嬉野

2008年9月12日(金)

嬉野です。

今週は呑気に旅日記でも書こかいなぁと思っておりましたら、
意外に気ぜわしく、気がついたら金曜日でございます。

ということで本日はですねぇ、
妙に火曜日の日記の続きを期待しておられる奇特な方が数十名おられるようなので(笑)、その数十名の方に向けて旅日記の続きを書かせていただきます。

他のみなさん、すいません。

しかしながら奥さん。
小説じゃないから、続きはしないのよ。
言っとくけど。
わかりますね。そこのところ。
して、今日もあっさり終わるのよ。

はい、ということで始めましょう。

さて、夜更けに出航した苫小牧発→八戸行きフェリー内で見かけました、くりくり坊主頭のマルコメは、八戸到着後、未明の下船ではありましたが、聞き分けよく起きれたようで、お父さんお母さんらしき人と共に、相変わらずのよたよたした足取りで一人前にリュックをからげて、私ら夫婦の前を元気に横切って下船して行きました。弟がいたみたいです。

もう二度と、逢うことも無いのでしょうね。
それを思うと不思議です。

いえ、もし、数年先、数十年先に会うことがあっても、それがマルコメだとは、ぼくらにはもう分からない。
でも、あの夜更けのフェリーの中で、
「こんにちは」と言ってくれたマルコメのことは、きっとぼくも女房も、この先ずっと忘れずに覚えているはずです。

それを思うと人の出会いは不思議です。

あれも、きっと出会いだったのです。
立派なね。

それを思えば、ぼくやあなただって、行き擦りの他人の記憶の中に生涯、それとは知らず残ることがある。

そういうことなのでしょうね。

さて、その日は丁度日曜で、八戸の館鼻という、あれは埠頭なのでしょうか、海の傍でしたが、そこに大きな朝市が立っていました。

あたりには霧のような雨が降っていました。
それでもそこはすでに大勢の人でにぎわっていました。
日曜の朝の6時前だというのに。

やはり港の朝市、海のものが安いのです。
カスベのひれが、どれも安く美味しそうでしたが、
旅人が買うには、やはり量が多い。

見て歩くうちに、あちこちの店で、
一山三百円で売られていたカニがありました。
「ヒラカニ」と書かれて売られていました。
一匹が手のひらにちょうど乗るくらいの小さなサイズです。
それが一山だと10匹くらい。

どうやって食うのだと聞きますと、素直に塩茹でしても美味しいし、甲羅が柔らかいから、唐揚げにするとパリパリと全部食えてこれも美味いと言います。

あれこれ見て歩くと、一山二百円で「ヒラカニ」を売っている店がありましたのでそこで買いました。

元気でよくしゃべる小母さんの店でした。
横で、青いカッパを着て実直そうに立つ若者がおりました。

女房が、小母さんに「どのカニが好い?」と聞きますと、
小母さんは、「どれも好いよ」と言います。
その時、脇に黙って立っていたその若者が、一番手前の皿を指して「これがいいです」そう言って袋にさっと詰めてくれました。

黙って居るけど、けして愛想が悪いわけじゃなく、
青森の若者は、真面目で無駄なことは言わない、
そんな雰囲気が好印象でした。

女が主役のように良くしゃべり、男は、じっと傍にいて、女を立てる。青森の男には、そんな気風があるのでしょうか。

丸々としたイナダが二尾二百円で売られていました。
一尾だけ売ってもらえないかとの旅人の勝手に応えてくれて、
小母さんはイナダを一尾百円で売ってくれました。

その晩、イナダは刺身になり、
ヒラカニは真っ赤に塩茹でされました。

ヒラカニは甲羅を開けると味噌がいっぱい入っていました。
両手で半分に割ると中から白くてやわらかい身が現れました。
口に入れると甘いうまみでいっぱいになりました。

「ヒラカニ、好い具合の塩加減だねぇ」
そう女房に言いますと、
「海から来た者には、少しの塩で充分なんだよ」
と、料理人めいたことを言っておりました。

「そうなんだぁ」と、
妙に感心して聞いたのでありました。

青森はワンダーランドです。
昔ながらの物が、この時代にも、変わらずそのままに、
人の心に受け継がれている、そんな気がします。

青森に行くたびに、それが不思議でしょうがないのです。

マルコメも、きっと、そんな青森の風土の中で、これからも育っていくのだろうなと、勝手に考えています。

苫小牧に家があるかも知れないのにね(笑)。

館鼻の朝市は、観光客の姿の無い、地元で生活する人たちだけで充分にぎわう朝市です。
幸せな朝市です。

八戸に寄ったら、是非また行きたいと思いました。

ということでねぇ奥さん。

こう言う事でよかったかしら?

