6月2日木曜日。藤村でございます。

001-藤村

6月2日木曜日。藤村でございます。
先にお知らせをいくつか。
昨日から予約が開始されました「文久目覚まし」に、えらい勢いで予約が入っているとのことでございます。「目覚まし」というには、ちょっと長い音声(というか一部は腹太鼓ですが)が4種類と、普通のアラーム音も1種類入っておりますので、お値段も多少はるものになってしまって。ただ、これはシャレで作っておこうと思いまして。
同じく昨日から発売された「福助ベアブリック」も残りわずかとのことでございます。
あと、2005年の1年間の日記をまとめた「日記本4」の上巻・下巻が現在、予約受付中でございます。
2005年といえば、あの「水曜どうでしょう祭」が真駒内で開催された年。また「どうでしょう本2」なんかも作った年でした。毎日の日記もずいぶん盛況をきわめておりまして、今回は1年分を一気に読んでもらいたいということで、上下巻同時発売となっております。
お気に召しましたらぜひ。
さて、先日の新聞に「屋根の上の船 解体進む」という記事がありました。
岩手県大槌町。津波で民宿の屋根の上に載ってしまった船が陸におろされて、いよいよ解体作業が進んでいるという話です。
津波の恐ろしさ、すさまじさがわかる象徴的なものとして、誰もが見たことのある、あの風景。
今回の震災を後世に伝えるためにも「あの建物と船を保存すべきだ」という意見がある一方、「被災者の心情を考えれば、いつまでも傷跡を残しておくわけにはいかない」という考えです。
両者の意見は、ともに間違ってはいないと思います。どっちも正しい。
でも役所は、保存すべきか、解体すべきか、どちらかの判断を下さなければならない。どっちも正しいけれども、現時点ではどちらかの判断を下さなければならない。
で、役所は「解体」という判断を下しました。
判断の基準となったのは、「今」の被災者の心情を考えて、ということです。
先日、広島に行きました。
お恥ずかしい話ではありますが、私は今回、生まれて初めて原爆資料館を見に行きました。
1945年8月6日。
人類が初めて、核分裂を利用した兵器を使った日。
あの日、広島の上空6百メートルで、原子力爆弾が炸裂しました。爆弾は放射線をまき散らし、2千度という猛烈な熱量を放出して、一瞬のうちに広島の中心部をすべて焼き尽くしました。
でもそんな大惨事の中で、爆心地からほど近い、ある建物だけが、奇跡的に原型を残しておりました。
当時の広島の人たちは、その建物を横目に見つつ、でも身の回りのことに手一杯で、その建物のことなんか、かまっていられなかったんだと思います
ようやく20年以上が経過した1967年。
あの日以来、ずーっと放っておかれたその建物が、未来に渡って保村されることが正式に決まりました。その建物は、上部に特徴的なドーム型の屋根があったことから、「原爆ドーム」と名付けられました。
あの日から、66年が経とうとしている今も、原爆ドームは当時の形を残したまま、そこにあります。
今でもそこにある。
教科書にのっている「広島に原爆が投下されました」という事実が、形として、今でもそこにあり続けている。
もし、当時の広島の人たちに、あの建物を解体する力があったのなら、たぶんすぐにでも解体していたと思います。だって、その建物を見るたび、あのときの恐怖がよみがえってくるから。そんなことよりも、「次」を見なければいけないから。
でも、当時の広島の人たちにはそんな余力がなかった。
それが20年経って、ようやく広島の人たちに、「これを残しておくべきだ」という精神的な余力が生まれた。20年が経って、「あのときの恐怖を消し去りたい」という気持ちよりも、「あのときの恐怖を未来に残しておかなければならない」という気持ちの方が強くなった。
それでぼくらは、66年が経過した「今」も、原爆ドームの前に立てば、あの日のことを、我がことのように感じることができる。
そして「今」、あらためて思う。
いかなる理由があろうとも、何十万人という人間を、一瞬で消し去ってしまうような原子力爆弾を作ってはいけない。いかなる理由があろうとも、未来永劫、日本人として、「絶対にやってはいけないこと」がある。
そう強く思う。
今の日本には、解体したいと思ったらすぐに解体できる力があります。重機の手配さえできれば、なんだって壊すことができる。66年前の日本にはなかった力です。そんな力をわれわれは持っている。「今」に必死で、「今」しか見ることが出来なかった66年前とは違って、「今そこにあるもの」を、いとも簡単になくしてしまう力があります。原子力を、発電という便利な方法に変える力すら持っています。
だからこそ、ぼくらは昔の人たちよりも、もっと考えることが必要なんだと思います。「今」のことだけではなく、「未来」をも見ておかないと、いとも簡単に壊し、いとも簡単に作ることができてしまいます。66年前の人々よりも、目先の感情や利益ではなく、もっと知的に想像する力を持たなければいけないんだと思います。
何か重大な判断を迫られたとき。
ぼくらが「今」ではなく「未来」を、「自分の明日」ではなく「将来を生きる子供たちにとってどうか」ということを考えたらどうか。
そうなればぼくは、迷うことなく様々な判断ができると思います。
いつか遠い将来、「あなたたちの判断のおかげで、今の私たちがいます」と、そう言われるとしたら、ぼくらは「カッコよかったな」と思います。
カッコよくありたいですよ。本当の意味で。
ではまた明日!
