嬉野

2010年1月5日(火)
嬉野です。
去年の8月にね。
うちに小犬が来ましてね。
黒いトイプードルなんですけど、
部分的に毛に茶色が混じってて、
で、それって、ミス(失敗)カラーとか呼ばれているそうで、
失敗で生まれた犬はコンテストなんかには出せないというんでね、
嫌がられたんでしょうか、
長い間、買い手が付かなかったみたいでね、
ぽつんと犬屋の隅に売れ残ってて、
で、ついに値札もはがされて、
まさにブリーダーさん(釧路だそうですよ)に送り返されそうな運命になってた時に、偶然うちの女房が遭遇してね、
抱き上げたら嫌がりもしないでじっと見つめ返すので、
いたく気に入って、格安で引き取ってきたというやつでして。
そいつに女房がラッキーという名をつけましたもんですから、
うれしのラッキーくんというバカにめでたげな名前になってね、
以来、我が家でのびのびと暮らしておりますよ。
食っちゃ寝、食っちゃ寝してね、
いるだけですが、
そのわりにはすいぶんと愛らしいもので、
今では、うちの夫婦には無くてはならないヤツになりまして。
居るだけで好いという、
あぁいう存在の仕方というのも世の中にはあるんだなぁと、
あいつを見るたびに妙に感心するわけで。
適材適所とでもいうんでしょうかね、
縁と言うのは異なものでありますよ。
生産性のかけらもないやつでも、
環境によっては必要とされる場所があるということですから。
まさに捨てる神あれば、拾う神もありという、
世間というものは味なものでありますよ。
とまぁ、私は思いますよ。私はね。
犬は人より体温が高いので、
なんともいえない温もりがあってよいですね。
2005年に死んじゃったワン公も18年ほど生きたので、
ラッキーもこれから20年生きるとしたならば、
ひょっとしたなら、あいつより先に、嬉野さんの方が死ぬのかな。
そんな日が来る事も、また確かな未来だなぁと、
そげなことも、たまに思う年頃でありますよ。
その年頃を生きている世代の考えというものは、
その年頃になってみないと分からないものだというのは本当で、
長い間、生きていれば、いろんな変化を経験するのです。
だから親の心を子は知らぬはずで、
それを知れというのもまた、無理な話ということでね、
親としても、知らなかった昔にはもう戻れないのですからね、
分かっていればいるだけに小言にもなろうというわけで、
それでも親の思い通りに子が育つはずもなく、
子も一人で大きくなった気になるわけで、
でも、そんな凸凹のぶつかり合いの中からしか、
複雑な人間性は育ち得ないということもまた、
おそらく真実で、
そう思えば、親の知らないところでこそ、
子は育っていくのだと思います。
人間というものは、
なるようになっていくしかないのだと思えば、
信じるしかないのだということになるのでしょうね。
親が子に小言を言ったり、
子が親に文句を言ったりするのは、
相手にそうであって欲しいという、
お互いがお互いに求める欲がその根にあるからなのでしょうか。
でも、求めてしまうのは、
もともとそこに無いものだからなのかも知れぬと思えば、
相手のままで良しとする心も、
時には必要なのかもしれないわけでありますね。
会社のパソコンが突如壊れまして、
クマクマのパソコンを占拠して書いております、
本日の日記でありました。
それではまた明日。
小沢昭一さん的心でお会いいたしましょう!
解散!
★昨年12/25(金)より「J:COMオンデマンド」でHTB番組のVOD配信がスタート。
まずは「水曜どうでしょうClassic」の原付ベトナム縦断から配信を開始。今後は月に2企画のペースで、ジャングルリベンジ→西表島→ヨーロッパ20カ国・・・と続けてまいる所存。
「放送」でなく「通信」でHTBの番組がお茶の間のデジタルテレビに初めてデリバリーされる・・・とまぁ、なんだかそういうことのようでありますのでお見知りおきのほどを願います。
★お知らせ!
DVD第13弾で登場の東北変装ツアーに昔、ご参加いただいたみなさま!
皆様のお顔にはいっさいぼかしなどの処理はいれておりませんのでご承知おきくださいね!
映ってた人の顔は、全員バッキンバッキで見れますからねぇー!
以上。
13弾!予約討ち入り中!
3本立ての中身は!
一、最初で最後の視聴者参加ツアー企画「ばれたら大変!東北変装ツアー!」(名場面:腹を割って話そう!)
一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
一、アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)
請う御期待!
●この度、うちの携帯の着せ替コンテンツが、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりました。
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」!
対応機種・表示内容など詳しくについては、【HTBきせかえ500】の情報サイトをご覧ください。
http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)
サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/
(17:19 嬉野)

嬉野

2010年1月4日(月)
嬉野です。
さて本日より仕事始め。
皆さん、お正月の三が日は自由にお暮らしになったもよう、
御健勝でなによりでありました。
それでは、本日はこれにて、
また明日。
諸君、よく眠れ。
解散。
★昨年12/25(金)より「J:COMオンデマンド」でHTB番組のVOD配信がスタート。
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(23:12 嬉野)