じゃ、また来週。

ご機嫌で居てねみんさん。

今日の札幌は曇りですよ。

解散!
おっと!解散しちゃいけないんだ!
言っておかねばならないことがございました。

恒例のどうでしょうカレンダー2009年版卓上タイプと、
今年は壁掛け用のポスタータイプも御用意しておりますので、
是非両方ともどうぞ。

水曜どうてちょうも(布、リフィル)が取り揃えてございます。
リフィル?
リフィルってなんすかね?

よく分かりませんが、いかがでしょうか。

じゃ、解散!

(13:35
嬉野)

嬉野

2008年9月9日(火)

先週末の夜。
苫小牧港からフェリーに乗った。
青森八戸港行きのカーフェリー。

夜更けに出航する船の二等船室は年配の家族連れで割りと込み合っていた。どの家族も旅なれたふうで、寝袋や毛布を持参して、ぼくら夫婦が船室に入った時には、すでにそれら寝具を床に敷いてその上で銘々にくつろいでいた。

二等船室には枕はあるが毛布は無い。

ぼくは、黒いフカッとした枕に頭をのっけて、
そのままごろりと寝転んで女房に聞いた。

「フェリーに毛布って置いてなかったっけ?」
「有料だよ」

なるほど女房の言うとおり、そのうち館内アナウンスが、
「ただ今、毛布一枚300円で貸し出しいたしております」と、
告げだした。

だが、毛布を借りに立ち上がる人は一人も居ないようだった。

フェリーは苫小牧港を夜9時15分に出航する。
青森の八戸港に着岸するのは翌朝4時25分だ。

7時間ほどの船旅。
後は寝ていくばかりだなぁと思うと、
ぼくは妙に浮き浮きとした。

フェリーには、風呂場もある。
だが、みんな、家で済ませて来たのか、
乗客は誰も船室を出ていかない。

ぼくと女房は風呂に行くことにした。

風呂場はガランとしていた。
まだ出航前だったので、湯船に満たされた湯は波打つこともなかった。

風呂から上がる頃、フェリーは港を出たようだった。
船が動き出すと船内は少し揺れだす。
だからなんとなく歩く足さばきもよたよたとなる。

そのよたよたとした足取りで風呂上りにトイレに寄った。
フェリーのトイレはそこそこ広く、
だが、ここもガランとしていた。

用を済ませ洗面の鏡の前で手を洗っていると、
五歳くらいの小さな男の子が一人で入って来た。
頭をくりくり坊主にした男の子だった。

昔、お味噌のCMで「マルコメくん」というのが、そういえばあんな感じのくりくり坊主頭の男の子だったなぁと、その子を見て不意に懐かしく思い出した。

マルコメは、小さな足でよたよたと入って来た。
そうして便器までまだまだ距離があるというのに、
小さな両手で早々とズボンの前を開けながら入って来た。
そうして殊勝なことに「こんにちは」と挨拶しながら入って来たのだ。

きっと、お父さんお母さんに、表で大人の人に会ったら知らない人でも挨拶をするのよと躾けられているのだろう、マルコメは言いなれているふうの元気な声で「こんにちは」と言いながら便器に向かって歩いていった。

