2007年9月12日水曜日。藤村でございます。

藤村

2007年9月12日水曜日。藤村でございます。
えー昨年の新作「ヨーロッパ」の中で、パエリアを食べたあと、私が酔っ払って大泉さんにからむシーンがありましたな。
「茄子アンダルシアだっけ?おまえスペイン自転車で走ってただろ。走りなさいよ。自転車買ってやるから」
みたいな会話がありました。
「茄子アンダルシアの夏」。スペインが舞台の自転車レースを題材にしたアニメーション映画で、にょうさんは主役のぺぺの声をやっておりました。
監督はジブリさんの「千と千尋」や「ハウル」で作画監督をやっていた高坂希太郎さん。この方、どうでしょうをよーくご覧になっておられる。好きでいらっしゃる。
その高坂さんが、「茄子」の続編をお作りになられた。
「茄子スーツケースの渡り鳥」
主役のぺぺ役はもちろん大泉洋さん。
そして、実にお恥ずかしい話でありますが、わたくしと、そして嬉野先生も、えー出ております。
ぺぺさんの所属する自転車チームが今回は日本へとやってまいりまして、ジャパンカップというレースに出場いたします。
ぺぺさんが走っておりますな。大泉さんですよ。その横にびったりとサポートカーがついております。そこには監督が乗っておりまして、
「ぺぺ、このカーブを抜けたらアタックだ」
みたいなね、指示を出すわけですよ。ヒゲづらの監督が。
わたしですね。
驚きますよ。セリフ多いですよ。監督ですもん。
サポートカーには監督のほかにメカニックが乗っております。
自転車が壊れたらメカニックがすぐに飛び出して行って、
「よっ」
なんつって自転車を交換します。
嬉野先生ですね。
セリフは短いですよ。
「よっ」とか「おっ」とか、セリフというより擬音に近いですね。笑いますよ。
高坂さんから「声の出演をしてくれませんか?」と言われたとき、私はもう単純に「おもしろそうだ!やります!」と即答でしたけど、う先生はたじろいでおりましたよ。
「わたしにはできませんよ!そんなこと」と。
台本がきましたら、思った以上に私のセリフが多くて、う先生は、
「いや先生!大丈夫ですか!こんなに」
と、他人事ながらたじろいでおりましたね。
「大丈夫ですよ」
「多いなぁ・・・」
「嬉野先生は・・・ずいぶん少ないですね」
「いやもう、これぐらいで充分ですよ」
ホッとしてましたね。
やがて東京に行きまして、本番です。
幸いにも私と嬉野先生の二人だけの録音でしたから、まぁ緊張もなかろうと、思いきや、さすがに第一声は緊張しましたねぇ。声が震えました。
「いやー緊張する!」
ここへ来て、私がたじろぎましたね。
録音は頭から順番にやっていきます。
「茄子」というタイトルがドーンと出たら早くも私の出番です。もうずーっとしゃべり続けます。
私の緊張もやがてとけたころ、さぁ!ようやく嬉野先生の出番です。
かなり待ちくたびれた様子で録音ブースに入ってまいりまして、
さぁ満を持してのセリフ、
「危ねって!」
「ハイOKでーす」
特に緊張した様子もなく、またブースを出て行きまして、ガラス窓の向こうから私の長々としたセリフの収録を見ております。
やがて、
「嬉野さんお願いしまーす」
先生、満を持してブースに入ってまいりまして、さぁセリフ、
「おっ」
「ハイOKでーす」
「・・・先生、短いですね」
「ええ」
「でも感情こもってますよ。上手いですよ」
「そうでしょ。ずっと練習してましたもん」
「では嬉野さん続けていかせてくださーい」
「よっ」
「いただきましたー」
「うぅうわぁーッ」
「はーいOKでーす」
先生の最後のセリフはなんでしたかね、確か・・・
「うんうん」
でしたか。
嬉野先生、最後におっしゃいましたね。
「もうちょっと・・・セリフあってもよかったんじゃないかなぁ」
最後はすっかりやる気でしたね。
今回声優なるものを体験してわかりました。にょういずみはやはりすごい。上手です。私はもう反省ばかり。
次の機会があれば、嬉野先生ともども是非!
「茄子スーツケースの渡り鳥」。今回は映画公開ではなくDVD作品だそうであります。
というわけで、みなさんまた明日。
よーし解散!
■グッズ宣伝
1、「クリアファイル」。
2、ガラス面の裏側から貼れる「番組ロゴステッカー」。
3、ロケで使用した「ヨーロッパTシャツ」(再販売)。
この3点が今週金曜14日から道内HTBグッズ販売店、並びにHTBオンラインショップにて発売開始。
4、「2008年卓上カレンダー」
5、「2008年どうてちょう」。新たな内容(資料?)を追加しての新登場。「カバーはおととし買ったやつをそのまま使う」というケチ・・・シッカリ者の方には中身の手帳単品での販売もいたします。こちらは全国のローソンロッピー端末にて今週土曜15日から予約開始であります。
(20:01 藤村)