藤村

2月22日水曜日。藤村でございます。
昨日は日記の更新が出来ず申し訳ありませんでした。嬉野先生は今「ある作業」に取り掛かっておりまして、そっちが忙しかったんでしょう。そして私にもある事情がございまして・・・。
昨日朝のことであります。いつものようにパソコンを開きますとある人物からメールが届いておりました。新着メールの欄には10件ほどが表示されるのですが、そのすべてが、そやつからのメールで占められておりました。
「なんだなんだ?」
と、一瞬困惑しながらもとりあえずその、「森崎です。」と題した大量のメールのひとつを開いてみますれば、中身は意味不明な文字の羅列。いわゆる「文字化け」をしておるわけです。容量が「2MB」と表示されておりますから、これはきっと写真を添付したのでありましょう。
ズラリと並ぶ文字の羅列をずーっとスクロールしていきますと、最後にこう書かれておりました。
・・・何度かメール送信を試みたのですが、何度やっても添付ファイルが送信できませんでした。どうやら重過ぎて送れないようでございます。何だか1人で勝手に大騒ぎして申し訳ありませんでした。
「こいつなにを言ってやがる」と。
「『何度やっても』って、バカやろう何度もやるな」と。
「『1人で勝手に大騒ぎして』って、こっちは知らんがなこの顔デカやろう」と。
この人物とは昨秋「どうでしょう本3号」の取材でともに九州を旅しておりまして、彼はその原稿と写真を昨夜おそく一気に私に送りつけたようなのであります。
「こいつ、その『重過ぎる』メールをいったい何通送りやがった」
と、新着メールの欄をスクロールしていきますと、なんと25通。「森崎です。」と題したやたら重たいバカメールが25通。
おかげさまでわたくしの何10万バイトだかのメール容量が一気にあふれ返りまして、機能は全面ストップ。
ウィルスよりももっと直接的なこの破壊行為にわたくし、一種の爽快感すらおぼえまして、逆にお礼を言いたくなりました。
「ありがとう。ありがとう森崎博之」と。
それから私はその大量のバカメールをひとつづつゴミ箱に送り、時間をかけて削除していきました。最後の1通は文字化けしておらず、いくつかの連絡事項が書かれておりました。
「いーにぃやー!カーリングぬぉもしろいですぬぅえぇー!」
うるさい、と。
中に、
「今度、手術を受けることになりました」
という報告がありました。耳の下にできたしこりのようなものを取り除くそうであります。
「そうかそうか森崎くん、それは心細かろう。励ましのメールを送ってやらないと」
そう思い立ちまして、この大量メールのお礼もかねて、わたくし、彼にメールを送りました。
森崎くん、手術を受けるそうですね。
術後のキミのいち早い回復を願って、私が世界各地で撮った美しい風景写真を300枚ほどキミのパソコンに送っておくよ。少しでもキミの気持ちが癒されればと思っている。いいかい?いやがらせじゃないんだ。報復でもない。ただキミにもこの爽快感を味わってほしいだけなんだ。
「うははははは!メールいっぱいじゃん。仕事できねぇじゃん。この顔デカやろう」
という、この爽快感。
ありがとう。ありがとう森崎博之。私は今、とても愉快です。
おい、耳の下だけじゃなくて、その役立たずの脳ミソも取ってもらいやがれ!この能無しやろう!
じゃ、手術がんばって。
・・・その後、森崎博之から返信がありました。
「おもしろいです。術前でよかった。術後であれば笑いすぎて縫合が破れるところでした」と。
そうかそうかと。ならば術後にお見舞いをかねてもっとおもしろい罵倒メールを送って縫合を引き裂いてやろうと、今は思っております。
森崎くん。たいした手術じゃないらしいが、とりあえずお大事に。
さてさて。日記の方はそういうことで更新できませんでしたが、DVDの方は着々と作業が進んでおります。
いまだ未発表の、松村画伯による表紙ジャケットの絵もいよいよ完成間近ということで近々公開予定であります。ヨーロッパの「あの名場面」を見事に描いた今回のジャケット。たいへん微笑ましい絵に仕上がっております。お楽しみに。
では本日もはりきってまいりましょう!
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(13:29 藤村)

