嬉野

2009年11月30日(月)

全国のお譲ちゃんお坊ちゃん、
お姉ちゃんお兄ちゃん、叔父さん叔母さん、
おとっつぁん、おっかさん、おじいさん、おばぁさん。
そして奥さん。ねぇ。

嬉野でござりまするぞ。

明日は12月1日!
すわ!討ち入りの日でござりまする!

皆様全員、お気を確かにお持ちになり、
お一人残らず見事本懐を遂げられまするよう!
この嬉野、各員の御武運を祈念いたすばかりであります。

みなさま目指しまする仇の家は!
全国津々浦々にありますローソン屋敷!

ち取りまする首は(えぇ…あれです、あくまで気持ちの問題です。勢いだけ。ノリですよ。他意は無し、分かりますよねぇ、あたりまえですよ、たのみますよ、
言っときますよ、長くなったな、まぁいいか、言っとかなきゃなんねぇ時代だし、言っておこう、どうも次へのつながりが悪くなったなぁ、だがまぁ好いだろ
う)「水曜どうでしょうDVD第13弾・3本立て」であります!

出し物は、

一、最初で最後の視聴者参加ツアー企画「ばれたら大変!東北変装ツアー!」(名場面:腹を割って話そう!)

一、引いた絵はがきの撮影ポイントを探してたどり着き、その絵はがきと同じ構図で写真の中に大鈴が納まる「日本全国絵はがきの旅1」(名場面:恐怖の四国遍路、他)

一、
アラスカのフランベでお馴染みのシェフ大泉がHTBの裏口駐車場にワゴン車を乗り入れて、車内でビストロ大泉を開店。訪れた客の食欲をすべて打ち抜き関係
者から激しくバッシングされた1週物の金字塔「シェフ大泉・車内でクリスマスパーティー」!(名場面:プロデューサー炎上、他)

明日12月1日午前10時の鐘を合図に!
全員重い腰を上げ、総突撃なされませ!(あぁ…あくまでも気持ちの問題です)

さてと、
いうことでね。
えぇ、奥さんねぇ。
一年がかりでドラマ作ってたでしょう。
それがようようこの12月の4日頃には完成しようというところまで、今、漕ぎ着けたわけでしてね。

で、
今年のドラマはさぁ、
作りながら、なんか気持ちを持っていかれちゃったのですよ。
作ってる間ずっとね。

去年の12月から、
福屋キャップと二人プロデューサーでもって進んでいた時もさ、
今年の10月、藤村監督以下撮影スタッフ30人に現場を任せてバックアップに回ったロケの間も、
そして、それから今日までの編集と音付けという仕上げの日々も、

とにかく、なんか気持ちを全部ドラマに持っていかれてね、
他の事、出来なかったの。
日記も書けなかったのよ。

ここへなんか文章を書くという、その余力も出ないほどに、
気持ちをまるごと持っていかれ続けたドラマだったのです。

そんな面倒なドラマが、12月19日(土)ごご4時から、
ここ北海道で放送され、順次お買い上げいただいた他府県のテレビ局さんでも放送されていくのです。

タイトルも「ミエルヒ」とカタカナ書きでようわからんし。
話も派手なところは無いし。
それでも、誰かの心には届く。

そんなドラマである事は、どうやら間違いが無い。

さっき不意に思ったことがあったよ。
ぼくらには、どうして体温があるのだろう、って。

このところ毎朝、うちに来た子犬を抱いてね。感じるんだ。
あいつの体温をさ。

体温という言葉を、ぬくもりという言葉に置き換えると情感が出すぎててしまうよね。
でも、そのぬくもりを感じるとホッとするところが、人にはあるよ。

ケンカしたり、憎みあったりするぼくらがさ、
でも、同時に、目を閉じて、そのぬくもりに安らいでいく心があることを知る瞬間がある。
そのことは、けして否定できない事実でね。

もちろん、手を握ったり、抱き合ったりしたところで、根本的にはなんの解決にもならんのだよ。
それでもね、ぼくらには五感というセンサーがあり、
そこで感じる力がある。
その感触。つまり長く忘れていた感触や感覚を思い起こす瞬間。
そんな瞬間が去来したとき、それは、ぼくらにとって、ひとつの喜びなんじゃないのかなと思う。

