嬉野です。

嬉野

嬉野です。
九州は雨です。
今日はざんざん降ってます。
さて、あれから宿を変えながら、ぼくと藤やんは、熊本の人吉という町に二泊しましてね、温泉の湯に浸かりながら二日間まったりとしておりましたよ。
そして奥さん聞いてください、初日の民宿のごはん、これがすばらしかったのよ。
鯉のあらいでしょう、鯉こくでしょう、それに、やまめの塩焼き、山菜のてんぷら、馬刺、いのしし鍋と、とにかく料理が地のものづくしで、味付けがまた旨過ぎて感動、落涙、感銘。
翌朝の朝ごはんの鮭かまの脂の乗り具合も、焼き加減も最高なわけで。そして朝からひとくち大ですがステーキもあり、加えて白いごはんがこの宿はまた旨いときたもんだから奥さん、これが、あなた、たまらんわけで。
しかしながら奥さん、そうは言っても、さすがにそこに二泊したら、我々とても、旨いめしの食べ過ぎで死ぬわけですよ。そうでしょう。でまぁ昨日は、藤やんが予約してくれた老舗旅館の素泊まりプランで安く上げ、夜には町へ出て鰻の名店で蒲焼きのお重を食いましたところ、奥さん、これがまた大当たりの絶品でありましてね、いやぁ実に人吉おそるべし。
人吉はね、何年か前に女房と一度通りがかってね、あれは夏で暑かったんだけど、それでも人吉には気持ちの好い風が吹いていてねぇ。
人吉は球磨川下りのスタート地点だから標高が高いのか、それとも球磨川から冷たい川風が吹いたのか、その辺りのことは分かりませんが、とにかくなんとはなしに気分の好い町だなという印象があったのです。
町の景観が醸し出す雰囲気がちょうど昭和50年代の、つまり嬉野さんが高校生だったころの雰囲気のままで。
そんな懐かしい風情を残したまま、この平成22年の今も普通にゆったりやっていけてるところは、ある意味、私には奇跡的な町と映りました。
城下町だから城跡もありますし、1200年も前から続くそれ自体が国宝に指定されてる神社もありまして、おまけに温泉が湧くもんだから温泉宿もたくさんありでね、そのせいか、そこはかとなく猥雑な雰囲気も醸しつつでね、その辺りの硬軟とりまぜた塩梅が好い頃加減にこなれた雰囲気がありまして、まことに私が住むには、うってつけの環境だわいと思えてしまう風情ありありの町で。
町の雰囲気は地味なんだろうけども、寂れた感じはまるでなく、普通に昔な構えの商店からは肩肘張らない活気が漂っておりましたもん。老後の移住地としては好いかもなぁと、嬉野さんは思ったわけでありますよ。
さて、本日は、本降りの雨の中を移動です。そろそろ北上していこうかというところであります。
おぉ藤やんが布団をはねあげて起きました。もんちっちのような頭になっております、いや、もんちっちと言ったところで分かる人もすでに少ないでありましょう。
30年も前に流行ったお猿でありますよ。
では本日はこれまで。
また明日。
本日も各自の持ち場で奮闘ください。
では、解散。
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(10:13 嬉野)