2016年1月28日(木)

002-嬉野

2016年1月28日(木)
嬉野です。
実はあさって1月30日に、
山形県の肘折温泉で「肘学講座」というものが開催されます。
講師は、どうでしょうキャラバンではキャラバンに訪れた皆さんの幸せそうな顔を!そして、わたくしの初エッセイ「ひらあやまり」では、わたくしの奇妙な写真を、それぞれ撮ってもくれました少女カメラマンのはなちゃんで、「座学」「町歩き」「総評」みたいな感じで、およそ1日に渡って「肘折温泉って、いったいどんなところ」か、それぞれ旅行者の立場で、つまりよそ者、他者の立場で眺めて回って写真に撮ってみようという試みのようでございます。
この講座に、わたくし嬉野もどうでしょうでカメラを担当しております行きがかり上、はなちゃんの見届け人として参加いたします。
なんにしてもあまりな直前に!
もうもう!このように告知してもあれでしょうが!(^-^)
でもねぇ〜ひょっとしてね〜!
「いやいや今度の土日は、暇で、しょうがなくて実は当てもなく何処かへ行こうと思ってたんですよ〜」
という、信じられないほど都合のいい人が、おられないとも限らない(^-^)そうも思いましたんでね、思いついたように日記に書いてしまっております。
もし、そんな方が、実際、奇跡のようにおられましたら(^-^)早速肘折温泉の観光課さんに電話してみてくださいませ。まだなんとかなるかもしれませんよ。とりあえず肘折温泉は日帰りできるような場所じゃないですからね〜まず、お宿が空いてないとあなた、雪の中で、いかんともしがたい〜。それに、明日のうちには肘折温泉へ向かわねば間に合わないかもしれない日程なのでね、この告知は、いたずらにもやもやさせるばかりだったかもしれませんが〜いやいや、すんません〜ですが、そんなことでございますので(^-^)タイへ出張したりしておりました都合上、ついつい遅きに失しましたが、以上、どうでしょうの日記からも告知しておきまする。どうぞよろしく。
それでは諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘くださいますよう、伏して願いあげるのでございまする〜!
解散
【1月27日(水)の日記】
嬉野です。
タイランドから戻りました。
冬に訪れる彼の地は夏に訪れるよりは暑さも穏やかでしのぎよいとのことですが、帰国前日などは朝から小雨が降っており、すでに暑くない。
雨はホテルの朝食を食べるうちには知らず上がっておりましたが、それでも空はどんよりと曇ったままで、風も強く、また降り出しそうな怪しい空模様でしたが、お陰でタイとは思えぬしのぎよい気温でね。冷房の効いたホテルのロビーから外へ出ても高温と湿度でムッとすることもメガネがくもるこもない。
その日はBTSという快適でデザイン性に富んだ電車に乗りまして、チャオプラヤ川で船に乗り替え、暁の寺を対岸に眺めながら、黄金に輝く涅槃像のある寺ワットポーへ出向き、見上げるほどに巨大な「横たわる仏像」の全身から放たれる金色の光にため息をつき、日本のお寺だったらここまでピッカピカな仏さんもいないよな〜と思いつつも、奈良の大仏だって作られた当初は金色にピッカピカだったそうだしな〜と思えば、時間経過とともに金箔も剥がれ銅がむきだしで真っ黒なままで、あの奈良の大仏が、何百年も放置されているところを見ると、どうやら日本人はどっかで金ピカより、やっぱり時間の侵食に耐えてきた姿や味わいを目にすることの方に重みや有り難みを感じる国民性であることに気づいたんだな〜と思ったりしながら、王宮の前を歩きなどしましてね。
するとまた雨がパラパラと降り出し本降りとなり、バス停の屋根の下で急の雨に動じることもなく雨宿りするタイの皆さんに混じって雨雲の過ぎるのを待っていると少し明るくなり、バタバタとエンジン音ばかりがうるさいトゥクトゥクに乗り込み走りだしました。
そのうちまた雨が降り出して。
