藤村

2009年4月3日(金)

嬉野です。

今日の札幌は気温10℃でございます。
いっきに春でございます。

さぁさぁ、いろいろのことが面白くなってまいりました。

お楽しみはこれからでございます。

さて、井上編集長の「ブルーレイ&DVDエクスプレス」に、
我々が連載しております無手勝流の映画コラムも、
是非、みな様、お目と通しのほどを願います。
なんせ無料の冊子でございますからね。

置いてあるところは、エイブイエクスプレスさんのHPに書かれておりますのでね。御確認の上、お店にお走りくださいませ。

奥さん!春です!走りましょう!

それでは奥さんまた来週!

あぁでも来週は、われ等二人、業務多忙で、皆様方にお愛想出来ない日が続くやも知れませんが、どうぞお留守番のほどを願います。

てなことで本日は解散。

ではなく、引き続き藤村でございます。

いやーずいぶん先生、昨日の私に続きあっさりとした日記じゃないですか。

留守をするというのにこれでは皆様に申し訳がたたない。

「さぁさぁ、いろいろのことが面白くなってまいりました。」

「お楽しみはこれからでございます。」

と、言い放って出て行かれたんじゃぁねぇ、これはいけない。

来週前半は、嬉野・福屋のドラマプロデューサー陣、そして東京から遠路やってくる脚本家(この方は芝居の演出家でもあります)とともに、私もシナリオ・ハンティング(脚本を書くための現場下調べ)に出かけてまいります。

札幌近郊の小さな町が舞台となるこのドラマ。まだまだ原案に毛が生えた程度のストーリーしか出来上がっておりませんが、来週前半、みんなでその町を歩き、人に話を聞き、その町で飲み、メシを食い、そうやって少しずつストーリーを具体的に作っていく。

その作業が、実はドラマ作りで一番胸躍る時間なんじゃないかと、我々は思っておるのであります。

そして今日、たまたま会社に来ていたドラマ撮影技術部門の人から、

「すごくいい撮影カメラがありますよ」

という話を聞き、

「それはなに?去年使ったバリカムよりいいわけ?」

「いいですね」

と言われたもんだから、またまた胸躍ってしまったわけでございます。

まぁ、それはそうとして、

みなさまにお知らせでございます。

どうでしょう公式サイトに関し、携帯派の皆様におかれましては味気ないサイト展開をしておりましたが、今回少しばかり華やかなものをご用意いたしました。

「水曜どうでしょう着せ替えツール」でございます。

待ち受けは、カブで走る大鈴、登山家大泉など、開けるたびに違うキャラクターがフラッシュ動画で登場。

時間や季節によっても背景の色が変わる。

着信、メニュー画面・・・すべてがどうでしょう。

作ってくれたのは、ゲーム会社「ハドソン」のどうでしょう好きの人々。

桃鉄や釣りマスター、高橋名人で有名なハドソンは、実はHTBと同じ札幌・平岸が発祥の地。ご近所の縁もあり、なんか一緒にやりたいねぇ、と話していたのが、とりあえずはこんなカタチになりました。

まぁあの、ずいぶん動きやらなんやら懲りすぎたんで、有料なんですけど、そして、まぁあの、機種とか携帯会社とか、限定されるんですけど、とりあえず作ってみました!

近日公開であります。

よし、ではまた来週!

ほんとに解散!

【DVD第11弾!いよいよ4月15日発売&受け渡し】
「DVD第11弾」は、ローソン・ロッピーによる予約受付を終了いたしました。
道内HTBグッズ販売店では店頭販売とともに予約を受け付けております。また、4月15日からはHTBオンラインショップでも販売開始でございます!

(18:28
嬉野

藤村

4月2日水曜日。藤村でございますなぁ。

夜9時。

遅いですなぁ。

というわけで本日。

解散!

以上!

