7月26日水曜日。藤村でございます。
DVD第8弾「激闘!西表島」、現在鋭意編集中であります。
この企画、通称「ロビンソン」という名の西表島のガイドさんが、大きなポイントを握っております。彼の言動により企画が思わぬ方向へと動き出していきます。人間的に、とても魅力あふれる方だった。
「ロビンソンがいなかったら、どうなってたんでしょう?」
そう思われる方も多いでしょう。
しかしながらわたくし自身、
「いなかったら、どうなってたんだろう?おもしろくなったんだろうか?」
そう考えることは、まったくありません。考える必要もないからです。
単純に、
「いたから、こうなった」
のであります。
テレビ番組を作る際、バラエティーであれドキュメンタリーであれ、作り手は事前に「こういう画を撮りたい」「こんなシーンが欲しい」「そうすれば面白くなる」、そう頭に描いて、それに対する段取りを周到に整えて、いざ収録に向かうわけでございます。
しかしながら現実には、思い描いていたシーンが撮れないこともある。思わぬ方向に行ってしまうこともある。
さぁその時に、ディレクターはどう判断するか?
「あのシーンを撮れなければダメだ」
まず、ほとんどの人がそう思います。それが特に重要なシーンであれば、それはもう是が非でも撮らなければならない。
この「是が非でも撮らなければ」と思うのには、2つの理由があります。
まず、「自分が納得できない」という作り手としてのプレッシャー。自分の「理想」があるわけですから、そこは譲れない。
そしてもうひとつは、「そのシーンを撮らなければ、番組自体が失敗とみなされる」「撮らないと許されない」という、外部的プレッシャー。「おまえ、なんで撮れなかったんだ?」「バカ野郎!ちゃんと撮って来い!」。
テレビの場合、後者の理由が多いのではないかと思われます。
番組全体を見るプロデューサーがいて、中身を組み立てる構成作家がいて、仕上げをする編集マンがいる。そんな中で、現場を取り仕切るディレクターが「撮れませんでした」では済まされない。だから、「無理やり作っちゃう」場合だってある。
しかしながら、どうでしょうの場合、そのいずれのプレッシャーとも無縁。「無縁」というか、努力して「排除してきた」。
私にも、事前に描く理想の画というのはもちろんあります。今回の場合は、「麦わら帽をかぶり、短パンで鼻をたらしながら全力で虫を追う鈴井貴之、大泉洋の姿」でありました。「おっさんの正しい夏休み」。
ところが、現場に着いてみると、もっとおもしろそうなことを言う人がいた。「だったらそっちについて行こう」。
目標は「おもしろくする」という、ただ一点。その前では、自分の理想も外的プレッシャーも小さな問題。そう考えると、すべての状況に、純粋に対応できる。「それがおもしろくなるか?」。
「もしロビンソンがいなかったら?」
その質問に、あえて答えるとすれば、
「いなかったら、また違う展開になってたでしょうねぇ」
「おもしろくなってた?」
「あぁ?あんた、なに言ってんの?おもしろくなってたに決まってんじゃないの。おもしろくなかったら、放送しないだけだもん」
これが、どうでしょう的な答えになるでしょうなぁ。
さ、明日も西表島、編集します。
【「1/6の夢旅人2002」でお馴染み!樋口了一さん情報】
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ついに関西で05年新作「激闘!西表島」が放送開始!
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7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00?