ぼくは、久々に大人を大人として認識してくれる子供を間近に見てなんだかむやみと嬉しかった。

船室に戻ると、遅れて女房も戻って来た。
そして言うのだ、

「さっき廊下でマルコメと擦れ違ったよ」と。

女房も同じ認識をしていたのが可笑しかった。

「こんにちはって言ったから、今晩はだよって教えてあげたの」

女房は、挨拶をしてくれたマルコメの可愛らしさを思い出してか、機嫌好さそうに笑いながら話していたが、マルコメにしたら、こんな夜更けに知らない大人に会うことも普段はなかろうから、マルコメの語彙の中には「こんにちは」しかなかったろうにと思うと、行きがかり上とはいえ、出会いがしらに女房にたしなめられてしまったマルコメが少し気の毒でもあった。

船は予定通り午前4時25分に青森の八戸港に着いた。

消灯されていた船室の明かりがつき、船室内の大人が起き出し、下船の準備を始めた。

眠い目をこすりながら女房と荷物をまとめる内、
そう言えばこんな夜更けに、小さなマルコメはちゃんと起きれたろうかと勝手に心配になった。

ということでね奥さん。
今日のところはこれで帰りますよ。
嬉野でした。

じゃ、またね。

(21:38
嬉野)

藤村

9月8日月曜日。藤村でございます。

「歓喜の歌」の放送が終わりまして、ようやくみなさんに見ていただくことができました。

昨日から1000件ほどの書き込みがありまして、それを今ようやくすべて読み終えたところであります。

たった50件しか載せておりませんが、すべて読みました。

みなさんの感想を読みながら、とりあえず思いつくことを書いてみましょう。

細かいところで自分が笑ってしまったシーン。

「戦争だー!」って言って、おかあさんたちが部屋になだれ込んでくるシーンがありましたね。

あそこ、後ろのほうをよーく見ると、それまで「そりゃオーバーだ」と言ってなだめていた中村先生(大滝さん)が、いつのまにか一緒になって「戦争だー!」って拳を振り上げてるんですよ。

私、撮影のとき気がつかなくって、その場でVTRチェックして気づいたんですね。

「あれ!おい!なんで中村先生も一緒になって参加してるんすか!あなたは止める役目でしょ」

って、思いましたけど、なんかその動きが実にいいんでね、オーケーにしました。

「とりあえずわたしもやっとこう・・・」みたいな感情が見えるんですよ。

あのシーン、中村先生だけを見てるとかなりおかしい・・・。

もうひとつ、中村先生。

最後の長い長い演説のシーン。それに続く「第九」の指揮。

大滝さんは、それを見事にやりとげて疲れ果てていました。

でもそのあとに、大事な一言があります。

「みなさんの熱烈な拍手におこたえして・・・」

というオチのセリフ。

私は疲れ果てていた大滝さんに言いました。

「大滝さん、お疲れのところ申し訳ありません。次の、みなさんの・・・というセリフもかなり重要です。それで、セリフのあいだに間を作って、少しもったいぶって言ってもらえませんか」

