藤村

4月17日火曜日。藤村でございます。
京都の劇団「ヨーロッパ企画」といっしょに作りました短編芝居集「ヨーロッパ企画です。」のDVD版が、いよいよ発売決定となりました。
北海道と新潟、秋田、福島、静岡、そして「HTBオンデマンド」では、「苦悩のピラミッダー」「審判」「4人」の3本を放送しましたが、DVD版ではさらに、5本の短編芝居が収録されており、2時間ほどのボリュームとなっております。
追加収録されている短編は以下のラインナップです。
「カレーパン」
テレビで紹介された美味しそうなカレーパンを求めて長い行列ができる。しかし、その行列が、なんとなく2つに分かれてしまう。「こっちの列の方が正しい!」と主張し合う男たちのお話。
「ゴッホ」
美術館でゴッホの名作「ひまわり」を、異常なほどの使命感で守る警備員と、チャラい客のお話。
「ミサイルメン」
ミサイル発射ボタンを持たされてしまった6人の男たちの、かなり社会風刺が効いたお話。
「バス」
もしもバス停にバスが1時間以上も来なかったら、そこにいる人たちはどういう行動に出るのか、というお話。
「イカダ」
無人島に流されてしまった4人の男たち。脱出のためにイカダを作るが、小さくて一度に4人は乗れない。どういう順番で、どういう組み合わせでイカダに乗るのかを延々と続けるお話。
まぁこれ、いずれにしても「ちっちぇー」お話です。でも、これぞ!ヨーロッパ企画の真骨頂!
DVD版「ヨーロッパ企画です。」は、5月1日より、「HTBオンラインショップ」と「ローソン・ロッピー」で予約開始!
発売は6月27日でございます。
【お知らせ】
横浜そごうさんで北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)~4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
3月24日に本が発売されました。自分らで言うのもあれですが、おススメです。
(17:15 藤村)

藤村

4月9日月曜日。藤村でございます。
韓国のアイドルグループの番組、そして「ヨーロッパ企画です」のDVDの編集がひと段落したところであります。
先週からHTBのサイト内に「北海道onデマンド」なる視聴チャンネルが出来まして、どうでしょう最新作も「ヨーロッパ企画です」もこちらで配信中でございます。
無料のものもございますので、一体どんな感じで見ることができるのか、とりあえず試してみてください。
私はきのうの夜、ベトナムやヨーロッパの無料配信されている初回放送分だけを見ましたが、いや、やっぱりおもしろいわ、どうでしょう。
さて、今日の日記はちょっと長いです。
みなさんは、九州新幹線のCMをご存知でありましょうか。昨年、カンヌの国際的なCMコンクールで最優秀賞を獲得したCMであります。
九州新幹線が全線開通することを祝って制作された「3分」というこの長いCMは、しかし、あまり人の目に触れることなくお蔵入りとなりました。なぜなら、たったの3日間しか放送されなかったからです。
九州新幹線が開通したのは、昨年の3月12日。大震災の翌日でした。従って、祝賀ムードを全面に押し出したこのCMは、すぐさま放送自粛となったわけです。
もちろん私も見たことがなかったんですが、「あのCMはすごくいい」という話を聞きまして、ユーチューブで検索して見ましたら、思わず目頭が熱くなりました。嬉野先生に聞いたら、先生も「あれは泣けます!」と。
CMの内容は、とても単純です。全線開通を前にした2月20日。鹿児島中央駅から博多駅まで新幹線が試験走行をします。その「走る新幹線の映像」と、「新幹線に向かって手を振る人たちの映像」を、ただ3分間つないだだけのCMです。
あれはねぇ、まず「編集が完ペキ」なんです。「走る新幹線」と、「沿線で手を振る人たち」という、たった2種類の映像で「3分間も見せる」というのは、これは相当なセンスがないと作れない。
しゃれた映像とか、凝った映像ならば、それをただ見せるだけでも一応、成立はするんです。だから映像を作る人は、まずは撮り方を工夫する。まずはそこにセンスを発揮して、人目をひくことを考える。でも、撮影した映像自体が単純だと、見ている方はすぐに飽きてしまって、ただのホームビデオになってしまう。こうなると、「編集」のセンスを発揮するしかありません。
九州新幹線のCMは、ただ単純に、鹿児島から博多まで走る新幹線の映像と、それに手を振る人々の映像を、時系列で並べているだけです。でも、この単純な映像の羅列に私は見入ってしまい、感動してしまう。
「編集」が、抜群にいいからです。
たとえば、あなたがホームビデオで子供の学芸会を撮ったとするじゃないですか。三脚を立ててビシッと舞台を撮る。ファインダー越しに見える子供の姿にあなたは感動するわけですよ。でもそれを家族以外に見せたって、誰も面白いとは思わない。それはただ単に「学芸会がありました」という「事実」しか相手に伝わってないからです。5秒も見れば、それはわかる。「あぁ学芸会があったんですね」と。別に人に見せるのが目的じゃないからそれでいいんだけど、これを人に見せて、自分と同じように感動してもらうためにはどういう編集をしたらいいか?
たとえば、子供の舞台の映像の合間に、となりでじっと見ている奥さんの顔を入れていくわけですよ。最初はうれしそうに舞台に向かって手を振っている奥さんが、子供の出番が近づくにつれて心配そうな顔になる。やがて奥さんが、ハンカチを取り出すわけですよ。涙ぐんでいるわけですよ。幕が下りたときには、拍手もしなきゃいけないし、涙も拭かなきゃ行けないし、みたいなてんやわんやになっているわけです。こういう奥さんの様子を、子供の舞台の合間に姑息に入れ込んでいくわけです。そうすると、「学芸会の出し物はたいしたことないけど、それを見ていた私たちは感動してしまった」という主題が相手に伝わる。主題が伝われば、たいしたことのない学芸会でも、相手は見ていられる。で、最後は奥さんに感情移入して、「いい舞台だったね!」と、一緒になって涙ぐむわけです。そのためには、「編集」で、「どのタイミングで奥さんの顔を入れ込むか」ということも大事だけれど、もっと大事なのは、「奥さんの表情のどこを使うか」というところです。
たとえば、舞台の幕が開き、いよいよ子供が登場する。奥さんが力いっぱい手を振っている。そんな奥さんの映像を入れ込むとき、「奥さんが手を振り上げた瞬間」の映像を入れれば、奥さんの「高揚感」が伝わる。「手を振っている最中」の映像を入れ込めば、奥さんの「うれしさ」が伝わる。「手を振るのをやめた瞬間」の映像なら、奥さんの「緊張感」が伝わる。その「どこを使うか」によって、見る人に与える印象が変わってきます。
九州新幹線のCMは、その映像の選び方、その映像と次に来る映像のつなぎ方、そこに入れる音楽、テロップの書体、ナレーションが入るタイミング、そのすべてがよどみなく、完ペキでした。映像制作を志す人は、絶対に見た方がいいと思います。
と・・・ここまで言ったら、ほとんどの人はさっそくユーチューブを開いて、実際にあのCMを見てみるわけじゃないですか。で、見てみたら、「そこまで感動はしなかった・・・」と思う人もたぶん数多くいると思います。
それはなぜか?
さて、ここから話が少し変わってきますが、
ではなぜ?私はあのCMに感動してしまったのか。
私はあの映像に、「懐かしさ」を見てしまったからです。
あの映像の羅列が、一種の懐かしさを私に喚起させたからです。
あのCMの「主題」は、「新幹線が開通するうれしさ」ではなく、私にとっては「懐かしさ」だったんです。
私は、東京から新大阪まで新幹線が開通した翌年、東京オリンピックが開かれた翌年の、昭和40年に生まれました。小学校のときに札幌オリンピックが開かれ、大阪万博が開かれました。あのころ、ようやく日本という国が世界で認められた、世界の先進国の仲間入りをしたと、多くの日本人が思った時代でした。
私もたぶん、その時代の高揚感を、幼心に感じていたんだと思います。
「日本の科学技術が進歩した」「世界が注目するイベントが日本で開かれた」「それは喜ばしいことだ」と、誰もが疑うことなく、みんなで万歳三唱していた時代。それが懐かしかった。
だから今、「新幹線が開通する」という、そんな単純な出来事に、あの頃のように喜ぶ九州の人たちの姿を見て、思わず涙が出てしまったという、そういうことです。「感傷に浸ってしまった」という、ただそれだけのことです。
でも、そんな時代を知らない若い人たちには、「なんかすごく盛り上がってますね」としか映らない。だから、感動まではいかない。その感覚は、正直だと思います。
私が四十を過ぎた今、時代が変わった今、私は、また東京でオリンピックを開催しようということに、愛知県で万博を開催したことに、新幹線を北海道まで伸ばすことに、少なからず疑念を感じています。私たちの時代はもう、そんなことを求めてはいないんだと。
その通りなんです。あのCMの裏を返せば、「新幹線が開通するって、スゴいことでしょう」という、今の時代にはそぐわない意志が隠されているんです。
そこが見えてしまうと、感動なんかできない。
でも、だからこそ、平成の時代に大人になった私たちは、平成の時代に生まれた若いやつらは、これから、どんなことに感動するのか、どんなことに思わず涙ぐんでしまうのか、どんなことにみんなで大きく手を振れるのか、それを考えてみないといけないと、思いました。
考えてみても、それがなんなのかは、まだわからないし、いや、もしかしたら、みんなで一緒に万歳三唱するなんてことは、もうないかもしれない。
「みんなで一緒に」ということを求め過ぎると、それは「挙国一致」という考え方につながって、「戦争」というわかりやすい破壊行為によって、またイチからこの社会を作り直すということでしか、「みんなで一緒に」なんてことはあり得ないんじゃないかと。社会が成熟するということは、多様な考え方が生まれて、その多様性を寛容に受け入れるということだと思うんです。ということは、「みんなで一緒に」という単一思考が支配する社会は、成熟していない社会ではないかと。
だったら、この先、「みんなで万歳三唱」なんてことを求めない社会のほうがいいではないかと思い至ったんです。
いろんな意見を受け入れる寛容性というものが、今の日本にはあんまりないぞと思ったときに、これはいかんぞと思った次第です。
いや、なんだかちょっと最近、ヒゲの白髪がめっきり増えてきたんでね、そんなことを思ってしまいました。
よし、また明日。
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3月24日に本が発売されました。自分らで言うのもあれですが、おススメです。
(14:25 藤村)

