2012年5月1日(火)
おはようございます奥さん。
今日から五月ですよ。
暑くないスか?
札幌はねぇ、おや、ようやく桜の花が枝にぽつと咲き始めたりしてるやつもあるなぁ、
的なところでございますよ。えぇえぇ、今頃ですよ奥さん。
全国的には流行を過ぎた今頃に、
こちら札幌は、さくらの盛りももうすぐか、
というのを迎えようかというところでね、
(まだまだ盛りではない)
桜の開花とかねぇ、
毎朝見る、Zipさんあたりでは、もうもう過ぎた話題でございますが、
こちら札幌は、自分たちのタイミングで桜の満開がすぐそこでございます。
そして本日、あれです、
わりに暑いです。
奥さん、このところ手前どもは出張が多ございましてね、
先日も京都へうちの藤村さんとまいりまして、
ヨーロッパ企画さんが河原町あたりにありますところの、
もうやってない小学校でやっているイベントに出演してまいりました。
なぜ?と言えば奥さん、手前どもの方で、昨年末、ヨーロッパ企画さんを全員呼んで、一週間の合宿生活をしてもらいながら撮影しましたショートコメディー集「ヨーロッパ企画です」を撮り終えて、ぼくらとヨーロッパの面々で「どーですか」といったお話をしながら、放送には載せなかった「カレーパン」という短編を上映しましたら会場に集まってたお客さん爆笑してましたね。
目の前で受けているさまというのは制作者を安心させますよね。
気分が好い。
このDVD「ヨーロッパ企画です」の予約がねぇ奥さん、
たしか本日より全国のローソンさんで始まりますのよ。
ぜひお求めくださいませ!
これ一枚でヨーロッパ企画という連中の独特の面白さがご堪能いただけると思います。
さぁということでねぇ、
なんだか暑くて眠いですよ。
眠くってしょうがないから日記も今日のところはこの辺で終わりますよ奥さん。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願いましたぞ!
解散
明日もおいで!
【藤村さんメモリアルのコーナー】
4月17日火曜日。藤村でございます。
京都の劇団「ヨーロッパ企画」といっしょに作りました短編芝居集「ヨーロッパ企画です。」のDVD版が、いよいよ発売決定となりました。
北海道と新潟、秋田、福島、静岡、そして「HTBオンデマンド」では、「苦悩のピラミッダー」「審判」「4人」の3本を放送しましたが、DVD版ではさらに、5本の短編芝居が収録されており、2時間ほどのボリュームとなっております。
追加収録されている短編は以下のラインナップです。
「カレーパン」
テレビで紹介された美味しそうなカレーパンを求めて長い行列ができる。しかし、その行列が、なんとなく2つに分かれてしまう。「こっちの列の方が正しい!」と主張し合う男たちのお話。
「ゴッホ」
美術館でゴッホの名作「ひまわり」を、異常なほどの使命感で守る警備員と、チャラい客のお話。
「ミサイルメン」
ミサイル発射ボタンを持たされてしまった6人の男たちの、かなり社会風刺が効いたお話。
「バス」
もしもバス停にバスが1時間以上も来なかったら、そこにいる人たちはどういう行動に出るのか、というお話。
「イカダ」
無人島に流されてしまった4人の男たち。脱出のためにイカダを作るが、小さくて一度に4人は乗れない。どういう順番で、どういう組み合わせでイカダに乗るのかを延々と続けるお話。
まぁこれ、いずれにしても「ちっちぇー」お話です。でも、これぞ!ヨーロッパ企画の真骨頂!
DVD版「ヨーロッパ企画です。」は、5月1日より、「HTBオンラインショップ」と「ローソン・ロッピー」で予約開始!
発売は6月27日でございます。
【お知らせ】
横浜そごうさんで北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
3月24日に本が発売されました。自分らで言うのもあれですが、おススメです。
(13:58 嬉野)
2012年5月1日(火)
4月17日火曜日。藤村でございます。
4月17日火曜日。藤村でございます。
京都の劇団「ヨーロッパ企画」といっしょに作りました短編芝居集「ヨーロッパ企画です。」のDVD版が、いよいよ発売決定となりました。
北海道と新潟、秋田、福島、静岡、そして「HTBオンデマンド」では、「苦悩のピラミッダー」「審判」「4人」の3本を放送しましたが、DVD版ではさらに、5本の短編芝居が収録されており、2時間ほどのボリュームとなっております。
追加収録されている短編は以下のラインナップです。
「カレーパン」
テレビで紹介された美味しそうなカレーパンを求めて長い行列ができる。しかし、その行列が、なんとなく2つに分かれてしまう。「こっちの列の方が正しい!」と主張し合う男たちのお話。
「ゴッホ」
美術館でゴッホの名作「ひまわり」を、異常なほどの使命感で守る警備員と、チャラい客のお話。
「ミサイルメン」
ミサイル発射ボタンを持たされてしまった6人の男たちの、かなり社会風刺が効いたお話。
「バス」
もしもバス停にバスが1時間以上も来なかったら、そこにいる人たちはどういう行動に出るのか、というお話。
「イカダ」
無人島に流されてしまった4人の男たち。脱出のためにイカダを作るが、小さくて一度に4人は乗れない。どういう順番で、どういう組み合わせでイカダに乗るのかを延々と続けるお話。
まぁこれ、いずれにしても「ちっちぇー」お話です。でも、これぞ!ヨーロッパ企画の真骨頂!
DVD版「ヨーロッパ企画です。」は、5月1日より、「HTBオンラインショップ」と「ローソン・ロッピー」で予約開始!