【DVD第11弾!いよいよ4月15日発売&受け渡し】
「DVD第11弾」は、ローソン・ロッピーによる一回目予約分が上限数に達し、予約受付を終了いたしました。
第二回目の予約は4月1日(水)〜14日(火)の受付。これを逃しますと、道内HTBグッズ販売店での店頭販売以外は、しばらく手に入れることができなくなります。

(21:11 藤村)

藤村

3月31日火曜日。本日も藤村でございますよ。

年度末、明日からは新年度、さぁ!はりきってまいりましょう!

・・・という、気にはならないでしょう?

奥さんも、サラリーマン諸氏も。

先ほどね、総務部から「出口の見えない世界不況が続いています・・・」という一文から始まる「通達」がありましたよ。

時間外削減!コピー枚数削減!室内照明節減!会議時間縮減!儀礼的な贈答・電報の自粛!出張の見直し!海外出張は厳選!アイドリングストップ!

・・・と、ものすごいスローガンが並び、そして最後は勢いよく、こんな言葉でしめられておりました。

「ただし!みなさんは、いささかも萎縮することなく、日常業務に邁進しましょう!」

萎縮するわい!

なんだよその削減!節減!縮減!って、よくそんな違う言葉思いつくなぁ。して最後はアイドリングストップ!って、そこだけ地球環境的な表現まぎれ込ませて多少表現やわらかくして。

・・・まぁ、ウチだけに限らず、どこもこんな感じなんでしょう。

「閉塞感」。

胸が詰まる、息が詰まるような閉塞感が今、社会全体を覆っているでしょう。

企業は赤字を減らすために工場を停止したり、人々を解雇したり。

つまり、「労働すると赤字になるから働かないでくれ」、ということですよ。

「なんのために働くのか」

「なにを目標に働くのか」

多くの人が見失っている。

そりゃそうだよ、「会社の利益のために働いてんだ」と思っていたのが、「働かないでくれ。利益が減るから」ってんだから、「じゃ、どうすりゃいいのさ!」ってことになる。

まだ職がある人はいい。職が無い人がこんなに世の中にあふれかえるって、どういうことだ。

みんなで働くからこそ、世の中は回っていくんだろう。

みんなが働かなかったら、世の中回らなくなるぞ。

そもそも企業というのは、世の中を、社会を回していくための組織のはずだ。

人間一人じゃ出来ないことを、人々が集まって組織を作ってやる。

社会のために。世の中を回していくために。

それが、企業は「利益を生み出すもの」、ひいては「株主のためのもの」なんていう、アメリカ生まれのとんちんかんなお題目をみんなが唱えだすようになってから、根本論が忘れられてきた。

企業って、そもそも利益を出す必要があるんだろうか?

そこを考えてほしい。

まずは社員の面倒をみること。

仕事の内容は、社会に貢献すること。

このふたつがあれば、あとは何がいるんだろう。いらないでしょう。

これからの日本の企業は利益を追求するのではなく、社会への貢献を追求する。

そういう舵取りが、きっと日本ならできると思うなぁ。

いや、やらないと。

よし、相変わらず閉塞感は心の中にあるが、まぁ今日のところは帰ろう。

時間外削減!室内照明節減!

あーうるさい。

【DVD第11弾!いよいよ4月15日発売&受け渡し】
「DVD第11弾」は、ローソン・ロッピーによる一回目予約分が上限数に達し、予約受付を終了いたしました。
第二回目の予約は4月1日(水)〜14日(火)の受付。これを逃しますと、道内HTBグッズ販売店での店頭販売以外は、しばらく手に入れることができなくなります。

(19:41 藤村)

