藤村

【お知らせ】
18日(日)藤村、嬉野、そして樋口了一さんも!宮城県女川町におじゃまいたします。
「女川町商店街復幸祭」のイベント告知サイトがオープンしました。
http://serve-it.jp/onagawa/index.html
1.皆さん十分暖かい格好で
2.時間は早めで
3.車がある方はマイカーで、あるいは友達同士乗り合いで
お越しいただければと思っています。
・・・とのことでございます。
3月12日月曜日。藤村でございます。
昨夜、東京MXテレビさんで、最新作の放送がスタートいたしました。
関東圏では順次、放送がスタートいたします。
たいへんお待たせいたしました。
1年ほどお待ちになりましたな。
昨年の今ごろは、東北各地で新作の放送がスタートした時期でありました。
1年が経ちましたか。
あの日、宮城県の女川では、こんなことがあったそうです。
高台に、車に乗った人々が続々と避難してきた。真っ暗闇の中で過ごす最初の夜。周りにいる人たちに向かって、ひとりの男が、こう叫んだと。
「ここをキャンプ地とする!」
周りにいるみんなは、思わず笑ってしまったそうです。
その男は、高橋という名で、彼の家は女川で「高政」という蒲鉾屋をやっています。「高政」の工場は、津波の被害が他よりも少なく、浸水はしたけれど、動かせるラインがあった。そして、工場の冷蔵庫には、蒲鉾の材料になるすり身が大量にあった。それで「高政」は、震災の数日後にはそのラインを動かし、どんどん蒲鉾を作り、町の人たちにどんどん配ったそうです。
その高橋という男が、わざわざ札幌まで足を運び、我々に会いに来てくれました。
今週末、18日の日曜日に女川でイベントがあるそうです。そのイベントに、来てくれないかと。
彼は、今回のイベントの意味をこう話してくれました。
「もう、野次馬でも物見遊山でも構わないから、今は、とにかくたくさんの人に女川に来てほしいんです。両親を亡くした女子高生の子は、これまで取材が来るたびに逃げていました。でも今は、自分から『取材を受けます』と言っています。ぼくも、テレビだろうが雑誌だろうが、それがどういうふうに扱われようと、取材を受けていこうと思います。だって、一番怖いのは、女川を忘れられてしまうことですから。忘れられて、誰も来なくなったら、復興なんかできませんから」と。
それを聞いて、嬉野さんは言いました。
「だったら、私のような人間でも、ようやく被災地に行けます。自分は震災の被害を受けていない人間だから、あなたたちの気持ちはいくら想像したってわからない。『わかったつもり』すらできない。だから、一緒に悲しむこともできない。気の利いた言葉をかけることもできない。それどころか不謹慎なことを言ってしまうかもしれない。そんな人間だから、震災の話も簡単にはできない。でも、こんな人間でも来ていいと言ってくれるのなら、私もようやく行けます」と。
日曜日、私と嬉野さんで女川に行きます。
東北の諸君。遅くなりました。
すぐに行けず、申し訳ありませんでした。
諸君はもう、十年以上も前から我々の番組を知っていてくれました。ずいぶん前から我々の友だちでいてくれておりました。
でもこの番組は北海道で生まれたから、諸君は、幼なじみの友だち、という間柄ではないでしょう。でも私は、北海道からやって来た転校生に、最初に声をかけてくれた、涙が出るほどうれしい友だち、そんな間柄であると、勝手に思っています。
キミたちは、この1年を、どう過ごしていましたか。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、勝手に親友と思っているキミたちに、ようやく会いに行こうと思ってます。
一緒に、酒でも飲みましょう。
日曜日に女川の総合運動場で開かれるイベント「女川町復幸祭」でお会いしましょう。
イベントの詳細は、まもなく告知されるそうですので、お待ちください。
高橋くんの家は、その後、「女川で生き残っている数少ない会社ですから」と、女川の人たちを新たに従業員に雇っているそうです。無理をして。
でも、「高政」が作っている蒲鉾は、バカみたいに肉厚で、バカみたいに美味しいです。女川に来て、たくさん食べたほうがいいですよ、これは。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(16:26 藤村)