嬉野

2010年1月1日(金)
新年。
明けましておめでとうございます。
あなたの嬉野でございます。
ここ札幌の街は見渡す限り雪におおわれておりますが、
暦の上では本日より新しき春の到来でございまれば、
気持ちも新たにキリリと身を引き締めまして、
去年のことは都合よく忘れて、清い心で、
2010年を歩いてまいりましょう。
ねぇ奥さん。
行く年、来る年なんぞというもは、
実に都合の好い仕組みでございますよ。
だって奥さん、これは裏を返せば、
人と言いますものが、つくづくクヨクヨと後悔をするものであり、
しくじるものだと言ってるようなものでございますよ。
だって、人生、なかなか思い通りにはなかなかいきませんし、
後悔する事の方が多いです。
だもんだから年の変わり目にね、
一切を水に流してね、
まっさらな気持ちで都合よく生きていけるような社会通念がですね、どっかの時代で発明されてね、受け入れられて、そのまま今日にいたるわけでありますから、そのあたり、せっかく出来上がった社会通念でありますのでね、この際、最大限に利用して、
ご自分に都合よくお考えになって、巡ってまいりました新しき年を都合よくお暮らしいただきたいものでございますよ。
都合よく考えるのは、ひとえに前向きに生きるためでありますよ。
前向きに生きるために都合よく考える。
そういうのがおそらく知恵というものでございますね。
私の家はねぇ、みなさんねぇ、
HTBの近所にありますのでねぇ、
皆さんに、新年のご挨拶くらいは、と思いましてね、
さきほど、つるりんとすべりそうな雪道をてくてく徒歩でまいりましてね、こうして新年の日記を書いておるのでございますよ。
だからね、書き終わりましたら、またてくてく歩いて帰りますよ。
今年もなかなか好い事ないかもしれないけど、
そらそうですよ、そらそうです。
でもまぁ好いじゃないのよ。それなりであれば。
ねぇ奥さん。
どうぞみなさま、今年もよろしくお願いをいたします。
長い付き合いでございますよ。
それでは手前ども、新年の仕事始めは4日でございますれば、
それまでは、なにとぞ自力で前向きにお暮らしくださいますよう。
もちろん、気持ちだけはということでございますよ。
そんなに人間100パー前向きになんてなれませんから。
前向きな振りだけでもしとけ!ということでございます。
人前でね、振りだけでもしとくと、
これはまたこれで、好かったりするという程度の話でありますよ。
じゃぁ諸君!
三が日は自由に暮らせ!
解散!
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以上。
13弾!予約討ち入り中!
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一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
一、アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)
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HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」!
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(14:16 嬉野)

