藤村

12月22日木曜日。藤村でございます。
DVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」の編集を、先ほどすべて終えました。
「特典映像」には、未公開シーンもたっぷりとございます。
発売は年明け3月。予約はすでに受付中!でございます。
今年も残すところ10日ばかり。しかしまだDVDの大泉さん分の副音声収録があり、また、京都で劇団「ヨーロッパ企画」の短編のエンディングを撮影しなければならず、年末ギリギリまでお仕事の藤村、嬉野でございます。
今年のクリスマスは、3連休となりました。
春、関西へと旅立った長女が、明日帰省してまいります。
回転寿司に行きたいだの、鍋が食いたいだのと言っております。
札幌は、すっかり雪景色。
みなさま、一足先に、
「メリークリスマス」。
2011年12月22日(木)
嬉野です。
昨日はDVDの副音声の録音日でしたから、ミスタさんと録音ブースで藤やんと三人で語らいました。
ミスタさん、風邪引いたのか鼻をかみながらのトークとなりましたが。
聞けばミスタさん、この頃はアウトドア的な人になったのだそうで、今ならユーコン川リベンジも辞せず的な話でありましたよ。行きたくはないけど、行けなくもない。そういうことらしいですね。
さて皆さん、年末ですね。
もうすぐ今年も終わるのですが、いつもながらそんなに年末気分が世間にあるわけじゃなく、このまま、年末気分も盛り上がらず正月気分も湧かないままに新年を迎えるのだろうなと思いながらも、今年はね、とうとうそういうことにも反応しなくなったと言うか、年末年始ムードが世間にないからといって別に不思議でもなく、いや、そういえば、そんなことは殆ど気にならない身体に自分はなってしまっているなということに気がついたわけでしてね。
あぁこうやって人は、頭がからっぽになっていくばかりなんだなぁと、思いました。
こうした時代にはね、昔編まれた文化人類学的な民俗学的な書物を読むのがいいのではないでしょうか。
日本人だってこの列島に長い歴史と文化を持っているんだから、日本がこうなる前の日本人に興味を持って調査せずにはおれなかった学者さんたちの残された本というのがあるわけで、そういう書物をこんな空っぽな時代には読むがいいだろうね。
思えばですよ。これまでも、そしてこれからも、人間は必要に迫られ立ち働き、切実な気持ちの中で文化というものを作り上げ受け継いできたのだろうから、
生きている環境が変わってしまえば、誰もが当たり前に感じて受け継いで愛着を感じてきた文化も、だんだん継承するのが辛くなってくるのは仕方がないよね。
だって雪国にあるかまくらという風習だって気候が変わって雪がまったく降らなくなったら、続けていくためにはなんらかの方法で雪を大量に作り、雪の溶けないように温度管理できる室内に作り続けるしかないから、それは相当お金も掛かるし、というか、そこまでのことになっていくと、気分的にも続ける意味がだんだん見いだせなくなっていくだろうから、その風習に付随して培われてきた精神的な文化もムードも消えて無くなっていくことは、いたしかたない当たり前の流れなのだと思うよね。
からっぽになっていく時代の中で、そういえばどうして昔は空っぽじゃなかったのかを考えるのも、意外と頭が気持ちいいことになるのにつながるんじゃなかろうかという予感がありますですね。
人類は、こんなに空っぽでいられる時代をかつて経験したことがないはずだから、この先いったいどこまで空っぽでいられるだろうかという、つまり現代日本と言う世間は、実験の場でもあるのだろうね。
こういう時代にはね、自分の周りだけでいいから、人との付き合いを大事にしたいなと思い努めて、周囲と付き合うことをした方がいいような予感がします。
ひょっとするとこの先、何をしても時代は好い方向には進めないのかもしれませんよね。
誰が指導者になっても上手い具合に世の中は改善されてはいかないような気もします。とうとうそんな時代なのかもしれません。
時代は坂を転がり落ちていっているとしても、人と人が仲良くしていればそれで人生は充分楽しいのだから。空っぽに負けず、仲良くできる人を大切に思って、朗らかに和やかに生きていくのが得だと私は思います。
だから諸氏。
この先もずっと、我々は仲良く呑気にまいりましょう。
では、本日も各自の持ち場で奮闘ください。
解散
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(19:16 藤村)