ならばさ、ぬくもりを伝えるために体温はある。
そして、そのぬくもりを受け取るために他人はいる。

そう解釈しても好い一面が、ぼくらにはあるのではないだろうか。

そんなことを不意に思ってね。

この「ミエルヒ」というドラマの中に流れているものも、
あるいはそういう、ぼくらが置き忘れた感触を思い出すような、
忘れていた自分の力を思い出すような、そんなものかもしれないと、思ったんだよ。

きっとこのドラマを観たほうが好い人が、
今の日本という国には、いると思うんだ。
そういう人の気持ちに届くドラマ。

それが、ここで日記を書くことも出来なくした、
「ミエルヒ」というドラマなんだと、今日は思っています。

じゃ、解散。
またね。

11月27日金曜日。

ご無沙汰しておりました藤村でございます。


月末にドラマ「ミエルヒ」をクランクアップして以来この一ヶ月、ドラマの編集、同時に12月1日から予約開始となります水曜どうでしょうDVD第13弾
「日本全国絵ハガキの旅/東北2泊3日生き地獄ツアー/シェフ大泉車内でクリスマスパーティー」の編集を並行してやっておりまして、まったくもって忙しい
日々を過ごしておりました。

まだまだ忙しい日々は続いておりますが、もうずいぶん長いことお待たせし、もはや忘れ去られた携帯の「きせか
え」が、ようやくau、ソフトバンクの皆様にもご利用いただけることになったとの報が入り、これはお伝えしておかないと!と思い、久々にパソコンに向かっ
たところであります。

が、すでに嬉野先生が↓に報告しておりました。えー詳しくは↓をご覧下さい。

長らくお待たせし、申し訳ありませんでした。

と、いうことで引き続きDVDの編集に入ります。

現在、「東北」と「クリスマス」の編集を終えたところ。この両作品、企画は地味ですが、「おもしろさ」の点ではかなり上位に位置する名品であると、編集しながら再確認いたしました。どうぞ出来上がりをお楽しみにお待ち下さい。

ひとつご連絡。


広克行監督の映画「曲がれ!スプーン」が公開中の「ヨーロッパ企画」。彼らが制作したバラエティー番組「町内会ディスコ」のDVDが発売された折りに、
「藤村さんどうぞ忌憚のないご意見を」と言われ、ほんとうに忌憚のない意見を言ってほとんどプラスの宣伝にはなっていないインタビュー記事が、「ヨーロッ
パ企画」のホームページにある「ヨーロッパスタジオ」のコーナーに掲載されております。おヒマな方はご覧下さい。

以下、本日の嬉野日記。

2009年11月27日(金)

嬉野です。

auさんと、softbankさんの携帯をお持ちのみなさんに向けて、
にぎにぎしくどうでしょうからの業務連絡であります。

この度、
美しい高台公園に登場する、青タイツ黄タイツ茶タイツさんのイラストでもお馴染みのHTBきせかえ500が、

「auの「ケータイアレンジ」および、softbankの「きせかえアレンジ」にも新たに対応!」

ということでね。

うちの携帯の着せ替コンテンツがね、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりますですよ、はい。

サービス名はですね、
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」でございますよ。

販売価格は、なんと!525円!(税込み)
※1ダウンロードあたりですね。

利用方法(au・softbankの対応機種をお持ちのユーザーの場合)は、
「HTBの公式携帯サイトの個別課金のコンテンツをダウンロードし設定するだけ!」ということでございますよ。

対応機種・表示内容など詳しくについては、【HTBきせかえ500】の情報サイトをご覧ください。
http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)

サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/

auユーザー!softbankユーザー!への有料ダウンロードサービス開始は、来る12月1日(火)午前11時ごろからでございます!

