藤村

2月13日金曜日。藤村でございます。

DVDの編集が終わってからも、いろいろと作業があり忙しくしておりました。申し訳ない。

まずはお知らせ。明日、札幌真駒内オープンスタジアムにて、スノーボードのジャンプ大会「TOYOTA BIGAIR」が開催されます。

この大会だけのために作られたバカデカいジャンプ台の上からスノーボーダーが大ジャンプをする。別にスノーボードに興味はない人でも、これはイベントとして見ごたえがあります。あったかい格好をして是非真駒内に。

尚、会場の大型ビジョンでは水曜どうでしょうDVDのCMとともに、嬉野先生主演のDVDオープニングCIアニメが、DVDより一足早くチラリと流れます。こちらもまぁ、見ごたえありと。

HTBの冬のビッグイベント。制作部員は明日、真駒内に全員出勤であります。

さて、おととい水曜日のテレビ。どうでしょうじゃなくて、サッカーじゃなくて、TBSさんの「北の大自然SP・森のラブレター」というのを録画して見ました。

いい番組だったなぁ。

富良野に住む倉本先生の活動と、茨城の里山に暮らす老夫婦の話。

老夫婦は、里山で自給自足の生活をしております。自給自足というと、「獲ったどー!」的なワイルドなイメージか、世捨て人のような仙人的なイメージがありますが、いたって普通のじいさん、ばあさん。

自分たちが食べる分の米、野菜を育てているだけ。

庭に小さな池があり、そこにはナマズやウナギが棲み、夏にはホタルが舞い上がる。

畑に向かう道にはじいさんが植えた季節の花が咲き、ばあさんは毎日裏山の八幡様にお参りにいく。

正月は自分でしめなわ飾りを作り、餅をつく。

そういうふうに毎日を暮らしているだけ。

単純な、普通の生活。

でもその普通の生活を見ていて、ぐっときましてね、いいなぁ、いいなぁ、と思わず声が漏れてしまった。

いいなぁ、いいなぁ、と思いながら目頭が熱くなった。

じいさん、ばあさんには、不景気なんてものはまったく関係ない。

雨風は関係あっても、そんな得体の知れないものに暮らしが左右されることはない。

じいさん、ばあさんには、働くところがなくて明日からの生活に困る、なんてことはありえない。

毎日毎日やることがあって、忙しい。

便利ではない。ラクではない。でも、普通ににかやかに生活する。

いいなぁ、いいなぁ、胸が締め付けられるようでした。

脚本家の倉本先生は、富良野で閉鎖されたゴルフ場を森に戻す活動をしております。

今でこそ温暖化なんて地球規模の問題ばかりがクローズアップされておりますが、ちょっと前まではゴルフ場こそが環境破壊、環境汚染の元凶と言われておりました。

それを数十年かけて森に戻す。

テレビの世界にどっぷりはまっていたはずの倉本さんがこう言います。

「おまえたちはテレビの前で笑っていなさい。ぼくは自分のできるところから始める」

ちゃんとみんなに向かって、そういうことを言う。

「さぁ、みんなも楽しくやろうよ!」

そういう空々しい仲間意識を言う人は多いが、こういうことをちゃんと言うテレビの人はもうほとんどいない。

違うチャンネルでは、赤いじゅうたんに乗った芸人さんがギャグを飛ばし、テレビの前では誰も笑ってないのに、「大笑」と書かれた札をみんなであげて空笑いをしておりました。

そんなに無理しなくていい、と目を伏せたくなりました。

老夫婦のような普通の生活をしたい。

ということは、今まで手に入れた多くの便利を手放す、ということです。

でも私だけではなく、今はそう少なくない人が、便利を手放す覚悟があるような気もします。

まぁ、そんなことを考えさせてくれる番組でした。

TBSさん、ありがとう。

(20:05 藤村)