藤村

12月16日金曜日。
DVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」を年内に完成すべく、再び編集室にこもっておる藤村でございます。
全八夜の本編の編集を終え、現在は「特典映像」の編集をしております。
どうでしょう班にとっては初めてとも言えるADとなった佐野くん(20代にしてすでに3人の子持ち)にDVD編集のコツを教え、今や彼は、中高年に突入してしまった我々にとって、かなりな戦力になっておりまして、今回の「特典映像」には彼の発案による「メイキング・オブ・フィヨルドの恋人」なるものが入っております。
北欧を旅する中で、唐突に始まった連続テレビ小説「フィヨルドの恋人」。その撮影の裏側で交わされていた、放送されていない会話をオリジナルテープで見てしまった彼は、「これは面白いです!ぜひDVDに入れて下さい」と進言し、それを受けて私は、「じゃぁ自分なりに編集してみたら」と、彼に編集を任せてみたのでありました。
そりゃぁまだまだね、つかみきれてない部分もあって、手直しはいろいろしましたけど、「目の付けどころはいいぞ」と思ったのであります。
「特典映像」にしてはかなり長尺の「20分」に迫る「メイキング・オブ・フィヨルドの恋人」。これは必見であります!
DVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」は、ただ今!絶賛予約受付中!
今回の予約特典はなんと!
「メルヘン街道の朝に少しだけ窓が開いていた車のドアのフィギュア」
という、どうでしょうバカには「おっ!それは欲しいっす!」という垂涎のシロモノ!しかし、一般的には「なんすかそれ」という嘲笑のシロモノ。
さぁさぁ!予約受付数にも限りというものがございます。
DVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」、ただ今!絶賛予約受付中でございむぁーす!
また来週!
【嬉野日記メモリアル】
2011年12月14日(水)
嬉野でございますよ奥さん。
さて、掲示板に以下のような書き込みがありましたので、
ご紹介しておきましょう。
(まぁ、ここに転載するんでなくて掲示板を更新すればいいだけなんですがね、件数が多いものですからついつい。)
●こんばんはm(__)m
えいみー@愛知
いつも楽しく拝見してます!!
掲示板を見てたら、なんか書きたくなってしまってこんな夜中に書いています(*^^*)
私は来年から保育士として就職することになりました(^^)
今の時代で就職をできたことに有り難みを感じ、
感謝しつつも、周りの子は公務員試験に受かる子も半数ほどおり、公務員試験に落ちた私はなんか少しだけもやもやした気持ちになってしまいます…。
努力と笑顔と運が足りなかったと思って前に進もうと思うけど、なかなか割り切れず子どもだなあ…と思いつつも、
試験に受かってたらお母さんをもっと喜ばせてあげられたのに…などと考えてしまいます…。
でも、こんなこと話せる人もいないし、
夜中に目が覚めるとふといろいろ考えてしまったり…
私はしあわせだなー…と、よく感じる方だし、
ポジティブ(適当なだけかも…(-_-))
3%くらい自分で生まれてきてよかったと思うのですが、
珍しくこんな気持ちをどうしたらいいかずっと消化できずにいます…どうすればいいのでしょうか?
文章のまとまりがなく、読みづらくてすみませんm(__)m
★ということでね。
ここからは再び嬉野さんでございます。
運というべきものはね、
あると思うんです。
だから、運が悪いなぁと言うしかない時もあるでしょうし、
その運の悪さが重なれば、
「私ばかり、どーしていつもこう運が悪いの」
そう言って嘆くしかない時も確かにあるような気がするのです。
でも、その「運」の良し悪しを振り分けているのは、
ひとえにタイミングだけだとおもうのです。
つまり、自分が人生を今、毎日こう歩いているでしょ。
で、歩いているその途中でね、
突然「偶然」が自分に交差してくる、
そのタイミングだけだと思うのです。
「運」が良い方向に向くか、悪い方向に向くかはね。
ほら、自動販売機にお金を入れたら缶コーヒーが出るというのは、あれは偶然ではないですね、
でも、今にも雨が降りそうな空模様を見上げて、
降りだす前に帰り着こうと、
慌てて走って帰る途中の草っ原でね、
うっかり何かにつまずいて前につんのめって、
思いっきり地面に倒れて、したたかに肘を打ってすりむいてね、
「痛っ…」
って思ったその時に、
転んだ自分のその顔のすぐ先で、
野の花がぽつんと咲いていたら。
そして鼻先で咲いている、その小さな花を見て、
「あれ、こいつは、なんてきれいなんだろう…」
って思ってその花に共感してしまう瞬間があったら。
それは、偶然がもたらした出会いと言えますよね。
このような出会いを「運命」というのだなと、
ぼくは思っていてね。
つまり、「偶然」が自分と交差することが無ければ、
とうてい出会うはずのなかった者たちと出会うことです。
そうした「偶然」による出会いを、昔から「運命」と言っていたのではないかなぁと、ぼくは思うのです。
全部タイミングだけで良し悪しが決まってしまう「偶然」という名の「運命」ですから、
傍目には運の良いと人悪い人が当然出てしまっても、そのことはもうしょうがない。
そういう具合に、仕事や人間関係だって、いつもきまって好い方には転がらないから、その時は、
「この上手くいかなさが、オレの星だなぁ」と、
思うことにしています。
「あぁ、やっぱり上手くいかないわ。やっぱオレって、そういう星なんだなぁ」って、自分で自分の不手際に感心することにしているわけですね。
「やっぱ、こういう星なんだな、オレはな」って、
そう思うと、なんだか自分の人生に愛着が持ててくるのです。
どしてなんだろう。
ぼくの場合、不思議とそうなんです。
自分のことを必要以上に可哀想がらないと、
なんだか、だんだん自分に興味が持ててくるんです…。
「この人、こういうことで、この先どうなるんだろう?」って。
そう思ってると客観的に自分に愛着が持てていく。
多分ね、必要以上に「自分が可哀想」って思うことって、
イコール他人にばかり、周りにばかり、気がいっちゃってる状態でもあるから、周囲の人に気持ちがべとべとひっついちゃってるので、いつまでもその鳥もちにからまって、自分の身体が前に進めないんでしょうね。
だから、自分は人と比べてぱっとしないなぁと思いがちな時ほど、
「オレって、やっぱそういうぱっとしない星なんだな…」
って自分で思ってやる。
「大変なんだなオレって…」そう思う。
夜空には、もの凄い数の星があるけど、
その中にひとつだけ自分の星があってね、
その星が天体の運行に支配されながら動いているものだから、
自分の人生は、どーしてもその星の影響を受けてしまう。
つまり、「星の定め」というのがあってね、
ぼくらの人生は、その星の定めによって決められていく。
でも、決めてるその根本にあるのは「偶然」だから。
つまり、大した物ではない。
だから、気にする価値も無い。
でも、星が、ぼくらの人生を定義しているのだから、
その星に定義された人生を歩くことの中におそらく自分の役割があるのです。
多分、そういうことなんだろなと、
いつの頃からか、ぼくは思うようになりましたね。
おそらく運命は、ぼくらそれぞれに、
それぞれの役割を果たさせることで、ぼくらを何処かに導こうとしているのではないでしょうか。
そういうふうに思います。
だから、ぼくらは、
それぞれ果たすべき役割が違っているのです。
別名「偶然」という名の「運命」が、
ぼくらといつどこで交差するのか、
そのタイミングのズレだけで、
ぼくらは、思いもしなかった場所に連れていかれる。
だけど、
何処に連れて行かれたとしても、
連れて行かれた先々で、ぼくらは、
自分に出来ることをするだけです。
だって、できることしかできないからね。
当たり前だけど。
だから、できることだけをする。
だから、自分に出来ることは何かなって考えて、
自分には出来ないことが多いと分かっても、
そういうことでは嘆かないで、
出来ることだけをやろうとする。
(まぁ、長続きすることや、興味を持てることや、なんだかやってしまえることが出来ることなんだろうなとは思うけど)
それだけでいいと思うんです、人生って。
そして、望まない方向へ流されても、都度都度、
「はぁ、どうもこういうのがオレの星なんだな」って、
思ってみるだけでいいのです。
どんどん思いがけない方向に押しやられて悲しくなっても、
「これがオレなんだなぁ…」って思ってみて、
その時その時、自分に出来ることだけをやり続ける。
人生は、それで充分というか、
それで精一杯だと思います。
そうして、いつか、
星の導くところが見えてくる…。
ま、それは私が信じるだけのことですがね。
とにかく人生は、自分に出来ることだけをする、です。
それが、それぞれの人間が、違う役割を果たす、
ということに、自動的になるのだと思います。
そういうことだから、
人生はそれほど難しいことではないし。
それほど大変なことではないです。
ということでね、
多少わけのわからんところは、
好いように受け取っていただければと思います。
では。
本日も各自の持ち場で奮闘くださいますよう!
解散
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(13:03 藤村)

藤村

12月7日水曜日。1週間ほど留守をしておりました。藤村でございます。
昨日の嬉野日記にありました通り、我々は、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の演出家・上田くんと地味な男役者連中8人とで、札幌のスタジオにこもり、短編作品を撮影しておりました。
「短編作品」・・・という言い方が正しいのか、それとも「バカバカしい小芝居」というのか、「コントじみた芝居」というのか、とにかく「笑えるモノ」を作っておりました。
我々とヨーロッパ企画との付き合いは、もう5年ほどになりますでしょうか。彼らの芝居を初めて観に行ったときに、彼らが醸し出している「笑いの方向性」というのが、「自分にとても近しいものだ」と感じたんです。
「えっ?そんな小さいとこにスポットを当てんの!」みたいな。
「いやいや!そこ行く?」みたいな。
テーマに一直線に進むのではなく、そこに行くまでの道程に散りばめられた「些細な右往左往にこそ面白さがある」、という。
そんなヨーロッパ企画の連中となんか作りたい、という思いがここ数年ずっとありまして。でもそれは「どうでしょうみたいなバラエティー番組を一緒にやるとか、そういうことではないなぁ」と思いつつ、「じゃあ何をやれば彼らの面白さが人に伝わるだろう?」とずっと考えてて・・・。
ヨーロッパ企画は、いわゆる「本公演」と言われる長尺のお芝居のほかに、イベントなんかで披露する5分とか20分とか、少し力を抜いた感じの小さな芝居も作っておりまして。で、実は、「そんな短い芝居にこそ彼らの笑いの方向性というのが凝縮されている」ということがわかったんです。
例えばね、こんな短編の芝居がありました。
放課後、学校の職員室で先生たちが寄り集まってなにごとか相談している。来週に迫った体育祭、男子生徒61人が全員出場する組体操の最大の見せ場は「人間ピラミッド」。4段のピラミッドを作るなら、10人の生徒でひとつのピラミッドを作って、それが6つできる。でも、それじゃあ生徒がひとり余ってしまう。5段のピラミッドなら、15人で4つ。いやいやこれもやっぱり、ひとり余ってしまう。どうしましょう・・・保護者の手前、ひとりだけ余ってしまうのはまずいでしょう・・・みたいな話を先生たちが延々と話し合うという「苦悩のピラミッダー」という20分ほどのお芝居。
バカバカしいです。あまりにもテーマが小さい。しかし、たまらなく面白い。
もうひとつ、こんなのもあります。
テレビの情報番組で紹介された美味しいカレーパンのお店。そこに行列を作って並ぶ人たち。でも、ひょんなことから、その行列がふたつに枝分かれしてしまう。どっちの行列が正しいのか・・・こっちですよ!いやこっちの列です!・・・みたいな、どーでもいいけど、でも当人たちはせっぱ詰まっているという「カレーパン」というお芝居。
いずれにしても「えっ?そんなトコにスポット当てんの!」みたいな。でも、そんな小さい状況の中で、真剣に右往左往する人たちの面白さっていう。それこがヨーロッパ企画のお芝居のエッセンスの大事なひとつではないかと、思ったわけです。
それで今回、彼らが過去に演じてきた短編の中から、名作と言われているものを集めて、それをみなさんにお見せしようと。
芝居・・・でもあり、コント・・・でもあり、その中間、という不思議な短編。それを今回は、思い切って8つ、スタジオにこもって撮り続けました。上に挙げた「ピラミッダー」も「カレーパン」も、もちろん撮りました。
出来映えは、かなりいい、と思います。彼らの芝居を初めて見るスタッフ連中も、ずーっと笑ってましたから。そして最後には、あの地味なヨーロッパ企画の面々のファンになってましたから。
放送日もなにも、まだ決まっておりませんが、とりあえず、いいモノが撮れました!
早く笑ってほしいなと思っております。
【昨日のう日記】
2011年12月6日(火)
どーも奥さん、嬉野です。
なんですか、
たいへんな御無沙汰をしておりましたが、
みなさま、お変わりありませんでしたでしょうか?
ねぇ、
あいすんません。
日記を書かないにもほどがあるだろうが!と、
今回ばかりは、奥ゆかしい奥様方も
歯噛みされておったかも知れませんが、
掲示板に怒号の書き込みが来るでなく、
相変わらずの奥ゆかしい書き込みばかりの賑わい。
ありがたいかぎりでございます。
ねぇ奥さん。
実はね、
今回、この札幌にね、
「ヨーロッパ企画」(京都の劇団ですよ)さんを丸ごとパックで向かい入れてね、市内某スタジオに1週間こもり、
毎日楽しげな撮影をしておったのでありますよ。
その撮影が本日、爆笑の内に終わりまして、
やっとのことで、
こうして会社にも立ち寄ることができまして、
このように久方ぶりの日記を書いておるのでございます。
まぁまぁ詳しいことは「おいおい」お話しするとして、
またしても素晴らしいものを皆様にお見せできることになったですよと、とりあえずの御報告をさせていただきましょう。
ということでね、
本日は、嬉野さん、これにて退散つかまつります。
明日からまた、各自の持ち場で奮闘してもらいますよ。
それでは、解散。
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(15:08 藤村)