藤村

週が明けまして2月20日月曜日でございます。
DVD猛編集中の藤村でございます。
DVD「ヨーロッパ21カ国完全制覇」現在の作業状況。
全九夜のうち第六夜までの映像編集を終え、今日から第四夜、第五夜、第六夜の「文字スーパー付け作業」に入ります。
すでに第三夜までのスーパー付け作業は完了しており、テープは音効の工藤ちゃんの手に渡って、BGMなどを付ける最後の仕上げが行われております。
残るは第七夜?第9夜の3本。今週中には、全作業の2/3が終了予定。相変わらず若干の押し押し傾向ではありますが、「よしよし見えてきたぞ」と、そういう状況であります。
さて、編集に猛進しつつもわたくし、毎夜午前3時まで起きております。オリンピックであります。中でもわたくしの心をとらえて離さないのが「カーリング」であります。あれはおもしろい。
カーリングってのは、「まぁーるい円の中にあの石をたくさん入れた方が勝ちなんだろう」と、そのぐらいに理解しておりました。しかし、違うんですね。
例えばあなたが円の中に5つの石を入れてたとする。それにひきかえ私のは1個だ。でも、私の1個はあんたの5つよりも円の中心に近いところにある。そうすると、得点の権利を持っているのは私。あんたは5個入れてても0点。そのゲームは1対0で私の勝ち。つまり「円の中にたくさん入れる」ことより、「相手より円の中心に近い1個を置く」ことの方が大事なわけだ。
もうひとつ。
石はあんたと私、交互に一個づつ投げる。当然あんたは円の中心にまず石を投げるね。はい投げた。ピタリと円の中で止まった。得点権はあんただ。次の私は当然あんたの石を円の外へはじき飛ばして、自分の石は円の中に残るように投げるね。はい成功。得点権は私だ。これを繰り返してごらん。最終的に残るのは常に後から投げる私の石だよ。つまり「後攻が絶対有利」なわけだ。
ほかにも知っておくべき基本的ルールはあるけれど、それは試合を見てればすぐにわかる。最低限この2つを知ってるだけで、カーリングがぐっと理解できる。「作戦」も理解できる。そうなると見ていておもしろい。
毎夜わたくしは、コーチさながらに戦況を分析しつつ「うーむ!」と、腕組みをしながらの観戦でございます。
大泉さんがそのカーリングチームを題材にした映画「シムソンズ」にご出演なさっておるらしいですな。映画はまだ見ておりませんのでなんともコメントできませんが、「カーリングは間違いなくおもしろい!」と、そう断言できますぞ。
常呂町にお住まいの皆様、いやーおもしろいスポーツをやっておられますなぁ。とてもうらやましいですぞ。
いつかどうでしょう軍団4人でカーリングやってみたいですなぁ。ミスターの投げた石を3人で「どぅりゃーッ!」と掃き倒してみたいものであります。
さぁ、本日「カーリング女子」予選の最終戦。早く見たいなぁ。
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(14:22 藤村)

藤村

2月14日火曜日。どうも藤村でございます。
先週の日記で大泉洋脚本のドラバラ「山田家の人々」を私、ずいぶん絶賛いたしました。近頃あれほど琴線にふれたドラマはないと。
それで金曜日ですか、私この熱き思いを作者ご本人にお伝えしたいと、そう思い立ちまして、出社早々、大泉洋その人にメールを送ったのでございます。
「今さらとキミは思うかもしれんが、不肖藤村、放送当時にこの思いを伝えられなかったこと、痛切に懺悔いたしております」と。そして「やはり大泉洋は天才である」と。「しかるにこれからは役者としてもその天才ぶりが発揮されるであろう」と。「がんばれ」と。そして「今年もロケがあるからよろしく」と。
そうして週が明けた月曜日。パソコンを開きますと送信者に「キラ星」の名がありました。大泉洋からの返信であります。
「うれしいメールありがとうございます」と。よしよしと。
「役者大泉洋の分析はさすがです」と。そうだろうそうだろうと。
「今はただがんばるしかありません」と。そうだ。がんばれよと。
しかし、最後の一文。
「藤村さんからのメール、一部抜粋してキューダイアリーに載せました。問題があれば言ってください。まぁ藤村さんがこのメールを読むのは月曜日でしょうから、もう手遅れかもしれませんが」・・・と。
おぉっ。
わたくし慌ててキューのホームページを開きました。すると「おもしろいメールが来た」との題が付けられた大泉洋の文がありました。
おいおい大泉くん。「おもしろい」とはなんですか。「おもしろい」じゃなくて、「ためになる」とか「人生の指針になる」とか「励みになるメールが来ました」と、そういうタイトルをキミ、付けるべきだろうと。「おもしろい」ってなんだよと。
そう思いながらもまぁ、読みはじめたわけでございます。
「一部抜粋」っていうか、「おまえほとんど掲載じゃん」と思いつつ、「そうかそうか」と、「そこに突っ込むか」と、そして最終的には不覚にもこみ上げる笑いを抑えきれず、「くっ・・・やっぱりおもしろいメールか」と自ら納得してしまった次第。
大泉洋の天才さとは、くだんの「山田家」しかり、この「メール」の一件しかり、与えられた題材、状況のツボを抑える能力が実に鋭いところにある。昨夜、ダウンタウンさんに「どういう教育を受けてこられたのか」と言ったのは、まさにこの能力の極み。言葉だけをとらえて言うなら、彼が言ったのはギャグでもなんでもない。単なる「正論」。しかし、ダウンタウンさんという「状況」の中にあって、あえてこの言葉を言うおもしろさ、そして聞く者をして妙に納得させ得る、笑いながら「確かに」と気づかされる気持ちよさ。この「納得感」と「おもしろさ」を「つなぐ能力」、これこそが大泉洋の真骨頂である。
さぁ、今日も鋭くホメたぞ。まだまだ書きたいことはたくさんあるが、こっちも忙しいから今日はこれぐらいにしとこう。
ただ最後にひとつだけ。あの毛髪形態は改めて「いかがなものか」と老婆心ながら御忠告申し上げる。今年予定されているロケまでに周囲を納得し得るだけの毛髪形態に復元しなければ「ロケ全般においてヅラ着用も辞さず」と、そう申し上げる。
さて、DVD第7弾「ヨーロッパ21カ国完全制覇」が、いよいよ明日15日「午前10時」より、全国のローソン・ロッピー端末並びに道内各HTBグッズ販売店にて予約受付開始でございます!
皆様、万障お繰り合わせの上、何卒お早めのご予約をお願い申し上げます。
では明日、皆の衆!出陣じゃ!
追伸。掲示板、更新しておきました。
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(14:31 藤村)

