2013年9月2日(月)

嬉野

2013年9月2日(月)
はい奥さん、嬉野でございますともさ。
これは凄い!藤村さんも驚いた!匠の技を見学
のページが、やってみると驚くほどに作業量が多く!
また、わたくしも思いのほか熱が入ったか、
1か月近くを費やして、祭が始まろうという今週なのに、
まだ全部上がっていないという状態ですございます!
ですが本日!
新しく!フィギュアのページが上がっておりますので!
ぜひご覧くださいませ!と、お勧めするものでございます!
絶対ご覧ください!
とにかくご覧ください!マジでご覧ください!
全部ご覧ください!と、くどくどしく言っておくのであります。
えぇ、本日上がっておりますのはですね、フィギュアのページ!
物凄いクオリティーを見せつけます、
水曜どうでしょうフィギュアの生産を支える
中国工場レポートであります。
彼の国で働く彼の国の若者たちの熱意ある仕事ぶりに、
ぼくらは正直、驚きました。
そして、なんと友好的なのでしょう!
その友好ぶりは、工場内に限らず、街へ出ても、
ご飯屋さんに入ってご飯を食べてもなにしても変わらず、
よくニュースで見かけるような排日的なムードは、とりあえず、ぼくらが行った町にはありあませんでした。その辺りの驚きも交えながらレポートしておりますので、ぜひご覧くださいませ!
さてさて、さっき祭ステージの演出チームと、どうでしょうディレクター陣と、打ち合わせ室に集まりまして、藤村先生の書いたステージイベントの台本をひも解きながら、バキバキと打ち合わせをし、段取りを確認しておりましたが、想像するとやっぱり楽しいことになりそうで、
8年前同様、また楽しげな3日間になる予感でございます。
そうは言っても前回より規模が巨大化しております!
そのくせ我々HTB側スタッフは全員8歳も年寄りになっております!我々の至りませんところは、会場に来てくれるみなさんたちの
熱い思いでサポートしていただくばかりと、
今から勝手に願うばかりでございます!
水曜どうでしょう祭2013!
皆様と、ともに作り上げられればと思うばかりでございますともさ!
それでは本日も各自の持ち場で、我々は、さらに奮闘いたします!
みなさまも好い気分で今日の1日を締めくくってくださいませ!
また明日!
【藤村さんの日記】
いよいよ9月になりました。9月1日日曜日。
昨日に続き、休日返上で(休日手当も出ないのにだ)みなさまのために勤務時間を越えて働く(超過勤務手当も出ないのにだ)サラリーマン藤村でございます。
さぁさぁ!祭り開催まであと5日となりました!
日々更新されております祭りページをご覧いただければ分かりますとおり、もう8年前の祭りとは比べモノにならないほどの飲食とグッズのお店が豊富に出店されております!
祭りの準備作業を始めて2年あまり、すべて自分たちのツテだけで集めたお店です。手前味噌ではありますが、こんなに手の込んだ出店は他にはないと自信を持って言えます。グッズ店長石坂、祭り事務局隊長五十嵐、そしてグッズ開発に多大なる協力をしてくれた大阪の山中さんの働きぶりに、軍団を代表して拍手を送ります。
本日は、石坂店長も祭りページのブログで紹介してくれていますが、私からも様々なグッズの出店ブースをご紹介しておきましょう。
まずは、オフィスキューのお店「森崎商店」。ミスターの唇をそのまんま図柄にしたという気色悪い「タイガーキッスTシャツ」など、相変わらずのダサダサグッズを多数販売。
そして、知る人ぞ知る!こだわりのカバンとファッションで業界大注目のメイド・イン・ジャパンブランド「KICHIZO」「PORTER CLASSC」が、祭り限定で「水曜どうでしょう」とのコラボ商品を販売いたします!これはねぇ、本当にスゴいことなんです。なぜ?そんなスゴいブランドが我々のためにコラボ商品を作ってくれたのか。あれはもう7、8年も前のことです。一本の電話がHTBに掛かってきました。「すいませんが、わたくし吉田カバンの吉田と申しますが、藤村ディレクターはいらっしゃいますでしょうか?」と。そのときは私が不在で、伝言だけを聞きまして「はぁ?吉田カバンってどこのカバン屋だ?」と思いましたけれど、「えっ?」と思い直して「まさか吉田カバンって、あの有名なポーターじゃねぇのか!」