嬉野

2006年9月30日土曜日
東京渋谷EXPO小祭り会場から嬉野がお送りしております、本日の日記でございます。
さて、小祭り二日目の今日も皆さん熱心に御並びで、本日も入場可能人数は午後一時の段階で並びきってしまわれたそうであります。(実際には皆さん整理券をもらわれているので、現在パルコ周辺には列はできておりません)
とにかく、我々の予測を超えた皆さんの熱心さに、関係者一同慌てふためいております。
もうもうありがたいことにグッズが売れておりますて、ついに無くなってしまった商品が、なんと三つも出たのでございます。
まず、藤村先生描きましたところのカブのイラストの「マウスパッド」が完売しました!
次に「名せりふ百円ライター」も完売!
最後に、三年前から在庫を抱えていた永遠の在庫商品「水曜天幕團のパンフレット」まで完売したという信じられない事態まで発生したのであります。
もちろん新商品グッズは健在でございますので基本的にはご安心いただいて良いかと思います。
いやぁそれにしても熱い!
とにかくお見えになるみなさんが熱い!
それなのに掛け声ひとつで整然と動かれる。
実に冷静なのであります。
路上で、あれだけ人が3時間4時間という長い時間並んでいるのに何処からもクレームが入らないのが信じられないと、昨日は東京の関係者から驚きの声が上がっておりました。
ありがたいことであります。
10月9日までの開催ですからまだまだ先は長ごうございますが、どうぞ変わらずよろしくお願いいたします。
さて、札幌から参っておりました私と藤村先生も明日には東京を離れます。
私だけ、明日の午前中くらいまで居残りまして、グッズでも売らせていただこうかと思っておりますのでどうぞよろしく。
そして、あれからずいぶん掲示板の方を覗いておりませんので小祭り会場以外の皆さん方の状況が分かりませんが、相変わらずお元気でお暮らしでありましょうか。
それでは、取り急ぎ本日の日記はこれまで。
また来週!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催中!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいりました!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(17:45 嬉野)

嬉野

2006年9月29日金曜日
嬉野であります。
一昨日より、私と藤村先生とで東京へ出てまいりまして、こつこつと渋谷小祭りの準備のお手伝いをしておりました。そういうわけで昨日まで日記のほうもとどこおっておったわけでございます。
さぁそして本日朝10時より「渋谷小祭り」本番となりました。
私と藤村先生、そしてスタイリスト小松さんの三人で、先ほどまで会場内に整然と突入される冷静に熱烈なる皆様にご挨拶をさせていただいておりました。
いやぁ、とにかく皆さんには並んでいただいております。
会場のある7階までの階段を皆さんは当然のごとく並び、その列はそこから外へ出て、そのまま渋谷公会堂を過ぎNHKさんへ近づく勢いということで、現在2000人近い数のみなさんが並ばれておるそうでございます。
これはどういう事態かと言いますと、すでに本日分の入場者数の上限を早くも突破しそうな勢いだということであります。
ということは、本日これから渋谷へ向かおうとされる方は、これから行かれても本日は会場内に入ることができないかもしれないという状態なのでありますよ。
いやはや、皆様方の熱意には頭が下がる思いでございます。
ありがたい!
ということで、このあたりで藤村先生が、俺にも書かせろとおっしゃっておられますので、代わりましょう代わりましょう。
藤村でございます。
本日は朝から「ご挨拶」というより、いち社員といたしまして会場整理にあたっております。
整理担当といたしまして、会場諸注意を。
会場内での写真撮影は、OKといたしました。ただ、立ち止まっての撮影はご遠慮いただき、なるべく多くの皆様に入場いただけるよう、整然かつ迅速にご覧いただくと。
現在、グッズ売り場が最も混雑しており、会場入り口までたどり着いても入場制限でしばしお待ちいただくこともある、という状態になっております。
しかしながら皆さん、実に楽しげに待っておられる。ありがたいことでございます。
小祭りはまだまだ始まったばかり。
平日あたりは、混雑もなくなるはずでございますので、そこらへん目掛けて来るのも良い選択かと。
しかしながら、渋谷の街にえらい大行列が伸びておる様は、笑ってしまいます。ある意味、一見の価値あり。明日もすごい状態になるんでしょうなぁ。
我々は常に会場にいるわけではありませんので、そのへんはご容赦を。
とりあえず現場から報告でありました。以上。
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催中!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいりました!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(14:06 嬉野)