藤村

11月29日火曜日。藤村でございます。
昨日の嬉野日記にもありました通り、先週末は広島の安田女子大で開かれた「日本質的心理学会」に行ってまいりました。
「学会」なんていうものに参加する機会はなかなかあるもんじゃございませんが、我が「どうでしょう」さんの「特異な番組構造」なるものが心理学の学会で発表され、その基調講演が現代日本の論壇で活躍する内田樹さんとなれば、これはもう聴きにいくしかないわけであります。とはいえ、実はわたくし、内田さんの本はこれまで読んだことがなく、今回はじめて手に取ったわけでありますが(新刊「呪いの時代」)、嬉野先生と同じく、読みながら「オレはキツツキか」っちゅうぐらいに、「そうそう!」とうなずく内容でありました。
そんな内田先生が、「水曜どうでしょう」についても語ってくれました。曰く、「水曜どうでしょうの構造は、クリントイーストウッド監督の映画の構造に似ている」と。来ましたよ。「クリントイーストウッド」と来ました。
その論は、私の理解によれば、「観る者にすべての情報を与えるのではなく、足りないものを補完させ、考えさせる『隙』がある構造だ」と。納得です。私が思うモノ作りの基本は、「作り手は誠心誠意、完全なるモノを目指す中で、それが故意であるかどうかは別にして、不完全なモノをそこにどう織り込んでいくかが肝である」と思うのです。「観る者は、完全だと思い込んでいる中に織り込まれた不完全なモノにこそ、のめり込むような魅力を感じてしまうものだ」と。まぁどうでしょうの場合、「ほとんどが不完全じゃねぇか」と思われるでありましょうが、作っているこっちは、至極マジメに、計算高く作っているつもりなのであります。
九州大学の佐々木先生が、私と嬉野先生に一年近くインタビューを続ける中で解き明かしていった「水曜どうでしょうの構造」は、実に興味深いものであり、ぜひともみなさんにお披露目できる機会があればと強く思っております。
さて我々は今日から、京都の劇団「ヨーロッパ企画」を札幌に迎えて、来春開校する放送専門学校のスタジオを1週間ほど借り切って、彼らのおもしろさが光る「短編集」を数本撮影いたします。放送はまだ未定でありますが、今日から「ヨーロッパ企画」の面々と、じっくりと、モノ作りに励もうと思っております。
そんな中で、12月2日土曜日の夜7時半からは、札幌・琴似の劇場コンカリーニョでおこなわれる「東京タンバリン」さんの芝居公演のアフタートークに参加いたします。「白A」もそうですが、なかなか札幌で観られるものじゃございません。ぜひこの機会に。
では、明日からこちらに顔を見せられるかどうかはわかりませんが、とりあえず、笑いながら1週間を過ごしたいと思っております。
皆の衆も、この1しゅうかん、楽しく過ごそう。
【昨日の嬉野日記】
2011年11月28日(月)
嬉野です。
あのね奥さん。
きたる12月2日と3日にね、
東京タンバリンさんのお芝居
「ゼロから始める」の札幌公演がありますの。
もうすぐなのね。
作・演出の高井浩子さんの作り出す世界はさぁ、
あれなんですよねぇ、
眺めていて、なんとも居心地が好いのですよ。
ぼくらは劇場に入り、イスに座るわけです。
やがて場内が暗くなりますでしょう、
そうして舞台に出てくる人たちを、あとはじっと眺めてる。
奇妙な居心地の好さはそうするうちにやって来るの。
そして思うの、
「あぁ、このまま終わらなくても好いなぁ」って。
タンバリンさんが札幌に来てくれることもそうそうないだろうから、お時間のある方はこの機会に一度体験してみるといいのですよ。
チケットはまだ買えるのだそうですからね。
奥さんさっそく以下のHPへ行ってみてくださいませ。
http://tanbarin.sunnyday.jp/
それと2日は藤村さんと嬉野さんとで、
お芝居の後のアフタートークにお邪魔することになっておりますの。こちらもお楽しみに。なんか気の利いたこと言いますから。
さて、ということでね、
本日、藤やんさんと広島から帰って参りました。
昨日、広島の女子大で行われました
「日本質的心理学会」というものに参加してまいりました。
実は、九州大学で臨床心理学を研究されております
佐々木玲二先生という方が、
1年掛りくらいで、ぼくと藤やんさんにインタビューされてね、
水曜どうでしょうの面白さの構造みたいなものを分析されて、
その一旦をその学会で発表されるということなので、
二人して出かけて行ったわけですが、これが面白いわけです。
ぼくらが聞いて面白いと思うわけですから、
みなさんが聞いて面白くないわけがない。
だからこれねぇ、みなさんに聞いてもらいたいなぁ。
「ははぁ、そう来る」というのがね、
ありまして、ためになりますのさ。
「水曜どうでしょう」を分析することは、
心理学的に意義のあることですと、
佐々木先生は、おしゃってましたですよ奥さん。えぇ。
そしてそこに、あの内田樹先生もお出でになりましてね、
内田先生からもまた実に面白いお話を聞きまして、
非常に幸せな気持ちになって帰ってまいったわけでありますよ。
なんかねぇ、世界経済が破綻して、
世界中がひどいことになっても、
日本人には、宮崎駿の世界という老若男女が共通して認識できてる幸福なモデル世界があるんだから、
日本がどうにかなっちゃったら、
あの宮崎駿の世界に戻れば好いんですよ的なね、
あのトトロの引越しの世界に戻って、
あそこからもう一度、
ぼくらみんなの力で、人間的に幸福な社会を
作っていけばいいって、内田先生が話されたものですから、
私はもうもう、「あぁそれだ!」といたく感激いたしまして、
すっかり幸せな気持ちになったわけであります。
まだまだ我々日本人、
やることありますね奥さん。
その内田樹先生も「水曜どうでしょう」ヘビービュアーですと自認されておりましてね、実にありがたいことでございました。
わたくし「下流志向」以来、
内田先生の新刊が出るたびに買い求めまして、
読み進みながら「いやもうほんと、そうそう!」と、
頷きっぱなしでね、
こっちゃぁもうもう、読むたびに首が痛いくらいでありますよ。
その内田先生と帰り際に握手していただきましてね。
いやぁどうでしょうやってて良かったなぁ、
という幸福の瞬間でありました。はい。
というね、
えぇ、たいそうアカデミックに有意義な、
広島の日々でございましたの奥さん。
ささ、ということでね、
藤村さんは、さっそくDVDの編集を始めております。
みなさんも、各自の持ち場で奮闘くださいませ!
本日も、どうーもありがとう!
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(14:31 藤村)

