2016年3月15日(火)

嬉野

2016年3月15日(火)
嬉野でございます。
先週末、山中湖で一番くじのボードゲーム大会を闘争心むき出しでニコ動さんで生配信いたしました帰り道の土日にね、
東京は吉祥寺にあります東急百貨店さんで,
「56才のうれしーさんとしっとりする会」という謎の催しを2日に渡り開催してまいりましたところ、
謎のタイトルにもかかわらず、たくさんの皆さんにお越し頂きましてね、2日に渡り、和やかにお一人お一人にご挨拶をさせていただきまして、たいへん楽しいお時間をいただきました。
え〜楽しすぎたのかね、若干わたくし披露こんぱいしておりますが、
お陰様で会は大盛況、大反響で、山のように用意されておりました500冊のわたくしの初エッセイ本「ひらあやまり」も2日目の午前中には完売、特製手ぬぐいも300本近くお買い求めいただきましてね、雪深い札幌で、サラリーマンのオッサンとして生活しておりますこの身には余るほどのお引き立て、まったくもってありがたいことでございます。
実際ね、まだご存知で無い方も多いようなのでね、
この場でくどくどと書きますと、
実は、わたくし、昨年の夏にね、角川書店さんから「ひらあやまり」という初のエッセイ本を出しまして、
これがまた、わたくし嬉野の独自の奇妙キテレツなる視点から、幸せについて、生きているということの不可思議さについて、他の本では絶対読めない興味深いことを書いております本でございますのでね、この際、広く皆様にお読みいただくキッカケになりますればと、著者自ら、本の手売り会を、吉祥寺にございます東急百貨店さんで催事を担当しておられます桜井さんという、しぶといほどのどうでしょうファンの手引きのもとに行ったのでございます。
ということで、わたくしの初エッセイ本「ひらあやまり」に、ご興味の湧かれました向きはぜひ、いまからでも遅くはないから、Amazonさんで検索して購入されますと読めますから、この場で強くお勧めいたしますですよ。
さあ、ということでね、
続きましては、今週末の土曜日3月19日、
今度は、わたくし神戸の流通科学大学へ単身のこのこ出かけましてね、あの大人気 NON STAYLE さんの進行のもとゲストスピーカーとして、このわたくしが、お若いみなさんに向けてお話をするという、これもサラリーマンのオッサンとしては身に余る、というか、さすがに余り過ぎて心がざわつくといいますか、アウェイ感満載といいますか、100%アウェイだろうといいますか、嬉野さんなんでそんなところへ行くんですか、といいますか、行って何するんですか、といいますか、なんにしましても驚愕の顛末で…、
そのあたりのことをね、日記にも書きましたので、あとは以下をお読みいただきまして、わたくしの心中お察しいただければと思うのでございます。
え〜、あれは、ひと月ほど前のことだったでしょうか。
うちの藤やんとも仲の良い読売テレビの西田二郎さんから、
「嬉野さんねぇ〜神戸にある流通科学大学でメディアをテーマにした講義みたいなことやってもらえませんか〜」
みたいな話が、いつもながらの関西弁で来ましたもんですからね。私は即答しましたね
「やれませんよあなたそんなメディアとか、講義とか」
「でもね、吉本の NON STYLE も一緒なんですよ」
「なに?!」
「NON STYLE」
「いやいやいや、よけい分かりませんて!なんでNON STYLEみたいな喋りのうまい2人とオレとが…いやいやいや、そもそも何するのよ?私になにを求めているのよ」
とまぁ、こちらとしても「芸人さんと一緒です」だなんて言われてね、たんなるサラリーマンのオッさんとしては多少と言わずビビるわけでございますよ。オレにやれることは無いだろうと。藤やんじゃあるまいしと。
「でも嬉野さんねぇ。高校生らも見に来るんですよ」
「高校生?だからなに…?」
「いやね、そらNON STYLE 来るゆうて集まって来る子らは、そらみんな NON STYLEを見に来る子らですよ。そら嬉野さん見にくる人はいませんよ、嬉野さんアウェイですよ」
「だろ?」
「だからたしかにまぁ、そういう場に出ることがね、嬉野さんにとってどないなんかな〜て、ぼくもね、迷うとこ、あったんですけどね」
「そうだろ?」
「でも、嬉野さんね〜これショーではないんですよ〜」
「…あぁ…そらまぁね」
「そう、大学でやることなんですから。そらね〜嬉野さん、NON STYLE 見に来た子らにはNON STYLE は憧れですよ。ゆうたら光そのものですやん」
「あたりまえだよ」
「でもね、嬉野さん。嬉野さんは今、楽しい人生送ってはりますやん」
「…あぁ…そうきたか…」
「56歳。オッサンですよ」
「もちろん…いや…う〜む…たしかにオッさん」
「なんやね〜オッさんでも楽しく生きてる、そんな生き方もあるんやいうかね〜なんかそないなこと気づかせたいんですわ〜若い子らに〜」
と、あの西田二郎に言われ始めるとね、
「なるほど…そこか〜そこね〜」と出ることに腰の退けてるはずの私の心もかなり「出る」ほうに傾いてゆくわけです。
「でもさぁ、オレの話って〜10代の子らにあんまり届かないんだよね〜」
「そう。そこなんですよね〜」
「ノンスタイルとも噛み合わない、客席の高校生らには届かない、なんてなことになると、これはキツイよ〜?」
「けどね、盛り上げようおもたらそんなね、盛り上げてくれる人間ね、ナンボでもいますけど、それ、テレビでもないのに、高校生に見せても、どないかな〜思うんですよ〜」