嬉野

2006年9月26日火曜日
秋風冷たき札幌から嬉野がお送りしております。
本日の日記でございます。
さて、ちょっと前まで、夕方になりますとね、
HTBの社屋の上にそびえておりますところの巨大アンテナの上にですね、エライ数のカラスが止まっておりましてね。
あれはそのぉ、妙なものでして。
テレビ局のシンボルと見えるアンテナにね、カラスが群がる様といいますのは、なんでしょう、問答無用で不吉に見えるんですね。
あれ、なんででしょうね。
私、それを見上げるたんびに、
「不吉だなぁ」と思いがちな自分が可笑しかったんですが。
どう思ってみても不吉に見える。
しかもそれが連日。
日が傾くと必ず群がってる。
それもアンテナが見えないくらい真っ黒に群がってる。
ほら、萩原朔太郎さんの詩にね、そういうのがありましたよね。
黒猫がね(やっぱり黒いのよね)、屋根の上でね「おわぁ、こんばんは、おわぁ、この家の主人は病気です」とか言ってるやつ。
まさに、あぁいう感じですね。
その家の家族の知らないところで実は不吉なことが進行しててね、当事者だけが、まだそのことに気づいていないというね、状況ですよ。
そういう時に真っ先に知ってそうなのが、あの黒い奴等なのよね。
黒いのだけが知っているというね。
で、「ここが不吉です」と言わんばかりに、矢印のように、そこに群がるという。
あれです。
でも、そういうのはね、古来より、サスペンス映画とかで随分使われて、さすがに今はテレビや映画でもそんな分かり易い画は使わないないぞ、というくらいにね、古風なものになってるはずなんですが、いざ目の前にするとさぁ、やっぱり、もの凄く分かり易く「不吉」に見えるわけですよ。
どこで刷り込まれたのか分からないけど、どうしたってそういう風に見える。
で、分かり易すぎるというのは、古風なのかも知れないけど、やっぱり強い。そして強いだけに、なんか可笑しい。
昔、藤村先生と二人でね、旅先の宿でもって、分かり易い時代劇を作ったらどうだろうみたいな話をしたことがありましたね。
とにかく分かり易いドラマなんですよ。
とにかく悪役には、もう誰が見たって「悪いだろう!」というくらいのメークをする。誰が見たって「悪いのはこいつです」と思うくらい、もうマークみたいなメークをする。
で、やっぱり犯人は、そいつで。なんの意外性もない。
その悪そうな奴が、殺人事件かなんかあってね、現場に急行してる南町奉行の同心なんかの前で、腰低く控え目に言うわけですよ、
「いったい、どこのどいつがこんな悪事を働いたんでござんしょうねぇ」なぁんて。
観客は、間違いなくおめぇだろう!って思ってるんだけど、登場人物は誰も気づかない。
同心がそいつに尋ねる。
「おめぇ、怪しいやつを知らねぇか」
観客は、間違いなくそいつが怪しいだろう!って思うんだけど、登場人物は気づかない。
「いえ、あっしは何も知りやせん」
「そうか、じゃぁ怪しい奴を見つけたら奉行所まで知らせてくれ」
観客は、だからそいつが一番怪しいだろう!って思うんだけど、登場人物は誰も怪しまない。
みたいなね、感じで、物語は白々しく展開する。
そういうの面白いんじゃなかろうかって言って笑ってましたけど、
まぁ改めて書いてみると、まぁ、そんなに面白くはないか。
はいはい。
さぁ、ということでね。
本日の日記はこれまで。
解散!
またあしたね。
「どうでしょうEXPO渋谷小祭」もうすぐですよぉ。
お暇な方、是非おいでくださいませねぇー。
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(16:50 嬉野)

