11月9日水曜日
嬉野です。
本日の札幌地方、雪でございました。
只今、電線、樹木の葉、屋根などにそこそこ積っております。
気温はまだプラス。路面は濡れております。
冬間近、いやいや、かろうじて晩秋。
と、どきどきしております本日の嬉野でございます。
さて、お待たせいたしました。
過日発表いたしました新作放送決定局第一号の静岡朝日放送さんに続いて「どうでしょう2005年秋の新作」を放送してくださる局が確定いたしました。
本日、情報解禁日でございますので、この場で発表させていただきます。
全部で4つの放送局が名乗りを上げてくださいました。
それでは、発表させていただきます。
まずは、AAB秋田朝日放送さん。
秋田のみなさん!おめでとうございます!
12月9日(金)夜24:15からの放送でございます。
続きましては、KHB東日本放送さん。
宮城のみなさん!おめでとうございます!
12月14日(水)夜24:16からスタートでございます。
そして、KKB鹿児島放送さん。
鹿児島のみなさん!おめでとうございます!
12月8日(木)25:10スタートでございます!
いやぁ、いきなり九州でございます。
そして本日の最後はNKT日本海テレビさん。
はい!山陰は鳥取、島根のみなさん!おめでとうございます!
12月7日(水)24:25からスタートでございます!
そして、本日の北海道地方は、新作の第4夜でございます!
前半の山場でございますので、どうぞお時間のある方は、録画されました第一夜から順に第三夜まで一気に御覧になり、しかる後、リアルタイムで今晩の第四夜に突入されますよう。
じゃ、またあしたねー。
元気でいるのよー!
あ!本日の掲示板の更新は、夕方に完了しておりますですよー。
(18:45 嬉野)
11月9日水曜日
11月8日火曜日
11月8日火曜日
嬉野です。
さて、北海道地域でのみ先行放映しております「水曜どうでしょう2005年秋の新作」。
明日は、いよいよその4週目の放送でございます。
これ、北海道地域にお住まいの奥様方、ぜひ御家族そろって見ていただきたいですね。これは面白いですから。
本企画前半部最大の山場ですね。
最近は「ネタバレ」を嫌う方が割合に多ございますので、詳しく言うのを控えますが(とは言うものの既に皆さん方周知のことかもしれませんが念のためね)とにかく私なんぞは大好きですね。
わたくし、喜劇で何が好きかと言いって「シチュエーション・コメディー」ほど可笑しいものは無いと思っております。
状況が登場人物を翻弄するわけですね。
「なんでこんなことになってるんだ…オレ達は」
そういう疑問を引きずったまま、しかし登場人物たちはその状況から逃れることができない。
これが笑いの奥を深くするのだろうと私なぞは思っているわけでございます。
昔、「リヤカーを引きながら喜界島を一周する」という企画をやりましたが、あの旅の中で重いリヤカーをたまたま一人で引いておられた大泉さんが、不意に出くわした下り坂に足をとられて、御本人の意思に反して物凄い駆け足で重いリヤカーを引いたままモーレツに坂を駆け下って行かれるというシーンがありましたが(覚えている方おられるでしょうか)。
あれが、まさに「シチュエーションコメディー」の原型だと思いますね。
彼は、なにも好き好んで、あんな重いリヤカーを引きながら急坂を駆け下りて行きたかったわけではないのです。
そんな危険なことをしては命にかかわるということは彼にだって分かっていたわけです。
ただ、重いリヤカーを渾身の力で引いておられたところへ、いきなり出くわしたのが、あの下り坂です。
大いに御疲れになっていた大先生は、なんとなく始まった下り坂に内心ホットしたところもあったのでしょう。
どっちかと言えば休憩したかったくらいです。
ところがその下り坂に呑気に一歩を踏み出したとたん、大泉さんの身に「物理学」で言いますところの「位置エネルギー」が「発生」し、間髪を入れず「放出」され、大先生は、いきなり猛(たけ)り狂(くる)ったような勢いで、リヤカー自体に後から押されてしまったわけでございます。
その状況で歩を緩(ゆる)めては転倒し後追いするリヤカーに轢(ひ)かれてしまう。
これを回避するためには素早く右足と左足を交互に出しながら追って来るリヤカーよりも早く坂が終る地点まで駆けねばならなかったのでございます。
その危険な状況で大先生は「大爆笑」しながら坂を下って行かれたのであります。
だって、いっそ路上に座り込みたいと思ってたほど疲れてへとへとになってた男が、次の瞬間には猛然と駆け出してるわけです。
モーレツな力で状況に突き動かされ翻弄される男。
しかし、彼はその状況から抜け出すことが出来ない。
大泉先生は、猛ダッシュしながらも、この自分自身の置かれた状況に気づいて、危険を感じることよりも駆け出している自(みずか)らの状況に爆笑されたわけでございます。
我々ディレクター陣は、その「笑いながら坂を駆け下る男」の後姿に思わず見とれ、手助けをするのを忘れ、暫(しば)し見入ってしまったのでありました。
本当に、あの時ミスターが途中で助けなきゃ、笑い事では済まない事態になっていたかもしれません。
明日の晩は、あの日の大泉さんのように登場人物全員が「爆笑しながら坂を駆け下っていく」ような30分でございます。
どうぞ、お楽しみに。
え?老婆心ながら、先週、第3夜を録画されておられる方は、どうぞ明日の放送直前にもう一度録画された第3夜を御覧になり、そうしてリアルタイムで第4夜へ突入されることをお勧めいたします。
もっと、お時間のある方は、午後10時頃から第1夜から順に第3夜まで一気に御覧になり、しかしてリアルタイムで第4夜に突入されるのがベストかと思います。
笑いに貪欲な方は、どうぞお試しくださいませ。
それでは、皆様、本日はこれまで。
また明日、この場所でお会いいたしましょうね。
北海道地方は、明日からいきなり「冬」だそうですよ。
寒くなるのね。風邪引かないようにしなきゃね。
早寝早起き、快食快便。
生きてる内が花でございます。
どっちかと言うと楽な方に考えて、生活されますように。
じゃ、また明日。
事故の過半数は、家の中で発生する事故だそうですので、奥様方くれぐれもお気をつけなすっておくんなんしね。
御大事に?!