藤村

2月9日木曜日。本日もまた藤村でございます。
先日、ビッグエアの忙しいさなか、ふと深夜思いついてドラバラのDVD「山田家の人々」を見ました。
「ドラバラ」という番組をご存知でない方々に簡単に説明いたしますと、出演者は大鈴安の3名を中心にキューのダサダサタレント陣。
「ドラマ」が基本ではありますが、いわゆるメイキング=舞台裏も「バラエティー仕立て」で同時に見せていくという独自のスタイルを持った番組でございます。名付けて「ドラバラ」と。
脚本、挿入歌なども彼ら自身がイチから作るという、かなり手の込んだものであります。
詳しくは「ドラバラ」のページをご覧いただければと思いますが、この「山田家の人々」というのは、大泉洋原作の半自伝的作品ということで、大泉洋並びに大泉家の実際のエピソードが各所に出てくるというたいへん興味深い作品であります。
主人公の浪人生(=大泉洋ですな)を演ずるのが安田顕。父親を鈴井貴之。そして、「どうでしょう本」をご覧の方ならよくご存知、彼が連載中の小説「一生のその先」に出てくる彼のおじいさん、そのおじいさんを大泉洋が演じております。
これは実におもしろそう・・・なんですがわたくし、実は放送当時、すべてを見ていなかったんですね。
この番組、言ったように「ドラマ」と「バラエティー」が一緒になって放送されるため、それはとても濃密でおもしろい30分なんだけども、一方でドラマとしての「連続性」が希薄になってしまう。悪く言えば散漫になってしまうわけです。これは「ドラバラ」という独自のスタイルを持つこのテレビ番組の両刃の剣なんですね。
ところがDVDは、「ドラマ」と「バラエティー(メイキング)」が、それぞれ別のディスクに収められている。「30分のテレビ番組」としては、長所と短所がいやおうなく同居していたこの番組が、「DVD」という手段によって、それがアッサリ解決されてしまったんですね。
で、わたくし、初めてこの「山田家の人々」という「ドラマ」を、全編通して見たわけです。夜中に。
したらですね、不覚にもですね、わたくし3回も涙ぐみましたですね。
いけません。
翌日はビッグエア本番で朝から現場入り、早く寝なさい藤村さんという状況で、大泉洋原作のドラマにですよ、悔しいかな3回も泣かされましてですね、「あーいいもの見た」なんつって、鼻をすすりながらタバコ一服、ふと時計を見れば驚きの午前3時ですよ。
ドラマで泣かされたのは、唐沢・江口両先生の「白い巨塔」以来じゃないですか?死期の近づいた唐沢先生の「無念だッ!」の言葉に思わず私も「無念ですッ!」と、先生と一緒に泣きましたですね。あれも確か夜中でしたね。そしてあれもDVDでした。
「連続で見る」というのは、それはもう絶大な効果なんですね。
「山田家の人々」。今や私の中では「白い巨塔」と並び称される作品なのでございます。しかし、かたやDVD全6巻ぐらいですか?一方山田は1本こっきりでしかも爆笑メイキング入り。これは奥さんお買い得!
さぁ、最後は誇大な宣伝となってしまいましたが、それほどまぁ「山田家」は良かったと、いうことでございます。
さぁ、夜も8時を過ぎました。今日もたっぷりDVD「ヨーロッパ」の編集をしましたよ。山田さんよりも更にお得なDVDに仕上げますよ!
じゃじゃじゃじゃじゃぁ、また明日。
えー、ちなみに「山田家の人々」。現在HTBオンラインショップで発売中。ローソン・ロッピーでは予約受付中と。
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(20:21 藤村)