藤村

2009年12月29日火曜日。午後8時を回りました。
藤村でございます。
誰もいない制作部でひとり、今年の仕事納めを迎えております。
つい先ほどまでDVD第13弾の特典映像を編集しておりました。
これでほぼすべての素材が完成し、ようやく年越しを迎えます。
ドラマ「ミエルヒ」の制作から間断なくどうでしょうDVDの編集に取り掛かり、ようやくこれでひと段落。
皆の衆には、ほとんど顔も出せずに不義理をいたしておりました。
しかし、不景気とデジタル投資が重なり、テレビ局も大変なんであります。一生懸命働かないと。
来年もまた、忙しく、いろいろと作っていきたいと思っております。
2009年。
よし、今年もこれにて終了!
また来週から仕事であります!
短い年末年始ではありますが、諸君!
一時解散!
今年もどうもありがとう!
来年もどうぞよろしく。
↓嬉野先生の長い日記
2009年12月29日(火)
嬉野です。
年末特報!
すでに12/25(金)より「J:COMオンデマンド」でHTB番組のVOD配信がスタートしました。
まずは「水曜どうでしょうClassic」の原付ベトナム縦断から配信を開始いたしております。
今後は月に2企画のペースで、ジャングルリベンジ→西表島→ヨーロッパ20カ国・・・と続けてまいる所存です。
「放送」でなく「通信」でHTBの番組がお茶の間のデジタルテレビに初めてデリバリーされる・・・とまぁ、なんだかそういうことのようでありますのでお見知りおきのほどを願います。
さて、業務連絡を終え、年末の雑談です。
人は、人である限り、表現という行為をします。
詩人が詩を書くように、
画家が絵を描くように、
音楽家が演奏をするように、
はたまた曲をつくるように、
しかしながら、
表現という行為は別段芸術の世界だけの話ではないでしょう。
世間に暮らす誰も彼もが、
いたるところで日常的にしている行為なのです。
むしろ、表現することを差し止められた場合、
人というものはひじょうに苦しむものです。
そのくらい、人が人として生きていく上で、
表現するという行為は切実なほど必要な行為なのです。
しかしながら、表現という行為は、ひとりでは完結できない。
必ず相手が必要な行為なのです。
たとえば恋愛。
人を好きになるということ。
その人を好きだと思ってしまう内なる衝動。
その感情の欲求が後から後から湧き出でて、
この胸はふくれ、はちきれそうになる。
この思いを自分の中だけに止めておく事ができなくなる。
湧き出でるまま外へ出してしまいたくなる。
外へ出してしまいたくなるというその欲求。
その切実なる衝動が、つまり表現という行為そのものなのです。
しかしながら、幸福のうちに表現することが出来るのは、
その思いを受け止めてくれる相手があって初めて成しえるもの。
つまり表現することの幸せを得るためには、その胸のうちで溢れ出る思いを受け取ってくれる対象があって初めて完結できるものなのです。
恋愛というものが楽しくてしょうがないのは、
自分の表現する気持ちを対象となる相手がそのままに受け止めてくれる時だけです。
その時は思いのままに表現が出来る。
だから、後から後から溢れてくる想いも、
その想いの引き取り手がいるから、そのまま外へ出せる。
だから少しも苦しくならない。
幸福でたまらない。
その幸福感。
それが好きな人に好きと言え。
その好きな人からも好きだといわれること。
そういう状態。
その幸せな状態を作っているのは、
その思いを受け止めてくれる相手が存在するから。
だから片思いや、失恋やらが辛いのはあたりまえです。
溢れる想いが湧き出てくるのに、そのはちきれそうな思いを相手が引き取ってくれないのだから。
自分の胸は、その人への想いで、やがてはち切れるでしょう。
だったら胸は苦しくなる。
あたりまえなのです。
だから、なんとしてもその想いを引き取ってもらおうと、
電話をしたり、メールをしたり、手紙を書いたり、
懸命に、この胸で膨満していく想いを引き取ってくれと相手のところへ出向こうとする。
それなのに、その人は、引き取ってくれない。
だとするならば。
今度は、そのくるしさに、たまらず、
怒りや憎しみが生み出されてくるのです。
「この苦しさは、あなたがこの思いを引き取ってくれないからだ」
と、思うようになる。
だが、立場が逆なら分かるはず。
引き取れないものは、引き取れるはずがないのだから。
そう相手は言うでしょう。
それを無理やり引き取らせようとするのなら、相手は益々離れていくのは当然のこと。
それはなんだか商売にも似ていますよね。
だったらと商売人は客の好みを調べ考えて、客が引き取りそうなものだけを渡しにいく。買わせたいものがあっても、買いそうにないと分かればあっさりあきらめて、買いそうな物を持っていく。
恋愛という、このぼくらの日常的な表現行為の中に、
人間が経済的な生き物であるという、その動機も潜んでいるということも、このことを考えていけばニュアンス的に分かる気がします。
やりたいことがない。
書きたいものがない。
書けない。
出来ない。
この社会で、表現者と呼ばれる人や、呼ばれたい人が、
上記のような状態にいるのなら、
みなさんはもうお分かりでしょう、
それはそのまま、自分のなかに切実な状態が無いだけの事だと。
勝手に湧き上がり、
表へ出したくてしょうがない衝動がないから、
いつまでもこの胸は苦しくはならない。
だったら外へ出したくなるようなものはない。
つまり表現など出来るわけが無い。
あたりまえです。
切実なものがなければ、人は表現することをしないのです。
それはそのまま、自分が平穏で無事な状態ということなのです。
そんな状態の人が、何かやらなければという強迫観念に支配され、
自分で自分を追い込んでいくなら。
そんなことがもしあるのなら、
それは、「?」なことではないでしょうか。
好きな人もいないのに、
恋愛は楽しいっていうから、恋愛した方が好いのかしらと思うようなものです。
人とうものは、本当に好く出来ているのです。
特段その気にならないのなら、
普通に起きて食べて寝て呑んでだけで好いのです。
無理になにかやんなきゃとは思わなくて好いんだと、
とにかく安心するべきです。
そのことが先決だと、心得て好いわけです。
時に暴走することもあるでしょうが。
それは仕方が無いとして。
それでも、大体において自分をコントロールすることは大事です。
それは自分に力をつけることになるのだと思いますから。
そのために必要な事は訓練です。
訓練は反復です。
心底、思いますよ。
人間は本当に好く出来ているのです。
誰だってなんとか乗り切って行けるもんです。
恋愛の話は身近なので、たとえ話に最適なのでしましたが。
その実、恋愛という感情の仕組みには、この社会を動かしている人間の、その奥底にとぐろをまく根源的な理由が組み込まれているような気もするのです。
そのあたり、是非、各員に経験を積んだ上で深めていっていただきたいものだと希望します。
なんとしても、よき人生をおくっていただきたい。
諸氏の奮闘を祈る。で、あります。
以上、解散。
あ!そうそう。
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映ってた人の顔は、全員バッキンバッキで見れますからねぇー!
以上。
13弾!予約討ち入り中!
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一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
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(20:20 藤村)

