6月17日金曜日。

嬉野

6月17日金曜日。

いやぁ、今日も爽やかなサッポロから御贈りいたします。
嬉野でございます。

さっき、チラチラと掲示板をパトロールしておりましたら、

「今の北海道って天国みたいなとこなんですね」

という書き込みがありましたが、その通りだと思います。

ぼくは九州で生まれ育って東京で仕事始めて結婚して、それから夫婦と犬一匹とでサッポロに越して来たんですね、10年前。

で、毎年冬の厳しさに泣いて、今年はその冬が長かったんだよね。だからだと思うんだけど、この夏のありがたみが身に沁みるんだよね。年も取るしね。そのことも大きいと思うよ。

10年前、札幌に越す時ね、荷物は引越し屋さんに託して、ぼくと妻と犬一匹はね、妻の運転するバイクに乗って東京から札幌までキャンプしながら移動してきたのね。

ぼくは荷台に乗ってね、犬一匹はガソリンタンクの上に腹ばいになる感じで(勿論落ちない配慮はしてるのよ)先頭で風を切ってたね。
日暮れにキャンプ場につくと犬も足がしびれてこけたりしたけど元気に札幌までやってきたな。
白い毛のところが排ガスで薄汚れたりしてたね。

テントで二人と一匹は一緒に寝たよね。

犬も楽しそうだったし、ぼくら夫婦も楽しかったよ。

あれから10年たってね、その犬も老犬になってしまった。

月日は容赦なく過ぎているんだね。

でもね、だからこそこの短い北国の夏の爽やかさが愛しいよ。
ぼくが感じる「嬉しい切ない」は、きっとここから来るんだと思う。
今の季節。晴れた日に戸外に立つだけで、ぼくは幸せを感じます。
今この時に、札幌に住んでいるということを誰かに感謝したくなるんです。

今日は、眼の検査してもらいに病院に行ったりしたので晴れた札幌をあちこち移動できました。

藤村先生は、DVD編集の追い込みで「札幌の夏」どころではないと思います。でも、先生も「この極上の季節」を体感できないことを内心忸怩(ないしんじくじ)たる思いで過ごされておることと思います。
昔は藤村先生もね、少なくとも7年くらい前はね、朝、釣りしてから会社に出てくるなんてこともされてましたがね、いまやさすがにその余裕も無い。でもね、いろんな立派なことを構想されておるようですよ。

今、札幌で暮らすみんなが、この地に訪れた幸福な夏のエネルギーを懸命に体で感じ取ろうとしているのだと思います。そして、間違いなくこれを幸せと感じさせているのは、あの長く厳しい冬の存在なのだと思うのです。

永久にこの清々しい季節が続けば、ひとはやがてその贅沢に気づかなくなるでしょうからね。
人間は堕落し易い生き物なのだと思います。

でも、堕落し易いと言う人間の本質もまた愛しいです。

落ちそうになるから踏ん張る。
落ちていくから這い上がろうとする。

良いときもあれば悪い時もあるよね。
でもきっとね、思うんだけど、それが人生にダイナミックな喜びをもたらしているんだと思いますよ。

辛い時と幸福な時。
ぼくらは、その二つの力の中で揉まれながら自分の中に大きなエネルギーを蓄えていくのだと、なんとなく思います。なんとなくね。

ちょっと語りすぎましたかね?
いかんいかん。
どうも油断すると偉そうなことを言いがちでいけませんね。

ちょっと反省。でも本音なのよ。
まぁ、話半分で聞いておいてくださいませ。

それでは皆さんまた来週!

いつか良い終末をね。

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(22:56 嬉野)

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