2010年5月13日(木)

嬉野

2010年5月13日(木)
嬉野です。
クジラさんは、焚き火が好きでね、
心の中に、もやもやがたまって満タンになると、
海に行くのだそうです。
明るいうちに流木をひろって、
浜で焚き火をするのだそうです。
流木が燃えて炎がゆれる。
クジラさんは、その火をじっと眺めて飽きる事がない。
潮風が吹き、海はだんだん暮れていくだろう。
でもさぁ、焚き火の炎を見ているだけで、
どうしてニンゲンは飽きる事がないのだろうね。
そのまま夜の更けるまで、なにごともせず、
ただ、くゆる火を見つめていたとしても、
人は、無駄に時をすごしたと悔やむことも無い。
潮騒の音もうるさいとはけして思えない。
ほら、
やわらかな潮風が、頬やそこここに気持ちよく吹いてきた、
脇には犬が寝そべって、
主人の顔色をうかがいながら、からだを寄せてくる。
気心の知れた友人が一緒だったら、
きっと夜の明けるまで、赤い炎を見ながら話すだろう。
その話はきっと、都会ではとてもできない話で、
話したふたりはきっと、明日からもっと仲良しになるのだろう。
クジラさんは、焚き火をすると心が浄化されると言っていた。
知らないうちに人は、
心の中に、自分では処理できない問題を溜めてしまうから、
溜まったものが満杯になったら、ぼくらは、心が痛み出す、
それでも、溜まっていくものの出し方を知らなかったら、
痛みは限界を超え、人は、どんどん弱っていく、
だから、クジラさんは、焚き火をしに海へ行く、
そうして、燃える炎を見ながら、魂を浄化するのだという。
ニンゲンは、きっとたくさん、気持ちい好いなぁって思える感覚を持ってるよ。
ただ、その使い方をさ、いつの間にか教えてくれる人がいなくなったから、
だからニンゲンは、その分だけ、しんどくなっただけなんだろうな。
まぁそんなことね、
クジラさんを知ってから思うように、おらぁなったよ。
そのうち、連れてってもらおうと、密かに思っているのである。
焚き火にね。
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(11:46 嬉野)