藤村

11月25日金曜日。藤村でございます。
今日と明日土曜日の2日間、仙台に本拠を置く「白A」さんの札幌公演がございます。おもしろいと思いますから、近郊の方々はぜひ。
さて先日のこと。愛媛県の広報誌の方がわざわざ札幌にいらっしゃって取材を受けました。
地域を活性化するために、メディアとどう関わればよいか、みたいなお話です。
「地域おこし」をしようとすれば、地元メディアも行政も、地元のよいところを取り上げて「我が町の○○はこんなに素晴らしい」と発信します。それは、仕事として当然のことのようではありますが、でもよく考えてみれば、それを受ける住民のほうが、「そうですね!素晴らしいですね!」と素直に受け取って盛り上がってくれているでしょうか?たぶん多くの人は、「またおんなじこと言ってるよ」「ウチのいいとこはそれしかないのかよ」「ていうか、そんなものどこでもあるんじゃないの?」なんてことを思っているんじゃないでしょうか。
人と話をする場合、自分のいいところ、つまり自慢話ばかりしていては、話を聞いてもらえない。それどころか、信頼さえ失ってしまう。「あの人の話はもう聞かなくていいよ」と。そんな当たり前の道理が、「地域情報の発信」となると、すっかり抜けてしまうんです。メディアの仕事は、人に物事を伝えることであって、その伝え方に工夫をこらすのが腕の見せ所のはずなんだけど、でも、地元の情報発信となると、なぜか「いいですよ!」「おいしいですよ!」しか言えなくなる。どうしてか?それは、自分たちも地元に住んでいるからです。地元に住んでいるから、「いいところ」とはつまり「普通のこと」でしかない。普通のことを無理して飾って伝えようとするから、たいした表現が出てこない。「いいですよ!」ぐらいの、同じ言葉の繰り返しになる。聞いているほうは、またかと思ってしまう。そういうことなんです。
「水曜どうでしょう」は、だから北海道を出ました。ぼくらが、広い牧場を見ようが、雪を見ようが、カニを食おうが、そこに驚きはないんです。驚きがなければ、無理して笑いを作り、無理して感動を作り出すだけのテレビになってしまう。何も人には伝わらない。だから北海道を出て、でも、「帰ってくるところは北海道」という、「早く北海道に帰ろう」という、そこに地元メディアとしてのアイデンティティーを求めた・・・とまぁ、そんな感じの話をしたわけです。
地元メディアが地元のいいところを発信し、それを人に受け入れてもらうのは、実はとても難しいテクニックが必要なんです。そのテクニックが何なのかは、まだはっきりわかりませんが、でも、外の世界で体験した出来事を話すとき、人はとても饒舌になるものです。そして、相手も身を乗り出して聞いてくれる。「おぉーそれで?」「へぇー!そんなことがあるのか!」と。
嬉野先生と最近、関西によく出張にでかけております。
「メイド・イン・ジャパン」を旗印に「新たなグッズを作り出す」という名目で、あちこち見て回ります。かの地のモノ作りには、やはり歴史があって、いつも驚かされます。そんな中で、まずは京都の染物屋さんで「風呂敷」を作ってみました。我々はテレビの人間ですから、「買ってほしい」というより、「知ってほしい」という気持ちの方が俄然強くて、そのために現地に行って、まずは作っている人たちの話を聞いてくるわけです。「原材料はなんですか?」「どういう行程で作るんですか?」と。これは、いわば取材ですから、テレビの仕事の範疇でありますが、我々の場合、さらにその商品を実際にデザインし、発注して、売るところまでやってしまっているわけで、これはもう小売業者の範疇にまで行ってるわけです。こうなると、売った商品の信頼性がすなわち、番組を作る我々への信頼と直結するわけですから、ヘタなものは作れません。
大阪の下町、東大阪には小さな町工場がたくさんあります。直木賞をとった「下町ロケット」の舞台にもなったこの町に、アクリル製品を専門に作っている「クリスロン」という小さな工場があります。
我々はここ数ヶ月、この工場に通って、今、「メイド・イン・ジャパン」の新たなグッズを作っております。
アクリル製品といえば、大きいものでは、水族館の巨大な水槽があります。アクリルは、強度と透明度に優れた物質で、その加工技術は日本が世界一なんです。
そんな中で、この「クリスロン」という小さな町工場で作っているのは、たとえば「紅白歌合戦」に出場した歌手に贈られる記念品。それは、透明なアクリル板の中に記念のプレートが埋め込まれたものですが、アクリルの透明度がハンパないために、あたかもプレートが宙に浮いているように見えるんです。
他にも、真四角のアクリルの直方体の中に、桜の花びらを何枚も埋め込んだものもありました。ある飲食店のディスプレー用に製作されたもので、それは、四角いアクリルのカタマリの中で、本当に桜吹雪が舞っているように見えるんです。
つまり、この工場の特質は、非常に優れた透明度を誇るアクリルの製作と、そこに物を埋め込む技術が優れているんです。技術といっても、そのすべては手作業。実に手間のかかることをコツコツとやっているんです。
そして、驚くべきことに、この工場で使っているアクリルの原材料は、すべて日本産。工業製品の原料自体もすべて国産でまかなっているとは、なかなか信じられない話ですが、ここでは新潟沖で採掘されている天然ガスから抽出された高純度の国産原料のみを使っているそうです。外国産の原材料では、この透明度は出せないと。
まさしく「メイド・イン・ジャパン」の逸品!
この純日本製のアクリルを使って、我々はグッズを作りたいと思いました。
思いついたのが、キーホルダー。それも、田舎のビジネスホテルなんかで渡される、部屋番号の書かれた、あの長い棒状の、でっかいキーホルダー。「必ずフロントにあずけてください」と言われる、あの持ち歩くには不便な、あの重いキーホルダー。あれを作ります。
だって、クリスロンさんが作るアクリルの素晴らしさを知ってもらうためには、ある程度の大きさと、手にした時のずっしりとくる重量感を味わってもらわなければ意味がないんです。そして、その素晴らしさを、常に手元に置いて味わってもらうためには、キーホルダー。これは最善の選択です。その上、このキーホルダーさえ持てば、もうカバンの中で「カギはどこだ?」と探す必要はありません。だって、すごい存在感ですから。それはもう、うっとおしいぐらいに。
そして我々は、さらにクリスロンさんの、アクリルの中に物を埋め込む技術も存分に活かしたいと考えました。このキーホルダーの中に、何かを埋め込む・・・。
たとえば、「小さなサイコロ」なんてどうだろう?
どうでしょうらしいじゃないか。
でも私は、どうせなら、実際のロケで、実際に我々と旅をした物を埋め込みたいと思いました。サイコロであれば、そんな小さな作り物ではなく、我々が実際に使った実物のサイコロを埋め込むぐらいの・・・。
しかし、それは現実的ではありません。数は少ないし、なにより、サイコロキャラメルの空き箱なんか、デカ過ぎてキーホルダーには埋め込めない。
何か、もっと小さいもので、適当な物はないか。そうだ、いっそのこと、タレント陣が着た衣装かなにかを小さく切り刻んで、その布切れを埋め込んでもらおうか。
いや、それでは乱暴過ぎるし、それにあとできっと後悔する。あの衣装を残しておけばよかったと。
何か、何か小さいもので、数が多くて、我々と一緒に旅をした物はないか。
おっ・・・あった。あったぞ!
DVDが発売されたばかりの「原付東日本」。
あの旅の中で、ミスターが札幌まで運んできた物。
そうだ!
米だ!
米なら、何万粒でもあるじゃないか!
いや、しかし、新潟で買った魚沼産の高級コシヒカリは、みんなでお土産として持って帰って食っちゃったし、残った一袋も「シェフ大泉夏野菜」で、パイ生地に包んで焼かれてしまった。
でも、でも!秋田で買った「あきたこまち」は、まだ倉庫に保管しているはずだ!
あった。あったぞ!
ミスターが実際に運んできた「あきたこまち」を、ひと粒ずつ!アクリルの中に埋め込もうじゃないか!