嬉野

2009年12月29日(火)
嬉野です。
年末特報!
すでに12/25(金)より「J:COMオンデマンド」でHTB番組のVOD配信がスタートしました。
まずは「水曜どうでしょうClassic」の原付ベトナム縦断から配信を開始いたしております。
今後は月に2企画のペースで、ジャングルリベンジ→西表島→ヨーロッパ20カ国・・・と続けてまいる所存です。
「放送」でなく「通信」でHTBの番組がお茶の間のデジタルテレビに初めてデリバリーされる・・・とまぁ、なんだかそういうことのようでありますのでお見知りおきのほどを願います。
さて、業務連絡を終え、年末の雑談です。
人は、人である限り、表現という行為をします。
詩人が詩を書くように、
画家が絵を描くように、
音楽家が演奏をするように、
はたまた曲をつくるように、
しかしながら、
表現という行為は別段芸術の世界だけの話ではないでしょう。
世間に暮らす誰も彼もが、
いたるところで日常的にしている行為なのです。
むしろ、表現することを差し止められた場合、
人というものはひじょうに苦しむものです。
そのくらい、人が人として生きていく上で、
表現するという行為は切実なほど必要な行為なのです。
しかしながら、表現という行為は、ひとりでは完結できない。
必ず相手が必要な行為なのです。
たとえば恋愛。
人を好きになるということ。
その人を好きだと思ってしまう内なる衝動。
その感情の欲求が後から後から湧き出でて、
この胸はふくれ、はちきれそうになる。
この思いを自分の中だけに止めておく事ができなくなる。
湧き出でるまま外へ出してしまいたくなる。
外へ出してしまいたくなるというその欲求。
その切実なる衝動が、つまり表現という行為そのものなのです。
しかしながら、幸福のうちに表現することが出来るのは、
その思いを受け止めてくれる相手があって初めて成しえるもの。
つまり表現することの幸せを得るためには、その胸のうちで溢れ出る思いを受け取ってくれる対象があって初めて完結できるものなのです。
恋愛というものが楽しくてしょうがないのは、
自分の表現する気持ちを対象となる相手がそのままに受け止めてくれる時だけです。
その時は思いのままに表現が出来る。
だから、後から後から溢れてくる想いも、
その想いの引き取り手がいるから、そのまま外へ出せる。
だから少しも苦しくならない。
幸福でたまらない。
その幸福感。
それが好きな人に好きと言え。
その好きな人からも好きだといわれること。
そういう状態。
その幸せな状態を作っているのは、
その思いを受け止めてくれる相手が存在するから。
だから片思いや、失恋やらが辛いのはあたりまえです。
溢れる想いが湧き出てくるのに、そのはちきれそうな思いを相手が引き取ってくれないのだから。
自分の胸は、その人への想いで、やがてはち切れるでしょう。
だったら胸は苦しくなる。
あたりまえなのです。
だから、なんとしてもその想いを引き取ってもらおうと、
電話をしたり、メールをしたり、手紙を書いたり、
懸命に、この胸で膨満していく想いを引き取ってくれと相手のところへ出向こうとする。
それなのに、その人は、引き取ってくれない。
だとするならば。
今度は、そのくるしさに、たまらず、
怒りや憎しみが生み出されてくるのです。
「この苦しさは、あなたがこの思いを引き取ってくれないからだ」
と、思うようになる。
だが、立場が逆なら分かるはず。
引き取れないものは、引き取れるはずがないのだから。
そう相手は言うでしょう。
それを無理やり引き取らせようとするのなら、相手は益々離れていくのは当然のこと。
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だったらと商売人は客の好みを調べ考えて、客が引き取りそうなものだけを渡しにいく。買わせたいものがあっても、買いそうにないと分かればあっさりあきらめて、買いそうな物を持っていく。
恋愛という、このぼくらの日常的な表現行為の中に、
人間が経済的な生き物であるという、その動機も潜んでいるということも、このことを考えていけばニュアンス的に分かる気がします。
やりたいことがない。
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書けない。
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この社会で、表現者と呼ばれる人や、呼ばれたい人が、
上記のような状態にいるのなら、
みなさんはもうお分かりでしょう、
それはそのまま、自分のなかに切実な状態が無いだけの事だと。
勝手に湧き上がり、
表へ出したくてしょうがない衝動がないから、
いつまでもこの胸は苦しくはならない。
だったら外へ出したくなるようなものはない。
つまり表現など出来るわけが無い。
あたりまえです。
切実なものがなければ、人は表現することをしないのです。
それはそのまま、自分が平穏で無事な状態ということなのです。
そんな状態の人が、何かやらなければという強迫観念に支配され、
自分で自分を追い込んでいくなら。
そんなことがもしあるのなら、
それは、「?」なことではないでしょうか。
好きな人もいないのに、
恋愛は楽しいっていうから、恋愛した方が好いのかしらと思うようなものです。
人とうものは、本当に好く出来ているのです。
特段その気にならないのなら、
普通に起きて食べて寝て呑んでだけで好いのです。
無理になにかやんなきゃとは思わなくて好いんだと、
とにかく安心するべきです。
そのことが先決だと、心得て好いわけです。
時に暴走することもあるでしょうが。
それは仕方が無いとして。
それでも、大体において自分をコントロールすることは大事です。
それは自分に力をつけることになるのだと思いますから。
そのために必要な事は訓練です。
訓練は反復です。
心底、思いますよ。
人間は本当に好く出来ているのです。
誰だってなんとか乗り切って行けるもんです。
恋愛の話は身近なので、たとえ話に最適なのでしましたが。
その実、恋愛という感情の仕組みには、この社会を動かしている人間の、その奥底にとぐろをまく根源的な理由が組み込まれているような気もするのです。
そのあたり、是非、各員に経験を積んだ上で深めていっていただきたいものだと希望します。
なんとしても、よき人生をおくっていただきたい。
諸氏の奮闘を祈る。で、あります。
以上、解散。
あ!そうそう。
DVD第13弾で登場の東北変装ツアーに昔、ご参加いただいたみなさま!
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一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
一、アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)
請う御期待!
●この度、うちの携帯の着せ替コンテンツが、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりました。
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」!
対応機種・表示内容など詳しくについては、【HTBきせかえ500】の情報サイトをご覧ください。
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(16:05 嬉野)