嬉野

2006年9月22日金曜日
金曜日?
あぁもう金曜日なのね。早いねぇ。
はい、嬉野であります。
皆様に御連絡。
本日、HTB関係者数人とやまとさん関係者数人の人力のみによって展示物その他の積み込み作業が進められ、いざ、渋谷EXPO会場へと、我がどうでしょう宝物の数々が送り出されていったのでございます。
そのあたりの手に汗握る積み込みの様子を写真班の藤村先生が撮影なさった画像がパソコンでは見れるようになっておりますが、見るまでのこともございません。このなんでしょう、実に貧しい景色ですね。
写真というのは、実にこの、物事をリアルに映し出すばかりでありますので、「どんだけ貧しいものが渋谷に行くんだべ」という侘しささえ感じてしまいます。
しかし皆さん御心配なく。
会場では、魔法が掛けられたように魅力的な展示物となって皆様の前に立ち現れることでありましょう。
へたり具合も長い歴史の風雪を乗り越えて来た証しとお考えくださいますと、あら不思議、貴重に見えてくるのでございます。
渋谷EXPO、多少は小祭り。
どうぞ沢山の御来場をいただけますよう、お待ち申しておりますです。
チケットがね、ちょっと好いね。
じゃ、また来週!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(18:04 嬉野)

藤村

9月21日木曜日。藤村でございます。
さて、来週金曜日29日から東京で開幕いたします「水曜どうでしょうEXPO」、通称「渋谷こまつり」の準備が佳境を迎えております。
本日は、ロケで実際に使用された懐かしい衣装の数々、小道具の数々を仕分け、梱包する作業をしておりました。
明日、これら門外不出、秘蔵の品々がHTBを出発し、津軽海峡を越え、東京へと搬送されて行きます。
同時にグッズ店長指揮の元、数々のどうでしょうグッズも東京へと送り込まれる手はずとなっております。
わたくし、店長に聞きました。
掲示板には、早く行かないとグッズが売り切れになるんでしょうか?と心配する声が多い。そこんとこは大丈夫か?と。
店長は申しました。
大丈夫ですと。
んなこと言って仙台の物産展では完売が相次いだんだろう?
わたくし、チクリと言ってやりました。
今回は、その何倍の人が来るかわからんぞ。関東勢は怖いぞと。
大丈夫です、と。今回は去年のどうでしょう祭り並みの数を用意しておりますと。モノによっては完売するものもあるでしょうが、ほとんどは大丈夫ですと、店長、自信満々に言っておりました。
ま、グッズはあくまで「おみやげ」みたいなものでありますから、まずは、ロケの息遣いが聞こえるような展示品をご覧いただき、しかる後にグッズ売り場で気に入ったものがあれば買っていこうか、ぐらいのお気持ちでお越し下さい。
さて、会場での写真撮影の件でありますが、「基本的にはご遠慮いただく」ということになりました。別にタレントさんがいるわけではないので撮影自体は問題ないのですが、「それによって混雑が増す」「その結果、入場制限をしなければならない」「並んだ人全員に見てもらうことができない」これが問題なわけでございます。
本来であれば皆様方にかような杓子定規なルールを設けず、「バカ同士うまくやってくれ」と言えばすむことでありますが、今回、かなりな混雑が予想されますので、とりあえず基本ルールをと。
従って、現場が混雑していない状況であれば「別に撮ってもいいですよ」という判断もあるかもしれない。そこらへんは臨機応変に対応していこうと。
さ、明日も若干の準備が残っております。会場で流すVTRを何本か編集しなければなりません。展示物に関連した企画のコンパクトなVTRを会場の数ヶ所で流す予定でございます。もちろん、昨年の祭りの映像も。
ということで、夜も更けてまいりました。明日も朝からウォーキングでござりますので、このあたりでおひらき。
また明日。
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(21:34 藤村)