藤村

2月3日火曜日。藤村でございます。

DVD第11弾の作業に集中しており、なかなかこちらに顔を出せない日が続いておりましたが、ようやくひと段落。

日記に精をだしていくかということで、とりあえず思い出したことを書いてまいりましょう。

去年の年末、クリスマスのお話。

次女は、サンタにあてた手紙に、

「エントツをふさいじゃってごめんなさい」

などとメルヘンチックなことを書いており、

「おいおい中学生にもなってまだ信じているのか」

と、少々心配になった、というようなことを書きました。

一方で小学生の坊主は、当初よりサンタに懐疑的であり、去年あたりは誰に吹き込まれたのか、

「サンタはさぁ、おとうじゃないの?」

などと直接的な暴言を吐いて一喝されたこともありました。

そんな坊主のクリスマス当日の話。

「うおぅ!いいよこれー!」

という坊主の喜びの声で私は目が覚めました。

やつは布団の足元でガシャガシャと乱暴にプレゼントを開けております。

「おー・・・サンタさん何くれた?」

「クツだよー!バスケットシューズ!いいよこれー!」

このクソ坊主は小学生のくせにシャレっけが旺盛で、おもちゃもそれなりに欲しがるが、それよりも服や帽子など服飾系に興味があるという、かなり大人びたところがある。

次女は同級生から、「あんたんとこの弟チャラいよねー」などと言われているらしい。

「これ欲しかったんだよー!やったよー」

小学生のチャラ男はプレゼントがかなり気に入ったらしい。

「おー、よかったな」

布団から体を起こしてみると、上下がまったく揃ってない寸足らずのパジャマを着たチャラ坊主が、うれしそうにクツを眺め回している。やがて、ふと思いついたように、

「おとう、これさ・・・」

坊主は質問をしてきた。

「あ?なんだよ」

「これさ・・・どこ製?」

「あ?国か?」

「国どこ?」

「見せてみ・・・あー・・・メイドイン・チャイナだな」

「・・・」

坊主は眉間にしわを寄せて、無言のまま私をじっと見た。

「中国製だ」

「ちゅうごく・・・」

坊主は絶句し、そして天を仰ぎ見ると、やがて搾り出すような声で叫んだのだ。

「サンタどうしたーッ!」

「え!?」

「どうしたー!サンターッ!アメリカやヨーロッパ製じゃないのかーッ!」

「なになに!」

そして坊主はすべてに絶望したように

「サンタがなんで・・・中国なんだ」

と、つぶやいたのだ。

(いやいや、そうか・・・)と。

サンタというのは欧米系の人種であり、従ってサンタが持って来るプレゼントは欧米の製品である、という理論が彼の中で確立していたのだ。

プレゼントが中国製であるということは、サンタは中国からやって来たということになる。

彼のこれまで信じてきた理論が崩壊したのだ。

サンタは決して中国系ではない。サンタのワンさんとか、サンタのチョウさんとか、そういうことではないのだ。

それなのに・・・それなのに!

頭の中が整理できないままに、彼はまだきっと日本海あたりの空を飛び続けているであろうサンタに向かって力いっぱいに咆哮したのだ。

「サンタどうしたーッ!」

と。

「まぁ、でも・・・今はどこの国だってほとんど中国製だからな」

言い訳ともつかない言葉で私はお茶をにごしたが、しかし一方で、その苦渋に満ちた坊主の顔を見ながら、

(よしよし、まだ信じてるな)

と、なにやら少し安心したのである。

ささ、というわけで「DVD第11弾」絶賛予約受付中!「写真集2(改訂版)」の第二回予約もスタート!まだ、という方は是非、ローソンロッピー端末で。

また明日。

(19:35 藤村)

藤村

1月30日の金曜日でがす。藤村でがす、と。

さぁーDVD第11弾、本日すべての素材がめでたく完成いたしました。

秋以来の編集室ごもりも、これにて終了。

あとは皆様のお手元に届く春4月を待つばかり。

今回のDVDは、久々に顔をそろえた「DVD版の前枠後枠」や、「オープニングCIアニメ」あたりをまずは楽しみにしていただきたい。


や、もちろん長い時間をかけて再編集した本編が一番のオススメではありますが、みなさんに放送で流すのではなく、「DVDというモノ」として買っていただ
く。そう考えると、DVDをひとつのメディアとしてとらえ、「DVDだからできること」をどれだけ付加できるか、が大事なのであります。

DVDというメディアをただ「テレビの放送をキレイに録画したモノ」ととらえるのならば、誰だって自分で作れる。わざわざ数千円も出して毎回買う必要は、次第になくなってくる。

「DVDというモノ」の特性を考えて、「単なるテレビ録画ではないモノ」に仕上げてから市場に送り出さなければ、テレビ業界が「ソフトの二次展開」などともてはやしているDVD市場も、やがて自分たちの手で枯らしていくことになる。