(19:06 藤村)
7月26日水曜日。藤村でございます。
週があけまして7月24日月曜日。藤村でございます。
週があけまして7月24日月曜日。藤村でございます。
2ヶ月ほど前、大学時代のラグビー部同期の男が結婚をいたしまして、たまたま4つぐらい下の後輩も同時期に結婚式があり、「それじゃぁ」ってんで、「両者の結婚記念試合」なるものを催すことになったらしく、先日、
「あなたはこのたび、結婚記念試合のレギュラーメンバーに選ばれました」
などという、インチキ懸賞まがいのメールが私の元に届きました。
ラグビーなんてのはもう大学卒業以来15年もやっておりません。しかしながら、「よしよし、久しぶりにやって大ケガしてやるか」と、昨日、子供を連れて懐かしの母校北大のグラウンドへと向かったわけでございます。
10年ぶりぐらいに会う懐かしい顔。
「おまえ・・・太ったなぁ」と。
「おまえ体格は変わらないけど・・・いっちゃったなぁ」と。
もう、男も四十となれば「太る」か「ハゲる」かのどちらかでございます。ぴちぴちのラグビージャージにおっさんの哀愁が漂います。
「おいおい、こんなデブとハゲ集めて試合できんのか?」と。
しかし、ラグビーボールを持って走ってみれば、不思議とその感覚は一気に時を越えて体に戻り、ハゲさえ気にしなければ隣を走る男たちも大学生に見えてくる。
30代中盤の後輩組と40代突入組による15年ぶりの試合。
わざわざ奈良から駆けつけた同期の男は開始5分で足がつり、「もうあかん」と早々に退場。「この役立たず!」「おまえ、なにしに来たんや」と罵声を浴び、主役の新婚の男は、「トライさせてやろう」と、みんながパスを集めたせいで猛烈なタックルを浴び続け、腕に裂傷、戦意喪失。「おい、おまえのためにやってんだぞ!」「声出していけや!」と、こちらもふんだりけったりの罵声。
私は毎朝の走り込みのおかげで、バテることなくフル出場。学生時代の「タックルしない」「危ないとこには入らない」、でも「得点チャンスになると必ずいる」「嗅覚だけでラグビーやってる」という、往年のプレースタイルは変わらず、やはりみんなから罵声を浴びたわけでございます。
しかしながら、予想に反して試合は我らチーム40の勝利。「おまえらの代は、やっぱラグビーセンスないんだよ」と、汗だくのハゲ頭で先輩風を吹かせて試合を終えたのでございます。
家に帰り、子供たちがカミさんにこんなことを言っておりました。
「おとう、子供みたいだった」と。
「すごい泥だらけで倒されてた」と。
そうか、おれが走り回って転げまわる姿なんて見たことないもんなぁ。そうか「子供みたい」か、なるほどなぁ、と思ったわけでございます。
本日、朝のランニングは休止いたしました。
両足に大きなスリ傷、そして靴ズレにより足の親指の皮が大きくむけております。
多少、痛いです。
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(20:25 藤村)
2006年7月20日木曜日。藤村であります。
2006年7月20日木曜日。藤村であります。
さて私はすでに、次回DVD第8弾「激闘!西表島」の編集を進めております。
この企画、昨年編集している当初から、「30分枠での切りどころが難しい」「できるなら連続して一気に見てもらいたい」「その方がきっと面白い」、そう思っておりました。
なんせ、時間にしたら「たった2日間の出来事」を「8週間に渡って放送」してしまったわけです。視聴者の皆様にしたら、「1ヶ月放送を見てても日付が変わらない」という、そら恐ろしい「逆浦島現象」が起こっていたわけです。
それを正常な時間経過とともに、流れるように見ていただきたい。さすれば南海の孤島での2日間が、より一層臨場感を持ってご覧いただけるであろう。
それで異例ではありますが、DVD版では「一気に連続して見てもらう」ために、新たな編集を試みました。
「前枠・後枠」など途中に入れず、「第一夜、第二夜という区切り」「30分ごとの区切り」をなくし、言うなれば「激闘!西表島・4時間スペシャル!」みたいな長尺VTRを1本、作ってやろうと思ったわけであります。
それでわたくし、作りました。
2日間の出来事がノンストップで流れる長いVTR。
「先生、完成しましたよ」
「おや出来ましたか!見ましょう見ましょう」
それで、見ました。
いや、正確に言えば全部見ていません。1時間半ほど見たところで、気づいたんです。
「思ったほど・・・面白くなってない」と。
なんでしょうか、作り手の意思、想像とは違って、「どうでしょうは30分」という、動かしがたい体内時計的なリズムが、すでに出来上がってるんですね。それに気づいた。