嬉野

2009年12月28日(月)
嬉野です。
人は、人である限り、表現という行為をします。
詩人が詩を書くように、
画家が絵を描くように、
音楽家が演奏をするように、
はたまた曲をつくるように、
しかしながら、
表現という行為は別段芸術の世界だけの話ではないでしょう。
世間に暮らす誰も彼もが、
いたるところで日常的にしている行為なのです。
むしろ、表現することを差し止められた場合、
人というものはひじょうに苦しむものです。
そのくらい、人が人として生きていく上で、
表現するという行為は切実なほど必要な行為なのです。
しかしながら、表現という行為は、ひとりでは完結できない。
必ず相手が必要な行為なのです。
たとえば恋愛。
人を好きになるということ。
その人を好きだと思ってしまう内なる衝動。
その感情の欲求が後から後から湧き出でて、
この胸はふくれ、はちきれそうになる。
この思いを自分の中だけに止めておく事ができなくなる。
湧き出でるまま外へ出してしまいたくなる。
外へ出してしまいたくなるというその欲求。
その切実なる衝動が、つまり表現という行為そのものなのです。
しかしながら、幸福のうちに表現することが出来るのは、
その思いを受け止めてくれる相手があって初めて成しえるもの。
つまり表現することの幸せを得るためには、その胸のうちで溢れ出る思いを受け取ってくれる対象があって初めて完結できるものなのです。
恋愛というものが楽しくてしょうがないのは、
自分の表現する気持ちを対象となる相手がそのままに受け止めてくれる時だけです。
その時は思いのままに表現が出来る。
だから、後から後から溢れてくる想いも、
その想いの引き取り手がいるから、そのまま外へ出せる。
だから少しも苦しくならない。
幸福でたまらない。
その幸福感。
それが好きな人に好きと言え。
その好きな人からも好きだといわれること。
そういう状態。
その幸せな状態を作っているのは、
その思いを受け止めてくれる相手が存在するから。
だから片思いや、失恋やらが辛いのはあたりまえです。
溢れる想いが湧き出てくるのに、そのはちきれそうな思いを相手が引き取ってくれないのだから。
自分の胸は、その人への想いで、やがてはち切れるでしょう。
だったら胸は苦しくなる。
あたりまえなのです。
だから、なんとしてもその想いを引き取ってもらおうと、
電話をしたり、メールをしたり、手紙を書いたり、
懸命に、この胸で膨満していく想いを引き取ってくれと相手のところへ出向こうとする。
それなのに、その人は、引き取ってくれない。
だとするならば。
今度は、そのくるしさに、たまらず、
怒りや憎しみが生み出されてくるのです。
「この苦しさは、あなたがこの思いを引き取ってくれないからだ」
と、思うようになる。
だが、立場が逆なら分かるはず。
引き取れないものは、引き取れるはずがないのだから。
そう相手は言うでしょう。
それを無理やり引き取らせようとするのなら、相手は益々離れていくのは当然のこと。
それはなんだか商売にも似ていますよね。
だったらと商売人は客の好みを調べ考えて、客が引き取りそうなものだけを渡しにいく。買わせたいものがあっても、買いそうにないと分かればあっさりあきらめて、買いそうな物を持っていく。
恋愛という、このぼくらの日常的な表現行為の中に、
人間が経済的な生き物であるという、その動機も潜んでいるということも、このことを考えていけばニュアンス的に分かる気がします。
やりたいことがない。
書きたいものがない。
書けない。
出来ない。
この社会で、表現者と呼ばれる人や、呼ばれたい人が、
上記のような状態にいるのなら、
みなさんはもうお分かりでしょう、
それはそのまま、自分のなかに切実な状態が無いだけの事だと。
勝手に湧き上がり、
表へ出したくてしょうがない衝動がないから、
いつまでもこの胸は苦しくはならない。
だったら外へ出したくなるようなものはない。
つまり表現など出来るわけが無い。
あたりまえです。
切実なものがなければ、人は表現することをしないのです。
それはそのまま、自分が平穏で無事な状態ということなのです。
そんな状態の人が、何かやらなければという強迫観念に支配され、
自分で自分を追い込んでいくなら。
そんなことがもしあるのなら、
それは、「?」なことではないでしょうか。
好きな人もいないのに、
恋愛は楽しいっていうから、恋愛した方が好いのかしらと思うようなものです。
人とうものは、本当に好く出来ているのです。
特段その気にならないのなら、
普通に起きて食べて寝て呑んでだけで好いのです。
無理になにかやんなきゃとは思わなくて好いんだと、
とにかく安心するべきです。
そのことが先決だと、心得て好いわけです。
時に暴走することもあるでしょうが。
それは仕方が無いとして。
それでも、大体において自分をコントロールすることは大事です。
それは自分に力をつけることになるのだと思いますから。
そのために必要な事は訓練です。
訓練は反復です。
心底、思いますよ。
人間は本当に好く出来ているのです。
誰だってなんとか乗り切って行けるもんです。
恋愛の話は身近なので、たとえ話に最適なのでしましたが。
その実、恋愛という感情の仕組みには、この社会を動かしている人間の、その奥底にとぐろをまく根源的な理由が組み込まれているような気もするのです。
そのあたり、是非、各員に経験を積んだ上で深めていっていただきたいものだと希望します。
なんとしても、よき人生をおくっていただきたい。
諸氏の奮闘を祈る。で、あります。
以上、解散。
あ!そうそう。
DVD第13弾で登場の東北変装ツアーに昔、ご参加いただいたみなさま!
皆様のお顔にはいっさいぼかしなどの処理はいれておりませんのでご承知おきくださいね!
映ってた人の顔は、全員バッキンバッキで見れますからねぇー!
以上。
13弾!予約討ち入り中!
3本立ての中身は!
一、最初で最後の視聴者参加ツアー企画「ばれたら大変!東北変装ツアー!」(名場面:腹を割って話そう!)
一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
一、アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)
請う御期待!
●この度、うちの携帯の着せ替コンテンツが、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりました。
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」!
対応機種・表示内容など詳しくについては、【HTBきせかえ500】の情報サイトをご覧ください。
http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)
サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/
(16:32 嬉野)