藤村

3月12日月曜日。藤村でございます。
昨夜、東京MXテレビさんで、最新作の放送がスタートいたしました。
関東圏では順次、放送がスタートいたします。
たいへんお待たせいたしました。
1年ほどお待ちになりましたな。
昨年の今ごろは、東北各地で新作の放送がスタートした時期でありました。
1年が経ちましたか。
あの日、宮城県の女川では、こんなことがあったそうです。
高台に、車に乗った人々が続々と避難してきた。真っ暗闇の中で過ごす最初の夜。周りにいる人たちに向かって、ひとりの男が、こう叫んだと。
「ここをキャンプ地とする!」
周りにいるみんなは、思わず笑ってしまったそうです。
その男は、高橋という名で、彼の家は女川で「高政」という蒲鉾屋をやっています。「高政」の工場は、津波の被害が他よりも少なく、浸水はしたけれど、動かせるラインがあった。そして、工場の冷蔵庫には、蒲鉾の材料になるすり身が大量にあった。それで「高政」は、震災の数日後にはそのラインを動かし、どんどん蒲鉾を作り、町の人たちにどんどん配ったそうです。
その高橋という男が、わざわざ札幌まで足を運び、我々に会いに来てくれました。
今週末、18日の日曜日に女川でイベントがあるそうです。そのイベントに、来てくれないかと。
彼は、今回のイベントの意味をこう話してくれました。
「もう、野次馬でも物見遊山でも構わないから、今は、とにかくたくさんの人に女川に来てほしいんです。両親を亡くした女子高生の子は、これまで取材が来るたびに逃げていました。でも今は、自分から『取材を受けます』と言っています。ぼくも、テレビだろうが雑誌だろうが、それがどういうふうに扱われようと、取材を受けていこうと思います。だって、一番怖いのは、女川を忘れられてしまうことですから。忘れられて、誰も来なくなったら、復興なんかできませんから」と。
それを聞いて、嬉野さんは言いました。
「だったら、私のような人間でも、ようやく被災地に行けます。自分は震災の被害を受けていない人間だから、あなたたちの気持ちはいくら想像したってわからない。『わかったつもり』すらできない。だから、一緒に悲しむこともできない。気の利いた言葉をかけることもできない。それどころか不謹慎なことを言ってしまうかもしれない。そんな人間だから、震災の話も簡単にはできない。でも、こんな人間でも来ていいと言ってくれるのなら、私もようやく行けます」と。
日曜日、私と嬉野さんで女川に行きます。
東北の諸君。遅くなりました。
すぐに行けず、申し訳ありませんでした。
諸君はもう、十年以上も前から我々の番組を知っていてくれました。ずいぶん前から我々の友だちでいてくれておりました。
でもこの番組は北海道で生まれたから、諸君は、幼なじみの友だち、という間柄ではないでしょう。でも私は、北海道からやって来た転校生に、最初に声をかけてくれた、涙が出るほどうれしい友だち、そんな間柄であると、勝手に思っています。
キミたちは、この1年を、どう過ごしていましたか。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、勝手に親友と思っているキミたちに、ようやく会いに行こうと思ってます。
一緒に、酒でも飲みましょう。
日曜日に女川の総合運動場で開かれるイベント「女川町復幸祭」でお会いしましょう。
イベントの詳細は、まもなく告知されるそうですので、お待ちください。
高橋くんの家は、その後、「女川で生き残っている数少ない会社ですから」と、女川の人たちを新たに従業員に雇っているそうです。無理をして。
でも、「高政」が作っている蒲鉾は、バカみたいに肉厚で、バカみたいに美味しいです。女川に来て、たくさん食べたほうがいいですよ、これは。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
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(15:07 藤村)

