2008年10月6日(月)

嬉野

2008年10月6日(月)

嬉野です。

とうとう、
うちのホームページのお寺の境内も木々の葉が一斉に色づいて、
すっかり秋の風情になりましたなぁ。

秋の風情と言いますとね、
いつだったか、ふらっと立ち寄った珈琲屋の二階の窓から、
なんということもなく外をながめておりましたらね、
窓辺にからまる野生の葡萄の木の蔓に実った小さな丸い実をね、野鳥がやって来てついばんでおりますのを見ましたよ。

くりくりっとした目ん玉で、さかんに実を食っておりました。
どこから来るのだか、なんという名の鳥なのだか知りませんが、

「なんだか見あきねぇもんだな」と、ひとりいつまでも眺めておりましたよ。平和な気分でありました。

昭和40年代に立てられた民家を、そのままに珈琲屋にしたような店でね、外から見ると鬱蒼とツタ草や木の蔓が壁面を覆ってね、どことなく物悲しい秋の景観を見せておりました珈琲屋でありましたよ。

秋は侘しいものでございます。

侘しい風景を見ますとね、
視覚的に侘しい気分に誘導されるのが人間というもののようでございますね。
おそらくそういう感受性がすでに仕組まれているのでしょうね。
ですから、そういう侘しい風景を見る機会の無いままに過ごしていますとね、秋の侘しい気分も、そのうち忘れてしまいます。

秋の田んぼで、稲刈りも終わった頃にね、
わらを盛んに焼いてる臭いに冬近い秋を感じたこともありました。
昔ね。

焼き芋屋さんの、焼き芋の臭いでもすれば、これまた秋を感じるかもしれません。

それにしても、日が短いのがなんとも寂しい今日この頃。
美味いものを腹いっぱい、晩ご飯に食べたいものでございます。

あ、秋の夜長に、お香の匂いを嗅ぐと言うのも、
あれもわりと好いのですよ、奥さん。

なに?そんな暇は無い。
まったくです。

じゃ、解散。

おっと、藤村先生は、ちゃくちゃくと新式編集機をマスターしておるのだと言っておられましたよ。

まぁ、言っておられただけでしたがね。

さぁてみなさまは今晩、何をお食べになるのかしら。ねぇ。

(18:08 嬉野)