「ジャングル風呂敷」に続く「メイド・イン・ジャパン」シリーズの第2弾は、「あきたこまちをひと粒ずつ埋め込んだアクリル製の長ーいキーホルダー」となりました。
そして先日、私と嬉野先生と石坂店長は、12年前に実際にロケで使った「あきたこまち」を持って、東大阪に向かいました。
そして、その場で試作品を実際に作ってもらいました。
そして見事に!小さな米粒が、アクリルの中にちょこんと埋め込まれたのであります。
そのレポートは、写真入りで後日公開予定!
今ごろ東大阪のクリスロンさんでは、12年前に秋田で買った古米中の古米「あきたこまち」を、ひと粒ずつ、アクリルに埋め込む作業を、地味にスタートしているはずです。
クリスロンさんも、「よりによって米とは・・・」と、内心思っているかもしれません。「めんどくさいじゃないか」と。しかしみなさん、ご安心ください。
クリスロンの責任者、高山さんは、大のどうでしょうファン。めんどくさいどころか、「光栄です」と言って、大乗り気で作ってくれております。
どうでしょうつながりは、血縁よりも濃い。そして、どうでしょうファンは、どこにでもいる。心強いばかりです。
どうでしょう好きの高山さんが、「あきたこまち」を、ひと粒ひと粒、ピンセットで埋め込む珠玉のアクリル製キーホルダー。
これは、間違いなく「メイド・イン・ジャパン」の誇りが詰まった逸品になりますぞ。
完成が待ち遠しいばかりでございます。
ではまた来週!
【昨日の嬉野日記】
2011年11月24日(木)
嬉野です。
ここで書いてるぼくらの日記を読んで、
白Aさんの公演を見に行く人がけっこうおられるようで、
あまりの面白さに皆さん一様に驚かれてるようでね、
その驚きの感じが手に取るようで面白いですね。
白Aは、一度見てみるもんですよ。
人間って、こういう刺激を受け取りたがっているんだなってことが、自分で分かりますもんね。
あさは、芝居とは違う、マッサージに近い気持ちの良さですよ。
脳内マッサージね。
さて、
掲示板にこんなのがありました。
【大混乱世界】
シュン@富山県
僕は今思えば、すぐに何でも妥協してました。
高校の部活では、最後まで団体戦メンバーに入れませんでした。
でも心の中では、きつい練習しなくていいから。って理由をつけて、そこから逃げてました。
大学受験は、前期に失敗して、後期で合格した大学へ。
親に「大学楽しいか?」って言われても、「少しも楽しくない。」と親のせいであるかのように言ってしまいます。
憧れてた大学の軽音部もライブに一回出てやめてしまいました。
周りには、「先輩と揉めた。」と言い訳してるけど、
一番の理由はきっとレベルの高さについていけないから。
大学に入ってから始めた初バイト。
これだけは続いていてやっと1年経った。
でも未だにミスばかりで、成長しない自分が歯がゆくて……
やっぱりやめたい。
でも、もう逃げたくない。
もう20歳になるっていうのに。
いろんなものが混ざり合って、
人と距離を感じてしまうようになりました。
目を合わして話すのは苦手だ。
1人でいるのが楽だ。
でも寂しさを感じてしまうのが悔しいです。
長文失礼しました。
でも書いて吐き出したら少し楽になりました。
新しいDVD楽しみにしてますね。
★これ私ね、読んで思ったですけど、
こういう文章って、
読んだ人みんな共感するんじゃないですか?
ほとんどの人がこうだと思うから。
だれも口にしないだけですよね。
でも、こうやって誰かが口にしてくれるとホッとする。
人ってそういうところで生きている。
オレなんかそう思うよね。
これだけ自分のこと分かってりゃ立派なものだと思う。
成長しない自分って書いてるけど、
立派に成長してるとしか思えないけどね。
あとは、これを口にしていくだけじゃない?
あなたの周りの人にこの部分を話していくこと。
それは、自分の出来ない部分を周囲に積極的に見せていくということに繋がっていくのだと思いますから。
世間を生きる極意はね、
出来ない部分をさらして、
「悪いが、ここは出来るようにはならないのでヨロシク!」
と言いながら、なおかつその場所に居座るということだから。
出来ない部分を内緒にして生きていくと疲れるよんだよね。
だから一人でいたくなるの。
本当は、自分のことを分かってくれる人と一緒にいたいんだもん。だったら一人でいちゃだめだよね。
だんだん、だめになってっちゃうよね。
だから口に出して言ってくの、
「あぁ、それはできないんだよねぇ。その能力はないなぁ」
って発言していく。それだよね。
言い馴れてくると、
「できない」を口にする事は抵抗が無くなってくるから。
あれだよ。
掲示板にこれだけ書けるんだからね。
たいしたもんだよ。
オレなんか、読みながら、「あぁ、ねぇ」って思ったよ。
好感持てたってことだよ。
だから、口にしても大丈夫よ。
きっと好感持たれるよ。
親も、息子にこんだけ言ってもらえるとホッとすると思うなぁ。
嬉しいと思う。
だってオレがおめぇの親だったら喜ぶもん。
そんなうち明け話をされてね、
「あぁ、あいつも生きていくんだなぁ」
って思って、聞いた後に親はきっとしみじみする。
「オレの息子だから大した者には、ならんだろうが、
あいつはまともに生きていきそうだなぁ。やっぱりオレの子だ」
ってね、きっと思う。
子ども作って好かったなって思う。
親は何かの折に、親しい友人かなんかに話すだろうね。
「いやぁ、あいつも頑張ってるようでね…」ってね。
「そうねぇ、オレたちにもあったな、若いころな…」って、
その友人もしみじみする。
人間が生きていく世界ってそういうとこだと思うよ。
すっごくちっちゃいの。
世間にある成功物語って、
励みになるけど、
時にみんなを縛るよね。
成功物語を見て、あんな人になりたいと思うのは、
その人が成功しているからなんだよね。
だから、なんでもかんでもその人のようでなければ
ハッピーエンドが手に入らないような気がして、
その人のような人格でなければいけないと思って、
その人と自分を比べて「ずいぶん遠いな」って思う。
当たり前なんだよね遠いのは。
だって、自分はその人じゃないんだから。
少し考えれば分かることなんだけど、
違うってことで勝手に落ち込んだりする。
オレねぇ、思うんだけど、
いっぺん失敗してみればいいんだよね。
逃げないってそういうことだと思う。
「出来ない自分」を自分にも周囲にも見せちゃう。
いい大人が泣きながらそこに居続けるということだね。
カッコ悪いの。
で、みっともないのはね、
周囲に体裁をつけようとする時かな?
あれ、体裁つけてる時って、
もうバレてるんだよね。
隠せないんだ。
あれって本人だけなんだよ、
隠せてる気になっているのは。
本当はみんなにバレテル。
だからなんだよ、当人が出来ないことを口にすると、
魔法のように共感されることがあるのは。
その瞬間から、当人も周囲も気が楽になるんだね。
例えば、ずらだってことがバレテル状況に似てるね。
「ずらなんだよね」って本人に言ってもらった方が周囲も楽なんだよね、だって周囲は知ってるから。
でも、当人がバレてないって思ってて言わないから、
あぁこれって言っちゃいけないんだろうなぁって思って、
周りはその人とといるのがどんどん苦しくなる。
そういう感じだよね。
でも、好いね。
こういうこと言ってくれる若い人って、
オレこういう人、好感もてるよ。
青春って、
まだあったねって思えて、ちょっとうれしいね。
あんまりよく見えないけど、
世間の真実の姿はね、
意外にほとんどの人が、
実はちっちぇ人間なんだということだよね。
だから順にありのままを白状していけば楽になれる、
ほんとはね。
そして、ちっちぇー人たちが、
この世界を支えているんだと思う。
偉大なものだと思う。
ということでね、
しみじみとしつつ、しめだね。
さぁ、ということでね、みなさん。
本日も、ごくろうさまではありますが!
各自の持ち場でどーぞ奮闘くださいませ。
なにとぞよろしく。
解散!
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(15:00 藤村)