と。まさにそのポーターの創始者・吉田吉蔵さんの孫でありますところの吉田兄弟からの電話でありました。聞けば彼らは、自分たちが開発したポーターのカバンに「ダイス(サイコロ)」とか「グリーンアイ(虎の目はグリーン)」などという、どうでしょうにちなんだ名前を密かに付けていたほどのどうでしょうの大ファンでありました。そんな彼らがどうでしょうを見るたびに「おれたちが作ったカバンを、いつかどうでしょうの旅に連れて行ってもらいたい」と願い、その気持ちだけは伝えておきたいと、意を決して電話をしてきたのでありました。それから嬉野先生、石坂店長、福屋キャップらと東京へ出張した折りには、彼らと飲み、モノ作りに対する語らいを続けてきました。そんな彼らが、3年ほど前に自分たちの居場所であった吉田カバンを飛び出し、彼らの叔父である吉田克幸さんが展開していたファッションブランド「PORTER CLASSC」に入り、そこで自分たちがイチから作り出したカバンのブランドが「KICHIZO」です。そして今、ようやく彼らが長年思い続けてきた「水曜どうでしょう」のために作るカバンが出来上がったのです。このカバンを作るにあたり、私はこう言いました。「そうは言っても吉田さんが作るカバンって黒とかが多くて地味じゃないですかぁー、おれは派手なのが好きなんですよぉー」と。「わかりました。いいっすよ。じゃあお好みのカバンを作ろうじゃないですか」。それで私が目を付けたのが、どうでしょうオリジナルのジャングル風呂敷を作ってくれた京都の老舗「岡重」さん。ここには(「岡重」さんのホームページをご覧いただければ手っ取り早いんですが)日本古来の男モノの羽織の超ド派手な裏地のデザインが豊富に残っているんです。この羽織の裏地をそのまま、地味な黒いカバンの裏地にしたら、それは粋でカッコいいカバンが出来るんじゃないかと。そして我々は、デザイナーである吉田晃務さんとともに京都の「岡重」さんに出向き、数ある羽織の裏地の中から、藤村、嬉野それぞれが気に入ったデザインを選びました。私が選んだのは、弓矢の「矢羽根」をパターン化したものと「水の流れ」をパターン化した日本古来のふたつのデザイン。これは、「サラリーマンたるもの常に会社に対して弓を引くぐらいの心意気を持って己の仕事に邁進すべし」「サラリーマンたるもの世の中の流れを敏感に感じ取り、その流れに乗りさえすりゃあ案外仕事なんて楽勝だべや」という硬軟ふたつの意味を持たせたものでございます。一方、嬉野先生が選んだデザインは、鮮やかなグリーンの「波」をパターン化したもの。結局のところ「派手なモノを!」と言っていた私が、見た目地味な柄をチョイスし、「私はよくわかりませんから直感で選びますよ」と言っていた嬉野先生が派手な柄をチョイスするという結果となりました。そして、デザイナーである吉田晃務さんがその場で「コレかなりいいデザインですから、裏地にするだけじゃもったいないんで、かなり手は掛かりますけど、完全リバーシブルのカバンにしちゃいましょうよ」ということで、出来上がったカバンが、祭りページの「出店ブース情報」に写真入りで出ております。そしてこのカバンは、今回の「水曜どうでしょう」の最新作の旅のお供となり、吉田兄弟(三味線の兄弟じゃないですよ)の長年の思いが果たされました。カバンのほかにも、ファッションブランド「PORTER CLASSC」の衣類に味のあるイラストを提供している女性(これまたどうでしょうファン)が描いた「ジャングルにたたずむどうでしょう班4人」をあしらったTシャツ、そして彼らが震災の復興を願って東北の地で自ら栽培した綿花を紡いだ完全メイド・イン・ジャパンのストール、「水」の字が刺繍された布製のバッジなども販売されます。ハッキリ言って「高い」です。でも、すべて正真正銘、日本で作られた一級品ばかりです。まずは見るだけでも結構ですので、会場で是非とも手に取ってみてください。
やー長くなりましたが、続いてのブース紹介いきます。