嬉野

2012年3月9日(金)
嬉野です。
今週は、いろんな用事で東京へ出張しておりました。
その中のある日ですが、
NHKの放送文化研究所さんの研究発表とシンポジウムを聞きに行ってまいりまして。
内容は昨年三月の東日本大震災とメディア報道というテーマだったのですが。
私もマスメディア的なところで仕事をしながらも、
そういう公の場で働くような人にありそうな高い意識がまったくないのが私の有りようでもありますが、
さりとて公のことについて考えないわけでもない。
ですから良い機会と思いましたので、
聞きに行ったのでありましたが、
そのシンポジウムで折に触れ、なされる、
あの日の報道のありようを振り返る場面で
映し出されるあの日の津波映像を見るたびに、
どうしても涙が滲んでしまうのでした。
当たり前と言えば当たり前なのですが、
でも、私はあの震災で、
なんの被害も受けてはいないのです。
直接的な悲しみの記憶は無いのです。
それでも、あの日もそうであったように、
海面が盛り上がり押し寄せていき、
堤防を越えると氾濫しながら、
営々と作り上げられてきた人の営みと
懐かしい歴史の染み着いた故郷を
紙屑や木切れのように破壊し押し流してしまった、
あの津波の映像を目にすると、
ただじんわりと泣けてくるのです。
私はどちらかといえば察しも悪く、
他人の気持ちを思いやる心にも欠ける、
自分の経験したことしか分からない経験値の低い男です。
そんなだから、震災のことについて書くことも、
とんちんかんなことを書いてしまいそうで、
どこか、はばかられてしまい、
ここの日記が滞りがちな理由のひとつには、
やはりあの震災のもたらした取り返しのつかない不幸があるのだとも思います。
あの自然災害が多くの人にもたらした、
取り返しのつかない不幸を前にして、
それでも私は、そこから行動に移すべき何ものもイメージできず、今も昨日までと変わらぬ世界に住んでいるのだと思います。
ですから、
変わらず間抜けなことしか思いつかずじまいの日々で、
だからといって、
あの日の震災が忘れられるわけもなく、
あの日の津波の映像を見るとじんわりと泣けてくるのかなと思いながら見ておりました。
でも、一方では、
どうして津波の映像を見るたびに、じんわりと泣けてくるのだろうとも怪しみながら見てもいたのです。
つまり、私の心の中の、
何が反応しているのだろうかということです。
シンポジウムでは、
メディアの報道が、どうすれば、避難誘導の一助になれるのか、あの日、どうしてその一助となれなかったのか、そこをパネリストのみなさんはそれぞれに考えておられました。
その時、あの日の振り返りとして、
大洗町の例が紹介されました。
大洗町では、あの津波の日、
町長さんが、庁舎の窓から海を見た時、
沖合から大きく盛り上がった波がこちらへ押し寄せてくるのを見て激しい危機感を覚え、
防災無線で、
「緊急!避難命令!」
と、マニュアルにない「命令」という強い調子の言葉を言わせたのだそうです。
そして、
高台に避難して「ください」ではなく、
「至急、高台へ避難せよ」
と、日頃まったく使わない命令口調で避難勧告をしたのだそうです。
その常ならぬ強い口調に町民は覚醒し、
これはただごとではないと、
ちょうど地震の揺れで散らかった家の片づけをしていた人ばかりだったけれど、防災無線から発せられる日頃耳にしない強い調子の言葉に瞬発的に身の危険を感じ、大急ぎで高台に避難したのだそうです。
「命令なんてね、あの聞きなれない口調で言われなければきっと逃げようとしなかったと思うよ、だって、避難せよってね、言うから、これはきっとただごとではないんだってね、びっくりしてね」
と、そんなニュアンスのことを地元の人たちが口々に言っておられました。
その大洗町の例を受けて、
NHKでも巨大災害時の報道で、
避難を呼びかける時は、
強い口調で呼びかけることにしたのだそうです。
「海岸付近にいる人は、直ちに避難すること。
可能な限り高いところへ避難すること。
逃げる際には、近くの人にも避難を呼びかけながら逃げること。」
NHKが訓練用につくったVTRが会場で流されました。
その映像を見ながら上記した避難勧告の文言を、アナウンサーが強い口調で読み上げるのを聞くうちに、ぼくの中にも非常の気持ちが湧きあがり、逃げなければ!という強く切迫した思いが湧いてくるのでした。
そうして、アナウンサーの口から繰り返し発せられる、
常にない切迫した「逃げること」という言葉を聞きながら、そこでもやはり、じんわり涙が滲んでくるのです。
どうしてだろうと思いました。
切迫した強い口調でぼくたちに向けて
「逃げること」
と、呼びかけ続ける者があるのです、
「逃げること。ただちに出来るだけ高い場所へ避難すること」
そう呼びかけられながら、
逃げなければという気持ちが湧いてくればくるほど、
じんわり泣けてくるのです。
その時、ぼくは思いました。
おそらく、
ぼくは、そこに自分たちの運命を見たのだろうと。
「逃げること!」
この切迫した呼びかけを受けて、
ぼくの目からじんわり涙が滲むのは、
それがぼくらの運命だからです。
そうなのかもしれない、
いや、おそらくそうなのだと、ぼくは思うのです。
おそらく、
ぼくらは逃げていかなければならない身の上なのです。
懸命に、安全な場所を目指して、
みんなに声を掛け合って
逃げていかなければならない身の上なのです。
今、この時代にこの列島の上に身を寄せ暮らす者たちは、
おそらく、そういう運命の上にあるのです。
そして、そうであることを、
ぼくらの身体は既に知っている。
そういうことではないのでしょうか。
この地球の地核内部で行われている活動の、
何かが今までとは変わってしまった、
もうぼくらが、よく知っている穏やかな地球ではなくなり始めている。おそらく、もうのんきな時代ではなくなっていく。
そのことを、ぼくらの本能は既に察知している。
それでも、この社会には、平和と安全と豊かさは尽きることなく求められると思い込むムードだけが今も惰性のようにあるのです。
レストランへ入っても、
飛行機に乗っても、
ぼくらへ向けられる言葉は、
辞を低くした敬語と丁寧語ばかりです。
テレビをつけようとも、ラジオをつけようとも、
役場へ行こうと、食堂に入ろうと、
誰も彼もが、
ぼくらの安全と安心と平和と安寧を気遣ってくれて、
平身低頭してくれるのです。
そして、そんなこの時代のムードの中に暮らしていて、
ぼくらは、どことなく、違和感を感じてもいるはずです。
それは、本当は、そんな悠長なムードの中に浸っていられるような時代では、既にないからです。
地球は、ぼくらが知る神話や言い伝えや、
SFの世界の中での出来事とばかり想っていた
荒々しい姿を、ぼくらの目の前でリアルに見せつけはじめる。
だから、その運命に呼びかけるシグナルを外部から受け取ると、身体内部にある本能が「そうだ」と反応する、
そうしてまるでデジャビュのように
まだ見ぬ未来を、
瞬間的に目の当たりにイメージしてしまう。
だから涙が滲んでしまう。
そういうことではないでしょうか。
信じられないことは、
やはり、ぼくらの眼の前で起きるのです。
ぼくらはその信じられない光景を
目の当たりにしなければならない存在の者として、
この列島の上に、今、生きているのです。
それがぼくらが生きている今という時代なのです。
そのことをぼくらの本能は、もう既に知っている。
だから、
「逃げること!」
と、強い調子で発する者の呼びかけの中に
「必死の想い」を感じる時、
その必死さがシグナルとなり、
ぼくらの心の奥底にある本能につながる回路を開き、
そこに既にある必死の想いが立ち上がり、
「そうだ」
と、必死に応答するのです。
その時、ぼくらは、
本当は、自分たちが、
「必死」の運命の中にいるのだという本能に覚醒する。
ぼくらの祖先が、アフリカに誕生してから、
その故郷を出て、世界中に散っていく数万年の旅の始めに獲得していたものは、他人の気持ちを察して手助けをすることができるという、他の生物にはなかった特殊能力だったそうです。
他人からの要請がなくとも、
彼や彼女の気持ちを未然に察して手助けが出来るという、
人類だけが持つ、その特殊な能力が、
手助けの後に獲物も水も分け与えるという
穏やかで優しい気持ちに祖先たちを自然と向かわせ、
困難な環境にあっても、
他人と肩を寄せあい生きることの中に、
孤独で生きるときには無かった、
穏やかさと朗らかさと幸福感に満ちた居心地の良さというものがあることを教えてきたのだと思うのです。
進化の歴史とは、変わりゆく自然環境に適応してきた歴史であったと思います。
いってみれば、それが人生の姿であるようにも思えます。
流れに揉まれても、それをみんなで乗り切ろうとする。
困難な時代が始まったのであれば、
ぼくらは、もう一度、旅の始まりに立った数万年前の祖先たちがそうしたように、他人の気持ちを察して手助けをし、ほんの少しの獲物や水を分けあいながら、ともに穏やかな気持ちで助け合いながら生きていこうとするはずです。
なにがどう変わろうが、
それを乗り切って生きていこうと必死になるのが、
ぼくら生き物の本来の姿であり、
人類の本当の有りようなのだと、
ぼくは思うのです。
長くなりましたね。
もちろん私見です。
なんの根拠も無い思いつきです。
それではまた来週。
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(17:07 嬉野)