藤村

3月30日金曜日、深夜。
藤村でございます。
現在、5月に韓国で放送されるアイドルグループのバラエティー番組を猛編集中でございます。
こんな時間になってしまいました。
みなさまにおかれましては、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」並びに「どうでしょうフィギュア其の4」をお楽しみいただけておりますでしょうか。
さて、3月19日深夜に行った、編集室からの「ユーストリーム中継」で発表いたしましたが、
皆の衆!
いよいよ7年ぶりに!
「水曜どうでしょう祭り」を今年、開催いたします!
全国からどうバカどもが1万人以上集結し、「幸せすぎて狂いそうです」という名言を生んだ伝説の祭りが、いよいよ開催いたします。
まだ会場と日時は発表できませんが、今年、やりますぞ!
すでに準備もしております。
年貢の準備をして、詳細の発表をお待ちくだされ。
尚、先日の「ユーストリーム中継」は、4月1日に始まる「HTBオンデマンド」なるもので、無料で見ることができるそうなので、どうぞご覧ください。
さささ、では帰ります。
また来週!
茶王!
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4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
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3月24日に本が発売されました。ぜひとも!
(23:43 藤村)

藤村

3月20日火曜日、春分の日。札幌は朝から大雪でございます。
藤村でございます。
さささささ!いよいよ今夜0時をもちまして、DVD「ヨーロッパ・リベンジ」のローソンでの受け渡しが解禁となります。
それに先立つ午後10時から、恒例となりましたユーストリームでの生中継を、今回は札幌HTBのどうでしょう編集室から、藤村、嬉野でお送りいたします。
DVDとともに発売開始となる「どうでしょうフィギュア」の詳細なるご紹介をはじめとして中身の濃いお話をですね、2時間あまりビシッと生中継いたします。
ツイッターでの質問、感想なども、生中継の中で紹介してまいりますので、ぜひともご利用くだされ。
そして!本日の生中継の中で、「重要な発表」もございますぞ。お見逃しなく。
さて、昨日の夜、我々は宮城県女川から帰ってまいりました。
仙台空港まで、女川の蒲鉾屋「高政」の高橋くんがわざわざ車で送ってくれて、「じゃあ、ありがとう」って搭乗口に行こうとしたら、「いや、ちょっと寂しいんで・・・」と高橋くんが言うので、嬉野さんが「じゃあね、ちょっとお茶でも飲みましょうかね」と、空港のレストランに入って、搭乗時間まで話をしておりました。
「いやぁーなんか、夢のような3日間でした」と、彼は言っておりました。
3日前の土曜日。
同じように高橋くんが仙台空港まで迎えに来てくれて、我々は女川に向かいました。
空港から、無料になっている高速道に乗り、石巻のインターで降りました。
「ちょっと遠回りになりますが、海岸沿いの道をいきます」
そう言って、車は石巻の被災地を走りました。そこには、テレビで見た通りの風景があって、1階部分が筒抜けになっているような家が点在しており、いまだに建て直しのできていない、壊れたスーパーマーケットがありました。
悲しいとか、言葉が出ないとか、私にそういう感情はなく、「元々ここにはなにがあったの?」というようなことを高橋くんに聞きました。それに対して高橋くんも、「あ、ここにはびっしり家が建っていました」というようなことを普通に答えておりました。
やがて車は、女川町に入りました。女川町に入ったあたりの家は、先ほど見た石巻の沿岸部とは違って、普通に家が建っている感じでした。
「ここらへんは変わってないの?」
「そうですね、ここらへんは床上浸水ぐらいだったので」
「あぁーそうなんだ」
でもなんだか、車窓から見る海岸の風景に違和感のようなものを感じたので、聞きました。
「なんか、海がやたらと近い感じがするんだけど・・・これって、昔からこんな感じ?」
「いや、全然変わりました。土地が1メーター以上沈んだんで、海がすぐそこまで来ちゃいましたね」
「おーやっぱりそうなんだねぇ・・・」
「道路もだから、かさ上げしてるんですよ。そうしないと満潮で道路が沈んでしまうんで」
「なるほどねぇ」なんて思いながら、しばし、異常に近過ぎる海岸線を眺めていると、そのうち車は海岸線を離れ、山道に入りました。
「あの、こっからちょっと、風景がガラリと変わるんで・・・」
と、高橋くんが言い、車は山道を下りはじめました。
するといきなり目の前に、なにもなくなった、さら地の、女川の町が見えました。
「あー・・・」
ショック、というのはなかったです。
だって、テレビで何度も見たことのある風景ですから。港の近くの茶色い「マリンパル女川」という建物が、壊れたまま残っており、その隣にあった3階建てのビルが横倒しになっていて、それはテレビで何度も見たことのある風景だったから。
夕暮れの迫った女川の、さら地の中に車が降りていき、そして、高台にある病院の駐車場まで再び坂道を登り、車を停めました。
車を降りて、駐車場から、さら地となった女川の町を眼下に一望してみる。
実際にそこに立ってみると、テレビの映像で見ていたものとはまるで違う、「なにか」を感じました。
その「なにか」は、たぶん人それぞれで違うと思います。でも、実際に立ってみると、「テレビの映像とは違うなにか」が、それぞれに感じるはずです。
私の場合はまず、「女川の町って、狭いんだなぁ」と感じました。
そして、「こんな狭いところに、何千人もの人たちが住んでいたんだなぁ」と思いました。
「人間は、そういうところに町を作って暮らしているんだなぁ」と。
「人々が作り出す町」というものの、なにか根源的なカタチを見ようとしていました。
私は、元の女川の町の様子を知らないので、眼下に広がっているさら地となった現在の様子から、元の町の姿を想像してみました。
「海沿いには市場があって、たぶんあそこが交差点で、その周りにはたぶんお店が立ち並んでいて・・・」と。
そうやって、想像の中で、女川の町を組み立てていました。
すると高橋くんが不意に、「津波はこの病院の1階まで来たんですよねぇ」と言いました。
そこで初めて愕然としました。
「いや、ウソだろう?」って。
だって、海は、はるか眼下にあるんです。
「でも、ほら、あのマリンパルの屋上まで津波が来たんですよ。あそことここって、ほぼ同じ高さでしょう」
確かに。確かにそうなんです。でも、どう考えても、眼下に見える海がここまで来るっていうことが、想像できないんです。
それは、テレビの映像ではわからない、実体でした。
実際にそこに立ってみると、「どう考えてもあり得ないこと」が、「実際にここで起きた」ということが、いやおうなくわかります。
恐怖、とかではなく、畏れというか、太刀打ちできないなにか、というか・・・。
「あのとき、実際にどんなことを感じたんですか?」
私は遠慮なく、いろんな人に聞きました。
「あー・・・・って言うしかないんですよね。あーあーって」
「あとは、笑っちゃうんですよね。信じられなくて。いやいや、おいおいって、笑いながら、泣いてるんですよね」
