2011年04月7日(木)

2011年04月7日(木)

嬉野です。
この頃は「こけし」が気になる。

いやぁ、
時節がら「なにをおまえは呑気な…」と思われるんだろうけどさぁ、
どうにもこけしが気になる。気になるのよ奥さん。

さっきまでね、
藤村くんの書いた、
父と娘の親子別れの日記を読んで、
掲示板には、
「涙がこらえきれませんでした!」って、
感涙の投書が続々と届いているというこの最中、
その今この時に、
だれからも共感されそうにない、こけしの話題を書く私。

「藤村さんの日記に戻してください!」
非難の投書も陸続と来そうな今日この頃、
ほとんど世間を敵にまわしての「こけし」話。

それも、なんらかの結論なり教訓なり叙情なりがあるならばまだしも、
たんに個人的な、
「気になる」という、
ただそれだけの想いの吐露。
そう。
吐露だけなの。

そう、あれはね奥さん。(しのごの言いながら、もう一方的に始めちゃってるんだけど…)
今年に入ってすぐの頃でありましたよ。
ある日、書店にまいりますとね、
平積みにされていた「こけし」の本がありまして、

本の腰巻には、さくらももこさんのコメントがあり、
それで「おや…」と思い、
手にとってぺらぺらとページをめくりますと、
そこには、こけしの写真がふんだんにありました。

その写真が私には好かったのかもしれません。

その時から、すっかり「こけし」にやられてしまい、
以来、現在に至っても「こけし」が気になる私であります。

あれから会う人ごとに「こけし、好いよね」という話をします。
しますが、いまいち気合の入った返事はもらえない。
どうやらみなさん「こけし」には興味があまりないようでね。

こけし、可愛いんだけどなぁ。

そう思うばかりであります。

そこへ今度の震災で。

こけしの里はみな東北です。
こけしたちは、どうしておるのでしょうか?
気になります。

こけしの工房で、こけしを生み出しておられる、
こけしの生みの親である職人のみなさんは御無事であられましょうか?
こけし道具は無事でありましょうか?
在庫の「こけし」たちは?

気になります。

こけしの顔。
今まで、まじまじと見たことがありませんでした。
それなのに、あの日、「こけし」の本をぺらぺらとめくった時、
私は生まれて初めて「こけし」たちの顔をまじまじと見たのでありました。

「こけし」には顔があるの、奥さん。
それが見てるうちに、なんとも好い顔に見えるの。

人はね、表情から、実に多くのものを読み取って、
勇気づけられるんだね。
そう思いました。

その時、私は、そこで見た、こけしの顔のいちいちに、
少なからぬ衝撃を受けてしまった。
ようするに、
思い知ったのね。

可愛い顔というものを、
自分は常日頃、どのように思っていたのかとね。

パッと見て、すぐに「あら可愛い」と、思うものばかりしか、
今の時代には生き残れない。

それなのに、ここにある、
この「こけし」の顔、
これはなんだ。
これが可愛いのか?
この顔が可愛いと評価できるのか?

なんだ、このびんぼくさい顔は?(中にあったんです。ある地方のこけしの顔にね)

そんな衝撃を受けながらも、それでもその顔が、
私めがけてビンビンに何かを飛ばしてくる。

なんだか強く思いつめたような顔なんです。
何かを懸命にこらえている顔なんです。
口元を真一文字にして、それでも、まっすぐ前を向いている顔なんです。

見ながら、私は思い出していたのかもしれません。

「あぁ、そうだ。そういえば、昔、こんな顔をした子供たちがいたぞ」と。

今の時代の可愛い顔は、今の時代を享受しての顔なんです。
でも、世の中がこうなる前、
子供たちに、いろんな仕事があった昔、
学校から帰っても遊びに行けず、
でも、おかあさんが大変だから、私は何も言うまい。
小さな妹の世話をしなければならないから、私は何も言うまい。

そんな顔したような「こけし」がね。
5体ばかし集まって、
ならんでいる写真などもありまして、
そんなのを見てますと、
なんだか、そこに、
ほんとに、こどもたちが集まっているような気がしてくるのよ奥さん。

