2007年12月10日(月)

嬉野

2007年12月10日(月)
嬉野です。
先週は、ほぼベッタリ出張でした。
奥さんね。
来年のドラマ。
藤村先生もウラに書いてますけど、
きっと面白いものになると思いますよ。
これまで「水曜どうでしょう」という番組を続けてきた、その成果の一端がこれで見えるかもしれない。
いや、何が成果で、なにがその一端なのかは分からんけど(笑)。
それに、思いは人それぞれだからね、きっと、
「どうでしょうは、どうでしょうだけやってて欲しいよ」
と思う人もいるでしょうしね。
でもね、ぼくらも人間だから、同じ場所に立ってばかりはいられない。やりたいことをね、やれる時が来たらやる。
今はね、その時期が来たような気がするんですよ奥さん。
12年目にして初めて。
「歓喜の歌」は、おかあさんコーラスのお話でもあるのでね、
ぼくらも去年の夏に、たくさんのコーラスチームのおかあさん方に会いました。
コーラスというものをね、間近で聞くのも初めてのことでした。
取材に行った先のおかあさんがたは、どなたもね、
自分たちの歌なんかまだまだなんですよ、
みたいなことを仰るのです。
ですがね、
これが、感動するんです。
ソプラノ寄りの声で歌われる合唱の歌声を聞いているうちに、
それを聞くぼくらの胸は激しく感動するのです。
不思議なものですね、人の声というものはね。
それにね、おかあさん方は、実によく働かれてるんです。
ヒマでコーラスをやっておられる方は一人もおられませんでした。
そのことにもぼくらは驚かされ、感心させられました。
おかあさん方はね、奥さん、
忙しい家事の合間を押し開けて、
週に一度、コーラスの練習に集まっておられるんです。
ぼくらが、ここでね。
昔から奥さん奥さんって言っているでしょう。
あれはね、昔から、主婦のみなさんに敬意を表していたからです。
主婦のみなさんは、毎日御主人に食べさせて、
子供がいれば、子供たちに食べさせて。
ぼくらはね、そもそも生き物ですから、
食べられるということこそが、何よりの幸福のはずなのです。
その食べさせるというね、役割を一身に担っているのが奥さんなのだと、ぼくなどは単純に考えるのです。
だから、奥さんたちは、
とても大切な人々なのだと思うのです。
栄養のバランスを考えて、
健康に好い物を心がけて、
少しでも安い場所に駆けつけて、
美味しい料理を作ってくれる。
仕事なんか、ちょっとくらい上手く行かなくても好いんです。
家に帰れば、美味しいご飯が待っている。
それを食べてね、明日からもう一度頑張ってみる。
ぼくら人間の目的はね、生きること。
そうでしょう奥さん。
それ以外に何があるのよ。
そして、生きることは、食べること。
ねぇ、奥さん。そうでしょう。
共働きなのに、それでも家事は奥さんがというお宅もあるでしょう。不公平よと、思われている奥さん方も多いでしょう。
まぁ、それぞれのお宅の御事情はね、それぞれになんですが。
でも、人生は食べる事だと思えばね。
家族に食わせる立場にいる主婦が一番頼りになると、
ぼくは思うのです。
ぼくらが、来年放送を目指してつくるドラマはね、
生きることは食べる事という、人生の目的をつかさどる、主婦という立場の人々が、織り成すドラマでもあるのです。
笑って泣かせて三倍楽しめます!
みたいな。
そんな懐かしくも嬉しい喜劇になると思うのです。
そういう上質のものを、
きっと藤村先生は作ってくれるだろうと、
ぼくは、思っているのです。
ドラマを見終わった後にね、
生きてて好かった、人生大変だけど、やっぱり愛しいじゃないかと、きっと思える。
そんな喜劇を作ってくれるだろうと、ぼくは思っています。
そのために、ぼくと四宮さん以下、HTBスタッフ一同、
これからもろもろの準備に邁進する手筈です。
どうぞ、お楽しみに。
ぼくらが作るもの全てが、大きな意味では「どうでしょう」なのだと、思っていただければと思います。
そうして、この困難な時代を、いつまでも、
一緒に生き抜いてまいりましょう。
それが、一生どうでしょうすることだと、
不肖嬉野、愚考するのでございます。
さてさて、藤村先生は、本日より「DVD第10弾編集」に特化していただかねばなりませんゆえ、年内、日記に登場される機会はないかもしれませんが、御了承ください。
ではまた明日。
解散!
(18:15 嬉野)