藤村

3月30日月曜日。藤村でございます。

札幌は雪でございます。

先週の金曜日、遠く南国久米島から送られてきたカツオを料理屋に持ち込んで調理してもらい、それを肴に制作部の面々で飲みました。

「いやいや!タタキですか!美味そうだよコレ!」

「おっ!カツオのサラダかい?マヨネーズに合うねぇ」

なんて盛り上がっておりましたら、

「ヤケドをして皮膚を移植しようとしてもね、なかなかうまくいかずにポロっと取れたりするんですよ」

唐突に、嬉野先生がそんなことを語りだしましてね。

普通の人なら、

「ん?なんですか?カツオの話ですか?」

となるわけですが、私はもう慣れてますから、とりあえず、

「うん」

と、ひとつ頷いて、とりあえず先を聞きます。

「たとえ親子であっても、体が拒絶して皮膚を受け付けないわけですよ」

「うん」

「それだけ人間には、他人が立ち入ることができない、同化できない、その人のアイデンティティーがあるわけです」

「そうだね」

「でも人は、一人では生きられない」

「そうだよ。そもそも社会的な生物なんだから、人間は」

「そう、人間てのは他人とはそんなにやすやすと同化できない個があるのに、でも人とつながりたいという群れの欲求がある、そんなもどかしさが常にあるんですよ」

「なるほどそうだね」

カツオとはまったく関係ない話でしたよ。でも「なるほど」と思いましたね。

他人が立ち入れない「個」の部分と、他人とつながっていたいという「群れ」の部分、この相容れない両極端が、人間の中には同居している。

理屈では説明できないこの両方の欲求と、だから人間は、うまいこと折り合いをつけないといけない。

先日のNHKの「テレビの、これから」で、「テレビはお茶の間の主役であり続けるか?」という問いがありました。

視聴者から、「みんな自分の時間が大切だし、ひとりひとりの要求は違うんだから、お茶の間に集まるということ自体がもうありえない」という意見がありました。

私は、「いやいや、言ってることがわからんでもないが、でもそんな考え方持ってたらおまえダメだろう!」と、えもいわれぬ反発を覚えました。

その「反発」の理由が、嬉野先生の話でよくわかりました。

「テレビをひとりで好きなように見たい」

という欲求も、

「テレビをみんなで見て一緒に笑いたい」

という欲求も、人間には両方ある。

決して片方だけではない。

でも、ここ何十年かの社会の動きは、明らかに「個への欲求」「個の要求」をいかに充足させるか、という方向に向いていた。

パソコン、携帯、ゲームしかり、自動車もしかり。

個への欲求に応え続けてきた。

でも、それが進み過ぎて、「個」の部分が重くなりすぎると、人間のバランスが悪くなってしまう。

バランスを取るために本来、「群れ」「つながり」への欲求が満たされなければいけないのに、相変わらず社会は、「個」の欲求ばかりに気を取られている。

だから自分は、「社会の流れ」だけにとらわれて、何か大事なことを見失っている視聴者の意見に、強い反発を覚えてしまったのだ。

「そうか、なるほどねぇ」

と、カツオのタタキを腹いっぱい食いながら、合点がいったわけです。

人の話を聞いて、人と話をして、そして自分で考える。

群れて話をするだけじゃダメだし、ひとりで考えてるだけでも全然ダメ。

両方ですよ、両方。

はい、そういうことで本日はこれまで!

また明日ーっ!

【DVD第11弾!いよいよ4月15日発売&受け渡し】
「DVD第11弾」は、ローソン・ロッピーによる一回目予約分が上限数に達し、予約受付を終了いたしました。
第二回目の予約は4月1日(水)〜14日(火)の受付。これを逃しますと、道内HTBグッズ販売店での店頭販売以外は、しばらく手に入れることができなくなります。

(19:02 藤村)

藤村

3月27日金曜日。時代は終わった藤村でございます。

さて、4月15日発売&受け渡しの「DVD第11弾」でございますが、昨日ローソン・ロッピーによる一回目予約分が上限数に達し、予約受付を終了いたしました。

第二回目の予約は4月1日(水)?14日(火)の受付。これを逃しますと、道内HTBグッズ販売店での店頭販売以外は、しばらく手に入れることができなくなります。

どうかお急ぎを(二回目予約分にも予約特典は付きます)。

で、我々は本日、「日記本2」の校正作業をしておりました。

今度の日記本は、2003年の3月から、その年の暮れまで。

この時期は嬉野先生の恐ろしいまでのコダワリが様々な事件を引き起こした「写真集2」の爆笑の顛末、そしてチームナックスの面々と取り組んだ「水曜天幕團」の忙しい日々が克明に記録されております。

