3月11日月曜日。藤村でございます。

藤村

3月11日月曜日。藤村でございます。
3月3日に、大分は姫だるまの里・竹田で執り行われました「名水マラソン」にヒゲマラソン部参加して参りました。
今回、大いなる練習不足からくる自信喪失により、ヒゲ2名には緊張感のかけらもなく、ゆるみきった身体と精神で竹田入りした本番前日は、姫だるま後藤さんの実家でいいだけ焼酎をあおり、私などは飲み過ぎて吐くという大失態をおかす始末。
しかしながら、災い転じて福となすと申しましょうか、ヒゲ2名は夜10時には泥酔の上、爆睡。睡眠を十分すぎるほど取りまして、本番当日の朝を迎えました。
後藤さんの同級生の佐藤龍ちゃんの車に乗りまして会場入り。
車中では竹田を熟知する龍ちゃんに「今回のコースはどのあたりが一番キツいのか?」など情報収集を試みるも、
「まぁ、全体的にやね」
と、アバウトな返答しか得られないまま、若干緊迫しつつ会場着。
会場には早くも九州各地から馳せ参じたどうでしょう大名、隠れどうでしょうの面々が多数集結しておりまして、「これはこれは皆様方、ようこそおいでくだすった」などと、我々ヒゲマラソン部は、ウォーミングアップなどすることもなく、ニコニコ顔で写真撮影に応じておりました。
災い転じて福となすと申しましょうか、九州諸大名の皆様方と談笑するうちに、なんの緊張感もなくスタート時間を迎え、ヒゲ2名は陸上競技場の中へ。
午前10時、「岡の里・名水マラソンン」フルマラソンの部がスタート。参加者は900名ほどと、大阪マラソンとは違って実に小規模。それもまた妙な緊張感もなく走れた大きな要因となりました。
しかしながらこの名水マラソン、地元の道を熟知する龍ちゃんが口を濁すのも当然なほど、マラソンコースにはあり得ないほどのアップダウンの激しさ。最大で200メートルの高低差を上り下りするという極悪非道なコース取り。
20キロを過ぎるぐらいまでは、ヒゲ2名、割と「これ、いけんじゃねぇか?」と自信を回復する余裕を見せておりましたけれども、30キロ付近では両者ともに完全に足がつりそうな状態になりました。
しかしながら、フルマラソン初挑戦で4時間半の好タイムをたたき出した私ヒゲ村は、6時間越えのタイムでフラフラになりながらゴールしたヒゲ坂に負けるわけにはいかない。30キロを過ぎた地点で、ヒゲ坂店長を引き離すべく、スピードを上げたのであります。
30キロ地点の通過タイムは、3時間半。まだまだ十分に4時間台でのゴールを狙えるギリギリのタイムではありました。しかし、心は前に出ようとも、足が全然進まない。35キロ地点で再び上り坂となり、もう完全に走る力は消え失せ、歩くのがやっと。周りを見ても、走っているランナーなどひとりもいないという、ウォーキング大会状態。名水マラソン恐るべし。
それでもなんとか、ヒゲ坂店長をはるかかなたに引き離し、ゴール地点の陸上競技場へ。
そこには、一列に並んだ九州の諸大名たちが満面の笑顔で待ってくれておりました。そんなみなさんと私は、ひとりひとりとハイタッチを交わし、5時間15分で極悪な名水マラソンを完走したのでありました。
「今回はキツかった。オレがこの状態だから、いやぁー店長はもうダメだろう」
と、思っておりましたところ、沿道の諸大名から
「店長さん来ました!」の声。
「なにッ!」と見れば、ヘトヘトになりながらも店長がゴール地点へ。
大阪マラソンでは、私より2時間近くも遅れてゴールしたヒゲ坂店長が、なんと今回は私とたった5分違いの5時間20分で見事ゴール。極悪な名水マラソンでヤツは、1時間近くフルマラソンの個人記録を塗り替えたのであります。
「うーむ・・・店長やるじゃないか・・・っていうか、大阪マラソンの体たらくはなんだったんだ」
ヒゲマラソンは、いよいよ実力伯仲の、戦国時代へと突入したのであります。
「ただおっさんがフルマラソンを走ってみる」「それを沿道で写真を撮りながら応援してみる」というだけの、このヒゲマラソンですが、なんというか「今日は良い一日だったな」と思えるような、不思議な共感を感じるのです。
それは、嬉野先生が、ゴール地点に集まったみなさんを撮った写真を見ればわかります。
全員がニコニコしてこっちを見ている写真は、なかなかあるもんじゃありません。
で、現在、私の隣で嬉野先生が、みなさまから送られてきた写真をアップすべく作業しておりますが、プリントアウトされた写真を見ながら若干、悪態をついております。
「くそう、えらく枚数が多いじゃないかぁー」と。
3月8日(金)
嬉野です。
先日、我々九州に参りまして、
最終日に、佐賀の嬉野温泉に宿泊いたしましたが、
あたりまえですがね奥さん、
「嬉野」という文字が町中に溢れておりますよ。
道路標識にも「嬉野」。建物にはなにかにつけて「嬉野」。
お茶も「嬉野茶」。とにかく嬉野。
住所も「嬉野市嬉野町」。
普段、目に馴染のない光景に出くわすと面食らう。
不思議な気がして、やたらにみんなお茶を買って帰りましたが、
「嬉野さんの名前見たら、となりにオレの名前探しちゃうなぁ」
と、藤村さんも言う始末。
九州は長閑に春爛漫でありました。
本日も22度だというではありませんか。
しかしながら帰り着いた千歳空港は冷え冷え。
それなのに道民はいうのであります、
「今日あたりはあたたかいのよ」
そうでもありましょう。
ありましょうが、その言葉に深く同意は出来ない私だったのではありました。
さて、竹田名水ヒゲマラソン!
これがねぇ二人とも完走しちゃってね。
タフだねぇ。
見て来たように分かる写真紙芝居をどう構成すればいいのやら。
それでもね。
100人近い九州勢が応援に来てくれましてね。
なんだか、集まってくれたみなさんも、
我々も、妙に幸福な気持ちになってしまったのは、
あれは、なんだったんでしょうねぇ、と、
私らは、感慨深く振り返るのでありますよ。
ということで、本日はこれにて。
それでは諸氏!本日も各自の持ち場で奮闘願います!
解散!
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(18:40 藤村)