よろしくお願いをいたします。

ということでねぇ、
業務連絡が長引きましてね、
まぁ私にとりましても、不案内な世界の御案内なのでね、
連絡しながらも、ちゃんと説明し得たかどうかが判然とはしませんでね、あれなんですが、まぁそれなりには伝えたんではないかという思いもありますんでね、なんかあっても怒らないようにしましょうね。奥さん。

さて、みなさん。
いかがお暮らしですか?
ご飯もおいしく食べてます?
寝てます?たっぷりと。
ねぇ。
人間というものはですねぇ、
欲の皮がつっぱってますから、
落ち込んだり、悔やんだり、するわけですよ。
いいですか。
落ち込んだり、悔やんだりするのは、
欲が深いからなんですよ。

分かりにくいことを言ってますがね。
そうだと思うのよ。奥さん。
ほとんどの苦しさの種はね、欲だと思うのよ。

でもその欲がねぇ、
生きていく上では何より大事ということでもあるから、
欲がなくなっても、生きていけないのよねぇ。

複雑だねぇ人間は。

でも、この複雑がさぁ、
人間には向いてるのよね。

複雑。
ひょっとしたらそこに、
21世紀を暮らす我々のヒントがあるのかも知れんね。

ということでね、
分からんままに本日の日記はうやむやに終了!

また来週ね!
解散!

この週末から「ミエルヒ」いよいよ録音です!
このドラマは奥さん、
観たほうが好いよ。

(18:04 嬉野)

藤村

11月27日金曜日。

ご無沙汰しておりました藤村でございます。

先月末にドラマ「ミエルヒ」をクランクアップして以来こ
の一ヶ月、ドラマの編集、同時に12月1日から予約開始となります水曜どうでしょうDVD第13弾「日本全国絵ハガキの旅/東北2泊3日生き地獄ツアー/
シェフ大泉車内でクリスマスパーティー」の編集を並行してやっておりまして、まったくもって忙しい日々を過ごしておりました。

まだまだ忙
しい日々は続いておりますが、もうずいぶん長いことお待たせし、もはや忘れ去られた携帯の「きせかえ」が、ようやくau、ソフトバンクの皆様にもご利用い
ただけることになったとの報が入り、これはお伝えしておかないと!と思い、久々にパソコンに向かったところであります。

が、すでに嬉野先生が↓に報告しておりました。えー詳しくは↓をご覧下さい。

長らくお待たせし、申し訳ありませんでした。

と、いうことで引き続きDVDの編集に入ります。

現在、「東北」と「クリスマス」の編集を終えたところ。この両作品、企画は地味ですが、「おもしろさ」の点ではかなり上位に位置する名品であると、編集しながら再確認いたしました。どうぞ出来上がりをお楽しみにお待ち下さい。

ひとつご連絡。


広克行監督の映画「曲がれ!スプーン」が公開中の「ヨーロッパ企画」。彼らが制作したバラエティー番組「町内会ディスコ」のDVDが発売された折りに、
「藤村さんどうぞ忌憚のないご意見を」と言われ、ほんとうに忌憚のない意見を言ってほとんどプラスの宣伝にはなっていないインタビュー記事が、「ヨーロッ
パ企画」のホームページにある「ヨーロッパスタジオ」のコーナーに掲載されております。おヒマな方はご覧下さい。

以下、本日の嬉野日記。

2009年11月27日(金)

嬉野です。

auさんと、softbankさんの携帯をお持ちのみなさんに向けて、
にぎにぎしくどうでしょうからの業務連絡であります。

この度、
美しい高台公園に登場する、青タイツ黄タイツ茶タイツさんのイラストでもお馴染みのHTBきせかえ500が、

「auの「ケータイアレンジ」および、softbankの「きせかえアレンジ」にも新たに対応!」

ということでね。

うちの携帯の着せ替コンテンツがね、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりますですよ、はい。

サービス名はですね、
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」でございますよ。

販売価格は、なんと!525円!(税込み)
※1ダウンロードあたりですね。

利用方法(au・softbankの対応機種をお持ちのユーザーの場合)は、
「HTBの公式携帯サイトの個別課金のコンテンツをダウンロードし設定するだけ!」ということでございますよ。

対応機種・表示内容など詳しくについては、【HTBきせかえ500】の情報サイトをご覧ください。
http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)

サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/

auユーザー!softbankユーザー!への有料ダウンロードサービス開始は、来る12月1日(火)午前11時ごろからでございます!