太刀打ちできないものに直面したとき、人はなにもできない。
そうやって、なにもできないうちに、いろんなものを失ってしまう。
「そういう絶望的なところから、どのぐらいで立ち直るというか、次のことを考え始めるんですか?」
「2か月ぐらい経ってからかなぁ」
「おれはもう3日目ぐらいから動こうと思ってた」
「おれは年が明けてから、ようやくだな」
人それぞれに立ち直るまでの時間は違い、まだまだそんな気持ちになれない人もいるだろうけれど、でも、人間は「またここから」やり直そうとするんです。
また、あの狭い土地に、ひしめきあって暮らしたいと思うんです。
それは、知性とか理性とか感情とか、そういうものではなく、どうしようもなく沸き上がってくる人間の「本能」ではないか、と思ったんです。
太刀打ちできない自然に対して、人間はまず本能で向かっていくしかない。
「生きてく」「暮らしていく」という単純な本能に目覚めた者が、次に、知性と理性を使って、またここで生きていくための方策を立ち上げていく。
「今はもう、やるしかないですもんね。絆とかなんとか、いろいろ言ってるけど、そんなものはもう、言われなくてもわかってんです。次のことを考えていかないと」
今回、女川で復興イベントを立ち上げた人たちの口から、「悲しい」という言葉は一度も聞きませんでした。感情を表す言葉で、彼らが口にしていたのは「うれしい」、という言葉だけでした。
彼らはもう、「またここで暮らしていく」という本能に突き動かされて、そのための方策に邁進している。
日曜日に開かれたイベントは、女川の若手たちが企画し、自分たちで実行した「祭り」でした。
「祭り」という言葉に、拒絶反応を起こした人たちも少なからずいたそうです。それでも彼らは「祭り」と銘打ったイベントを、女川でやった。
町民の10人にひとりが命を失った女川の町で、彼らは、1年後に「祭り」をやったんです。
それは、多くのテレビが、あれから1年経った今でも、震災という「事実」と、それに対する人々の悲しみややるせなさという「感情」ばかりを押し出して、余計な気遣いしかコメントできない報道とはまったく違い、人間が自然に立ち向かう本能に根ざした、力強く、正直なイベントでありました。
「女川町商店街復幸祭」という名に刻まれている「商店街」は、まださら地のままです。まだ復興していません。でも、会場となった総合運動場には、日曜日、数多くのテントが並び、そこに女川町の名産品が並びました。
祭りの開催宣言をした若き女川町長は、満面の笑みでこう言ったそうです。
「ご来場のみなさま、本日はお時間の許す限り、そしてご予算の許す限り!祭りをお楽しみください」
その的を得た言葉に、みんな笑ったそうです。
女川町にあった「秀光堂」というレコード屋が、テーブルをひとつ出し、そこに、ゲストに呼ばれた樋口さんのCDを並べました。
樋口さんはステージの上から、こう言っておりました。
「僕は普段、CDを買ってくださいなんて言わないけど、今日は言います。買ってくれ」
テーブルの前に行列ができ、この日、秀光堂は復活の第一歩を刻みました。
「とにかく人に来てもらって、女川を見てほしい。そこから始めないと、なにも始まらない。女川に人が来なくなったらダメになる」
そのわかりやすい趣旨に賛同し、我々は女川に行きました。
初日の夜は、女川の工務店の敷地に建てられたコンテナの居酒屋で、イベントの実行委員会の連中といいだけ酒を飲み、バカ笑いをし、2日目の夜は、石巻の「BAMBOO SHOOT」という店で、「女川さいがいFM」のスタッフたちと、店のマスターといいだけ酒を飲み、最終日は、「高政」でビールを飲みながら蒲鉾を食い、昼メシは港の「おかせい」で、毛ガニと特上寿司をいただいて、満腹で仙台空港に向かいました。
被災地に行って、こんだけ満喫してきた我々は、「不届き者!」と呼ばれるかもしれませんが、いやいや、女川にはいっぱい美味いものがあるんだからしょうがない。
そして、楽しい連中がいるからしょうがない。
日曜日にイベントに来てくれたみなさん、どうもありがとう。
おかげさまで、祭りの来場者は、1万人。女川町の人口を超えたそうです。
祭りに来られなかった人も、機会があれば、ぜひ女川に足を運んでみてください。町の様子にショックを受ける人もいるかもしれませんが、それ以上に、テレビでは伝わらないなにかを感じるはずです。
それは、人間にとって、とても大事なもののように思います。
私も嬉野さんも、そして一緒に行った四宮さんも、女川の町の写真は一枚も撮りませんでした。
私たちにとっては意味がないと思ったからです。写真を見せても何も伝わらないと思ったから。
私は、今はさら地のこの町が、これからどうなっていくのか、そこにすごく興味があります。それは、おおげさではなく、世界中の人類が注目していることだと思います。飲みながら、こんなことを言いました。
「キミらは間違いなく、世界のトップを走っているんだよ。人類がこれからどうやって生きていくのか、どうやって立ち直っていくのか、それをみんなが見ている。ものすごい犠牲を払っているんだから、それを利用しない手はない。したたかに、したたかに、やっていこうよ」
町のある人は言いました。
「これまでの1年は、ある意味、みんな平等だったと思います。みんな、それぞれに被害を受けた。でもここから、先に行こうとする人と、それに追いつけない人との差が生まれてくると思います。追いつけない人を放っておいて先に行ってはいけない。そこも取り込んでいかなければいけない。それがたぶん、これからの問題になってくる。そこが一番難しいでしょう。だって、本来なら100年かかって作る町を、10年ぐらいでやろうとしてるから、問題もきっと大きい」
とても冷静な視点だと思いました。
「でも、おれらが先に行かないと何も始まらんよ。おれは先に行くことを考える」
別の人は、そう言いました。
また、女川町に行こうと思います。この町がどうなっていくのか、この町の人々がどうやっていくのか、見ていきたいと思います。でまた、いいだけ一緒に酒を酌み交わしたいと思います。
さささ、では!今夜10時に、ユーストリームでお会いしましょう。
あ、追伸。わたくし藤村が、札幌オオドオリ大学(本当の大学ではなく、市民が自由に参加できる生涯教育を目的としたもの)で、講座を開きます。
2050年の札幌をどんな街にしたいか、というようなことを割りと具体的に考えていこうという講座です。北大の先生や、いろんな方と話をし、受講生のみなさんと一緒に、札幌の設計図を勝手に作って、なんならそれが実現するようにしちゃおうや、というものです。ただ今、受講生募集中。詳しくは「札幌オオドオリ大学」のホームページへ。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
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千葉テレビさんでは4月4日から!
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くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(18:28 藤村)

