2011年10月28日(金)

嬉野

2011年10月28日(金)
嬉野です。
最初にご報告から。
これは札幌のみなさんへ、ですね。
明日10/29(土)〜11/06(日)までの間、
おしゃれなスポット札幌マルヤマクラスで、
「マルヤマ文化祭」と銘打って、
いろいろの催しがあるそうでね、
その中に、うちのくじらさんのイラストが、
多数展示されるコーナーも設けられるのだそうですよ。
さすがくじらもり。
最寄り駅は地下鉄「円山公園駅」です。
期間中、秋晴れになりそうな札幌地方、
お時間のある方は、お休みの日にでも、
お出かけになってみて、
くじらさんのイラストを
のんびり眺めてみてはいかがでしょうか。
さて、
ということでね。
掲示板に来ていた書き込みをいくつか拾ってみました。
ほんとにこのインターネットの先には、
当たり前だけどリアルに人生が脈打っているんですよね。
ここにあつまるぼくたちは、
本当に生きていて、
それぞれ抱える人生を、
各自の力で乗り越えていくのだなぁと、
読みながら、あらためて思いました。
ここは、好い場所なんですね。
★ありがとうございます
【りえ@テキサ】
日本人の殆どいないテキサスの田舎で奮闘しております。
くそぉと思うこともありますが
そのたび、どうでしょうDVDからエネルギーをいただいております。
日本にいると感じない、国同士の競争心などを
辛いおもいを交えつつ感じる中で
「楽しくやろうや」的なルーズ(?失礼!)な考えの柔軟さに
幾度となく救われております。
テキサスの田舎はなんもないですよ!
旅にきてくださいよ!
といいたいところですが、大変興味深いお仕事にまた取り掛かられるとの事
心よりご成功を祈っております
スーパーの野菜売り場にサボテンが売っておりますが
シェフ大泉だったらどのように調理するだろうか?!
想像して日々、楽しんでおります
ストレスフルな毎日の中、ふとHPを見て、
そうだ掲示板に書き込んでみようと思い立ち
つらつら書いてしまいました
札幌帰りたいなぁぁ
私の分まで、どうぞいっぱいお魚を食べて、
より大きくなって(?)ください!
遠方にて、
皆様のご健康とご成功をいつも願っております!
★身の上話
【20代女子@長野】
いつも楽しく拝見しています。
読んでいただけるかわかりませんが、
ちょっと身の上話をします。
私は、宮城県の石巻市に住んでいました。
ご存知でしょうか?震災の被害が大きかったところです。
私も津波から走って逃げ、
ぎりぎりのところで建物の2階に逃げました。
逃げたものの、まわりが火事になって火に取り囲まれまして、
死ぬかと思いました。
そのとき、結婚を考えていた彼宛に遺書も書きました。
(あの状況で、遺書が彼の手に渡るとは思えませんでしたが、書かずにはいられなかったんです。)
運良く助かりましたが、
津波や遺体を見たので、
今でもその光景が思い浮かんでうなされることもあります。
そんなときに、どうでしょうのDVDを見るんです。
安全第一に突っ込んで行ったり、
インキーして土下座したり、
くだらなくて癒されるんですよ。
新作も見ました。
まだ水道が復旧しなくて不便な生活の中でしたが、
放送してくれた局には感謝しています。
散々笑わせてもらいました。
ありがとうございました。
先日、
私は彼が住んでいる長野へ引っ越してきて、結婚しました。
まだうなされることはあります。
けれど、あの震災の日、
生き残ってよかったと思います。
今、幸せだと思います。
どうでしょうが好きな人の中には、
こんな人もいるんだな、と思って下さい。
これからも楽しみにしています。
★思い出したので。
【かーさん@神奈川】
こんばんは。
今月、主人が49歳で亡くなりました。
いきなり重くてごめんなさい。
私が先に見つけて好きになったどうでしょうを
一緒に楽しんだ主人がいなくなってしまいました。
ミスターの壮行会の時、
私は1人で行って札幌の友達と参加しました。
当日、
主人は幼稚園児だった双子の娘のお芋堀りに行ってくれました。