嬉野

2006年9月20日水曜日
嬉野です。
さて、今夜から北海道では、どうでしょうクラシックで「ヨーロッパ・リベンジ」が始まります。
これは1999年10月に放送した作品ですから、もうかれこれ7年も前の旅ということになるんですね。
今、あらためて見てみると、一週目の本編冒頭で、いきなり「ぼくたちは写真集を出します!」とか、3週目以降の後枠では「いよいよ今世紀最後の大・大泉洋展を開催します!」とか、番組以外のことを一所懸命に告知してるんですね。
それも毎週毎週くどいくらいに繰り返している。
1999年というのは、番組を始めて3年目という時期でしたが、同時に急に番組の身辺が騒がしく賑やかになって来始めた時期でもあったですね。
そうだったから「じゃぁ、番組以外のいろんなことも、やってみっか」みたいな感じで、番組関係者も世間も盛り上がり始めた時代だったろうと思うんですね。
勿論、北海道内だけでの話です。
そのころはまだ、このホームページも無くて、その代わりにファンサイトっていうんでしょうか、道内の視聴者の方たちが「水曜どうでしょう」の応援サイトを自主的に立ち上げて、番組の情報交換を、ぼくらが頼んだわけでもないのにネット上で熱心に交わし始めてくれた時代でもあったですね。
その数多くの自主的な熱心さが、ネットを通じて放送もされていない地域にいるにもかかわらず「水曜どうでしょう」を知っているという人の存在を増やし続けてくれていたのだろうと思います。
そういう機運が高まりだしたのも、この1999年だったと思うんです。
ちなみに、1998年に行なった「どうでしょうカルトクイズ」の時の話をしますとね、あの時テレビで参加者を募集しまして、撮影当日、HTBの正面駐車場に朝から応募に応えてくれた視聴者が600人も来てくれたと、ぼくらは大いに喜んだわけです。
それでもその人たちは、クイズに間違ったらアッサリどんどん帰って行ってしまう。
参加者全員、「水曜どうでしょう」の出演者には、何の未練もなく帰ってしまう。
誰一人「大泉だぁ!」「洋ちゃーんだぁ!」「鈴井さんだぁー!」と騒ぐ者もなく、それよりクイズに勝ち残って「どうでしょう」に出るとなったらそれはそれで恥ずかしい、みたいな感じの人ばかりだったことを良く覚えています(笑)。
「面白いと思うけど、あの人たちと一緒にされるのはいやだぁー」みたいなね。
どっかで、ぼくらをバカにしてるようなね(笑)。
「好きだけど、あの番組を好きだと周りの人に感ずかれたら恥ずかしい」みたいな。
そんな感じが、その頃「水曜どうでしょう」という番組に対して視聴者のみなさんほとんどが抱いていた正直な印象だったんだろうなと思います。
それが、「大泉洋って、ひょっとしたらカッコ良いのかも知れない」みたいなことを誰かが思い始めてしまうのが、多分、1999年、「ヨーロッパ・リベンジ」が放送されたこの頃だったような気がするのでありますよ。
1996年、ぼくが、HTBに来た十年前。つまり「水曜どうでしょう」を始める頃。
「5パーセントの壁は、なかなか乗り越えられないなぁ」と言うのが、制作部の中堅ディレクターみんなのぼやきでしたね。
そして、当然その5パーセントの壁を乗り越えることができないことから、「水曜どうでしょう」も始まったわけで、2パーセント、3パーセントという週が、長く長くずっとあったわけであります。
それが、「闘痔の旅」「サイコロ2」「オーストラリア縦断」「サイコロ3」と1年半くらい番組を続けていくなかで、1997年の「ヨーロッパ21」の最終回で、不意に9パーセントを越える数字を取ったんですね。ほんとに不意にです。その時だけです。
で、その数字を頼りに1998年から時間帯を23時台に上げたわけです。
放送時間を23時台に上げて全体的な視聴率の底上げはありました。
それでもなかなか10パーセントには届かない。
そんな番組が、北海道内で視聴率のピークを迎えたのが、この年、1999年のことだったわけです。