「ハァハァ・・・わかりました。じゃぁ途中でハンカチを出して、顔を拭きましょうか、ハァハァ・・・」

「あ、いいですね。少しあせった感じで顔を拭いてからセリフを言いましょう」

「わかりました・・・ハァハァ」

で、本番。

「みなさんの熱烈な拍手におこたえして・・・」

大滝先生はあせった感じで声も裏返ってセリフを言いました。

いいですよー。

でもそのあと、大滝先生は顔ではなく、思いっきりハゲ頭を拭いたんですね。

「うわっ!疲れてると思ったら、こんなとこで笑いを取りやがって!」

貪欲な大滝先生にまたしても一発オーケーを出したのでした。

エンドロールの「友情出演・鈴井貴之」の文字を見て、「え!ミスター出てたの!」と思われた方も多かった。

出てます。

ラーメン屋のシーン。大泉とからんだ店員はヨーロッパ企画の酒井くん。その後ろで、黙々とラーメンを作り続ける店員がミスターさん。

現場では、「こりゃすぐに気づくだろう」と思ったんで、ミスターに、「あんまり目立つことしちゃダメだよ」と言いました。

すると奥ゆかしいミスターさんは、その存在感を消すべくラーメンを作る細かい演技に没頭し、結果、映像で見るとほとんど誰だかわかりません。

ある意味、ミスターらしい。

そんなミスターも、このドラマに見切れること自体には、やけに貪欲でありました。

このラーメン屋のシーン。予定では夜8時ぐらいからのスタートでしたが、前のシーンが順調に進んで、なんと3時間も早上がり。夕方5時からの撮影になったのであります。

慌てたのはキューのスタッフ。

「すいません!社長がまだ到着してません!」

「あぁ?」

「今、急いで札幌から小樽に向かってます!お待ちください!」

「やだよ。早く終わってビール飲むんだ」

「お願いします!社長はラーメン屋の衣装も準備して今こっちに向かってるんです!」

「ぶははははは!」

ラーメン屋の格好で必死の形相で小樽に向かっているミスターの姿を想像したら、もうおかしくなっちゃって・・・

「いやぁーこうなったら是非、間に合わないでほしいなぁ。そのほうがおもしろい」

「やめてください!ウチの社長なんです!」

スタッフの必死の願いが通じて、ミスターさんギリギリ間に合いましたが、でも結局ほとんどの視聴者はどこに出ていたか気づかず。

ミスターの美学というか、らしいですね。

まだまだ裏話はありますが、それはまぁおいおい。

ということで、みなさん。

とりあえず「歓喜の歌」、無事放送が終わりました。

視聴率は、北海道、秋田、福島、大分などで10%を越えましたが、あとは・・・。

しかし、見ていただいた方に「あぁー見てよかった」と心から思ってもらえたことが、なによりです。

ありがとう。

明日から少しお休みします。

今週は嬉野週間です。

ではまた!

(19:40
藤村)

嬉野

2008年9月7日(日)

嬉野です。

もの凄い数の書き込みが押し寄せております!
ありがたい!

さっそくレスなしで掲げました。
みなさん御満足の御様子、なによりであります。

監督をいたしました藤村も安堵しておると思います。

ドラマを作った者たちが伝えたかったことは、驚くほどみなさんに伝わっているのだなぁと、
わたくし、なんだかそのことに、じんわりと感動をいたしました。

地味なテーマのドラマも、
やっぱり感動しますよね。

そして、感動しちゃったということはね、
それはね、やっぱりその地味なものを懐かしいものとして、
心のどこかで求めているからですよね。

派手も良し。なれど地味も良し。

立川志の輔師匠の原作があり、
その師匠の落語をテレビマンユニオンの重延会長が、
ドラマにしませんかと、
今回監督をいたしました藤村に橋渡しをしてくれ、

その原作をテレビドラマにするため、
札幌小樽で追加取材をし、
半年以上の時間をかけて鄭義信さんが脚本にしてくれた。

その脚本の中に生まれた、
恐るべきクオリティーの人間ドラマ。

その軽やかでさりげないままに深い、鄭さんのセリフに、
魂を吹き入れてくれた田中裕子さん、大滝秀治さんを初めとするなだたる日本の名優陣の桁はずれた演技力。
役者の力。

そしてその名だたる名優と伍して、
主演を勤めました御存知!の驚嘆すべき人間力と演技力!

撮影現場を進行していきました各スタッフどもの手堅い働き。

なにより、自分たちの練習をこのドラマのために割いてまで協力してくれた札幌の二つの女声コーラスチームのおかあさん方の合唱の歌声。

そして最後に、
このドラマを日本中のいろんなところで観て、
図らずも共感してくれたみなさん。

観てよかったと思ってくれた、みなさん。

全ては出会いなのでしょうね。

そして、このドラマはお陰を持ちまして、
この平和な日曜日の午後に、
日本各所で好い出会いを招くことができたようでございます。

そのことを、監督をいたしました藤村が、
今、誰よりもうれしく想い、
ひとり、安堵しておることと思います。

みなさん、ありがとう。
素直で素朴な温かいコメントをたくさんありがとう。

一安心でございます。

それでは、私は帰ります。
また明日。

まだ、ぞくぞくと掲示板にはコメントが寄せられております。
あげるのが遅くなってすみませんでした。
いろいろ読ませていただいておりました。

PS,
チョコとおかきを嬉野さんに差し入れしてくれたあなた!
あなたのお気遣いにも感謝でございます(笑)。
お腹へってきてたわけ。

(17:46
嬉野)