みなさんご存知でありましょう、シャレたスポーツ用品店「ムラサキスポーツ」もどうでしょう祭りに参戦でございます。3年前の春、私と嬉野先生、そして福屋キャップの3人で九州を旅したことがございました。その旅の途中で私は、宮崎の日南海岸で初めてサーフィンを体験しました。その時に、キャップの友人である「ムラサキスポーツ」の柴田くん(韓国向けバラエティ番組「クロスバトル」に出演しています)、そしてHTBのスノーボード番組「ノーマターボード」のMCである松井克師くんがわざわざ北海道から駆けつけてくれて、私にサーフィンを教えてくれました。その縁で今回「ヒゲマラソン部」に続く「ヒゲサーフィン部」を結成することになり、先週の土曜日、サーフィン初体験の石坂店長とともに北海道厚真町の海岸(ドラマ「幸せハッピー」のラストシーンに出た海岸です)で3年ぶりのサーフィンに挑みました。その際、すべての縁をつないでくれた福屋キャップは、開始1時間でサーフボードが顔面を直撃して病院送りという不測の事態が起きましたけれども(福屋キャップは今回の祭りの総合演出なのに今週手術!)、我々おっさんヒゲ部員が果敢にサーフィンに挑戦する姿を「ムラサキスポーツ」のブースでご覧いただくことができます。中高年サラリーマンのご同輩諸氏!サーフィンは決してナンパなスポーツではござりません!おっさんであろうと一日でサーフボードの上に立てます!是非この祭りを機に40オーバーのおっさんもサーフィンに挑戦してみませんか!「ムラサキスポーツ」のブースに是非お立ち寄りください。ヒゲサーフィン部員である真っ黒な柴田店長が出迎えてくれます。
いやもう、ほんとに長くなってきましたので、ポンポンとブース紹介まいりましょう。
我々の住む札幌市が「サッポロスマイル観光PRコーナー」と題したブースを開いてくれるそうです。ここで売られるのが「サッポロスマイル木製バッジ」。これは「IハートNY」のように「我が街札幌を愛する証しとしてのマークを作ろう!」ということでデザインされたものです。「私は札幌が好き」と思う人なら、別に地元民じゃなくても構わない。むしろ私なんか名古屋出身だからこそ、札幌生まれの地元民よりも積極的に付けたいマークで、愛用のカバンにはバッジを、パソコンにはステッカーを貼っています。地元民は地元のことをバカにする、そんな傾向が日本人にはあります。それ故、まだまだ札幌市民には浸透しているとは言いがたいこのマークを、全国から集まってくれたバカの力で、ニューヨークに負けないシンボルマークにしてやりましょう。さすれば日本全国、あなたの地元でも「私は自分の街を愛しています」という誇らしげなマークがきっと出来上がることでしょう。ゆるキャラだけじゃありませんよ。
さて、祭りページのブース紹介の最後に、なにやら日本を代表する巨大家電メーカーの名前がさらっと書かれております。その名も世界の「パナソニック」。しかしこのブース、あくまでも個人的なつながりで出店してくれたブースなのです。去年のことでしたか、我々は足繁く関西方面に出張しておりました。「日本のモノ作りをあらためて見直そう」という趣旨で会社に申請した出張という名の旅の中で、我々は滋賀県彦根にあるパナソニックの工場を見学する機会に恵まれました。我々はしかし、あくまで手作りの、職人技が光るモノ作りを探していたので、巨大企業の工業製品なんかはほとんど眼中にはなく、小学生の社会見学並みの気軽さで彦根工場を訪れたのであります。しかし開口一番、工場長が言い放ったのが「これこそ日本の緻密な職人技です」という言葉。差し出されたのは、やけにデッカくて重々しい「電動ヒゲ剃り」。その名は「ラムダッシュ」。「えーと、正直言いますと、ヒゲ剃りといえばブラウンとかフィリップスとか、海外メーカーのが有名じゃないですか。実際私もブラウンを使っておりまして・・・日本のメーカーがヒゲ剃りに関して、海外のメーカーよりも優れている点ってどこなんでしょうか」。すると工場長は重々しい声で一言こう言いました。「深剃りです」と。「フカゾリこそが日本の技術です」と。そして「私の夢は、ワン・シェイビング、ワン・フィニッシュです」と。電動ヒゲ剃りなんてのは、何回も顔をすべらせながら剃るもんだと思ってましたが、その工場長は、それを1回すべらすだけで、ビシッとフカゾリを完成させる製品を作り出すのが夢であると。その夢に向かって日夜、数ミクロンの世界に挑んでいると、工場長は熱く語ってくれました。