嬉野

2009年12月25日(金)
嬉野です。
おとついお休みだったのでね、
女房と一緒に温泉銭湯へ出掛けましてね。
これが奥さんさぁ、
うちの近所まで無料送迎バスが巡回してくるのよ。
だもんで夫婦はそれに乗って行ったわけでね。
我が家は割りとそういうのが好きで。
そのぅお金がかからないからね。
なんか嬉しいの。
で、バスに揺られて目的地に着いたらね、
うちの女房は散髪に行きましたね。
あれです、その温泉銭湯に1000円床屋が入ってて、
そこで髪を切ってもらってさぁ、
でも、あぁいうとこバカに出来ないね。
とっても好い感じに切ってもらって、
女房は満面の笑みで戻ってきましたさ。
亭主はその間なにをしてたかというと、
寝てました。座敷で。はい。
で、あぁいうとこはご飯も食べられますからね、
亭主はカツカレーを食べましたね。
だって450円なんだもん。
これが600円だったら嬉しくないけど、
450円というのはなんだか嬉しくなっちゃってね、
食べちゃうわけですよ。
それもこれがさぁ、ちゃんとした揚げたてのカツでして。
亭主としては、そのちゃんとしてるっぷりが喜ばしいわけでありますよ。
食後、ザブンと湯に浸かって、暖まってさ、
またバスに揺られて帰りましてね。
で、我が家の近所のスーパーに寄りました。
エスカレーターを上がったら、おもちゃ売り場がありまして、
どうもこのおもちゃがこの頃は安いですよね。
安すぎるんではないんだろうかと思うわけです。
だって、ラジコンのヘリが2500円なわけです。
室内で飛ばせるやつがだよ奥さん。
そして可愛く造形されたミルク飲み人形は450円。
450円?
450円ってどーいうわけだよ。
カツカレーだったら450円の方が好いよ。
であればオレも喜ぶ。
しかしおもちゃが450円はどーだよと、
どうしても思う。
子供の頃、デパートのおもちゃ売り場に行くのが楽しくて。
その頃出来上がった想いなんだろうね。
買ってもらえない切なさというものを味わい。
親だって買ってやれない切なさを味わったわけだよ。
そういう体験の中で、なんかこの胸にわだかま、ぐちょぐちょとした感情を経験してね、その体験が頻繁にあるから、
そのうちその感情を処理出来るようになるわけで。
あれはひとつの訓練であり、
だからこそ盆暮れ正月に買ってもらえた時の喜びも倍加したわけであってね。
そのあたりの情操が親も子も教育されず仕舞いになりそうでね、
オラァ気が揉めるよ。
てなことで、まぁ意味の無い親父の郷愁ということだな。
ということでね奥さん。また来週ね。
解散!
あ!そうそう。
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(17:36 嬉野)