30分経ったところで気の抜けた後枠が入り、妙に緊迫感をあおる予告が入る。「また来週」と。「う?む」と。「よくわからんが続きが気になる」「よし見ようか」と。「ちゅいーん」なんつってまたふぬけたオープニングが入る。「よしよし」と。
長がぁ?いVTRを実際に作ってみて、それがよくわかった。
「トムとジェリーも10分だからいいのであって、映画になったらつまらんもんなぁ」と。
それで結局、VTRはすべて作り直し。今まで通り「放送版」を基本とし、各所に未公開シーンを入れつつ、30分ごとに区切ったものをつなげていくと。
そのやり直し作業がようやく本日、終了いたしました。多少回り道をしましたが、次回DVDも、これまでと同じ編集でお送りいたします。
「そうですかそうですか、それはよかった」と。
「それにしても早めに編集が進んでるじゃありませんか」と。
「ということは、次回の発売は早いと・・・」
そう思われている皆様。
いいですか。わたくし、無理をして編集を先々進めているだけでございます。それはこのあと、「やること」があるからでございます。
そう、「今年の新作」。
先週の金曜日、大泉洋氏を除く、いわゆる「どうでしょう首脳陣(大泉氏曰く、無責任なおっさん3人)」が秘密裏に集まりまして、今年の新作についての最終確認会議が行われました。
いつものように1時間ほどで会議は終了しましたが(大泉氏曰く「もっとちゃんと話し合え」)、今回は特に「有意義な話し合いができた」と首脳陣3名(大泉氏曰く、いいかげんなバカ3人)、最後は大きくうなずき合い、お互いの肩をたたきあったのでございます。
「やりますか!」
「やりましょう!」と。
2006年7月14日金曜日、「どうでしょう首脳会議」。
これは、もしかしたらどうでしょう史に残る、重要な会議になったかも・・・しれません。
ね、妙にあおった「予告」を入れたところで、本日の日記これまで。
明日はまた、のんきな日記が入りますよ。
リズムですね、やっぱり。
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(19:36 藤村)
3連休が明けました。7月18日火曜日、藤村でございます。
3連休が明けました。7月18日火曜日、藤村でございます。
ワールドカップ、ジダン選手の頭突きがずいぶんと話題になりまして、報道ステーションで古館さんは、「彼もサッカーを離れれば、まだ34歳の青年なわけですから・・・」みたいなことをおっしゃいました。
「おっ」
と、思いましたですね。
「34歳は青年なのか・・・」と。
確かに今、「30過ぎればおっさん、おばさん、中年の仲間入り」と言うのは、少し早すぎるような気もする。
では、「いつからそうなったんだろうか」「なぜそうなったのであろうか」と、わたくし社会学的な考察をしばし、いたしましたですね。
20年前、「オレたちひょうきん族」で30歳を迎えたさんまさんは、「♪今年で30知っとるけのけ?」などと自嘲気味に歌っておられました。「30にもなってこんなことをしてていいのか」「自分もいいおっさんなのに」という意味が、そこにはあったわけでございます。
このさんまさんの「知っとるけ」発言により、20年前、確かに世間では「30過ぎればおっさん」という定説はあった、そう裏付けされるわけです。
さんまさん、現在50代。では、さんまさんの次の世代、つまり現在40代を迎えた世代はどうか。
この世代の中高生時代は、松田聖子さんに代表される「アイドル」「ブリッコ」時代、大学生になると、ジュリアナに代表される「ディスコお立ち台」、トレンディードラマ全盛期、そして社会人になるころには「バブル絶頂期」。
つまりこの世代は、「常に浮かれきった状態」で30代に突入した世代であると言えます。特にこの世代の文化の先頭に立ち、大きな扇子を振りかざして踊っていた女性陣。これをして、「30代をおっさん、おばさんと呼ばなくなった」、いや「呼べなくなった」のではないかと推定できるわけです。
このところ、「ニキータ女」などと再び勢力を盛り返し、「若さよりテクニック」などと上手い言い訳を使いこなすこの世代の女性陣を前に、もはや誰も「40代といえどもおばさんと呼べない」という状況にまで押し出されつつある。
となると、「34歳のジダンはまだ青年」と言った古館さんの言葉も、「まぁ、確かに」とうなずけるのであります。
ということで、「浮かれきった世代」で「まだまだおばさん的感情にはなれない」藤村でございました。
ではまた明日!