【大泉さん長女誕生おめでとう!日記】
5月31日火曜日。藤村でございます。
おとつい、46歳の誕生日を迎えまして、掲示板には数多くのお祝いコメントを頂戴いたしましてね、いやいや、有難いやらお恥ずかしいやらと、頭をかいておりましたところ、
なんですか、その翌日には、「大泉洋氏に長女誕生!」とのビッグニュースが舞い込んでまいりまして、もはや「中年サラリーマンの誕生祝い」などというのは、ものの見事に消し飛んで、「大泉さんおめでとう!」「いよいよパパですか!」的な大祝賀ムード一色となりましてね。
いやいや、そーですかそーですか、ねぇー、私の誕生日の翌日が、大泉さんの娘の誕生日ということですかぁー。
これはもう、どうしたって藤村さんの誕生日も忘れないということですね。
だって娘の誕生日の前の日なんだから。
これからもう5月30日になったらね、大泉さん自らが声を張り上げてね、「♪はっぴ、ばーすでー○○ちゃぁーん」なんて歌うんでしょうけどもね、その前に必ず一家でね、お世話になった藤村さんに対し、同じく「♪はっぴ、ばーすでーふじむらさぁーん」とね、歌うことも忘れてはいけませんよ。
だって、おれの誕生日の翌日なんだから、おめんとこの娘の誕生日は。
これからもう5月30日になったらね、「ほーら!○○ちゃぁーん、お人形さんだよぉー」なんつってね、プレゼントを贈るんでしょうけどもね、その前に必ず私のとこへもね、「ふじむらさん、いつもお世話になっております」と、多少の物品をね、贈与するぐらいの心遣いも忘れてはいけませんよ。
だって、おめんとこの娘の誕生日プレゼントを買いに行くときにはだ、どうしたっておれの誕生日だって頭に浮かぶはずでしょう。おれの誕生日が頭に浮かんでいるのにだ、それを無視して、てめんとこの娘の誕生祝いばかりを派手にやってたらこれ、世間は「大泉冷たいじゃないかー」って、思いますよ。
いやいや、おれの誕生日なんか忘れてるってんなら別にいいんですよ。んな、おっさんの誕生日なんかいちいち覚えてるほうが気持ち悪い。「誕生日を忘れるな」なんて、そんなことをね、ぼくは言ってるんじゃない。今までだって別に、誕生日に何らかのお祝いのしるし的なものを要求したことがあるかい?ないだろう?だって、別に誕生日なんか忘れてると思ったからさ。
しかし、だ。
今年から事情が変わっちゃったな。
だって、おめんとこの娘の誕生日の前の日が、おれの誕生日なんだから。どうしたって忘れることはできないもんね。
5月29日は藤村さんの誕生日。
5月30日はおめんとこの娘の誕生日。
これはもうね、変えられない。どうしたって変えられないよぉ。
おーい、おおいずみー、言っとくぞぉー。
娘の誕生日を気持ちよく祝いたいんなら、おれのことをまず盛大に祝え!
これから毎年だぞ!
とりあえずおめんとこの娘が成人するまでだ。
じゃなかったら、娘の誕生日にロケぶつけてやるぞ。「今年も新作だぁー」かなんか言って、毎年ジャングルの小屋かなんかで、おれの誕生会かなんか開いて、おめぇーの「日本に帰りてぇー」っていう悲痛な叫びをだ、全国に発信してやるぞぉー。
物心ついた娘からはだ、
「パパはどうしてわたしの誕生日にいつもいてくれないの?」
なんて言われてだ
「いや、あれはパパのお仕事なんだ」
「パパのお仕事って!ヒゲのおじさんの誕生会に行くことなの!」
「いや・・・」
「ジャングルの小屋で泣きながらハッピーバースデーを歌うのが
パパの仕事なの!」
「いや・・・」
「どうして断ってくれないの!」
「・・・なんか、すごく人気がある企画になっちゃったんだ」
「パパはわたしよりヒゲのほうが大事なんだね!」
なぁーんてことになっちゃうぞぉー。
これを書いている時点でだ、おれの頭の中では「ジャングルでふじむらの誕生日パーティー」っていう企画があらかた出来上がってきてるぞー。ジャングルの小屋でだ、きみが三角の厚紙の帽子をかぶってだ、泣きながらおれのために「ハッピーバースデー」を歌う姿が浮かんでるよぉーぼくには。
来年の今ごろはジャングルかぁー。
楽しそうだなぁー。
むはははははは。
大泉くん、おめでとう!
いいお父さんになってね!
うはははははは!
おめんとこの娘に靴でも買ってやるよー。マレーシアでな。
むはははははは!
【「HTBきせかえ500」に新作きせかえ登場】
「どうでしょうきせかえ#2」の和風テイストを継承しつつ、さらにこう、いい感じになったのではないかと。
私はすでに試作版をダウンロードして使っておりますが、実に工夫が細かい。最新作にちなんだイラストがさっそく登場しておりますし、待受画面は時間と連動して、夜になると西表島の「寝釣り」の場面がたまーに出てくる。メニュー画面は、コスタリカをイメージしておりまして、写真家が動物を撮っておるんですが、たまーに色鮮やかなケツァールが飛んでくる・・・とか。
デザインも見ていて飽きない。
配信開始は5月31日午前11時から。
(21:31 藤村)