そして、視聴率をピークに導いたその要因が、どうもこの1999年の夏に放送した「原付・東日本縦断ラリー」だったのではないかと、今、手元の資料を見ると思えてくるんです。
なぜなら、「原付き東日本縦断」が始まるまでにも、潜在的な視聴者としては少なからぬ人たちが「どうでしょう」を見てくれていたと思うのですが、それでもその人たちが全員、足並みを揃えて毎週見てくれていたかというと、そうではなかったわけなのです。
それは視聴率を追ってみるとわかる。
そして多分、テレビの見方と言うのはそういうものなのだと思います。
見たことはある。でも毎週見ようとは思わない。ほとんど忘れてる。
そんな感じ。
事実1999年になっても、上期の視聴率は、平均すると10パーセント横ばいみたいな感じなんですね。
それが「原付き東日本縦断」の最終回でいきなり16パーセントを超えるという驚くべき視聴率を出してしまっている。
おそらくその数字を見て、ぼくら関係者は、当時、全員驚いたと思います。
驚愕したかもしれない。
「どうしました!」という感じだったとも思います。
「原付き東日本縦断」は全部で5週の企画です。
その5週のうちに、北海道の潜在的な「どうでしょう視聴者」の中で面白さが話題になる。
「どうも面白いらしい」「見たほうが好いかもしれない」「見てみるか」
その中で、見たり見なかったり、ずいぶん見るのを忘れてたりしていた視聴者がテレビの前に座りだす。そうしてだんだん足並みが揃ってくる。
そしたら4週目で大泉さんがウイリィーした!
あぁこれはもう見なきゃダメだ!
あれで一気に足並みが揃ってしまった。
大泉さんの「ウイリィー」一発で道民の足並みが揃ってしまった。
乱暴に言えば、そういうことじゃないかと思うのです。
そして、「原付き東日本縦断」の最終夜の段階で視聴率が16パーセントを越えてしまった。
そこから「夏野菜スペシャル」→「ヨーロッパ・リベンジ」と続いていく強力なラインナップが視聴者をテレビの前に縛り付け視聴率を恒常的に上げたのだろうと思うのです。
そして「ヨーロッパ・リベンジ」の第3夜で視聴率はいきなり18パーセントに迫り、最終夜で18.6パーセントという最高視聴率を出したのだろうなと思います。
その夜の番組占拠率は46パーセントでしたから、要するにその時間帯に北海道でテレビを見ていた人の半分は「水曜どうでしょう」を見ていたということになるわけです。
「水曜どうでしょう」を取り巻く1999年というのは、そういう時代だったのだろうと思います。
「水曜どうでしょう」という番組の中身は、昔も今も変わりなく素朴です。
「ヨーロッパ・リベンジ」は、ロケ初日に、いきなり「宿が無いかもしれない」といことで盛り上がっているだけです(笑)。内容は、それだけのことなのです。
でも、そんな素朴な内容を面白いと思うことが出来る。
そのことを、ぼくは、この番組を通して認識した気がします。
面白さというものは、実に多様なんでしょうね。
素朴なことの気楽さが日常の表面から消えていく時代に、素朴なことを楽しめることで、ほっとすることはあると思います。素朴なことでも丹念に拾っていくと、そこには十分楽しめるドラマがある。
そういう発見を毎週しているのが「水曜どうでしょう」という番組なのではないか。そんなことも思います。
さて、ずいぶんと長くなりましたが、「ヨーロッパ・リベンジ」。
今夜から始まりますので、まぁ、御覧くださいませ。ということでございます。
じゃ、また明日。
解散!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
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9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(17:43 嬉野)