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(19:55 藤村)
7月13日木曜日となりました。藤村でございます。
7月13日木曜日となりました。藤村でございます。
番組ロゴの文字抜きステッカーがあるじゃないですか。蛍光オレンジと白のやつ。クルマの後ろなんかに貼ってくださる方も多くて、きのうの帰宅途中にも、私の前を走ってるクルマに蛍光のがビタッと貼ってありましてね。皆さんなら「おっ、あなたもどうでしょう好きですか」「どうも」なんつって仲間意識を感じたりするわけですが、なんと言いますか、こう、「当事者」のまん前に「水曜どうでしょう」ってのが不意に走っておりますと、なんだかこれ、気恥ずかしい。
子供なんてのはそこらへん無邪気ですからね、ステッカー貼った車を見ると、
「あっ!水曜どうでしょう!・・・まさか後ろに藤村Dがいるとは思ってないよね!おーい!」
なんつって手を振ろうとしやがる。慌てて「バカやめろ!」と。「向こうだってびっくりするだろ」と。だいたい自分の父親を藤村Dと呼ぶなと。
不思議な感覚ですけどね、「当事者」である私がステッカーを貼ったクルマを見たときは、面と向かって「どうも!ありがとうございます!」というより、店を出て行くお客さんの後姿に向かって「どうもありがとうございました」と、少し頭を下げるような、そんな感覚なんですね。
で、その文字抜きステッカー。もうひとまわり小さいサイズのがあってもいいのではないかと常々思っておりました。もう少しこう、「さりげない」サイズがあってもいいのではないかと。
それでグッズ店長に言ったわけです。「サイズも色も違うものを数種類作ったらどうか」と。アレ、買った人はわかると思うけど、丈夫だし、「文字だけが抜ける」というのは、立体感が出ていい。
「でもあれ・・・ほとんど儲けないんです」。
原価がメチャクチャ高いそうです。「文字を抜く」という細かい作業もあるし、なにより素材が高いらしい。特に蛍光オレンジ。600円で売ってるけれど、「普通なら1000円はしますよ!」と。
「でもあれ、貼ってくれてる人はある意味番組の宣伝をしてくれてるわけですし・・・」
「だったら儲けなんかなくたっていいじゃん。あれで儲けようとする方がおかしい!」
と、いうわけで、現在グッズ店長が「文字抜きロゴステッカー」を数種類考案中。
これとは別に「ジッポーライター」も考案中。禁煙が進む中、時代に逆行し、女性陣にも「いらん」と一蹴されるグッズでありましょうが、これは「男の世界」。ミスターと私は海外ロケの旅先で、各国のジッポを買って「記念」としてたもんです。
「おっ、ミスターそのジッポいいですねぇ」
「あそこに売ってましたよ」
「よし!オレも行ってくる」
今使ってるジッポは、そうやってドイツのケルン大聖堂の前で買ったやつです。こういう「男の趣味的世界」はミスターと私、似てるんですね。「大」と「う」はこういう時、まったく無関心ですからね。「ささ、早くメシ食いましょう」「腹へりましたねぇ」と。
さ、というわけで札幌も日が沈み始めました。隣で口笛を吹きながらカメラ雑誌をめくり、私が日記を書き終えるのを待っている「う」先生。そろそろ腹がへってきたでしょうから、家までお送りして私も今日は早めに帰りましょう。
ではまた明日。
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また、04年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!
KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00?22:00 第1話?第4話
7月16日(日)19:55?21:25 第5話?第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。
UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。
(19:00 藤村)
7月11日火曜日。夜9時を回りました。藤村でございます。
7月11日火曜日。夜9時を回りました。藤村でございます。
先週土曜日からいよいよ関西ABC朝日放送さんで、2005年新作!「激闘!西表島」(もうね、おおっぴらに言っちゃいますよ)がスタートいたしました。
昨年の今日7月11日の朝ですね、HTBの通用口で
「む・・・むし追い?」
と、大泉さんの目がテンになったのは。
「日本ですか」
「日本です」
「・・・ゆるいなぁ」と。
あれからちょうど1年。
「水曜どうでしょう」は北海道だけの先行放送(ローカル番組なんだから当たり前なんだけども)ですから、なかなか当時のいきさつをここでお話することができなかったんだけど、そうですね、1年目にして少し話しをしておきましょうか。
ミスターと企画会議をしたのは、ずいぶん前のことです。
「今年の新作、どうしましょうか」と。
企画会議での話は、まずロケの具体的な内容よりも、気持ちの部分。雰囲気。だから、
「ミスターは、どんな感じですか?」
と、聞き方もあいまい。
「そうですね・・・」
やや沈黙のあと、
「スペインは・・・?」
ミスターが逆に聞いてきましたね。
「行く気・・・ないですよね?」
「ないですね」
「ハハハハ!やっぱりね」
あの人はわかってましたね。
去年行ったばかりのところにこの人たちは行く気はない。「下見」をした段階で「すべてを見ちゃった」から、すでに興味がなくなってる。「作り手の気持ちが盛り上がらない」となれば、これはもう「ない」と。
「ミスターは、気持ち的には、今年どうなんですか」
「まぁ、できることをすれば、いいじゃなか!って感じです」
「ハハハハ!おれもまったく一緒!」
ここ何年かの知らない間に、自分たちの知らないところで、ずいぶんと番組は大きくなっちゃって、ずいぶんな期待をされているようだけれど、「ぼくらにできることはこの程度」という「身の丈」がある。「身のほど」を越えるとキツイ。
04年にスペインに下見に行ったとき、嬉野先生は言った。「牛追い」を撮るとしたらカメラが何台もないと多分キツイ。世界的な祭りで、カメラポジションの確保であるとか、そういう交渉も2人だけではキツイ。
「そうか」と。体力的なキツさならどうとでもなるけれど、そういう段取り的なキツさ、規模的なキツさは、いくら皆さんから期待されようとも、できないものはできない。
「だって、おれらはその程度なんだもん」
「そもそも、そうなんですよね」
それから、お互い今年できそうなことを列挙していく中で、ふと私は、
「山登りとか、ハイキングとか、そういうのどうでしょうかね。我々もいよいよ中高年の域に入ってくるわけですから・・・」
そう言いながら、我々4人が山道をのんびり歩いている情景を思い浮かべたとき、「おっ…」と思い当たった。
「虫!」
「そう!昆虫採集!」
ミスターがほぼ同時に声をあげた。
「アハハハハハ!ミスターも浮かんだ?」
「浮かんだ浮かんだ!」
その時私の頭に思い浮かんだのは、ニッカボッカを履き込んだ中高年のハイカー姿ではなく、短パンに麦わら帽、虫取り網を振り回しながら走るミスターと大泉洋の姿であった。夏休み。暑い日差しにセミ。軒先の風鈴。縁側のスイカ。たたみにタオルケット。玄関に立てかけた虫取り網。
「クワガタとか捕るのに、木に蜜を塗るとか言いますけど、藤村さんやったことあります?」
「ないない。んなめんどくさいことしない」
「ですよね。本当にそんなことやって捕れんのかなぁ」
「やってみますか!夜、木に蜜を塗って早朝見に行く。そのあとはスイカ食って昼寝」
「あっ藤村くん、昼寝の画はボク捕りたいなぁ。そういうのんびりとした画はいいですよ」
「最近のガキはムシキングだなんつってやってっけど、おれらは本物でやりましょうよ、戦い!ねぇミスター」
おっさんの夏休み。虫取り。それが今年の企画。そう決まった。