なんだか、じんわりといいですよ、この本も。

と、いうわけで本日はこれから制作部の緊急飲み会。

「ハナタレ」のロケで仲良くなった久米島の漁師さんからカツオ10キロが送られてきたらしく、そいつを囲んでまぁ一杯やろうということでございます。

札幌は雪がちらついておりますが、南国からの贈り物に、しばし寒さを忘れてまいります。

では皆の衆、これにて御免。

良い終末を!(2003年当時のフレーズ)

(19:08
藤村

藤村

3月19日木曜日。時代は今でございます。

1年以上前になりますが、携帯を変えましてね。

どうせならワンセグを見れるやつがいいとか、とにかく機能がいっぱい付いたやつにしたわけですよ。

それまで携帯なんか興味なかったのに。

でまぁ、待ち受け画面だのなんだの、今さらながらにゴチャゴチャいじり始めたんです。

そしたら「着せ替え」なんていう、待ち受けからメニュー画面から、一気に変えられる機能があることを知り、

「おーこりゃすごい」と。

で、あちこちで探してみたんだけど、あんまり自分好みのものがない。

「なんだよ、つまらんなぁ」と、

思ってたちょうどそのころ。

ある人物から久しぶりに、「来週札幌に行くので飲みませんか」みたいなメールが来て、その人物というのが、ゲーム屋なんだけど携帯のコンテンツに関わる部署にいたので、「おー飲もう飲もう」と、「ついては、ちょっと話がある」と、言って一緒に飲んだわけです。

「最近、携帯新しくしてね」

「ほぉーいいですね」

「でも、待ち受けとかさ、着せ替え?とかさ、いろいろカスタマイズ?みたいなことしようと思っても、なかなか自分好みのものがないんだよね」

「なるほど」

「これ、もうちょっとおもしろいもの出来ないもんかねぇ」

「そうですねぇ」

「例えばさ・・・」

と、話が盛り上がり、

「じゃぁ・・・作ってみますか!」

となり、

「お、作れるのぉー?」

「できますよ。ちょっと時間下さい」

「いやー話が早いなぁー!」

となって、やがて、

「出来ました!かなり力入ってます。見て下さい」

と、完全オリジナルの「着せ替え」を作ってくれたわけです。

「おー!待ち受けが動くじゃないの!あら!携帯開けるたびに出てくるものが違うよ!凝ってるねぇー!メニュー画面も!着信も全部オリジナルだぁ!いいねぇこれ!」

とてもおもしろいものを作ってくれたわけです。

オリジナルの着せ替えですよ。この世でひとつ。

「どうだぁーいいだろー」と、

みなさんに自慢するためにこんな話書いてるわけじゃありませんよ(嬉野先生にはもうずいぶん自慢しましたけど)。

これをだ、完全なカタチで世に出すためには、いろいろと手続きなど時間が必要だったわけです。

で、ようやく出来ました!

携帯版「水曜どうでしょう」オリジナル・・・・詳細は近々発表!

これは楽しみにしていただきたい。

DVD第11弾「桜前線/十勝二十番勝負/サイコロ5」の発売&引渡しも、いつのまにやら1ヶ月を切りました。

4月15日は久々のお祭りになりますなぁ。

さて、

明日からまた留守にします。

土曜日夜7時からのNHK「日本の、これから」でお会いいたしましょう(思いっきり他局の宣伝しちゃってるけど)。

「藤村まであと2日!」

嬉野先生もいないので、カウントダウンはここまで!

ほれ解散!