お知らせ(管理人から)

私用で4日ほど留守にします。
更新は、10日の夜になります。なると思います。糸ようじ。
あ、『歓喜の歌』は録画予約しました。うん。

では行ってきます。


糸ようじ → 昨日仕事中に聴いてて涙出るまで笑って5分くらい仕事にならなかったw

嬉野

2008年9月5日(金)

嬉野です。

あさって9月7日(日)午後二時から。
ドラマ「歓喜の歌」。
テレビ朝日系列で全国放送。
なにとぞチャンネルを合わせ、しかる後、熱心にご覧あれ。

原作、立川志の輔さんの新作落語「歓喜の歌」
脚本、日本アカデミー脚本賞受賞の脚本家、鄭義信さん
主演、御存知!
監督、水曜どうでしょうの藤村
物語、とにかく面白い
カメラ、とにかく好い

田中裕子様、大滝秀治様、あき竹城様、根岸季衣様、白川和子様、上田耕一様、利重剛様、ふせえり様、吉本菜穂子様、永野宗典様、鈴井貴之様も御出演!(見落とすな!)
とにかく日本の名優めじろ押しで出演!

先ほど、うちの藤村が、わたくし目に、

「あんた、盛り上げに日記書いていきなさいよ」
と、申し残しまして、そそくさと退社をいたしました。

わたくし先週の土曜の夜から女房と共にフェリーに乗り込みまして八戸に上陸、北東北をぐるりと旅してまいりまして、ようやく本日より出社したのでございますよ。

「あんた、このタイミングで自分の旅日記とか書くんじゃないよ」
「当たり前だろ」
「いいや。オレが言わなかったら書くつもりだったんだ」
「バカをお言い。書くわけが無いでしょう。私だってその程度の常識はありますよ」

「あんた、日曜日、放送、会社で見るでしょ」
「あぁ?なんで?家で見るよ」
「いいや、会社で見るはずだ」
「やだよ、家で見るよ」
「放送が終わったら、すぐ掲示板の更新するでしょう」
「どうしてさ」
「全国のみなさんのホットな声をあげていくでしょう」
「…」

ま、そういうことなので。
うちの藤村がどうーしてもと言いますので、日曜日に会社でテレビを見ようかと思います。
家も近いし。

どうぞたくさんの方、お父さんもお母さんも、
おじいちゃんもおばあちゃんも、
お誘い合わせの上でご覧くださいね。
好いお話ですから。

さぁさぁみなさん!
ドラマ「歓喜の歌」!
いよいよ放送です!

お見逃しなく!

(18:36
嬉野)

藤村

9月4日木曜日。そらもう藤村ですよ。

忘れないうちにお知らせ。

昨日、「ウラ」に「DVD第10弾シークレットの出し方」を載せました。すっかり遅くなって申し訳ござりません。ささ、今夜DVD「マレーシア/東京」を久々に出して、シークレットをご覧ください。脱力しますよ。

そして明日!「徹子の部屋」に今を走り続ける男・ナウ泉ナウさんが登場でございます。

豪腕黒柳先生とのトーク!果たしてナウ泉はクリーンヒットを打てるのか!それともやはり凡打の山を築くのか!

おもしろいことしなくていいから、ちゃんとドラマの宣伝しろよ!

さて、木曜日。ドラマ「歓喜の歌」放送まであと3日。

テレビマンユニオンの重延会長(ユーコンで大泉さんがマネしまくったあの「世界ふしぎ発見」のゼネラルプロデューサーをやっている方です!)から、「ドラマをやってみませんか」と言われたのが2年前。

「映画版はフラガールを作ったシネカノンさんが作ります。みなさんはそのテレビドラマ版を」

そう言われまして、「それはもう是非!」と即答いたしました。

それから、「志の輔らくご」(WOWWOWで放送後DVD化)を担当していた同じくテレビマンユニオンの渡辺君という男を介して、志の輔師匠の楽屋におじゃましてご挨拶をいたしました。