藤村

11月14日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生も日記を書いておられたようですが、私も。
今朝、私の住む札幌の山麓部では一瞬、雪がちらつきました。例年よりもずいぶんと遅い初雪であります。
わたくしは、先週からずーっと風邪を召しておりまして、土日はゆっくりと読書をしておりました。
このところずいぶんと本を読んでおりまして、最近読んだ本はいずれもおもしろかった。
まずは「マネー・ゲーム」。ブラッド・ピットさん主演の映画が現在公開中であります。映画はまだ観ておりませんが、この原作本はすこぶるおもしろかった。
メジャーリーグの実話をもとにしたお話であります。アスレチックスというチームのオーナーが変わり、「今後は、そんなにお金をかけられない。でも、強いチームを作れ」という、無理な注文が出されまして、それを見事に実践していくゼネラル・マネージャーのお話。彼の右腕となったハーバード大学出の男の発想が実におもしろい。
その発想は、「野球のゲームに勝つにはどうしたらいいのか?」という単純極まりないところからスタートする。その答えは、「相手よりも多くの点を取ること」。当たり前です。では、相手より点を取るためにはどうしたらいいのか?それは、「なるべくアウトにならずに、ずーっと攻撃できればいい」と。そのためには、常にヒットを打てればいいわけだけど、彼の分析によれば、ヒットは、運に左右される部分が非常に大きいと。同じ打球でも、相手の守備がうまければアウトになるし、下手ならヒットになる。そんな不確実なものに頼るのは論理的ではないと。一番確実なのは、四球で出塁することだと。極端な話、全員が四球を選んで出塁していけば、無限に得点が入り続けると。すなわち、勝ち続けることができると。盗塁もしちゃいけない。盗塁は統計上、4割の確率でアウトになるからと。だから野球選手は足が速くなくてもいいと。「そんなバカな」と思うけれど、ゼネラル・マネージャーは、その論理を実践していくわけです。つまり、ヒットも打つし足も速い好打者ではなく、しぶとく四球で出塁する率の高い打者をドラフトやトレードでどんどん獲得していく。そんな地味な選手には誰も注目していないから、安いお金でその選手を獲得することができる。そしてチームは、実際に好成績をあげていくと。
これは、サスセスストーリーなんかではなく、高いお金で有名な選手を獲得しなければ勝てないという常識に、「いや、それだけではねんじゃねぇの?」という考え方を提示した、というお話です。
だって、そんな野球は王道ではないし、観たっておもしろくはないですよ。やっぱり、大打者がホームランをかっ飛ばす痛快な野球のほうがウケがいい。でも、見方をガラリと変えて、野球に新たな論理を生み出す、そんなチームが出てくれば、もっともっと野球の楽しみ方が広くなるはずです。そんな異端児的なチームがあったほうがいい。
で、私はそんなチームが好みですね。
だから、おもしろみがない、地味だ、と言われているけど、確実に勝つ野球をする落合さんの中日が好きです。
落合監督が、江川さんにインタビューを受けて、こんなことを言ってました。
「落合さんは、現役時代に何度も三冠王を取るような大打者だったじゃないですか。打てない選手を見て、不甲斐ないと思うことはないんですか?」と。
「できないことを選手には求めないよ」と。
「自分にできることさえやってくれれば、それでいいんだよ」と。
「その選手で勝つ方法を考えるのが監督の仕事でしょう」と。
とてもシンプルで、とても的を得た監督論だと思いましたね。
落合さんには、またどこかで監督をしてほしいですなぁ。
さて、もう一冊。
真保裕一さんの「覇王の番人」(上下巻)。
織田信長を本能寺で討った明智光秀のお話であります。明智光秀といえば、裏切りの代名詞みたいに言われて、どちらかと言えば悪者にされておりますが、そこに新たな解釈を加えて、実におもしろくて、これまた論理的なお話に仕上げております。
なるほど、そういう見方もあるなぁと、納得させられる。
我々どうでしょう班も「試験に出る日本史」で、信長の一生を勉強いたしました。桶狭間の戦いから、浅井朝倉との姉川の戦い、家康と信玄の三方原の戦い、長篠の合戦と、あの企画で扱ったことが、すべてこの本にも出てきます。ぜひとも、勉強熱心なみなさまには、この「覇王の番人」もお読みいただきたい。
我々が扱ったのは、歴史教科書的な知識、常識でありますが、それとはまた違った角度で物事を見る、実はこの思考こそが、社会に出た者にとって、一番大事な勉強になるのだ、と思うのでございます。
えー、風邪がまだ若干、治っておりません。今宵もゆっくりと本を読むことにいたしましょう。
2011年11月14日(月)
嬉野です。
札幌は昨日と今日では気温の差が−8度くらいあるそうで、
今週は、雪やみぞれが降るほど寒いのだそうでありますよ。
冬間近。
ということでね、
空気も乾燥してくるでしょうから、
先週、会社でインフルエンザの予防接種を受けましたよ。
あっという間に終わりましたが、
何人かが別室にたまってですね、
自分の番を待つんですが、
あぁした場所では、なんだかテンションの高い人が出ますね。
わりと口数が多くなってるような気がする。
よくしゃべる。しかも笑顔で。
その笑顔が、どこか努めてであるような気がして面白い。
注射は痛いという幼児体験がなにやら、
人を興奮状態にもっていくんですかね?
放っておけば落ちていきそうな気持ちを感じればこそ、
上げよう上げようとするのでしょうかねぇ。
段取り上、
待ってる間に検温とかやりますが、
普段より高かったりする人が出るそうでね、
それもある種の緊張由来の興奮状態だということができますよね。
みんないい歳をした大人になっているのに、
注射を待つ時間と言うのが、どうにも緊張するという。
やっぱり幼児体験というのは根が深いもののようでね、
あの頃の緊張の記憶は、刻まれてそまうのでしょうね。
だって現実問題、
この頃の注射針はものすごく細いから、
チクッてするだけで、
あれは既に痛いという感覚ではなくなっている。
それなのに相変わらずの、この状況。
面白いもんだなと思いましたよ。はい。
えぇ、それだけでして…。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います。
解散。
また明日!
【11月8日火曜日。藤村でございます】
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
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(18:44 藤村)

藤村

11月8日火曜日。藤村でございます。
先週末、東京赤坂で「エジンバラ凱旋公演」と題した「白A」の公演があり、嬉野先生と一緒に観てきました。
8月の1週間あまりをエジンバラでともに過ごした「白A」のメンバーとの再会はとてもうれしいものでありました。
そして、あれから3か月近くが経ち、彼らのパフォーマンスも細かいところでさらに手が加えられておりました。
それにしても、もう何度も観てきた演目でありますが、決して飽きない。そして、楽しい。
1時間ほどの公演ですが、中身は濃いですよ。11月23日から北海道公演がスタートします。チケットも安いし、みなさま、これは観ておいたほうがいい!おススメです。
そして北海道のみなさまにもうひとつ、おススメの公演がございます。
「東京タンバリン」という劇団のお芝居。こちらは北海道初上陸の劇団でありまして、私は「踊る大捜査線」の本広監督から「あの劇団はおもしろいですよ」と教えられて知りました。本広監督は実際に、東京タンバリンの作・演出をしている高井浩子さんと一緒に「ファブリカ」という芝居公演もしているぐらい。
私も嬉野先生と芝居を観に行き、さらに何度か劇団の方々と一緒に飲みまして、我々はいつしかこの劇団を「人妻劇団」と呼ぶようになりました。
いやもう単純に、劇団員はほとんど女性で、なおかつ人妻が多いのであります。
「人妻劇団」・・・なんだかもう、いいじゃないですか。
初の札幌公演は12月2日(金)3日(土)で計3公演
場所は琴似のコンカリーニョ
チケットは前売り2500円!学生にいたっては1500円!
これはもう絶対に買いです。
ちなみに私と嬉野先生は、2日(金)夜公演の後、アフタートークにゲスト出演いたします。
「白A」にしても「東京タンバリン」にしても、おススメのものは、自信を持ってハッキリ「おススメ!」と申し上げますので、そのときはもう、観たほうがいいです。
では!本日もDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に取り掛かります。
また明日!
【白A北海道公演あります!】
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
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(13:19 藤村)

