売中なのです。(多分ね)。

これが今回、動画コンテンツにもなりまして、
本日22日よりHTBのホームページで配信開始なのであります。

もちろん有料でございます!
だもんで宣伝しておる次第!

で、どこで見ることができるのかと言いますと、
HTBのホームページに南平岸ユメミル広場というのがありましてね、そこで配信してます。はい。

なので、奥さん、そこに行ってみてね。

あれは、2003年の秋のことでしたね。
全国的な急ブレイクをはじめたばかりの、
どうでしょうだけで超有名だった大泉さんが、
初めて視聴者の目の前に生身の体をさらすという瞬間でもあり、
ほとんどの観客には初めての経験で劇場内は異様な興奮に包まれておりましたのを今も昨日のことのように覚えております。

奥さんも覚えてますでしょう。

でね、その舞台の模様を中継車でも収録しましたので、
その場限りの舞台が映像に残り、
その映像を基に、芝居の演出をした藤やんが、
もう一度編集しなおして渾身の芝居映像にしたものが、
今回配信します「水曜伝幕團・蟹頭十郎太」でございますよ。

普通はね、芝居の間を編集で勝手に変えてしまったら、芝居の演出家に怒られるでしょうけど、
うちの場合は、芝居の演出も映像の演出も同じ人間だったので、気の済むまで編集できたようでございます。

お忙しい年の瀬の合間に、また眠れぬ夜に、
あっと驚く2時間半の芝居に浸るのもまた楽しからずや。

以上!

ということでね、
本日は業務連絡のみなのよ奥さん!

では解散!

【DVD第11弾予約受付中!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(14:58 嬉野)

嬉野

2008年12月19日(金)

嬉野です。
年の瀬ですね。
クリスマスまでは、ちょと、毎日ナイトバージョンで当日記のお寺周辺のね、雰囲気を出しまして、皆様方の目を喜ばそうかいなぁという趣向でございますのでね、どんどんおいでくださいませ。

てなことでね奥さんね。
今しがたふと思いつきましたがね。
野生動物なんてぇのは孤独に生きてますでしょ。

熊だってあなた深い山の中でただ一匹で行動してますでしょう。
蜂の巣を襲い蜂蜜を舐め、遡上してくる鮭を捕りですよ。
オスはとくに。子育て終わればメスだって一匹ですよ。

あれ寂しくはないんですかねぇ。

いや奥さん。とまぁ、そう思った瞬間にね。
寂しいって思うんだったら、獣は、はなから一匹になんかなりゃしないわなぁって、直ちに思い直しましたね私は。
そこを敢えて一匹で生きているわけですからそりゃ寂しくはないのだろう、微塵もね。
寂しいと感じる感覚がすでに無いのだと思うのです。

生まれたすぐは母親と暮らしているので、愛を知る可能性は勿論あったはずなのに、どこかで子別れの日が不意に来て、そこから先は一人きり。いや一匹だけ。

ごく内輪の話ですがね、うちの女房とバイクで旅をしておりますとね、日本中の道を走りますから、いろんな風景を見ることになってなんとも楽しい。

そんな風景の中でも、ひときわ気持ちが和むのが水田や畑の広がる初夏の風景。

中でも、タネがまかれる頃の畑の土。
これが黒々として、しかもふかふかで、いかにも気持ち好さそうに見えるのです。
もうもう、ただちにあそこへ行って寝転んでみたい。
ふかっとするだろうなぁ、そしてあの柔らかな黒々とした土は日の光をしこたま吸収して触れたらほんのり暖かいのだろうなぁと思うわけです。

見ているだけでそういうふうに思えてしまう土になっている。

それをしたのは人間なのです。
鍬を入れて、そういう土に変えたのは人なのです。

石ころだらけの自然の土を、そういう穏やかな土にしてしまう。
それこそが人間の仕業なのだと不意に思うときがあるのです。

そんな、人の手の入った畑の土の中で育てられ実る野菜と、石ころだらけの荒地に根付き自生する草では、その性格までがまるで違う気がする。
だから、そうやってよくよく思いつめていくと、ぼくら人間が心惹かれる自然の風景というものは、ひょっとすると人の手が入った自然なのではないのかな、という気がどこかでするのです。