4人で祭りに参加しました。
大通公園のクリスマスイルミネーションに行きました。
札幌の友達も一緒にHTBの見学をしました。
公園で雪だらけになりました。
カリー軒に行きました。
ベトナム料理のお店も行きました。
スープカレーも食べました。
去年の11月、すでに末期のがんだとわかりました。
主人もビックリでした。
札幌の友達がすぐにあれこれ送ってくれました。
本当はいけないのかもしれないけど新作も3度に分けて録画して送ってくれました。
主人も娘達も一緒に観て、わあ!ってなりました。
娘達の学校のすぐ近くを走っているどうでしょう班。
娘の1人は昨年度の担任の先生が札幌出身だと知ってすぐにどうでしょうの話をし、先生もファンだとわかっていたので早速翌日に、
「先生、新作のDVDみたい〜?とーさんが貸してもいいって言ったらね〜。」
と、もったいつけておいてから、
主人の了解を得てウキウキと学校に持参していました。
先生も大喜びでした。
その話しを聞いている主人も嬉しそうでした。
ちなみにもう1人の娘の人生初物真似は3歳の時「子ども達おいで〜」です。
主人は今月はじめに危篤となりましたが、
娘達が修学旅行と運動会(よさこいを踊りました)を全て終えてから、という父親として素晴らしいタイミングだったと思っています。
今、私は各種手続きが一息ついたところです。
もうじき15歳になる黒ラブが足下で退屈そうにしています。
またなにか参加できるような企画があるでしょうか。
3人になってしまいましたが、行きたいです。
来月、
ちょうど1年前に診断が降りて余命宣告された日が四十九日法要となります。
前日には犬が15歳になります。
この犬は主人が抗がん剤治療で入院した後、
4人で旅行に出たら(最後のチャンスでした)帰宅後、
痙攣発作起こして夜間救急に担ぎ込み、
大学病院でMRI撮って全部で20万かかったのに全く異常なくて
「本当にたださみしかっただけですね。」とか言われた犬です。
20万は主人の生命保険の給付金を使いました。
バカ過ぎて可愛いです。
いろいろあって大変は大変なんだけど、
ぐるぐるとまわる大きな流れのひとかけらですよね。
今、大事にしたい思い出を振り返ってみたら、
どうでしょうがたくさんあるなぁと思ったので書き込みしてみました。
これから私、がんばらなくちゃいけないんだけど本当は心底びびってるんです。
案ずるな!って言ってもらいたいです。
今夜寝て、明日の朝起きたら、持ち場に戻ります。がんばります。
企画、楽しみにしています。
おやすみなさい。
ということで、奥さん。
もちろん「案ずるな!」と言わせていただきますよ。
そして、いつでもここにおいでください。
このようなプライベートな胸のうちをね、
こんなにいただけると、
なんだか励まされます。
細々ながらも、
ここを続けてきて好かったと思えます。
いろいろあるんだから、
落ち込むこともあるけれど、
それでもみんな自分で乗り越えていこうとしてる。
人ってすごいなぁって思います。
そのことを教えてもらうとね、励みになります。
人ってそんなふうに出来てるんでしょうね。
他人の生きていく姿に励まされるんですよね。
なにかにすがりながら、
なにかを頼りながら、
それでも歩いていくのは自分の足なんですよね。
生きていくって、そういうことなんですよね。
そんなことをあらためて思いました。
それでは諸氏。
本日も各自の持ち場で、どうぞ奮闘願います。
解散。
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
【来月!白A北海道公演あります!】
あの白Aが11月に北海道に来ます!
公演場所は滝川市と札幌市、そして鷹栖町。
是非見て欲しい。
11月23日鷹栖公演。
11月24日滝川公演。
11月25日・26日札幌公演。
札幌公演の会場は、キューブガーデンになります。
ローソンチケットで、お買い求めになれます。
(ローソン店頭のロッピより)
売り切れる前に急げ!