嬉野

2012年3月3日(土)
嬉野です。
えぇ奥さん方にご連絡。
少しばかり先の話でございますがね、
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催の運びとなりまして、
これにHTBも、のこのこ出店させていただきますので、
皆様方へお礼方々、ご案内をさせていただいております。
物産展の開催期間は、約2週間ほどあるのでございますが、
HTBがしゃしゃり出ますのは前半でだけでございます。
具体的な日程で申しますと、
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間でございます。
まだまだ先の話ではございますが、
お近くへお越しの節は、
どうぞたくさんのお運びのありますよう、
願いあげますです。
さぁ、ということでねぇ、
本日は桃の節句でありますね。
女の祭でございますよ。
雛人形をかざりまして、
白酒にひなあられ、
女性の皆様が、天下晴れて奔放になさってよろしい日でございますねぇ、うちのトイプーのラッキーちゃんの誕生日でもございますよ。もう三歳。月日の経つのは早いものでねぇ。犬猫と申しますのは駆け抜けるように年を取って参ります。はかない、むきだしの魂のような素直な生き物でありますね。
それでは本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散!
【藤村さん日記メモリアルのコーナー】
2月27日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生が日記に書かれているとおり、2月の頭に大分県の竹田に行ってまいりました。姫だるま工房の後藤さんのご実家で「味噌作りをする」というので、「そりゃおもしろそうだ」と出かけたわけです。で、実は竹田に行く前に、もうひとつ立ち寄った場所があります。記念すべき「どうでしょう」の最初の企画「サイコロの旅」(96年)で訪れた「石仏の町・臼杵」であります。
東京から深夜バス「オレンジライナー」に乗り、愛媛県の松山へ。そこで出たサイコロの目が「謎の町・臼杵」でありました。
あの当時は、フェリー乗り場から臼杵駅へ移動しただけで、町の様子はまったく見ておりませんでしたが、実はこの臼杵という町、大林宣彦監督が映画の舞台にしたほどの(「なごり雪」)実に風情のある町なのでありました。
大友宗麟が開いた臼杵城の城下町である臼杵は、時代から取り残されたような、飾り気のない静かな町並みで、その町外れの岩肌に、立派な石仏が彫られてある。町の中を流れる川の中州には、古めかしいフンドーキン醤油の本社工場が建っていて、昭和の郷愁がぷんぷん漂う。一方、この町は、豊かな豊後水道に面していて、ふぐが有名。ヒレ酒なんか飲みながら、ふぐ料理をたらふく食ったらもう、この町から離れられなくなります。
そんな臼杵の町に、竹細工の工房がありまして、そこで、「メイド・イン・ジャパン」の新たなグッズを作れないかと相談に行っておりました。
膨大な手間と時間のかかる竹細工製品は、今、ほとんど中国で作られているそうです。しかし、一朝一夕では決して真似することのできない緻密な職人技が、まだまだ日本には残っている。我々も工房で、カゴやバッグなどの竹製品を見せてもらいましたが、弁当箱のような単なる箱であっても、その細かい細工に、ついつい目を奪われてしまうのです。ついつい手に取って、ついついなで回してしまうのです。それだけの手仕事の精密さが、日本の竹製品にはある。
日本には、世界に誇る技術があります。世界に誇る独特の感性があります。コストでは決して計ることのできない、こういう手の込んだモノにこそ、日本の力が宿っているのだと、つくづく思うんです。
京都の染物屋であつらえてもらった風呂敷、東大阪の町工場で作ってもらったアクリルキーホルダー。これらの手の込んだモノ作りを通して、日本の技術を今一度見直しました。
「がんばろう日本」なんて言わなくても、ずっと、やってきているんですよ、日本は。なにもうろたえることなんかないんですよ。そう思います。
番組のグッズという見せ方で、風呂敷もアクリル製品も作りましたが、これは、できれば実際に手に取ってもらいたいけれど、とりあえずは知ってもらうだけでも十分という、きっかけ作りをしたかっただけです。日本の技術を知っていくと、なんだか、自信がわいてくるんです。
アクリルキーホルダーを作ってくれた東大阪の町工場「クリスロン」の高山さんは、どうでしょうバカです。「いやぁーこのキーホルダーが作れて良かった」「ウチの技術が役に立って良かった」と言ってくれました。
新潟沖で採掘された天然ガスから作られたという、度を超した透明度を誇る日本製のアクリルキーホルダー。その中には、原付東日本でミスターさんが実際に札幌まで運んできた「あきたこまち」のひと粒が、封じ込められております。
新潟、秋田、そして大阪の合作で作られたこちらのアクリルキーホルダーは、数量限定で現在発売中であります!
・ ・・とまぁ、発売日に宣伝活動ができなかったので、今やっておきました。
近々、嬉野先生が写真入りで、詳細なアクリルキーホルダー製造レポートを書くはずですからお待ち下さい。
ね、先生。おれが韓国行ってる間に書くって言ってましたよね?
じゃ、また明日。
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(14:28 嬉野)