(18:53 藤村)

藤村

3月18日水曜日。

お久しぶりでございます。時代は今、藤村でございます。

先月25日以来の日記登板ということで、およそ20日ぶり。

この間、劇団「ヨーロッパ企画」が主催する「ショートショートムービーフェスティバル」に参戦してまいりました。

今年で5回目を迎えるこの映像フェス。

「ゴ」というタイトルで、5分以内のムービーを作る。

条件はこれだけ。実写だろうがアニメだろうが何でもよい。

最終的に審査員長の映画監督・本広克行さん(←どうでしょうファンだった)といとうせいこうさん、そして会場に来た観客のみなさんの投票によって順位を決める。

参加者は本格的な映画監督から俳優、お笑い芸人、一般参加のみなさんと幅広い。まさに映像の異種格闘技戦。

まぁそうは言っても、華のない劇団「ヨーロッパ企画」の主催ですから、基本しょぼいコンテストではあります。

そんな中、テレビ局からの参加は私だけ。そこで、みんなは使えないが、私はタダで使える「テレビ局の設備」を存分に使った作品を制作。

舞台は報道スタジオ。5分間の夜のローカルニュース。

「よろしくお願いしまーす」

アナウンサーが席につく。

「本番10秒前!」

フロアディレクターのカウントダウンが始まる。

「8、7、6、5・・・・」

なぜかカウントダウンの声が「5」で止まる。

フロアディレクターは5本の指を大きく開いたまま固まっている。

(ん?どうした)

周りのスタッフも事情を飲み込めないまま、本番に突入。

「♪HTB〜」という明るい歌声のオープニングVTRのあと、画面は報道スタジオ、アナウンサーのワンショットに切り替わる。

「こんばんは。夜のHTBニュースです」

ところが画面には、大きく開かれたフロアディレクターの5本指。アナウンサーはその指の間から冷静にニュースを読み始める。

「今日からさっぽろ雪まつりが始まりました・・・」

5本指が画面に大映しになったままニュースの本番がスタート。

慌てだす周りのスタッフ。

「どうした!」

「おい田村!手をどけろ、なにやってんだ」

「田村、動きません」

固まったまま全く動かないフロアディレクター田村。

「田村・・・死んでます!」

「なにッー!」

本番中に絶命してしまったフロアディレクター。慌てるスタッフ。

「おいっ!タムラーッ!しっかりしろー!」

「こんなとこで死ぬなーッ!」

スタッフの悲痛な絶叫が響き渡る。

しかし、その声が全部放送に入っていて・・・それでも熱くなって絶叫し続けるスタッフと、指の間から冷静にニュースを読み続けるアナウンサー、その息詰まる5分間のお話・・・。

という、まぁミニコントのような映像を我が社の谷口アナと制作部員の出演で撮りまして、ショートムービーフェスティバルに出品したのであります。

フェスティバルは、東京と大阪でそれぞれ開催。

結果は18作品中、東京大会が2位。大阪大会は3位でありました。

1位は両大会とも一般参加の、札幌で映像を作っていたポップル・ピープ・プロダクションのアニメ?作品。北海道では数年前に深夜にテレビ放映もされていた映像で、これは抜群におもしろかった。

東京大会で3位、大阪大会で2位だったのが、ドラマ「歓喜の歌」にも出てくれたヨーロッパ企画・永野君の作品。

まぁ優勝ではなかったけれど、イチから台本を書き、タレントではなく制作部員を出演者に、文化祭のようなノリで映像を作ったのが、なんか、懐かしいような、でもすべての自分の基本のような、そんな感じがしてとても良かったですなぁ。

いや、ちょっと、身が引き締まりました。

まぁそんなことをやりつつ、短い休暇も取りつつ、この20日間をやっておりました。

さて、嬉野先生もこのところ出張が多くなっております。

昨年に引き続き、今年も「HTBスペシャルドラマ」のプロデューサーとして活動中なのであります。


年は立川志の輔さんの落語を原作としましたが、今年は嬉野先生の原案を元に、ある脚本家の方に執筆を依頼。この方の書く芝居というのが、いやぁー本当に素
晴らしいのであります(下新井なんとかを書いた人じゃありませんよ。念のため)。さらに今年は、「ハナタレ」プロデューサー福屋氏(通称キャップ)もドラ
マのプロデューサー陣に加え、最強の布陣で暑苦しくドラマの準備を始めております。