ミスターはそれからいろいろ調べて、島根の山の中とか、長野とか、虫取りの場所を選定していたけれど、そのころの私は「沖縄バカ」だったので、すぐさま「ハナタレ」で毎年沖縄ロケを敢行している福屋キャップに、
「沖縄で虫取りができるところはないか」
と相談したところ、
「そんなのはイリオモテに決まってんだろ」と。
そして、
「藤やんまかせろ。手配は全部オレがやる。その代わり連れてけ」と。
わかった。だったらほかの友達も誘おう。小松と安田さん。その方が楽しい。そのかわり宿は安い民宿。たたみの部屋でザコ寝。
「いいじゃないですか藤村くん!南の島。みんなでザコ寝!」
大部屋好きの嬉野先生も大賛成。
そうやって、企画の中身はどんどん決まっていった。いや実際、中身は何も決まっちゃいなかった。でも、「気持ち」の部分はゆるぎなく決まっていた。
それで・・・安心して、そのまま南の島にぼくらは行ってしまったわけだ。
「スペインで荒々しく牛追い」ではなく「南の島で、のんびりと虫追い」。
でも、結局「のんびり」とはできず、嬉野先生ご希望の「昼寝の画」も撮ったけれど、それは「ヘトヘトになって倒れているおっさんの画」、もしくは「暗闇の港で行き倒れているおっさんの画」になってしまった。
それが、2005年新作「激闘!西表島」。
今のぼくらにできるのは、ごめんなさい、あのぐらいのことなんです。
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(21:53 藤村)
2006年7月5日水曜日でございます。藤村でございます。
2006年7月5日水曜日でございます。藤村でございます。
春先のことになりますが、系列の静岡朝日テレビさんの社内勉強会に呼ばれまして、少しばかり講演のようなものをいたしました。
静岡には空港がない。札幌から飛行機で東京。東京からは新幹線で静岡。案外遠いのでございます。
静岡の駅に降り立ちましたら、「おぉ…」と、思わずうなりましたですね。
「地味だ…」と、正直思ったわけでございます。
駅に直結するホテルに入りまして、勉強会までしばし時間がありましたので、静岡朝日さんの夕方のニュースを見ておりました。
するとタイムリーに「静岡駅再開発」なんていうレポートを男性記者がしておりまして、キリリとした女性キャスターの方が「まだまだ問題は多いようです」なんて感じでしめておりました。
「なるほどね」なんつって、わたくしうなずきながら見ておったわけでございます。
勉強会の方はさんざっぱらしゃべくりまして無事終了。その後は「せっかくですからまぁ一献傾けながら」ということで、近くの居酒屋に静岡朝日の皆様方と一緒にまいりました。
静岡といえば「本州副隊長」。どうでしょう熱の高い地域でございます。静岡朝日の皆様にも、えー、誤解しないで下さいよ、「バカ」が多い。会社を休み、新幹線と飛行機を乗り継いで、祭りに参加したエリートの方ももちろんいらっしゃる。ま、会社ではその方々、エリートじゃないでしょうけどね。そしてまた、居酒屋に着くなり「写真いっしょに撮っていいですか!」とやけにハイテンションな方もおりまして、(どっかで見たことあるなぁ)と思ったら、つい先ほどまでキリリとニュースを読んでおられた女性キャスターの方。さすが本州副隊長・静岡。というかもう、その居酒屋の主人からして、えー、誤解しないで下さいよ、「バカ」でありまして、あらかた飲んで食ったあとに山ほどのまんじゅうを出しやがりまして、(正直苦しいけど、ここはふんばるか!)と、魔神の名に恥じぬ食いっぷりを見せ付け、あまった分はホテルに持ち帰りすべて食い尽くした次第。
静岡の人は、なんというか、「のんびりしてる」という印象を持ちましたね。のんき。
聞けば、駅の再開発しかり、県内にはいわゆる大規模な「郊外型スーパー」というものがほとんどないらしい。コンビニも少ない。空港もない。温暖な土地と広い海、そして富士山。そういう環境にいれば、そりゃぁ「のんびりするわなぁ」と、わたくし、静岡朝日の皆さんを見ながら、そう思ったのでございます。そういう環境にいたら、そりゃぁ、誤解しないで下さいよ、のんきな「どうでしょうバカ」も数多くいるんだろうなと、妙に納得したわけでございます。
旅をしますと、各地の県民性というのが見えてきておもしろい。
静岡は、わたくしが将来住みたい土地のひとつであります。
ではまた明日!