自分の頭の中で作り上げ、自分の口で語っていた「歓喜の歌」という噺を、他人がドラマに作り変える。

師匠にとっては、かわいい子供を他人に渡すようなものでしょう。

どうかこのままの姿でかわいがってほしい、という思いと、かわいい子には旅をさせろ、どうぞ好きにやって下さい、という投げ出すような思いと、両方あったと思います。

それから1年をかけて準備をし、ようやくドラマ版「歓喜の歌」が完成。

師匠の落語とは違う設定も数多くあります。

しかし、「ママさんコーラス」という決して注目を浴びることのないおかあさんたちの地味な日常と、「公民館の主任」というどうしようもないおっさんの日常に、ちょっとばかりの輝きを持たせた師匠の噺の本筋は、受け継いでいると信じております。

ドラマを作るときからずっと、志の輔師匠の反応が一番気になっておりました。

どう思っていただけるのか。

それが今日、テレビマンユニオンの渡辺君からメールがあり、師匠が昨夜ご覧になり、電話をくれたと。

「映画を見るようでした」

「おまかせして、心底よかった」

と言ってくれましたよと。

ほっと今、肩の荷が降りました。

みなさんにご覧いただく全国放送まで、あと3日であります。

よし、また明日。

明日は、う先生かな。

(18:17
藤村)

藤村

9月3日水曜日。えぇもう本日も藤村でございますよ。

さて、ドラマ「歓喜の歌」には2つのコーラスグループのおかあさんたちが実際に出演しております。

そのうちのひとつが、「コール・クク」というグループ。中学校の音楽の先生(女性)と、その教え子たちを中心に結成されたグループであります。年齢層は割りとバラバラで、個性豊かなおかあさんたち揃い踏みでありますが、先生を中心に結束よく、いつも楽しそう。

ドラマに登場する「大樽レディースコーラス」も、大滝秀治さん扮する中村先生は中学校の元音楽教師、田中さんらはその教え子という設定。

グループの成り立ちは、この「コール・クク」さんをモデルにしています。

そしてこのククさんも今年で結成20年。これもドラマとまったく同じ。

さらに、放送前日の今週土曜日、これまたドラマと同じく「結成20周年記念コンサート」を開くそうであります。

あとはもう、ドラマと同じくダブルブッキングなんてことのないように。

「コール・クク」のみなさん、20周年おめでとうございます!

そしてもうひとつのグループが、「コールトラウベ」さん。

こちらのみなさんは、先日行われたおかあさんコーラスの全国大会に北海道代表として出場し、見事!最高賞である「ひまわり賞」を受賞されたそうであります。

いやいや、ドラマ放送前に実におめでたい!

「コールトラウベ」のみなさん、おめでとうございます!

仕事があったり、介護があったり、病気してたり、子育てあったり・・・毎日はいつも地味だけれど、コーラスのおかげで輝く一瞬がある。ともに喜べる一瞬がある。そうしてまた明日もがんばれる。人生、わるくない。

ドラマ「歓喜の歌」は、まさにこのおかあさんたちのお話であります。

放送まであと4日。

さて今夜から、北海道内ではクラシックにて「原付ベトナム縦断」がいよいよスタートであります。

あの旅からもう6年ですか。

ハノイのホテルの窓から見たカブの群れ。

ホテルの玄関に用意された2台のカブ。

ニャンさん、タインさんらとの挨拶もそこそこに、喧騒の中でカメラを回し、興奮状態でそのまま走り出してしまったふたり。

彼らは今も記憶の中に、あのベトナムの暑さ、路面から伝わる振動、ヘルメット越しに見た風景を、きっちりととどめているでしょうか。

私は、次第に記憶が薄れつつあります。

今夜からあらためて、あの旅を見返してみましょう。

「ベトナム」終了後は、「ジャングル・リベンジ」「西表島」などその後の新作を放送予定であります。

ではまた明日。

明日もおれだ文句あるか。

(18:09
藤村)

藤村

9月2日火曜日。本日も藤村でございます。

まずは思いっきり訂正ですね。

DVD第11弾は「桜前線を捕獲する」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立てでございますよ。