発売は6月27日でございます。
【お知らせ】
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4月25日(水)~4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
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3月24日に本が発売されました。自分らで言うのもあれですが、おススメです。
(17:15 藤村)
4月9日月曜日。藤村でございます。
4月9日月曜日。藤村でございます。
韓国のアイドルグループの番組、そして「ヨーロッパ企画です」のDVDの編集がひと段落したところであります。
先週からHTBのサイト内に「北海道onデマンド」なる視聴チャンネルが出来まして、どうでしょう最新作も「ヨーロッパ企画です」もこちらで配信中でございます。
無料のものもございますので、一体どんな感じで見ることができるのか、とりあえず試してみてください。
私はきのうの夜、ベトナムやヨーロッパの無料配信されている初回放送分だけを見ましたが、いや、やっぱりおもしろいわ、どうでしょう。
さて、今日の日記はちょっと長いです。
みなさんは、九州新幹線のCMをご存知でありましょうか。昨年、カンヌの国際的なCMコンクールで最優秀賞を獲得したCMであります。
九州新幹線が全線開通することを祝って制作された「3分」というこの長いCMは、しかし、あまり人の目に触れることなくお蔵入りとなりました。なぜなら、たったの3日間しか放送されなかったからです。
九州新幹線が開通したのは、昨年の3月12日。大震災の翌日でした。従って、祝賀ムードを全面に押し出したこのCMは、すぐさま放送自粛となったわけです。
もちろん私も見たことがなかったんですが、「あのCMはすごくいい」という話を聞きまして、ユーチューブで検索して見ましたら、思わず目頭が熱くなりました。嬉野先生に聞いたら、先生も「あれは泣けます!」と。
CMの内容は、とても単純です。全線開通を前にした2月20日。鹿児島中央駅から博多駅まで新幹線が試験走行をします。その「走る新幹線の映像」と、「新幹線に向かって手を振る人たちの映像」を、ただ3分間つないだだけのCMです。
あれはねぇ、まず「編集が完ペキ」なんです。「走る新幹線」と、「沿線で手を振る人たち」という、たった2種類の映像で「3分間も見せる」というのは、これは相当なセンスがないと作れない。
しゃれた映像とか、凝った映像ならば、それをただ見せるだけでも一応、成立はするんです。だから映像を作る人は、まずは撮り方を工夫する。まずはそこにセンスを発揮して、人目をひくことを考える。でも、撮影した映像自体が単純だと、見ている方はすぐに飽きてしまって、ただのホームビデオになってしまう。こうなると、「編集」のセンスを発揮するしかありません。
九州新幹線のCMは、ただ単純に、鹿児島から博多まで走る新幹線の映像と、それに手を振る人々の映像を、時系列で並べているだけです。でも、この単純な映像の羅列に私は見入ってしまい、感動してしまう。
「編集」が、抜群にいいからです。
たとえば、あなたがホームビデオで子供の学芸会を撮ったとするじゃないですか。三脚を立ててビシッと舞台を撮る。ファインダー越しに見える子供の姿にあなたは感動するわけですよ。でもそれを家族以外に見せたって、誰も面白いとは思わない。それはただ単に「学芸会がありました」という「事実」しか相手に伝わってないからです。5秒も見れば、それはわかる。「あぁ学芸会があったんですね」と。別に人に見せるのが目的じゃないからそれでいいんだけど、これを人に見せて、自分と同じように感動してもらうためにはどういう編集をしたらいいか?
たとえば、子供の舞台の映像の合間に、となりでじっと見ている奥さんの顔を入れていくわけですよ。最初はうれしそうに舞台に向かって手を振っている奥さんが、子供の出番が近づくにつれて心配そうな顔になる。やがて奥さんが、ハンカチを取り出すわけですよ。涙ぐんでいるわけですよ。幕が下りたときには、拍手もしなきゃいけないし、涙も拭かなきゃ行けないし、みたいなてんやわんやになっているわけです。こういう奥さんの様子を、子供の舞台の合間に姑息に入れ込んでいくわけです。そうすると、「学芸会の出し物はたいしたことないけど、それを見ていた私たちは感動してしまった」という主題が相手に伝わる。主題が伝われば、たいしたことのない学芸会でも、相手は見ていられる。で、最後は奥さんに感情移入して、「いい舞台だったね!」と、一緒になって涙ぐむわけです。そのためには、「編集」で、「どのタイミングで奥さんの顔を入れ込むか」ということも大事だけれど、もっと大事なのは、「奥さんの表情のどこを使うか」というところです。
たとえば、舞台の幕が開き、いよいよ子供が登場する。奥さんが力いっぱい手を振っている。そんな奥さんの映像を入れ込むとき、「奥さんが手を振り上げた瞬間」の映像を入れれば、奥さんの「高揚感」が伝わる。「手を振っている最中」の映像を入れ込めば、奥さんの「うれしさ」が伝わる。「手を振るのをやめた瞬間」の映像なら、奥さんの「緊張感」が伝わる。その「どこを使うか」によって、見る人に与える印象が変わってきます。
九州新幹線のCMは、その映像の選び方、その映像と次に来る映像のつなぎ方、そこに入れる音楽、テロップの書体、ナレーションが入るタイミング、そのすべてがよどみなく、完ペキでした。映像制作を志す人は、絶対に見た方がいいと思います。
と・・・ここまで言ったら、ほとんどの人はさっそくユーチューブを開いて、実際にあのCMを見てみるわけじゃないですか。で、見てみたら、「そこまで感動はしなかった・・・」と思う人もたぶん数多くいると思います。
それはなぜか?
