2010年3月23日(火)
2010年3月23日(火)
嬉野です。
「政治家と医者には大金をやらなきゃ、
いまに、なり手がなくなるよ」
そんなことを30年くらい前に誰かが言ってた。
雑誌で読んだから著名な人だったと思う。
その時、ぼくは高校生だったけど、
その人の発言に、
だって医者や政治家は大金持ち過ぎるじゃないか!
と半ば反感めいて思っていた節がある。
どうしてそんなことを思っていたかというと、
それは、テレビや新聞の影響だったと思うわけで。
もしくは、影響を受けていた大人たちからの
影響だったかもしれない。
だから、反感の根拠はそれだけだったから、
今思えば、実に無責任な高校生だったことになる。
ともかく、上記の記事を書いていた人は、
医者も政治家も、それだけ大変な仕事なのだから、
なり手がなくなって一番困るのは我々市民なのだよ、
と、結んでいたのである。
医は仁術という言葉が思い浮かぶし、
政治家は名誉職という言葉も思い浮かぶ、
それでもなぁと、ぼくは思う。
だからといったってね、
だれだって所詮は、おんなじ人間だよ。
患者に、まず、敬意を表されるわけでもなくて、
医療費もカットされて、
病院は経済的に汲々として、
もしも、そのお陰で、
お医者に、
「もっと利益率を上げてください」
と病院の経営側が言っているとすればだよ。
一般企業だったら、そう言うと思うからね。
だとすれば、
お医者だって、病院の経営側に、医療は商売じゃないでしょう!患者は消費者じゃないでしょう!と言いたくもなるだろうし、そんななか、外からは患者に、いの一番に、医者としての高い志ばかりを要求されてしまったら、きっと真面目に頑張っている人から順番に、心が折れて、やってはいけないよ、と、お医者だって人だから、思うのではなかいかなぁと、ぼくもこの頃は思ってしまう。
「診療報酬をカット」と聞けば、
もらいすぎの医者の収入が減って良かったと思いがちだったけど、
診療報酬だけが、病院の収入なのだと聞けばね、
それを単純に減らされては、病院の経営が苦しくなるわけだから、
いままでと同じようなことではやっていけなくなるだろう。
だったら病院も経営努力して下さいとぼくらは言うのだろうか?
病院の経営努力って、
診察する患者の数を増やさなければということかしら。
だとすれば、持ち時間は変わらないのだから、
患者一人当たりの診療時間を削ってしまうしかなく、
だったらそれは、結局、ぼくら市民の不幸になるのじゃないの?
なんだか、考えたら、先が暗く思えてきてね。
オレは、世間の難しいことは分からないんだけど、
そんなオレでも、
こういうことを考えてしまう時代のような気がするのよ。
昔ね、
ぼくらが生まれていなかった頃さ、
権力という強大な力がこの国に存在していたのならね、
果敢にそれを叩くマスコミがあることは素晴らしいことだったともうよ、
それこそ、ちょうど好いバランスをこの国にもたらしていただろうと思うよ。
でも、今ね、
この国に、そんなに強大で理不尽な権力があるかしら?
仮に、
弱体化したものを、
弱体したことに気づこうとしないで、
今までとおなじように協力に批判し叩き続けていたらね、
この国の社会のバランスは、大きく崩れてしまって、
政治家にも、医者にも、
本当に、なり手が無くなる時が来るような気がしてしまう。
あれから30年経った今、
もはや高校生ではない、
50になったぼくは、そう思うのよ奥さん。
確かに、難しい事は50になっても分からないオレなのだが、
それでも、そんなオレでも、この頃、そんなことが心配になる、
今はそんな時代なのだと思うよ。
ぼくら日本人は、これから、どうしたいのか、
どんな日本人になりたいのか、
そのことを、
もう、考え始めるべき時じゃないのかと、
オレみたいな、あほうでも、思う。
今はそんな、ギリギリの時代じゃないの?
違うのだったら好いけどね。
おぉ、もうこんな時間だよ。
晩ごはんの時間をとうに過ぎているよ。
帰ろう帰ろう。
では諸君、また明日。
各自の持ち場で頑張ってね。
解散!
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残るは3月24日からの道内HTBグッズ販売店での店頭販売、及びHTBオンラインショップでの通販となります。
(21:39 嬉野)
(管理人より)
日付はうれしーの書いたままです。