藤村

★今週水曜日深夜0時15分から!(北海道ローカル)
藤村・嬉野プロデュース 水曜どうでしょう×ヨーロッパ企画
「ヨーロッパ企画です。」放送でございます!
2月27日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生が日記に書かれているとおり、2月の頭に大分県の竹田に行ってまいりました。姫だるま工房の後藤さんのご実家で「味噌作りをする」というので、「そりゃおもしろそうだ」と出かけたわけです。で、実は竹田に行く前に、もうひとつ立ち寄った場所があります。記念すべき「どうでしょう」の最初の企画「サイコロの旅」(96年)で訪れた「石仏の町・臼杵」であります。
東京から深夜バス「オレンジライナー」に乗り、愛媛県の松山へ。そこで出たサイコロの目が「謎の町・臼杵」でありました。
あの当時は、フェリー乗り場から臼杵駅へ移動しただけで、町の様子はまったく見ておりませんでしたが、実はこの臼杵という町、大林宣彦監督が映画の舞台にしたほどの(「なごり雪」)実に風情のある町なのでありました。
大友宗麟が開いた臼杵城の城下町である臼杵は、時代から取り残されたような、飾り気のない静かな町並みで、その町外れの岩肌に、立派な石仏が彫られてある。町の中を流れる川の中州には、古めかしいフンドーキン醤油の本社工場が建っていて、昭和の郷愁がぷんぷん漂う。一方、この町は、豊かな豊後水道に面していて、ふぐが有名。ヒレ酒なんか飲みながら、ふぐ料理をたらふく食ったらもう、この町から離れられなくなります。
そんな臼杵の町に、竹細工の工房がありまして、そこで、「メイド・イン・ジャパン」の新たなグッズを作れないかと相談に行っておりました。
膨大な手間と時間のかかる竹細工製品は、今、ほとんど中国で作られているそうです。しかし、一朝一夕では決して真似することのできない緻密な職人技が、まだまだ日本には残っている。我々も工房で、カゴやバッグなどの竹製品を見せてもらいましたが、弁当箱のような単なる箱であっても、その細かい細工に、ついつい目を奪われてしまうのです。ついつい手に取って、ついついなで回してしまうのです。それだけの手仕事の精密さが、日本の竹製品にはある。
日本には、世界に誇る技術があります。世界に誇る独特の感性があります。コストでは決して計ることのできない、こういう手の込んだモノにこそ、日本の力が宿っているのだと、つくづく思うんです。
京都の染物屋であつらえてもらった風呂敷、東大阪の町工場で作ってもらったアクリルキーホルダー。これらの手の込んだモノ作りを通して、日本の技術を今一度見直しました。
「がんばろう日本」なんて言わなくても、ずっと、やってきているんですよ、日本は。なにもうろたえることなんかないんですよ。そう思います。
番組のグッズという見せ方で、風呂敷もアクリル製品も作りましたが、これは、できれば実際に手に取ってもらいたいけれど、とりあえずは知ってもらうだけでも十分という、きっかけ作りをしたかっただけです。日本の技術を知っていくと、なんだか、自信がわいてくるんです。
アクリルキーホルダーを作ってくれた東大阪の町工場「クリスロン」の高山さんは、どうでしょうバカです。「いやぁーこのキーホルダーが作れて良かった」「ウチの技術が役に立って良かった」と言ってくれました。
新潟沖で採掘された天然ガスから作られたという、度を超した透明度を誇る日本製のアクリルキーホルダー。その中には、原付東日本でミスターさんが実際に札幌まで運んできた「あきたこまち」のひと粒が、封じ込められております。
新潟、秋田、そして大阪の合作で作られたこちらのアクリルキーホルダーは、数量限定で現在発売中であります!
・ ・・とまぁ、発売日に宣伝活動ができなかったので、今やっておきました。
近々、嬉野先生が写真入りで、詳細なアクリルキーホルダー製造レポートを書くはずですからお待ち下さい。
ね、先生。おれが韓国行ってる間に書くって言ってましたよね?
じゃ、また明日。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(14:07 藤村)