よろしくお願いをいたします。

ということでねぇ、
業務連絡が長引きましてね、
まぁ私にとりましても、不案内な世界の御案内なのでね、
連絡しながらも、ちゃんと説明し得たかどうかが判然とはしませんでね、あれなんですが、まぁそれなりには伝えたんではないかという思いもありますんでね、なんかあっても怒らないようにしましょうね。奥さん。

さて、みなさん。
いかがお暮らしですか?
ご飯もおいしく食べてます?
寝てます?たっぷりと。
ねぇ。
人間というものはですねぇ、
欲の皮がつっぱってますから、
落ち込んだり、悔やんだり、するわけですよ。
いいですか。
落ち込んだり、悔やんだりするのは、
欲が深いからなんですよ。

分かりにくいことを言ってますがね。
そうだと思うのよ。奥さん。
ほとんどの苦しさの種はね、欲だと思うのよ。

でもその欲がねぇ、
生きていく上では何より大事ということでもあるから、
欲がなくなっても、生きていけないのよねぇ。

複雑だねぇ人間は。

でも、この複雑がさぁ、
人間には向いてるのよね。

複雑。
ひょっとしたらそこに、
21世紀を暮らす我々のヒントがあるのかも知れんね。

ということでね、
分からんままに本日の日記はうやむやに終了!

また来週ね!
解散!

この週末から「ミエルヒ」いよいよ録音です!
このドラマは奥さん、
観たほうが好いよ。

(20:25 藤村)

嬉野

2009年11月27日(金)

嬉野です。

auさんと、softbankさんの携帯をお持ちのみなさんに向けて、
にぎにぎしくどうでしょうからの業務連絡であります。

この度、
美しい高台公園に登場する、青タイツ黄タイツ茶タイツさんのイラストでもお馴染みのHTBきせかえ500が、

「auの「ケータイアレンジ」および、softbankの「きせかえアレンジ」にも新たに対応!」

ということでね。

うちの携帯の着せ替コンテンツがね、とうとうauの「ケータイアレンジ」、softbankの「きせかえアレンジ」でもお楽しみいただけるようになりますですよ、はい。

サービス名はですね、
HTBきせかえ500「水曜どうでしょう」でございますよ。

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利用方法(au・softbankの対応機種をお持ちのユーザーの場合)は、
「HTBの公式携帯サイトの個別課金のコンテンツをダウンロードし設定するだけ!」ということでございますよ。

対応機種・表示内容など詳しくについては、11/30(月)更新予定の【HTBきせかえ500】サイトをご覧ください。
http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PC版のみ)

サービス提供携帯サイトは下記の通りでございます。 
【onチャンネルHTB】http://www.htb.co.jp/

auユーザー!softbankユーザー!への有料ダウンロードサービス開始は、来る12月1日(火)午前11時ごろからでございます!

よろしくお願いをいたします。

ということでねぇ、
業務連絡が長引きましてね、
まぁ私にとりましても、不案内な世界の御案内なのでね、
連絡しながらも、ちゃんと説明し得たかどうかが判然とはしませんでね、あれなんですが、まぁそれなりには伝えたんではないかという思いもありますんでね、なんかあっても怒らないようにしましょうね。奥さん。

さて、みなさん。
いかがお暮らしですか?
ご飯もおいしく食べてます?
寝てます?たっぷりと。
ねぇ。
人間というものはですねぇ、
欲の皮がつっぱってますから、
落ち込んだり、悔やんだり、するわけですよ。
いいですか。
落ち込んだり、悔やんだりするのは、
欲が深いからなんですよ。

分かりにくいことを言ってますがね。
そうだと思うのよ。奥さん。
ほとんどの苦しさの種はね、欲だと思うのよ。

でもその欲がねぇ、
生きていく上では何より大事ということでもあるから、
欲がなくなっても、生きていけないのよねぇ。

複雑だねぇ人間は。

でも、この複雑がさぁ、
人間には向いてるのよね。

複雑。
ひょっとしたらそこに、
21世紀を暮らす我々のヒントがあるのかも知れんね。

ということでね、
分からんままに本日の日記はうやむやに終了!