さて、ここから話が少し変わってきますが、
ではなぜ?私はあのCMに感動してしまったのか。
私はあの映像に、「懐かしさ」を見てしまったからです。
あの映像の羅列が、一種の懐かしさを私に喚起させたからです。
あのCMの「主題」は、「新幹線が開通するうれしさ」ではなく、私にとっては「懐かしさ」だったんです。
私は、東京から新大阪まで新幹線が開通した翌年、東京オリンピックが開かれた翌年の、昭和40年に生まれました。小学校のときに札幌オリンピックが開かれ、大阪万博が開かれました。あのころ、ようやく日本という国が世界で認められた、世界の先進国の仲間入りをしたと、多くの日本人が思った時代でした。
私もたぶん、その時代の高揚感を、幼心に感じていたんだと思います。
「日本の科学技術が進歩した」「世界が注目するイベントが日本で開かれた」「それは喜ばしいことだ」と、誰もが疑うことなく、みんなで万歳三唱していた時代。それが懐かしかった。
だから今、「新幹線が開通する」という、そんな単純な出来事に、あの頃のように喜ぶ九州の人たちの姿を見て、思わず涙が出てしまったという、そういうことです。「感傷に浸ってしまった」という、ただそれだけのことです。
でも、そんな時代を知らない若い人たちには、「なんかすごく盛り上がってますね」としか映らない。だから、感動まではいかない。その感覚は、正直だと思います。
私が四十を過ぎた今、時代が変わった今、私は、また東京でオリンピックを開催しようということに、愛知県で万博を開催したことに、新幹線を北海道まで伸ばすことに、少なからず疑念を感じています。私たちの時代はもう、そんなことを求めてはいないんだと。
その通りなんです。あのCMの裏を返せば、「新幹線が開通するって、スゴいことでしょう」という、今の時代にはそぐわない意志が隠されているんです。
そこが見えてしまうと、感動なんかできない。
でも、だからこそ、平成の時代に大人になった私たちは、平成の時代に生まれた若いやつらは、これから、どんなことに感動するのか、どんなことに思わず涙ぐんでしまうのか、どんなことにみんなで大きく手を振れるのか、それを考えてみないといけないと、思いました。
考えてみても、それがなんなのかは、まだわからないし、いや、もしかしたら、みんなで一緒に万歳三唱するなんてことは、もうないかもしれない。
「みんなで一緒に」ということを求め過ぎると、それは「挙国一致」という考え方につながって、「戦争」というわかりやすい破壊行為によって、またイチからこの社会を作り直すということでしか、「みんなで一緒に」なんてことはあり得ないんじゃないかと。社会が成熟するということは、多様な考え方が生まれて、その多様性を寛容に受け入れるということだと思うんです。ということは、「みんなで一緒に」という単一思考が支配する社会は、成熟していない社会ではないかと。
だったら、この先、「みんなで万歳三唱」なんてことを求めない社会のほうがいいではないかと思い至ったんです。
いろんな意見を受け入れる寛容性というものが、今の日本にはあんまりないぞと思ったときに、これはいかんぞと思った次第です。
いや、なんだかちょっと最近、ヒゲの白髪がめっきり増えてきたんでね、そんなことを思ってしまいました。
よし、また明日。
【お知らせ】
横浜そごうさんで北海道物産展が開催!
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
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3月24日に本が発売されました。自分らで言うのもあれですが、おススメです。
(14:25 藤村)
2012年4月6日(金)
2012年4月6日(金)
奥さんのみなさまこんにちは。
嬉野でございます。
奥さん方、本日も、おおかたご機嫌麗しゅうございましょうか。
いまだ桜の便り届かぬ、北辺の地より、
小雪に降られながらの本日の日記であります。
いろいろ書こうと思っておりましたが、
さっそく疲れが出まして書けません。
ビシっとするのは来週以降ということで、
本日までブニョッとした感じで済ませておこうと
思うしだいでございます。
それでは、諸氏!
本日も各自の持ち場でブニョッと奮闘願います!
解散。
掲示板、ビチョットあげてます。
【藤村さん日記メモリアルのコーナー】
藤村でございます。
現在、5月に韓国で放送されるアイドルグループのバラエティー番組を猛編集中でございます。
こんな時間になってしまいました。
みなさまにおかれましては、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」並びに「どうでしょうフィギュア其の4」をお楽しみいただけておりますでしょうか。
さて、3月19日深夜に行った、編集室からの「ユーストリーム中継」で発表いたしましたが、
皆の衆!
いよいよ7年ぶりに!
「水曜どうでしょう祭り」を今年、開催いたします!
全国からどうバカどもが1万人以上集結し、「幸せすぎて狂いそうです」という名言を生んだ伝説の祭りが、いよいよ開催いたします。
まだ会場と日時は発表できませんが、今年、やりますぞ!
すでに準備もしております。
年貢の準備をして、詳細の発表をお待ちくだされ。
尚、先日の「ユーストリーム中継」は、4月1日に始まる「HTBオンデマンド」なるもので、無料で見ることができるそうなので、どうぞご覧ください。
さささ、では帰ります。
また来週!
茶王!
【お知らせ】
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
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東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
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3月24日に本が発売されました。ぜひとも!
(15:03 嬉野)
2012年4月3日(火)
2012年4月3日(火)
嬉野です。
御無沙汰をいたしておりました。
あいすみませんことで。
ところで、なんですか奥さん、
本日は大泉洋さんのお誕生日じゃないですか?
あの方も、もうお幾つになられますのでありましょうや。
いよいよ来年は四十朗…的な年齢でしたでしょうか。
四十郎と言えば、三船敏郎さんでしょう奥さん。
「おれか?オレの名は(あたりをしきりに物色し視線の先に桑畑があるのを見つけ)…くわばたけ三十郎。もっとも四十郎近いがな」と、言ってにやりと笑う三十郎。
ねぇ奥さん。
黒澤明監督「用心棒」の中の、三船敏郎さん扮する用心棒が名前を聞かれて、いい加減に名乗るシーンですな。
あの用心棒の桑畑三十郎くらいの年齢に、
大泉さんもやっとなられたわけですな。
なに?「用心棒」知らない?マジ?
黒澤映画も知らない人が出てくる時代ですなぁ。
さて、そうこうしている内に、世間は四月ですよ奥さん。
HPのお寺も春に模様替えであります。
先月の18日でしたが、
女川商店街の復幸祭に呼ばれて参りました。
その帰ります翌朝、うちの藤村さんと高政のかまぼこ工場を見学して参りました。
その時の「工場写真レポート紙芝居」をパソコン版に上げましたので、お時間のある方は、どうぞクリックしながらごらんください。
それでは奥さん、また明日、で、あります。
本日も各自の持ち場で奮闘願いますぞ!
解散。
【藤村さん日記メモリアルのコーナー】
藤村でございます。
現在、5月に韓国で放送されるアイドルグループのバラエティー番組を猛編集中でございます。
こんな時間になってしまいました。
みなさまにおかれましては、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」並びに「どうでしょうフィギュア其の4」をお楽しみいただけておりますでしょうか。
さて、3月19日深夜に行った、編集室からの「ユーストリーム中継」で発表いたしましたが、
皆の衆!
いよいよ7年ぶりに!
「水曜どうでしょう祭り」を今年、開催いたします!
全国からどうバカどもが1万人以上集結し、「幸せすぎて狂いそうです」という名言を生んだ伝説の祭りが、いよいよ開催いたします。
まだ会場と日時は発表できませんが、今年、やりますぞ!
すでに準備もしております。
年貢の準備をして、詳細の発表をお待ちくだされ。
尚、先日の「ユーストリーム中継」は、4月1日に始まる「HTBオンデマンド」なるもので、無料で見ることができるそうなので、どうぞご覧ください。
さささ、では帰ります。
また来週!
茶王!
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
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http://news.dengeki.com/premium/suidou/
3月24日に本が発売されました。ぜひとも!