藤村

2月24日金曜日。
ご無沙汰をしておりました藤村でございます。
昨日、ソウルから大雪の札幌に帰ってきました。
先週末からおよそ1週間をかけて、4月に韓国で放送される番組のロケをしておりました。5月に韓国デビューする男性アイドルグループの番組で、30分番組の計8回分を一気に。
メンバー6人は、韓国人、中国人、日本人の混成です。国籍の違う20歳前後のイケメンどもが、日本と韓国を舞台に様々な対決をしていくというロードムービー的なバラエティー番組を作りました(みなさまには、「対決列島」を思い浮かべていただければわかりやすいかと)。
戦いの舞台は、真冬の北海道。そして、韓国全土。1週間をかけて、韓国人、中国人、日本人からなる混成スタッフで移動しまくりました。国籍の違いからくる、想像もしなかったアクシデントもございましたが、それを怒号の入り混じった爆笑で受け入れる我々日本スタッフに、韓国勢も中国勢も巻き込まれて、徐々に強い団結が生まれていきました。
最後の夜は、マッコリの乾杯の連発で、わたくしは真っ先に吐きましたが、実にいい夜でした。
言葉は通じないけれど、同じ顔をしているので、いわゆる「顔色」を見れば、意志の疎通はできるものだなぁと。なんというか、新鮮な面白さに満ちた番組になったと思います。
異国で流れる番組を、イチから企画を考え、スタッフを集め、カタチにしていくのは、相当にプレッシャーのかかる作業でありましたが、とりあえず爆笑のうちにロケを終え、ひと安心いたしました。
韓国の人々が、実際にこの番組を見てどう思うのか。不安もありますが、しかし、国籍を越えて笑い合い、ガッチリ抱き合うメンバーたちの姿を見て、きっとおもしろがってくれるだろうと思っています。
さぁ、あとは編集。しかしながら、韓国語の字幕スーパーやら、韓国語の翻訳やら、いったいどうするのか?まだなーんも考えておりません。とりあえず韓国語のわかる人を探さなければ・・・と、まだまだ試行錯誤は続きますが、なんせ初の試みなので、それはもうしょうがない。なるようになるでしょう!
さて、来週29日水曜日は、北海道で「ヨーロッパ企画です。」が放送されます。
昨年末、京都在住のヨーロッパ企画のメンバーたちを札幌に呼び、スタジオに1週間こもって撮影した短編芝居8本のうちの3本を放送します。
生で観る芝居はとても面白いけれど、いわゆる「芝居中継」では、どうにも飽きてしまう。面白さがなかなか伝わらない。なんとか映像で伝える方法はないものか?とずっと考えておりました。
そこで今回は、カメラを4台用意して、同じ芝居を基本的に3回演じてもらいました。つまり単純計算で、12台のカメラでひとつの芝居を撮影したということです。カメラもいわゆるビデオカメラではなく、写真用の一眼レフカメラのムービー機能で撮影しました。こうすることで、テレビの「芝居中継っぽさ」が消えて、映画っぽい質感になります。
劇場に足を運んだ観客のための芝居ではなく、テレビの前にいる人々のための芝居。拍手も笑い声も届かない中で、でもテレビの向こうで反応している人々を想像して演じる芝居。
果たして、楽しんでもらえるでしょうか。
とりあえず北海道の諸君に観てもらって、感想をお聞きしたいと思っております。
では、また雪の北海道で編集ざんまいの日が始まります。
がんばってまいりましょう。
【本日の嬉野日記】
2012年2月24日(金)
嬉野です。
三人の子を持つうちの若手の佐野くんが、
今度、友人が結婚するので長崎まで行ってまいります、
というものですから、
「それは佐野くん、運賃が太いねぇ」
と、佐野くんの懐具合を案じて申しましたら、
「片道5千円くらいです」
と言うわけで、
「はぁ?」
と言いますと、
「ピーチ航空で行くので、そのくらいなんです」
「ピーチ?なんです?」
「ピーチ航空です。札幌関西が5千円ほどで、関西福岡もそれくらいなので全部で1万円くらいにはなりますが、安いんです」
とにかく聞いてもわけが分かりません、
ですが破格に安い。
3月から就航するとのことで、
佐野くんは一番乗りに近い形で搭乗する男となるわけであります。
きっとイスがえらいことになっていると思うのですが、
そのあたりのことは来月佐野くんが帰って来ましてから、
じっくり聞こうと思っております。
片道250円とかも言ってましたが、
ますますなんだかわけが分かりません。
ということで諸氏。
本日も各自の持ち場で奮闘願いますぞ。
ピーチ!
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(19:58 藤村)