藤村

2月8日水曜日。本日も藤村でございます。
ミスター並びに両D陣による「2006年どうでしょう班首脳会議」、通称「企画会議」を早々に開催し、早々に企画内容の決定をみました今年の水曜どうでしょう。
昨日の日記にて出演者の大泉洋氏に「企画決定」「今後は一切の質疑を禁ずる」旨、告知いたしましたところ、キューさんのホームページ「キューダイアリー」にて、本人より「なんとか企画会議に参加させてくれないべか」等々の具申が書き込まれておりましたが、時すでに遅し、貴殿の積極的な企画提案等受け入れる余地すでになく、残念ながら今年も貴殿の身柄は我々首脳陣の思うがまま、貴殿は例年通り裸一貫、無の境地、常に初陣、毛髪爆発の姿勢にてロケ当日を迎えられたし。以上、公の場ではあるが、改めて大泉洋氏に告知申し上げる。
さて、DVD第7弾「ヨーロッパ21カ国完全制覇」の予約開始が1週間後に迫ってまいりました。
現在、編集作業は遅れを徐々に取り戻しつつ、進行しております。
この「ヨーロッパ」。実は「リターンズ」として放送されるときは「全9話」ですが、「クラシック」として放送されるときは「全10話」となっております。なぜこのような違いが生じたのか?
97年当時、北海道で放送された「ヨーロッパ全9話」は、第一夜と第二夜が「45分の拡大バージョン」で放送されました。
しかし、道外各局で放送される「リターンズ」では、このようなイレギュラーな時間枠というのは編成しずらい。そこで、45分の第一夜、第二夜を、それぞれ15分カットして通常の30分枠に収めたわけでございます。一方、映像をキレイに塗りなおし、新たに作った「クラシック」では、この2話分を3話に分けて放送し、結果「ヨーロッパ」は、「全10話」となったわけであります。
そして今回のDVD版は、もちろん97年当時に放送された本家「水曜どうでしょう」と同じく「45分拡大バージョン」を基本にして、さらに未公開シーンを加えながら再編集をしております。DVDの編集が遅れ気味であったのは、分数の長いこの第一夜、第二夜の編集に時間を取られていたのが主たる原因。
しかし、今現在「第5夜」まで編集が進んでおりますので、もう大丈夫だろうと、そういう状況であります。
ヨーロッパを編集していると、この旅には実に様々なドラマがあったと痛感します。
初日。パリ凱旋門に立った時の若きどうでしょう班の興奮。イギリスへと渡り、コッツウォルズへ行こう!と決断するも大渋滞にはまる一行。
2日目。ベルギーのブルージュへ向かうつもりが、着いたのはフランスのブローニュ。オランダ国境で集中豪雨にあい、ようやくたどり着いたドイツのホテルは気味が悪くてビビリまくり、そしてその夜、ミスターの口から出た衝撃発言。
そうか、ミスターが「番組をやめる」なんて言い出したのは、たった2日目の出来事だったのか。
この旅は、それだけ濃密だったんだ。
それを今、編集しながら痛感しているわけ。
みなさまにも、早く見ていただきたい。そう思っております。
では明日も猛編集いたしましょう。明日はリヒテンシュタインの魔王「フリッツ」が登場します。編集が楽しみです。
掲示板、更新しておきました。では諸君、また明日。
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DVDをはじめとするどうでしょうグッズ、onちゃんグッズ、「ドラバラ」など、道内でしか手に入らないHTB番組グッズが多数出品!
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(19:50 藤村)

藤村

2月7日火曜日。藤村でございます。