藤村

【お知らせ】
18日(日)藤村、嬉野、そして樋口了一さんも!宮城県女川町におじゃまいたします。
「女川町商店街復幸祭」のイベント告知サイトがオープンしました。
http://serve-it.jp/onagawa/index.html
1.皆さん十分暖かい格好で
2.時間は早めで
3.車がある方はマイカーで、あるいは友達同士乗り合いで
お越しいただければと思っています。
・・・とのことでございます。
3月12日月曜日。藤村でございます。
昨夜、東京MXテレビさんで、最新作の放送がスタートいたしました。
関東圏では順次、放送がスタートいたします。
たいへんお待たせいたしました。
1年ほどお待ちになりましたな。
昨年の今ごろは、東北各地で新作の放送がスタートした時期でありました。
1年が経ちましたか。
あの日、宮城県の女川では、こんなことがあったそうです。
高台に、車に乗った人々が続々と避難してきた。真っ暗闇の中で過ごす最初の夜。周りにいる人たちに向かって、ひとりの男が、こう叫んだと。
「ここをキャンプ地とする!」
周りにいるみんなは、思わず笑ってしまったそうです。
その男は、高橋という名で、彼の家は女川で「高政」という蒲鉾屋をやっています。「高政」の工場は、津波の被害が他よりも少なく、浸水はしたけれど、動かせるラインがあった。そして、工場の冷蔵庫には、蒲鉾の材料になるすり身が大量にあった。それで「高政」は、震災の数日後にはそのラインを動かし、どんどん蒲鉾を作り、町の人たちにどんどん配ったそうです。
その高橋という男が、わざわざ札幌まで足を運び、我々に会いに来てくれました。
今週末、18日の日曜日に女川でイベントがあるそうです。そのイベントに、来てくれないかと。
彼は、今回のイベントの意味をこう話してくれました。
「もう、野次馬でも物見遊山でも構わないから、今は、とにかくたくさんの人に女川に来てほしいんです。両親を亡くした女子高生の子は、これまで取材が来るたびに逃げていました。でも今は、自分から『取材を受けます』と言っています。ぼくも、テレビだろうが雑誌だろうが、それがどういうふうに扱われようと、取材を受けていこうと思います。だって、一番怖いのは、女川を忘れられてしまうことですから。忘れられて、誰も来なくなったら、復興なんかできませんから」と。
それを聞いて、嬉野さんは言いました。
「だったら、私のような人間でも、ようやく被災地に行けます。自分は震災の被害を受けていない人間だから、あなたたちの気持ちはいくら想像したってわからない。『わかったつもり』すらできない。だから、一緒に悲しむこともできない。気の利いた言葉をかけることもできない。それどころか不謹慎なことを言ってしまうかもしれない。そんな人間だから、震災の話も簡単にはできない。でも、こんな人間でも来ていいと言ってくれるのなら、私もようやく行けます」と。
日曜日、私と嬉野さんで女川に行きます。
東北の諸君。遅くなりました。
すぐに行けず、申し訳ありませんでした。
諸君はもう、十年以上も前から我々の番組を知っていてくれました。ずいぶん前から我々の友だちでいてくれておりました。
でもこの番組は北海道で生まれたから、諸君は、幼なじみの友だち、という間柄ではないでしょう。でも私は、北海道からやって来た転校生に、最初に声をかけてくれた、涙が出るほどうれしい友だち、そんな間柄であると、勝手に思っています。
キミたちは、この1年を、どう過ごしていましたか。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、勝手に親友と思っているキミたちに、ようやく会いに行こうと思ってます。
一緒に、酒でも飲みましょう。
日曜日に女川の総合運動場で開かれるイベント「女川町復幸祭」でお会いしましょう。
イベントの詳細は、まもなく告知されるそうですので、お待ちください。
高橋くんの家は、その後、「女川で生き残っている数少ない会社ですから」と、女川の人たちを新たに従業員に雇っているそうです。無理をして。
でも、「高政」が作っている蒲鉾は、バカみたいに肉厚で、バカみたいに美味しいです。女川に来て、たくさん食べたほうがいいですよ、これは。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(16:26 藤村)