(19:28 嬉野)
3月30日金曜日、深夜。
3月30日金曜日、深夜。
藤村でございます。
現在、5月に韓国で放送されるアイドルグループのバラエティー番組を猛編集中でございます。
こんな時間になってしまいました。
みなさまにおかれましては、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」並びに「どうでしょうフィギュア其の4」をお楽しみいただけておりますでしょうか。
さて、3月19日深夜に行った、編集室からの「ユーストリーム中継」で発表いたしましたが、
皆の衆!
いよいよ7年ぶりに!
「水曜どうでしょう祭り」を今年、開催いたします!
全国からどうバカどもが1万人以上集結し、「幸せすぎて狂いそうです」という名言を生んだ伝説の祭りが、いよいよ開催いたします。
まだ会場と日時は発表できませんが、今年、やりますぞ!
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年貢の準備をして、詳細の発表をお待ちくだされ。
尚、先日の「ユーストリーム中継」は、4月1日に始まる「HTBオンデマンド」なるもので、無料で見ることができるそうなので、どうぞご覧ください。
さささ、では帰ります。
また来週!
茶王!
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3月24日に本が発売されました。ぜひとも!
(23:43 藤村)
(管理人より)しばらく留守にします。
私用で明日から4日ほど留守にします。
どうでしょう祭2012の開催も決まったことだし、新年度から心機一転!サイトリニューアル!なんてことになると過去ログ飛びます。多分大丈夫だとは思いますが。
更新再開は3/28の予定です。
嬉野です。
嬉野です。
ユースト中継も終わりまして、
BBS祭は行いませんが(^^)、
秘仏のお二人からの御開帳コメントをいただいておりますので、
みなさまは、どーぞそちらをご覧くださいませ。
3月20日火曜日、春分の日。札幌は朝から大雪でございます。
藤村でございます。
さささささ!いよいよ今夜0時をもちまして、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」のローソンでの受け渡しが解禁となります。
それに先立つ午後10時から、恒例となりましたユーストリームでの生中継を、今回は札幌HTBのどうでしょう編集室から、藤村、嬉野でお送りいたします。
DVDとともに発売開始となる「どうでしょうフィギュア」の詳細なるご紹介をはじめとして中身の濃いお話をですね、2時間あまりビシッと生中継いたします。
ツイッターでの質問、感想なども、生中継の中で紹介してまいりますので、ぜひともご利用くだされ。
そして!本日の生中継の中で、「重要な発表」もございますぞ。お見逃しなく。
さて、昨日の夜、我々は宮城県女川から帰ってまいりました。
仙台空港まで、女川の蒲鉾屋「高政」の高橋くんがわざわざ車で送ってくれて、「じゃあ、ありがとう」って搭乗口に行こうとしたら、「いや、ちょっと寂しいんで・・・」と高橋くんが言うので、嬉野さんが「じゃあね、ちょっとお茶でも飲みましょうかね」と、空港のレストランに入って、搭乗時間まで話をしておりました。
「いやぁーなんか、夢のような3日間でした」と、彼は言っておりました。
3日前の土曜日。
同じように高橋くんが仙台空港まで迎えに来てくれて、我々は女川に向かいました。
空港から、無料になっている高速道に乗り、石巻のインターで降りました。
「ちょっと遠回りになりますが、海岸沿いの道をいきます」
そう言って、車は石巻の被災地を走りました。そこには、テレビで見た通りの風景があって、1階部分が筒抜けになっているような家が点在しており、いまだに建て直しのできていない、壊れたスーパーマーケットがありました。
悲しいとか、言葉が出ないとか、私にそういう感情はなく、「元々ここにはなにがあったの?」というようなことを高橋くんに聞きました。それに対して高橋くんも、「あ、ここにはびっしり家が建っていました」というようなことを普通に答えておりました。
やがて車は、女川町に入りました。女川町に入ったあたりの家は、先ほど見た石巻の沿岸部とは違って、普通に家が建っている感じでした。
「ここらへんは変わってないの?」
「そうですね、ここらへんは床上浸水ぐらいだったので」
「あぁーそうなんだ」
でもなんだか、車窓から見る海岸の風景に違和感のようなものを感じたので、聞きました。
「なんか、海がやたらと近い感じがするんだけど・・・これって、昔からこんな感じ?」
「いや、全然変わりました。土地が1メーター以上沈んだんで、海がすぐそこまで来ちゃいましたね」
「おーやっぱりそうなんだねぇ・・・」
「道路もだから、かさ上げしてるんですよ。そうしないと満潮で道路が沈んでしまうんで」
「なるほどねぇ」なんて思いながら、しばし、異常に近過ぎる海岸線を眺めていると、そのうち車は海岸線を離れ、山道に入りました。
「あの、こっからちょっと、風景がガラリと変わるんで・・・」
と、高橋くんが言い、車は山道を下りはじめました。
するといきなり目の前に、なにもなくなった、さら地の、女川の町が見えました。
「あー・・・」
ショック、というのはなかったです。
だって、テレビで何度も見たことのある風景ですから。港の近くの茶色い「マリンパル女川」という建物が、壊れたまま残っており、その隣にあった3階建てのビルが横倒しになっていて、それはテレビで何度も見たことのある風景だったから。
夕暮れの迫った女川の、さら地の中に車が降りていき、そして、高台にある病院の駐車場まで再び坂道を登り、車を停めました。
車を降りて、駐車場から、さら地となった女川の町を眼下に一望してみる。
実際にそこに立ってみると、テレビの映像で見ていたものとはまるで違う、「なにか」を感じました。
その「なにか」は、たぶん人それぞれで違うと思います。でも、実際に立ってみると、「テレビの映像とは違うなにか」が、それぞれに感じるはずです。
私の場合はまず、「女川の町って、狭いんだなぁ」と感じました。
そして、「こんな狭いところに、何千人もの人たちが住んでいたんだなぁ」と思いました。
「人間は、そういうところに町を作って暮らしているんだなぁ」と。
「人々が作り出す町」というものの、なにか根源的なカタチを見ようとしていました。
私は、元の女川の町の様子を知らないので、眼下に広がっているさら地となった現在の様子から、元の町の姿を想像してみました。