だからやれと、
あんた出なさいと、
アウェイで、孤立無援で、
みっともないことになっても、
ボロボロになっても出なさいと、
無言のうちに西田二郎が電話の向こうで言うようでね、だんだん私も出なければいかんような気もしてきてね、まあ出ることにしたんですけどね。
いや、オレもうね、いいやと、どこかで思うんですよ。
出来る事とできないこと、人間にはあるわけですから。
そうすると、それ両方とも味わうことって、どっちも生きてるな〜って実感することのような気がね、このごろなんかするんですよ。そんならどっちへ転がっても好いじゃないかと、思うようになってしまったんですよ。
どーしてそんなふうに思い始めたんだろなぁ〜って、折節、考えてたんですけどね、あぁ、それがきっとね、オッさんという時間を、つまり生きている残り時間ももうそんなにはない「オッさんという時間」を生きることの大きなテーマのひとつなんかなぁ〜と思えてきた、みたいな…。だからかなぁと。
まぁ、ここんところはね、上手くは言えませんしね、自分でもよく分からないままに予感だけで言ってることなんですけどね。
いや、もちろん芸人さんを前にして、私にやれることがあるとは、そもそも思えないんですけど、でも、なんかね、それでもね、その場に身を置いた自分を体験したい気がね、どういったことなんでしょうか、するんですね。
でも、それはね、
西田二郎が私にその場に立つ理由をくれたからだと思うんです。
「たんなるオッさんでも楽しい人生がある、そのことを若い子らに伝えたいんですわ」という、西田二郎のその願いです。
いや、それって西田二郎のたんなる思いつきかもしれん。でも、それをやるのがあんたの役割でしょう、オッさんのあんたが、50年以上生きて来た人生の中で拾ってきたことを若い子らに語ることはあんたの役割でしょう、そんなら上手くやれるやれないは二の次ですやん。
そんなふうにね、西田二郎が私に理由をくれたと思うんです。
その理由を得たから、私はその場に立てる、立ってみたいと思える。なんかね、そんな順番があるように思えるんです。
そしたらですよ、肝心のその西田二郎は当日会場に来ないと言うんですよ。
「ぼくね〜行けないんですわ〜」
なんでよ!
で、まぁ、ほんっとにわたし孤立無援で、この3月19日に、のこのこ神戸まで行かしてもらうんですが。
なんでしょねぇ〜、当日の3月19日が近づなぁと思える今日この頃、そうはいっても私の胸はざわつくわけです。
どうなるんだろうオレと。
あぁ、でも、このざわざわの上を一か八かと、ざわつきながら渡り切ろうと必死になるのが「オッさんの時間」の過ごし方ですよ。
さて、先ほど、流通科学大学のホームページを見ましたらね、
「NON STYLEの『きみと僕の夢のたね』」というタイトルのページがありましたね。
日時は 3月19日
場所は 630教室
時間は 13:00〜14:00(12:30開場)
NON STYLEが会場の皆さんの【悩み】を著名人のエピソードを交えて【夢のたね】に変えちゃう!!新感覚交流型トークショーと書いてありました。
ゲストスピーカーとして「水曜どうでしょう」でおなじみの嬉野雅道氏も登壇!と書いてありましたね。
やっぱり私も出るんですね〜。
そうかそうか。そして悩み相談か〜そんなら多少いけるかな。
ということで、
3月19日(土)は、神戸の流通科学大学で「NON STYLEの『きみと僕の夢のたね』」にゲストスピーカとして心ザワつきながらも登壇。
その次の週末3月26日は、藤村先生とともに女川の復幸祭に連続5回目登場!
さらにその次の週末4月3日からは、藤村源五郎一座の「戦国ふんどし列伝」の東京公演が阿佐ヶ谷で始まるのでございます。
どうぞみなさま、すべて!
すべてよろしくお引き立てのほどを!
願いあげますよ!マジで!
たのむぞ!
それでは本日も各自の持ち場で世界のために、なにぶん奮闘願います!
解散!
【3月4日金曜日藤村日記】
1月の年明けからミスターさんのオーパーツ「ホーンテッドハウス」の稽古のため東京暮らしで、引き続き東京公演、大阪公演の本番を終えて、ようやく2か月ぶりに札幌に戻り、出社いたしました。
そして18日からは再びオーパーツ札幌公演が始まります。今回のお芝居は、渡辺いっけいさん曰く「文化祭のような楽しさ」。ほんとその通りで、出演者もお客さんも一緒になって楽しむような舞台でございます。残り4ステージ、びしっと「落ち武者」の役をつとめたいと思っております。
それが終われば、翌週26日土曜日は宮城女川での「女川復幸祭」に今年も出演。その後の29日はDVD発売記念の恒例ニコ生中継を、初の公開生放送いたします。応募フォームは下記にございます。
そうこうするうちにその翌週4月3日日曜日からは源五郎一座「戦国褌列伝」東京公演がスタート!チケットはぴあですでに販売が開始されておりまして、初日分は即日完売、千秋楽もまもなく完売となっております。大河ドラマ「真田丸」をおもしろいと思われる方ならば、実に興味深いお芝居かと思いますぞ。
昨年12月から始めたフェイスブック藤村忠寿(藤やん)に詳細アップしております。こちらはほぼ毎日更新しておりますのでぜひに。
では、明日から大分に行ってまいります!
スタート地点でお会いしましょう!
三度笠に合羽のヒゲマラソン部勝負服で出場です!
(14:45 嬉野)