藤村

9月19日火曜日。3連休が明けました。藤村でございます。
さてわたくし、春先から朝のランニングを始めて、もう5ヶ月になります。その間、転倒による裂傷、打撲、疲労骨折と、いくつかのケガをし、先月もロケ開始直前、異国の地でランニング中に大きな捻挫をいたしましたが、それでもほぼ毎朝走り続けております(さすがに今はランニングを中止してウォーキング中)。
「なぜそこまで走るのか」と言われれば、当初こそ「多少のダイエット効果を期待して」ということでしたが、今はただ単に「走ることが楽しいから」、だから苦もなく続けているわけでございます。
春先に2キロぐらいをチンタラ走ることから始めて、それ以降徐々に距離を延ばしてまいりました。現在、およそ12キロ。12キロったら、たいした距離です。でもそんなに疲れない。
実はわたくし、ある時期から「コツ」をつかんだんですね。それから走ることが気持ちよくなってきた。
ランニングコースは自宅近くの川沿いのサイクリングロード。そこを6キロほど下って折り返して帰って来る。前半はラクなんです。下りだから。でも後半はキツくなる。
当初はキツくなれば歩いておりました。今年の夏は特に暑かったから、汗をダラダラ流しながら、「もうダメだ、あそこのカーブまで行ったら歩こう」なんつって目標地点を決めて、「よーし、もう少し」「あと50メートル!」「まだか!」「ぬぅわぁーキツい!」なんてやっておりました。でもカーブにたどり着いたらもう完全にヘタり込んで、二度と走れなくなってしまう。あとはふぬけになって歩くのみ。「やっぱり疲れるなぁ。10キロ走るのはまだ無理か」と。
ところがある日、わたくし走りながら、ちょっと考え事をしてたんですね。特に重要なことでもない。ただ別のことを考えて、下を見て走ってたんです。そしたら、いつのまにか折り返し点を過ぎ、カーブを過ぎ、気がつけば家の近くまで走ってた。「あれ?走れちゃった」。それは、あっけないほどでした。残ったのは心地のいい疲労感のみ。
それで気づいたんです。「もう少し!もう少し!」なんて、目標点だけをまっすぐ見ながら走っていると、自分の足取りの「重さ」と「遅さ」ばかりが気になって、ちっとも目標点が近づいて来ない。うんざりして苛立ち、気持ち的に折れちゃう。体力は大丈夫なのに、自分で勝手に「限界だ」と思い込んで走るのをやめてしまう。
それでその日からわたくし、前を見て走るのをやめました。どーでもいいことを考えながら、道端の草を見たり、空を見たり、そして「あー気持ちいいなぁ」と、人のいないところでニッコリ笑ってみる。足は自然と前に出て、気がつけば12キロ。走ることを考えないことによって、いつしか走ることが楽しくなってきた。
高い目標、あーしたいこーしたい、ここまでは行きたい。しかし、そればかりを考えていると自分の足の遅さばかりが気になって、走ることに苛立ってくる。「なんでおれはこんなに遅いんだ」。しまいにゃ「なんでワタシ走らなきゃいけないの?」と、走る意味まで考え出す。ばかやろうと。走ってりゃあ気持ちいいんだよと。走ること自体が楽しいんだよと。走らないで遠い目標ばかり見てるからイヤになるんだよと。
わたくし、こう思うのであります。皆様の人生におきまして、「どうでしょう」が、路傍の草のような存在であればと。どーでもいいものを見ながら笑っていれば、いつしか気持ちよく走れるようになると。
ただ、「どうでしょう」はあくまで道端の草木。これを「生きがいだ」などとおっしゃると、同じように苛立ち、自分を苦しめることになる。「新作はいつ?」「日記本は?」「てかDVD早く出せ!」・・・路傍の花は、時期が来なければ咲かないのであります。
とうことで、折り返し点を過ぎたおっさんは、本日も北海道で、のんびりと走っております。走ることが、走れることが楽しいのでございます。
ね、いいこと言ってますけど、遠まわしに「新作も日記本もDVDもまだだぞ」「こっちゃぁ渋谷の準備で忙しいんだ」と、言ってるんですよ。
はい!ということでランニングと人生をからめた老練な言い訳日記これまで。
皆の衆また明日!
【水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)間もなく開催!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
【2005年新作の放送が決定!】
9月27日?11月15日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
(19:00 藤村)