「海沿いには市場があって、たぶんあそこが交差点で、その周りにはたぶんお店が立ち並んでいて・・・」と。
そうやって、想像の中で、女川の町を組み立てていました。
すると高橋くんが不意に、「津波はこの病院の1階まで来たんですよねぇ」と言いました。
そこで初めて愕然としました。
「いや、ウソだろう?」って。
だって、海は、はるか眼下にあるんです。
「でも、ほら、あのマリンパルの屋上まで津波が来たんですよ。あそことここって、ほぼ同じ高さでしょう」
確かに。確かにそうなんです。でも、どう考えても、眼下に見える海がここまで来るっていうことが、想像できないんです。
それは、テレビの映像ではわからない、実体でした。
実際にそこに立ってみると、「どう考えてもあり得ないこと」が、「実際にここで起きた」ということが、いやおうなくわかります。
恐怖、とかではなく、畏れというか、太刀打ちできないなにか、というか・・・。
「あのとき、実際にどんなことを感じたんですか?」
私は遠慮なく、いろんな人に聞きました。
「あー・・・・って言うしかないんですよね。あーあーって」
「あとは、笑っちゃうんですよね。信じられなくて。いやいや、おいおいって、笑いながら、泣いてるんですよね」
太刀打ちできないものに直面したとき、人はなにもできない。
そうやって、なにもできないうちに、いろんなものを失ってしまう。
「そういう絶望的なところから、どのぐらいで立ち直るというか、次のことを考え始めるんですか?」
「2か月ぐらい経ってからかなぁ」
「おれはもう3日目ぐらいから動こうと思ってた」
「おれは年が明けてから、ようやくだな」
人それぞれに立ち直るまでの時間は違い、まだまだそんな気持ちになれない人もいるだろうけれど、でも、人間は「またここから」やり直そうとするんです。
また、あの狭い土地に、ひしめきあって暮らしたいと思うんです。
それは、知性とか理性とか感情とか、そういうものではなく、どうしようもなく沸き上がってくる人間の「本能」ではないか、と思ったんです。
太刀打ちできない自然に対して、人間はまず本能で向かっていくしかない。
「生きてく」「暮らしていく」という単純な本能に目覚めた者が、次に、知性と理性を使って、またここで生きていくための方策を立ち上げていく。
「今はもう、やるしかないですもんね。絆とかなんとか、いろいろ言ってるけど、そんなものはもう、言われなくてもわかってんです。次のことを考えていかないと」
今回、女川で復興イベントを立ち上げた人たちの口から、「悲しい」という言葉は一度も聞きませんでした。感情を表す言葉で、彼らが口にしていたのは「うれしい」、という言葉だけでした。
彼らはもう、「またここで暮らしていく」という本能に突き動かされて、そのための方策に邁進している。
日曜日に開かれたイベントは、女川の若手たちが企画し、自分たちで実行した「祭り」でした。
「祭り」という言葉に、拒絶反応を起こした人たちも少なからずいたそうです。それでも彼らは「祭り」と銘打ったイベントを、女川でやった。
町民の10人にひとりが命を失った女川の町で、彼らは、1年後に「祭り」をやったんです。
それは、多くのテレビが、あれから1年経った今でも、震災という「事実」と、それに対する人々の悲しみややるせなさという「感情」ばかりを押し出して、余計な気遣いしかコメントできない報道とはまったく違い、人間が自然に立ち向かう本能に根ざした、力強く、正直なイベントでありました。
「女川町商店街復幸祭」という名に刻まれている「商店街」は、まださら地のままです。まだ復興していません。でも、会場となった総合運動場には、日曜日、数多くのテントが並び、そこに女川町の名産品が並びました。
祭りの開催宣言をした若き女川町長は、満面の笑みでこう言ったそうです。
「ご来場のみなさま、本日はお時間の許す限り、そしてご予算の許す限り!祭りをお楽しみください」
その的を得た言葉に、みんな笑ったそうです。
女川町にあった「秀光堂」というレコード屋が、テーブルをひとつ出し、そこに、ゲストに呼ばれた樋口さんのCDを並べました。
樋口さんはステージの上から、こう言っておりました。
「僕は普段、CDを買ってくださいなんて言わないけど、今日は言います。買ってくれ」
テーブルの前に行列ができ、この日、秀光堂は復活の第一歩を刻みました。
「とにかく人に来てもらって、女川を見てほしい。そこから始めないと、なにも始まらない。女川に人が来なくなったらダメになる」
そのわかりやすい趣旨に賛同し、我々は女川に行きました。
初日の夜は、女川の工務店の敷地に建てられたコンテナの居酒屋で、イベントの実行委員会の連中といいだけ酒を飲み、バカ笑いをし、2日目の夜は、石巻の「BAMBOO SHOOT」という店で、「女川さいがいFM」のスタッフたちと、店のマスターといいだけ酒を飲み、最終日は、「高政」でビールを飲みながら蒲鉾を食い、昼メシは港の「おかせい」で、毛ガニと特上寿司をいただいて、満腹で仙台空港に向かいました。
被災地に行って、こんだけ満喫してきた我々は、「不届き者!」と呼ばれるかもしれませんが、いやいや、女川にはいっぱい美味いものがあるんだからしょうがない。
そして、楽しい連中がいるからしょうがない。
日曜日にイベントに来てくれたみなさん、どうもありがとう。
おかげさまで、祭りの来場者は、1万人。女川町の人口を超えたそうです。
祭りに来られなかった人も、機会があれば、ぜひ女川に足を運んでみてください。町の様子にショックを受ける人もいるかもしれませんが、それ以上に、テレビでは伝わらないなにかを感じるはずです。
それは、人間にとって、とても大事なもののように思います。
私も嬉野さんも、そして一緒に行った四宮さんも、女川の町の写真は一枚も撮りませんでした。
私たちにとっては意味がないと思ったからです。写真を見せても何も伝わらないと思ったから。
私は、今はさら地のこの町が、これからどうなっていくのか、そこにすごく興味があります。それは、おおげさではなく、世界中の人類が注目していることだと思います。飲みながら、こんなことを言いました。
「キミらは間違いなく、世界のトップを走っているんだよ。人類がこれからどうやって生きていくのか、どうやって立ち直っていくのか、それをみんなが見ている。ものすごい犠牲を払っているんだから、それを利用しない手はない。したたかに、したたかに、やっていこうよ」
町のある人は言いました。
「これまでの1年は、ある意味、みんな平等だったと思います。みんな、それぞれに被害を受けた。でもここから、先に行こうとする人と、それに追いつけない人との差が生まれてくると思います。追いつけない人を放っておいて先に行ってはいけない。そこも取り込んでいかなければいけない。それがたぶん、これからの問題になってくる。そこが一番難しいでしょう。だって、本来なら100年かかって作る町を、10年ぐらいでやろうとしてるから、問題もきっと大きい」