初めから終わりまで天然自然のまま、人の手がまったく入らない原始の自然ではなく、
程よく手を入れた子飼いの自然。
手近にある自然は、そんな穏やかな子飼いの自然であって欲しいと、どこかで思う。

もちろん人が自然の厳しさから学ぶことは多い。
でも、その厳しさにあふれた自然の中だけで暮らすのは困難です。
だからその厳しい自然は遠くに眺めながら、子飼いの自然にして、そこで共に暮らす。
そういうことを昔から人はしてきたのではないでしょうか。

きっと人には、そうせずにはおれない欲求があるような気がするのです。

でなければ、ぼくらは依然として野生動物と同じように、今も単体で原野原始林の中で熊や狐のような生活を続けていたはずです。

土もしかり、植物もしかり。そして孤独を孤独とも思わず生きている野生動物も、手負いなどして人の世話になり、長く人に守られ交わり暮らしていくうちに、情が湧き、絆が深まり、離れがたくなる、そんなことがあるようです。

孤独を孤独とも感じず、原始の森で暮らしていた獣たちが、再び一匹に戻ることをためらい世話をしてくれた人間を懐かしいと思い、分かれることを悲しいと思うようになることがある。

本来、非情で荒々しい自然を、交わるうちに、穏やかで情の深いものにしてしまう。
それこそが人間だけが持つ特性、そしてそれこそが人間の本質なのではないかと、私はこっそり思ったりするわけですよ奥さん。

厳しいものを時間をかけて手をかけて、優しく従順なものに変えていく力を持つ者。
それが人間、とくにぼくら日本人なのではないかなと、不意に思ったな、という。

まぁ、それだけの話です。

厳しさだけが、好いわけではない。
手をかけ、熱心に熱心に耕し、タネを撒き、水をやり、世話をする。人に構われ、守られ、育てられ。すると空気をたくさん入れられ土の中の微生物も喜ぶのでしょう無機質であるはずの土すらも気性を変え穏やかになる。

そうして、そこに根付く植物たちも穏やかな土に守られ、人に守られ、手塩にかけて育てられ、
何くれと無く構われ、声を掛けられする長い時間の中で、人を好きになり、穏やかに柔らかく素直に実って行くのではなかろうかと、呑気に思ったという、まぁ、相変わらずのそういうたわごとでございますよ。どうぞお忘れください。

じゃ、奥さん、また来週。
今晩も栄養満点で腹をふくらせて寝るように。

それでは解散!

【DVD第11弾予約受付中!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(15:24 嬉野)

藤村

12月17日水曜日。藤村でございます。

DVD第11弾の予約がスタートして3日目。

昨日までの2日間ですでに全国から2万枚近くの予約をいただいております。誠にありがとうございます。

日夜編集をしております私も今一度気合いを注入いたしまして、納品期日厳守!と、肝に銘じておるところであります。

風邪引くなよ藤やん、と。

本日までに「桜前線」「十勝二十番勝負」のスーパー、テロップ付けの作業をほぼ終えてこちらは編集完了!

先ほどから「サイコロ5」に手を付け始めたところであります。

「サイコロ5」の完成期日は来月中旬。ぬはははは!余裕でございます。

あとは風邪を引くなよ藤やん、と。

さて、かように日夜編集作業に邁進する一方で、さぁ来年は何をやろうかと、模索しながらあちこちに出張などしております。

先々週は、東京へ行きまして、福岡の劇団「ギンギラ太陽’s」の公演を観てまいりました。

ここはおもしろいですよ。役者さんが全員「かぶりもの」をしております。飛行機だのデパートだのお菓子だの。誰一人として「人間」を演じているやつがいない。

つまりは、そういった「モノ」の中に物語を作り上げて演じている劇団なのであります。

例えば、国産飛行機YS?11を主役とした福岡空港の物語であったり、博多駅と天神にあるデパートの物語であったり。

地元福岡の細かいネタを拾い集めて、それで物語を作っていく。

今回観たのは、引退を間近に控えたの0系新幹線の物語。

高度成長のシンボルでもあった初代0系新幹線。しかし今や博多から岡山のあたりまで運行する「こだま」として数両が走るのみ。いつしか東京に行くことはなくなってしまった。

そんなとき、ついに0系新幹線の廃止が決定する。スクラップにされる前に!もういちどだけ東京へ行きたい!華の東京までもういちど走りたい!