また来週ね!
解散!

この週末から「ミエルヒ」いよいよ録音です!
このドラマは奥さん、
観たほうが好いよ。

(18:09 嬉野)

嬉野

2009年11月25日(水)

嬉野です。

こんな時間でありますがこんにちは。
ちょっと顔をだします。

ドラマ「ミエルヒ」のサイトが立ち上がりましたのでね、
おひまな時には、ぜひお立ち寄りください。
よろしくお願いします。

あさってから週明けまで音付け作業が始まります。
もうすぐ完成します。

あと少しです。

それでは奥さん!
また後で!
解散。

(23:37
嬉野

嬉野

2009年11月17日(火)

嬉野です。

ご無沙汰です。
頑張っております。
でまぁ、その分、驚くほどの御無沙汰のし続けでもあります。

しかしながら、
わたくしも藤村も元気でおります。

ドラマ。
どうも好い物に仕上がったようでございます。
本当に。
好い物に仕上がったようでございます。

そのことが、今、とてもうれしいのであります。

青木豪の難しい脚本を、藤村監督は鈴木武司カメラマンと、
よくぞ間違えずに撮り上げたと思います。

HTBは変わったテレビ局だと世間の人から思われているだろうなと、思うことがあります。
だって、今時、誰も振り向きもしないような地味なテーマのドラマを、一年も掛けて作っているのですから。

それでも、ぼくらは思うのです。
今年制作した「ミエルヒ」というドラマの中には、
やっぱり今があるんだなと。

ここからもう一度始められる何かがある。

そう勝手に思うのであります。

もう少しで完成です。

それでは奥さん(久しぶりのフレーズだなぁ)
また出てまいりますまで暫時お待ちあれ。

(23:33
嬉野

藤村

11月4日水曜日。藤村でございます。

日本シリーズが真っ盛りでございまして、北海道は大いに盛り上がっております。

やはり巨人相手というのが一番盛り上がる。

私は中日ファンですから、じくじたる思いがあるわけですが、中日や阪神相手より、ましてやヤクルト、横浜より、やはり巨人。なぜなら強いし人気があるから。

巨人にはスター選手がズラリと揃い、みんなの人気独り占め!というのが、日本のプロ野球にとっては一番良いことなのであります。

「最強」というのは人気が出るのと同時に、相手チームにとっては最も憎い相手。

往年の中日・星野仙一投手などは巨人相手だと親の仇ばりの物凄い力投をみせておりました。

ファンも同様。巨人相手だと中日ファンも阪神ファンも目の色が違う。ヤジにも大いに力が入る。

最強の相手を倒す、というのが最もわかりやすく、盛り上がる図式なのであります。

プロスポーツにおいて、「平均」とか「平等」「公平」などというフェアな考えを持ち込むのはあんまりよくない、というか、おもしろくない。

金にモノを言わせてぐいぐいと人気を集める銀河系スター軍団みたいなチームがないとおもしろくないのだ。

Jリーグが今ひとつ盛り上がらない要因はそこにある。

さて、日本シリーズ。

開幕戦が行われた札幌ドームでは高らかに「1/6の夢旅人」が流れました。ファイターズ初戦の先発はご存知!どうでしょう大好きの武田勝投手!「1/6」は彼の登場曲であります。

その登板の数日前、武田投手がHTBにやって来たそうであります。

そこにたまたま居合わせたカリスマ・スタイリスト小松は、大のファイターズファン、中でも大の武田勝ファン。

武田投手本人を目の前にして大感激のカリスマは、「何か!何か!マサルちゃんにプレゼントをあげたい!」と思い、「何か!何か!ワタシなりの気の利いたプレゼントを!」と考えたあげく、なぜか衣裳部屋にあったヅラをプレゼントしたというのです。

どうでしょうではお馴染みの「たっくん」とか「青タイツ茶タイツ」とかで使いそうな、なんとなーくザンバラ頭の、なんとなーくおもしろい感じの、なんとなーく微妙なヅラを、数日後に日本シリーズ初戦の先発を控えているという武田勝投手に進呈したというのです。