とても冷静な視点だと思いました。
「でも、おれらが先に行かないと何も始まらんよ。おれは先に行くことを考える」
別の人は、そう言いました。
また、女川町に行こうと思います。この町がどうなっていくのか、この町の人々がどうやっていくのか、見ていきたいと思います。でまた、いいだけ一緒に酒を酌み交わしたいと思います。
さささ、では!今夜10時に、ユーストリームでお会いしましょう。
あ、追伸。わたくし藤村が、札幌オオドオリ大学(本当の大学ではなく、市民が自由に参加できる生涯教育を目的としたもの)で、講座を開きます。
2050年の札幌をどんな街にしたいか、というようなことを割りと具体的に考えていこうという講座です。北大の先生や、いろんな方と話をし、受講生のみなさんと一緒に、札幌の設計図を勝手に作って、なんならそれが実現するようにしちゃおうや、というものです。ただ今、受講生募集中。詳しくは「札幌オオドオリ大学」のホームページへ。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(00:20 藤村)
3月20日火曜日、春分の日。札幌は朝から大雪でございます。
3月20日火曜日、春分の日。札幌は朝から大雪でございます。
藤村でございます。
さささささ!いよいよ今夜0時をもちまして、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」のローソンでの受け渡しが解禁となります。
それに先立つ午後10時から、恒例となりましたユーストリームでの生中継を、今回は札幌HTBのどうでしょう編集室から、藤村、嬉野でお送りいたします。
DVDとともに発売開始となる「どうでしょうフィギュア」の詳細なるご紹介をはじめとして中身の濃いお話をですね、2時間あまりビシッと生中継いたします。
ツイッターでの質問、感想なども、生中継の中で紹介してまいりますので、ぜひともご利用くだされ。
そして!本日の生中継の中で、「重要な発表」もございますぞ。お見逃しなく。
さて、昨日の夜、我々は宮城県女川から帰ってまいりました。
仙台空港まで、女川の蒲鉾屋「高政」の高橋くんがわざわざ車で送ってくれて、「じゃあ、ありがとう」って搭乗口に行こうとしたら、「いや、ちょっと寂しいんで・・・」と高橋くんが言うので、嬉野さんが「じゃあね、ちょっとお茶でも飲みましょうかね」と、空港のレストランに入って、搭乗時間まで話をしておりました。
「いやぁーなんか、夢のような3日間でした」と、彼は言っておりました。
3日前の土曜日。
同じように高橋くんが仙台空港まで迎えに来てくれて、我々は女川に向かいました。
空港から、無料になっている高速道に乗り、石巻のインターで降りました。
「ちょっと遠回りになりますが、海岸沿いの道をいきます」
そう言って、車は石巻の被災地を走りました。そこには、テレビで見た通りの風景があって、1階部分が筒抜けになっているような家が点在しており、いまだに建て直しのできていない、壊れたスーパーマーケットがありました。
悲しいとか、言葉が出ないとか、私にそういう感情はなく、「元々ここにはなにがあったの?」というようなことを高橋くんに聞きました。それに対して高橋くんも、「あ、ここにはびっしり家が建っていました」というようなことを普通に答えておりました。
やがて車は、女川町に入りました。女川町に入ったあたりの家は、先ほど見た石巻の沿岸部とは違って、普通に家が建っている感じでした。
「ここらへんは変わってないの?」
「そうですね、ここらへんは床上浸水ぐらいだったので」
「あぁーそうなんだ」
でもなんだか、車窓から見る海岸の風景に違和感のようなものを感じたので、聞きました。
「なんか、海がやたらと近い感じがするんだけど・・・これって、昔からこんな感じ?」
「いや、全然変わりました。土地が1メーター以上沈んだんで、海がすぐそこまで来ちゃいましたね」
「おーやっぱりそうなんだねぇ・・・」
「道路もだから、かさ上げしてるんですよ。そうしないと満潮で道路が沈んでしまうんで」
「なるほどねぇ」なんて思いながら、しばし、異常に近過ぎる海岸線を眺めていると、そのうち車は海岸線を離れ、山道に入りました。
「あの、こっからちょっと、風景がガラリと変わるんで・・・」
と、高橋くんが言い、車は山道を下りはじめました。
するといきなり目の前に、なにもなくなった、さら地の、女川の町が見えました。
「あー・・・」
ショック、というのはなかったです。
だって、テレビで何度も見たことのある風景ですから。港の近くの茶色い「マリンパル女川」という建物が、壊れたまま残っており、その隣にあった3階建てのビルが横倒しになっていて、それはテレビで何度も見たことのある風景だったから。
夕暮れの迫った女川の、さら地の中に車が降りていき、そして、高台にある病院の駐車場まで再び坂道を登り、車を停めました。
車を降りて、駐車場から、さら地となった女川の町を眼下に一望してみる。
実際にそこに立ってみると、テレビの映像で見ていたものとはまるで違う、「なにか」を感じました。
その「なにか」は、たぶん人それぞれで違うと思います。でも、実際に立ってみると、「テレビの映像とは違うなにか」が、それぞれに感じるはずです。
私の場合はまず、「女川の町って、狭いんだなぁ」と感じました。
そして、「こんな狭いところに、何千人もの人たちが住んでいたんだなぁ」と思いました。
「人間は、そういうところに町を作って暮らしているんだなぁ」と。
「人々が作り出す町」というものの、なにか根源的なカタチを見ようとしていました。
私は、元の女川の町の様子を知らないので、眼下に広がっているさら地となった現在の様子から、元の町の姿を想像してみました。
「海沿いには市場があって、たぶんあそこが交差点で、その周りにはたぶんお店が立ち並んでいて・・・」と。
そうやって、想像の中で、女川の町を組み立てていました。
すると高橋くんが不意に、「津波はこの病院の1階まで来たんですよねぇ」と言いました。
そこで初めて愕然としました。
「いや、ウソだろう?」って。
だって、海は、はるか眼下にあるんです。
「でも、ほら、あのマリンパルの屋上まで津波が来たんですよ。あそことここって、ほぼ同じ高さでしょう」
確かに。確かにそうなんです。でも、どう考えても、眼下に見える海がここまで来るっていうことが、想像できないんです。
