えーと・・・ドイツ現地時間5月19日・・・じゃなくて日付変わって20日(木)午前1時を回りました。

藤村

えーと・・・ドイツ現地時間5月19日・・・じゃなくて日付変わって20日(木)午前1時を回りました。
ハンブルクの藤村でございます。
ドイツ「ワールド・メディア・フェスティバル」が、今から8時間前の夕方5時から開催されました。
四宮P、鈴木カメラ、そしてわたくしの「歓喜の歌」ハンブルク派遣チームは、通訳のドイツ婦人スザンネさんを伴って、勇んで4時半にはセレモニーが開かれるなんとかホールってところに行きましたよ。
で、着いたとたんにまず全員が、「おや?」と思いましたね。
んーなんて言ったらいいのかなぁ、赤絨毯とまではいかないにしても、会場にはなんらかの華々しい装飾があって、黒服のドアマンがエントランスに立っていて、みたいなものを、まぁ想像していたわけですよ。でもそのホールってのがですね、なんだか「少し規模の大きいショーパブ」みたいな雰囲気をぷんぷんに醸し出しておりまして、入り口には、「本日の催し物 ワールド・メディア・フェスティバル」みたいな感じで、ぴらーっと垂れ幕が掛かっているだけ、という拍子抜けするほど簡素なものでございましてね。「おいおいほんとにここか?」と、「ほんとにここで世界のメディアの祭典が開かれるのか?」と、思いましたけれどもまぁ、ドイツ人の質実剛健な国民性を考えるとこんな感じなのかなと、渋々納得して中に入ったわけですよ。
中はまぁ確かにショーパブ的な印象はぬぐいきれないものの、丸テーブルがいくつもあってディナーの準備がされていて、前方には大きなステージがある。話によれば、各部門の各カテゴリーで金賞とその下の銀賞を受賞した人たちは全員、順番にそのステージに呼ばれて、トロフィーを渡されて、受賞のスピーチをする、と。「なるほど」と。「確かにアカデミー賞もそんな感じだわ」と。
しかし、だ。
よく考えたら会場には200人以上いるぞと。ドイツ人を中心にイギリス人もスペイン人もインド人もいるぞと。こいつらは全員、なんらかの部門で金賞か銀賞を受賞した人たちだぞと。ちょっと待てよと。まぁひとつの作品に対して2、3人の関係者が来ているにしても・・・おい!少なくとも7、80人がスピーチすんのか!と。「そうだ」と。いやいや!この中からグランプリだの特別賞だのに選ばれた人だけすりゃぁいいんじゃないかと。せめて金賞の受賞者だけをステージに上げればいいだろう!と。「いやいや、せっかく来てもらったんだから全員にスピーチをしてもらいます」と。それはちょっとドイツ人、律儀すぎねぇか?と思ったものの、本当に司会者がひと組ずつ名前を呼び上げて、そのたんびに生バンドが勢いよくファンファーレ的な生演奏をして、ドレスで着飾ったドイツ美人がトロフィーをうやうやしく持って来て、贈呈して、受賞者が「この作品を作った関係者の方々に感謝を・・・」なんてスピーチを始めやがった。
待て待て待て!いったいこれ何時間かかるんだよ!
と思いつつも、自分もスピーチするわけだからとにかく何か考えなきゃ、と思って30分後、唐突に名前を呼ばれて華々しい生演奏の中、通訳のスザンネさんを伴ってわたくし、壇上へ単身乗り込みましたよ。
トロフィー渡されて、いざスピーチですよ。短く、しかしインパクトのあるスピーチをと思いまして、ここまで来たらイチかバチか、会場を埋め尽くすドイツ人を沸かせてやろうと、わたくしこう言いました。
「日本から20時間をかけて、ここに来ました」
「私の作った映像を高く評価してくれたドイツの人々に感謝します」
「やはりドイツ人と日本人は、70年前から仲間なんだと、今日あらためて思いました」
「今夜は、アメリカ人に内緒で、一緒に楽しみましょう」と。
ギリギリのジョークです。でも、スザンネさんが通訳したとたんに、どっと会場が沸き上がりましたよ。拍手喝采の中、壇上から降りるとドイツ人たちが「よく言った!」とばかりにハイタッチしてきましたもの。「よしよしこれでグランプリ間違いなし!」と、思ったものでありますが・・・
えー5時半ぐらいからスピーチが始まって、全員のスピーチが終わったのが夜10時半。5時間ですよ!全員のスピーチが終わるまで5時間!
長ぇよ!明らかにやり過ぎです。こんな授賞式見たことない。だってオレ、1回完全に寝ましたもん。起きてもまだドイツ人が「みんさんに感謝を・・・」なんてスピーチしてましたもん。
で、もうワイン飲み過ぎてぐだぐだになった11時近くになってようやくグランプリの発表。結果は、
えーもちろん取れませんでしたよ!
取れませんでしたともさ。
大泉洋主演「歓喜の歌」!ハンブルグで惨敗!
しかし!わたしはあきらめません。まだ「ミエルヒ」がある!
来月早々には東京で「ギャラクシー大賞」の発表があり、さらに国内、海外の賞もまだまだ可能性がある。
なにより!
来年も待ってろよ!ハンブルク!「ミエルヒ」で必ずリベンジしてやる!
藤村、四宮、鈴木の「歓喜の歌」チーム、明日帰国します。
そしてこれにてドラマ「歓喜の歌」、すべてクランクアップです!
関係者の皆様、おつかれさまでございました。
【鯨森惣七・藤村・嬉野ミニトークショー&鯨森惣七サイン会】
開催場所(チケット前売り販売も)
:宮越屋珈琲ホールステアーズエスプレッソバーGIG
札幌市中央区南3条西3丁目 成美堂 地下1階
電話:011-242-2252
入場チケット500円(税込)ワンドリンク付
席は自由、先着順。
チケットは上記会場にて発売中。
【水曜どうでしょうDVD全集第14弾の発売決定!】
内容は、ついに登場!「試験に出る」「四国八十八ヵ所」「釣りバカ」の人気シリーズ3本立て!
司会者の安田さんが3日間に渡りスタジオに監禁されたという「クイズ!試験に出るどうでしょう」。
その罰ゲームとして大泉さんがひとりで回った最初のお遍路「四国八十八ヵ所」。
地味すぎる釣りを無理やり盛り上げた「釣りバカ対決!氷上わかさぎ釣り対決」。
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大泉洋のミュージックステーション出演騒動、ミスター韓国へ、「どうでしょう本創刊号」制作日記・・・これを読むと、すごく懐かしくなります。
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(17:53 藤村)