藤村

10月21日金曜日。藤村でございます。
次のDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集をガシガシと進めております。昨日は「第五夜」、ついにムンクさん登場で、笑いながら編集をしておりました。
そうやって毎日DVDを作りつつ、我々は、他のこともいくつか進めております。
メイド・イン・ジャパンの誇りをあらためて持とうじゃないかと、まずは京都の染物屋で風呂敷を作りましたが、その第2弾を進行中。今度は、趣向をガラリと変えて、大阪の町工場で作られている工業製品、アクリルを使ったキーホルダーを作ってみようと思っております。(たびたび関西に出かけていたのはこれです)
そして、「ミエルヒ」から2年が経ち、実はその間も我々、ずっとドラマの準備を進めておりましたが、3月に震災があり、完成間近だった台本を、もう一度見直そうということになって、今現在もその作業を続けております。(昨日はその打ち合わせで出かけておりました)
そういったことを進めつつ、近々、京都の劇団「ヨーロッパ企画」と組んで、爆笑の短編映像集を作ろうという準備も進めております。
彼らと知り合ってもう何年にもなりますが、その舞台を観るたび、そのスター性のない役者陣に心を惹かれ、その華のない集団に心を奪われ、その派手さのない物語に心を酔わされるという、不思議な劇団であります。そんな彼らのおもしろさを、舞台を観たことのない人たちに、映像でお見せできたらと思っております。(その打ち合わせがこれからあります)
次のDVDのオープニング・アニメーションもまたちゃんと作りたいし(今夜はプロダクションIGさんとメシを食いながら打ち合わせです)、次のフィギュアも凝ったものを作りたい。(そのメシ会にユニオン・クリエイティブさんにも来てもらっております)
・・・いろいろ準備をしているうちに、今年もあと2ヶ月ちょっとですかぁ。
昨日、いつものランニングコースを走っておりましたら、大量の雪虫が舞っておりました。札幌に初雪が降るのは、もうすぐでありましょうな。
そういえば先日、ウチの部でDVDのプロデュース業務をしている男の結婚式がありまして。
彼の高校時代の友人というのが、ビール片手にテーブルを回ってあいさつをしておりました。「お世話になっております」と。「新郎の友人です」と。我々のテーブルにもやってきて、「今後ともよろしくお願いします」と、ビールを注ぐその顔を見て、
(あれ?どっかで見たことある顔だなぁ・・・)
と思いました。
すると、その友人というのが、
「実は僕、藤村さんと昔、お会いしたことがあるんですよ」
と。
「そうだよねぇ・・・」
「あの、実は僕、アメフトを・・・」
「あぁーッ!そうだ!そうだ!」
「わかりますか」
「キミはあの、大泉とスタジオに乱入したときの!」
「そうですそうです」
「あの!一番最初にタイミング間違えてスタジオに入っちゃったヤツだ!」
「あはははは!そうですそうです」
DVDにもなっております「香港大観光旅行」の冒頭。いつもダマされている大泉さんが、「いよいよ仇討ちだ!」とばかりに大石内蔵助に扮し、ミスターのラジオ生放送直後に、屈強なアメフト軍団を引き連れてスタジオに乱入するという、あの名場面。
台本上では、大泉さんひとりがまずスタジオに乱入し、「これまでの恨み・・・」などとミスターに口上を延べ、しかるのちに「出あえーッ!」と号令をかけると、アメフト軍団が突入してくるという段取りでありましたが、段取りを間違えたアメフト部員が、大泉さんと一緒に最初っからスタジオに入ってきてしまい、口上を述べている間も、ぼーっと横に突っ立っていたという。
まさにあの、間抜けなアメフト部員が、彼だったのであります。
「あー!そうかそうか、キミだ!」
私はもう、編集しながら何度も何度も、あの間抜けなアメフト部員の困惑した顔を見て笑っていたので、よーく覚えてるんです。
今、私の目の前で、ビール片手に立っている彼は、もうとっくに大学生ではなく、30半ばを過ぎた男になっておりましたが、彼はまさしくあのアメフト部員でありました。
「いやー、あの時は・・・すいませんでした」
「いやいや、あれは焦っちゃったんでしょ?」
「緊張してたんですね、あっ間違えた!って思ったんですけど、もう立ってるしかなくって・・・」
「あははははは!いいんだよいいんだよ、だってあれ、おもしろかったもん」
それはもう13年も前のことですが、いやーなんか、変わってないなぁ、と思いました。
いや、変わったんでしょうけどね、いろいろ。
いろいろ変わったんでしょうけど、でも、彼はあの時、突入のタイミングを間違えて突っ立っていたアメフト部員で、私はそれを見て大笑いしていたディレクターで。
そんな彼は今、結婚式でビール片手にあいさつ回りをしている新郎の友人で、私はビールを注がれている新郎の同僚で。
なんか、変わったことって、そういう事実、しかないんだろうな、と。
時が経って、変わるってことは、実は、その程度のことなんだろうなと。
だって、13年前のあの日から、彼も私も、ずっと存在しているだけだから。
彼が彼であることは、ずっと続いている。私も私であることは、ずっと地続きで続いている。
その事実は、なにも変わらない。
うーん、なんか嬉野先生みたいなことを言ってますけども、そんなようなことをね、思ったんですよ。
時とともにね、「いろいろ変わっていく」みたいなことはね、実は「そんなにたいしたことないんじゃないか」って。
大きく変えようも、ないんじゃないかって。
変わるってことには、「希望」と「不安」という、両極端の展望があって、その振れ幅があまりにも大きいから、ついつい人はそっちに興味がいって、「どうする?どうなる?」って、騒ぐんだろうけど。
いや、変わんないよ、そんなに。
あくせくしたところで、そんなに変わんない。
今年もね、もうすぐ冬が来て、終わりが近づいてますけど、相変わらず続けていくだけでしょう、自分を。
ね、ということでね、奥さん。
来週も各自の持ち場で奮闘願います!
本日解散!
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【来月!白A北海道公演あります!】
あの白Aが11月に北海道に来ます!
公演場所は滝川市と札幌市、そして鷹栖町。
是非見て欲しい。
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
札幌公演の会場は、キューブガーデンになります。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
売り切れる前に急げ!
(13:59 藤村)

藤村

10月14日金曜日。藤村でございます。
DVD第16弾「原付東日本/シェフ大泉夏野菜」の発売&受け渡しから1週間ちょっと経ちました。みなさま、ご覧いただけましたでしょうか。
先週5日の発売前夜は、吉祥寺の東急百貨店におじゃまして、そこにいるお客さんにご挨拶ぐらいはと思っておりましたら、いきなり屋上に連行されまして、驚くほど多くのバ・・・みなさまが集まっておられるのに面食らい、ろくなお話もできず失礼をいたしました。
その夜は、都内にある「ユーストリーム・アジア」から、2時間のインターネットのユーストリーム中継をいたしました。3万人近いバカ・・・みなさまがご覧になっていたと聞いております。しかしながら、見ていない人も多かろうということで、中継でお話ししたことをここで補足しておきましょう。
DVDに入っております封入オマケの「ウィリー紙相撲」。こちら、「※対戦相手は特にいません」という注意書きのとおり、土俵(というか道路)の上を動くのは、「大」さんのみ。遊び方といたしまいては、ただひたすらにトントンと「大」を動かし、絶妙な角度とスピードで、正面に固定された「安全第一」に突っ込ませるという、果てしないひとり相撲を極めていただくものであります。勝ちも負けもございません。「ウィリー紙相撲全国選手権大会」もございません。ただただ「今のはいいウィリーだった」と、己が満足すればそれでよしの、非常に孤独でマニアックな領域の遊びとなりますので、ご注意下さい。
また、同日発売された「フィギュア其の3」の箱に書かれてある「ドーム・パスタ」の説明書きについて。「パスタの下にはエビチリが」という表記がございますが、これはエビチリではございません。パスタを投入する前にフライパンに入っていたエビをはじめとする具材であります。ここで訂正をさせていただきます。
ユーストリーム中継では、「フィギュア其の3」に続いて、現在すでに製作に取り掛かっている来春発売予定の「其の4」のラインナップ候補を特別にお見せいたしましたが、そのあとの「其の5」については、生中継中に「これを作って欲しい」というリクエストを募集いたしました。今のところ「カタい八つ橋のようになった東京地図」や「顔を隠して後部座席に座るonちゃん」「バズーカを構える写真家」などの候補が上がっておりますが、こちらの掲示板でもリクエストを募集いたします。どうぞお書き下さい。どうでしょうを愛してやまない造型師軍団が、見事に作り上げます。
さて、わたくしは早くも次のDVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」の編集に入っております。現在、「第三夜」を編集中。
暗闇の中で男がこう言います。
「いいかよく聞け」
「ドイツで、我々は今から、この道ばたで、テントを張るって言ってるんだ」
名場面「ここをキャンプ地とする」の一幕であります。
危機的状況の中で、その状況を理解すればするほど、涙を流して笑うしかない男たちの群像。
「ヨーロッパ・リベンジ」も、「やはり名作!」とうなるばかりでございます。
では!本日も編集とまいりましょう。
あ、現在発売中の「Number Do」というスポーツ雑誌(40代の星・三浦カズさんが表紙)で、「札幌自然派ラン」というコーナーにわたくし出ております。私の普段のランニングコースも紹介しております。立ち読みでどうぞ。
よし、また来週!
【昨日のう日記】
2011年10月13日(木)
嬉野です。
本日、札幌は美しい秋晴れです。
ただいま西の方角より斜めの光が町中に差し込みまして、
建物の壁がことごとく金色に照り輝いてくれております。
贅沢で、のどかな秋の風情です。
この平和で幸福な今日という日も、
まもなく薄闇の中に暮れていくことでしょう。
とまぁ、それはそれとして、とりあえず忘れていただいて、
先日、うちのコンテンツの同僚であるところの
福島君からね、「七人の侍」のブルーレイ版を頂きまして、
だって、くれるって言うんですもの。
凄いから見てくださいって言うんだもの。
映像の修復ぐあいが凄いから、いろんな人に観てもらいたくて、
配ってるっていうんだもの、そらぁもらいますさ。
あれだよね、
黒澤明さんのことなんか、もう知らない人がいるかもしれない時代なんだよね。
平成23年って、そういう時代なんだよね。
けどさぁ、あの方が昭和29年に東宝で作られた「七人の侍」という映画はさぁ、もうもう、ほんとに良くて良くて、凄いのですよ。
その「七人の侍」を、我が家で、
しかもブルーレイで、ほんとに久々に観ましてね、
いやはや、ブルーレイの映像というのは凄いね。
いまや劇場で観るよりきれいなのかもしれないと思ったよ。
確かに、50年以上前のフィルムだし、モノクロだから、
現代の目で見て美しいというものではないかもしれない。
しかし、我が家で見ても恐るべき迫力で観れたわけです。
戦国時代のお話ですよ。
日本中が内戦に明け暮れていた15世紀から
16世紀ころのお話ですよ。
そういう治安の乱れた世間の混乱に乗じて、
武装した強盗集団が各地に現れていたらしくてね、
正式に殿様に召しかかえられているわけではない、
非正規の武士集団なので「野武士」と呼ばれ、
劇中では「野伏せり(のぶせり)」と呼ばせてましたね。
その強盗集団の「のぶせり」に、
あちこちの村々は刈り入れの時期になると、
収獲した稲も麦もことごとく奪われ蹂躙されるという時代です。
言うことを聞かないと家に火をかけられる。
村ごと火で焼かれてしまう。
人も殺されてしまう。
代官所はあるんだけど役人は頼りにならず、
村人は追い詰められる。
そうして「もうこれ以上、蹂躙されるのは嫌だ!」という時に、
怖ろしい蹄の音を轟かせて「のぶせり」がその村の見下ろせる高台へ集まって来る。
「やるか!この村も!」
どっかで略奪をしてきたのでしょうね。
だからその勢いをかって、今からこの村も襲って、一切合切奪ってしまおう!そんなふうに、けし掛けている。
「まてまて!去年の秋!米をかっさらったばかりだ!今行っても!何もあるめぇ!」
「じゃぁ!この麦が実ったら!また来るべぇ!」
そういって風のように去っていく。
この一部始終を草むらに身を潜めて聞いてしまった血の気の引いた村人が、血相を変えて村へ下りていくところから物語は始まるのであります。
麦が実り、収獲を終えたら「のぶせり」が来る。
村民一同、深い憤りにはらわたの煮えくり返る想いの中、評議を繰り返しますが、どこまで評議を繰り返しても結論が出ない。
だって「のぶせり」の言うことを聞かなければ村は全滅の憂き目を見るし、かと言って彼らに収穫物を差し出せば村は破産に追い込まれるわけだから
その時、長老がうめくように言うのです。
「やるべし」
一座に緊張が走る。
「だども じさま おらたちゃ百姓だ 戦の仕方なんぞ分からねぇ」
「サムライ 雇うだ」
百姓がサムライを雇うなどと、誰も聞いたことが無い。
そんなものは絵空事だと言えば長老が答える。
「おら この目で見ただよ おめぇらが生まれた時分のこんだ  この村さ 逃げてくる途中で見ただよ 燃えていなかったのはサムライ雇った村だけだっただ」
こうしてサムライ探しに街へ出た百姓たちが、一人のサムライに出会うまでの33分間を、ぼくらは驚嘆の思いで観ることになるのよ奥さん。その33分間の進行は凄いよ。一切よどみなく、観る者は引き込まれるだけなのだよ。
古い映画。
これからは、古い映画も見たほうが好い。
得しますから。
それでは、本日も各自の持ち場で奮闘願います!
解散!
藤村さん本日も鋭意編集中!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
【来月!白A北海道公演あります!】
あの白Aが11月に北海道に来ます!
公演場所は滝川市と札幌市、そして鷹栖町。
是非見て欲しい。
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
札幌公演の会場は、キューブガーデンになります。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
売り切れる前に急げ!
(13:42 藤村)

