2008年12月2日(火)

嬉野

2008年12月2日(火)

嬉野です。
昨日も今日も藤やんはお休みでね、
明日からは二人とも出張になるので、
一週間ほどここを留守にしなければなりません。

今度お会いするのは、来週の木曜日になりますから、
少しばかり長い愛想無しになりますが、
みなさん、くれぐれも御無事でお過ごしになられますよう。
気張ってお暮らしくださいませ!

昨日DVDで「プラネット・テラー」を観ましたがね。
うちの女房が借りてきたんですが。
なんじゃこりゃと終始思いながら、
しかしなぜか食い入るように観てしまい、
飽きることがありませんでしたなぁ。

なんであんなゾンビ映画が面白いのだろうと
夫婦揃って未だに分からんのですが(笑)、
また見たい気がするわけですよ奥さん。

しかも物語の途中がポコッと抜けていたりするのよ。
筋が飛ぶのよ。
「フィルム一巻紛失しました」なんつう侘びテロップが挟まれてね、途中は謎のままあっさり先へ進むのよ。
それでもお構いなしに面白いので、
自分でも分けが分からず笑ってしまった。

子供の頃、そういえばビデオもDVDもなかったから、
封切り館で見逃した映画は二番館三番館で観ていたよ。

封切館で上映された無傷のフィルムがそのまま二番館三番館四番館と回るうちに、フィルムは何回も何回も映写機をくぐるものだから、そのうちに傷だらけになって、場末の映画館のスクリーンに映った画面には確かに縦に何本も無意味な線がアニメみたいに走ってたよ。

「プラネット・テラー」の映像はまさにそれだったの。

やたらフィルム傷のある映像をDVDで観る。
なんだよこれはと私は思った。
懐かしくもあったが(笑)。

場末の映画館では、たまに上映中にフィルムがブチ切れて上映が中断することがあったね。
斜めにフィルムが裂けてブチ切れてるから修復不能なはずだが、そのあたりは映画館側もあっさりしてるから斜め裂けた部分は躊躇無くあっさりカットして、映画館側で勝手につないでしまってね、修復終了となるんだけど奥さん、次の回からはその箇所がポンと飛ぶのよ。
まるでどうでしょうの映像のようにだ。

映画ってたしか1巻30分位のを4巻で構成してるから、
二台の映写機で交互に写しながら順番に上映してる。

だから4巻でワンセットのものなんだけど、
ひどいところになると、
途中の一巻を誰かの不注意で紛失させたとしても、どうしようもないから、問答無用で上映してたんだろうね。

そんなことを断行してしまう映画館側も割り切りが好いが、
気にせず観てる客の方がもっと割り切りが好い。

「なんだよ、しょうがねぁなぁ」で、
済ませられるということだから、昔の人は大人だったんだろうねぇ。

して、この映画はそれすらもパロってるところが凄い。

新作映画で、そんな傷だらけを初めから意識して作った映画が「プラネット・テラー」ということになるわけで。

そんな乱暴な画面で、それで面白くて、また観てぇなぁと思わせるんだから、怖ろしい力量というものだよねぇ。

あのフィルムの傷にも、きっと映像的に美があるんだろうねぇ。
いやぁ好いものを見せてもらいましたよ。

マシンガン乱射するローズ・マッゴーワンさんが、
やっぱり好かったんだろうねぇ。

それもある。

じゃ、奥さん。
しばらくお達者で。

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(17:23 嬉野)