「ウ
ケた番組はとにかくDVD化」「どこもやってんだから」「今がチャンス」と、「映像の権利を保有している」という権利概念だけの安易な判断で2時間そこそ
この録画素材をDVDに焼いて売り出すようなことを続けていると、やがてテレビ番組のDVDなど誰も見向きもしなくなってしまう。

「ソフトの二次展開」という言葉だけがテレビ局の中で蔓延し、「モノとしての実体」の伴わない安直なDVD販売が、テレビ番組のDVD市場自体を、視聴者にとって魅力のないものにしつつある・・・。

DVDは、時間軸の中で流されていくのが宿命だったテレビ番組を、時間軸の呪縛から解き、視聴者の手元にずっと置いてもらえる、視聴者の中で生き続けることを可能にしてくれたメディアである。

DVDは、決して「二次展開という権利概念の商売道具」ではなく、「テレビ制作者と視聴者の電波を介さない初めてのつながり」である。

テレビ制作者は、これを忘れてはいけない。

DVD作りを5年続けてきて、最近強くそう思うのです。

ま、とにかく今回も、4時間あまりの水曜どうでしょうDVD、まもなく完成であります。

ということで、奥さん本日は解散でがす!

(19:48 藤村)

藤村

1月21日水曜日。藤村でございますよ。

DVDのオープニング、北海道テレビって社名が最後に出るonちゃんのアニメーション。「CI」って言います。

前回はジブリでも活躍中の高坂さんに作ってもらいました。

かなり手間のかかった着ぐるみonちゃんのCGでありました。

そして今回のDVD第11弾でも、このオープニングアニメを、ある方に依頼。

それが本日、届きまして、さっそく見みましたら・・・

いやぁーおもしろい!

今回は、セリフも入っておりまして、ちょっとしたミニコントの様相を呈しているアニメ。

キャラクターとしてonちゃんが出てきますが、今回の主役はなんと・・・

嬉野先生!

嬉野先生がなんとアニメで登場!

これはいいですよ。もう意味がわかりません。

詳細はまた後日。

とりあえずは本日解散!

また明日集合!

(19:46 藤村)

藤村

1月20日火曜日。

やぁどうも!藤村です。

ちょっとフランクにご挨拶してみましたよ。

皆さんご機嫌いかがでございましょうか。

私はDVD第11弾の編集に終わりが見えてまいりまして、ようやくひと段落ついたところでございます。

「桜前線」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」。

今から11年前の98年春から初夏にかけて作られた作品であります。

この年の夏にはアラスカへ行きシェフ大泉が登場、冬には短編の名作と呼ばれる「車内でクリスマスパーティー」が作られるなど、番組が勢いよく加速していく、まさにそんな時期。

番組に力がみなぎっている、もう走りたくてしょうがない、走らせろ、それが98年だったような気がいたします。

時は流れて2008年の年末。

DVDの前枠撮影のために久々に顔を合わせたどうでしょう班。

大泉洋35歳。鈴井貴之46歳。

前回の「ヨーロッパ20カ国」からも、すでに2年あまりが経過。

どうでしょうさん的には、ずいぶん前に走るのをやめ、まぁゆっくり歩こうやと言うのも束の間、今や縁側に座り込んで毎日茶をすすっているような状態。

そんなどうでしょうさんが、「よいしょ」と、久々に腰を上げたかのような今回のDVD用の前枠撮影。

本編の方は98年、力みなぎるどうでしょう班。

かたやオープニングの前枠に登場するのは、2008年の年の瀬
に「んどくせぇなぁ」と多少は腹に持ちつつ集まってきたどうでしょう班。

しかし、です。

しかし、歳をくって毎日茶をすすっている2008年のどうでしょう班の方がおもしろい。

前枠も後枠も、その場に板付きで中身のある話なんか一個もしてないのに、なんだかおもしろい。ずっと聞いていられる。

「歳を重ねる」というのは、これは絶対的な力なんだなぁとつくづく思ったのであります。

2008年は、皆様にテレビでお会いすることはできませんでしたが、このDVDでは、オープニングから「今の大鈴」がしっかりと皆様の前に登場し、ダラダラとしゃべっております。

これは「テレビではできない」「DVDというメディアだからこそできるおもしろさ」だと、私は実感したのであります。

DVD第11弾はこの前枠後枠も楽しみにしていて下さい。

ささ、では編集もラストスパート。

がんばってまいりましょう。

(15:02 藤村)

藤村

1月7日水曜日。

遅れましたが皆の衆!