それは、テレビの映像ではわからない、実体でした。
実際にそこに立ってみると、「どう考えてもあり得ないこと」が、「実際にここで起きた」ということが、いやおうなくわかります。
恐怖、とかではなく、畏れというか、太刀打ちできないなにか、というか・・・。
「あのとき、実際にどんなことを感じたんですか?」
私は遠慮なく、いろんな人に聞きました。
「あー・・・・って言うしかないんですよね。あーあーって」
「あとは、笑っちゃうんですよね。信じられなくて。いやいや、おいおいって、笑いながら、泣いてるんですよね」
太刀打ちできないものに直面したとき、人はなにもできない。
そうやって、なにもできないうちに、いろんなものを失ってしまう。
「そういう絶望的なところから、どのぐらいで立ち直るというか、次のことを考え始めるんですか?」
「2か月ぐらい経ってからかなぁ」
「おれはもう3日目ぐらいから動こうと思ってた」
「おれは年が明けてから、ようやくだな」
人それぞれに立ち直るまでの時間は違い、まだまだそんな気持ちになれない人もいるだろうけれど、でも、人間は「またここから」やり直そうとするんです。
また、あの狭い土地に、ひしめきあって暮らしたいと思うんです。
それは、知性とか理性とか感情とか、そういうものではなく、どうしようもなく沸き上がってくる人間の「本能」ではないか、と思ったんです。
太刀打ちできない自然に対して、人間はまず本能で向かっていくしかない。
「生きてく」「暮らしていく」という単純な本能に目覚めた者が、次に、知性と理性を使って、またここで生きていくための方策を立ち上げていく。
「今はもう、やるしかないですもんね。絆とかなんとか、いろいろ言ってるけど、そんなものはもう、言われなくてもわかってんです。次のことを考えていかないと」
今回、女川で復興イベントを立ち上げた人たちの口から、「悲しい」という言葉は一度も聞きませんでした。感情を表す言葉で、彼らが口にしていたのは「うれしい」、という言葉だけでした。
彼らはもう、「またここで暮らしていく」という本能に突き動かされて、そのための方策に邁進している。
日曜日に開かれたイベントは、女川の若手たちが企画し、自分たちで実行した「祭り」でした。
「祭り」という言葉に、拒絶反応を起こした人たちも少なからずいたそうです。それでも彼らは「祭り」と銘打ったイベントを、女川でやった。
町民の10人にひとりが命を失った女川の町で、彼らは、1年後に「祭り」をやったんです。
それは、多くのテレビが、あれから1年経った今でも、震災という「事実」と、それに対する人々の悲しみややるせなさという「感情」ばかりを押し出して、余計な気遣いしかコメントできない報道とはまったく違い、人間が自然に立ち向かう本能に根ざした、力強く、正直なイベントでありました。
「女川町商店街復幸祭」という名に刻まれている「商店街」は、まださら地のままです。まだ復興していません。でも、会場となった総合運動場には、日曜日、数多くのテントが並び、そこに女川町の名産品が並びました。
祭りの開催宣言をした若き女川町長は、満面の笑みでこう言ったそうです。
「ご来場のみなさま、本日はお時間の許す限り、そしてご予算の許す限り!祭りをお楽しみください」
その的を得た言葉に、みんな笑ったそうです。
女川町にあった「秀光堂」というレコード屋が、テーブルをひとつ出し、そこに、ゲストに呼ばれた樋口さんのCDを並べました。
樋口さんはステージの上から、こう言っておりました。
「僕は普段、CDを買ってくださいなんて言わないけど、今日は言います。買ってくれ」
テーブルの前に行列ができ、この日、秀光堂は復活の第一歩を刻みました。
「とにかく人に来てもらって、女川を見てほしい。そこから始めないと、なにも始まらない。女川に人が来なくなったらダメになる」
そのわかりやすい趣旨に賛同し、我々は女川に行きました。
初日の夜は、女川の工務店の敷地に建てられたコンテナの居酒屋で、イベントの実行委員会の連中といいだけ酒を飲み、バカ笑いをし、2日目の夜は、石巻の「BAMBOO SHOOT」という店で、「女川さいがいFM」のスタッフたちと、店のマスターといいだけ酒を飲み、最終日は、「高政」でビールを飲みながら蒲鉾を食い、昼メシは港の「おかせい」で、毛ガニと特上寿司をいただいて、満腹で仙台空港に向かいました。
被災地に行って、こんだけ満喫してきた我々は、「不届き者!」と呼ばれるかもしれませんが、いやいや、女川にはいっぱい美味いものがあるんだからしょうがない。
そして、楽しい連中がいるからしょうがない。
日曜日にイベントに来てくれたみなさん、どうもありがとう。
おかげさまで、祭りの来場者は、1万人。女川町の人口を超えたそうです。
祭りに来られなかった人も、機会があれば、ぜひ女川に足を運んでみてください。町の様子にショックを受ける人もいるかもしれませんが、それ以上に、テレビでは伝わらないなにかを感じるはずです。
それは、人間にとって、とても大事なもののように思います。
私も嬉野さんも、そして一緒に行った四宮さんも、女川の町の写真は一枚も撮りませんでした。
私たちにとっては意味がないと思ったからです。写真を見せても何も伝わらないと思ったから。
私は、今はさら地のこの町が、これからどうなっていくのか、そこにすごく興味があります。それは、おおげさではなく、世界中の人類が注目していることだと思います。飲みながら、こんなことを言いました。
「キミらは間違いなく、世界のトップを走っているんだよ。人類がこれからどうやって生きていくのか、どうやって立ち直っていくのか、それをみんなが見ている。ものすごい犠牲を払っているんだから、それを利用しない手はない。したたかに、したたかに、やっていこうよ」
町のある人は言いました。
「これまでの1年は、ある意味、みんな平等だったと思います。みんな、それぞれに被害を受けた。でもここから、先に行こうとする人と、それに追いつけない人との差が生まれてくると思います。追いつけない人を放っておいて先に行ってはいけない。そこも取り込んでいかなければいけない。それがたぶん、これからの問題になってくる。そこが一番難しいでしょう。だって、本来なら100年かかって作る町を、10年ぐらいでやろうとしてるから、問題もきっと大きい」
とても冷静な視点だと思いました。
「でも、おれらが先に行かないと何も始まらんよ。おれは先に行くことを考える」
別の人は、そう言いました。
また、女川町に行こうと思います。この町がどうなっていくのか、この町の人々がどうやっていくのか、見ていきたいと思います。でまた、いいだけ一緒に酒を酌み交わしたいと思います。