【藤村さんメモリアルのコーナー】
10月21日金曜日。藤村でございます。
次のDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集をガシガシと進めております。昨日は「第五夜」、ついにムンクさん登場で、笑いながら編集をしておりました。
そうやって毎日DVDを作りつつ、我々は、他のこともいくつか進めております。
メイド・イン・ジャパンの誇りをあらためて持とうじゃないかと、まずは京都の染物屋で風呂敷を作りましたが、その第2弾を進行中。今度は、趣向をガラリと変えて、大阪の町工場で作られている工業製品、アクリルを使ったキーホルダーを作ってみようと思っております。(たびたび関西に出かけていたのはこれです)
そして、「ミエルヒ」から2年が経ち、実はその間も我々、ずっとドラマの準備を進めておりましたが、3月に震災があり、完成間近だった台本を、もう一度見直そうということになって、今現在もその作業を続けております。(昨日はその打ち合わせで出かけておりました)
そういったことを進めつつ、近々、京都の劇団「ヨーロッパ企画」と組んで、爆笑の短編映像集を作ろうという準備も進めております。
彼らと知り合ってもう何年にもなりますが、その舞台を観るたび、そのスター性のない役者陣に心を惹かれ、その華のない集団に心を奪われ、その派手さのない物語に心を酔わされるという、不思議な劇団であります。そんな彼らのおもしろさを、舞台を観たことのない人たちに、映像でお見せできたらと思っております。(その打ち合わせがこれからあります)
次のDVDのオープニング・アニメーションもまたちゃんと作りたいし(今夜はプロダクションIGさんとメシを食いながら打ち合わせです)、次のフィギュアも凝ったものを作りたい。(そのメシ会にユニオン・クリエイティブさんにも来てもらっております)
・・・いろいろ準備をしているうちに、今年もあと2ヶ月ちょっとですかぁ。
昨日、いつものランニングコースを走っておりましたら、大量の雪虫が舞っておりました。札幌に初雪が降るのは、もうすぐでありましょうな。
そういえば先日、ウチの部でDVDのプロデュース業務をしている男の結婚式がありまして。
彼の高校時代の友人というのが、ビール片手にテーブルを回ってあいさつをしておりました。「お世話になっております」と。「新郎の友人です」と。我々のテーブルにもやってきて、「今後ともよろしくお願いします」と、ビールを注ぐその顔を見て、
(あれ?どっかで見たことある顔だなぁ・・・)
と思いました。
すると、その友人というのが、
「実は僕、藤村さんと昔、お会いしたことがあるんですよ」
と。
「そうだよねぇ・・・」
「あの、実は僕、アメフトを・・・」
「あぁーッ!そうだ!そうだ!」
「わかりますか」
「キミはあの、大泉とスタジオに乱入したときの!」
「そうですそうです」
「あの!一番最初にタイミング間違えてスタジオに入っちゃったヤツだ!」
「あはははは!そうですそうです」
DVDにもなっております「香港大観光旅行」の冒頭。いつもダマされている大泉さんが、「いよいよ仇討ちだ!」とばかりに大石内蔵助に扮し、ミスターのラジオ生放送直後に、屈強なアメフト軍団を引き連れてスタジオに乱入するという、あの名場面。
台本上では、大泉さんひとりがまずスタジオに乱入し、「これまでの恨み・・・」などとミスターに口上を延べ、しかるのちに「出あえーッ!」と号令をかけると、アメフト軍団が突入してくるという段取りでありましたが、段取りを間違えたアメフト部員が、大泉さんと一緒に最初っからスタジオに入ってきてしまい、口上を述べている間も、ぼーっと横に突っ立っていたという。
まさにあの、間抜けなアメフト部員が、彼だったのであります。
「あー!そうかそうか、キミだ!」
私はもう、編集しながら何度も何度も、あの間抜けなアメフト部員の困惑した顔を見て笑っていたので、よーく覚えてるんです。
今、私の目の前で、ビール片手に立っている彼は、もうとっくに大学生ではなく、30半ばを過ぎた男になっておりましたが、彼はまさしくあのアメフト部員でありました。
「いやー、あの時は・・・すいませんでした」
「いやいや、あれは焦っちゃったんでしょ?」
「緊張してたんですね、あっ間違えた!って思ったんですけど、もう立ってるしかなくって・・・」
「あははははは!いいんだよいいんだよ、だってあれ、おもしろかったもん」
それはもう13年も前のことですが、いやーなんか、変わってないなぁ、と思いました。
いや、変わったんでしょうけどね、いろいろ。
いろいろ変わったんでしょうけど、でも、彼はあの時、突入のタイミングを間違えて突っ立っていたアメフト部員で、私はそれを見て大笑いしていたディレクターで。
そんな彼は今、結婚式でビール片手にあいさつ回りをしている新郎の友人で、私はビールを注がれている新郎の同僚で。
なんか、変わったことって、そういう事実、しかないんだろうな、と。
時が経って、変わるってことは、実は、その程度のことなんだろうなと。
だって、13年前のあの日から、彼も私も、ずっと存在しているだけだから。
彼が彼であることは、ずっと続いている。私も私であることは、ずっと地続きで続いている。
その事実は、なにも変わらない。
うーん、なんか嬉野先生みたいなことを言ってますけども、そんなようなことをね、思ったんですよ。
時とともにね、「いろいろ変わっていく」みたいなことはね、実は「そんなにたいしたことないんじゃないか」って。
大きく変えようも、ないんじゃないかって。
変わるってことには、「希望」と「不安」という、両極端の展望があって、その振れ幅があまりにも大きいから、ついつい人はそっちに興味がいって、「どうする?どうなる?」って、騒ぐんだろうけど。
いや、変わんないよ、そんなに。
あくせくしたところで、そんなに変わんない。
今年もね、もうすぐ冬が来て、終わりが近づいてますけど、相変わらず続けていくだけでしょう、自分を。
ね、ということでね、奥さん。
来週も各自の持ち場で奮闘願います!
本日解散!
(14:39 嬉野)