嬉野

2009年12月22日(火)
嬉野です。
HTBが一年がかりで制作した、
ドラマ「ミエルヒ」。
北海道での放送を終えました。
考えもてもいなかったほど多くの人に見てもらえ、
ぼくらはとてもうれしかったのです。
出演してくださった皆さんにも喜んでいただいて、
それもまた、たまらなくうれしいのであります。
サイトに送られてくるメッセージも、それぞれに深く。
切実で。放送が終わってから毎日読んでいるのです。
そして、ドラマに限らず、
それぞれに抱える悩みや思いをここの掲示板に送ってくれる人たちが少なからずいるのをぼくは知っています。
おそらくそれらは返事を期待しての書き込みではなく、
探しても身近に受け取ってくれる先の無い、でも自分だけでは処理できぬ想いであるような気がするのです。
行き場の無い、でも独りではとうてい抱え続けられそうにない未処理の想いを渡すチャンネルとして、ここを選び、それぞれの胸をここにつなぎ、静かに弁を開ける。
人は不思議な事に、パンクしそうなほど充満していく想いですら、受け取ってくれない相手には渡せないのです。
だったらと、
掲示板に送られて来る書き込みを読みながら、
つまりそういうことなのだなぁと、思うのでありますよ。奥さん。
確かにね、私なんぞが読んだところで、何をして差し上げられるわけでもないけれど、でも、受け取る事はできるわけですよ。
だから、じゃんじゃか書いて送ればいいじゃないのよ。
と、まぁ、そういうことを、思うのでありますよ。
ということでね、解散は!明日のこころだぁ!
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(21:43 嬉野)

藤村

12月19日土曜日、午後4時。
今、北海道でスペシャルドラマ「ミエルヒ」の放送が始まりました。
HTB制作部で、福屋キャップ、嬉野両プロデューサーと私藤村の3人で見ております。
番組終了後、いち早くこのドラマを見た道内のみなさまの感想をこちらの掲示板と「ミエルヒ」サイトの掲示板にアップいたします。
では道内のみなさま、ごゆっくりご覧下さい。
【昨日の日記】
12月18日金曜日。藤村でございます。
DVD第13弾の編集が追い込みでなかなか顔を出せずにおります。
さて、いよいよ明日午後4時から北海道内ではドラマ「ミエルヒ」が放送となります。
嬉野先生が江別の「石狩川の河畔」で、「ヤツメウナギ漁をする人々」と「王子製紙の工場のエントツ」という不思議な、だけれどどこかほっとする風景に出会ってから、ちょうど1年がたちました。
新しいものをできるだけ迅速に安く提供することが最も人に喜ばれる、と信じられている中で、地味なものをじっくり作り込む作業は、「実に人間の生理に合った無理のないことであった」と実感しております。
我々が実感した、ということは、今、多くの人々も多分同じことを考えているんだろうと思います。
「新しいものを安く迅速に」というのは絶対どこかに無理がある。無理が出るものを人は心から喜べない。
新しくなくても「無理せずじっくり手間をかけたもの」のほうが良い、と。
「ミエルヒ」の映像は、迅速に人々に見せることが使命のテレビカメラとは違って、時間と手間をかけないと映像をお見せできない特殊なカメラで撮影されております。
このカメラを通して、「水」と「光」と「雲」という、色がはっきりしないものたちが見せる、奇跡的な色の変化をご覧いただきたいと思っております。
昨日夕方の「イチオシ」に出演した安田顕も、このドラマのもうひとつの主役は、映し出される石狩川の風景と、そこに実際に住んでいる人たちだ、というようなことを言っておりました。
その安田顕。
彼と初めて出会ったのは、私が制作部に異動したばかりのころでありました。30分の短いドラマを作ることになり、役者としてやって来たのが当時まだ学生だった安田さんです。
野球のドラマだっつうのにバットの握り方さえうまく出来ない不器用なやつでありました。
こちらもディレクターとしてズブの素人に近く、たいしたものは撮れなかったと記憶しております。
あれから10数年がたち、彼も役者としていろんな経験をし、今回主役として迎えられたことにかなりな意気込みをもってのぞんでくれたことでしょう。
永島剛という役柄のことをじっくり考え、監督の要求する以上の芝居を見せたいと。
しかし、私の中の安田さんは、今でもバットさえ握れない不器用な安田顕という男でしかありません。
だって、たぶん今でもそうだから。
だから、撮影中に何度も言ったのは、「とにかくあんまり考えないでくれ」「そのままでやってくれ」ということでありました。
彼も東京のテレビで、舞台で、いろんなことを必死に考えながら、ある部分では無理をしてでも、いろんな役柄を演じてきたことでしょう。
それは彼が役者として人生を送っていく中である意味大事なことではあります。
しかし、北海道の、我々のところに帰ってきた時には、余計なことを考えず、ただシンプルに、安田顕という男のままで入ってきてほしい。
だって我々は、安田顕という男がどういうやつか、よーく知っているんだから。彼が無理をすればすぐにわかってしまうのだから。
今回、撮影を重ねるたびに、安田さんはシンプルになっていったと思います。
そして、台本上だけでは想像できなかった、とてもダメで、とても暗い、でもとても人間的なちょっと変わった主人公像が出来上がったと思います。
今回、安田さんが演じた「永島剛」という役は、安田さんでなければ演じられない「永島剛」になりました。
そして、去年の大泉洋と同様、撮影が終わったときに、安田顕がとても魅力的な役者に見えました。
ドラマ「ミエルヒ」。道内で明日午後4時から放送。
「ミエルヒ」のサイトには掲示板も設置されました。是非とも感想をお聞かせ下さい。こちらの掲示板でも結構です。今回はいろんな意見があると思うので、聞きたいのであります。
まぁ、ちょっとしたネタも仕込んでありますので、ネタバレはなるべくしないように書き込みをお願いいたします。
では、道内のみなさま、明日!
●只今!DVD第13弾!予約討ち入り中!
3本立ての中身は!
一、最初で最後の視聴者参加ツアー企画「ばれたら大変!東北変装ツアー!」(名場面:腹を割って話そう!)
一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)
一、アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)
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http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)
サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/
(16:07 藤村)