嬉野

2012年2月24日(金)
嬉野です。
三人の子を持つうちの若手の佐野くんが、
今度、友人が結婚するので長崎まで行ってまいります、
というものですから、
「それは佐野くん、運賃が太いねぇ」
と、佐野くんの懐具合を案じて申しましたら、
「片道5千円くらいです」
と言うわけで、
「はぁ?」
と言いますと、
「ピーチ航空で行くので、そのくらいなんです」
「ピーチ?なんです?」
「ピーチ航空です。札幌関西が5千円ほどで、関西福岡もそれくらいなので全部で1万円くらいにはなりますが、安いんです」
とにかく聞いてもわけが分かりません、
ですが破格に安い。
3月から就航するとのことで、
佐野くんは一番乗りに近い形で搭乗する男となるわけであります。
きっとイスがえらいことになっていると思うのですが、
そのあたりのことは来月佐野くんが帰って来ましてから、
じっくり聞こうと思っております。
片道250円とかも言ってましたが、
ますますなんだかわけが分かりません。
ということで諸氏。
本日も各自の持ち場で奮闘願いますぞ。
ピーチ!
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(17:08 嬉野)

嬉野

2012年2月22日(水)
嬉野です。
帯広に行ってました。
寒かった〜。
でも楽しかったですね道内の列車の旅。
帯広にインディアンカレーというカレーのお店があるんですけどね、帯広市民で知らない人いないくらい知られた店だそうなの、
それをねぇ、今回、食べる時間がなかったのがね〜、心残り。
食いてぇ〜インディアンカレー。
というころでね、本日のところはこれにて終了。
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
また明日!
【大泉母とのメモリアルのコーナー】
嬉野です。
このまえの出張でね奥さん、
我々、大分に行きました時に、
姫だるまの後藤久美子さんのご実家に寄りましてね、
えぇそうですよ、
嫁ぎ先の姫だるま工房でなくね、
ご実家にね、寄りましたら、
そこになんと大泉さんのおかあさまがいらしてね、
「え!」
っと、こちらは、きょとんとしましたら、
藤やんのかあちゃんも奥で寝てるということでね、
さらに、ぎょっとして…。
なんでよ?
と、思いましたが、
どうも後藤さんが呼んだらしくて、
つまり、我々も、後藤さんに
「お味噌作りをするからおいで」
と、呼ばれて行ったわけでしたが、
おなじようにあの方々も呼ばれて来てたということで。
いやぁ、私、どうでしょう始めて16年ほどになりますがね、
それこそ最初の頃は、ロケの朝、大泉さんのご自宅へあの方を迎えに参っておりましたのでね、あそこのお母様とは昔から面識はございましたが、本当にご挨拶をする程度でね、
それが今回、竹田でまさかの鉢合わせをして、
二日間もご一緒してましたのでね、
初めて大泉さんのおかあさんとゆっくり長々話しをしましたよ。
いやぁ、好いですねぇ大泉母。
藤村母のあの押し出してくるパワーとは違い、
自分のスタンスを崩す気のない御発言や行動がねぇ、
見て聞いてしていて、実に気持ちよかったのですよ。
で、炬燵で話す、
その、おかあさんの、昔話にね、
「いや、うちの洋がね、今度ロケに行くんだけど、何処に行くか教えてもらえないうえに、寒い用と暑い用と両方着るもの用意して来てくださいって言われてさぁ、いやぁどっちだべ、めんどくせぇなぁ、かあさん、どっちだと思う?」
って、おかあさんに聞いてたらしく、
大泉さんが、家に帰ってからの様子がね、
今になって母の口から聞けると言うのは面白いなぁと思いましてね、なだか一人で聞くのがもったいないようでね、
だってねぇ、
母が知る、そういう実家での言動のあれこれを、
いつかまとめてみんなで聞きたいものだわいと思いましたんですよ。
いやぁ、私、今では、大泉母のファンですね。
やっぱりそばで話していますとねぇ、
そこに母を感じます。
そういうことを、感じさせる方です。大泉母は。
大泉母も、藤村母も、ともに七十を超えておられますが、
たいそうお元気でした。
えらいもんでありました。
ということでね、
これからちと出かけますので、
明日は、お休みしますが、
また明後日、お会いいたしましょう。
後日ね、後藤さんの実家で行われました餅つき大会のことも、
書きたいと思いますのでね。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います!
解散。
気張れよー!
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(17:51 嬉野)