降り出したその雨はそのままどんどん激しくなるばかりで、やがて漫画のような土砂降りとなり、どうにも止まず降りつづき、船着き場近くのタイ料理屋に飛び込めば上手い具合に空席がありまして、そこで昼メシにグリーンカレーを食いトムヤムクンを食い、チャーハンを食い、美味い美味いと舌鼓をうち、喜色満面、土砂降りに降る雨を肴にビールを飲み、するんだけど雨は土砂降りのままいっこう止む気配もなく、やがて大地は当然冷え続け、チャオプラヤ川を走る船に乗り込んでホテルへ帰還する頃には、吹き込む川風も肌寒いほどで…。
その間、私はチョンマゲで裃というサムライ2人と一緒だったのですが。
サムライは人気でしたね〜。
とにかくどこへ行っても。たとえば電車を待っていても、電車に乗っていても、歩いていても、昼メシを食べていても、船に乗っていても、外国の方がとっかえひっかえやって来て「写真を撮ってもよろしいか?」「自分と一緒のところを写真に撮って構わないか?」私も構わないか?私も構わないか?私も私もと、それはもう友好的な風景この上なく。
サムライに対するこの好感度はなんだろうと思えば、サムライになってる藤村さんが「いや、サムライが珍しいってだけでなく、この裃の持つビジュアルの力だと思うよ。この裃っていう折り目正しさの中に身を潜めてる控えめな感じが好感を与えてるんじゃないかと思うよ」と言う。
けだしその通りね藤村さん。
たしかに裃というのは肩をいからせピンととんがらせ、主張の強いシルエットに見えながらも実のところ折り目正しさ、行儀の良さ、そして人としての自負、ジェントルマンな風情を日本人的に控えめに漂わすところのある衣装。それにあのチョンマゲという、わざと禿げにしてみました的な、世界に誇れるヘンテコなヘアースタイルだって、剃って束ねてまとめ上げて、その断面は粘着気質丸出しに切り揃えてみました的な折り目正しさがあるからね、そこも裃に近い表現に思えるね。
バンコクでは、JAPAN EXPOが開催されておりまして、たいした人出でね、タイでの日本に対する関心の高さが見事に表れておりましたよ。
そういえばタイで作られ大ヒットした映画の舞台が佐賀県だったそうでね。その映画のお陰でその映画のロケ地巡りがただいまタイ人の皆さんの中で大流行りだそうで、佐賀県を訪れるタイ人観光客が急増だそうでございます。
「佐賀は日本で有名ですか?」
「有名じゃないです」
「日本で有名な名所が佐賀にあるか?」
「ないです」
「よし!ではロケ地は佐賀にしよう!日本で観光的に知られていないところがこの映画の舞台には適しているから」
というのが監督の意向だったそうですね。正しいです。実に正しい。
そしてやはり外国の方が撮影するとね、そもそも先入観が全くないから、日本人には見落としがちな普通に美しい風景を素敵に美しく撮るポジションを見つけるのがうまいのですね。
観光的に見るもの無し!の佐賀県なんだけど、ふつうに人間として素敵に見える風景はちゃんとある。
でも、その風景は地元民にも日本人全般にも見落とされてしまう。
でも、外国の皆さんは、先入観がないからふつうに素敵に思える風景が色んなところに素直に見えてしまう。だからそんな外国人という他者に教えてもらえる。なんかね、そんな順番があるのです。
だからね。
自分が何者か。
そのことをキチンと教えてくれるのは他人だということをね、人間は忘れてはいけないなと、私はやっぱり思うのでありますよ。
先入観というものに人間は縛られてしまうのです。自分は自分を縛るのです。自分を縛るのは自分なんです。それは国もまた同じでね。
だから他者の話を、他人がしてくれる自分の話を、キチンと聞かないと損をする。聞かず相手にせず、縛られている自分をほどいてやろうとしなければ、結果として人生を棒に振り、損をするのは自分なんだという、そのことを、忘れてはいけない。そんな気が、私にはどーしてもするのです。
では諸氏!
本日も各自の持ち場で奮闘願います!解散!
佐賀はサッポロ並みに雪が積もって寒いらしいですね〜
(18:04 嬉野)