子供のころ、この季節になりますと「雪まつり」の特別番組なんてのがありましたな。巨大な雪像をバックに、ゲストのアイドル歌手、演歌歌手の皆さんが特設ステージで歌を披露する、そんな程度の番組でありましたが、季節の風物とでもいいましょうか、必ず見ておったような気がいたします。
今思えば、あれはHTB含め北海道の各局が制作していた全国ネットの花形番組だったのでありましょう。しかし、内容がその程度でございますから、いつしか時代遅れとなり、番組は消えていったと。
それが「寂しい」というわけではございません。というより今、その北海道のテレビ局の一員となりまして思いますに、「あぁ、そんな番組がなくて良かった」と。今の時代にもし、そのような番組をやれと言われましたなら、それはそれは恐ろしいことであります。「ただ雪像が並んでる」という現場状況で、いったいどんな番組を作れというのか。まして全国放送。「雪像を紹介するだけなら2分のVTRで充分」あとは「お笑いのタレントさんを呼んで」「ゲームでもするか」「料理でも作らせるか」と、雪まつりの風情からはかけ離れた無理やりな仕込みに頭を悩ますことになるでしょう。
しかし、改めて当時のことを思い返してみるに、あの程度の内容でも、私は見ていた。年に一度、札幌の雪景色の中で歌うアイドル歌手や演歌の皆さんのステージを、「なんとなく」ではあるが、それでも毎年必ず見ていた。見る方も作る方も、おおらかというか、善くも悪くも「昭和型テレビ番組」の、あれは代表だったような気がいたします。
2006年のさっぽろ雪まつりが、昨日から始まりました。大通西8丁目にございますHTB広場の大雪像、今年は「法隆寺金堂」。ひいき目でもなんでもなく、私は昔からHTBの日本建築シリーズの雪像が、一番好きでございます。同会場には、HTBグッズの販売コーナーもございまして、DVDのほか、どう祭りでは即完売の「こんなのどうでしょう飴」を再販売しております。どうぞお越し下さいませ。
さて、昨日は日記の更新が出来ず申し訳ございませんでした。
私と嬉野先生、ふたり揃ってオフィスキューさんの事務所にお伺いいたしまして、代表取締役社長・鈴井貴之氏と会談を行っておりました。議題はズバリ「今年の新作について」。いや、実際のロケはまだまだ先の話です。しかしまぁ、ミスターと新年の挨拶も交わしていなかったし、「雑談程度に今年のロケのハナシでもしましょうか」ということで、2006年第1回企画会議を軽い気持ちで開催したわけでございます。しかし、雑談からハナシはトントンと進んで、1時間後には早くも今年の企画が「決定!」いたしました。
いやいや、相変わらず細かい段取りなどはつめきれておりません。んなものは後で考えればいい。なんなら、考えなくったって直前になんとかなる。そんなことより一番大事な、「企画精神」とでも言いますか、「支柱」「方向性」といいますか、「雰囲気」ですね、それについて我々とミスターの間でビシッとした見解の一致を見たわけであります。それでもう充分。「企画決定!」と、言っていいわけであります。
ということで、この日記を読んでいるであろう大泉洋さん。
今年の企画、もう決まりました。
本日2月7日からこれ以降、何ヶ月先になるかはわかりませんが、ロケ出発の当日まで、社長及び我々ディレクター陣と、スケジュール以外の「今年のロケについての一切の質疑」を禁止いたします。
無の境地で、今年もドラマ、映画など多方面でのご活躍、心よりご祈念いたしております。
そして、当日の朝、HTB通用口でまた、キミに企画を告げるあの一瞬を楽しみに、我々も日々仕事に精進いたします。
では大泉洋さん。
2006年の水曜どうでしょうは、もう始動しています。
キミもがんばって。
追伸。
尚、当日までには髪型を整えておいて下さい。
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(12:23 藤村)