一体、どういう意気込みが、カリスマにはあったんでしょうか。ヅラを渡しながら、「日本シリーズ頑張ってください!」とでも言ったんでしょうか。

そして、武田投手は一体、どういう意気込みで、それを受け取ったのでしょうか。「まかせてください!」とでも言ったんでしょうか。

ヅラを贈るほうも贈るほうだし、受け取るほうもいかがなものかと。

それどころかその先発投手は、そのヅラを受け取るなり、それを頭に装着し、装着したまま弊社の重役をはじめ関係者とあいさつを交わしていたらしい。


発投手は実に腰が低い人で、実にシャイな人でありますから、ヅラを装着しても「どやコレ!」的にはしゃぐわけでもなく、実にしずかーに、実にふつーに装着
し、またそのヅラ自体が実に微妙なヅラでありましたから、あいさつを交わした関係者たちも、まったくそれがヅラであることに気付かず、「がんばってくださ
い!」「応援してます!」的な言葉をかけていたというのであります。

それを見ていたカリスマは「あれはカッコよかった!」と、その一部始終を私にメールし、その微妙なヅラ姿の日本シリーズ初戦先発投手の写メを添付してきました。

決してプロ野球ニュースで取り上げられるようなたいそうな話ではありませんが、地元には、こんな野球選手たちの他愛のない話があり、こんな話の積み重ねが、地元球団の愛され方ではないかと、そんなことを思ったのであります。

武田勝投手の登板機会があるかどうかわかりませんが、再び登板した折には、巨人打線を、しずかーに、ふつーに押さえ込んでもらいたいものです。

よし、ではまた明日。

(18:50 藤村)

藤村

ご無沙汰しておりました。

11月2日月曜日。藤村でございます。

10月13日にクランクインをしたスペシャルドラマ「ミエルヒ」の撮影がすべて終了し、本日ようやく出社をいたしました。

このドラマ、要は「一人暮らしの父のもとへ、10年ぶりに突然息子が帰って来る」という、ただそれだけの話であります。

そして、ドラマの大部分は「たった二日間の出来事」なのであります。

でも、それなのに、いろんなことを考えさせられる、シリアスなテーマのはずなのに、随所に笑いが巻き起こる、そんなとても不思議なドラマであります。

主演の安田さんは、悩みながら、迷いながらも、最終的にはとても魅力的で、あんまり見たことない主人公像を作り上げてくれました。

残念ながら北海道ローカルでの放送ということでありますが、時期がずれても全国なるべく多くのみなさんに見ていただけることを願っております。

そして、ドラマが終わった翌日には東京・浅草へ。

ジャパン国際コンテンツフェスティバルのオリジナルイベント「浅草藤村大集会」をやってまいりました。

由緒ある浅草公会堂に、三味線の奏でる「どうでしょうのオープニングテーマ」が鳴り響きまして、嬉野先生と二人、たっぷり2時間半お話をいたしました。

日ごろ思っているテレビのこと、ドラマのことを我々のような者が語らせてもらえる、そして、そんな話を聞いてくれる熱心な人々が数多くいる、それは巨大に膨張し過ぎたテレビの世界の中にあって、ひとりひとりの息遣いが聞こえるようなイベントでありました。

このような機会を作っていただいたテレビマンユニオンの重延会長に心の底から感謝しております。

そして、浅草で語らっていたその夜、DVD「香港/釣りバカ/アラスカ」の引渡しが解禁されました。

2枚組およそ5時間の大ボリューム。副音声まで聞けば10時間というバカみたいなDVD。お楽しみいただけておりますでしょうか。

仕事から帰って家で一息ついて、いつもの場所に座り、缶ビールをあける。

それと同じような、どこかほっとした気持ちでこのDVDを観ていただけたら、制作者冥利に尽きます。

さぁ、明日休んだら、ドラマの仕上げと平行して次回DVDの編集に取り掛かります。

ただいま。

藤村、嬉野、本日よりこちらに帰還いたしました!

(17:41
藤村