いったいどんな時代に、
こんな顔をしたこどもを自分は見たのだろうと、
思い返しても思い出せないけど…。
こんな顔をしたこどもは、今の時代には、もういないなぁ。
なぜなら、
こんな顔をする必要がないからだよね。
人の表情は、時代とともに変わるんだね奥さん。

それなのに、
そんな子が、いなくなった今も、
そんな顔を「こけし」に描いている人がいる。
ずっとそんな顔を描いているの。

忘れていた顔に慰められるということもあるのね。
と、いたく感慨にふけっておりましたある日。
女房が、私の部屋へやってきて、

「これあげるよ」と、

2体のこけしを持ってきたのですよ奥さん。

「あ!こけしじゃん!どーしたのこれ!」
「昔、もらったの、あげるよ」
「いいの!?もらって!?」
「いいよ、じゃまだから」
「じゃま…」
「置くとこないもん。ずっとしまってた。これほら、首んとこ回すとキュッキュッって音鳴るんだよ」
「あ!あ!それ鳴子温泉のこけし!ここほら、この本のここに特徴、書いてるもん」
「ほんとだ。有名なんだね」
「すげぇ!いいの?ほんとにもらって?」
「いいよ、じゃまだから」
「…」

今、私の部屋の3段チェストの上で、
山形と鳴子の2体のこけしが仲良く肩を寄せ合って並んでおります。
可愛いのです。

あぁ、もっと欲しい。
こけしが欲しい。

いずれ、世の中がもう少し落ち着いたら、
東北へ「こけし」を求めに行こうと思う私であります。

まぁね、
この時節、そんなおめぇの都合はどーでもいいなぁって、
やっぱ、みんな思ってるんだろうなぁ。

可愛いんだけどな、
「こけし」な。

ということでね、
各自の持ち場にも、飾ってもらいますよ、いずれ、「こけし」ね。

はい。じゃぁまた明日。

いやもう、まったく届かねぇだろうなぁ…。



【お知らせ】

静岡のみなさま。4月17日(日)に、藤村、嬉野両名が御殿場におじゃまいたします。

御殿場青年会議所・創立50周年記念事業
「御殿場・小山 青年サミット2011」
地方の力・青年の力~人が人を呼ぶ地域の創造に向けて~

4月17日(日)午後1時~
御殿場市民交流センター ふじざくら 交流ホール

入場無料(先着260名)※入場者多数の場合、御殿場、小山の方を優先する場合がございます。

駐車場が少ないため、公共交通機関をご利用下さい。

実行委員会の方が、どうしようもないぐらいのどうでしょう好きであるらしく、このたび、我々と御殿場青年会議所のみなさんが共に、御殿場の将来を語っていこうということでございます。

興味ある方は、ぜひ当日、御殿場で。

【岩手のみなさまへ】
きたる5月10日から17日まで、
岩手県盛岡市「パルクアベニュー・カワトク(株式会社 川徳)」さんで、予定されておりました北海道物産展の開催が、
中止と決まりました。
三陸海岸など海側の大半の地域で救援を待っておられる多くの方々に、日用品・食料品・生活用品など必要なものをお届けすることに全社の勢力を集中するためとのことです。
したがいまして、HTBグッズショップの出店も中止となります。

【DVD第15弾の受け渡しについて】
DVD第15弾「アメリカ横断」の受け渡しが遅れておりました東北6県のみなさまへ。

ようやくローソン各店舗への入荷が決まったようであります。

◆山形エリア 3月27日(日)以降のお渡し
◆青森エリア 3月29日(火)以降のお渡し
◆秋田エリア 3月29日(火)以降のお渡し
◆岩手エリア 3月29日(火)以降のお渡し
◆福島エリア 3月31日(木)以降のお渡し
◆宮城エリア 4月3日(日)以降のお渡し

ということでございます。たいへんお待たせいたしました。

尚、「フィギュア其の2」につきましては、物流経路が違うため、まだ入荷は未定とのことです。

しかしながら、営業自体のメドがまだたたないローソンの店舗もあります。受け取りに行くことすらままならない状況のみなさんもいらっしゃいます。このあたりの対策はもうしばし、お待ちください。



(14:57 嬉野)

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