藤村

1月30日月曜日でございます。はいどうも藤村でございます。
土曜日はHTBあげての「TOYOTA・BIGAIR」がございまして、私も朝から真駒内オープンスタジアムに行っておりました。
昨夜全国放送された番組の方はスポーツ部の担当でありまして、我々制作部は現場のイベント演出を担当しておりました。
スタッフは主に3つの場所に分かれて仕事をしております。ひとつめは全ての演出をコントロールするセンターブース。ここには、今年の新作にも登場した「ハナタレ」プロデューサー福屋キャップが演出のチーフとして陣取り、各所に指令を出しております。2つめは、会場に設置された10台のカメラを取り仕切る中継車。主にスポーツ部の面々が「次は2カメいくよ」なんつってライブ映像を作り出しております。そして、3つめが会場の大画面を取り仕切る映像担当ブース。ここでは「ドラバラ」の多田けんがチーフとなって、中継車から送られてくるライブ映像や各種VTRを大画面に流していきます。
センターブースからは、福屋キャップの「いいねぇー!次は予定通り花火いきまーす!」なんていう声が聞こえ、中継車からは「3カメいい画だよー!」なんていう威勢のよい声が聞こえ、映像ブースでは多田けんが「大画面に中継車の映像入れますよー!ハイ!入ったー!」なんて調子よくガナっております。「イベント中継はスタッフもノリノリで」という雰囲気が近年のHTBにはありまして、各所から「おまえが選手か」ちゅうぐらいの気合いの声が発せられております。
さて、そんな中での私の仕事は、多田チーフの元、映像ブースに詰めまして、「競技中盤に4回、スローVTRを出す」というものでありました。朝から現場に行きまして、仕事の出番は夜7時過ぎ。そして満を持して、「15秒のスローVTRを4回出す」という、そうですね、時間にしたら合計1分のお仕事。「でもそれはきっと大事な仕事なんでしょう?」とお思いの方もいらっしゃるやもしれませんが、「いや、そうでもない」とお答えしておきましょう。ただ、「ちょっとだけ難しい」。
選手がジャンプする映像を録画しておいて、私は、多田けんの「VTRスタート!」の声と同時にその映像をスローで再生する。ジャンプは飛び出しから着地までおよそ8秒。これを、手元のコントローラーで速度を調整しながらキッチリ15秒間で再生する。これを4回。私の隣には、同じく「スローを4回出す」という閑職を仰せつかった「ハナタレ」Dのクボイがいる。ふたりで合計8回。朝から現場に詰めて、弁当を2回食って、ふたりとも充分すぎるほどのコントローラーの練習を行い、ようやく迎えた午後7時。
いよいよ我々の出番となった。
「じゃ、まずはクボイのスローから行くよ!」
多田けんがガナる。緊張感が走る。
「VTR・・・スタートッ!」
クボイがコントローラーをスっと動かし、VTRスタート。
スタートと同時に15秒のカウントダウンが始まる。
「15、14、13・・・」「いいよー!クボイ!」「うっしゃー!」
クボイは順調である。
「10秒前です!」「ハイよ!」
「次、藤村さん続けて行きますよー!」「よっしゃ来い!」
いよいよクボイの次は私の出番。
「5秒前!」「ハイヨッ!」
「3、2、1、ハイオッケー!」「うっしゃー!」
クボイはガッツポーズでビタリと再生を終えた。
(よし来い!)
私はコントローラーを握りしめ多田けんの「スタート!」の声を待つ。
(さぁ来いッ!)
しかし、多田けんが次に発した言葉は、
「藤村さん!もう入ってます!」
という慌てた声であった。見れば大画面にはすでに私の映像が映し出されている。しかし、私はコントローラーを握りしめたまま。映像はビタっと止まって動いちゃいない。
(ぐっ!スタートって言ってくれなかったッ!)
固まってしまった私はしかし、すぐさま気を取り直してコントローラーを動かした。しかし、もう映像はメタメタ。
「3、2、1・・・ハイオッケー」
多田けんの乾いた声が映像ブースに響く。
(なにがオッケーなものか)
私はぐったりと肩を落とした。
朝の10時に集合して、9時間もの待ち時間の末に訪れた私の出番。男四十。普通の企業であればそこそこのポストに就いている年齢であろう。しかし今の私は、「ゲームオーバー」の画面を見つめるファミコン小学生のごとく、コントローラーを握りしめたままうなだれている。隣のクボイは気の毒そうに私のことを見ている。
しかし、こんなことで落ち込んではいられない。残されたチャンスはあと3回。「たいして重要な仕事じゃない」と思いつつ、今日の、私の9時間の待ち時間を、決して無駄にしてはいけないのだ。「よし!客は盛り上がってるよ!」スピーカーからは演出チーフ福屋キャップの生き生きとした声が響く。「次!5カメ!」中継車からはテキパキとした指示が聞こえてくる。男四十。仕事はこうありたい。
私は残る3回のスロー再生に全力を傾けた。
「じゃ、まもなく2回目いきまーす!」「よっしゃ来い!」
私は気合いを入れ直した。
イベント中継はスタッフもノロノリで。この熱い雰囲気を壊してはいけない。
「さぁー!クボイびしっと行こう!」「行きましょう!」
「はい!VTRスタート!」「うっしゃーッ!」
先ほどと同じくクボイから再生がスタート。
「10秒前!」「クボイいいよーッ!」「はいーッ!」
「5秒前!」「行け行けーッ!」「おりゃーッ!」
「3、2、1、ハイオッケー!」「よっしゃーッ!」
「続けて藤村さん行きます」「うっしゃ来いー!」
いよいよ私の出番!気合いが入る。
「VTRスタート!」「ぬぅりゃーぁーッ!」
「・・・藤村さん」「どぅりゃぁーッ!」
「ちょっとうるさい!」「え?」
「中継車の声が聞こえない」「あ」
多田けんは、士気を高めんと奮迅する私に向かって冷静にそう言い放った。
「静かにやって」(ぐっ・・・)
「ハイ5秒前!」(くっ・・・)
男四十。はしゃぎまくった末に「うるさい」と諌められて、私はもう針のむしろであった。コントローラーを持つ手は弱々しく揺れた。
「ハイオッケー」
そして再び多田けんの乾いた声が響いた。
クボイが笑いを押し殺しながら私を哀れむように見ていた。
あとの2回は無難にこなし、そうして私は競技中盤にしてすべての仕事を終えた。
「ビッグエア10周年!盛り上がってるねぇ!」
スピーカーからは、福屋キャップの声が相変わらず響いていた。
これが2006年「TOYOTA・BIGAIR」での出来事である。
さ、ということで今週からは気をとりなおしまして通常業務。
DVD「ヨーロッパ21カ国」の編集を再開いたします。
よっしゃ!がんばっていこう!
追伸。
あさって2月1日。DVD第7弾「ヨーロッパ」の予約開始日、発売日などの発表を行います。さらに、某所での「北海道物産展」へのHTBグッズ出品の発表もございます。
心して待たれよ!
【2005年新作(全八夜)放送決定】
●YTS山形テレビさん→現在新作放送中。3/8からは「クラシック」放送。
●HAB北陸朝日さん→06年1月25日(水)25:15?
(16:19 藤村)