嬉野

2006年9月17日日曜日
嬉野であります。
台風が猛烈な勢力を保持したまま、本日午後6時に長崎に上陸したそうであります。
先程、私の実家がございます佐賀の姉から「瞬間最大風速46.5メートルだった!停電してるよー!」という叫びのメールが入りました。なんという数字でしょうか。気になります。
日本でも、2?3年ほど前から、台風の威力がモーレツになってしまい、各地で必ずと言っていいほど大きな爪あとを残して去って行くようになってしまいましたが、今年こそ、どーぞ大きな被害が出ませんようにと、祈るばかりでございます。
今後、台風は、いかなる進路を取るのか、近隣にお住まいの皆様は、くれぐれもご注意くださいませ。
さて、私、本日会社に出てまいりましたら、編集室の面積が半分になっておりまして驚きました。
いつものように、編集室のドアを開けて中へ入りますと、中ほどにまたドアがあるのです。
「あらら?これはなに?」
と、思いまして、さらにそのドアまで進み、ガラガラとドアを開けますと、「おぉ!」と、そこに懐かしき編集機の姿が。
もうびったんびったんでございます。
どうやらHTBは、どうでしょうの編集室を半分にして、編集室の数を倍増させたもようでございます。
いよいよHTB、地べたがなくなってまいりました。
どうでしょう部屋と呼ばれていた編集室の面積も半減。
いよいよ我々は、編集室の奥の四畳半の布団部屋へと追いやられてしまったような態でございます。
内へ内へと拡張して行くHTB。
もう牛々(ぎゅうぎゅう)です。
以上、本日の日記終わり。
奥さん、またね。
ご飯食べた?
早く寝るのよー!どーでも好いけどねぇー!
じゃ、また。
●2005年新作の放送が決定!
9月27日?11月5日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
【大泉さん主演!HTB制作のスペシャルドラマ「大麦畑でつかまえて」】
全国各局で放送決定!(詳しい放送スケジュール等は「大麦畑でつかまえて」公式ページにて)
【今秋!水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催決定!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!
「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
(19:27 嬉野)

藤村

9月14日木曜日となりました藤村でございます。
昨日から福原美穂の新曲「恋はリズム?BELIEVE MY WAY?」というやつのプロモーションビデオを編集しております。
四十過ぎのおっさんが「恋はリズム」ですよ、えー奥さん。もう先週からずーっと「恋はリズム」ですよ。いい曲ですよ。いい曲ですけどさすがに聴き過ぎてます。頭の中でずーっと「こいはリズムぅ?♪」って歌ってます。四十過ぎのおっさんがだ。「♪鼓動が激しぃ?くなるのぉ?切ないぃくらぁーい」なんつってうっかり口に出して歌おうもんなら白い目で見られますよ。
しかし、撮ってきた画はキレイですよ。さっき嬉野先生が編集室に入って来て、「あら、プロモみたい」ってバカな感想を言って帰って行きましたからね。
その先生は現在、「渋谷パルコ小祭」の展示品、写真パネルの準備に大忙しでございます。本日、専用ページの方には「販売グッズ一覧表」がアップされました。かなりな品数をご用意しております。
道外では初のどうでしょう展示イベント「渋谷パルコ小祭」。いよいよ再来週29日木曜日から開催。小さな催しですが、「見栄えだけはデカイ」モノも、目立つとこにご用意しておりますので関東一円ご一同様、是非ともご来場下さい。
そして突然ですが、福島県民の皆様。遅ればせながらご報告!であります。
2005年新作の放送が決定!
9月27日?11月5日まで、ご存知KFB福島放送さんで。
ゆるい気持ちでご覧下さい。
と、いうわけで本日の日記これまで。
ささ、わたくしもうちょっとだけ「恋はリズム」やってきます。
こぉ?の恋は負けら?れなぁいのぉ?♪
・・・もう歌詞全部覚えました。
【大泉さん主演!HTB制作のスペシャルドラマ「大麦畑でつかまえて」】
全国各局で放送決定!(詳しい放送スケジュール等は「大麦畑でつかまえて」公式ページにて)
【今秋!水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催決定!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!
「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
(18:35 藤村)