一方、時代は今、藤村の活動はまだ未定ではあります。

が、とりあえず今週土曜日はNHKさんに参戦。

「テレビの、これから」という夜7時半から3時間半に及ぶ生放送で、NHK副会長、民放連会長をはじめ10数名の民放各局のテレビマンに混じって激論を展開予定。

さぁ藤村が生でテレビを熱く語るのか、それともガチガチになって上滑るのか。

どっか他人事のように楽しみであります。

「藤村まであと3日!」

ホイ解散!

(17:24 藤村)

藤村

2月25日水曜日。藤村でございます。

すいませんなぁ、月火と日記更新しておりませんで。

今、2分ぐらいの短いアニメーションをある所と共同で作っておりまして、その仕事をしておりました。

さて先日、制作の杉山Dと飲んでたら彼がこんなことを言っておりました。

近所の公園で不思議な光景を見たと。

小さな子供がおかあさんと滑り台で遊んでたんだけど、その子供がヘルメットをかぶって完全武装で滑ってたと。

オレはなんかの特別訓練かと思ったと。

子供を育てる。

親としては心配なことが多い。風邪を引かないように厚着をしなさい、道路を渡るときはちゃんと左右を見なさい。注意するのは当然のことであります。

しかし、んな厚着をしてたら遊べない。遊びに夢中になったら上着を脱いで汗をかき、道路に飛び出す。風邪を引いて、危ない目に遭う。だから言ったでしょう!ごめんなさい・・・。

実践があって、はじめて理解できる。

しかし、親としてはその「実践」が怖い。もし風邪をこじらせてしまったら、もし車にひかれたら。

実践させないために、注意をする。昔は親もそんなにヒマじゃなかったから注意で終わり、子供は実践してしまった。

それじゃぁよくない。で今は、なにがあっても子供についていく。物も豊富になったから子供の身を守るための道具もある。風邪を引かないように病気にならないように薬品もいっぱいある。薬を飲ませて完全武装で遊ばせておけば大丈夫。親は心配しなくてすむ。

子供は大事だ。だから親は子供のためと思い、あらゆる手段を使って子供を守ってきた。いつの時代も。でも人間は頭がいいから、いつしか「子供を守るあらゆる手段」「道具」を作り上げてしまった。結果、子供は危険な目に遭わずに完全に守られることになった。

親は安心。でもかわいそうに・・・子供たちは、実践で得る強い生命力、危機感知能力を失ってしまった。

「子供を守る」という大義名分の元、実は「自分の心配を減らしたい」という勝手なわがままで、今の親は子供の生命力を奪ってしまった。

親はもっと考えなきゃいけない。豊富な物の中でこれから生きていく子供たちに、いかに強い生命力を養わせるか、「心配だから」という気持ちを、どっかでぐっとこらえる強さが必要になってくる。

その意味では、昔の親よりも、今の親の方が考える力が必要。取捨選択が必要。中でも捨てることが必要。昔の親なんかそういう意味ではラクだった。みんな子供は放っておくしかなかったんだから。なーんも考える必要はなかった。

我々の世代は、親として、大人として、自分の心配を封印して、あえて子供を放り投げる強さが必要。

だっ
て無菌状態で大事に育てられた子供たちも、いつかは社会に出る。すると不幸なことに、今の社会は人を人として扱わない。企業の人材という、ひとつの材料と
して扱う。大切にされてきたはずの自分が、社会に出たとたんまったく大切にされない。そんなとこに適応できるわけがない。