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(19:57 藤村)
2006年7月3日月曜日!藤村でございます。
2006年7月3日月曜日!藤村でございます。
本日も札幌は晴れ。毎朝のランニングを続けておりますわたくしは若干の日焼けをしております。
ということで本日の日記は以上!
それよりも久々に「ウラ」を更新いたしました!
前作「金魚」に続く哀愁の生き物シリーズ「犬」!ではなくて、
お待ちかね!
DVD第7弾の予約枚数に見る「全国どうでしょうバカ勢力図」。その2006年版が完成いたしました。
今回は、ついに「都道府県別」のランキングを出しおります。作業は1日がかり!この忙しいときに!
しかしながら、おかげで興味深いランキングをお目にかけることができましたぞ。
と、いうことで本日、掲示板の更新は出来ず!許せ。
それよりも、黙って↓のウラ話を「押せ!」。
以上!解散!
また明日。
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(19:28 藤村)
6月26日月曜日となりました。藤村でございます。
6月26日月曜日となりました。藤村でございます。
先ほど掲示板、更新しておきましたよ。やはりこの週末でDVD「ヨーロッパ」を副音声まで含めてすべてご覧になられた方が多かったようでございます。
さて「ヨーロッパ」の旅の中で「運転に見る国民性」みたいな話しがありましたな。ドイツ人は規律正しく、フランス人は自分勝手、そしてイタリア人は実にアバウト。これに対して日本人の運転は外国人から見ると「優柔不断」だそうであります。車線を変更したいのか、まっすぐ行きたいのか、「意思表示をハッキリしない」と。わかるような気がいたします。
日本は島国で、古来より欧米のように異民族が多数流入してくるような環境ではなかったですから、「あ、うんの呼吸」で人とコミュニケーションをとり、「ハッキリとした意思表示」よりも「あいまいさ」が人間関係の潤滑油として機能しておるわけでございます。
従って車の運転にしても、ウィンカーをビシっと出し、「曲がります!」「みなさん私!曲がりますよ!」と強く主張するよりも、なんとなくウィンカーを出し、「人様に気づかれぬうちに、なんとなく曲がれればそれが最良」と、思っておるわけでございます。
さて、日本人の中にも「県民性」というのがございまして、各地方により運転マナーもずいぶんと違います。
そんな中で北海道人の運転。これにはいくつかのハッキリとした特徴がございます。
まず、ウィンカーは「道を曲がる時にしか出しません」。つまり、「単なる車線変更では、ウィンカーは出さない」ということであります。もちろん全員ではありませんよ。しかし、明らかに本州と比べてウィンカーの使用頻度が低いのが北海道の特徴であります。
次に、「走行車線と追い越し車線の区別がない」。町中の2車線道路の場合はこれ、仕方のないことでありますが、しかし北海道の高速道路では、右側の追い越し車線を延々ゆっくり走っている車が非常に多いのでございます。本州の高速道ではあまり見かけない風景であります。
そして最も北海道の運転を特徴付けるのが、「救急車や消防車が来ても車を路肩に寄せない、停車させない」ということでございます。多分、本州から来た人が一番驚く風景がこれでございましょう。北海道では緊急車両が後ろから来ても、「前を走る車がハザードランプを点灯させて次々に路肩に停車する」という風景は、まず見ることができません。「なんとなく道をあけるけど、そのまま走りながら救急車が追い抜くのを待っている」「止まったとしても、その場に止まるだけで道路の中央を一斉にあけるといった積極的な行動はとらない」。もちろん全員とは言ってませんよ。しかし、こういう人が多いのは事実でございます。
北海道はいうなれば「日本の縮図」なのです。島国で他県の車が入ってくることは皆無。従って日本人の「あいまいさ」「あ、うんの呼吸」が運転に最もよく現れておるような気がします。
「ウィンカーを出す」「出さなくてもわかるでしょう?」
「追い越し車線は常にあける」「あいてるからいいでしょう?」
「救急車が来たら路肩に停車する」「止まらなくても救急車は追い抜いていくでしょう?」