藤村

12月18日金曜日。藤村でございます。
DVD第13弾の編集が追い込みでなかなか顔を出せずにおります。
さて、いよいよ明日午後4時から北海道内ではドラマ「ミエルヒ」が放送となります。
嬉野先生が江別の「石狩川の河畔」で、「ヤツメウナギ漁をする人々」と「王子製紙の工場のエントツ」という不思議な、だけれどどこかほっとする風景に出会ってから、ちょうど1年がたちました。
新しいものをできるだけ迅速に安く提供することが最も人に喜ばれる、と信じられている中で、地味なものをじっくり作り込む作業は、「実に人間の生理に合った無理のないことであった」と実感しております。
我々が実感した、ということは、今、多くの人々も多分同じことを考えているんだろうと思います。
「新しいものを安く迅速に」というのは絶対どこかに無理がある。無理が出るものを人は心から喜べない。
新しくなくても「無理せずじっくり手間をかけたもの」のほうが良い、と。
「ミエルヒ」の映像は、迅速に人々に見せることが使命のテレビカメラとは違って、時間と手間をかけないと映像をお見せできない特殊なカメラで撮影されております。
このカメラを通して、「水」と「光」と「雲」という、色がはっきりしないものたちが見せる、奇跡的な色の変化をご覧いただきたいと思っております。
昨日夕方の「イチオシ」に出演した安田顕も、このドラマのもうひとつの主役は、映し出される石狩川の風景と、そこに実際に住んでいる人たちだ、というようなことを言っておりました。
その安田顕。
彼と初めて出会ったのは、私が制作部に異動したばかりのころでありました。30分の短いドラマを作ることになり、役者としてやって来たのが当時まだ学生だった安田さんです。
野球のドラマだっつうのにバットの握り方さえうまく出来ない不器用なやつでありました。
こちらもディレクターとしてズブの素人に近く、たいしたものは撮れなかったと記憶しております。
あれから10数年がたち、彼も役者としていろんな経験をし、今回主役として迎えられたことにかなりな意気込みをもってのぞんでくれたことでしょう。
永島剛という役柄のことをじっくり考え、監督の要求する以上の芝居を見せたいと。
しかし、私の中の安田さんは、今でもバットさえ握れない不器用な安田顕という男でしかありません。
だって、たぶん今でもそうだから。
だから、撮影中に何度も言ったのは、「とにかくあんまり考えないでくれ」「そのままでやってくれ」ということでありました。
彼も東京のテレビで、舞台で、いろんなことを必死に考えながら、ある部分では無理をしてでも、いろんな役柄を演じてきたことでしょう。
それは彼が役者として人生を送っていく中である意味大事なことではあります。
しかし、北海道の、我々のところに帰ってきた時には、余計なことを考えず、ただシンプルに、安田顕という男のままで入ってきてほしい。
だって我々は、安田顕という男がどういうやつか、よーく知っているんだから。彼が無理をすればすぐにわかってしまうのだから。
今回、撮影を重ねるたびに、安田さんはシンプルになっていったと思います。
そして、台本上だけでは想像できなかった、とてもダメで、とても暗い、でもとても人間的なちょっと変わった主人公像が出来上がったと思います。
今回、安田さんが演じた「永島剛」という役は、安田さんでなければ演じられない「永島剛」になりました。
そして、去年の大泉洋と同様、撮影が終わったときに、安田顕がとても魅力的な役者に見えました。
ドラマ「ミエルヒ」。道内で明日午後4時から放送。
「ミエルヒ」のサイトには掲示板も設置されました。是非とも感想をお聞かせ下さい。こちらの掲示板でも結構です。今回はいろんな意見があると思うので、聞きたいのであります。
まぁ、ちょっとしたネタも仕込んでありますので、ネタバレはなるべくしないように書き込みをお願いいたします。
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