昨日は「桜前線」ではなく「香港」と書きましてね、掲示板に多少の混乱を招きましたよ。

次回DVD第11弾に登場するのは、「桜前線を捕獲する」。

この企画、

「桜前線が北上するとか言うけど、実際にその最前線に立ってみたい」

というのがそもそもの始まり。

企画発表でのミスターさんのひとり芝居がシュールでした。

しかし、いつしか本来の目的を見失い、

「ミスターさんが餅や団子の砲弾を最前線で浴びる」

「その様を見て楽しむ」

という趣旨に変わっていった企画ですね。

舞台は東北。岩手県から秋田県にかけて。

春の桜を追って、餅や団子を食いながら、夜は温泉につかる。

「十勝二十番勝負」の舞台は、北海道の酪農地帯・十勝。

初登場の安田onちゃんとともに、各地で酒を飲み、湯につかる。

どちらもスケール感はないですが、いや、いい旅です。

諸事情により「クラシック」での放送は見送られた企画ですが、ちゃんとDVD化します。

お楽しみに。

札幌は今日も蒸し暑いぐらいのいい天気でありましたよ。

ではまた明日。

ドラマ「歓喜の歌」全国放送まであと5日!

(18:14
藤村)

藤村

2008年も9月となりましたなぁ。藤村でございます。

まずはお知らせ。

次回DVD第11弾の内容が発表されました。

次回は「桜前線」「十勝二十番勝負」「サイコロ5」の3本立てでございます。

ちょっと順番を変えてカブや夏野菜なんかの人気シリーズから出そうかとも考えておりましたが、今回は順番どおりにしました。

「十勝」と「香港」に関しては、諸々の事情により「クラシック」では放送しておりませんでしたので、見たことがない方も多いのではないでしょうか。

楽しみにお待ち下さい。

もうひとつ。

私と嬉野先生が出演するJAPAN国際コンテンツフェスティバルのオリジナルイベント「劇的3時間SHOW」の観覧申し込み受付が本日正午よりスタートしましたが、あっというまに定員に達した模様。あらためて皆様のバカぢからを痛感いたしました。ありがとうございました。

さて、開局40周年記念「全部たしたら10時間」の生放送が終了しました。

わたくし、金曜日の夜11時15分から放送した第一部は、家で見ておりました。

第一部は札幌ドームではなく、HTBの局舎から生放送。HTBの番組をVTRで振り返るという内容でした。

1980年代後半。世がバブル景気に浮かれるているころ、HTBでは「派手〜ずナイト」という深夜番組がスタートしました。

高田純次さん、泉谷しげるさん、景山民夫さん、井筒監督というスゴイ方々が出演し、好き放題にやっていた番組であります。

テレビの前でパンツ見せたら海外旅行とか、それはもう不謹慎きわまりない内容であります。

その後、「モザイクな夜」が深夜のベルト番組として登場し、さらに内容が過激に。

コサックダンスを踊りながら調子に乗ってススキノ交番に突入していったコサック隊。ストッキングをかぶり、銀行の前をただ全力で走るだけという人騒がせな強盗くん。番組でハダカを出すのは当たり前。

今にして思っても、内容は「お粗末」の一言であります。

おもしろいかと言われれば、おもしろくはないだろうと思います。

では、悪かったかと言われれば、いや、悪くはなかったと思います。

確かに昔は「行き過ぎ」でした。

でも今のテレビは「逆のベクトルで行き過ぎ」ている。

社会と同様、ビクビクしながらテレビを作っている。

おもしろいかおもしろくないか?ではなく、誰にも叩かれないかどうか?で番組が作られている。

危ないことをしない。法に触れることをしない。

挑戦しない。

失敗してはいけない。

それはつまり、クリエイティブなことはしない。

今の方がよっぽどテレビの危機だと思います。

そんなことを思いながら、自分の局の40年を見ておりました。

良い番組でした。

さぁ!いよいよドラマ「歓喜の歌」放送まで1週間を切りました!

本日、DVDレビューの熱血編集長が取材に来て、「歓喜の歌」を一足早くお見せしたら、最後はタオルで涙をぬぐっておりました。

よし、泣かした。

ではまた明日。

(13:46
藤村)