物ばかりが豊富な中で育てられた子供が、物を効率よく作り続けることだけを追い求める社会の中に放り込まれる。今の社会のひずみが、全部子供たちに覆いかぶさってる。

今の社会を作ってきた上の世代には、残念ながらいい大人がいなかった。

我々がいい大人にならないと。

まぁ最近飲みに行くと、そんな話ばっかりです。

よし、本日は解散。

(17:21 藤村)

藤村

2月18日水曜日。本日も藤村でございます。

百年に一度の不景気だそうで。企業の業績が軒並み「え?」って言うぐらい一気に下がったと。

でも、ついこの前まで戦後最長だか2番目だかの好景気がずっと続いてたそうで。これも聞いて「え?」って思うぐらい、自分たちにはまるで実感がなく。

「景気」ってなんなんだろうねぇ。

「奥さん景気がいいねぇ!」
「お兄さんちょっと景気がいいじゃないのよ」

と、いうのはなんとなくわかる。

前者は牛肉もしくは中トロを買ったとき。後者はボトルをワンランク上げて入れたときである。

ボーナス等が入って多少気持ちが大きくなったときに取るこれらの行動に対して主にかけられる言葉である。

しかしたいていの場合、当事者の収入が永続的に増えたわけではなく、あくまでも一時的に増えただけの話で、だからその刹那的な行動に対して、人は「景気がいいねぇ!」と、声をかけるのである。

収入なんて平均してみれば変わらない。それが前提にないと、「よっ!奥さん景気がいいねぇ」なんて言葉はかけられない。

「奥さん今夜はスキヤキかい?景気がいいねぇ」という言葉のあとには、「いつもは安いトリ肉だもんね」という続きがあるのである。当たり前だ。そんな爆発的に収入が増えるなんてうまい話があるわけがない。あったとしたら、それはまぁ人に言えないようなことをして儲けたか。

でも普通は、爆発的に増えないかわりに、急激に減少、もしくはゼロになることもない。毎日霜降り食ってたらゼロになるけどね。

これが本来の方程式である。計算が合う。これなら「景気」もよくわかる。

しかし、今や「急激に減少」「もしくはゼロ」になる人が続出である。

彼らは、霜降りと大トロをさんざん食ってたんだろうか。それなら自業自得だ。

しかし、どう考えても彼らは食ってない。それどころかトリ肉すら食ってない。じゃぁ、なぜゼロになったんだろう?

たぶん、誰かが霜降りをいっぱい食って、その肉屋のツケを彼らに回したのだ。そう考えると納得がいく。

この図式を、そのまま社会に拡大すると今の景気というものが見えてくる。

この前まで長く続いていた好景気の時に、ずいぶん豪勢に大トロを食ってた人がいたのである。我々には実感がない。そりゃ食ってなかったから。

そのツケが今一気に回ってきた。人々にまったく身に覚えのないツケである。

今の景気の状況というのは、たぶんこういうことだ。

人々に実感がない中で好不況の波が進んでいき、数万人規模の解雇というカタチで重いツケを回されている。

これに対して、ある国では75兆円という気が遠くなるようなお金をまた使うという。別の国では、2兆円をみんなに配って、とりあえず霜降り牛を1回食ってもらうという。

1回食ったところで、なんの解決にもならないことはもう誰にでもわかる。

ここ何十年かで作り上げてしまった、「人々にツケを回すような社会のしくみ」を見直さないと何も変わらない。

なのに「まずは景気対策!」と言っている人たちを見ていると、「もうちょっとだけ考えなさい」「そうすれば、なにが大事かよくわかるから」「それがわかれば、人々に支持されるから」と言いたくなる。