そして、博多駅の車庫に眠っていた0系新幹線たちが、ある夜、一斉に東京へ向けて走り出す!

・・・とまぁ、こんな話であります。

これを、まぬけな新幹線のかぶりものをしたやつらが、実に感情豊かに演ずるわけであります。

おかしなことに、芝居が始まってものの15分で目頭が熱くなってしまいました。

いいですよ、ギンギラさん。おもしろいです。男性客が多いのもうなずける。

東京で福岡の劇団「ギンギラ太陽’s」を観た後は、そのまま京都へ。京都といえば劇団「ヨーロッパ企画」。彼らの事務所と言いますか、アジトと言いますか、通称「ヨーロッパハウス」と呼ばれている所で、やつら手作りの鍋をご馳走になってまいりました。

せっかく京都まで来て、なんでおめーらが作った鍋を食うんだ!と、そういう下世話な文句は言わず、あれこれ話をしてまいりました。

そんな中で、やつらがやっている「ショートショートフィルムフェスティバル」とかいうやつに、個人的に参戦することにいたしました。

5分以内のショートフィルムを作って、ヨーロッパのメンバーや一般参加者たちとおもしろさを競い合うというガチ勝負であります。

審査員は「踊る大走査線」の本広監督やいとうせいこうさん、のー泉さんが主演した「アフタースクール」の内田監督などもいらっしゃるようであります。

わたくしそこへ堂々の競技参戦!

フェスティバルは2月。

「こりゃぁもう早いとこDVDの編集を終わらして、おもしろVTRを作らないと!」と、一方では思い、一方では、おもしろネタが浮かばなかったら、「バカ
野郎!こっちゃぁDVDの編集で忙しいんだ!んな金にもなんねぇーもんに参加できるか!」と罵倒して不参加を決め込むかと、そんなことも考えておるところ
でございます。

とにかく来年はまずそんなところからスタートし、まぁ、なんとなく「新作」をね、視野に入れつつ、新たな荒野にも足を踏み入れてみたいなと、そんなことを思っている2008年の年の瀬でございます。

まま、なんでもいいけどとりあえずDVDを完成させるまで風邪引くなよヒゲと。こっちゃぁ前払いで金払ってんだと。納期は守れと。そしていいか、来年は新作を作れと、いうことですね。

わかってございますよ。

ささ、ではまた明日。

DVD第11弾絶賛予約受付中ー!

写真集2改訂版も絶賛予約受付中ー!

【DVD第11弾予約受付中!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(20:22
藤村

藤村

2008年12月16日(火)

嬉野でございます。

赤穂浪士の討ち入り記念日も過ぎました師走半ばの16日とあいなりましたが、ローソン屋敷の方へは本日もぞくぞくと討ち入りいただいておりますようで、まことに持ってありがたいことでございます。

思いますれば、どうでしょうDVDが世に出ましたのが2003年3月でしたから、年を越せば6年目を迎えるわけでございます。

この6年で日本は大きく変わってしまったようでございますね。

2003
年の3月の時は、日付が変わると共にみんなが呑気に深夜のローソン屋敷へ討ち入りして盛り上がっておりましたことを懐かしく思い出しますが、その年の秋の
討ち入りの時には、婦女子の深夜討ち入りを慎むように日記でアピールしていましたから、突如として前例の無いような凶悪犯罪がごろごろと新聞やテレビの報
道番組を賑わすようになってきたのがこの頃だったのだと思います。

不況はみなさんの身にも迫って来ているのでしょうか。

しかしながら不況より、親兄弟、親戚、友人、隣近所といった、つましく助け合っていたセーフティネットがこの身の回りから日々希薄になっていくことのほうがこれからは深刻なことのような気がします。
なんか、そんな気がします。

さて、今晩も美味しいご飯を作られましたか。
いずれにしても食って寝るのが人生。
それ以上のことは私には難しいばかりのこと。

安くても美味い物をしっかり噛んで、
明日も栄養満点で生きていこうと思うばかり。

いくら考えても分からないことは、分かる人に教えてもらい。
出来ることだけは何が何でも頑張り、出来ないことは出来る人に任せて構わないのだと、思うばかりでございます。

師匠も走る12月。
そうはいっても呑気に好い年の瀬を送られますよう。
お祈りしております。

ではまた明日。
解散。

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(20:16 嬉野)