嬉野

2012年2月20日(月)
嬉野です。
このまえの出張でね奥さん、
我々、大分に行きました時に、
姫だるまの後藤久美子さんのご実家に寄りましてね、
えぇそうですよ、
嫁ぎ先の姫だるま工房でなくね、
ご実家にね、寄りましたら、
そこになんと大泉さんのおかあさまがいらしてね、
「え!」
っと、こちらは、きょとんとしましたら、
藤やんのかあちゃんも奥で寝てるということでね、
さらに、ぎょっとして…。
なんでよ?
と、思いましたが、
どうも後藤さんが呼んだらしくて、
つまり、我々も、後藤さんに
「お味噌作りをするからおいで」
と、呼ばれて行ったわけでしたが、
おなじようにあの方々も呼ばれて来てたということで。
いやぁ、私、どうでしょう始めて16年ほどになりますがね、
それこそ最初の頃は、ロケの朝、大泉さんのご自宅へあの方を迎えに参っておりましたのでね、あそこのお母様とは昔から面識はございましたが、本当にご挨拶をする程度でね、
それが今回、竹田でまさかの鉢合わせをして、
二日間もご一緒してましたのでね、
初めて大泉さんのおかあさんとゆっくり長々話しをしましたよ。
いやぁ、好いですねぇ大泉母。
藤村母のあの押し出してくるパワーとは違い、
自分のスタンスを崩す気のない御発言や行動がねぇ、
見て聞いてしていて、実に気持ちよかったのですよ。
で、炬燵で話す、
その、おかあさんの、昔話にね、
「いや、うちの洋がね、今度ロケに行くんだけど、何処に行くか教えてもらえないうえに、寒い用と暑い用と両方着るもの用意して来てくださいって言われてさぁ、いやぁどっちだべ、めんどくせぇなぁ、かあさん、どっちだと思う?」
って、おかあさんに聞いてたらしく、
大泉さんが、家に帰ってからの様子がね、
今になって母の口から聞けると言うのは面白いなぁと思いましてね、なだか一人で聞くのがもったいないようでね、
だってねぇ、
母が知る、そういう実家での言動のあれこれを、
いつかまとめてみんなで聞きたいものだわいと思いましたんですよ。
いやぁ、私、今では、大泉母のファンですね。
やっぱりそばで話していますとねぇ、
そこに母を感じます。
そういうことを、感じさせる方です。大泉母は。
大泉母も、藤村母も、ともに七十を超えておられますが、
たいそうお元気でした。
えらいもんでありました。
ということでね、
これからちと出かけますので、
明日は、お休みしますが、
また明後日、お会いいたしましょう。
後日ね、後藤さんの実家で行われました餅つき大会のことも、
書きたいと思いますのでね。
それでは諸氏!
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(17:30 嬉野)

嬉野

2012年2月17日(金)
嬉野です。
本日の掲示板には、関東圏のみなさまから、
「ついにどうでしょう新作の放送なる!」
との、お喜びの書き込みが寄せられております。
よかったよかった。
待たせたね〜。
ということで、
今日の札幌は、晴天の札幌であります。寒いです。
さて奥さん、
掲示板に以下のようなお尋ねがありました。
●ご質問
ミキテイ@堺
両先生方こんばんは。
突然ですが質問です。時折、どうでしょう班のメンバーのことを「藤村先生」「嬉野先生」「大泉先生」などと「先生」と呼んでいることがありますが、何か意味はあるのでしょうか?またその由来とかあるのでしょうか?教えてください。
★嬉野よりのお答え
あれはですねぇ、意味はないです。
えぇ。
ただねぇ、
西暦2000年のことでしたが、
わたくし嬉野がですねぇ、
初のどうでしょうドラマ
「四国R-14」(ホラードラマですね)の脚本をこれ
執筆いたしましたものですから、
その際に、そうはいっても脚本家の先生だということでね、
藤村さんをはじめ、スタッフ総勢3〜4人が、
私に対して
「先生さぁ、先生ね」
とか、言い始めましたのが、ことの起こりでありました。
でまぁ、ドラマ撮影が終わればね、
「先生」という呼称も終わって良いはずですが、
あれ、奥さん、
習慣と言うものは怖ろしいものですねぇ。
言いなれた言葉というものは、
つい口をついて出てしまうわけで。
そういうことでね、
ドラマが終わりましても
私に対する「先生」という呼称は続きまして。
ある時、編集してます藤村さんが、
編集室を去ろうとします私に言うわけです、
「あ、先生さぁ、あそこのお遍路のとこの説明のナレーションさぁ、あれ書いといて。あ!それと先生!ついでにお茶汲んで来て」
「ついでにお茶…?なにこの!」
と、思わず言い返しそうになる局面ではございましたが、
(まぁ…先生ならいいか…)
と、そこは妙なもので、
唯々諾々とお茶を汲んで戻ったわけであります。
「先生と 言われるほどの 野暮でなし」
と、昔から川柳にいわれるほどのあしらいでございますが、
「バカ」と言われたら怒りますところが、
「先生」と言われるとこれ不思議とケンカにならない。
そこでもう、いつの間にやら双方とも先生の応酬で、
作業上のコミュミュケーションも円滑にという狙いもあり、
気づけば今では、
「先生」「先生」とニックネームのように言い合う始末。
まぁ、
「社長!」
でも、好かったんでしょうけどね、
ことの始まりが脚本家の先生だったものですから、
「先生」が定着してしまったという。
で、大泉さんの場合は、
私があまりにも大仰に言いますものですから、
どっかでばったり会いしましたら、
「いやもう、セーェンセエ!おひさしぶりですぅ!」
と、こちらに言われる前に
向こうの方から先制攻撃的に言いますね。
どっか、あしらわれた感はね、
いくぶん払拭できないところがあれ、
ありますのでね。えぇ。
てなことでね、
本日もみなさま、各自の持ち場で奮闘願います。
それでは解散。
また来週。
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