藤村

3月12日月曜日。藤村でございます。
昨夜、東京MXテレビさんで、最新作の放送がスタートいたしました。
関東圏では順次、放送がスタートいたします。
たいへんお待たせいたしました。
1年ほどお待ちになりましたな。
昨年の今ごろは、東北各地で新作の放送がスタートした時期でありました。
1年が経ちましたか。
あの日、宮城県の女川では、こんなことがあったそうです。
高台に、車に乗った人々が続々と避難してきた。真っ暗闇の中で過ごす最初の夜。周りにいる人たちに向かって、ひとりの男が、こう叫んだと。
「ここをキャンプ地とする!」
周りにいるみんなは、思わず笑ってしまったそうです。
その男は、高橋という名で、彼の家は女川で「高政」という蒲鉾屋をやっています。「高政」の工場は、津波の被害が他よりも少なく、浸水はしたけれど、動かせるラインがあった。そして、工場の冷蔵庫には、蒲鉾の材料になるすり身が大量にあった。それで「高政」は、震災の数日後にはそのラインを動かし、どんどん蒲鉾を作り、町の人たちにどんどん配ったそうです。
その高橋という男が、わざわざ札幌まで足を運び、我々に会いに来てくれました。
今週末、18日の日曜日に女川でイベントがあるそうです。そのイベントに、来てくれないかと。
彼は、今回のイベントの意味をこう話してくれました。
「もう、野次馬でも物見遊山でも構わないから、今は、とにかくたくさんの人に女川に来てほしいんです。両親を亡くした女子高生の子は、これまで取材が来るたびに逃げていました。でも今は、自分から『取材を受けます』と言っています。ぼくも、テレビだろうが雑誌だろうが、それがどういうふうに扱われようと、取材を受けていこうと思います。だって、一番怖いのは、女川を忘れられてしまうことですから。忘れられて、誰も来なくなったら、復興なんかできませんから」と。
それを聞いて、嬉野さんは言いました。
「だったら、私のような人間でも、ようやく被災地に行けます。自分は震災の被害を受けていない人間だから、あなたたちの気持ちはいくら想像したってわからない。『わかったつもり』すらできない。だから、一緒に悲しむこともできない。気の利いた言葉をかけることもできない。それどころか不謹慎なことを言ってしまうかもしれない。そんな人間だから、震災の話も簡単にはできない。でも、こんな人間でも来ていいと言ってくれるのなら、私もようやく行けます」と。
日曜日、私と嬉野さんで女川に行きます。
東北の諸君。遅くなりました。
すぐに行けず、申し訳ありませんでした。
諸君はもう、十年以上も前から我々の番組を知っていてくれました。ずいぶん前から我々の友だちでいてくれておりました。
でもこの番組は北海道で生まれたから、諸君は、幼なじみの友だち、という間柄ではないでしょう。でも私は、北海道からやって来た転校生に、最初に声をかけてくれた、涙が出るほどうれしい友だち、そんな間柄であると、勝手に思っています。
キミたちは、この1年を、どう過ごしていましたか。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、勝手に親友と思っているキミたちに、ようやく会いに行こうと思ってます。
一緒に、酒でも飲みましょう。
日曜日に女川の総合運動場で開かれるイベント「女川町復幸祭」でお会いしましょう。
イベントの詳細は、まもなく告知されるそうですので、お待ちください。
高橋くんの家は、その後、「女川で生き残っている数少ない会社ですから」と、女川の人たちを新たに従業員に雇っているそうです。無理をして。
でも、「高政」が作っている蒲鉾は、バカみたいに肉厚で、バカみたいに美味しいです。女川に来て、たくさん食べたほうがいいですよ、これは。
【お知らせ】
この春、横浜そごうさんで、
北海道物産展が開催!
HTBも以下の日程で参加します!
4月25日(水)〜4月30日(祝)までの6日間だけでございます。
★どうでしょう新作がついに関東圏で放送開始!
東京MX‐TVでは3月11日から!
千葉テレビさんでは4月4日から!
★ただ今、電撃オンラインで!
「藤やんうれしーの悩むだけ損!」が好評連載中です!
くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(15:07 藤村)