「それで、こんなものを作ってみたんですよ」と見せてくれたのが、電動ヒゲ剃り「ラムダッシュ」の商品写真にデッカく「メイド・イン・彦根」と書かれたポスター。それは、世界一のヒゲ剃りを、すべて彦根の工場で作り出しているという自信と誇りが表れたものでした。「ぜひ!貼って下さい」と工場長から手渡されまして、(いや、かさばるなぁ)と思いつつ、我々は彦根の誇りを札幌に持ち帰ったのであります。その彦根工場で商品開発にたずさわっている人たちには、やたらとどうでしょうファンが多いというのも、うれしい話でした。で、そんな工場長が異動となって、今度は「究極の電気炊飯器」の研究に邁進しているということで、今回の祭りに新製品を持って参加するということです。ぜひともみなさま、忌憚のないご意見をどんどん言ってあげてください。そういう客の熱意こそが、日本の研究者たちを奮い立たせ、さらに技術を高めることになるのです。
あと最後に、みなさん「D&DEPARTMENT」ってご存知でしょうか。私は大好きで、東京の渋谷ヒカリエの8階にあるお店なんかが有名ですが、日本の変わらないデザイン(ロングライフデザイン)の商品を全国から集めて扱っているおしゃれなお店です。その札幌店がプロデュースした祭り限定の「北海道のロングライフデザインお土産セット」みたいなものが、オフィシャルグッズショップで少量ですが販売されます。「お土産」の価値観が変わる、そんな感じがします。ぜひこれも会場でご覧になってください。
いやもう、盛りだくさん過ぎて書ききれない。明日もいろいろご紹介します!
さぁ、ステージイベントの構成台本を書かなくては。
【8月30日金曜日の日記】
いよいよ祭りまであと1週間となりました!
新作の編集もあり、ようやく舞台イベントの構成を書きだしたぐらいのわたわたぶりでございます。
さて、出店されるブースについてまた少し書き足しておきましょう。
ご存じ宮城女川から高橋くんはじめ熱き男どもが「女川をキャンプ地とする」と銘打って出店。女川復興のシンボル「女川どうしよう」のステッカー、高政のかまぼこ、復幸祭実行委員長阿部くんが作るさんまの昆布巻き「リアスの詩」などが登場します。この昆布巻きなんかは、どんぶりメシにのっけて食えばもう何杯でもいける!という絶品でございます。
大阪から出店のフロレスタドーナツは、北海道江別産の小麦を使い、実にシンプルな味わい。大阪出張の折には何度か訪れまして、嬉野先生が「うまいうまい」とガツガツ食ったほど。今回は祭り限定のonバージョンも登場します。
札幌の米風亭は、我々がよく利用するお店。油そばはもう、札幌の名物として有名でございます。
8年前に続き、札幌の由緒ある老舗ホテル「グランドホテル」が、総料理長小泉さんを筆頭に今回も参戦。アラスカでシェフ大泉が作ったハリバットのパスタを、小泉さんがきっちり食えるものにして提供。さらに今回は、私藤村のリクエストで2つの甘味を作り限定発売。ひとつはその名も「藤村のバタークリームケーキ」。生クリームばかりが幅を利かす甘味界にあって、私はいまさらながらに、バタークリームの復活を提唱しております。あの、だるさすら感じる、切れ味のまったくないバタークリーム。しかし、あのまとわりつくような食感にこそ真の甘味が隠されている。グランドホテルで行われた試食会では、甘味に弱い石坂店長が無理して1個食い、大いに気分を悪くして1日を棒に振ってしまったという甘味の暴れん坊「藤村のバタークリームケーキ」。甘味好きでなければ食ってはいけないという、食う人を選ぶ甘味の登場でございます。そしてもうひとつは、どうでしょうファンのパティシエが考案した「白熊ずんだ」ケーキ。どうでしょう2大甘味をひとつに合体。白熊はかき氷でありますが、これはあくまでもケーキ。氷は入っておりませんが、見るも美しいケーキに仕上がっております。これは必食!
このほかにも、北海道から「これでもか!」っちゅうぐらいの食が集まっております。全部は書ききれませんが、いずれも食って損はない、自信をもっておすすめできる北海道の味。本州から参戦の主君は、腹を壊す覚悟でのぞまれよ!
では、明日も休日出勤で祭り準備にまい進いたします!
【藤やんうれしーの悩むだけ損!】
ネットサイト「電撃オンライン」にて月2回のペースで「お悩み相談」を執筆しております。
(17:21 嬉野)