決してそこに悪意があるわけではなく、それが日本人の特徴であるから、私はある意味、仕方のないことだと思っております。こういった運転に見られる「あいまいさ」「あ、うんの呼吸」は、裏を返せば、欧米にはない、日本古来の「恥じらいの文化の現れである」とも言えるのです。
しかしまぁ、救急車が来たときは、「黙ってれば追い抜くでしょう?」「なんかわざわざ車をよけるのは恥ずかしい」ではなく、積極的に止まった方がよいと強く思いますけども。
と、いうことで本日は日本人の国民性を分析したところで、さぁ日も沈んでまいりました、本日の日記これまでと。
また明日も良い天気でございましょうか。そんな中でDVDの編集に明け暮れるのも、ちょっとねぇ。そろそろ旅に出て異国の文化に触れたいなぁ・・・そう思う今日このごろであります。
ではまた明日。
【2005年新作と04年「ジャングルリベンジ」放送決定】
ついに関西方面で「2005年新作」(もうね、DVDのチラシで内容はバレちゃってますけどね)が放送開始!
お久しぶりでございます!ABC朝日放送さんで!
7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00?
また、2004年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!
KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00?22:00 第1話?第4話
7月16日(日)19:55?21:25 第5話?第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。
UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。
ということで、関西方面の皆様、そして宮崎の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
(20:02藤村)
6月23日金曜日。
6月23日金曜日。
朝4時に起きて6時に再び床につきました藤村でございます。
さて討ち入り騒ぎで賑やかだった今週もおしまい。週末を迎えて「さぁゆっくりとDVDを見ましょう」という方も多いことでございましょう。
私はここ数日、通勤の車の中で「副音声」をラジオ代わりに聞いております。「あんた車の中で自分の声を聞いてて気持ち悪くないか」と言われることも多いのでございますが、不思議なもので、常日頃からどうでしょうを編集しておりますと、あのよくしゃべる「藤村D」という方は、すでに「別人」として脳が認識しており、「自分だ」という自覚はまったくありません。
それが証拠に副音声を聞きながら、ふと「あぁ、おれならこういう場合、こう言うな」なんて考えることがあります。すると次の瞬間、副音声の中の藤村Dが、自分が考えた通りのことを言うんですね。いや、そらぁ「当たり前」なんだけど、「おっ、藤村Dいいこと言うじゃないか」なんつって、無意識に思ったりするわけです。それほど私にとって彼は、別人なのでございます。
さてさて、本日は関西方面の方々へお知らせがありますよ。
お待たせいたしました。ついに「2005年新作」(もうね、DVDのチラシで内容はバレちゃってますけどね)が放送開始!
お久しぶりでございます!ABC朝日放送さんで!
7月8日から9月2日まで毎週土曜日25:00?
また、2004年「ジャングル・リベンジ」の放送も以下2局で決定!
KBS京都さんで2夜連続!
7月15日(土)19:00?22:00 第1話?第4話
7月16日(日)19:55?21:25 第5話?第7話
*「どうでしょうリターンズ」もレギュラー編成中。
UMKテレビ宮崎さんで!
7月6(木)、7(金)、8(土)、9(日)、12(水)、13(木)、14(金)の各日に深夜編成されます。
ということで、関西方面の皆様、そして宮崎の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
では皆の衆!
週末はDVDで英気を養い、また来週、元気でお会いいたしましょう。
あぁ?・・・ワールドカップ、終わっちゃったなぁ。
中田殿・・・キミはがんばった。悔しかったんだろうねぇ。人目もはばからず、ずっと起き上がらなかったもんねぇ。初めて見たなぁ、中田殿のそういうところ。もうね、いいからゆっくり、休んでくだされ。
(19:56 藤村)