あけましておめでとうございます。

新年早々から編集室にこもり、いまだDVDの編集に猛進しております藤村でございます。

現在「サイコロ5」の最終夜を編集中。

10月過ぎから続けてまいりましたこの作業、ようやく終わりが見えてまいりました。

いよいよラストスパート。

ということで、気の利いた話をできる余裕もなく、あとはDVDをじっくりご覧あれということで、2009年初頭のご挨拶と代えさせていただきまして、

私は引き続き編集室に入ります。

よし、それでは皆の衆もそれぞれの持ち場で奮闘せよ。

解散!

また明日!

ぬぅえやぁーッ!

(20:05 藤村)

藤村

2008年12月29日月曜日。

今年最後の日記。藤村でございます。

本日、DVD第11弾のための枠撮りを久々に行いました。

ここ最近はDVD版の前後枠は撮ってなかったんですが、「おーたまにはまた撮ってみようか」と思い立ち、年も押し迫った本日、大鈴ご両人を呼びつけて、いつもの公園で撮影と相成ったわけでございます。

積雪量ゼロが続いていた札幌も先週末ドカ雪が降り、いつもの公園も一気に雪景色。

久々にソリなど出しまして、ご両人にはアクロバチックなソリ滑りなどご披露いただきました。

考えてみれば、これは2006年「ヨーロッパ」以来の、どうでしょうとしての撮影。

「いやぁーすごく久しぶりですねぇ」

と言いながらも、顔を合わせれば、いつもの大泉洋であり、ミスターであり、我々ディレクター陣。その呼吸は相も変わらず。

撮影前のことであります。

用意した衣装の中に長靴がありました。

そこいらの親父が履くような黒いゴム長。ちょっと地味なので、スタイリスト小松が、水曜どうでしょうのロゴシールをゴム長の前面に貼り付けました。

「どう?オシャレでしょ」と。

「うははは!いいねぇー小松さん」と。

一同盛り上がっておりますと、

「おぉー!これはいいじゃないの小松さん!」

その長靴に人一倍の興味を示した男がおります。

嬉野先生であります。

嬉野先生はすかさずカメラを構えると、

「ちょっと大泉さん、その長靴、そこに置いて・・・そうそう」

と、近くにいた大泉洋に指示を与えております。

「そこそこ、ハイそこに置いて。あーいいねぇ」

「いいですか」

「じゃ撮りますよ」

「はいはい、いいですよ」

大泉洋は長靴に手を添えてポーズをとっております。

「あ、大泉さん、手をどけて下さい」

嬉野先生は、ファインダーをのぞきながら、しれっとそうおっしゃいましたね。

「あ、ぼくはいらないの?」

「あ、大泉さんはいいです」

「あー・・・」

先生は、ただ長靴が撮りたかっただけなんですね。

で、たまたま近くにいた大泉洋に、長靴をセッティングさせただけなんですね。

大泉洋は手をどけながら、多少落ち込みましたね。

嬉野くん、もうぼくは長靴にも勝てないのかと。

しかしながらそこには、どうでしょうのいつもの空気が、変わらずに流れておりましたね。

良い仕事納めとなりました。

ひっそり静まり返ったHTB制作部のフロアで、この日記を打っております。

さぁ来年は、どんな年になりますか。

皆の衆!

今年は世話になるばかりで、新作を見せられず、申し訳なかった。

来年は必ずや!と思っております。

ではあと少し、DVDの作業をして帰ります。

みんな、よいお年を!

(17:00 藤村)

藤村

2008年12月24日水曜日。藤村でございます。

今朝、リビングにあるクリスマスツリーに手紙がひとつぶら下がっているのを見つけまして。

見れば、中学生の次女がサンタにあてた希望プレゼントリストであります。

夢中になっているグループのCDであるとかDVDであるとか写真集であるとか、まぁいっそのこと現金よこせ、みたいなこととか、10項目ぐらいが書いてありまして、そのあとに、