藤村

1月26日木曜日であります。藤村でございます。
本日はうんこの話ではありません。
「GALAC(ぎゃらく)」という放送業界の雑誌がございまして、そこに「名古屋コンテンツが元気」という特集がございました。「サルヂエ」「ノブナガ」「イエヤス」「ぐっさん家」など名古屋発のローカル番組がこのところ元気がいいと。それらの番組を作っているうちのひとりは同郷の男で、もうひとりは祭りにも参加した根っからのどうでしょうバカ。もちろん自分自身、名古屋出身ということもあって、その特集を興味深く読んでおりました。
名古屋という土地は東京、大阪にはさまれて、その地位は常に3番手。しかしながら歴史的には、「東京は家康さん」「大阪は秀吉さん」「元はと言えば信長さん」というひねくれた自尊心をいまだにもっておりまして、その上、自動車産業を筆頭に地場産業が発達し、さらに豊かな濃尾平野と伊勢湾を擁して農業・水産業も盛ん。さて、こういう地域性の中で暮らしておりますと人間どうなるか?
すべてが「自己完結で良し」となる。外を向く必要がない。
確かに高校を卒業しても東京へ出て行く者は昔から少ない。「出て行く必要がない」から。みそカツ、小倉トースト、あんかけスパ、名古屋には特殊と言われる食べ物が多い。「外を向いてないから」そもそもこれを特殊とは思っていない。だから特殊な食べ物が生き残る。
ただし、名古屋に「閉鎖的」「排他的」というキーワードを当てはめるのは早計。「名古屋の食い物はヘン」。排他的であれば、その言葉に対し反感を抱く。しかし、その昔タモリにえびフリャー攻撃を受けた時、名古屋人は怒るどころかおもしろがっていた。名古屋人はある意味「自虐的」である。
なぜ自虐的か?
根底にあるのは、「自己完結できる土地柄」という「ある種の余裕」。そこに「3番手の卑屈さ」と「歴史的自尊心」がからみあって、「東京大阪知ったことか」と「やっぱり東京大阪にはかなわない」が同居する。その結果が、「自らを笑い飛ばす」という「ある種の余裕」と「卑屈さ」が同居した行為、つまりは「自虐的」となる。
しかし、自虐的であっても、強固な地場に支えられた「余裕」から、世間に流されるような浮ついた部分はない。生マジメとも言える。
その特集でおもしろい例えが書いてあった。
自己完結できる土地とはつまり、名古屋出身の鳥山先生が書いたアラレちゃんの「ペンギン村」のようなものだと。外から見たらフシギな人々ばかりが暮らすその村で人々は平和に暮らし、そのくせそこでは世界を股にかけた大騒動が持ち上がる。それは外から見ると「倒錯的である」と。
この「倒錯的」という言葉。「倒錯」とはつまり、さかさまであるとか、正常な状態の反対、簡単に言えば異常ということだ。しかし、当の名古屋人たちは「異常とは思っていない」。世間では異常であっても、自虐的に笑うだけで、別に変えようとはしない。なぜなら、そこでは異常ではないから。だから外から見たら独自の物が育つ。
その特集では、ローカルの人気番組として「どうでしょう」のことも書かれてあった。書いた方は、自らを「藩士」と言っているように、D陣が「トムとジェリー」を好きなことも知っていた。「仲良くケンカしな」とはつまり「どうでしょうそのものだ」なんて書いてあって、「うまいこと言うなぁ?」と感心してしまったが、「トムとジェリー」なんてまさに「倒錯的なおもしろさ」がある。空から降ってくるピアノにつぶされた次の瞬間、平然と走り出すトムさんは異常だ。でも、そういう「異常な中の平然さ」が我々はおもしろいと思うのだ。
そのライターの方は、どうでしょうの「番組への愛」、そして名古屋の「地元愛」を、見る人をして、押し付けがましくない共感を抱かせると書いてあった。
しかし、この特集を読みながら私はつくづく「自分の名古屋人的気質」を思い知らされた。そして、上に書いたキーワードのいくつかは、どうでしょうに多分に反映されているような気がしてならないのだ。
さ、時間も遅くなりました。
明日もビッグエアの会場用VTRの編集でございます。
土曜日、お時間のある方は、一度ビッグエアを見てみる価値はあると思います。祭り会場となった真駒内オープンスタジアムに巨大なジャンプ台がおっ建てられまして、そこをぐるんぐるん回りながら飛んでくるスノーボーダーは「異常」であります。一見の価値あり。
では、また明日!
【2005年新作(全八夜)放送決定】
●YTS山形テレビさん→現在新作放送中。3/8からは「クラシック」放送。
●HAB北陸朝日さん→06年1月25日(水)25:15?
(20:29 藤村)