・・・いかん、書いてたらすっかり夜も更けてきた。

本日の講義はここまでにしておこう。

物事はシンプルに、身の回りのことに置き換えて考えれば、よくわかるはずなのだ。

自分に実感のないまま考えていると、今の政治家のようになってしまう。奥さん、ご注意を。

ではまた明日。

【ヨーロッパ企画Presents「第5回ショートショートムービーフェスティバル」】

来週末28日の東京本選のチケットは完売したそうですが、3月7日の大阪本選のチケットはまだあるそうです。

以下、大阪本選詳細。

○日程 2009/3/7(土)  13:30開場 14:00開演
○会場 大阪天満橋エルシアター
○料金  前売:2,200円 当日:2,500円[全席指定]※未就学児入場不可
 
電子チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス

○審査委員長:いとうせいこう
○上映作品:
黒木正浩、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、永野宗典、山脇唯(以上、ヨーロッパ企画)
イクイプメン(お笑いユニット)、筧昌也(映画監督)、せきしろ(文筆家)、ソリ(演劇ユニット)、東京03(芸人)、中山祐一朗(俳優)、藤村忠寿(テ
レビディレクター)、ポップルピーププロダクションズ(一般)、真壁幸紀(一般)、ムロツヨシ(俳優)、モッカモッカ(演劇ユニット)、モンスターエンジ
ン・西森(芸人)、

※開演時間までにご入場頂けたお客様に限り、投票の権利がございます。ご協力お願い致します。
○詳細:http://www.europe-kikaku.com/projects/ssmf/ssmf.htm

(20:59
藤村

藤村

2月17日火曜日。まもなく夜10時。

藤村でございます。

DVDが終わったあとも、続けざまになにかと忙しくやっております。

短いアニメを4本作ることになり、その台本を書いておるのと、以前書きました劇団「ヨーロッパ企画」主催の「ショートショートムービーフェスティバル」に出品するVTRの台本書き、並びに制作をしております。

VTRの共通課題は、カタカナの「ゴ」。そこから連想されるもので自由に作品を撮ると。ただし5分以内の短編と。

そのVTRの締め切りがいよいよ今週末ということで、本日、先ほど「えいやっ!」と2時間で撮影をしました。

話の舞台は報道スタジオ。5分のローカルニュースの生放送中に起きる出来事。出演者はHTBアナウンサーの谷口と、あとは制作部の連中の素人芝居。

3分程度の短いVTRだけど、しかしこれ、おもしろいんじゃないかなぁ。

VTR観ながら笑っちゃったもん。素人芝居の良さが出てるなぁと。

昔、10年以上前の「モザイクな夜」という番組では、ほとんどタレントさんを使えなかったから、しょうがなく制作スタッフが出演していろんなVTRを作っておりました。

そのころのことを思い出しました。

ヨーロッパ企画Presents「第5回ショートショートムービーフェスティバル」。

来週末28日の東京本選のチケットは完売したそうですが、3月7日の大阪本選のチケットはまだあるそうです。

とりあえず、この素人芝居のVTRを持って、それぞれの本選に出場してみようと思っております。

久々の撮影は、おもしろかった。

じゃ、皆の衆。また明日もがんばろう!解散!

以下、大阪本選詳細。

○日程 2009/3/7(土)  13:30開場 14:00開演
○会場 大阪天満橋エルシアター
○料金  前売:2,200円 当日:2,500円[全席指定]※未就学児入場不可
 
電子チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス

○審査委員長:いとうせいこう
○上映作品:
黒木正浩、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、永野宗典、山脇唯(以上、ヨーロッパ企画)
イクイプメン(お笑いユニット)、筧昌也(映画監督)、せきしろ(文筆家)、ソリ(演劇ユニット)、東京03(芸人)、中山祐一朗(俳優)、藤村忠寿(テ
レビディレクター)、ポップルピーププロダクションズ(一般)、真壁幸紀(一般)、ムロツヨシ(俳優)、モッカモッカ(演劇ユニット)、モンスターエンジ
ン・西森(芸人)、

※開演時間までにご入場頂けたお客様に限り、投票の権利がございます。ご協力お願い致します。
○詳細:http://www.europe-kikaku.com/projects/ssmf/ssmf.htm

(22:05
藤村