嬉野

2006年9月13日水曜日
今晩は奥さん、嬉野であります。
今宵は、水曜どうでしょうクラシックの夜でございます。
北海道地方、本日放送されるのはね「シェフ大泉夏野菜SP」の最終夜でございますよ。
いよいよね、料理自慢の大泉シェフが、その自慢の腕を披露されますですよ。
長かったですね、開墾から調理まで実に2ヶ月という気の長い時間が掛かっております。
地味な大作と言って良いでしょう。
「じゃ、なんでそんなに黄色いんだよ」という、あの大泉シェフの乱暴なセリフも安田顕さんの黄色いキャラと相まって、私の好きなセリフでございますね、今宵お聞きになれますですよ。
そうしましてね、来週。
いよいよ「ヨーロッパ・リベンジ」が始まるのでございます。
「ここをキャンプ地とする!」日も目前でございます!
ちょっと楽しみであります。
さてね。
昨日の藤村先生の日記の最後に夢の話がございましたね。
「夢を見ました」というのがありました。
珍しいですね。
藤村先生から夢の話を聞いたことなど無いですからね。
なんでもですね。
夢の中にどうでしょう班4人が出てきたそうです。
で、やはりミスターが先頭を歩いていたのだそうですね。
で、そのミスターが、ずんずん入って行ったビルの玄関についてた回転ドアが、あろうことか横に回転するのではなく、縦に回転しちゃったそうですよ。
だもんだから、それに捉えられたミスターは、もうハムスターのようになりながらクルクル回っちゃったそうですよ。
その様を見て藤村先生が大笑いをしたという、ま、そういう夢だったそうでね。まぁ夢とは言えね、そんな夢を見られてミスターも気の毒と、いうところでございますね。
オレじゃなくて良かったというね。
で、藤村先生なんですが。
月曜日は早朝5時集合で、一日みっちりロケだったようですね。
どうでしょうと違いますから仕事量は濃いですね。
それで、気疲れも手伝ってか一昨日はロケ帰りにぐったりとされておりましたね。
で、引き続き昨日もぐったりとなさっておられました。
「画が綺麗なんだよ!」と興奮しておられましたけどもね、顔はぐたりしておられましたね。
やっぱりそういう疲れた時に、あれなんでしょうか。
印象的な夢というものは、見られるものなのでしょうかね。
深く沈むような肉体の疲れと、どこか高揚して静まらぬままの脳。
これが印象的な夢を見る時の条件なのかも知れませんね。
まぁ、それにしても、藤村先生の夢に引きずりこまれたミスターさんこそいい迷惑でね、私でなくて良かったわいと重ね重ね安堵しておりますね。
さて、ぼくの友人の竹本Dがね、今、札幌駅のそばにある紀伊国屋書店の2階の隅を借りてね、個展をやってます。
写真のね、個展なのね。
小さい小さい個展だよ。
でもね、面白い写真なのね。
フイルムの幅8ミリしかないちっちゃなフイルムで撮影してるから、写真に伸ばすとボケちゃってボケちゃって、物によっては何が映ってんのかわからないのもある。
じっくり見たってボケボケの画像だけど、なんでだか見飽きず見てしまう写真なのだね。
きっと見てるぼくらに、何かを考えさせる写真なんだろうなと、今ぼくは理解してます。
たまたま札幌に来てて時間のある人や、冷やかしに出かける余裕のある人は、ぜひ覗きに行ってみてください、無料だから。
本買うついでにね、寄ってみてください。
今週の金曜までやってるみたいですよ。
それでは奥さんまた明日。
こっちは快晴だけど、本州は天気悪いのかねぇ。
元気なふりしてでもいいから明日もおいでなさいませね。
じゃ、解散。
また明日。
今日こそ早寝をしたいね。
【大泉さん主演!HTB制作のスペシャルドラマ「大麦畑でつかまえて」】
全国各局で放送決定!(詳しい放送スケジュール等は「大麦畑でつかまえて」公式ページにて)
【今秋!水曜どうでしょうEXPO渋谷パルコ小祭(こまつり)開催決定!】
日時:9月29日(金)?10月9日(月・祝)の11日間
場所:東京・渋谷「パルコPART3パルコ・ミュージアム」
門外不出のどうでしょうグッズ、珍品名品の数々が津軽海峡を越えて東京・渋谷のド真ん中にやってまいります!
「小祭り」とはいえ基本的に「小さな展示会」。期待せずにお立ち寄り下さいませ!
(19:56 嬉野)