「サンタさんいつもお仕事おつかれさまです」

と、サンタに向けた気遣いの言葉が書いてありました。

いやそれは無論、私に向けた言葉であろうと推察されたわけでありますが、しかし、そのあとに「PS」追伸として、

「暖炉でえんとつをふさいじゃってごめんなさい」

と、書かれておりました。

3年ほど前に薪ストーブを買い、子供たちに「サンタの穴」と言われていたリビングの壁の穴を、えんとつでふさいでしまっていたのであります。

「えんとつをふさいじゃってごめんなさい」・・・

なんと、中学生のくせして次女は本気でまだサンタに手紙を書いている・・・。

いや待てよ。

やつは見事なカモフラージュで夢見るメルヘン娘を演じ、親の心をくすぐって、現金を含む希望品目10項目をすべてゲットしようと巧妙にたくらんでいるのではないか・・・。

しばし手紙を見ながら、考えてしまったのであります。

まぁどっちでもよいが、前者であればかわいいが将来が心配。後者であればこにくらしいが将来は安泰。

ということで、本日はクリスマスイブ。

働いている人にも、浮かれている人にも、等しく「メリークリスマス!」

【「水曜天幕團」動画配信中!】
嬉野です。宣伝です!

5年前にHTBの社屋前に巨大なテント劇場を作って、
「水曜天幕團」第一回旗揚げ公演と銘打ちまして、
ナックスさんと芝居をやりました。

これは既に「蟹頭十郎太」のタイトルでDVDにもなりまして、
只今も相変わらず絶賛発売中なのです。(多分ね)。

これが今回、動画コンテンツにもなりまして、
本日22日よりHTBのホームページで配信開始なのであります。

もちろん有料でございます!
だもんで宣伝しておる次第!

で、どこで見ることができるのかと言いますと、
HTBのホームページに南平岸ユメミル広場というのがありましてね、そこで配信してます。はい。

なので、奥さん、そこに行ってみてね。

あれは、2003年の秋のことでしたね。
全国的な急ブレイクをはじめたばかりの、
どうでしょうだけで超有名だった大泉さんが、
初めて視聴者の目の前に生身の体をさらすという瞬間でもあり、
ほとんどの観客には初めての経験で劇場内は異様な興奮に包まれておりましたのを今も昨日のことのように覚えております。

奥さんも覚えてますでしょう。

でね、その舞台の模様を中継車でも収録しましたので、
その場限りの舞台が映像に残り、
その映像を基に、芝居の演出をした藤やんが、
もう一度編集しなおして渾身の芝居映像にしたものが、
今回配信します「水曜伝幕團・蟹頭十郎太」でございますよ。

普通はね、芝居の間を編集で勝手に変えてしまったら、芝居の演出家に怒られるでしょうけど、
うちの場合は、芝居の演出も映像の演出も同じ人間だったので、気の済むまで編集できたようでございます。

お忙しい年の瀬の合間に、また眠れぬ夜に、
あっと驚く2時間半の芝居に浸るのもまた楽しからずや。

以上!

【DVD第11弾予約受付中!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(17:22 藤村)

藤村

12月17日水曜日。藤村でございます。

DVD第11弾の予約がスタートして3日目。

昨日までの2日間ですでに全国から2万枚近くの予約をいただいております。誠にありがとうございます。

日夜編集をしております私も今一度気合いを注入いたしまして、納品期日厳守!と、肝に銘じておるところであります。

風邪引くなよ藤やん、と。

本日までに「桜前線」「十勝二十番勝負」のスーパー、テロップ付けの作業をほぼ終えてこちらは編集完了!

先ほどから「サイコロ5」に手を付け始めたところであります。

「サイコロ5」の完成期日は来月中旬。ぬはははは!余裕でございます。

あとは風邪を引くなよ藤やん、と。

さて、かように日夜編集作業に邁進する一方で、さぁ来年は何をやろうかと、模索しながらあちこちに出張などしております。

先々週は、東京へ行きまして、福岡の劇団「ギンギラ太陽’s」の公演を観てまいりました。

ここはおもしろいですよ。役者さんが全員「かぶりもの」をしております。飛行機だのデパートだのお菓子だの。誰一人として「人間」を演じているやつがいない。

つまりは、そういった「モノ」の中に物語を作り上げて演じている劇団なのであります。

例えば、国産飛行機YS?11を主役とした福岡空港の物語であったり、博多駅と天神にあるデパートの物語であったり。

地元福岡の細かいネタを拾い集めて、それで物語を作っていく。

今回観たのは、引退を間近に控えたの0系新幹線の物語。

高度成長のシンボルでもあった初代0系新幹線。しかし今や博多から岡山のあたりまで運行する「こだま」として数両が走るのみ。いつしか東京に行くことはなくなってしまった。

そんなとき、ついに0系新幹線の廃止が決定する。スクラップにされる前に!もういちどだけ東京へ行きたい!華の東京までもういちど走りたい!

