3月4日金曜日。
おひなさまは、あっさり何処かへ掻き消えてしまわれました。
寂しがっていらっしゃる方もおられるようですが、その侘しさを感じさせてくれるものが人生では大事なのではないでしょうか。(またなんの根拠も無く断定的な物言いをいておりますが…、嬉野はそう思いますですよ。)
札幌の3月なんぞというものは、この上の寺のようなものでございます。雪深く、まだまだ春にはほど遠い。
しかし、どうですか。
お寺の前でたわむれる藤やん犬と雀たち。
そして雪を割って顔を出す新芽が見えますね。
「雪を割って出てくる北海道の新芽は双葉ではないのです」
そう教えてくれたのは、毎回このお寺を描いてくれているBgbeeの坂谷画伯でした。双葉では雪を割るだけの力がないのだそうです。だから北海道の新芽は鉛筆のように棒状になってる。
厳しい北国の春だけれど、それでも春には違いなく。
ひな祭りの間は、厳しい現実から目を背けられるきらびやかな妄想の春に浮かれる毎日だったけれど、お祭りが終わった後はきっちりとその夢から醒め、現実を見つめ直すのも良いものです。
華やかさこそ無いけれど、そこにだって楽しげな風景が散見されるわけでございますから。
足元をみつめれば、地味だけれど愛すべき光景に出会えることもあるものでございます。
そして迎える4月。
きっと皆様は、萌え上がるような春爛漫の「どうでしょう寺」を御覧になることと思います。
「春が来たという喜びを噛み締めるためにも3月のどうでしょう寺は、少し侘しくしてみました」と、そう坂谷画伯は申しておりました。
一汁一菜の侘しい食卓があってこそ、御馳走という晴れの舞台が華やぐのでございます。そのためのこの3月の侘しさでございます。
どうぞ華やかさが無くなったことにだけ御嘆きになりませぬよう。
さて、また今日も鬱陶(うっとう)しい書き出しで始めましたが根っから鬱陶(うっとう)しいものが好きなものですから御寛恕(ごかんじょ)いただければ幸いでございます。
(ま、書き出しと言うには随分書いたね。)
で、来週は旅に出ますので1週間ほどお留守になります。
おかしな男を交えての三人旅でございます。
御土産は買ってきませんが、みなさん良い子にしていてくださいませ。
昨夜、藤村先生の「カリスマ」の話を、これはまだ途中ですが読みまして、いやはや笑いました。これはいいです。文頭からわしづかみでございます。
さすがにカリスマ。話題豊富。
それではみなさま、しばしのお別れ、また会いましょう。
元気でいるんだよ。
達者でなぁー。
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(23:45 嬉野)
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