2月17日水曜日。藤村でございます。

2月17日水曜日。藤村でございます。

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さて。

もうずいぶん経っちゃったんだけど、去年のクリスマスのことを書こう。


クリスマスイブの夜、子供たちが寝静まったころにサンタクロースがやってきてプレゼントを置いていく。


さすがに高校生と中学生になった長女と次女は、そんなことを信じているわけではないが、でも、いつの年から信じなくなったのか、それはよくわからない。まぁたぶん小学校の高学年ぐらいだったろうとは思うけれど、そのことについては何も言わず、相変わらずクリスマスイブの夜を楽しみに待っている。

一番下の坊主は今、小学5年生。こいつは低学年ですでに、

「サンタはお父さんなんでしょ」

と、禁断の言葉を吐き捨てて、家族全員からヤキを入れられたことがある。それがあってか、以来その言葉は口にしなくなり、おととし、4年生となって迎えたクリスマスの朝には、プレゼントのバスケットシューズに書かれた「中国製」の文字に驚愕し、「サンタどうしたぁーッ!」「なんで中国なんだぁーッ!」と、心の底から雄叫びを上げた。

サンタといえばヨーロッパあたりから来るもんだろう、なんで中国なんだと、彼は当惑し、思いがけず声を荒げてしまったのだ。

その声を寝床で聞きながら、「よしよし」と、「まだ信じてたんだな」と、少し安心したものである。

で、去年の暮れ。5年生となって迎えたクリスマスのこと。

早朝、バタバタと居間に降りていく坊主の足音で目が覚めた。

しばらくすると、「あるよ!あるよ!早く早く!」と、お姉ちゃんたちを起こす坊主のうわずった声が聞こえてきた。その声につられてお姉ちゃんたちも居間に集まってくる。

「ふふふ、よしよし」と、「子供らしいじゃないか」と、3人の声を聞きながらもう一度眠りについた。

目が覚めると子供たちはもう学校に行っていなかった。

居間には、包みを開けたプレゼントが3つ並んでいた。

マフラーや手袋、帽子、カラフルなお菓子・・・。

しかしカミさんはなぜか、少し仏頂面だった。

聞けばあのクソ坊主は、ひとしきりうれしそうな顔でプレゼントを眺めまわし、「いいねぇいいねぇ」と満足そうな顔を見せたあと、そっとカミさんのそばに寄って来て、

「あのさぁ」

と、声をひそめて言ったそうだ。


「あのさぁ、値札は取っとかないと」


クリスマスイブの夜、子供たちが寝静まったころにサンタクロースがやってきてプレゼントを置いていく。

そんな魔法のような、信じられない話を親は子供にする。

「サンタさんはエントツから入ってくるんでしょ?」
「そうだよ」
「サンタさんは大きいんでしょ?」
「大きいよ」
「このエントツの穴に入れるの?」
「入れるよ」
「あ!魔法で小さくなるんだ」
「そうだよ」

でもいつか子供は、それが真実ではないことを知る。

知るけれども、それは言わない。

そんな魔法のような、他の人に言ったらバカにされるような話をする家族という囲みの中で、囲まれている安心感を、いつまでも持ち続けていたい、と願うからだと思う。


子供がいつまでサンタクロースを信じるかは、その子供がどれだけ愛されているかによる。


3人の子供たちがまだ小さかったころに、この日記にそんな言葉を書いた。

でも、たぶん3人の子供たちは去年、サンタクロースを卒業した。

一番上の姉ちゃんは今年、高校3年生。大学受験を迎える。

来年の春にはたぶん、この家からいなくなるだろう。

今年が、だから、5人で迎える最後のクリスマスになる。


今年のクリスマスイブも、これまでと変わらずサンタクロースをしてやろうと思う。


これが2009年のクリスマスの出来事。

よし、また明日。






(18:09 藤村)

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