3月31日火曜日。本日も藤村でございますよ。

藤村

3月31日火曜日。本日も藤村でございますよ。

年度末、明日からは新年度、さぁ!はりきってまいりましょう!

・・・という、気にはならないでしょう?

奥さんも、サラリーマン諸氏も。

先ほどね、総務部から「出口の見えない世界不況が続いています・・・」という一文から始まる「通達」がありましたよ。

時間外削減!コピー枚数削減!室内照明節減!会議時間縮減!儀礼的な贈答・電報の自粛!出張の見直し!海外出張は厳選!アイドリングストップ!

・・・と、ものすごいスローガンが並び、そして最後は勢いよく、こんな言葉でしめられておりました。

「ただし!みなさんは、いささかも萎縮することなく、日常業務に邁進しましょう!」

萎縮するわい!

なんだよその削減!節減!縮減!って、よくそんな違う言葉思いつくなぁ。して最後はアイドリングストップ!って、そこだけ地球環境的な表現まぎれ込ませて多少表現やわらかくして。

・・・まぁ、ウチだけに限らず、どこもこんな感じなんでしょう。

「閉塞感」。

胸が詰まる、息が詰まるような閉塞感が今、社会全体を覆っているでしょう。

企業は赤字を減らすために工場を停止したり、人々を解雇したり。

つまり、「労働すると赤字になるから働かないでくれ」、ということですよ。

「なんのために働くのか」

「なにを目標に働くのか」

多くの人が見失っている。

そりゃそうだよ、「会社の利益のために働いてんだ」と思っていたのが、「働かないでくれ。利益が減るから」ってんだから、「じゃ、どうすりゃいいのさ!」ってことになる。

まだ職がある人はいい。職が無い人がこんなに世の中にあふれかえるって、どういうことだ。

みんなで働くからこそ、世の中は回っていくんだろう。

みんなが働かなかったら、世の中回らなくなるぞ。

そもそも企業というのは、世の中を、社会を回していくための組織のはずだ。

人間一人じゃ出来ないことを、人々が集まって組織を作ってやる。

社会のために。世の中を回していくために。

それが、企業は「利益を生み出すもの」、ひいては「株主のためのもの」なんていう、アメリカ生まれのとんちんかんなお題目をみんなが唱えだすようになってから、根本論が忘れられてきた。

企業って、そもそも利益を出す必要があるんだろうか?

そこを考えてほしい。

まずは社員の面倒をみること。

仕事の内容は、社会に貢献すること。

このふたつがあれば、あとは何がいるんだろう。いらないでしょう。

これからの日本の企業は利益を追求するのではなく、社会への貢献を追求する。

そういう舵取りが、きっと日本ならできると思うなぁ。

いや、やらないと。

よし、相変わらず閉塞感は心の中にあるが、まぁ今日のところは帰ろう。

時間外削減!室内照明節減!

あーうるさい。

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(19:41 藤村)