(19:54 嬉野)
11月2日水曜日。藤村でございます。
11月2日水曜日。藤村でございます。
今夜、道内では新作第3夜放送でございます。
道民の皆様はもちろんお見逃しなく。
そして、静岡の皆様。
道内に次いで新作の放送が決定でございます!
【SATV】
11月23日(水・祝)スタート
放送までしばしお待ち下さい。
なお、我々は遠いところで「枠撮り」をしておりますので、来週出社いたします。
では皆様、お元気で!
(10:58 藤村)
11月1日火曜日
新作のロケに出かけたのは7月初旬のこと。うだるような暑さでありました。その編集を終えようかという今、北海道はもう冬に突入しようとしております。早いものでございますなぁ。
どーも奥さん、藤村でございます。
昨日は私、朝日新聞のフォーラムに参加させていただきまして、大変おもしろい方々からお話を聞く機会に恵まれました。
フォーラム自体は夜の8時半に終わったわけですが、その後の酒席は11時過ぎまで続きまして、わたくし、酔いにまかせてご列席の大先生方にいろいろとお話を伺いました。
「転校生」以来の大ファンでありました大林先生は、酒席であっても、話す言葉、にこやかな表情、語り口、それらがひとつのりっぱな「物語」を見ているようでございまして、「はい」「はい」「なるほど」「はい」「ほー」と、ただもううっとりと聞き惚れるばかり。全体から溢れるおだやかさは、まさに映画と同じでありました。
一方、小説家の谷村志穂先生は、やたらと楽しい方でございまして、わたくし、何度か先生の肩をどついて「ぶははははは!」と爆笑をかましてしまいました。「話が合う」と言っては失礼ですが、明らかに「同じ空気」を感じまして、改めて谷村さんの小説を読んでみようと思った次第。
新しい札幌駅を作ったJR北海道の臼井さんという方も、実に楽しい方でありまして、私は興味深々で話を聞きました。というのも、あの新しい札幌駅を初めて見たとき、私は感動したのであります。「これです!これです!札幌はこうあるべきです!」と。これが本州の地方都市の駅舎であれば、「もっと日本的な建築にできないものか」と思ったでしょう。でも札幌という町は、日本の中で唯一「ヨーロッパ的な雰囲気を持ち込んでもいい町」と思うのです。いや「持ち込まざるをえない」と言った方が正しいかも。というのも、臼井さんは「札幌駅は50年後、100年後にも、ここにあっていいものにしたかった」、さらに「無秩序に氾濫する町の色もなんとかしたい」とも言いました。これはまさにヨーロッパ的な考えであって、日本の伝統的な「木造建築に瓦屋根」という風情が「気候風土的に実現しない」北海道では、この考え方はアリだと思うのです。その上で臼井さんは、なるべく地元の素材を使って駅舎を作ったとも言いまして、「いやぁ!いいじゃないですか!」と全面的に納得したのであります。
元北海道の副知事だった磯田さんからはこんな話を聞きました。基本的人権であるとか、教育を受ける権利であるとか、我々には様々な権利が憲法で保障されております。しかし北海道は、全国で唯一「文化的に暮らす権利」というのが、条例で保障されていると。小さな町のおっさんも子供も「文化的なものを享受できる権利を有する」と。でも条例を制定する当時は、「んなもん作ってどうする」「文化でメシは食えん」といった声もあったそうです。いや、いまだに北海道は「文化的に暮らす」などという余裕はないのかもしれない。だからこそ、なんとか文化でメシが食えるようにしたいと磯田さんは言っておりました。
だから私は言ったのであります。
もしも、北海道の文化に、テレビ番組も入れてもらえるとしたら、「文化でうまいメシは食えます!」と。
いや、テレビを「文化」などと思ったことはありません。「文化」という言葉の響きが、なにか誤解を与えてしまうような気がして、私は使うのをためらいます。しかし、あの席に北海道の文化として「水曜どうでしょう」を招いていただいたとすれば、私は誤解を恐れず、俗っぽい言い方で「文化でうまいメシを食える!」と言いたかったのであります。
「文化的に暮らす」というのは、なにも高尚な絵画を見たり、クラシック音楽を聴くということだけでなく、「暮らしの中で感性を使う」ということではないでしょうか。
そう考えれば、仕事を終え、家事を終え、ひとりでどうでしょうを見てバカ笑いするのも、立派な文化的暮らしであろうと。
今回お会いした方々の話は、決して難しい話ではなく、すべて「うん、うん」と納得できるものでありました。
みなさん、「まっ正直な感性」で語っておられました。
それが実に「北海道らしいなぁ」と思ったのであります。
その北海道の一員に、「私もようやくなってきてるかなぁ」と、そんなことも思いました。
さて我々、明日からしばし、出張に出ます。
ちょっと遠い所で、「枠撮り」をしてまいります。
また来週、お会いいたしましょう。
(14:13 藤村)