藤村

9月26日月曜日。藤村でございます。
先週は、韓国ソウルへ行ったり、ある人物から急なVTR制作の依頼を受けまして撮影、編集をしておったりと、バタバタとした1週間を過ごしておりました。
そうこうするうちに、いよいよ!お待ちかねのDVD第16弾「原付東日本/シェフ大泉夏野菜」の発売&受け渡しが、来週水曜日に迫ってまいりました!
で、その前夜、10月4日火曜日の夜は、DVD発売前夜祭ということで、私と嬉野先生による「ユーストリーム」での生放送をまたダラダラとやる予定でございます。
みなさまからのご質問など頂戴しながら、いろいろとお話をして、さぁ午前0時、討ち入りの時を華々しく迎えましょうという趣向でございます。
それに先立つ、今週9月28日水曜日の夜10時。同じく「ユーストリーム」で、「スナック・エリー」という大宮エリーが細々とやっている番組に、わたくしゲスト出演いたします。どういう中身なのかまったく知りませんが、「お酒飲みに来なさいよ」と言われるがままに「んじゃ行くよ」ということになりまして、まぁ、みなさんも一緒に酒をあおりながらご覧いただければと。
★「スナック・エリー」ライブ配信URL:
h4p://www.ustream.tv/channel/snack-ellie
また、来週10月5日水曜日から、札幌では「札幌国際短編映画祭」が開催されます。こちら、世界中から集まった短編映画が一挙に上映されるという実に楽しい(短編映画にはホント面白いのがあります)催しでありますが、その初日5日の夕方18時から、メイン上映会場の「札幌プラザ2・5」にもわたくしゲスト出演いたします。
昨年のこの映画祭で私が選出した3人の若手映像作家が作った短編3本(世界レベルにはもちろん達していませんが!)を上映するイベントで、三人三様それぞれに特徴のある短編がそろいましたので、それを見ながらお話しをするという会でございます。札幌の方は是非いらしていただければと。
そしてそして、今週木曜日からは、「メイド・イン・ジャパン」シリーズの第1弾「ジャングル風呂敷」の発売と、東京吉祥寺・東急百貨店での物産展がスタートいたします。
こちらの情報は続いての嬉野先生の日記におまかせいたしましょう。
藤村からは以上でした。茶王。
2011年9月26日(月)
嬉野でございます。
えぇ、
皆様方のお力添えを持ちまして、
ここに、
水曜どうでしょうDVD第16弾!
「72時間!原付東日本縦断ラリー/
シェフ大泉夏野菜スペシャル」の
ローソンロッピーさんでの予約販売の第2回目も
上限数に達することに相なりました。
まことにもってありがたいことでござります。
ですので、
ただいまローソンでは受付が終了となっております。
そこで、これからご購入を希望されます皆さまは、
連絡先は道内になりますが、
道内の各HTBグッズ取扱店では、まだ予約を受付中で、なおかつ道外からのお電話にも応じているとのことでございますので、
ので、一度確認してみてくださいませ。
ただ、その節は、
送料は別途掛かってしまうそうでございますので、
よろしく御注意くださいませ。
なお、10月5日(水)以降は、
道内HTBグッズ取扱店、
HTBオンラインショップでも販売を開始いたしますので、
そちらから御購入いただけます。
(ただ、この段階からは予約特典は付きません)
また、東京は吉祥寺の東急百貨店さんにて開催中の
「北海道物産展」8階のHTBグッズショップでも
最終日の10月5日(水)に販売を予定しております。
なお、吉祥寺での北海道物産展は、
今週の9月29日(木)から10月5日(水)までの開催で、
場所は、東京は吉祥寺にあります東急百貨店さん8階にあります
物産展会場でございます!
今回はそれに加えまして、
2階にも特設会場を設けまして、
当番組の展示ゾーンを開設!
水曜どうでしょうの番組内で使用されました
衣装やバイクの展示をいたします。
そして屋上では、なんとHTBエンジョイゾーン!が開設され!
空くじ無しのスピードくじや!
おみくじ、カプセル、BGBEEのお店など!
加えて!
「おにぎりあたためますか」に出演のHTBアナウンサー
佐藤麻美譲のミニミニトークショーも実施!
ユメチカレコードのアーティスト!
サトウヨシアキさんのライブ!なんかも開催予定!
※屋上は雨が降っても屋内施設使用のため大丈夫!
北海道のソフトクリームなんか食べつつ、
以上三つのゾーンで
朝から晩までお楽しみください!
と、
うちの店長が言っておりましてのでお伝えいたしましたよ。
物産展の営業時間は、
毎日午前10時から午後8時まで(最終日5日は午後4時閉店)
でございます!
お楽しみに!
それでは本日も各自の持ち場で奮闘くださいませ!
解散!
(19:05 藤村)