藤村

★今週水曜日深夜0時15分から!(北海道ローカル)
藤村・嬉野プロデュース 水曜どうでしょう×ヨーロッパ企画
「ヨーロッパ企画です。」放送でございます!
2月27日月曜日。藤村でございます。
嬉野先生が日記に書かれているとおり、2月の頭に大分県の竹田に行ってまいりました。姫だるま工房の後藤さんのご実家で「味噌作りをする」というので、「そりゃおもしろそうだ」と出かけたわけです。で、実は竹田に行く前に、もうひとつ立ち寄った場所があります。記念すべき「どうでしょう」の最初の企画「サイコロの旅」(96年)で訪れた「石仏の町・臼杵」であります。
東京から深夜バス「オレンジライナー」に乗り、愛媛県の松山へ。そこで出たサイコロの目が「謎の町・臼杵」でありました。
あの当時は、フェリー乗り場から臼杵駅へ移動しただけで、町の様子はまったく見ておりませんでしたが、実はこの臼杵という町、大林宣彦監督が映画の舞台にしたほどの(「なごり雪」)実に風情のある町なのでありました。
大友宗麟が開いた臼杵城の城下町である臼杵は、時代から取り残されたような、飾り気のない静かな町並みで、その町外れの岩肌に、立派な石仏が彫られてある。町の中を流れる川の中州には、古めかしいフンドーキン醤油の本社工場が建っていて、昭和の郷愁がぷんぷん漂う。一方、この町は、豊かな豊後水道に面していて、ふぐが有名。ヒレ酒なんか飲みながら、ふぐ料理をたらふく食ったらもう、この町から離れられなくなります。
そんな臼杵の町に、竹細工の工房がありまして、そこで、「メイド・イン・ジャパン」の新たなグッズを作れないかと相談に行っておりました。
膨大な手間と時間のかかる竹細工製品は、今、ほとんど中国で作られているそうです。しかし、一朝一夕では決して真似することのできない緻密な職人技が、まだまだ日本には残っている。我々も工房で、カゴやバッグなどの竹製品を見せてもらいましたが、弁当箱のような単なる箱であっても、その細かい細工に、ついつい目を奪われてしまうのです。ついつい手に取って、ついついなで回してしまうのです。それだけの手仕事の精密さが、日本の竹製品にはある。
日本には、世界に誇る技術があります。世界に誇る独特の感性があります。コストでは決して計ることのできない、こういう手の込んだモノにこそ、日本の力が宿っているのだと、つくづく思うんです。
京都の染物屋であつらえてもらった風呂敷、東大阪の町工場で作ってもらったアクリルキーホルダー。これらの手の込んだモノ作りを通して、日本の技術を今一度見直しました。
「がんばろう日本」なんて言わなくても、ずっと、やってきているんですよ、日本は。なにもうろたえることなんかないんですよ。そう思います。
番組のグッズという見せ方で、風呂敷もアクリル製品も作りましたが、これは、できれば実際に手に取ってもらいたいけれど、とりあえずは知ってもらうだけでも十分という、きっかけ作りをしたかっただけです。日本の技術を知っていくと、なんだか、自信がわいてくるんです。
アクリルキーホルダーを作ってくれた東大阪の町工場「クリスロン」の高山さんは、どうでしょうバカです。「いやぁーこのキーホルダーが作れて良かった」「ウチの技術が役に立って良かった」と言ってくれました。
新潟沖で採掘された天然ガスから作られたという、度を超した透明度を誇る日本製のアクリルキーホルダー。その中には、原付東日本でミスターさんが実際に札幌まで運んできた「あきたこまち」のひと粒が、封じ込められております。
新潟、秋田、そして大阪の合作で作られたこちらのアクリルキーホルダーは、数量限定で現在発売中であります!
・ ・・とまぁ、発売日に宣伝活動ができなかったので、今やっておきました。
近々、嬉野先生が写真入りで、詳細なアクリルキーホルダー製造レポートを書くはずですからお待ち下さい。
ね、先生。おれが韓国行ってる間に書くって言ってましたよね?
じゃ、また明日。
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(14:07 藤村)

藤村

2月24日金曜日。
ご無沙汰をしておりました藤村でございます。
昨日、ソウルから大雪の札幌に帰ってきました。
先週末からおよそ1週間をかけて、4月に韓国で放送される番組のロケをしておりました。5月に韓国デビューする男性アイドルグループの番組で、30分番組の計8回分を一気に。
メンバー6人は、韓国人、中国人、日本人の混成です。国籍の違う20歳前後のイケメンどもが、日本と韓国を舞台に様々な対決をしていくというロードムービー的なバラエティー番組を作りました(みなさまには、「対決列島」を思い浮かべていただければわかりやすいかと)。
戦いの舞台は、真冬の北海道。そして、韓国全土。1週間をかけて、韓国人、中国人、日本人からなる混成スタッフで移動しまくりました。国籍の違いからくる、想像もしなかったアクシデントもございましたが、それを怒号の入り混じった爆笑で受け入れる我々日本スタッフに、韓国勢も中国勢も巻き込まれて、徐々に強い団結が生まれていきました。
最後の夜は、マッコリの乾杯の連発で、わたくしは真っ先に吐きましたが、実にいい夜でした。
言葉は通じないけれど、同じ顔をしているので、いわゆる「顔色」を見れば、意志の疎通はできるものだなぁと。なんというか、新鮮な面白さに満ちた番組になったと思います。
異国で流れる番組を、イチから企画を考え、スタッフを集め、カタチにしていくのは、相当にプレッシャーのかかる作業でありましたが、とりあえず爆笑のうちにロケを終え、ひと安心いたしました。
韓国の人々が、実際にこの番組を見てどう思うのか。不安もありますが、しかし、国籍を越えて笑い合い、ガッチリ抱き合うメンバーたちの姿を見て、きっとおもしろがってくれるだろうと思っています。
さぁ、あとは編集。しかしながら、韓国語の字幕スーパーやら、韓国語の翻訳やら、いったいどうするのか?まだなーんも考えておりません。とりあえず韓国語のわかる人を探さなければ・・・と、まだまだ試行錯誤は続きますが、なんせ初の試みなので、それはもうしょうがない。なるようになるでしょう!
さて、来週29日水曜日は、北海道で「ヨーロッパ企画です。」が放送されます。
昨年末、京都在住のヨーロッパ企画のメンバーたちを札幌に呼び、スタジオに1週間こもって撮影した短編芝居8本のうちの3本を放送します。
生で観る芝居はとても面白いけれど、いわゆる「芝居中継」では、どうにも飽きてしまう。面白さがなかなか伝わらない。なんとか映像で伝える方法はないものか?とずっと考えておりました。
そこで今回は、カメラを4台用意して、同じ芝居を基本的に3回演じてもらいました。つまり単純計算で、12台のカメラでひとつの芝居を撮影したということです。カメラもいわゆるビデオカメラではなく、写真用の一眼レフカメラのムービー機能で撮影しました。こうすることで、テレビの「芝居中継っぽさ」が消えて、映画っぽい質感になります。
劇場に足を運んだ観客のための芝居ではなく、テレビの前にいる人々のための芝居。拍手も笑い声も届かない中で、でもテレビの向こうで反応している人々を想像して演じる芝居。
果たして、楽しんでもらえるでしょうか。
とりあえず北海道の諸君に観てもらって、感想をお聞きしたいと思っております。
では、また雪の北海道で編集ざんまいの日が始まります。
がんばってまいりましょう。
【本日の嬉野日記】
2012年2月24日(金)
嬉野です。
三人の子を持つうちの若手の佐野くんが、
今度、友人が結婚するので長崎まで行ってまいります、
というものですから、
「それは佐野くん、運賃が太いねぇ」
と、佐野くんの懐具合を案じて申しましたら、
「片道5千円くらいです」
と言うわけで、
「はぁ?」
と言いますと、
「ピーチ航空で行くので、そのくらいなんです」
「ピーチ?なんです?」
「ピーチ航空です。札幌関西が5千円ほどで、関西福岡もそれくらいなので全部で1万円くらいにはなりますが、安いんです」
とにかく聞いてもわけが分かりません、
ですが破格に安い。
3月から就航するとのことで、
佐野くんは一番乗りに近い形で搭乗する男となるわけであります。
きっとイスがえらいことになっていると思うのですが、
そのあたりのことは来月佐野くんが帰って来ましてから、
じっくり聞こうと思っております。
片道250円とかも言ってましたが、
ますますなんだかわけが分かりません。
ということで諸氏。
本日も各自の持ち場で奮闘願いますぞ。
ピーチ!
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(19:58 藤村)