そして、博多駅の車庫に眠っていた0系新幹線たちが、ある夜、一斉に東京へ向けて走り出す!

・・・とまぁ、こんな話であります。

これを、まぬけな新幹線のかぶりものをしたやつらが、実に感情豊かに演ずるわけであります。

おかしなことに、芝居が始まってものの15分で目頭が熱くなってしまいました。

いいですよ、ギンギラさん。おもしろいです。男性客が多いのもうなずける。

東京で福岡の劇団「ギンギラ太陽’s」を観た後は、そのまま京都へ。京都といえば劇団「ヨーロッパ企画」。彼らの事務所と言いますか、アジトと言いますか、通称「ヨーロッパハウス」と呼ばれている所で、やつら手作りの鍋をご馳走になってまいりました。

せっかく京都まで来て、なんでおめーらが作った鍋を食うんだ!と、そういう下世話な文句は言わず、あれこれ話をしてまいりました。

そんな中で、やつらがやっている「ショートショートフィルムフェスティバル」とかいうやつに、個人的に参戦することにいたしました。

5分以内のショートフィルムを作って、ヨーロッパのメンバーや一般参加者たちとおもしろさを競い合うというガチ勝負であります。

審査員は「踊る大走査線」の本広監督やいとうせいこうさん、のー泉さんが主演した「アフタースクール」の内田監督などもいらっしゃるようであります。

わたくしそこへ堂々の競技参戦!

フェスティバルは2月。

「こりゃぁもう早いとこDVDの編集を終わらして、おもしろVTRを作らないと!」と、一方では思い、一方では、おもしろネタが浮かばなかったら、「バカ
野郎!こっちゃぁDVDの編集で忙しいんだ!んな金にもなんねぇーもんに参加できるか!」と罵倒して不参加を決め込むかと、そんなことも考えておるところ
でございます。

とにかく来年はまずそんなところからスタートし、まぁ、なんとなく「新作」をね、視野に入れつつ、新たな荒野にも足を踏み入れてみたいなと、そんなことを思っている2008年の年の瀬でございます。

まま、なんでもいいけどとりあえずDVDを完成させるまで風邪引くなよヒゲと。こっちゃぁ前払いで金払ってんだと。納期は守れと。そしていいか、来年は新作を作れと、いうことですね。

わかってございますよ。

ささ、ではまた明日。

DVD第11弾絶賛予約受付中ー!

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「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
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(20:22
藤村

藤村

2008年12月16日(火)

嬉野でございます。

赤穂浪士の討ち入り記念日も過ぎました師走半ばの16日とあいなりましたが、ローソン屋敷の方へは本日もぞくぞくと討ち入りいただいておりますようで、まことに持ってありがたいことでございます。

思いますれば、どうでしょうDVDが世に出ましたのが2003年3月でしたから、年を越せば6年目を迎えるわけでございます。

この6年で日本は大きく変わってしまったようでございますね。

2003
年の3月の時は、日付が変わると共にみんなが呑気に深夜のローソン屋敷へ討ち入りして盛り上がっておりましたことを懐かしく思い出しますが、その年の秋の
討ち入りの時には、婦女子の深夜討ち入りを慎むように日記でアピールしていましたから、突如として前例の無いような凶悪犯罪がごろごろと新聞やテレビの報
道番組を賑わすようになってきたのがこの頃だったのだと思います。

不況はみなさんの身にも迫って来ているのでしょうか。

しかしながら不況より、親兄弟、親戚、友人、隣近所といった、つましく助け合っていたセーフティネットがこの身の回りから日々希薄になっていくことのほうがこれからは深刻なことのような気がします。
なんか、そんな気がします。

さて、今晩も美味しいご飯を作られましたか。
いずれにしても食って寝るのが人生。
それ以上のことは私には難しいばかりのこと。

安くても美味い物をしっかり噛んで、
明日も栄養満点で生きていこうと思うばかり。

いくら考えても分からないことは、分かる人に教えてもらい。
出来ることだけは何が何でも頑張り、出来ないことは出来る人に任せて構わないのだと、思うばかりでございます。

師匠も走る12月。
そうはいっても呑気に好い年の瀬を送られますよう。
お祈りしております。

ではまた明日。
解散。

【DVD第11弾発売決定!】
「桜前線捕獲大作戦」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立て!豪華2枚組!
12月15日予約開始!4月15日発売&受け渡し!

(20:16 嬉野)