2007年10月26日(金)

嬉野

2007年10月26日(金)
お勤めのみなさん。
本日もお仕事、終わりましたでござんしょうか?
今日も御無事でなにより。
御無事でなくとも、そこはなんとか乗り切って。
奥様方も、無病息災でありましたでしょうか。
そして、お子たち。
お子たちも、健やかでありましょうか。
傷ついちゃったことでもありましたでしょうか。
なんとしてでも乗り切っていただきたいものでありますよ。
嬉野でございます。
さて、今朝のことだすが。
うちの奥さんが、ファックスの巻紙を切り取っていましたのさ。
なんだか、使わなくなって中途半端に残ったファックス用紙だったのでしょうねぇ。
たいした紙の量ではありませんでしたからね。
つまり、余ったファックス用紙を再利用しようとね。
なんでもね、
メモ用紙にするのだということでね、
サイズを決めてね、
定規を使って、
カッターで切りそろえてね、
熱心にパンチ穴を開けていましたよ。
で、ひとしきり紙を切りそろえることに熱中した後にね、
巻き芯だけが、ころりと残りましてね。
ほら、あのダンボール紙で巻き締めたように固い紙の芯ですよ。
あれが、ころりとテーブルの上に残りましてね。
うちの奥さん、それをじっと見てね、
「これ。何かに利用できないのかしら」。と、
恨めしそうに言うのでしたよ。
私もそれを聞きましてね、
口には出しませんでしたがね、
「わかる」。
と、心の中で同意しましたね。
私もかねてより、あの巻き芯の出来には舌を巻いておりました。
触ると実に頑丈でございましょう。
実際、なかなか容易に折れそうにない堅固な穴あきの棒に仕上がっているのですよ。
捨てたくない。
手元に置いておきたい。
ファックス用紙の巻き芯ごときにフェバリットを感じさせることができる日本の技術力。
すばらしい!
あんな、さりげないところにも、高い技術力を見せ付ける、
日本の工業力の凄さを感じますよね。
あのフニャフニャしない、ビシッとした固さの出来具合に、
製品の強い自己主張を感じてね、声なき声がするのです。
「オレを捨てていいのか」。と、
なんだか、巻き芯が言っているような気がするのですね。
「こんなに出来の好いオレを、捨てていいのか」。
「それでいいのか。日本!」。と、
だもんだから、つい、奥さんの口から言葉が漏れ出てしまうのでしょうね。
「これ、なにかに利用できないかしら!」と。
こうして、巻き芯と、うちの奥さんは、しばし見詰め合うのです。
巻き芯は、期待のこもったまなざしでうちの奥さんの瞳を見上げますね。
しかしね。
使い道がない。思いつかない。
と、なりますとね、
女の方の、割り切りは、お早いようでね。
あっさり巻き芯をゴミ箱に捨てましたね。
かくして巻き芯はね、
「これでいいのか。日本!」と、
我が家のゴミ箱の中で叫びながらね。
来週の燃えるゴミの収集日までね。
ブー垂れることになったわけでありますよ。
と、いうことでね奥さん。
つまんない話で悪かったわね。
でも、また来週も、
これに懲りずに、
きっと来るのよー!
では解散!
追伸
たくさんの方が「茄子スーツケースの渡り鳥」を御覧になったんですねぇ。掲示板の書き込みに、その記事が多ございましたよ。
他にも、掲示板の記事、ちゃんと読ませていただいておりますですよ。ご心配なくね。
(18:23 嬉野)