藤村

1月31日火曜日。藤村でございます。
3月発売のDVD「ヨーロッパ・リベンジ」の編集が終わり、現在は「ヨーロッパ企画」の撮りおろし短編の番組化のための編集しております。
忙しい毎日を過ごしております。
さて、一昨年あたりから、わたくし韓国へよく出かけております。
先週も釜山からソウルまで、酷寒の韓国を、韓国人のスタッフとともに車で12時間かけて走りました。
実はわたくし、韓国で番組を作ることになりました。
日本で放送するものではなく(放送するかもしれませんが)、韓国の人たちに向けて、韓国で放送する番組を作るという。
「ん?なにやってんですか?」
と言われそうですが、なんというか、日本と韓国の間にはもう、国境はないんじゃないかと思いまして。確かに歴史的なことはあるんでしょうけど、実際に韓国の人たちと会って飲めば、互いに肩を叩き合って分かり合えるし、別に国境はないでしょうって普通に思ったんですね。だから、東京に行くのと同じような感覚で、ソウルに出かけているうちに、番組を作ることになりました。
5月に韓国でデビューする6人組の男性アイドルグループの番組です。
内容はまぁ、みなさんには「あーなるほどね」と思われるであろう内容の、バラエティー番組であります。
2月半ばにロケをして、今のところ4月から韓国で放送の予定。
どうなるかまったくわかりませんが、まぁ、やってみようかと。
「日本人ってバカだなぁ」と思われつつ、「韓国人だって似たようなもんじゃん」と笑い合えるようなものになればいいな、と思っております。
ちょっとまぁ、がんばってきます。
【長い嬉野日記】
2012年1月30日(月)
嬉野です。
去年の正月明けでしたか、
このワタクシが、
ふと書店で目に留めました
『こけしBOOK』なるタイトルの本に魅了されましてから、
どうしたものですか
魅入られたように私はこけし贔屓になりまして、
それからというもの、この日記へも
「こけし、って、すごく好いじゃないですか」
と書く始末で、
そうしましたら、
「うれしのさん『こけし時代』という雑誌が出ましたよ」
と、どなたかお優しい若干名の方が
掲示板でそっとお教えくださいまして、
ワタクシさっそくネットで調べてみましたところ
創刊号は限定千部とのことでございましたので、
慌ててうちの店長の手下でありますところの
「くまくま」と呼ばれます、まだかろうじて若い女に
「お願いね」
と囁きまして、
毎号、雑誌が出るたびに
そのくまくまに取り寄せてもらってますが、
まぁ、いい大人なんだから
「嬉野くん自分でおやりよ」
というのが世間様の感慨でございましょうが、
なにぶん、やってくれますので、お願いをしております。
そうしますと、忘れた頃にくまくまが
「嬉野さん、『こけし時代』が届きました」
と会社まで持ってきてくれます。
そういうわけでね奥さん、
その『こけし時代』も、
ただいま第3号の運びとなりまして。
今回はこけし手拭いが付録でついておりました。
振り返りますれば、
ここまでのワタクシの人生で
「こけし」の世話になった覚えはございません。
それといいますのもワタクシ、
こけしにまるで魅力を感じなかったのであります。
それより、どことなく「おぞましい」とさえ感じ、
子供時分にどなたかのお宅で、
部屋のガラス棚に
ぞろぞろと飾られておりますこけしを見まして、
そのゾロゾロ感がなにやら怖ろしくもあり、
部屋の隅から恨めしそうにこちらを見つめているようでもあり、
ワタクシを、あの世へ誘いかねないオアソロシキモノにも見えるのでありました。
かくのごとく「こけし」を忌み嫌っておりましたワタクシが、
「こけし」に心惹かれたのは、
ひとえに「こけしBOOK」のページに並びました、
各生産地に生まれました、こけし達の良き顔でありました。
確かに、いっちゃってる、ような顔もあるのです。
やばい、顔もあるのでございます。
それでも、その「こけしBOOK」という本で、
生まれて初めて「こけし」の顔をまじまじと見ましたら、
そのどれもに愛着を感じたのでございますよ奥さん。
いっちゃってる、と見えた顔も、
なお良く見れば可愛いのであります。
やばいでしょう、と見えた顔も、
しげしげと見守るうちに、愛おしいのであります。
何かが生まれる時、そこには受け入れる素地が用意されてあるもののようでございます。
そういう時代が、こけしの前途に豊かに広がるかに見えた時代が、きっとワタクシの生まれる前の時代にあったのでございましょう。
その「こけし」たちに開かれた時代にあって、
東北の温泉場にありますところの土産物屋で、
その土地土地の顔をした「こけし」たちがろくろで回され、挽かれ、色を添えられ、顔を入れられ、並べられていたのでございましょう。
この国の人々の暮らしも、今よりまだ遥かに貧しく、
それでも、少しずつ豊かになり始める高揚感が訪れ始めた時、
ゆとりのある者は旅へ出て、
その旅へ出た自慢のよすがにと、
温泉場の土産物屋で名物の「こけし」が求められた。
求めた旅人は、国へ帰り、
我が家の茶の間やら玄関やらと、
御近所の目に触れる場所へ「こけし」を置く。
「おや、また旅行に行ってきたのかね」
ため息の混じった、
なんとも羨ましいという表情を御近所の顔の上に誘発する、
その物言わぬ控えめなアピールをしてくれる格好の旅の記念として、みやげ物に置物が重宝された、
そういう時代のムードが、かつて、あったのだろうと思うのであります。
北海道のシャケをくわえた木彫りの熊も、
それと同じ理由で旅行者に求められ、
ある時代の日本中の家庭の茶の間に飾られていたのだと思います。
御近所をうらやましがらせての果てに涌いて出る優越感。
その優越感のために旅に出たわけではないけれど、
せっかく北海道まで来たんだから、本当に行ったのだという証に置物を買う。
こうして木彫りの熊やこけしが盛んに求められた。
ワタクシが、少年の頃に垣間見てきましたのは、
それらの「こけし」が、その後、幾年を経て、
この国の人々から忘れられ
茶の間の片隅の飾り棚でホコリをかぶり、
訪れる人も目に留めなくなって久しい頃だったのだと思います。
誰も彼もが旅へ出ることが可能なくらい裕福になれば、
旅行は、自慢にもならなくなり、
土産を買うより、土地土地の名物の美味い物をたらふく食べて、
食った自慢をする方がよほど利があるという判断の果てに、
やがて置物は、行き場を失うことになる。
そういう運命に「こけし」もあったのだろうと思います。
そう思った上で、
でも、
こけしの上に引かれた子どもの顔は、
今も愛らしく、
この顔は、この今の時代、
他の誰に引けるものでなく、
長く伝統を継いできた、
こけし職人の指先の中にだけ、
密かに残るものであるような予感がするのであります。
この頃、見なくなったあの顔を、
ワタクシは、誰に見せるでもない、
この自分の目で眺めていたいと切望する。
おそらく何かが、完全に無くなったのだと思います。
そして、そのよすがが、こけしの顔に残っていた。
そういったことを、こけしを見て思ったのだと。
こけしたちの里である温泉町も湯治場も、
なくなって欲しくない場所と思うのです。
なぜならば、
温泉町も湯治場も、
間違いなく、
この先の時代にこそ、
必要と求められる場所だと思うからであります。
銭はなくとも、
湯治場の暖かい温泉の湯さえあれば、
心まで寒くはならないものだということを
ワタクシは知っているからであります。
どうせこれからは、
世界中が貧乏になるのでしょうから、
それなら、銭がなくても、
心の底からホッとして
屈託なく笑える場所が
きっと必要になるのです。
今も日本中には、ひなびたをとうに通り越して、
しなしなになった由緒ある温泉町がたくさんございます。
いまならまだ間に合う。
日本各地のしなしな温泉に足しげく通って、
この先の困難な時代まで、
あの心落ち着く町々を残しておきたい。
これは、ワタクシの切なる祈りであります。
ということで、
おおかたの皆様には、
何のことやら分かりません、
嬉野さんの、今日の呟きでございました。
本日もみなさま、
お寒い中、お疲れ様でした。
今日も正気で生き抜いたあなた、
ご苦労さまでした。
誰の役にたたずとも、
今日明日を正気で生きようとする、
その心根に幸アレかし。
根性もなくて結構。
才能もなくて結構。
金も才覚もなくて結構。
とくにとりえもなく、
ただ素直なだけで、かつ、やさぐれない、
どんな時代も正気でいようとするあなたにこそ幸いあれ。
どうも長くなりました。
本日も諸氏、各自の持ち場でなにぶんの奮闘を願います。
と、いつもの一説を書きまして、
本日の日記は終了。
どうもみなさん、また明日。
解散。
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(13:34 藤村)