さささ、では!今夜10時に、ユーストリームでお会いしましょう。
あ、追伸。わたくし藤村が、札幌オオドオリ大学(本当の大学ではなく、市民が自由に参加できる生涯教育を目的としたもの)で、講座を開きます。
2050年の札幌をどんな街にしたいか、というようなことを割りと具体的に考えていこうという講座です。北大の先生や、いろんな方と話をし、受講生のみなさんと一緒に、札幌の設計図を勝手に作って、なんならそれが実現するようにしちゃおうや、というものです。ただ今、受講生募集中。詳しくは「札幌オオドオリ大学」のホームページへ。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(18:28 藤村)
2012年3月16日(金)
2012年3月16日(金)
嬉野です。
えぇ奥さん。
先ごろ、うちで売り出しました「水曜どうでしょうアクリルキーホルダー」を思わず買いたくなる宣伝のページを、当HPで昨日より魅力的に開設いたしております。
なにとぞパソコンからゾロゾロとお越しくださいませ。
早くもそのページをご覧になりまして、
買ってみようかしら的な奥様方が続出であります。
(買ったかどうかまではねぇ、知りませんですが)
それと、来週20日の夜22時より、藤村さんと嬉野さんによります「今期もまた、みなさんのお陰でDVDが無事に発売できましたぜ」的なユーストリーム中継をやりますよ、と、言っておきますよみなさん。
さらに奥さん。
ただ今、電撃ネットワークで連載中でありますところの「悩むだけ損!」というね、世間様からのお悩みに、うちの藤村さんと嬉野さんが答えるという、たいそう無謀ながら興味深い読み物が、この度まとまって一冊の本になりました。今月の24日から発売でありますので、恐いもの見たさの方も是非どうぞ。アマゾンさんでも買えます!奥さん買ってみたらいじゃないのよ!
それでは、本日も各自の持ち場で奮闘願います。
もちろん18日の日曜日には女川へ行って参ります。
奥さん!女川で会おうじゃないのよ!
【お知らせ】
18日(日)藤村、嬉野、そして樋口了一さんも!宮城県女川町におじゃまいたします。
「女川町商店街復幸祭」のイベント告知サイトがオープンしました。
http://serve-it.jp/onagawa/index.html
1.皆さん十分暖かい格好で
2.時間は早めで
3.車がある方はマイカーで、あるいは友達同士乗り合いで
お越しいただければと思っています。
・・・とのことでございます。
3月12日月曜日。藤村でございます。
昨夜、東京MXテレビさんで、最新作の放送がスタートいたしました。
関東圏では順次、放送がスタートいたします。
たいへんお待たせいたしました。
1年ほどお待ちになりましたな。
昨年の今ごろは、東北各地で新作の放送がスタートした時期でありました。
1年が経ちましたか。
あの日、宮城県の女川では、こんなことがあったそうです。
高台に、車に乗った人々が続々と避難してきた。真っ暗闇の中で過ごす最初の夜。周りにいる人たちに向かって、ひとりの男が、こう叫んだと。
「ここをキャンプ地とする!」
周りにいるみんなは、思わず笑ってしまったそうです。
その男は、高橋という名で、彼の家は女川で「高政」という蒲鉾屋をやっています。「高政」の工場は、津波の被害が他よりも少なく、浸水はしたけれど、動かせるラインがあった。そして、工場の冷蔵庫には、蒲鉾の材料になるすり身が大量にあった。それで「高政」は、震災の数日後にはそのラインを動かし、どんどん蒲鉾を作り、町の人たちにどんどん配ったそうです。
その高橋という男が、わざわざ札幌まで足を運び、我々に会いに来てくれました。
今週末、18日の日曜日に女川でイベントがあるそうです。そのイベントに、来てくれないかと。
彼は、今回のイベントの意味をこう話してくれました。
「もう、野次馬でも物見遊山でも構わないから、今は、とにかくたくさんの人に女川に来てほしいんです。両親を亡くした女子高生の子は、これまで取材が来るたびに逃げていました。でも今は、自分から『取材を受けます』と言っています。ぼくも、テレビだろうが雑誌だろうが、それがどういうふうに扱われようと、取材を受けていこうと思います。だって、一番怖いのは、女川を忘れられてしまうことですから。忘れられて、誰も来なくなったら、復興なんかできませんから」と。
それを聞いて、嬉野さんは言いました。
「だったら、私のような人間でも、ようやく被災地に行けます。自分は震災の被害を受けていない人間だから、あなたたちの気持ちはいくら想像したってわからない。『わかったつもり』すらできない。だから、一緒に悲しむこともできない。気の利いた言葉をかけることもできない。それどころか不謹慎なことを言ってしまうかもしれない。そんな人間だから、震災の話も簡単にはできない。でも、こんな人間でも来ていいと言ってくれるのなら、私もようやく行けます」と。
日曜日、私と嬉野さんで女川に行きます。
東北の諸君。遅くなりました。
すぐに行けず、申し訳ありませんでした。
諸君はもう、十年以上も前から我々の番組を知っていてくれました。ずいぶん前から我々の友だちでいてくれておりました。
でもこの番組は北海道で生まれたから、諸君は、幼なじみの友だち、という間柄ではないでしょう。でも私は、北海道からやって来た転校生に、最初に声をかけてくれた、涙が出るほどうれしい友だち、そんな間柄であると、勝手に思っています。
キミたちは、この1年を、どう過ごしていましたか。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、勝手に親友と思っているキミたちに、ようやく会いに行こうと思ってます。
一緒に、酒でも飲みましょう。
日曜日に女川の総合運動場で開かれるイベント「女川町復幸祭」でお会いしましょう。
イベントの詳細は、まもなく告知されるそうですので、お待ちください。
高橋くんの家は、その後、「女川で生き残っている数少ない会社ですから」と、女川の人たちを新たに従業員に雇っているそうです。無理をして。
でも、「高政」が作っている蒲鉾は、バカみたいに肉厚で、バカみたいに美味しいです。女川に来て、たくさん食べたほうがいいですよ、これは。
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
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http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(11:17 嬉野)