藤村

1月16日月曜日でございます。藤村でございます。
沖縄に行っておりました。
1年間ビシっと働いて家族5人の団体旅行を決行いたしました。往復の航空券は、コツコツと貯めた「マイル」で2名分を浮かし、残る3名分は娘の誕生日を利用した「バースデー割引」を利用。いずれも2ヶ月前の発売日午前中にビシッとインターネットで予約を入れる。カネがなくとも少しの手間と知恵で「札幌―沖縄」の航空券5名分が12万ほどで手に入ります。こうすれば奥さん、サラリーマンふぜいであっても、沖縄旅行ぐらいなんとかなるのでございます。
で、沖縄。暖かい。昼間はTシャツ一丁でありました。北海道からやって来た我々はうれしくってもう、長ソデなんか着てる場合じゃない。
しかし不思議なもんで沖縄の方々はこれ、キッチリと冬の装いなんですね。マフラーなんかしておりました。
「年中Tシャツじゃぁあなた、オシャレってものが出来ないでしょう」
「せめて1月2月ぐらいは冬物を着たいわよ。暑いけど」
そういう感じなんでしょうか。
でも同じように北海道では、マイナス10度だってぇのに女子は平気でミニスカートはいてます。
「そりゃあんた、冬の間中探検隊みたいなダウンばっかり着てないわよ」
「冬だってミニスカートぐらいはくわよ。本当は死ぬほど寒いけど」
そういう感じでございましょうか。
いずれにしても日本という国はスゴイ。考えてもみてください。
「珊瑚に熱帯魚が群れ泳ぐ灼熱のビーチ」と、「流氷が接岸する氷点下の海岸」が、同じ国の中に存在する。かたや真冬に半ソデ、かたやマイナス10度でダウンジャケット。こんな両極端が同居するのは、たぶん世界中でアメリカ(アラスカとハワイ)と日本ぐらいじゃないでしょうか。それも日本なんて狭い国土ですよ。そのくせこんなにバラエティにとんでいる。
世界中をあちこち回ったけど、今あらためて日本はスゴイ国だと思います。
さて、DVD第7弾の作業が少し遅れております。本日よりまたまたフル稼働、来年も沖縄旅行できるように、そしていつしか南の島に移住できるように、一生懸命働きます!
【2005年新作(全八夜)放送決定】
●HAB北陸朝日さん→06年1月25日(水)25:15?
(12:49 藤村)

藤村

2006年1月5日木曜日。
こんな時間になってしまいました。藤村でございます。
えーもう年明けからずんずんとDVD「ヨーロッパ」の編集を進めております。
さて、今年の初日記ということでございまして、改めまして新年のご挨拶を。
「皆様!明けましてぇおめでとぅおうごずぁいまぁす!」
今年は「どうでしょう10周年」ということでございまして、皆様方から、「これはめでたい!」「さぁさぁなにをやるんですか!」「楽しみにしておりますよ!」なんてなお言葉をたくさん頂戴いたしまして、ありがたいことでございます。
さて年頭にあたり、「今年の抱負」ということもございますゆえ、私の方から、ひとつ、述べさしていだだきます。
「えー、今のところ、なんの!予定も!なし!」
特に10周年ということで「なんかやる」、ということは、えー、一切ございません。今年もDVDを出し、本を作り、そして新作を撮る。今のところはそういう予定でございます。しかしながら、どうでしょうさんの場合「1ヶ月以上先の予定はすべて未定」というフレキシブルな制作体制を長年維持し続けておりますので、来月になれば、言うことがコロッと変わってるという事態は往々にしてあると、それはご承知おき下さい。
ただ、ですね。今年はモノにならなくても、来年、もしくは再来年、再来年といえば弊社は開局40周年を迎えますな、そのぐらいの時期にですね、なんらかの大きなコトをですね、「やりたい!」。そのための準備、着手、そういうことを今年から「始めたい!」。そういう気概は、ありますですねぇ。
それは例えば「映画」なのか、「長編ドラマ」なのか、それとも「再びお芝居!」なのか、はたまた「スペクタクルな一大イベント」なのか、さっぱりわかりませんが、とにかく「大型」ということだけは、私の中で決まっております。
イチかバチかでこう、皆さんがびっくりこくようなコトをやってみてですねぇ、そして案の定、莫大な負債を抱えてですねぇ、「どうでしょうさん!勇み足!」「ローカル局のチャレンジというにはあまりの痛手!」なんていう大騒動になるのもね、コレいいんじゃないかと思うんですよね。
まぁ、半分以上は戯言ですけどね、でも年の初めにそういう大きな希望を抱いていれば、「今年も1ねん、楽しく過ごせる」と、私なんかはそう思うわけですよ。思っていれば、いつか実現する、そうも思うわけです。
さぁ!2006年がスタートいたしました。
皆の衆の大いなる野望はなんでありましょうか!
私は、明日からも大いなる野望に向けて、編集室で地道にDVDを作ります。
さぁ今日はもう帰りましょう。
今日もいい一日でした!
以上、2006年の初日記終了!
【またまた紙から作っちゃいました!『写真集2』予約受付中!】
コダワリの「写真集2」の再発売がようやく決定!
現在全国のローソン・ロッピーにて予約受付中!
商品番号は190756 【一休、おんなごろ(し)】
3月29日から、HTBオンラインショップ並びに道内HTBグッズ販売店での発売開始!
【2005年新作(全八夜)放送決定】
●HAB北陸朝日さん→06年1月25日(水)25:15?
●SATV静岡朝日テレビさん→11月23日(水)24:46から
●NKT日本海テレビさん→12月7日 (水)24:25から
●KKB鹿児島放送さん →12月8日(木)25:10から
●AAB秋田朝日放送さん→12月9日 (金)24:15から
●KHB東日本放送さん →12月14日(水)24:16から
●YAB山口朝日放送さん→12月14日(水)25:43から!
●IAT岩手朝日テレビさん→12月14日(水)24:45から
【新春どうでしょう時代劇アワー 水曜天幕團「蟹頭十郎太」放送決定】
KFB福島放送さん→
1月6日(金)25:15から第一幕 13日(金)25:30から第二幕 
(22:07 藤村)