藤村

2012年となりました。
1月7日土曜日。藤村でございます。
みなさま、明けましておめでとうございます。
年明けは4日から仕事を始めておりまして、DVD第17弾「ヨーロッパ・リベンジ」の最終仕上げをしております。
美術のビジービーさんがメニュー画面のCG動画を完成させ、プロダクションIGさんからはオープニングのアニメーションが届き、この週末で音効の工藤ちゃんと音入れ作業をして、すべての素材が完成する予定であります。
ビジービーさんのCG動画も、IGさんのアニメーションも、ますますクオリティーが上がってきております。でも、別にコレ、本編とは関係のないもので、なきゃなくてもいいんです。ぺろっと1枚メニュー画面を作ればそれでいいし、オープニングは毎回使い回せばそれでいい。手間もお金もかかるし、本編さえ見られれば基本的には商品として成立するものではあります。しかし、せっかくみんなが足を運んで見に来てくれるんだから、玄関先にキレイな花ぐらいは生けておきたいという、まぁそういう心づもりでやっておる次第でございます。
今回も、みなさんを気持ちよくお迎えする準備ができましたぞ。
ね、ということでDVD「ヨーロッパ・リベンジ」は、予約を受付中でございます。初回生産枚数には限りがございますからねー。ボヤボヤしてると受付終了しますよーぅ。
ささ、商売のお話はここまでといたしまして、よもやま話をいたしましょう。
年末に東京で、日テレの「電波少年」の土屋さんと、「ダウンタウンDX」や関西ローカルの「いつもガリゲル」という番組を作っている読売テレビの西田さんとお話をする機会がありました。
どうでしょうが始まった96年当時は、「電波少年」で猿岩石さんがユーラシア大陸を横断しておりました。どうでしょうの説明をすると必ず「電波少年みたいな番組ね」と言われておりまして、私自身「電波少年みたいな感じです」と言っておりました。あの番組は、まぎれもなく土屋プロデューサーの存在が大きく、私はいつかお話を聞いてみたいと、ずーっと思っておりまして、それが10数年の時を経て、ようやく実現したわけでございます。
土屋さんの話に出てくるキーワードのひとつに「めんどくさい」という言葉がありました。自分は「めんどくさいことはしたくない」という。でもあの番組は、常に「めんどくさいこと」をやり続けていた番組です。ユーラシア大陸をヒッチハイクで横断するだの、アポなしで突撃取材するだの、それは「めんどくさいことの極致」です。何がどうなるのかわからない。めんどくさいことがたくさん起こるに違いない番組です。でも土屋さんは、「めんどくさいことはしたくない」と言う。つまり土屋さんが言う「めんどくさいこと」というのは、計画を立て、合意を形成し、段取りを踏んで、リスクを負わないように行動するという、世間一般の行動様式が「めんどくさい」と言っているわけです。
人を楽しませるとか、感情を揺さぶるとか、そういう感性を相手にモノを作る場合には、どこかでハッとするような、予想を裏切るような、そんなものが必要となります。計画を立て、合意を形成していては、そんなハッとするような瞬間は、なかなか生まれない。だから、あえて合意は形成しないし、段取りは崩す。そこから生じるトラブルは、「めんどくさいこと」ではなく、最初から織り込み済みのことで、「はははは!おもしろくなってきたよー」という喜ばしいことだと。私も、まったくそう思います。
しかし一方で、ちゃんと段取りを踏み、リスクを回避することが重要な仕事もあります。「おもしろくなってきたよー」じゃ済まされない仕事もあります。それを絶対に間違えてはいけない。政治や公共の仕事には、人々をハッとさせるような劇的なことは、そんなに必要じゃありません。人々の生活の安泰と安全が一番大事なことです。それがあってはじめて「うはははは!バカなことやってんなぁー」なんて、のんきにテレビ見て笑える社会が出来るわけですから。
読売テレビの西田さんは、実に人間味にあふれた人でした。彼が作っている「いつもガリゲル」という番組には、彼の人の良さがにじみ出ていました。彼はこの番組で、出演する芸人さんに「おもしろい言動」を求めているわけではないと。普通に、「人としての人間味」が出ればいいと言っておりました。それぞれの番組に、それを作っている人の思いや人格が醸し出されれば、それはとても興味深いものとなります。2011年の最後に、良い人たちと出会えたなぁと思いました。
さぁ皆の衆、今年も自分の持ち場で、自分に出来ることを、そんなに肩肘張らずにやっていきましょう。
そして今年、皆の衆と久しぶりに顔を合わせ、酒でも酌み交わせたらよいなと思っております。
2012年。今年も水曜どうでしょうをよろしくお願いいたします。
★ただ今、電撃オンラインで!
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くじらさんもイラスト書いてくれてますの!
http://news.dengeki.com/premium/suidou/
(15:47 藤村)